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国際教養学部は就職に不利ですか?

国際教養学部に通っています。来年には本格的な就職活動が始まるのですが、インターネットやSNSなどを見ていると、「国際教養学部は就職に不利」という意見も目にすることがあり、不安に感じています。

本当に、国際教養学部は就職に不利なのでしょうか? もし不利な点があるとすれば、それはどのような部分で、どのように対策すれば良いのでしょうか?

また、国際教養学部を卒業された方は、どのような業界や職種で活躍されていることが多いのかも知りたいです。

2人のアドバイザーが回答しています

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※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

瀧本博史

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国際教養学部は就職に不利ではない!

国際教養学部出身という学歴が、就職活動において一般的に不利になることはありません。

むしろ、多言語運用力や異文化理解、多角的な思考力を備えた人材は、グローバル化が進む企業や変化の激しいビジネス環境で高く評価される傾向があります。

実際、多くの企業が採用要件として語学力や国際的な視野を挙げている例も見受けられます。

ただし、就職活動の現場では何を学んだかだけでなく、その学びをどのように実務に活かせるかが問われることが多いです。

国際教養学部での学びを実務にどう活かせるかを明確に伝えることが重要

特に総合職や一般企業では、単に一般教養を学んだことをアピールするだけでは評価されにくい場合もあります。

したがって、履歴書や志望動機には、自分の学びと企業が求めるスキルや即戦力を結びつけるストーリーを盛り込むことが重要です。

たとえば、複数言語でのレポート作成を通じて培った情報収集力や翻訳力を、海外取引の契約書レビューやグローバルマーケティング資料のローカライズ業務など、具体的な業務にどう活かせるかを示すことで、企業側に何ができる人材なのかを明確に伝えられます。

また、授業で取り組んだ年間プロジェクトや、留学先での調査活動などの経験については、目標設定→計画立案→実行→振り返りというプロセスで簡潔にまとめて説明すると、行動力や問題解決力もアピールできます。

国際教養学部出身者の進路としては、商社やメーカーの海外営業、観光・ホスピタリティ産業のインバウンド対応、IT企業のグローバル人事、外資系金融機関のオペレーション、公共機関やNPOの国際協力プロジェクトなど、多様な分野での活躍事例があります。

いずれの業界でも多様な関係者と協働し、語学力や異文化知見を活かして価値を生み出すことが求められますので、エントリーの際は自身の経験を具体的な業務に結びつけ、なぜ自分が必要なのかを明確に伝えることが大切です。

また、もし専門性や実務経験の面で不安を感じる場合は、インターンシップや資格取得、ゼミ外での実践的な活動で補うことも有効です。

たとえば、TOEICやIELTSで一定以上のスコアを獲得したうえで、貿易実務検定やマーケティング検定に挑戦することで、語学力やビジネススキルといったポータブルスキル(汎用的能力)を客観的に示すことができます。

企業によっては、これらのスコアや資格が応募条件になっている場合もあります。

国際教養学部で得られる幅広い視野と、実務的なスキルを組み合わせてアピールすることで、どの業界でも競争力のある人材として内定を目指すことができるでしょう。

キャリアコンサルタント/勉強カフェ札幌大通スタジオ代表

渡邊 裕樹

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国際教養学部、「専門性なし」は誤解? 企業が重視するのは「何を学んだか」

「国際教養学部は就職に不利」と言われる理由のひとつに「専門性がないから」という声があります。

法学部や経済学部などと比べると、学ぶ内容がパッとイメージしづらいという面もあるかもしれません。

ですが、それだけで不利と判断するのはかなり短絡的ですし、実態とはズレています。

たしかに研究職や資格職など、明確な専門性が求められる職種では、学部や学歴が選考条件になることがあります。しかし、一般的な企業の採用ではどの学部かよりも何をしてきたかが重視されます。

学部より「経験」がカギ! 企業が求める「あなただけの物語」

企業の採用担当者は、所属学部そのものではなく、その人がどんな経験をし、何を考え、どう行動してきたかに関心があります。

「◯◯学部です」と伝えても「そこで何をしてきたんですか?」と必ず問われます。質問者さんがすでに国際教養学部にいるのなら、そこでの学びや経験を深めることに集中してください。

なぜその学部を選んだのか、どんな興味や目標を持っていたのか。今取り組んでいることは何か。これらを自分の言葉で語れるようになれば、就職活動は怖くありません。

不利かどうかを気にするより自分にしか語れない経験をどう積むかに目を向けてください。それこそが、就職活動における最も強い差別化ポイントになります。

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