この記事のまとめ
- 外資系に向いている人は自身の強みとスキルを理解している人
- 向いていない人の特徴も理解して外資系企業との相性を見極めよう
- 向いているとわかったら外資系を目指すときの選考対策4ステップも活用しよう
外資系に向いている人を連想した際、「英語が堪能」や「なにか特別なスキルを持っている」と考える人も多いのではないでしょうか。たしかに、語学力が必要でエリートのイメージを持つ人も少なくありません。
しかし、外資系企業で活躍するために必要なのは個々のスキルだけではなく、自身の強みを理解し国際的な視野を持つことです。英語力だけでなく、何が必要なのかを記事を読み進めて判断していきましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの木村さん、瀧本さん、吉田さんのアドバイスを交えつつ、外資系に向いている人の共通点や持っておくと有利なスキルを解説します。また、向いていない人の特徴や、外資系を目指すときの選考対策まで説明するので、外資系に興味を持っている人はぜひ参考にしてくださいね。
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外資系に向いている人は自身の強みを理解して国際的な視野を持っている!
一般的に、外資系と聞くとエリートのイメージが強く、学生のなかには「何カ国語も話したり、専門知識が必要だったりするのでは?」と感じている人もいるでしょう。
たしかに語学力は必要な要素ですが、もしスキルを持っていなかったとしても、諦めずにまずは自身がどのような強みを持っているかを理解することが重要です。そのうえで国際的に活躍できるビジョンを持って語学力などの具体的なスキルを磨いていきましょう。
記事では、まず外資系企業についてや日系企業との違いを説明するので、外資系がどのような企業かイメージを固めてみてください。
そして、その後に紹介する外資系に向いている人の共通点やスキルを知れば、自身が向いているかどうかが判断できます。また、実際に外資系を目指す際の選考対策も解説するので、最後まで読み進めて将来のキャリアビジョンに外資系が適しているかどうか判断してください。
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そもそも外資系とは? 3つの企業タイプを知ろう
そもそも外資系とは? 3つの企業タイプを知ろう
外資系と言われても、そもそもどのような企業なのか知らない人もいるのではないでしょうか。結論から言うと、外資系企業とは、外国企業の資本や経営に基づいて運営される企業のことを指します。
海外に拠点を構えるだけでなく日本に支社を構える外資系企業も存在し、いくつかに形態が分かれているので、まずは外資系の3つの企業タイプを説明します。外資系を目指す前の前提知識の部分になるため、覚えておきましょう。
①外国企業の日本にある支社
外国企業の日本支社とは、親会社が海外にあり日本市場にビジネス展開をしている会社を指します。外国企業の100%子会社なため、日本支社とはいえ経営方針や事業の取り決めは海外本社が定めた決まりに従います。
海外に本社があるため、社内には外国人が多い傾向があり、日常的に英語でのやり取りが求められるでしょう。
また、これらの支社は海外本社の方針に従いながらも、日本市場に特化した戦略でビジネス展開するのが特徴です。たとえば、日本の消費者に合わせた商品開発や、日本独自の広告キャンペーンをおこない消費者を獲得します。
つまり、日本での売り上げを増やし、ブランドの認知度を高めるために、日本支社として経営しているのです。
大手の子会社を志望している人もいると思います。こちらの記事では大手の子会社の探し方やメリットをまとめているので参考にしてみてください。
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②外国企業と日本企業が合わさった会社
外国企業と日本企業が共同で出資したことで設立された会社も、外資系企業の一つです。双方の出資の割合により社内の特色が変わるため、外国企業の出資が多ければ外国人が多い傾向となります。
この企業の目的は、両社の強みを活かして新たな市場の獲得や技術開発、製品サービスの向上を目指すことです。たとえば、技術力に優れる日本企業とグローバルなネットワークを持つ外国企業が合わされば、高品質な商品を世界中に迅速に提供できるのです。
双方の出資率で外国か日本寄りの文化になるので、異なる文化が混じり合いながら仕事を進めることになります。そのため、日本人寄りの考えにならず、柔軟な姿勢で対応することが重要です。
外国と日本どちらの権限が強いかどうかは、外国企業と日本企業側の出資率そのものの割合だけでは一概に言えません。
しかし、外国企業側の出資率が高い典型的なパターンでは、日本企業側はマーケティングや販売の役割のみに限定され、開発や人事権は本社である外国企業側が握ります。
③外国企業に買収された日本企業
もともと日本企業だったものが、外国企業に買収され外資系になるケースもあります。買収する目的には、外国企業の日本市場への参入やブランド力の強化が挙げられます。
買収することで、外国企業は日本の信頼あるブランドを手に入れ、そのブランドを活用して自社製品やサービスを広めることができるのです。
もともとは日本企業なので、社員は日本人の割合が多い傾向ですが、買収されたことで外国企業の経営方針や戦略に基づいて運営するため、企業文化や経営スタイルは変化しています。
国際的な業務が増えていくので、異文化を受け入れながら柔軟に対応する姿勢が求められます。
- 3つの形態のどれに該当するかはどのように判断すれば良いのでしょうか?
企業の「会社概要」から形態を判断しよう
企業の公式ホームページ(HP)で判断することが可能です。企業のHPには会社概要というページがあります。それぞれ以下のような点に着目して判断してみましょう。
①外国企業の日本にある支社
「本社米国」「日本支社」「日本オフィス」といった記述があります。
②外国企業と日本企業が合わさった会社
設立経緯や出資企業の情報、「共同出資」「合弁会社」などと表記されているでしょう。
③外国企業に買収された日本企業
沿革に買収に関する情報、現在の親会社や株主構成などを確認してみてください。
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3つの観点で比較! 外資系と日系企業との違い
外資系企業 | 日系企業 | |
給与面 | 成果報酬で年俸制、個人の業績によって大きく変動 | 月給制が一般的で給料の変動は少ない |
国籍や文化 | 多様性を重視する国際的な文化がある | 国内のみの企業が多く、考え方は日本寄り |
働き方 | 自主性が重視される | 上司やマニュアルに従うことが多い |
外資系企業の形態を理解したうえで、次に日系企業との違いについても理解を深めましょう。
日本に支社があるとはいえ、外資系では多国籍な人と働くので文化の違いがあり、給与面や働き方にも違いが出てきます。
ここからは、外資系企業と日系企業の3つの違いを説明します。どのような違いがあるのかを理解して、自身の将来のキャリアビジョンに合っているのか、就職先の選択肢に入れて良いのかを判断しましょう。
給与面:成果報酬で年俸制である
外資系企業では、成果報酬型の給与体系が主流です。個人の業績や成果に基づいて報酬が決まるため、固定給に比べると変動が大きくなります。
高いパフォーマンスを発揮し良い結果を出せば高収入を得られるのでモチベーションは上がりやすいものの、「結果を出さなきゃ」とプレッシャーを感じる場面も出てくるでしょう。
一方、日系企業は在籍年数や年齢、役職に基づいて給与が決定されることが多く、若手のうちは給与が低くて年齢を重ねるごとに金額が上がっていく年功序列型が一般的です。
成果に関係なく一定の給与が支払われるため、安定性はあるものの個人の実力が反映されにくい一面もあります。就活の選択肢にするときは、努力次第で高収入になる外資系か、安定した収入を得られる日系企業が良いのかで判断しましょう。
外資系企業の成果報酬制度は、成果が直接報酬に反映されるためモチベーションが高まりやすい一方、成果が出せないと収入が安定しにくい点があります。
また、個人主義が強調されることとチームも個人のプラスのために存在するので、苦手な人には不向きです。
国籍や文化:多様性と国際的な文化がある
国内だけでなく海外にも支社がある外資系は、社員の国籍や文化がさまざまな環境のなかで業務を進めることになります。複数の国の社員が一緒に働くので、自然と国際的な視野が広がります。
一方、日系企業は日本の文化や価値観が基盤になり、日本の礼儀やチームワークを重視するので、日本特有のビジネスマナーのなかで業務をこなさなければなりません。
外資系企業は、異文化間で考えが違うため、日本寄りの考えのままでは誤解が生じる可能性があります。そのため文化や価値観の違いを受け入れることが大事になります。
- 仕事において、文化や価値観の違いを受け入れるのに何か良い方法はありますか?
どんな人とも丁寧なコミュニケーションを心掛けよう
日本以外の国や地域で教育を受けている、または日本とは大きく異なる仕事上の経験を持つ人たちと一緒に仕事をする場合、文化的習慣や仕事の価値観に違いがあるのは当然のことです。
まずはその大前提をしっかり認識しておく必要があります。
日本社会においての「こうするのが当たり前」や「言わなくてもわかる」という文化は異なる文化圏で育った人には通用しません。
そのため、違いを受け入れるうえで一番大切なことは、たとえ立場上の上下関係があったとしても、一人の人間としてのリスペクトの気持ちを持って接することです。
自分の考えや仕事上の暗黙の決まりごとを丁寧に説明し、相手の考えや疑問も丁寧に聞くというコミュニケーションの姿勢を意識してください。
働き方:自主性が重視される
自主性を大切にする文化が外資系にはあるため、社員は自分で考え行動し結果を出さなければなりません。具体的には、新人でも意見を積極的に述べたり、新しいプロジェクトを提案したりすることが求められます。
このような環境では、自分自身の成長やスキルの向上が期待できるため、チャレンジ精神旺盛な人が向いています。
日系企業では上司やマニュアルに従うことが多く、組織全体での協調性が重視され、上からの指示を待って行動することやチームでの協力が重要です。
外資系企業で働く際には、自ら課題を見つけて解決する姿勢が評価されるので、自分の意見やアイデアを実行に移していく力が求められます。
外資系と日系の違いはこちらの記事でより詳しく解説しているので併せて参考にしてみてください。選考対策もまとめています。
関連記事
外資系と日系の違いとは? 働く際のメリデメや早期の選考対策も紹介
日系企業とは異なる文化を持つといわれる外資系企業。給与の高さや独自の文化が特徴ですが、実際のところ外資系企業とはどんな企業なのでしょうか。記事では、キャリアコンサルタントが外資系企業の種類や就職するメリット、向いてる人の特徴を解説します。
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就活は、適職診断から始めてください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶことが大事です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する企業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか知りましょう。
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外資系に向いている人が持つ3つのスキル
外資系に向いている人が持つ3つのスキル
ここまで外資系の形態や、日系企業との違いを説明しましたが、実際にどのような人が向いているのでしょうか。外資系は、業務のなかで日常的に英語が発生する可能性があるため、英語力が高いに越したことはありません。
しかし、英語が得意なだけでは外資系に向いているとも言えないのです。異文化の交流が発生する外資系では、コミュニケーション能力や自己主張も重要視されているためです。
ここからは、外資系企業で活躍できる人が持っている3つのスキルを解説するので、自身が外資系に向いているかどうかを判断してくださいね。
①英語やそのほかの語学が流暢
いろいろな国の人が入り混じる外資系では、英語は共通言語になる可能性があるため流暢に話せることが前提条件になります。
しかし、英語だけでは不十分な場合もあり、たとえばアジアでビジネス展開を目指す企業では、中国語や韓国語などの言語が求められることもあります。現地の言語を使うことで、地域の文化を理解しやすくなり、現地の顧客やパートナーと信頼関係を築きやすくなるのです。
もちろん、すべての企業で求められるわけではありませんが、国際的な業務が多い外資系は英語やそのほかの語学が流暢な人が必要とされています。
英語力だけでも就活には有利に働きます。どのように有利になるのか、こちらの記事で紹介しているのでぜひチェックしてみてください。
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就活において英語は強力な武器になります。英語が採用条件もしくはプラス評価になるケース、求められる英語力などについて現場のプロであるキャリアコンサルタントと解説します。より良いキャリアを選択するためのカギにしてください。
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- 英語力があるだけでは外資系で働くのは難しいですか?
各業界の実務に直結するスキルや知識も必要不可欠
外資系企業で働くには、英語力だけでは不十分な可能性が高いです。企業が求めるのは、英語力に加えて実務的なスキルやコミュニケーション能力、専門知識です。
たとえば、金融業界やコンサル業界では、英語力が高いことが求められることが多いですが、業界特有の専門知識や分析能力、プレゼンテーションスキルも重要視されます。
ほかにも、営業職などでは、英語が不得意でも業績を上げることで評価される場合もあるのです。
さらに、英語力を維持・向上させるためには、継続的な学習や実践が必要になります。学内講座やオンライン英会話を利用してみるなどして実践的な英語力を維持することも重要です。
したがって、英語力を高めるだけでなく、業務に直結するスキルや知識をバランスよく身に付けることが、外資系企業で成功する鍵となります。
②コミュニケーションがオープン
外資系企業は、異なる文化や価値観を持つ人と働くことが一般的です。このような環境では、曖昧な表現や遠回しな言い方では誤解を招く可能性があるため、オープンなコミュニケーションが欠かせません。
わかりやすく素直に意見を伝えることで、誤解を避けスムーズに業務を進められます。結果、新しいアイデアが生まれやすくなり、企業の成長にもつながるのです。
さらに、オープンなコミュニケーションは信頼関係を築くのにも重要です。自身の考えや意見を隠さず共有することで、同僚からの信頼を得やすくなり、何かトラブルが起きたときも協力し合う姿勢が生まれ業務を進めやすくなりますよ。
コミュニケーションの重要性についてはこちらの記事で紹介しています。どの企業でもコミュニケーションは重要になるので、どのように就活でアピールできるか参考にしましょう。
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コミュニケーション能力は幅広い業界や職種で評価されやすい力の1つです。しかし、魅力的にアピールするためにはコミュニケーション能力の言い換えが必須。この記事ではコミュニケーション能力の言い換え12種類をもとにアピールのコツをキャリアコンサルタントとともに解説します。例文を参考に人事に響く自己PRを作成しましょう。
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外資系ならではのコミュニケーションとして、時差への対応が挙げられます。
チームメンバーやクライアントが海外の場合、異なるタイムゾーンの中で柔軟にコミュニケーションを取ることが必要です。
普段日本人と接しているとなかなか出会わない障壁なので、頭に入れておくと良いでしょう。
③説得力のある自己主張
成果報酬型で実力主義の外資系企業では、個人の成果が評価の基準となるため自身の意見を明確に伝えることが重要です。ただ発言するだけではなく、仕事の成果に直結するため説得力が求められます。
たとえば会議で何か意見を求められたときに、曖昧な発言をしてしまうと「しっかり考えられていないのでは?」と判断されるかもしれません。説得力のある自己主張ができる人は、アイデアや計画の実現に向かって、具体的なプランを述べることもできるため、成果を上げることが期待されるのです。
つまり、外資系では謙遜する姿勢よりも、むしろ自身の意見をハッキリと言えるような姿勢が必要といえます。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る外資系企業ではコミュニケーション能力が特に重要
外資系企業では、英語力、コミュニケーション能力、自己主張のスキルが重要視されますが、特に重視されるのはコミュニケーション能力です。
ここでのコミュニケーションスキルとは、言語を介したバーバルコミュニケーションと、ジェスチャーなどの非言語コミュニケーションの両方を含み、相手の話をよく聞き、自分の意見を明確に伝える能力のことを指します。
また、英語力ももちろん重要であり、特に国際的な環境で働くためには必須です。外資系企業では、上司や同僚が外国人であることが多く、英語でのコミュニケーションが日常的に求められます。
また、会議やプレゼンテーション、日常的な業務で英語を使用する機会も多いため、英語力の向上はキャリアアップに直結するでしょう。
リーダーシップや分析力など「個」の力も求められる
もちろん、この記事にもあるとおり自己主張のスキルも重要で、外資系企業では自分の意見をしっかりと述べ、自ら積極的に動く姿勢が重視されます。
これは年功序列ではなく実力主義の文化の影響であり、若手でも意見を述べ、責任を持つことが期待されているからです。
この自己主張できる力に付随して、リーダーシップ、分析能力、戦略的思考といったスキルも評価されます。こうしたスキルを磨くことで、外資系企業でのキャリアを成功させるための土台を築くことができるでしょう。
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就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
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英語力だけじゃない! 外資系企業に向いている人の6つの共通点
英語力だけじゃない! 外資系企業に向いている人の6つの共通点
実力主義の外資系では英語力やコミュニケーションなどのスキルが必要とされています。しかし、現状スキルを持っていなくても、自身の強みを理解して業務に活かしていける人も成果をあげられます。
そのため、まずは強みの把握と明確なキャリアビジョンを持つ姿勢が重要なのです。
大事なのは自身が企業でどのように活躍していきたいかなので、これから紹介する外資系企業に向いている人の6つの共通点に当てはまる部分がないか確認してみましょう。
①自身の強みの活かし方がわかっている
成果主義である外資系は、個人で成果を挙げていかなければなりません。そのため、自分の強みを理解し活かし方をわかっている人は、いち早く成果を出せて高く評価されやすいといえます。
最速で成果を挙げるためには、自分の得意分野やスキルを認識し、どのように業務に応用すれば効果が出るかを考えながら業務を進める必要があります。たとえば、強みがコミュニケーション能力が高いことの場合、チームリーダーとしてメンバーをまとめる役割を果たせて企業に貢献できるでしょう。
外資系では、新入社員からベテランまで関係なく成果を求められるので、自己分析をしたりインターンシップを経験したりして、学生のうちから強みを把握しておきましょう。
強みは自己分析をおこなえば誰でも見つけられます。自身の強みが何なのかわからない人は、こちらの記事に自己分析について紹介しているので参考にしましょう。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
そもそも強みを自覚できていない人もいるでしょう。自身が意識していない部分が強みになることもあるため、こちらの記事を読んで強みを見つけましょう。
強み一覧付き|自分の強みが必ず見つかる方法9選とアピール方法
②スキルを活かすことに意欲的である
年次に関係なく、英語力やコミュニケーション能力、自己主張力などのスキルを持つ人が活躍できる傾向があるのが外資系企業です。そのため、持っているスキルを活かしたいという意欲的な姿勢の人は向いているでしょう。
意欲的な人は、自分のスキルを活かしながら積極的に仕事に取り組むので、高い成果を出して企業に貢献してくれると期待されます。意欲的な姿勢は周りにも伝わるため、より多くのチャンスを与えられる可能性もあるでしょう。
ただスキルがあるだけでは、実力主義の外資系で成果を挙げるのは難しいものです。スキルを活かしたいと意欲を持って業務に取り組むことで、高い成果を挙げられて企業にとって価値のある人材になります。
日本でグローバルに働くにはスキルが必要です。これからスキルを付けようとしている人は、こちらのQ&Aでキャリアコンサルタントが解説するスキルについて併せてチェックしてみましょう。
③実績や成果を適切にアピールできる
外資系は個人の業績が評価基準になるため、実績や成果を適切にアピールする能力が必要です。成果報酬型なので、自身の業績を適切にアピールしないと正当な評価を受けられません。
また、アピールすることはボーナスや昇給にも影響が出ます。日系企業のように組織全体の業績が反映されるのに対して、外資系は個人の成果が重要視される可能性があるため、実績と成果をアピールする必要があるのです。
もちろん、なんでも自己主張すれば良いわけではありませんが、自身が請け負った業務で成果が出た場合は自信を持ってアピールすると良いでしょう。
- 成果をアピールすることで自慢のようになってしまわないでしょうか?
誰が見ても評価できる定量的な成果をアピールしよう
外資系で見られるポイントは、定量の実績や成果です。そのため、そうした外資系が重視するポイントを踏まえてアピールすることによって自慢のように捉えられることはないでしょう。
数値などの定量的な成果は、誰が評価しても不変のため、一個人の主張である自慢として感じられることはありません。
しかし、「一生懸命頑張った」「コミュニケーションが円滑になった」など、数値で測定できない定性的な成果の場合、自慢のように聞こえてしまううえ、そもそも定性結果が外資系で評価されることはほぼないと言えます。
つまり、まったく成果や実績を残せなかった場合でも定性結果でごまかすことができず、そのまま自分の評価に直結してしまうので覚悟しておきましょう。
④国際的な職場で働きたいと考えている
異なる国や文化の人々と一緒に働く可能性が高い外資系は、国際的な職場で働きたい人に向いています。海外拠点への出張や異動が多く、さまざまな国の市場や文化を理解することが求められるためです。
日本に支社があるとはいえ、社内には外国人の社員が少なからず働いています。単に外国語を使うだけでなく、異なる価値観や習慣を受け入れ、スムーズなコミュニケーションを取るためにも異文化の考え方に抵抗がない姿勢が重要です。
また、国際的な職場で働くことを目指している人は、異文化への適応力が高いケースが多く、それにより円滑なコミュニケーションが可能になります。さまざまな国や人からのアイデアを取り入れながら仕事ができるため、外資系で活躍できる人材といえます。
将来的に国際的な職場で働きたいと考えている人はこちらの記事も参考にしましょう。海外で働ける職種や業界を紹介しているため、将来像が固まりやすくなりますよ。
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⑤将来のキャリアに向かって努力できる
将来のキャリアに向かって努力できる人は、常に高いパフォーマンスを維持するため、外資系では結果を出しやすく評価対象になります。
目標をかなえるべく新しいスキルや知識を積極的に身に付けられるので、先輩から業務を教えてもらうだけでなく、継続的に自己成長できるのです。
さらに、努力できる姿勢は、自己成長だけでなくチーム全体のパフォーマンス向上にも影響を与えます。たとえば、新しいプロジェクトに積極的に参加する姿は、ほかのメンバーに刺激を与え、全体の成果を引き上げることにつながるのです。
明確な目標を持ち、それに向かって継続的に努力することで、自分のスキルや知識を広げて成果を挙げられるので外資系には欠かせない存在になれるでしょう。
キャリアビジョンを明確に伝えたい人はこちらの記事を読んでみましょう。企業からキャリアビジョンを聞かれたときの回答例文やポイントが載っています。
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⑥実力で勝負していきたいという意欲がある
成果報酬で実力主義の外資系では、実力で勝負していきたい意欲的な姿勢がある人が向いています。自身の能力や成果をもとに評価されることを望むため努力を惜しまず、積極的に仕事に取り組むからです。
目標達成に向けて、ひたむきに業務を進めるので結果を残しやすく、企業からも評価を得やすいでしょう。さらに、成果を出すことで昇給やボーナスも上がる可能性があるため、モチベーションを維持しながら仕事に取り組めます。
また、外資系では成果を出せる人に対しては、若手のうちから責任のある仕事を任せるケースもあるようです。実力で勝負していきたい人は、プレッシャーを感じたとしても成功に向けて意欲的に仕事を進められるため、外資系でどんどん活躍できるでしょう。
外資系企業では、すべてを自分で完璧にやろうとする完璧主義のマインドは捨てましょう。
上司やクライアント、社内の関係部署などが求めている合格レベルを把握し、ポジティブな視点で周囲や上司のサポートを得る交渉スキルとメンタリティが必要です。
キャリアコンサルタントに聞く! 外資系企業での現場で活きる強みとは?
ここまで、外資系に向いている人の共通点を紹介しましたが、挙げた強みに1つや2つ当てはまっただけでは、外資系に向いているかどうかの判断は付きにくいものです。
そこで「実際はどのような強みを外資系企業は求めているのか?」という疑問を解決するためにも、キャリアコンサルタントの吉田さんに外資系企業の現場で活かせる強みは何なのかを聞いてみました。
自身の強みは外資系に向いているのか、外資系を就活の選択肢に入れても良いのかがわかるため参考にしましょう。
アドバイザーコメント
吉田 隼人
プロフィールを見る重要なのは強み自体ではなく強みの活かし方を理解していること
私がこれまでサポートしてきた学生や社会人の傾向からいうと、この強みがあるから外資系で活きる、というものはなく、上記の1つ目のポイントのように、自身の強みを理解し、活かし方がわかっている人が外資系で強みを発揮していると感じます。
そもそも論として、外資系で活かせて日系企業で活かせない強みなどほぼないのです。外資系で活きる強みは日系企業でも活かせ、外資系で活きない強みは日系企業でも活かすことはできません。
外資系か日系かは、社風や条件、業務内容や社員などの環境面での違いでしかないため、外資系で活躍する人は日系でも活躍しますし、逆もしかりなのです。
企業形態にとらわれず自分の本質的な強みを発揮することを意識しよう
たまに、外資系でうまくいかずに日系でうまくいく人、その逆などもいますが、話しを詳しく聞くと大抵が職場環境や上司とのコミュニケーションエラーが原因なことがほとんどで、外資であるか日系であるかは本質的な問題ではありませんでした。
少し極端な例を出すと、マクドナルド(外資)で働く社員とモスバーガー(日系)で働く社員に強みの差があるかどうか、ということです。
仕事内容に大きな違いがあるわけではなく、職場環境や社風によって左右されると想像する人が多いのではないでしょうか。
結論として、外資で活かせる強みを考えるより、自分の本質的な強みをしっかりと理解し、どんな環境でも強みを発揮しやり抜くという強い気持ちが必要です。
当てはまればやめておこう! 外資系に向いていない人の特徴
外資系に向いていない人の特徴
- 英語に苦手意識がある
- 臨機応変な対応が苦手
- 仕事において安定を求めている
- 受け身な思考で行動をすることが多い
これまで紹介した外資系に向いている人の強みや共通点がいくつか当てはまった人もいるでしょう。当てはまったことで、就活の選択肢として外資系企業を考え始めた人もいるはずです。
しかし、外資系には向いていない人の特徴もあります。英語が苦手な人や安定を求めている人は、入社後にストレスを感じてしまう可能性があるのです。
以下、紹介する4つは外資系に向いていないとされる特徴です。もし、当てはまったとしても改善できる部分はないか、ほかでカバーできそうな部分はないかを考えながら確認しましょう。
こちらの記事では「外資系はやめておけ」といわれる理由と向いている人、向いていない人を詳しくまとめているので併せて参考にしてみてください。
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英語に苦手意識がある
異なる国や文化の人と働く外資系では、共通語として少なからず英語を使用して業務を進める機会があります。たとえ日本人の割合が多い外資系だとしても、海外の顧客とのメールや海外本社とのミーティングなど、英語を使うシーンがあるのです。
そのため、英語に苦手意識を持っている人は外資系で働くのは難しいでしょう。英語に対する不安感は、コミュニケーションの円滑さに影響を及ぼすだけでなく、言葉の壁から重要な情報を逃してしまうリスクがあります。
しかし、英語が苦手だとしてもほかの部分でカバーできます。積極的にコミュニケーションを取り、英語以外の専門知識を強みとして発揮することで、信頼関係も生まれ外資系でも活躍できる人材になれるでしょう。
- 英語が話せないわけではないですが、いざ話すとなると自信がありません。どのようにして苦手意識を克服すれば良いでしょうか?
アウトプットの練習を重ねて徐々に自信を付けよう
英語を話す自信を持つためには、以下のような具体的な方法を試してみましょう。
まず、焦らずにゆっくりと話すことが大切です。早く話そうとするとミスコミュニケーションが増え、自信を失いやすくなります。
次に、間違いを恐れずに積極的にアウトプットする機会を増やしましょう。
たとえば、英会話レッスンなどを利用して、実際に会話を重ねることで徐々に慣れていくことが効果的です。
また、小さな成功体験を積み重ねることも意識してみてください。最初は簡単なフレーズや日常会話から始めて、少しずつ難易度を上げていくことで、自信を持って話せるようになります。
自分の話す内容に自信を持てるよう、面接でよく出るフレーズや質問を事前に練習しておくことも有効です。
これらの方法を試しながら、自分自身の成長を信じながら、少しずつ前に進む勇気を持ちましょう。英語を話す自信をつけることで、新たな可能性が広がりますよ。
臨機応変な対応が苦手
外資系企業では、急な方針転換や市場の変化に迅速に対応する必要があるため、臨機応変な対応が苦手な場合、働きにくさを感じてしまう可能性があります。
たとえば、海外本社の意向で事業方針が突然変更されたとします。このとき、臨機応変な対応ができないと、変更に対応できずプロジェクトが遅延したり、成果を出せなかったりするかもしれません。
そういった急な変化にも柔軟に動じずに、新しい方針に沿って行動を切り替えられるような能力が求められるのです。
また、個人だけでなくチームとしての連携やコミュニケーションも外資系では重要です。臨機応変な対応ができないでいると、チームのメンバーと考えが合わず全体のパフォーマンスに影響を与えることもあるでしょう。
急な変化や予期しない状況に対して臨機応変に対応できない人は、チャンスを逃す可能性があるため外資系で働くのは難しいといえます。
仕事において安定を求めている
仕事において安定を求めている人は、実力主義で業績に応じた報酬体系の外資系には向いていない可能性があります。
前述したように、外資系は変化の多い市場のなかで実力で業務を進める必要があり、成果が評価され報酬につながるので、安定を求める人には評価制度がプレッシャーとなりやすいのです。
また、安定を求めている人のなかには、固定化されたルーティンや業務内容で仕事をしたいと考える人もいます。
しかし、外資系ではプロジェクトの進行状況に応じて業務内容が頻繁に変わることが多く、新しいタスクが突然追加されたり、急に方針が変わったりします。そういった日々変化する市場のなかで働く場合、安定を求めている人は働きにくさとストレスを感じてしまうかもしれません。
安定の定義によるので一概には言えませんが、外資系にも安定的な側面があり、個人の価値観によっては、外資系が適している場合もあります。
たとえば、円以外の強固な財務基盤、グローバルな市場展開、充実した福利厚生、柔軟な働き方などです。安定しているように見える日系企業でもリスクを抱えている企業はたくさんあるので注意しましょう。
受け身な思考で行動をすることが多い
自分で考え行動できる人が、外資系では結果を出して良い成績を出せる傾向があります。そのため、常に受け身で指示を待って行動する人は向いていないといえるでしょう。
外資系では自己主張が大事であり成果をアピールするためにも、会議でアイデアを出したり顧客に提案したりと積極的なアクションをする必要があります。自分から意見を出さず、誰かからの指示を待つだけでは、実力を発揮する場面が少なく成果を残しにくいものです。
さらに受け身な思考では周りに流され、自分の意見やアイデアが埋もれてしまうなど、評価されないリスクもあります。
チャンスを自らつかみ取りに行くくらい、積極的に自己主張できる人が向いているので、受け身な思考では外資系には向いていないと理解しておきましょう。
外資系を目指すなら! 最低限押さえておきたい4つの選考対策
外資系を目指すなら! 最低限押さえておきたい4つの選考対策
ここまで紹介した向いている人の強みやスキルに当てはまった場合、外資系企業への就職に興味が出てきた人もいますよね。また、当てはまらなくてもどのように行動すれば選考を突破できるのか気になる人もいるかもしれません。
外資系を目指すなら、最低限押さえておくべき4つの対策があります。選考時期を把握して、いざ入社したときに活躍できるように備えておきましょう。
①選考時期を把握しておく
外資系は、日系企業と違い選考時期が早いため、きちんとスケジュールを把握しておきましょう。企業によって具体的な時期は変わりますが、外資系では下記のスケジュールで就活を進める必要があります。
4〜6月 | 自己分析、企業研究 |
7〜9月 | 夏のインターン参加 |
10〜12月 | 説明会、本選考(エントリーシート、筆記試験) |
1〜3月 | 本選考(面接)、内定 |
日系企業をはじめ、多くの企業は3月に本選考のエントリーを開始するのに対して、外資系は10月頃にはエントリーを受け付けています。
夏のインターンで選考が始まるケースもあるので、就職したい企業が決まっている場合は積極的にインターンに参加してみてください。外資系はすべてのスケジュールが約半年ほど早いため、大学3年のうちに早めに就活を始めましょう。
具体的にインターンにいつから参加すれば良いかわからない人は、こちらの記事を参考にしましょう。応募から選考までの流れも詳しく説明しています。
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- 外資系を目指す場合、大学3年のいつくらいから動き出すのが良いですか?
採用方針やスケジュールなどの情報収集は早いほど良い
外資系の中でもいろいろな組織体制の企業があり、採用方針や選考プロセスもさまざまです。
採用活動自体を外国の本社主導でおこない、日本の就活スケジュールとは関係なく通年採用システムを導入している企業もあります。
そのため、どのような採用システムの企業なのかという情報は大学3年になるまで待たずに早めに収集しておくことが必要です。
その時点から、自分がなぜ外資系企業を目指したいのかという理由と、対象外資系企業の採用形態やスケジュールに合わせた動き出しのタイミングを決めておけると良いでしょう。
つまり、外資系企業の場合は特に、採用方針や選考プロセスに関する情報収集は早ければ早いほど、その後の就活プランを立てやすいと言えます。
②英語力を磨いておく
外資系を目指す人は、まず自身の英語力がどのくらいかを把握しましょう。
異なる国の人と業務をこなすことになる外資系では、英語が共通言語になる可能性があります。たとえば会議が英語で進行したり、資料が英語で表記されていたりとあらゆる場面で英語力が必要です。
また、企業によっては、エントリーの条件にTOEICの点数を800〜900点に設定している場合もあります。点数が足りなければそもそも応募すらできないため、リスニングや英語の新聞を読むことで英語力を磨いておく必要があるのです。
実際、TOEICの点数はどれくらい就活に影響を与えるのか気になる人もいるはずです。こちらの記事では、どのような企業がTOEICを重視していて目安の点数までわかるので参考にしましょう。
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③強みを活かした志望動機を用意しておく
実力主義の外資系では、実績や成果をきちんとアピールできる人が活躍できます。自己主張できる人を求めているので、志望動機は具体的に自身をアピールしなければなりません。
たとえば、自身の強みが英語力だった場合、その強みを活かして企業でどのように活躍していきたいかを下記のように述べてみましょう。
英語力を活かした志望動機の例
「私はTOEIC900点の英語力を活かし、国内だけでなく急成長中の東南アジア市場で顧客とのコミュニケーションを円滑に進めたいと思っております。
現地の語学を勉強しつつ、新規市場を開拓することで、貴社のグローバルな成長に貢献したいと考えています」
このように強みを活かした内容にすれば、採用担当者の心に響き、「自社に貢献してくれそう」と感じてもらえます。かなえたいビジョンや実績をわかりやすく話し、企業への貢献度をアピールして選考突破を狙いましょう。
志望動機をどのように書けば効果的にアピールできるのか悩んでいる人は、こちらの記事を読んでみましょう。構成や盛り込むべき要素を解説しており、読み進めれば採用担当者に響く志望動機が書けるため参考にしてください。
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外資系企業の志望動機では、企業の理念や文化、事業内容に共感した点を具体的に述べ、自分の経験やスキルがどのようにその企業で活かせるかを明確に示しましょう。
また、個人の意思を尊重し成果を重視する環境に魅力を感じることをアピールすると効果的です。
④国際的な文化に対応できるようにしておく
日本に支社があるとはいえ、外資系は海外本社とのやり取りや、文化の違う社員と仕事を進めなければなりません。そのため、国際的な文化を受け入れる姿勢を持ち対応できるようにしておきましょう。
たとえば、国際交流イベントの場に参加してみたり、多国籍な人が集まるカフェでアルバイトをしてみたりするのがおすすめです。実際にさまざまな文化に触れられる場所に身を置くことで、グローバルな視点を持ち異文化への理解が深まります。
逆に理解が足りないと、入社後に文化の違いにストレスを感じてしまいます。業務効率を下げ、評価が悪くなる要因にもなるため、異文化に触れる機会を増やして対応できるようにしておきましょう。
外資系に向いている人は自身の強みを活かして成長機会が豊富な企業を選ぼう!
外資系に向いている人は、自身の強みを理解してどのように活かせば良いのかを把握しています。ただスキルがあるわけではなく、国際的な現場で働きたいと意欲的で、強みを活かしながら業務をこなし、成果を挙げられるのです。
外資系は、成果報酬で実力主義の企業です。プレッシャーはあるものの、キャリアアップやスキル向上をできるチャンスが多く、自身の強みを活かしながら企業とともに成長し続けられます。
外資系企業への就職を目指す場合は、まず自身がどのような強みを持っているかを把握しましょう。次に外資系で活かしていけないかを考え、働き方が自分に合っているか、成長機会が豊富そうかを見ながら企業を選び、納得のできる選択で就活を進めてください。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る外資系に向いているのは企業のビジョンに当事者意識を持てる人
本記事で紹介しているように、外資系といってもその事業内容や組織構成によって本当にいろいろなパターンがありえます。そのため、こういう人が向いているというシンプルな答えはないといっても良いでしょう。
外国籍の社員の割合も多く国際色豊かでダイバーシティ&インクルージョンを経営方針の一つにしているようなグローバル企業では、単に語学が得意だからという理由だけでは就職が難しい可能性があります。
なぜ外資系企業で活躍したいのか、それによって自分がどのようなキャリアを目指したいのかを明確にし、企業の経営ビジョンの実現に当事者意識を持って取り組める人が必要です。
そのうえで、企業の経営ビジョンの実現に自分がどのように貢献できるのか、貢献したいのかについても情熱を持ってしっかり語れるような人材が評価されます。
自分の貢献意欲や思いを論理的・客観的に伝えるスキルを磨くことが大切
語学力や学生時代に力を入れた活動、インターンシップへの参加なども企業に対する有効なアピール材料になり得るでしょう。
しかし一番大切なことは、相手へのリスペクトの気持ちを忘れず、自分の思いを自分の言葉で論理的かつ客観的に伝えることができるかどうか、その伝える力を磨くことなのです。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/就活塾「我究館」講師
Hayato Yoshida〇東証一部上場の人材会社で入社2年半で支店長に抜擢。これまで3,000名以上のキャリアを支援。現在はベストセラー書籍「絶対内定」シリーズを監修する我究館でコーチとして従事
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