この記事のまとめ
- 企業研究ノートを作成する目的は企業理解と選考対策のため
- 必須16項目をそろえることで徹底的な企業比較が可能
- わかる項目から書き込み効果的に企業研究ノートを作ろう
- 志望動機作成ツール
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全国には300万社以上の企業があり、その中から自分に適した企業を見つけ出し、選考を突破するのは至難の業ですよね。「どれが自分に適した企業かわからない」「志望企業の選考対策をしたい」といったときに役立つのが企業研究ノートです。
企業研究ノートは、必須項目を漏れなくまとめることで、確実に就活に役立つツールになります。また、目的や好みによってレイアウトを工夫することで、さらに有効性をアップさせることも可能です。
この記事では、キャリアアドバイザーの上原さん、横山さん、大場さんと一緒に、企業研究ノートに不可欠な16項目と、まとめ方の手順を解説します。企業研究ノートを作ろうか迷っている、作りたいけど作り方がわからないという人はぜひ参考にしてください。
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就活は情報戦! 大量の情報を企業研究ノートで整理しよう
就活を始めると、大量の情報に触れることになります。新しい情報を収集したら、その都度記録していかなければ、次々と入ってくる情報に追いつけなくなってしまいます。そこで、企業研究ノートを作成して情報を整理していきましょう。
この記事では、まず企業研究ノートで企業情報を整理するメリットを説明し、必須項目や情報収集の手段を解説します。企業研究の目的を理解したうえで取り組みましょう。
そして、企業研究ノートの作り方の手順を4ステップで解説します。これに沿えば、どんな人も就活に役立つノートを作成できますよ。さらに、おすすめの作り方の例についてもイラスト付きで紹介します。情報戦を勝ち切るためにも、必要な情報収集に努め、企業研究ノートで情報整理をおこないましょう。
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まずは知っておきたい! 企業研究とは?
まずは知っておきたい! 企業研究とは?
- 企業研究の目的
- 企業研究と業界研究の違い
そもそも企業研究ノートとは、企業について研究した成果をノートにまとめたものです。つまり企業研究をおこなう目的をしっかりと意識すれば、自ずと効果的な企業研究ノートを作成できるようになるのです。
ここでは、企業研究の目的や、業界研究との違いについて解説します。就活における企業研究の位置づけや重要性を理解したうえで、企業研究ノートの作成にとりかかりましょう。
企業研究の目的
企業研究には2つの目的があります。1つ目は、企業理解を深めて、自分の志向に合う企業を見つけるためです。業績や福利厚生などさまざまな観点から複数の企業を比較し、自分の価値観や理想のキャリアに一致する企業を見極めます。
2つ目は、選考対策の一環です。選考過程では、企業について深く理解している人の方が、入社意欲が高いと判断されることがあるため、あらかじめ企業の事業内容や商品・サービスについて把握しておくことが必要です。
企業研究には以上2つの目的があり、これらの目的を果たすうえで、企業研究ノートが役に立つのです。
企業研究で得られた情報をノートにまとめることで持ち運びしやすくなり、すぐに確認し、記入することができます。面接前に企業研究ノートを確認することで復習ができ、気持ちを落ち着かせる効果もあります。
企業研究と業界研究の違い
特定の企業を多角的な視点から掘り下げて調べる企業研究に対し、業界全体を広く見渡すのが業界研究です。
企業研究と業界研究は密接な関係にあります。業界のビジネスモデルや最新の動向は、当然業界に属する企業にも通じます。よって、業界研究は企業理解を深められることにつながるのです。
もし、業界研究をせずに、企業研究のみに注力してしまった場合、企業の業界における立ち位置がわからず、将来性を見通すことができなかったり、より自分に合った企業を見落としてしまう危険性があります。
最初から特定の業界に絞らず、さまざまな業界を広く見渡すことで、今まで知らなかった自分の志向にマッチした業界を見つけられます。こちらの記事で、幅広い業界を把握したうえで企業研究ノートを作成しましょう。
就職活動で役立つ業界一覧|仕事内容から動向まで各業界を徹底解説!
- 業界研究と企業研究はどちらを先に進めた方が良いでしょうか。
切り離して考えずに同時に進める
どちらを先に進めたら良いということではなく、お互いに関連しているので、同時に進めるようにしてください。
具体的には、ある企業を調べていくと必ずその会社が活動している業界のことを知る必要が出てきますし、業界を調べているうちに、特色のある企業を発見したりします。
企業研究、業界研究と区別せずに研究してください。
次の記事では、QAの仕事内容について解説しています。QAに興味がある人はぜひ読んでみてくださいね。
QAの仕事内容とは? 将来性や向いている人の特徴を徹底解説!
情報戦を制するには不可欠? 企業研究ノートとは
企業研究ノートとは
複数の企業の情報をノートにまとめたもの
就活は情報戦と言いますが、情報量の多さだけが勝敗を分けるわけではありません。説明会やインターンシップでたくさんの情報を得ても、記録しなければ忘れてしまい、整理しておかなければ、必要な場面で情報を活かすことができません。
優秀な学生から出遅れてしまわないためにも、必要な情報を整理した状態でインプットしておく必要があります。そこで、企業研究ノートを作成することにより、収集した情報を記録するだけでなく、整理することが可能になります。
情報戦を制するには、情報を収集するだけでなく、得た情報を整理して記録していくことが重要です。就活を成功させたいのであれば、企業研究ノートを作成し、情報戦を勝ち抜きましょう。
- 企業研究ノートを作成して企業研究をしている人はどのくらいいますか。
就活に関連する情報をノートで管理する学生がほとんど
就活準備スタートとともに、ほとんどの学生が就活ノートのようなものを作成し始めるようです。
人によりスタイルはさまざまですが、企業研究が比較的後回しになりがちな学生でも、自己PRや学生時代に力を入れたことのネタ出しからノートの作成にとりかかり始めていたりします。
就活のエントリー数は平均20社前後と言われていますが、それ以上のESを提出する学生が多いです。
途中で業界を変更したり、新たに加えたりしてさらに企業研究を進める学生も多く、情報量は非常に増え続け、就活が進むにつれて混濁してきます。
いくら多くの情報をインプットしても、それがきちんと整理されていなければ有効にアウトプットできず情報入手の意味がなくなってしまいますね。
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企業研究ノートで情報を整理するメリット
企業研究ノートで情報を整理するメリット
- 企業理解が深まる
- 選考対策に役立つ
ここでは、企業研究ノートで情報を整理するメリットを解説します。
先に、企業研究には、企業理解を深めて、自分の志向に合う企業を見つけることと、選考対策の2つの目的があると解説しました。結論から言うと、企業研究ノートを作成するメリットは、この2つの目的が達成しやすくなることです。
メリットを意識しながら作成することで、より効果的なノートになります。また、メリットはノートの活用方法にも通じるので、ここで解説するメリットは、漏れなく把握しておきましょう。
企業理解が深まる
企業研究ノートで企業理解が深まる例
- 情報を記憶に定着させやすくなる
- 把握していなかった情報を見つけられる
- 複数の企業同士を比較しやすくする
- 入社後のミスマッチを防ぎやすくなる
- 持ち運べば常に情報を確認できる
- 志望理由を整理しやすくなる
就活では、インターンに参加する企業を決めるときや、選考に応募する企業を決めるとき、内定がもらえた企業の中から入社する企業を決めるときというように、自分に合った企業を選ぶ機会がたびたび訪れます。
自分の志向に合う企業か見極めるためには、企業理解を深める必要があります。ここでは、企業理解を深めるという目的から、企業研究ノートを作成するメリットを詳しくみていきましょう。
①情報を記憶に定着させやすくなる
試験対策を想定してみましょう。ただ授業を聞いているだけや教科書を眺めるだけでは、試験対策として不安です。大抵の人は、授業の内容をノートに記録したり、参考書の重要なポイントをまとめたりしますよね。
ノートにまとめる際は、受け取った情報を咀嚼したり、要約したりする作業をおこなっています。情報と向き合う時間が発生するため、より記憶に定着させやすくなるのです。
企業研究においても、聞いたり、調べて終わりではせっかく得た情報もすぐに忘れてしまいかねません。そこで企業研究ノートにまとめれば、各企業の情報をインプットしやすくなります。
企業研究ノートには、HPなどに公開されているありきたりの情報を書く必要はありません。研究しているうちに気づいたこと、共感したことなどを記載します。
あなた独自の企業に対する思い入れや、情熱を就職活動で伝えることが重要です。日々の気づきを研究ノートに書き込み、定着させることで、自分のメッセージを作ることができます。
②把握していなかった情報を見つけられる
得られた情報を企業研究ノートにまとめていくことで、自分が現在把握している情報を可視化することができます。また、これから解説する必須項目に沿って、企業研究をおこない、わかるところから書きこんでいくと、わからない項目が浮かび上がってきます。
このように、企業研究ノートで情報を整理すると、把握していない情報に気づかされます。わからない情報については、説明会やOB・OG訪問で社員の人に質問するなどして知ることが可能です。
まずは、企業研究ノートを作成してみて、企業に対する自分の理解を整理してみましょう。
③複数の企業同士を比較しやすくする
企業研究において、企業同士の比較は、重要な作業です。他社と比較することで、業界における企業の立ち位置や、強みと弱み、今後の展望が見えてくるからです。
企業を比較しようとしてたとえば、ホームページ(HP)を見比べたとしても、情報をどのように掲載しているかは、企業によって異なるため、一見しただけでは、違いを見極められません。そのため、自分のノートに落とし込んでいきましょう。
ノートのレイアウトをそろえると、同じ項目でどのような違いがあるのかがわかり、比較がしやすくなります。
企業の情報に対して尺度を統一してまとめることで、同業他社の比較が簡単になります。そうすると、比較の中で企業の特徴や強み、課題を掴みやすくなり、志望動機の作成や面接対策に大いに役立つのは最大のメリットでしょう。
④入社後のミスマッチを防ぎやすくなる
入社後のミスマッチを防ぐことは、企業研究の最大の目的といえます。入社後に発生するギャップを減らし、自分の適性や価値観と合った環境で働くためにも、企業研究で企業を見極めなければなりません。
必要な情報が網羅された資料集のようなものがあれば、企業を見極めるのに参考になりそうですよね。企業研究ノートは、自分にとって興味がある企業の情報を詳細に記載した資料集としての側面があります。
企業研究ノートを作成すれば、企業を見極めるのに必要な情報を漏れなく把握できる「自分だけの資料集」ができ、入社後のミスマッチも防ぎやすくなるのです。
⑤持ち運べば常に情報を確認できる
企業研究ノートは自分にとって必要な情報だけをまとめるため、比較的コンパクトになります。説明会やセミナーに持ち込んで、情報を追記したり、移動中に見返して復習することもできるので、非常に便利です。
「わざわざノートを作らなくても、出版社が出している資料などを見れば良いのでは?」と思う人もいるかもしれません。しかし、書籍の中には、自分にとって不要な情報も多くあり、持ち歩くにはかさばり非効率です。
⑥志望理由を整理しやすくなる
志望する企業が決まっている学生の中にも、志望理由が言語化できない人はいますよね。これは、企業研究が足りていないことが原因です。
企業研究を徹底しておこなうと、企業の魅力が見つかりやすくなります。たとえば、企業の経営理念や社風を調べて、自分の考えや価値観がマッチするとしたら、それも一つの志望理由になります。
企業研究ノートを作成すると、企業同士の比較ができるため、志望企業ならではの良さや強みを発見することが可能になります。このようにして、志望理由となる素材を整理していくことができるのです。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る企業研究ノートは応募意欲を高めることにも役立つ
日頃から研究ノートに自分が気づいたことを書き込むことで、自分自身の企業に対するイメージをしっかりと作り、より応募意欲を高めることができます。
また、日頃から意識的にその企業のことをリサーチすることで、HPなどからは知りえない情報を掴んだりすることができます。
何よりも、自分独自のメモを作っていくことで企業だけではなく、業界や社会全体にも興味関心が湧き、自分にとって最も良い就職活動がおこなえます。
情報量を増やすのではなく理解を深めることが重要
企業担当者は情報をどれだけ持っているかということより、会社のビジョンに共感し、一緒に働いてくれる人を求めています。
日頃から企業研究ノートをつけるということは、その企業に愛着を感じ、これからその会社で働こうという意識を醸成することです。そうすれば、面接においても、あなた自身の言葉で自己PRができます。
選考対策に役立つ
企業研究ノートが選考対策に役立つ例
- ESや面接の回答でほかの学生と差別化できる
- 選考前に企業の情報を振り返れる
企業研究における、企業理解を深めるという目的について、企業研究ノートが果たす側面を解説してきました。先に述べたように、企業研究にはもう一つの目的があります。それは、選考対策です。
企業研究ノートを作成することによって、企業研究の成果がさらに有効に選考に役立てられます。選考対策の観点から企業研究ノートを作成するメリットを見ていきましょう。
①ESや面接の回答でほかの学生と差別化できる
選考の過程では、学生が企業のことをしっかり理解しているかを確認する質問が多々あります。具体的には以下のような質問が挙げられます。
学生の企業理解度を確認する質問
- 企業の商品やサービスを知っているか、もしくは利用したことがあるか
- 企業の課題は何だと考えるか
- 自社でどのようなキャリアを歩みたいのか
これらは、事前に企業のことを把握していなければ、採用担当者を納得させる解答はできません。企業研究ノートで企業情報を整理することで、質問の内容に合致した答えを導き出すことができます。
また、企業研究を徹底しておこなえている学生は多くはないため、企業研究ノートを作成すれば周りと差をつけることができますよ。
②選考前に企業の情報を振り返れる
企業研究ノートは選考会場に持っていくことも可能です。移動中の車内や、面接会場の待合室で本番直前まで見返すことができます。
志望度が高いほど、面接当日は緊張することが予想されます。そんなときに、自分がそれまで時間をかけて作成してきた企業ノートを手にすると、心強い気持ちになるのではないでしょうか。
選考直前の復習にもなり、質疑応答でより良い印象を残すこともできます。
就活では数多くの企業の情報に触れるため、選考を受ける各企業の内容をすべて覚えていることは不可能に近いものがあります。面接などの直前に再度確認することで、的確な受け答えをすることができるようになります。
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どう作る? 企業研究ノートに使えるツール3選
どう作る? 企業研究ノートに使えるツール3選
- 大学ノート
- ルーズリーフ
- パソコン
企業研究ノートを作成するにあたってまずは、「ノート」を用意しなければなりません。企業研究をまとめるのに使えるツールはさまざまあります。
ここでは、おすすめのツールを3つ紹介します。就活期間中、継続的に企業研究ノートを活用し続けるためにも、自分にとって扱いやすいツールを選びましょう。
大学ノート
大学ノートは、多目的な利用を想定した横罫線のみのノートであるため、自由に書き込みができます。使っていない大学ノートが家の棚に眠っている人は、この機会に利用してはいかがでしょうか。
B5サイズであれば、安価で手に入りやすく、持ち運びにも便利です。持ち運びやすさを重視するのであれば、A5サイズのノートも検討してみると良いでしょう。
一方、説明会などで配られた資料をそのままノートに貼り付けるのであれば、A4サイズの大きいノートであればはみ出さずに貼れるので便利ですよ。
ルーズリーフ
ページの付け足しや整理ができるルーズリーフは、企業研究ノートに非常に適しています。
説明会やインターンに参加することによって、想定よりも多くの情報が入手できることもあります。次のページで、すでに異なる企業について書きこんでいたとしても、ルーズリーフがあれば、ページを加えて書き足していくことが可能です。
業界ごとにまとめたり、志望度が高い企業順に並べ替えるなどの整理もできます。
パソコン
パソコンを使って、企業研究をまとめる方法もあります。実際、Microsoft ExcelやGoogle Sheetsを使う学生が多いようです。必須項目を並べたテンプレートを作ってコピーすれば、すべての企業に使い回すことができ、効率的に企業研究を進められます。
電車やバスでの移動時間が多い学生には、Microsoft WordやGoogle ドキュメントの利用もおすすめです。スマホでも入力や編集がしやすいので、移動時間を有効に使うことができますよ。
いくつかのツールを使うのが良いと思います。携行するには、B5サイズのスケジュール付きの手帳(スプリング式で綴折り返して使えるようなもの)がお勧めです。
また、企業からはパンフレットなどさまざまなものをもらうので、企業ごとにクリアファイルにまとめると良いでしょう。溜まってきたら、2穴式のバインダーに透明なクリアポケットシートにいれて整理しましょう。
企業研究ノートにまとめるうえで不可欠な16個の項目
企業研究ノートにまとめるうえで不可欠な16個の項目
- 基本情報
- 経営理念
- 業績
- 事業内容の特徴
- 企業の強み
- 企業の弱点や課題
- 同業他社との違い
- 求める人物像
- 社風
- 将来性
- 給与・年収
- 福利厚生
- 勤務地・転勤の有無
- 就業時間・休日
- 選考フロー
- 所感や疑問点
同じ項目の情報が出揃っていなければ、企業同士を比較することができません。そのため、企業研究ノートでは項目は、ある程度統一する必要があります。
そこで、ここからは、企業研究の対象とする企業すべてに通じる必須項目を解説していきます。全部で16項目ありますが、企業の実態をつかむにはどれも不可欠な項目なので、一つひとつ確実に情報を押さえていきましょう。
これらの情報を集める方法は後述するので、併せてチェックしてください。
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ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
(IT業界の場合)
①基本情報
まずは、会社の規模感を簡単に把握するための基本情報を押さえましょう。基本情報から、どのような会社なのか、規模感や社風などの大まかなイメージをつかむことができます。
企業の基本情報
- 企業名
- 創業年
- 本社所在地
- 業界
- 従業員数
企業名は、通称や略称ではなく正式名を記載しておきましょう。選考では正式名を使うことがほとんどであるためです。
②経営理念
経営理念は、経営者が企業の活動方針の基本となる考え方を示したものです。経営者の考えを理解しておくという意味でも、経営理念を押さえておく必要があります。
また、経営理念には、企業としての理想のかたちや、社会への貢献の仕方を明文化して、全社員に共有する目的があります。入社すると、企業の経営理念に基づいて働くことが求められるため、自分の価値観や考えが適応できるのか見極めることも重要です。
根本的な価値観とのマッチ度を測る重要な要素なので、忘れないように企業研究ノートに書いて考え方が合うか確認しましょう。
- 経営理念ってどの企業も似たり寄ったりだと思うのですが、覚えておいた方が良い理由は何ですか?
経営理念は会社が目指す理想像であり企業の活動方針の軸
経営理念を覚えておく必要まではないと思いますが、確認しておくことは必要です。
経営理念は、経営者の哲学や信念に基づいて企業の根本となる活動方針を明文化したものです。企業が最終的に目指す理想像を言葉にしたもので、会社の軸ともいうべき大切なものです。
自分が経営理念に共感できる会社を選択することが必須となるのでよく読み込んでください。経営理念に共感できることは、立派な志望理由になり得ます。
似たり寄ったりと捉えるのではなく、企業ごとに大切にしていることや企業による違いを充分に確認しましょう。
経営理念と似て非なる用語に、企業理念があります。2つの違いについてはこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
例文9選|志望動機で企業理念への共感を伝えて唸らせる4ステップ
③業績
入社することを想定すると、売上や利益などの業績も気になりますよね。企業は投資家向けに1年間ごとの経営成績を公開しており、IR情報としてまとめています。IR情報の確認方法は、後ほど詳しく解説します。
近年では新型コロナウイルス感染症拡大の影響が業績に表れている企業も少なくありません。直近の業績だけでなく、数年間のデータを確認しましょう。
業績は競合他社と比較できる形で企業研究ノートに書いておくと規模感を掴みやすくなります。
④事業内容の特徴
事業内容は企業がおこなっている仕事の内容を指します。たとえば、自動車メーカーの場合、自動車の製造・販売が事業内容です。
企業によっては複数の分野に事業を展開している場合があり、それが一般的に知られていないケースもあります。 事業内容はわかっているつもりでも、思い込みで済ませず、必ず調べるようにしましょう。
同業他社でも事業内容が微妙に異なるケースがあるので、ノートにまとめ、自分が携わる可能性のある仕事を把握しておきましょう。
事業内容は、入社後にかかわる仕事内容と密接に関係してきます。同業であっても事業内容が同じとは限らないので、思い込みは禁物です。また、事業別の売上高の詳細は株主・投資家情報から調べることができるので、現状も把握しておきたいものです。
⑤企業の強み
企業の強みは、企業が自らHPや広告などで押し出していることが多いです。また、顧客に向けて発信する強みだけでなく、求人広告などで記載されているような、働く人たちにとってプラスな制度や環境も含みます。
強みを理解することで、業界における各企業の立ち位置が把握できます。また、志望動機の素材として直接的に用いることもできますよ。ノートに企業の強みを列挙しておくことで、選考対策がしやすくなるのです。
企業の強みとして、たとえば以下のようなものが挙げられます。
企業の強みの例
- 商品のラインナップが幅広い
- 若者に支持されている
- 海外に事業を展開している
- 女性管理職の割合が高い
⑥企業の弱点や課題
企業の弱点や課題は面接でも問われることが多い質問です。あらかじめ企業研究ノートで整理しておきましょう。強みと違って、弱点や課題が外部に公開されていることはないため、自分自身で分析しなくてはなりません。
まず、企業が商品やサービスを売り出している市場のことを理解します。そのうえで、顧客や競合他社などさまざまな視点から、対象の企業について考えてみましょう。
就活や転職の口コミサイトなどを見ると、弱点や課題が明確に書いてあることがあるので参考にしてみてください。ただ、転職サイトはマイナスな情報に偏りがちな点は注意が必要です。
企業の弱点や課題には以下の例があります。
企業の弱点や課題
- 国内市場への依存度が高い
- 顧客に大企業が少ない
- カスタマーサポート体制が確立されていない
⑦同業他社との違い
選考を受ける企業や、最終的に入社する企業を決めるにあたって、同業他社との比較は欠かせません。また、志望動機を作成する際も、他社には当てはまらない、志望企業独自の内容にする必要があります。
ライバル企業と異なる点や、対象の企業ならではの特徴をおさえましょう。たとえば、ほとんど同じような商品を扱う企業でも、社員の人柄や業務スピード、評価制度が異なるなどの違いがあります。
調べてわかったことや、セミナーなどのイベントに参加して体感したことなどをノートに記し、最終的に入社すべき会社を見出せるようにしましょう。
- 企業研究ノートを選考対策に役立てようとしたとき、どのような点に注目して同業他社との違いを見出せると良いですか。
自分だからこそ知り得た情報を有意義に活かそう
企業研究ノートという形で、こつこつ自分で集めた情報は、誰もが知っている情報ではなく、先輩や関係者から直接聞いた情報などユニークなものもあると思います。
自分だからこそ知りえた情報は、関心の高さをアピールすることができます。そのうえで、同業他社との比較は違いを示すだけではなく、自分の見解を加えてアピールしましょう。
細やかな情報を蓄積した企業研究ノートは、それを元に自分自身の考えを導き出すのにとても役立ちます。
⑧求める人物像
求める人物像とは、会社にとって必要な人物の採用基準を明文化したものです。選考において企業は、学生が求める人物像に合致するかを測っています。
求める人物像と合っていなければ、入社後、企業からの期待と自身のなりたい姿とのミスマッチを感じ苦しい思いをしてしまうかもしれません。入社後納得感を持ってキャリアを構築するためにも、求める人物像を確認することは重要なのです。
また選考で、自己PRやガクチカで、この基準に沿った内容でアピールすると、通過の可能性を高めることができます。
企業研究ノートに求める人物像を書いておくことで、人柄のどのような要素をアピールすべきか考えやすくなります。
企業は、求める人物像と合致しているかどうかを選考基準として応募者を評価します。応募書類を作成する際や面接での受け答えの中に、求める人物像につながる要素や表現を含めることは有効です。
⑨社風
社風とは、企業全体の文化や価値観であり、従業員が社内で感じる雰囲気のことです。業界や会社の規模によって似通うことが多く、たとえば、ベンチャー企業であれば「風通しが良い」「若手でも裁量のある仕事を任せてもらえる」といった傾向にあります。
社風は、OB・OG訪問や、インターンに参加することで、実際に働いている社員の様子を見たり、話を聞いたりして確かめましょう。
社風についてはHPなどではわからないため、忘れないようしっかり記載してくださいね。
社風は良し悪しではなく、自分に合うかどうかで見極める必要があります。そのためには、自分の価値観や志向を理解しておかなければなりません。こちらの記事で自己分析の方法を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
「若い社員にも活躍の機会が多い」「個人個人に裁量が任せられる」など、企業の社風を志望動機に盛り込む学生は多いですよね。しかし、社風を志望動機に用いるには注意が必要です。こちらの記事をぜひ参考にしてくださいね。
「社風の志望動機」は注意が必要! 例文付きで受かるコツを伝授
次の記事では、ベンチャー企業についてより詳しく解説しています。こちらもぜひ併せて読んでみてくださいね。
「ベンチャー企業=危ない」は本当? 見極めるためのコツを伝授
志望動機が思いつかない人は、ツールを使うのが一番オススメ
・業界・職種ごとの志望動機がわからない人
・アルバイトやゼミで忙しい人
⑩将来性
仕事を選ぶ基準として、将来性を気にする人も多いですよね。将来性がある会社は、雇用が安定していたり、社会貢献性が高くやりがいを感じやすいというメリットがあります。
将来性を判断するには、以下を調べましょう。
将来性を判断するのに必要な項目
- 現状からの打破を考える社風がある
- 業績を伸ばしている
- IT技術を駆使した事業を展開している
企業研究ノートに将来性を書き、他社と比較することで、安心して入社できる会社なのか見極めやすくなります。
アドバイザーコメント
大場 美由紀
プロフィールを見る企業の将来性はさまざまな角度からチェックしてみよう
まずは、志望業界の将来性を考えておきましょう。そのためには、広く社会の動向に日頃からアンテナを張っておくことが必要となります。
そのうえで、個別に企業の将来性を見極めるには、わかりやすいところから言えば、HPの印象もあるでしょう。その企業の情報開示の姿勢やアピール力の度合いを計る手がかりとなります。
さらに、主要取引先も確認してみると良いでしょう。主要取引先に大手の企業名や多様な業界の企業名が加わっていれば、その企業の営業力や信用度を知ることにつながります。
IRは要チェック
しかし、より正確な情報を知るには、やはりIR(投資家向け情報提供)を見てほしいです。難しく感じるかもしれませんが挑戦してみましょう。
IRはまさにその企業の情報が詰まっているので、見どころはたくさんありますが、将来性を考えたいのであれば、「中長期経営計画」を見ましょう。
数年から数十年後までの今後の戦略や経営計画を知ることができます。そこからさらに、詳しく知るには、アニュアルレポートを読んでみましょう。中長期経営計画よりも、いっそう具体的に今後のビジョンや戦略などが記載されています。
企業の将来性を見極めるのは難しいと感じますよね。こちらの記事で、将来性のある仕事の見極め方を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
良い仕事とは? 自分に合う働き方や会社が必ず見つかる3ステップ
⑪給与・年収
企業選びをする際に、給与が気になるのは当然のことです。お金と生活は切り離せないので、自分の将来の見通しをたてるためにも、入社前に年収は把握しておきましょう。
給与は募集要項で確認できます。基本的に入社1年目社員の月給が表示されており、実際に手元に入ってくる金額は、ここから税金を差し引いた額になります。また、金属年数や昇進に応じて月給が増額していく企業は多いですが、アップする金額や昇給のペースは企業によって異なるので注視する必要があります。
また、残業代についても必ず確認しましょう。企業によっては、残業が発生した際に都度別途支給される場合と、基本給に固定残業代として含まれている場合があります。基本給が同じ企業同士でも、残業が発生した場合、前者であれば、残業代が加算されて手元に入りますが、後者は基本給通りの額のみ得られることとなります。
⑫福利厚生
福利厚生は、企業が従業員の福祉の向上のために提供する給与以外の報酬やサービスのことを指します。たとえば、家賃補助や資格取得支援、育児休業などがあります。
福利厚生の数や種類は企業によってまったく異なりますが、多いからといって働きやすい会社とも言い切れず、自分が本当に欲しい福利厚生があるかという点に注意しつつまとめましょう。
たとえば、家賃補助はないが、給与は他社より高いという場合もあります。企業研究ノートにまとめるときは、トータルで金銭的にどのようなメリットやデメリットがあるかまでをまとめられると比較がしやすくなりますよ。
福利厚生は、企業側から見ると、従業員に快適に仕事をしてもらうためのサービスの提供になるので、福利厚生や待遇について要求することはあまりおすすめしません。
しかし重要なことなので、調べて企業研究ノートに記載していくことは必要です。その際には、業界全体の福利厚生の標準的な水準、企業ごとでどのようなサービスの違いがあるのかを見ておきましょう。
福利厚生の待遇の優劣はあくまでも付加的なもので、志望の高低度にはあまり影響させない方が良いです。
⑬勤務地・転勤の有無
勤務地と転勤の有無は採用形態によって異なる場合があります。特に、勤務地にこだわりがある人や、転勤に抵抗が強い人は注意して確認しましょう。
特段こだわりがないという人も、配属で思いもよらぬところに、行くことになったという事態は避けたいですよね。配属可能性がある事業所の所在地などを漏れなく記入するようにしましょう。
採用形態が総合職と一般職で分かれていることがあります。一般的に、総合職は勤務地を限定せず、反対に一般職は転勤がありません。ただ最近では、総合職でも労働者のニーズに合わせてエリアを絞った働き方もできるようになっています。
転勤の頻度や転勤する主要な都市についても併せて書いておくと、より企業選びの判断が明確に下せるようになります。
総合職と一般職の違いや勤務地については、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
総合職と一般職の7つの違いを解説! 将来後悔しない選択の秘訣とは?
⑭就業時間・休日
プライベートを重視する人にとっては、就業時間や休日も気になりますよね。令和4年就労条件総合調査よると、労働者1人あたりの年間休日の平均は115.3日という結果が出ているので、これを目安にしてみると良いでしょう。
1日の就業時間が7時間の企業と8時間の企業であれば、前者の方が働きやすそうに見えますが、前者は年間休日100日、後者が120日ということもあります。どちらが良いかは人によって異なるので、就業時間と休日は併せて確認できるようにセットで書き込むと良いでしょう。
また、休暇日数が多くとも有給取得率は低いというケースもあるので、OB・OG訪問などをおこない、実態を把握しておきましょう。
完全週休二日制か週休二日制なのかを確認しましょう。完全週休二日制は、一般的には土日休みが多いのですが、毎週水土休みという場合もあります。
一方、週休二日制は、月に1回以上は週二日の休みがありますが、その週以外は週1回の休みになることもあります。
⑮選考フロー
選考フローは企業によって異なります。フローを把握していないと、時期ごとにすべき対策がわからず、選考突破が難しくなります。
それぞれの企業に応じた対策をおこなうためにも、スケジュールと併せて選考フローを企業ごとにまとめましょう。
就活時期は選考が重なるものです。混乱しないように、企業研究ノートにわかりやすくまとめておきましょう。
選考フローの例
- 書類選考・適性検査→グループ面接→二次面接→最終面接
- 書類・動画選考→適性検査→一次面接→二次面接→最終面接
各フェーズに応じた対策のおこない方は下記記事で解説しています。企業側の意図を押さえて、対策に取り組みましょう。
書類選考
書類選考で落ちる学生必見! 現状を打破する5つの基本を徹底解説
動画選考
動画選考でライバルと差をつける工夫を伝授|注意点や練習法も解説
適性検査
性格適性検査マニュアル|問題例付きで選考を有利に進める対策を解説
一次面接
一次面接を突破する4つの秘訣|頻出質問や落ちる人の特徴も解説
グループ面接
グループ面接で飛びぬける極意|陥りがちな失敗を攻略しよう
二次面接
二次面接は深掘り質問に注意! 回答例や失敗する学生の特徴を解説
最終面接
最終面接の合格率を高める6つの対策|頻出質問と回答例文で徹底解説
⑯所感や疑問点
企業研究を進めていく過程で、企業ごとに感想や疑問を持ちますよね。たとえば仕事内容を調べ「自分に合っていそう」と感想を持ったのであれば、それをメモしておきましょう。そのような直感は、最終的に入社する企業を選ぶうえで非常に役立ちます。
疑問点は、説明会やOB・OG訪問などの限られた機会で確実にクリアにしていかなければなりません。もし社内制度に疑問を抱いたのであれば、「社内公募の申し込み条件」というように詳しく書き留めて、すぐに質問できるようにしておきましょう。
所感が変わることもあれば、疑問点が発生したり、途中で解決する可能性もあります。そのため、この項目は広めに空けておくのがおすすめです。
企業研究で調べた企業同士を比較して自分に合った企業を知ることも大切です。以下の記事では企業分析について詳しくまとめているので参考にしてみてください。
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
疑問点は面接で解消する方法もあります。いわゆる逆質問です。こちらの記事で詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。
最終面接の逆質問30選! 内定をつかむ必須準備と差別化のコツを解説
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見るあらゆる情報と併せて自分の所感や興味も書き込もう
事業内容の特徴や業界内での立ち位置、競合にどんな企業があるのかを調べること。また親会社や関連会社がどんな事業をおこなっているのかもみておくことが重要です。
売上高と営業利益の推移も重要です。右肩上がりなのか右肩下がりなのか、その傾向がどうなっているのかです。その結果に対して企業はどう説明しているのかよく確認しておきましょう。競合他社と冷静な目で比較してみることも大切です。推移に差がある原因が何であるのか調べてみましょう。
採用ページや投資家向けページを読み込もう
企業を詳しく調べる際には、採用のページだけでなく、投資家向けの説明ページもよく確認しておきましょう。企業が目指している未来の姿や、注力している分野が示されています。長所と捉えている点や問題点とその対策も記載されています。自分が興味の持てる内容かどうかです。
先輩社員の働き方も重要な要素です。採用ページやパンフレットに記載があったり、実際に面談で伺った生の声や、それを聞いた感想を記しておくと後々見返した際に記憶が戻りやすくなります。志望度が上がったり下がったりするかもしれません。そう思った理由なども加えて書き留めておくと良いでしょう。
企業研究ノートに書く内容はどこで集める? 情報収集の11の手段
企業研究ノートに書く内容はどこで集める? 情報収集の11の手段
- 企業の公式ホームページ・採用サイト
- 就活サイト
- 就職エージェント
- IR情報・決算書・中期経営計画
- ニュース
- 書籍・雑誌
- SNS
- アルバイト
- OB・OG訪問
- セミナー・説明会
- インターンシップ
- 面談
企業研究ノートの必須項目を解説してきました。16個も項目があると、そんなにたくさんの情報を収集できるのか不安になる人もいるでしょう。
そこで、ここでは情報収集の手段について解説します。先に解説した項目がどのような手段で埋められるのかがわかれば、情報が網羅された企業研究ノートが作成できるので、ぜひ実践してください。
①企業の公式ホームページ・採用サイト
基本情報は企業のHPから確認ができます。トップ画面は顧客向けのページになっている場合が多いですが、メニューから会社概要、もしくは会社案内のページにいくと基本情報が確認できます。
採用ページでは、募集要項が確認できたり、求職者向けに企業紹介がおこなわれています。社員のインタビュー記事が掲載されていることも多いので、働くイメージが湧きやすくなります。
採用ページだけでなく、投資家向けのページや、研究開発のページなど幅広く確認してみることが必要です。同時に競合や関連会社の企業ページも同じようにみて比較してみましょう。競合の会社や関連会社の方に魅力を感じてしまうかもしれませんね。
②就活サイト
マイナビやリクナビなどの就活サイトは、多数の企業の情報が集結しているので、短時間で多くの情報を集めることができます。学生に向けて、企業情報や選考フローが簡潔に説明されているので、企業について何も知らない場合や、そもそもどんな企業があるのかわからない場合は、まず就活サイトを見てみましょう。
就活サイトで手短に記載されている情報は、採用ページで詳しく説明されている場合が多いです。就活サイトで気になる企業をピックアップし、企業の採用ページで深く調べ、企業研究ノートにまとめると良いでしょう。
③就職エージェント
就職エージェントは、学生の理想のキャリアや希望をヒアリングし、企業の紹介、書類の添削や面接指導をおこないます。
日々多くの企業を見ているので、知識が豊富なだけでなく、求人先の企業とやり取りをおこなっているので、企業の実情を知っています。企業研究についてもアドバイスをくれたり、追加の情報が入手できるでしょう。
③IR情報・決算書・中期経営計画
企業の売上高、営業利益、経営利益は、IR情報や決算書で確認できます。IR情報は企業が株主や投資家に向けて公開している、経営や財務などの情報です。ほとんどの企業が自社のHPにアップしています。
業績だけでなく、経営方針なども確認することができるため、企業の今後の動向を見極めるときの判断材料にもなります。企業の将来性については、中期経営計画も参考になります。
中期経営計画は長期的な経営ビジョンを実現させるために、中期的にやっておくべきことを定めたものです。企業の現状の課題や改善すべき事項が見えてきます。
- IR情報や決算書を読むのが苦手なのですが、特に読んでおくべき箇所などありますか?
損益計算書の売上高と営業利益は要チェック
財務諸表(決算書)の財務三表に貸借対照表・損益計算書・キャッシュフロー表がありますが、IRの有価証券報告書には、貸借対照表と損益計算書も記載されています。
中でも、損益計算書の「売上高」と「営業利益」は重要な項目なので、見ておくと良いでしょう。
「売上高」から「売上原価」(売り上げた商品の準備にかかった金額)を差し引いた金額が、「売上総利益」です。
この「売上総利益」からさらに、人件費などの「販売費および一般管理費」を差し引いた金額が「営業利益」です。これは本業で得た利益になります。
売上高に占める営業利益の割合から企業の収益力をチェックします。ただし、売上高や営業利益は、新型コロナウィルス流行以前も含めて見た方が良いでしょう。
上記に加えて、従業員の平均勤続年数も企業を判断する材料になるかもしれません。次の記事で勤続年数の調べ方とともに詳しく解説しているので、ぜひチェックしてみてくださいね。
平均勤続年数の目安は重要? 企業選びに役立つのかを徹底解説!
④ニュース
志望業界に関連するニュースでは、業界の景気やトレンドがわかる場合があります。また、企業の新商品や新サービスが話題になる場合もあるので、漏れなくチェックしましょう。
新聞のデータベースなどを利用すると、企業名でニュースを調べることも可能です。ほかの学生が知らない情報を得ることができるので、ぜひ実践してくださいね。
- ニュースや新聞を見ても、就活に関係ありそうな話題が見当たりません。何を見れば良いのでしょうか。
一見関連性がなさそうな話題でも志望企業にどのように影響するかという観点で向き合う
就活に直接関係ないように思えても、紙面は企業に大きな影響を与えるさまざまな話題で沸き返っています。就活情報というよりも、世の中の動き全般に対して広く興味をもっていることが大切です。
経済、SDGs 、安全保障、社会福祉など話題に事欠きません。どんな内容が志望する企業にとって影響を及ぼすであろうか、チャンスになり得るだろうかという観点でニュースをチェックしてみましょう。
面接で、最近のニュースを聞かれることもあります。最近のニュースのピックアップの方法や面接での答え方は、以下の記事を参考にしてくださいね。
例文10選|面接で最近のニュースを話すなら「自分の意見」が重要!
⑤書籍・雑誌
ビジネス書籍や雑誌はニュースよりも、内容が専門的であったり、詳しい実情が記されています。
週刊東洋経済や週刊ダイヤモンドは、読者層が幅広く、ビジネス初心者でも理解しやすい内容になっているのでおすすめです。
ただ、作者の持論や思想も織り込まれているため、すべて鵜呑みにするのではなく、一歩引いた視点で自分の意見を持ちながら見ると良いでしょう。
企業の沿革(歴史や過去の実績)や、歴代社長のプロフィールなどは書籍類で比較的正確な情報が得られます。しかし今日のように変化が多く、企業が新しいものを模索している状況では書籍の情報は古くなりがちです。
雑誌の最新号や、メディアの情報、特に企業がHPで発信している情報から、企業のビジョンの変化や最新の取り組みについて情報をキャッチするようにしてください。
企業ごとのデータを一度にまとめて調べたい場合は、就職四季報を活用しましょう。就職四季報の使い方についてはこちらの記事で解説しています。
就職四季報の活用方法! 就活を有利にするポイントや読み方を伝授
⑥SNS
企業によっては、InstagramやTwitterで情報発信をおこなっている場合があります。これらは採用活動の一環で運営されていることも多く、企業の魅力を知ることができるのです。
商品やサービスの宣伝に使われることもあり、事業内容をチェックすることも可能です。
YouTubeのアカウントを作成している企業であれば、企業紹介の動画や、社員インタビューを配信している場合もあります。
⑦アルバイト
実際にその企業のアルバイトとして働いてみるという方法もあります。ある程度の期間働いてみることで、社風などの実情をつかむことが可能です。
志望企業が学生アルバイトを募集してない場合も多いと思いますが、間接的に志望企業の商品やサービスにかかわる仕事でも得られる情報は多いでしょう。
たとえば、食品メーカーで働きたいのであれば、スーパーでのアルバイトをすることでさまざまな商品を知ることができたり、消費者の動向を体感することができます。
⑧OB・OG訪問
社風を始めとした目に見えない企業の特徴を知るには、社員の生の声を聞けるOB・OG訪問が適しています。
募集要項や採用ページでは明記できないような、「歴史がある企業だから営業先からの信頼が得やすい」「フラットな人間関係を好む職員が多い」といった社員だからこそ知っている話を聞くことができます。
OB・OG訪問を有意義な時間にするためにも、あらかじめ質問を用意しておきましょう。こちらの記事で、より企業研究を深められる質問例を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
OB・OG訪問は質問選びが鍵! おすすめ質問100選を紹介
⑨セミナー・説明会
セミナーや説明会には複数の企業が合同でおこなうものと、単独でおこなうものの2種類があります。いずれにせよ、少しでも興味がある企業であれば積極的に参加した方が良いでしょう。
社員の口頭による企業説明を聞くことで、ネットや書籍で確認した情報の答え合わせができ、さらに企業理解を深めることができます。また、知らなかった情報について説明がある可能性も高く、質問の機会があれば疑問点を解消することもできます。
セミナーや説明会に参加した際の、社員の話の内容や印象などは、志望企業を決めていくときの判断材料になるだけでなく、ESを書く際の志望動機や面接時の会話の中での話のネタにもなるので、積極的に参加しましょう。
多数の説明会に参加することを億劫に感じる学生もいますよね。セミナーや説明会へ効率良く参加する方法はこちらの記事で解説しているので、ぜひ参考にしてください。
就活の面倒が一気になくなる方法14選|前向きに進める秘訣も解説
⑩インターンシップ
インターンでは、業務体験やグループワークを通じて、業務内容を体感することができます。短期間のインターンではセミナーなどよりさらに詳しい内容を聞くことができます。
採用ページや説明会では、応募者を集めるために、良く見せようとした説明に偏る場合も少なくありません。インターンで、長期間にわたって業務にたずさわることができれば、実情を知ることができます。
インターンは期間や内容によって、いくつかの種類に分けられますが、無限に参加できるわけではないので、調整が重要です。こちらの記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
インターンはいつから参加できる? 応募から選考までのスケジュールを解説
インターンの特徴や臨み方、選考対策、おすすめのインターンなどはこちらの記事で解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説
⑪面談
選考の前や途中で、企業から面談が提案される場合があります。面談にはリクルーター面談と呼ばれるものと、カジュアル面談と呼ばれるものがあり、いずれも面接とは異なり、リラックスした雰囲気で社員と話ができる機会になっています。
基本的に学生が話したい内容に合わせて進められるため、企業研究を進めていく過程で、もっと理解を深めたいことや、疑問に思っていることについて話を聞くことができます。
リクルーター面談とカジュアル面談については、それぞれ以下の記事で詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてください。
リクルーター面談
リクルーター面談の実態は? おすすめ逆質問30選と必須準備を解説
カジュアル面談
カジュアル面談の8つの特徴|3つの準備でたくさん情報を引き出そう
説明会やインターンのスケジュールは、就活ノートを作成して管理すると良いですよ。作成方法は、こちらの記事で解説しています。企業研究ノートと使い分けて、着実に就活を進めましょう。
就活ノートとは? まとめ方を工夫して選考の心強い味方にしよう
見やすい企業研究ノートを作るための4ステップ
見やすい企業研究ノートを作るための4ステップ
- インターンや説明会の前までに作成に取りかかる
- レイアウトを決める
- 企業ホームページを見ながらわかるところを埋める
- 収集したセミナーやインターンで人から聞いた情報を書き込む
必須項目や情報収集の手段を把握したら、企業研究ノートの作成を始めましょう。これから説明する4ステップを踏んで作成することにより、見やすい企業研究ノートにすることが可能です。
企業理解を深めるかつ、選考対策に役立てるためにも、見やすい企業研究ノートを作成しましょう。
①インターンや説明会の前までに作成に取りかかる
企業研究ノートはインターンや説明会の前までに作成に取りかかりましょう。事前にネットや書籍で予習しておくことで、現場で話を聞いているときの理解度が高められます。
また、OB・OG訪問、面談が決まった場合も、事前に対象の企業についてまとめておきましょう。社員の貴重な時間を割いて対応してもらうものなので、調べればわかることを聞くのはもったいないですよね。そのため、事前にある程度調べ、企業研究ノートにまとめておきましょう。
事前に企業ノートを作成し、情報の整理をおくことで、インターンや説明会でより効果的に情報収集ができます。
説明を聞く際には、予習をしておいた方が理解が深まりやすくなります。さらに、疑問点を前もって整理しておくと興味を持って説明会に臨めます。説明会前に、疑問点や質問内容を書き出しておくと良いでしょう。
②レイアウトを決める
ざっくばらんに書き起こすのではなく、項目の配置や余白などをあらかじめ決めておいた方が、見やすくなるので、レイアウトを決めましょう。さらに、レイアウトを統一すると、企業同士の比較がしやすくなります。
作り方の例を後ほど画像付きで解説するので、レイアウトも参考にしてくださいね。
③企業ホームページを見ながらわかるところを埋める
企業HPや就活サイトを見ながら、わかるところから埋めていきましょう。企業名や創業年、従業員数などの基本情報はすぐわかるはずです。給与などの労働条件も埋めやすいでしょう。
企業の弱点や課題、将来性は調べるのに時間がかかりますが、、ニュースや書籍なども参考にしながら、時間をかけてまとめましょう。
書き方にこだわりすぎないよう注意
レイアウトを統一することをおすすめしましたが、見栄えにこだわって内容が疎かにならないように注意しましょう。
色使いなどを工夫しようとしすぎてしまい、企業研究ノートの作成に時間がかかりすぎてはいけません。企業研究ノートはあくまで就活をスムーズに進めるための手段です。自分がわかれば良いという気持ちでまとめましょう。
余白を残すよう注意
後から新たな情報がわかることもあるため、余白を残しながら書きすすめていきましょう。項目が変わるときは行間を多めに取ったり、特に所感や疑問点の項目は広めに取りましょう。
アドバイザーコメント
大場 美由紀
プロフィールを見る丁寧さに加えて容量良く進めることも重要
几帳面に完璧なノート作りにこだわると、時間がかかり過ぎるだけでなく、ノートを作成して満足してしまう可能性もあり、これでは本末転倒です。
また、調べたすべての情報を記入するには紙面上も時間上も限界があるので、たとえばHPのどの部分の詳細を参照など、自分でわかるメモを書き加えて要領よく進めるなどの工夫も必要でしょう。
また、図やイラストなどの方が文章より表現しやすい場合もあるので、自分にとってわかりやすく見やすいことも大切です。
リアルな情報を書き加えよう
企業研究ノートには、正確な情報を書き込んでいくことは大前提なのですが、調べた情報を機械的に書き写すだけでは、そこに自分の想いが映し出されない無味乾燥な内容になりかねません。やはり、自分なりのリアルな情報を獲得して書き加えていくことが大切です。
そのためにも、OB・OG訪問や説明会に積極的に参加するなどのアクションを起こす必要があります。
企業研究ノートは一度記入したら終わりではありません。常に更新していく必要があります。最新の情報となるよう、絶えず目を通しながら就活の経験値を積んだ自分自身にとってもタイムリーな内容にしていきましょう。
④収集した情報を書き込む
ネットや書籍などではわからなかった項目を埋めていくために、先に挙げたような説明会やインターンの場で情報収集をおこないましょう。定めたレイアウトを埋められるように、収集した情報を書き込んでいきましょう。
具体的な書き込み方の例は次で解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
企業研究ノートを長期的に役立つノートにする方法
企業研究ノートを長期的に役立つノートにする方法
- 作って満足せずに定期的に見返す
- 得られた情報は適宜追記していく
企業研究ノートを作成する手順を解説してきました。作成する過程でも、かなり企業理解を深めることができますが、作って終わりでは充分な効果は発揮できません。長期的に活用し、企業研究ノートのメリットを充分に活かしましょう。
作って満足せずに定期的に見返す
企業研究ノートは、作成することが目的ではなく、それを選考やキャリア構築に活かすことが目的です。そのため、作って満足せずに、定期的に見返しましょう。
特に重要なのは企業同士の比較です。どの企業に入社したいか、しっかり考えられるよう、何度も見比べてみましょう。
また、隙間時間で企業ノートを繰り返し見返すことで、情報を定着させることができます。持ち歩いて、隙間時間を見つけて読み込む癖をつけましょう。
得られた情報は適宜追記していく
一度調べても、新たに情報を得る機会はたくさんあります。情報を仕入れた都度ノートを更新し、ノートに記載された内容が、最新の情報である状態を保ちましょう。
長期間かけて企業研究ノートをブラッシュアップしていくことによって、より企業理解を深めることが可能になります。
VUCA時代と呼ばれる、予測不能な時代にはいって、臨機応変に対応できる能力が求められています。そんな中で、企業研究ノートは完成させるものではなくそのときどきの情報をチェックするために使います。
常に新しい情報を捉え、それをどのように使えるか考えるために活用できることが企業研究ノートの最大のメリットになります。
おすすめはこれ! 企業研究ノートの作り方の例
おすすめはこれ! 企業研究ノートの作り方の例
- 自分の所感や興味も一緒に記録する作り方
- 事実やデータを規則正しく並べる作り方
- 企業比較をしやすくする作り方
- 選考対策に特化した作り方
必須項目や作成のステップを解説しましたが、完成のイメージまでできていない人もいますよね。ここでは、作り方4例を画像付きで解説するので、自分の好みや方向性に応じて参考にしてくださいね。
自分の所感や興味も一緒に記録する作り方
最初に紹介するのは、必須項目にそれぞれに対して、自分がどのように感じたかを記録していくという方法です。
たとえば、福利厚生に対して「充実していて働きやすそう」と感じたり、始業時間が遅いことに対して「生活リズムが乱れそう」と懸念を抱いたりなど、感じたことをメモしていきます。特に違和感を感じる場合は、入社後の大きなミスマッチにつながる可能性があるので、自分がどう感じたかを書いておくことは大変有効なのです。
見返したときに理解しやすい企業研究ノートにするためにも、所感と事実は明確に書きわける必要があります。あらかじめ所感を記入する枠を設けておくことで、自然と整理することが可能になるのです。
事実やデータを規則正しく並べる作り方
前もって各項目のフレームを決めておくことで、情報を規則正しく並べることができます。情報量が多すぎてノートが雑多になると、見返す気になれないという人は多いかと思います。
あらかじめ枠を作ることで、枠内におさめるために、要点をまとめて書きこむ習慣ができるので、見た目がすっきりとしたノートを作りたい人におすすめです。
企業比較をしやすくする作り方
企業比較をしやすくするには、画像のようにレイアウトを統一しましょう。複数の企業の同じ項目を一目で見比べられるため効果的です。
なるべく1ページ内に情報をまとめられると比較しやすいため、A4ノートのようにページ内に書き込める情報が多い方がおすすめです。
選考対策に特化した作り方
志望企業がある程度絞られている人は、企業研究ノート内で、志望動機や自己PRをまとめてみるのも良いですよ。
事業内容の特徴や企業の強み、同業他社との違いは志望動機に活かしやすいです。企業研究ノートの項目を埋めると同時に、志望動機に用いる素材をピックアップし、文章に書き起こしましょう。
また、企業研究ノートから、自己PRについても考えることができます。特に、求める人物像を踏まえて作成してみましょう。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る企業情報と同様に自分の感性も重視しよう
特徴的なこととして、業績と営業利益の数年の推移を記入することと、第六感を記入することがあります。また、志望する会社の競合に当たる会社についても同様の企業研究をおこなってページを作り比較しやすくしています。
さまざまな情報や、説明会や社員の方との面談や面接での会話の内容やその時気になった点を忘れないうちに書き留めておくことを大切にしています。
それを通じて閃いた第六感を記載しておくことで、後々企業選択に威力を発揮します。第六感には、企業に対する自分の感覚が素直に表れているものです。将来のミスマッチを防ぐ鍵になります。自分自身の感性を信じましょう。
企業研究は手段の一つということを忘れないように
そして忘れてはいけない大切なことは、企業研究に多大な時間をかけすぎないということです。きりがなく終わりがない作業になってしまいます。企業研究は手段なので、目的を見失ってしまわないように気をつけましょう。
そして、いくら企業研究をしたからといっても企業の真の姿は、外からでは見えにくいということは理解しておきましょう。
企業研究ノートで情報戦をリードし選考を突破しよう
就活は情報戦です。知っているか知っていないかが明暗を分けることは珍しくありません。企業研究ノートで、情報を整理することが、情報戦をリードする鍵になります。
企業研究ノートは、この記事で挙げた必須16項目を4ステップに沿って埋めていくことで作成できます。作成したノートは長期的に活用することで、企業理解を深められるだけでなく、選考対策にも役立てられます。
選考を受けるべき企業を見極め、選考を突破し、入社する企業を選ぶ。いずれの段階でも自分で作成した企業研究ノートが役に立ちます。さっそく、レイアウトを決めるところから始めてくださいね。
アドバイザーコメント
横山 慶一
プロフィールを見る企業研究ノートに重要なのは見栄えの良さより情報の新鮮さ
企業研究ノートは教科書のように、情報を整理して人が見てわかりやすくする必要はありません。
選考で必要な情報はときどき刻々と変化しています。3ヶ月前の情報では「君、何も知らないね!」と言われることも起こりえます。常に最新の情報をメモのように書き込んでおくような使い方をしてください。
企業研究をノートの作成を通じて入社意欲を高めよう
自分の足で集めると、必ずHPなどにはない貴重な情報が集まってきます。
「弊社について知っていることを教えてください」というような質問対して、通り一遍の情報ではなく、ユニークなトピックや自分の見解を話すことで、熱心さや、誠実性、志望の高さをアピールすることができます。
さらに企業研究ノートを作成する意義は、取り組むプロセスにおいて、その企業に対する愛着を育み、自分自身の志望動機を高めることができると同時に、それを自分自身の言葉で、しっかりと相手に伝えることができるようになることです。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/インテグラルキャリア研究所所長
Keiichi Yokoyama〇20歳後半からカウンセリングの勉強を始め、キャリアに比重をおくコンサルティング、人材育成を企業内で推進。独立後は大学のキャリアセンターで学生の就職支援にもかかわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/フィナンシャルプランナー
Miyuki Oba〇大学などでカウンセリングや講義、企業や行政における新人研修・セミナーなどに多数登壇。ファイナンシャルプランナーおよび小論文講師としての知見も加味したアドバイスをおこなう
プロフィール詳細