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フルコミッション型の働き方はきついですか?
現在販売系の仕事をしている20代です。転職を考えており、気になる企業の求人のなかにフルコミッション型の営業職の募集を見つけました。
現職の不満が給与の低さなので、完全歩合制には少し魅力を感じているのですが、やはりこの働き方はきついですかね?
皆さんが思う、この働き方の大変さやデメリットになり得る部分について教えてください。正直自分に合っているのか判断しかねているので、自分に合う働き方を決める際のポイントについてもアドバイスいただけると嬉しいです。よろしくお願いします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
成果主義で自由な働き方が自分に合うかを考えてみよう
フルコミッション制の営業は、成果がそのまま収入に反映される自由度の高さが大きな魅力です。一方で、安定性や精神的負担の面で注意が必要な働き方でもあります。
最も厳しいのは、成果が出なければ収入がゼロになるリスクがある点です。多くの場合、売上がなければ報酬が発生しません。しかし、企業によっては最低保証や一部固定給が設定されている場合もあります。
顧客開拓や商談設定、契約締結までを基本的に自分の責任でおこなう必要があり、売上が伸び悩む時期の資金繰りや生活設計も自分で計画することが求められます。
また、ノルマや目標設定については企業や業種によって異なるものの、短期間で一定額の成果を求められる場合もあります。継続的に高いパフォーマンスが必要とされるため、自己管理力やモチベーション維持が重要です。
さらに、交通費、サンプル購入費、事務所家賃などの営業活動にかかる経費を自己負担とする企業も多いです。ただし、経費支給がある場合もあります。
売上から経費を差し引いた後の手取りをきちんと把握しておかないと、思わぬ赤字に陥るリスクもあるということです。
精神的にも、「今日売れなければ明日が不安」といったプレッシャーが常につきまとい、自己管理力やメンタルタフネスが求められる仕だといえます。
一方で、自由度の高さは大きなメリットです。業種によっては、得意先を一度作ればストック収入が期待できるケースもあります。
営業方法を工夫して効率化したり、会社のルールに縛られず自分のスタイルで働いたりできる点も魅力です。
希望の収入やキャリアプランから妥当性を考えることが必要
近年はオンライン商談やSNS集客を活用し、初期投資を抑えながら成果を上げる人も増えています。しかし、これらの手法がすべての業種・商材に適しているとは限りません。
自分に合うかどうかを判断するポイントは、まず安定したベース収入が必要か、成果報酬のリスクを許容できるか、自己管理を徹底できるかの3点です。
もし「毎月◯万円は絶対に必要」だったり、「収入の不安を感じやすい」場合は、固定給と歩合給を組み合わせた給与体系や、インセンティブ手当のある企業を選ぶことをおすすめします。
こうすることで、成果が出ない期間でも最低限の収入を確保しやすくなります。
逆に、「自分の裁量でどれだけでも稼ぎたい」、「他人の評価基準より自分の成果指標を重視したい」という方には、フルコミッション型の自由度とリターンの大きさは大きな魅力です。
ぜひ、自分のリスク許容度やライフプランと照らし合わせて、最適な働き方を選んでください。
フルコミッションでの働き方は保障がないというリスクがある
一番のネックは、フルコミッションでの働き方の場合、「雇用契約」ではなく「業務委託契約」になる可能性が高いということです。つまり、会社に雇われるのではなく、個人事業主として働くという形式になります。
「きついかどうか」という感覚的な問題ももちろん大事ですが、この契約形態の違いは非常に大きなポイントなので、しっかりと理解しておく必要があります。
たとえば、雇用契約で働く「労働者」であれば、会社が社会保険(厚生年金・健康保険・雇用保険・労災保険)に加入させてくれます。
一方、業務委託契約になると、国民年金と国民健康保険には加入できますが、雇用保険や労災保険には基本的に入れません。
つまり、もし怪我をして仕事を休むことになっても、保障がないということです。こういったリスクも含めて、自分の性格やスキル、生活スタイルに合っているかを見極める必要があります。
向き不向きを注意深く判断してから働き方を考えよう
「収入が安定していた方が心が落ち着く」というタイプの方には、フルコミッションはあまりおすすめできません。「もっと稼ぎたい」「自分なら成果を出せる」と思える人で、ある程度のリスクを取れる(多少の収入の増減があっても大丈夫)と思えるなら、フルコミッションが向いていると言えるでしょう。
一般的には、若手のうちは雇用されながら経験を積み、自分のスキルを磨いていく期間に充てる方が安全です。
そして、ある程度年数を重ねて「成果報酬でもやっていける」という見通しが立ってから、フルコミッションの働き方に挑戦する、という流れの方がリスクを抑えつつ、最終的に自分の希望する働き方を実現できると思います。
以下の記事ではフルコミッションの具体的な働き方やメリット、注意点などを解説しています。フルコミッションで働くことに興味がある人はチェックしておきましょう。
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