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理系の大学院女子の就職は実際どうですか?
私は現在、理系の大学院で研究をしている女子学生です。そろそろ就職活動を意識し始める時期なのですが、「理系の大学院女子の就職」について、実際のところどうなのか、不安や疑問がたくさんあります。
漠然と「理系女子は強い」という話は聞きますが、具体的にどのような企業に就職する人が多いのか、また、どのような業界や職種が一般的なのかがまったくイメージできません。
私の周りには、まだ就職の話をしている友人も少なく、情報収集に苦労しています。
研究室の先輩方も、企業名や職種をあまり具体的に教えてくれるわけではないので、将来のキャリアプランを考えるうえで、非常に悩んでいます。
研究を頑張ってきた分、それを活かせる仕事に就きたいという思いは強いです。
理系の大学院を卒業した女性が、どのような企業や業界に就職することが多いのか、また企業選びや職種選びで重視すべき点について、具体的な事例やアドバイスをいただけると嬉しいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
理系大学院女子の就職は専門性×環境の見極めが大切!
理系大学院を修了した女性のキャリアは、非常に多様化しています。
たとえば、厚生労働省や就職白書のデータによれば、大手化学・製薬企業や電機メーカーなどの研究開発職に進む人が多い傾向があるようです。
大学院で培った専門知識や論理的思考力を活かし、新製品の基礎研究やプロセス開発、品質管理など幅広い業務に携わるケースが一般的でしょう。
また、半導体・材料・バイオ関連などのベンチャー企業では、少人数のチームで裁量を持って研究開発に取り組む機会が比較的多く、若手にも責任あるポジションが与えられることがあります。
ただし、すべてのベンチャー企業がこのような環境を提供しているとは限らないため、企業ごとの実態をよく調べることが大切です。
近年は、大学院で習得したデータ分析やプログラミングのスキルを活かし、AI(人工知能)や機械学習を用いた解析業務や、製造ラインの自動化プロジェクトに従事する女性研究者の需要も増加傾向にあります。
ただし、これらの分野は全体としてまだ女性比率が低い現状もあるため、職場環境やキャリア支援体制をよく確認することが重要です。
研究内容と企業ニーズのマッチ度を確認! 女性支援制度も必ずチェックしよう
企業選びの際には、研究開発への投資規模や女性研究者のキャリアパス支援体制が充実しているかを確認しましょう。
たとえば、女性向けのメンター制度、フレックスタイム制、育児休業後の復帰支援などの制度が整っているかは、長期的なキャリア形成に大きくかかわります。
企業説明会やOB・OG訪問の際には、研究部署における女性の割合、育休取得実績、復帰後のプロジェクト参加例など、具体的な事例を質問し、自分が安心して働ける環境かどうかを見極めるようにしましょう。
さらに、大学院での研究テーマと企業の技術領域がマッチしているかを確認することも重要です。
たとえば、環境分析の研究をしていた場合は、環境プラントメーカーや分析機器メーカーなど、専門性を活かせる企業を志望先に選ぶことで、自分の強みを即戦力としてアピールしやすくなります。
研究成果はプレゼンテーション資料としてまとめ、ポートフォリオとしてエントリーシート(ES)や面接時に提示することで、熱意や専門性を効果的に伝えることができるでしょう。
理系大学院で培った深い専門知識と問題解決力は、どの分野でも大きな強みとなります。データや実例をもとに自信を持って、自分らしいキャリアを切り拓いてください。
理系大学院女子の採用ニーズは高い! 正しい市場価値を認識しよう
理系の大学院を修了した女性は、全体数としてはまだ少ないですが、製薬、化学、ITという専門分野で特に採用ニーズが高い状況です。
専門知識を持つ人材が不足していることに加え、近年の大企業ではダイバーシティ推進の観点から女性管理職の比率向上を目標に掲げていることも多く、業界を問わず活躍の場は広がっています。
自身の市場価値を正しく認識し、自信を持って就職活動に臨みましょう。
専門性+コミュニケーション能力でアピール! 女性の働きやすさも要チェック
選考では、研究で培った専門スキルに加え、専門外の人にもわかりやすく研究内容を説明できるような、高いコミュニケーション能力をアピールできると、チームの多様性に貢献できる人材として高く評価されやすいです。
また、企業を選ぶ際は、育児休業からの復帰率や女性研究者の比率、転勤の可能性などを確認しておくと、入社後のミスマッチを防げます。
OB・OG訪問などを通じて、実際に研究と家庭を両立している先輩社員に話を聞くのも非常に有効です。
あなたが受けないほうがいい業界・職種を診断しよう
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自分が目指す業界や職種を理解して、自信を持って就活を進めましょう。