Q
大学3年生
男性
消防士は給料が安いというのは本当ですか?
消防士を目指している大学生です。公務員なので安定しているというイメージを持っていますが、ネットや知人から「消防士は給料が安い」という話をよく耳にします。
人命救助というやりがいのある仕事に魅力を感じていますが、将来の生活や家族を考えると、給料面での不安が拭いきれません。
給料が安いと言われるのは本当なのでしょうか? また、もし本当だとしたら、なぜそう言われるのか理由も知りたいです。
消防士の給料は年齢や階級によってどう変わっていくのか、リアルな収入面について、教えていただけますか?
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
まずは事実を確認! 給料は公開情報でチェックしよう!
消防士の給料は地方公務員であるため、各自治体のWebサイトで給料表としてすべて公開されています。たとえば、「〇〇市 消防士 給料表」と検索すれば、詳細なデータを確認できます。まずは噂に惑わされず、事実を確認しましょう。
また、一般的に、消防士の平均年収は600〜700万円ほどといわれ、日本人の平均年収よりは高い水準にあります。
検索してみると、その給料表の細かさに驚くかもしれませんが、それだけ公明正大に定められているということでもあるのです。
総合的なメリットで判断するのが重要!
しかし、「これだけ大変な仕事なのに、この給料なのか」と感じる人がいるのも事実です。これは、同様に公共のために身体を張る警察官や自衛官、あるいは精神的な負担が大きい教員といった職種にも共通する点です。
「同じように命や心身を削るのであれば、もっと高給な民間の営業職に就く」という選択をする人もいます。どちらが良いというわけではなく、何を重視するかの価値観の違いです。
公務員の魅力は、給料の額面だけではありません。不祥事を起こさない限り解雇されるリスクが極めて低い、ボーナスが必ず支給される、そしてローンが組みやすいなどの社会的信用の高さも大きな魅力です。
そういった保証も含めた総合的なメリットで判断することが重要だと思います。
消防士の給与は安定! 手当も充実で一般より高水準
消防士は公務員であるため、給与が安定しています。特殊な職種であるため、一般の公務員に比べても、給料が1割程度高めに設定されているのが特徴です。
また、危険な場面に遭遇することがあるため特殊勤務手当や危険手当、深夜勤務手当などの手当が付きます。
年収は大卒か高卒かによってもスタートが変わってきますが、平均するとおよそ600万円ほどで、その後階級が上がったり特殊な資格を取ったりすると800万円程度になることもあります。
ただし、1000万円越えはほんの一部の管理職しか届かないというのが実態です。その一方で、退職金なども含め福利厚生面は充実しているといえるでしょう。
お金に換えられない使命感! その価値を自分で判断しよう
そんななかで消防士の給料が安いといわれるのは、その勤務内容の特殊性や、24時間体制の勤務、過酷な状況下に置かれることもあることを考えると、そこまで高いとはいえないという印象からの発言だと推測されます。
また、大きな災害などが発生すると、命の危険に晒されながらも家族より任務を優先せざるをえないこともあるかもしれません。
しかし、それらをマイナス要因ととらえるか、それほどの使命を負って生きることができる充実感ややりがいは他に代えられないと考えるか、それは自分で判断するしかありません。
警察官や自衛隊員もそうですが、人を守る仕事というのは、どこまで行ってもお金に換算できないところがあります。
命をかけるわけ仕事であるため、いくらもらっても満足はできないかもしれません。また、能力を維持するための努力も続ける必要があるため、精神的な負担も非常に大きいと考えます。
それでも人に必要とされ、あるときは感謝され、無くてはならないといわれる仕事です。
それを「凄い」「素晴らしい」「憧れる」と思えるなら、挑戦してみる価値はあるのではないでしょうか。
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