Q
大学3年生
男性
面接でほかに受けている企業を聞かれた際、少し嘘を言うのはありですか?
就職活動中の大学3年生です。来週、第一志望の企業の面接を控えています。
面接対策でよく「ほかに受けている企業はありますか?」という質問への回答を準備しておくべきだと聞くのですが、正直に答えるべきか迷っているため相談させてください。
もし、ほかに受けている企業の名前を正直に話して、先入観でマイナスイメージを持たれたり、変に選考のハードルが上がったりしないかなど、いろいろ気になってしまいます。かといって、どこも受けていないというのもどうなのかわからず不安です。
どこかの企業を受けていても「受けていない」と言ったり、受けていない企業や有名企業の名前を出したりして多少の嘘をつくべきなのでしょうか?
採用担当者の方は、この質問で何を知りたいのでしょうか? 正直に答えることのメリットとデメリット、もし嘘をつくとしたらどんな点に注意すべきか、アドバイスをお願いします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
正直に回答して就活の軸の一貫性などをアピールしよう
面接で「ほかに受けている企業はありますか?」という質問をされると、どう答えるべきか迷いますよね。まず、この質問をする面接官の意図を理解しておきましょう。
おもに「自社への志望度はどれくらいか(本当に第一志望か)」、「就職活動に一貫した軸を持っているか(手当たり次第受けていないか)」、そして「他社の選考状況から、自社の選考をどれくらいのスピードで進めるべきか」といった点を確認したいと考えています。
正直に答えることで、嘘をついていないという安心感がありますし、「同業他社を受けています」と伝えれば、あなたの就職活動の軸に一貫性があることを示せます。場合によっては、「自社を選んでもらうためには何が必要か」と面接官に考えてもらうきっかけになる可能性もあるでしょう。
一方でデメリットとしては、競合他社の名前を出すことで比較されたり、あまりにバラバラな業界を挙げると「軸がないのでは?」とマイナスな印象を与えてしまうリスクも考えられます。
企業名は言わなくてもOK! 業界の特徴などを抽象的に伝えよう
仮に嘘をついた場合、不自然な企業名を出すことで面接官に違和感を持たれやすいです。多少の脚色はあっても、完全な虚偽は避けましょう。
実際には、企業名を具体的に挙げる必要はなく、「同業界を中心に数社」「人材育成に力を入れている企業を複数」など、方向性を示すだけで十分です。
「そのなかでも、御社は〇〇の点で最も魅力を感じています」と第一志望であることを伝えると安心感を与えられます。
嘘は絶対にNG! 誠実さで信頼を勝ち取ろう
面接に限らず、就職活動において「嘘」をつくことは絶対に避けるべきです。
特に「ほかに受けている企業」について聞かれた際に、「受けていない」と嘘をついてしまうと、後々ほかのやり取りとの間で矛盾が生じ、取り返しのつかない不信感を与えてしまう可能性があります。
万が一、同業他社を受けていることを隠していた嘘が発覚した場合、業界全体から要注意人物と見なされてしまうリスクすらあるでしょう。
質問の意図を汲み取って熱意と伝え方の工夫が重要!
この質問をする採用担当者の多くは、「他社を受けていてもかまわないが、自社を第一志望と考えていてほしい」と願っています。そのため、もしその企業が本当に第一志望なのであれば、正直にその熱意を伝えましょう。
なぜその会社があなたにとって一番なのか、ほかの会社ではなぜダメなのかを具体的に説明することが重要です。
逆に第一志望でない会社の面接において同様の質問を受けてしまった場合は、「伝え方」の工夫が必要でしょう。
「御社は第〇志望ですが、第一志望の〇〇社に落ちてしまったら困るので受けています」という伝え方はもちろんNGですが、下記のような伝え方であれば問題ないと思います。
「現在、〇〇業界を中心に就職活動を進めており、御社と△△社に特に魅力を感じております。御社は▲▲の点に、△△社は✕✕の点にそれぞれ素晴らしい強みをお持ちで、正直なところ、現時点では決めかねております。しかし、もし御社から内定をいただけた際には、私の持つ力を最大限発揮し、貢献させていただきたいと考えております」といった形で伝えるのはいかがでしょうか。
これは嘘をついているわけではありませんが、相手への敬意を示しつつ、正直に状況を伝える一つの方法です。
面接で嘘をつくことに対しては、こちらの記事でも解説しています。リスクもしっかり確認しておきましょう。
他社を志望している人は、内定を待ってもらうような場合があるかもしれません。こちらでは、内定を待ってもらう際のマナーを解説しています。
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