この記事のまとめ
- 面接で答えられないときこそ素直な自分で人事と対話しよう
- 面接で答えられないときは2つの対処法で乗り切ろう
- 事前にできる対策で「答えられない」を回避しよう
- 面接力診断ツール
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就職面接では、多くの人が事前にしっかり対策をしているはずです。しかし、面接で何を聞かれるかは当日になってみないとわかりません。この記事を読んでいる人の中には、予想外の質問に答えられなかった人も多いのではないでしょうか。
もし面接で答えられない状況に陥ったとしても、正しい対処をすることで、印象を下げることなく合格を狙うことができます。
この記事では、キャリアアドバイザーの井上さん、遠藤さん、秋田さんとともに、面接で答えられないときの正しい対処法や事前の対策ポイントについて解説します。面接で答えられないときにどうすべきか不安な人はぜひ参考にしてくださいね。
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面接で答えられないときは自分らしさを見失わないことが重要
人は予想外の事態が起きたときほど、正しい判断ができなくなってしまいます。そのため、面接でとっさに答えられないときのような焦る場面だからこそ、自分を見失うことなく対処することが大切です。
この記事ではまず、面接で答えられないときに考えられる2つの原因と面接をおこなう企業の目的について解説します。最初に問題の原因を把握し、面接の本来の目的を再確認しましょう。
次に、面接で答えられなくなったときにすぐできる対処法について解説していきます。これからの面接が不安な人はぜひ参考にしてみてください。
最後は、面接当日までにやっておきたい対策について紹介します。事前に入念に対策しておくことで「面接で答えられない」というそもそもの状況を回避して合格を目指しましょう。
面接で答えられないときの対処法がわからないと、突然そのような状況に陥った際に焦ってしまい、その後の質問もうまく回答できなくなってしまったり、面接自体に苦手意識を持ってしまったりする可能性があります。
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面接で答えられないのはなぜ? 考えられる2つの原因を把握しよう
面接時は、面接官の雰囲気や緊張などでいつもの実力が発揮できなかったり、質問に答えられなかったりすることもあるでしょう。しかし、そのときの失敗がなぜ起きたのかをきちんと理解しないままでは、同じ失敗を繰り返してしまいます。
ここでは、面接で答えられないときに考えられる2つの原因について解説します。すでに答えられない経験をしたことがある人もない人も、次の面接で失敗しないために原因を把握しておきましょう。
①用意していない質問で考えがまとめられない
自分が事前に用意していない質問を投げかけられた時、多くの人はすぐに答えをまとめられず、答えられないという状況に陥ってしまいます。このように面接で答えられないときの原因のほとんどは、予想外の質問をされることにあります。
緊張状態の中で予想外の事態が起きた時、多くの人は焦ったりパニックになってしまうものです。面接でも自分が想定していない質問をされれば、焦って頭の中が真っ白になってしまう人もいるでしょう。
こうした状況では「なにか答えなければ」「正解の答えを考えなければ」という思考回路に陥り、自分が答えられていないという状況そのものによってどんどん焦りが増してしまいます。
その悪循環によって、考えても答えられない、頭が真っ白でフリーズしてしまうといった状態になってしまうのです。
②そもそも質問の意図が理解できていない
質問に答えるという行動は、質問の意図や内容がきちんと理解できてこそできることです。そのため面接時でも、面接官の投げかけた質問の意図が理解できないと、それが答えられない原因になります。
そもそも就職面接は普段の会話とは違い、自分を企業にアピールするためにおこなわれるので、聞かれたことだけに答えれば良いというものではありません。
たとえば「志望動機はなんですか?」という質問においても、自分の志望動機だけを一言で述べるだけでなく、エピソードや締めくくりでさらにアピールする必要があります。
このように質問の答えを自分なりに膨らませるためには、質問の内容から相手がどんなことを知りたいのかを細部まで理解しなければいけません。
質問の意図が理解できない人は、表面的な質問の意味が理解できていても、その先の企業がどんな答えを求めているのかまで想像できていないといえるでしょう。
想定外の質問の場合、質問の意図がわからない場合のほかに、緊張して頭の中が真っ白になってしまうこともあるでしょう。答えはあなたの中にあるので、一息つく、質問を繰り返すなどして気持ちを落ち着かせてみてください。
面接で「苦手なこと」を聞かれて回答に困った学生も多いと思います。以下の記事では「苦手なこと」を聞かれたときの回答方法をまとめているので参考にしてみてください。
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「答えられない=不合格」ではない! 面接をおこなう企業の意図を理解しよう
面接をおこなう企業の意図
- 仕事に必要な基本的な能力を見るため
- 応募者の人間性が知りたいため
- 企業とのマッチ度を測るため
この記事を読んでいる人の中には「面接で答えられなければ印象が悪くなるのでは?」「正しく答えられなかったら不合格になるかも……」と不安に感じている人も多いのではないでしょうか。
しかし、たとえ面接の質問の中で答えられなかったものがあったとしても、それが合否に直接悪影響を及ぼすわけではありません。
ここからは、面接をおこなう企業の目的や意図について解説していきます。正しく答えなければいけないという固定観念にとらわれず、面接本来の意味を理解しておきましょう。
仕事に必要な基本的な能力を見るため
企業は、面接の中での応募者の受け答えや印象、答えの内容などから、仕事に必要となる基本的な能力があるかどうかを見ています。
応募者の答えからは、論理的思考力や理解力、文章力などがわかりますが、これらは仕事上で円滑にコミュニケーションを取るために必要最低限の能力です。
もちろん、すらすらと答えることができれば、これらの能力が高いことをアピールすることができますが、1つや2つの質問に答えられなかったからといって「基本的な能力がないから不合格」という判断されるわけではありません。
面接という緊張する状況であることは企業側も理解しているはずなので、質問に答えられなかったとしても悲観しすぎないようにしましょう。
- 面接で特に見られている能力って何ですか?
面接では質問への理解や答え方など総合的な対応力が問われている
皆さんは面接に臨むにあたって、しっかりと準備をされていると思います。PR内容をしっかりと暗記して、スラスラと話す人もいるでしょう。
面接では、予想外の質問をしたときの理解力と対応力も評価の対象になる可能性があります。
基本的には能力よりも「人となり」を見極めるために面接をしているので、PR内容を間違えないように話すことにあまり注力をしないでください。
ただ暗記したものを答えるだけでは、そこに気持ちが入っていないことが多いため、その人らしさは伝わらないでしょう。
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応募者の人間性が知りたいため
仕事で求められる基本的な能力のほかに、面接で企業が重要視しているのは、応募者の内面的な部分や人間性です。
企業というのは、多くの人が集まることで構成される組織であり、人間関係が仕事のパフォーマンスに大きくかかわります。どれだけ能力が高くても、従業員と良い人間関係が築けなければ、入社後のミスマッチにつながってしまいかねません。
そのため、企業は面接での質問への応募者の回答や対応の仕方から、性格や価値観なども評価しているのです。
面接で答えられないといった、予想外の事態が起きたときほど、その人の素が出ます。だからこそ企業は、面接で答えられないこと自体ではなく、そうした状況での応募者の対応に注目しているのです。
企業とのマッチ度を測るため
前述のとおり、企業は面接で応募者の人間性や基本的な能力を見ていると解説しました。しかし、この2つの項目だけでは、企業の方針や求めていることにマッチしていると判断することはできません。
そのため、企業は面接の中で、人間性や基礎能力も含めたあらゆる観点から、企業が求めている人材にどのぐらいマッチしているかを総合的に判断しています。
たとえば、基礎能力や人間性は問題なかったとしても、応募者の価値観やビジョンと企業が掲げているものとずれていては、入社後のミスマッチにつながったり、応募者本人のキャリアの実現がかなえられない可能性があるのです。
このように、企業と応募者双方にとってより良い形での採用にするためには、面接でマッチ度を見極める必要があります。
そのため質問に答えられなくても、その状況自体が問題ではなく、面接全体を通して企業が知りたい情報を提供できるかどうかが大切なのです。
面接で答えられないときは? すぐできる対処法で上手に切り抜けよう
多くの人は、面接で答えられなくなってしまった時、具体的にどのように対処すべきかわからず不安になってしまうでしょう。
面接官からの質問に答えられないときは焦ってしまうものですが、正しい対処をすることで、その後の質問でも悪循環に陥ることなく面接を進めることができます。
ここからは、面接で答えられないときにすぐにできる対処法について解説していきます。答えがまとまらないときと、質問の意図がわからなかったときの2つのシチュエーションでの対処法を参考にして、上手に切り抜けてくださいね。
答えがまとまらないとき:考える時間をもらう
質問の答えを用意していない、または考えてはいたけどいざ話そうとするとまとめられないといった状況でまずやるべきことは、考える時間をもらうことです。
このとき最もやってはいけないのは、そのまま黙ってしまうことです。企業としても、応募者から質問への回答をもらえなければ、採用のための判断材料が足りなくなってしまうため採用すべきかの見極めができません。
すぐに答えるのが難しいと感じたときには、「少し考える時間をいただけませんか?」と素直にお願いしてみましょう。1分など具体的な時間を指定して提案してみることもおすすめです。
面接官も応募者に答えてほしくないわけではないので、素直に希望を述べることで、臨機応変に対応してくれるでしょう。
- 「時間をください」と言っても本当にマイナスな印象にならないのでしょうか?
面接は早く答えれば評価が良いというわけではない
実際に私も採用担当として面接をしていたときに、学生から「考える時間をください」と言われたことが何度かありますが、マイナスな印象を持ったことはありません。
考えがまとまらないまま慌てて回答をされても、面接官側も理解しきれず、評価しづらくなってしまいます。
面接は学生と企業のマッチ度を測るためのものなので、早く答えれば良いというものではなく、学生の考えや人柄がきちんと伝わることのほうが重要です。
スムーズに受け答えできるに越したことはありませんが、無理に答えられるよりも、ちゃんと考えてから回答をもらえた方が良い印象を持ちます。
質問が理解できなかったとき:質問の仕方を変えてもらう
質問の意図が理解できなかったときや、質問の仕方が難しく意図を汲み取り切れなかったときには、質問の仕方を変えてもらえるようにお願いしてみましょう。
質問が理解できなかった時、その時点ですぐに「わかりません」とだけ答えてしまうと、答える意欲がないというふうに面接官に受け取られてしまいかねません。
わからなかった旨を正直に述べたうえで、「もう一度質問していただいてもよろしいですか?」「質問の内容が理解できなかったのですが、〇〇という解釈でよろしいですか?」のように、面接官の質問を理解しようという姿勢を見せましょう。
前述のとおり、質問に答えられない状況で困っているのは応募者だけではなく、企業も同じなのです。そのため、きちんと質問に答えたいという意欲が伝われば、質問の仕方を変えてくれたり、別の質問に切り替えてくれるでしょう。
一度聞き返しても質問の意図が理解できなかった場合は、「○○についてでしょうか」と言って一息ついて、答え始めてみてください。
解釈が違う場合は一息つくところで改めて質問してくれるか、最後まで話を聞いて別の角度から改めて掘り下げてくれることもあります。
面接は企業とのコミュニケーションだからこそ素直な自分で対処することが大切
面接は、質問への回答や面接中の応募者の印象などさまざまな観点から合否が決まります。そのため、面接=正解を答えなければいけないという固定観念にとらわれてしまっている人も多いのではないでしょうか。
しかし、合否があるという事実はあれど、面接中にしていることは日常生活でもおこなわれているコミュニケーションと同じです。日常的な会話の中でどんな質問をされるかなどは予測できないものであり、すぐに答えられない状況は多々起きているでしょう。
そもそも面接では、質問の答えに絶対の正解があるわけではありません。すぐ答えることや正解に固執するのではなく、企業の面接官とコミュニケーションを取ることが大切なのです。
質問に答えられないという予期せぬ事態が起きたときこそ、自分らしさを忘れずに企業と対話しようという姿勢で対処しましょう。
先のコメントでも説明しましたが、面接で答えられないときは急いで答えようとしないでください。
質問の意図と見当違いな回答をしてしまうと、かえって悪い印象を与えてしまいます。一度深呼吸をして落ち着いてから、質問が理解できなかったのか、考える時間がほしいのかを面接官に伝えましょう。
アドバイザーコメント
秋田 拓也
プロフィールを見る面接では答えられない状態や沈黙を恐れないことが大切
面接の場面でありがちなのは、話をした後に「以上です」と最後に言い忘れることです。
その一言がないと面接官は話が続くと思っているので、何も言わずに待ち続けます。それが沈黙の原因になることがあります。忘れずに合図を送りましょう。
沈黙が発生すると焦ってしまい、さらに言葉が出ずに深みにハマることがあります。面接官は気づいているので安心してください。一言かけてきっかけを作ってくれるはずなので、沈黙を恐れる必要はありません。
回答につまったら無理はせず次の質問に臨む勇気を持とう
もし回答につまったら、諦めることも大切です。無理に言葉を探そうとせずに、正直に言葉が出てこないことを伝えてみてください。
面接官は質問を切り替えてくれます。そのことを引きずらないようにして、次の質問に気持ちを切り替えましょう。
事前にできることとは? 2つの対策で「答えられない」を回避しよう
前述でも解説した通り、面接で答えられないのは、投げかけられた質問に対する準備ができていないことが原因の一つです。
そのため、とっさの対処も重要ですが、事前に質問への対策をしっかりおこなっておくことで、そもそも「答えられない」という状況を回避することができます。
ここからは「答えられない」を防ぐ面接対策の2つのポイントを解説していきます。参考にして、面接で答えられないことへの不安を払拭していきましょう。
①あらゆる角度の質問への答えを事前に言語化する
面接では、ほとんどの企業で共通して聞かれる質問だけではなく、あらゆる質問を想定しなければいけません。
たとえば、志望動機や自己PRなどの基本的な質問に加えて、応募者の回答からさらに応募者自身の考え方を引き出す深掘り質問などがあります。企業の中には、とっさの反応を見るために、あえてユニークな質問をするところもあるでしょう。
面接対策では基本の質問はもちろん、そこから展開されるあらゆる角度からの質問を想定し、自分なりの答えをしっかり言語化しておくことが大切です。事前に自分なりの言葉で答えを考えておくことで、答えられる質問の幅を広げることができます。
基本的な質問だけでなくユニークな質問の対策がしたい人は以下の記事がおすすめです。実際の面接であった面白い質問と答え方のポイントをキャリアコンサルタントが解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
本当にあった面接での面白い質問50選!印象アップする答え方を解説
ユニークな質問の中の一つに「自分を動物にたとえると?」というものがあります。以下の記事では、動物別の回答例や答え方のポイントをキャリアコンサルタントが解説しています。
「自分を動物にたとえると?」への答え方|40種類の動物を一挙紹介
- 面接の答えは全部暗記しておいた方が良いですか?
暗記はせず当日の質問に合わせて答え方を工夫できるように練習しておこう
一言一句暗記する必要はありませんが、詰まらず言えるように何度も練習しておくことは大切です。
実際の面接では、質問のニュアンスの違いも汲み取って答える必要があるので、暗記したものをそのまま再生しようとすると答えがずれてしまうことがあります。
たとえば、「学生時代に苦労したこと」を聞かれたら、用意したガクチカをそのまま読み上げるのではなく、苦労したことに焦点を当てて話す、といった臨機応変さが求められるのです。
面接で話す内容をすべて覚えて臨もうと考えている人は以下のQ&Aのアドバイスもチェックしてみましょう。面接対策をおこなううえで話す内容を暗記しようとしている人にキャリアコンサルタントが企業の印象などについて解説しています。
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②対面の面接練習で考えをアウトプットする練習をする
事前の対策であらゆる質問への答えを用意していても、きちんと伝えることができなければ、企業側からは「答えられていない」と判断されてしまうこともあります。そのため、ただ答えを用意するだけではなく、実際の面接の場面を想定して伝える練習もしておきましょう。
面接では、そのときの雰囲気や自分の緊張の度合いなどのさまざまな要因によって、実力が100%発揮できるとは限りません。だからこそ、自分の答えを面接官にも理解できるように説明する練習が必要不可欠なのです。
面接を想定した練習をおこなう、つまり場数を踏むことで、面接のような緊張感の中で質問に答えることに慣れ、面接でうまく答えられない状況を回避することにつながります。
- 面接で伝えたいことを整理して言葉にするのが苦手です……。
文章を伝えるときはキーワードを意識して話してみよう
話すことをわかりやすく伝えることは大切なことです。ですが、スラスラと話すことだけに意識が集中しすぎるとうまく話せないものです。話すことのキーワードを意識すれば良いと思います。
つなぎ言葉や言い方は、アドリブで話す感じで良いと思います。その方が自分らしさを表現でき、気持ちも伝わります。面接で仮面を被っている自分よりも、ありのままの自分を知ってもらうことの方が大切だと思います。
面接の練習は大切ですが面接ノートを作り振り返るのも効果的です。以下の記事では面接ノートの作り方をまとめているので参考にしてみてください。
面接ノートの作り方は? 書き方を工夫し就職活動を効率的に進めよう
面接の最初に自分が話しやすい雰囲気を作ることも効果的
先ほども解説したとおり、面接は面接官とのコミュニケーションの場です。そのため、面接の最初に話しやすい雰囲気を作ることで、答えられない状況でも対処しやすくなります。
具体的には、自己紹介の時点で自分のことだけを述べるのではなく「このたびは御社の〇〇な点に興味を持ち応募させていただきました。」のように簡単な志望動機を伝えてみましょう。
その企業に対する熱意や興味を伝えて自分から心を開くコミュニケーションを取ることで、面接官も心を開き、自社の魅力を語ってくれるなどより良い雰囲気に持ち込める可能性もあります。
その結果、質問に答えられない状況が起きても、考える時間をもらうための打診がしやすかったり、面接官から助け舟を出してくれたりするなど、その場を切り抜けやすくなるでしょう。
- 面接の雰囲気を良くするテクニックが知りたいです。
「自分が面接の雰囲気を作る」という意識を持って臨もう
面接の雰囲気を自分にとって良いものにするには以下の3つは意識しておくと良いでしょう。
・元気よく挨拶、自己紹介をする
・自信を持って明るくハキハキと話す
・笑顔を忘れない
これらは基本中の基本ですが、面接において最も重要です。これで面接の雰囲気が悪くなることはまずないので、自然と話しやすい空気感ができます。
面接の緊張感のある雰囲気が苦手な人も多いかと思いますが、実はその雰囲気を作っているのは自分自身だったりもします。
「話しやすい面接だったらいいな」ではなく、「自分がこの面接の雰囲気を作ってやろう!」という気持ちで臨んでみてください。
また、これらはいざ本番でやろうと思っても案外難しいものです。普段の面接の練習から、話す内容だけでなく、話し方についても意識しておこなっておきましょう。
具体的にどんな面接練習をすれば良いのかわからない、という人は以下の記事を参考にしてみてください。多くの就活生の面接対策をサポートしてきたキャリアコンサルタントが合格を狙える面接練習のコツを解説しています。
効果絶大な面接練習|最短で内定に近づく状況別練習法を紹介
面接対策の要! 事前に回答を準備しておきたい5つの質問項目
事前に準備すべき5つの質問項目
ここまで、事前にあらゆる質問の準備をすることが大切だと解説してきましたが、具体的にどんな質問の答えを準備しておけば良いのかわからない人も多いのではないでしょうか。
そこで最後は、事前の面接対策で必須で準備しておきたい5つの質問項目について詳しく解説していきます。どんな質問の答えを用意すべきかわからない人は参考にして、面接に向けて自信を付けていきましょう。
①就活の軸
就活の軸とは、就活において大切にしていることであり、性格や価値観によって人それぞれ違うものです。
企業は面接の中で、応募者の持つ就活の軸を質問することで、自社とのマッチ度や人間性を測ろうとしています。そのため、面接対策では自分の中にある就活の軸を明確にし、企業の意図に合った回答を考えておきましょう。
就活の軸に関するおもな質問例には以下のようなものが挙げられます。
就活の軸に関する質問例
- あなたの就活の軸はなんですか?
- 仕事や企業を選ぶときに大切にしていることはなんですか?
- 将来どんな社会人になりたいですか?
- 将来のキャリアプランはどのように考えていますか?
就活の軸は、就活に関することだけではなく、自分の将来、つまりは入社後のビジョンとして質問される場合もあります。
自分が何を大切にしたいのか、どんな価値観を持っているのかなどを理解しておくことは、自身の就活における意思決定の際にも重要となります。自己分析で自分自身への理解を深め、自分の就活の軸を言語化しておきましょう。
就活の軸が具体的に思いつかない人は、以下の記事もおすすめです。多くの就活生をサポートしてきたキャリアコンサルタントが、企業・仕事選びで後悔しないための就活軸の見つけ方についてアドバイスしています。
就活の軸一覧90選! 納得できる企業選びの基準の見つけ方も解説
②自己PR
企業は面接の中で、応募者の基礎能力や人間性を知ろうとしているため、自己PRはほとんどの企業で質問される項目です。しかし、自己PRと一口に言っても質問の仕方はさまざまで、おもな質問には以下のようなものがあります。
自己PRに関する質問例
- あなたの長所・短所はなんですか?
- 1分程度で自己PRをお願いします。
- 弊社で活かせる強みはなんですか?
- 志望職種で活かせる強みはなんですか?
上記の質問例にもあるように、自己PRとは長所や強みだけではなく、短所についても聞かれる場合があります。自己分析で自分の強み以外の部分でも理解を深めておくことが大切です。
また「〇分間で自己PRしてください。」のように時間が指定される可能性もあるため、時間を計りながら練習し、回答のボリュームについても注意して回答を準備しておきましょう。
具体的にどのように短所を伝えるべきかわからない人は、以下の記事を参考にしてみてください。就活のプロであるキャリアコンサルタントが、面接での印象をアップさせる短所の伝え方のポイントを解説しています。
短所一覧と例文60選|面接の印象をぐんと上げる短所の伝え方のコツ
面接での自己PRの伝え方についてもっと知りたいという人は以下の記事もおすすめです。人事に自分の魅力が最大限に伝わる自己PRの秘訣を解説しています。
面接官を惹きつける自己PRの答え方|例文12選
面接での自己PRでは話す時間を指定されることもあります。以下の記事では1分間で人事を惹き付ける自己PRのポイントを、キャリアコンサルタントが解説しています。
例文12選|1分の自己PRで魅力を伝え切る必勝法
③志望動機
企業は、応募者の人間性や自社とのマッチ度を測ることを目的として面接をおこなっています。そのため、企業に対する自分の思いを伝える志望動機は面接の頻出質問の一つです。
志望動機の質問例
- なぜ弊社を志望しましたか?
- なぜこの業界・職種を志望しましたか?
志望動機の質問例には上記のようなものがあり、企業が属する業界や応募する職種への志望理由など志望動機に関連する深掘り質問をされる可能性があります。
企業によっては珍しい仕事をしていたり、業界としての知名度が低いところもあるため、そうした企業では特に、志望動機の中で業界や仕事への意欲を示さなければいけません。
志望動機は、自分がその企業や業界のどんな部分に興味ややりがいを持てるのか、という入社後の働き方を考えるうえでも必要となります。そのため、しっかりと企業や業界を研究し、志望動機をあらゆる観点で掘り下げておきましょう。
志望動機はどの業界でも職種でも深掘りされると考えておきましょう。
業界のビジネスモデルを理解しているか、他社と比較研究したうえで自社を良いと思ってくれているのか、入社後の働き方をイメージできているかどうか、といった点を確認します。
間接部門や事務職など、他社と共通の職種はなぜその職種か、よく固めておきましょう。
志望動機がうまく書けないと悩んでいる人は以下の記事もおすすめです。多くの就活生をサポートしてきたキャリアコンサルタントが、志望動機が書けない状況を脱する秘訣を徹底解説しています。
「志望動機が書けない」から確実に卒業する3ステップ|例文付き
志望動機の全体的な作り方がいまいちわからないという人は以下の記事をチェックしてみてください。企業側が志望動機で見ているポイントなどまで解説していますよ。
志望動機の作り方大全|就職支援のプロが好印象を残すコツを解説
④学生時代に頑張ったこと・大変だったこと
初対面の相手の人間性を知るには、一般的にその人の過去のエピソードを引き出すことが有効ですよね。そのため、面接ではしばしば、学生時代に頑張ったことや大変だったことを聞かれる場合があります。
学生時代に頑張ったこと・大変だったことの質問例
- 学生時代に最も頑張ったことはなんですか?
- 学生時代に大変だったことやつらかったことはなんですか?
- 学生時代に失敗した経験について教えてください。
上記のような質問の中では、自分がどのように考え、どう行動したのかまで明確にすることが大切です。自分の行動パターンや考え方から、社会人としてどのような働き方ができるのか、つまり基礎的な能力をアピールすることにもつながります。
- ガクチカのエピソードは絶対に大学時代じゃないとだめですか?
エピソードは必ずしも大学時代である必要はない
私も新卒採用の面接ではガクチカについて必ず質問していましたが、3人中1人は高校時代のエピソードを話していたように思います。
自分が一番アピールできると思うことを話してしまって問題ありませんが、企業によっては「大学時代は何に力を入れましたか?」と追加で質問される場合もあります。
ここで回答に詰まってしまうと、「大学ではあまり何もやってこなかったのかな?」という印象を持たれてしまいかねません。
そのため、大学時代に力を入れたことについて聞かれても答えられるように事前に準備しておいたほうが良いでしょう。
学生時代に力を入れたこと、いわゆるガクチカの書き方がよくわからない人は、以下の記事がおすすめです。多くの就活相談にのってきたキャリアコンサルタントが、魅力的なガクチカの書き方を例文付きで解説しています。
人事を惹きつけるガクチカの書き方5ステップ|例文12選付き
この記事を読んでいる人の中には、自己PRとガクチカの違いがよくわからないという人もいるのではないでしょうか。以下のQ&Aでは同じ悩みを持つ就活生に対してキャリアコンサルタントが詳しく解説しているため、ぜひ参考にしてみてください。
⑤逆質問
面接の対策で忘れてしまいがちな項目として逆質問が挙げられます。
しかしほかの質問と同じで、逆質問をたずねられたときに何も答えられなければ、企業からは志望度が低いと思われてしまうこともあるでしょう。そのため、ほかの質問項目と併せて質問したいことを具体的に準備しておきましょう。
逆質問の例
- いち早く成長して貢献していきたいのですが、御社で活躍されている方々にはどのような人がいますか?
- 御社が成長していくためにどのような人材が必要だとお考えですか?
- 私の志望している〇〇職の具体的な目標や仕事内容について教えてください。
- 〇〇さんご自身が社会人として大切にしている信念などはありますか?
- 御社は、社員の成長を重んじる社風だとお聞きしましたが、成長基準やキャリアプランについて具体的に教えてください。
逆質問の例には上記のようなものが挙げられ、企業の特徴や面接官個人に対するものなどさまざまです。
逆質問を考えるためには、まず企業やそこで働く人について研究し、その企業のどんな部分で興味や期待、疑問を持っているのかを明確に示すことがポイントです。そうすることで自分自身の熱意をアピールすることができます。
また、逆質問は企業とのミスマッチを防ぐためにも有効であるため、企業に対する疑問や不安をしっかり解消できるように言語化しましょう。
向上心の高さを感じる内容であったり、企業に対する興味関心の深さが伝わるような質問をしましょう。ホームページ(HP)などで開示されている内容などの質問はしないように注意してください。
逆質問についてもっと詳しく知りたいという人は以下の記事がおすすめです。以下では自分の意欲をアピールしつつ、企業とのマッチ度を見極める逆質問についてキャリアコンサルタントが解説しています。
面接の逆質問50例|熱意を伝えつつ企業とのマッチ度を見極めよう
面接の全体的なコツについて知りたいという人は、以下の記事を参考にしてみてください。多くの就活生に面接のアドバイスをしてきたキャリアコンサルタントが受かる面接のコツを解説しています。
面接のコツ|通過率を飛躍的に上げる初心者必見の対策を解説
面接で答えられないときこそ素直な自分でアピールして合格を目指そう
面接とは、就活という自分の人生を決める大事な行程の一部であるため「正解を答えなければ」という考え方にとらわれ、とっさの質問に答えられないという人も多くいるでしょう。しかし、質問に答えられなかったときほど、自分らしさを忘れずに正しく対処しましょう。
もし、面接中に質問に答えられなくなってしまったら、答えを考える時間をもらったり、改めて意味を聞き返したりして臨機応変に対処することが大切です。
また、面接で答えられない状況は、事前にしっかり準備しておくことで回避することができます。自分なりに質問を想定し、それぞれの質問をあらゆる角度から掘り下げて回答を考えてみましょう。実践形式の模擬面接でアウトプットの練習をしておくことも大切です。
面接と聞くと「企業に評価される」という意識を持つ人もいるかもしれませんが、面接とは企業側である面接官と自分とのコミュニケーションです。正解を答えなければいけないという固定観念にとらわれず、自分なりの言葉で思いを伝えて選考突破を目指してくださいね。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る面接は企業と自分の相互理解を深めることを意識して答えよう
面接は、学生と企業の相互理解を深める場です。質問に対する答えに正解はなく、回答の内容だけでなく質問への考え方や答え方も含めて見られています。
わからない質問に突き当たったときに、きちんと質問の意図を聞き返せるか、答えづらい質問が来たときにむきになったり適当に流したりしないかどうかがチェックされているのです。
面接の受け答えでの印象は入社後の評価にもつながる
採用面接での対処の仕方はその場の評価だけに留まらず、入社後の振る舞い方を評価することにもつながっています。業務の指示がわからないときにきちんと聞けるか、予想していない問い合わせの内容に丁寧に向き合おうとできるかどうか、などです。
「この人ならどんな場面でも何とかできそうだ」という印象を持ってもらえるように、落ち着いて対応することを心掛けましょう。すらすらと答えられなくても、一生懸命考えながら自分の言葉で答えられれば大丈夫です。
面接は、さまざまなやりとりをする中でお互いを理解していくキャッチボールと捉えてみてください。想定問答を心ゆくまで練習したら、あとは怖がらずに、その場でのやりとりに集中していればきっとうまくいきますよ。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント
Natsuki Inoue〇新卒で携帯電話販売代理店業界のベンチャー企業に入社。現場にてBtoC営業を経験した後、人事部では新卒採用を中心に、社内研修講師や社員面談などの人事業務に幅広く従事
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Takuya Akita〇人事・採用の責任者として7年間、新卒・中途採用を担当。To Be Myselfを起業後、企業内のキャリアコンサルティング、新卒・中途の就職をサポートしている
プロフィール詳細