就活をするなかで気になる人が多いのが、全国転勤があるかどうかではないでしょうか。すべての企業が取り入れている制度ではありませんが、全国転勤がある場合は自分の意思にかかわらず全国各地に転勤しなければいけない可能性があります。
この記事ではキャリアコンサルタントの古田さん、小西さん、冨永さんと一緒に全国転勤のメリット・デメリットや向いている人の特徴、実際のリアルな生活などについて解説します。
全国転勤には向き・不向きがあります。志望先で全国転勤の可能性が少しでもある人はぜひ参考にして、自分に合った働き方ができるようにしましょう。
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全国転勤のリアルを知って向き・不向きを判断しよう
全国転勤は誰しもが向いているものではありません。人によっては大きなストレスを抱えてしまうほど向いていない可能性もあるのです。
しかし、具体的に全国転勤はどのようなものなのか、どんな人に向いているものなのかなど、全国転勤について不明点が多い人もいますよね。
そこでこの記事では、前半で全国転勤の定義や取り入れている企業の特徴、告げられるタイミングなどの基本情報を解説します。向き不向きを見極めるうえで把握必須な前提情報となるため、全国転勤の可能性がある人は必ず把握しておきましょう。
そして記事後半では、全国転勤のメリット・デメリット、リアルな生活、向いている人の特徴などを解説します。また、面接時に「全国転勤が可能か」と聞かれた際の回答方法も説明するので参考にできますよ。
全国転勤の全体像をつかみ、自分に合うかどうか判断して、面接時に適切な回答ができるよう準備をしておきましょう。
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就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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前提を確認! 全国転勤の定義とは
全国転勤とは、日本国内で引越しを伴う異動があることを指します。全国転勤の目的や告げられるきっかけ、異動先などは企業によって異なりますが、引越しが伴うため住居や人間関係にも大きな変化が出てくるのが特徴です。
なお、全国転勤がある・ないは採用ページや募集要項などで見極められます。全国転勤がある場合は「全国転勤あり」という記載があるため、注意深く確認するようにしましょう。
また、海外への転勤がある場合は「海外を含む」などの記載があります。海外での勤務も視野に入れている人は、「海外を含む」という記載があるかどうかもチェックしましょう。
可能であれば、OB・OGを訪問し、生の声を聞くことをおすすめします。
たとえば、「会社は近く全国展開を考えている」「〇〇支店が来春オープンする」など、まだおおやけにされていない情報が得られるかもしれません。
共通点がある! 全国転勤がある企業の3つの特徴
共通点がある! 全国転勤がある企業の3つの特徴
- 全国各地に支店や営業所を構えている
- 成長中の業界でさらに顧客を増やそうとしている
- 冷静な判断をするために顧客と親密になりすぎることを防ぎたい
前述のとおり、すべての企業で全国転勤が取り入れられているわけではありません。全国転勤がある企業には共通の特徴があり、それに当てはまる企業は全国転勤がある可能性が高いです。
ここからは、全国転勤がある企業の特徴を3つ解説します。全国転勤が取り入れられているのは大企業だけではないため、特徴を把握して可能性があるか見極められるようにしましょう。
①全国各地に支店や営業所を構えている
特に大企業をはじめとする規模の大きい企業は、全国各地に顧客を抱えていて、それに伴って支店や営業所も数多く抱えていることがあります。このように支店や営業所を全国各地に構えている企業は全国転勤がある傾向が高いです。
企業側は自社の社員に経験を積ませるなどの目的で転勤を命じることがあります。そして、転勤の頻度は1〜5年ほどといわれています。
そのため、誰もが知る大企業を志望する場合は、全国転勤の可能性も視野に入れて選考を受けるかどうか判断しましょう。
そもそも大企業の定義を理解できていない人は以下の記事を参考にしてください。目指すにあたって理解必須な情報となります。
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②成長中の業界でさらに顧客を増やそうとしている
ベンチャー企業やスタートアップ企業などのなかには、業界を牽引する勢いで成長している企業もあります。このような成長中の業界・企業は、さらに顧客を増やすために全国各地に支店を構える可能性があり、それに伴って全国転勤の可能性も高まるのです。
成長中の業界・企業で全国転勤をする場合、ゼロから顧客を作るフェーズを経験できる可能性があります。
そのため、大企業の全国転勤とはまた違った経験ができ、キャリアアップに向けた貴重なものとなるかもしれません。
全国転勤は時代の変化とともに「選択制」を導入している企業が増加しています。業界としてはIT業界など、近年成長著しい業界が多い傾向にあるといえるでしょう。
一方で、新規事業立ち上げや新組織、新たな営業所をオープンするなどの理由は業界問わずに見受けられます。
自分がベンチャー企業への就職が向いているかどうかわからない人は、以下の記事を参考にしてみてください。ベンチャー企業とは何かという前提から、向いている人の特徴まで解説しています。
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③冷静な判断をするために顧客と親密になりすぎることを防ぎたい
顧客と継続した関係性を築くと、親密になれることがあります。親密になることで、顧客が抱える真の課題を引き出しやすくなったり、本音で意見を言い合える関係になったりといったメリットがあります。
ただし、業界・企業柄によっては、顧客と親密になりすぎることを避けたいと考えるケースもあるのです。たとえば金融業界や銀行業界では、親密になりすぎると本来の価格よりも安い不正価格で提案してしまい、企業にとって不利益となるケースも考えられます。
仕事では、企業の成長のためにも冷静な判断が求められることが多々あります。常に冷静な判断ができるよう、全国転勤を命じて顧客と親密になりすぎることを防ぐということもあると覚えておきましょう。
たとえば家電量販店などでも、顧客と親密になり従業員用の割引価格で販売してしまうことがあるようです。
そのため各企業は利益確保を目的とした不正防止のために、会員証やポイントカードなどを活用し、誰がどの商品をいくらで購入したか記録しています。
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具体的にいつ? 転勤を告げられるタイミング

具体的にいつ? 転勤を告げられるタイミング
- 決算や半期の時期
- 社内イベントが落ち着いた時期
- 各業界特有のイベントが終了した時期
全国転勤は急に伝えられることは多くありません。ある程度タイミングが決まっていて、その時期になると告げられることがあります。
もし全国転勤がある企業に就職した場合は、どのタイミングで告げられる可能性があるのか理解しておくことが心の準備につながります。
ここからは、全国転勤を告げられるタイミングについて解説します。就職後の働き方のイメージにもつながるため、全国転勤がある可能性がある人はチェックしておきましょう。
決算や半期の時期
決算とは
会社の最終的な勘定の結果。一定期間の利益や損失などを算出する
すべての会社には決算が義務付けられています。決算は会社の1年間の節目であり、それに伴い人事異動が発生する可能性が高くなるのです。また、半期もキリが良いタイミングであるため、人事異動を実施する会社があります。
具体的な時期は会社によって異なりますが、4月や12月を決算月とする会社が多い傾向にあります。また、半期は10月や6月であることが多く、これらの時期になると人事異動を命じられる可能性があることを頭に入れて仕事に取り組むことが必要です。
会社側としては、決算を一つの区切りと考えていて、人を送り出したり、受け入れたりするうえでも格好のタイミングとしてとらえています。
物理的な異動が伴う際の手当などの処理も、一度に済ませられれば便利だという事情もあります。
社内イベントが落ち着いた時期
新入社員を迎え入れる3〜5月などは社内イベントが多くあり、忙しくなる傾向があります。新卒社員の入社に伴って、研修や育成、歓迎会など、さまざまなことをしなければいけません。このような忙しいタイミングで転勤を命じられることはあまりないでしょう。
一方で、社内イベントが落ち着いた6〜7月は転勤を命じられる可能性が高いタイミングとなります。特に規模の大きい企業の場合は、1〜2カ月の新卒社員研修が設けられているため、それらが落ち着く6〜7月に異動を命じられる可能性があります。
各業界特有のイベントが終了した時期
決算期や新入社員の受け入れ時期のほかに、業界によっては特有のイベントが設けられていることがあります。そして、このイベントが終了した時期がキリが良いとされて転勤を命じられることがあるのです。
たとえば、アパレル業界であれば2月や8月などの季節の変わり目によるセールを実施する傾向にあります。このような特有のイベントが落ち着いた段階で、各企業の目的に応じた転勤を実施することがあるのです。
多くの企業は、決算を終えてから来期に向けた構想をもとに転勤を命じます。
一方で、たとえば建築、建設業界などでは一つの現場が終了したタイミングが転勤の目安となり、次の現場に居住地を構えることになります。
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魅力もたくさんある! 全国転勤がある企業に勤める5つのメリット
魅力もたくさんある! 全国転勤がある企業に勤める5つのメリット
全国転勤についてネガティブなイメージを持っている人もいるかもしれません。生活拠点や人間関係の変化など、ストレスが多い印象を持つ人もいますよね。
しかし、全国転勤には魅力やメリットもあるのです。ここからは全国転勤がある企業に勤めるメリットを5つ解説します。全国転勤についてマイナスな印象しかなかった人は、まずは魅力やメリットを把握してみましょう。
①日本各地で人脈を広げることができる
全国転勤をすることで、勤務する支店・営業所も変わり、従業員や顧客、地域の人などかかわる人も変化します。そのため、転勤を繰り返すほど人脈を広げられる可能性が高いです。
一度築いた人間関係が断ち切られ、また新しい人と関係を構築していくことを面倒に感じる人もいるかもしれません。しかし、一度築いた人間関係は簡単には終わらず、またどこかで仕事、またはプライベートでかかわる可能性があるため、人脈を広げることにはメリットがたくさんあるのです。
全国転勤をすることで、一つの事業所に勤務し続けることでは得られない人間関係を築けるでしょう。
- 具体的にどのような人と出会えたか体験談を知りたいです。
同窓生やOB・OGだけでなく地域住民とも人脈を築けた
私自身、熊本、福岡、静岡と地方勤務を3カ所経験しました。その当時まず最初に取った行動は、大学の同窓会組織地方支部とのコンタクトです。
忘年会や総会などに参加することで、友人・知人との再会があっただけでなく、業界を超えたOB・OGと出会い、仕事上でも大変助けられました。芋づる式に人脈が広がっていったのです。
また、ほかには自治体や団体が主催するイベント、習い事、地域伝統のお祭りなどにもどんどん顔を出し、地元に長年住んでいる老若男女の方々との交流も得られました。
地方勤務時代、「この土地が嫌いだ」などと完全にいじけて、家と会社の往復にとどまっていた知人がいましたが、実にもったいないと感じた記憶があります。
あなたが積極的に足を運べば、受け入れてくれる土地の人々がいるはずです。
②新たな人との出会いで視野を広げられ成長することができる
価値観や考えは人によって異なります。そして、住む場所が異なれば文化も違うため、価値観や考え方に大きな違いがあることが多いです。
そして、前述のとおり全国転勤をすることで、たくさんの新しい出会いを経験します。つまり、これまでにない価値観や考え方に触れることができ、自分の視野を広げて成長につなげられるということです。
仕事内容が大きく変わることは少ないかもしれませんが、新たな価値観・考え方を取り入れて業務に取り組めるようになるため、これまでにない成長を得られる可能性が高まります。
③その土地でしか得られない知識や経験を積むことができる
前述のとおり、同じ日本であっても土地や地域によって文化が大きく異なることがあります。たとえば、住環境や食事、言葉、人柄なども地域によって異なる傾向を持つことがありますよね。
そして、このような地域特有の知識や経験は数日間の旅行では吸収しきれないことがほとんどです。一方で、全国転勤によって数年間住み続けることで、その土地ならではの知識や経験を積めるようになります。
このような貴重な知識・経験は、仕事だけでなく、人生において大きな財産となるかもしれません。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
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④収入アップや昇格の可能性がある
全国転勤によって給料が上乗せされるケースがあります。たくさんのメリットがあるといえど、全国転勤は心身に少なからずストレスを与えるのも事実です。このようなストレスに配慮して給料を上乗せする企業も多く、収入がアップする可能性もあります。
また、転勤と同時に昇格を告げられるケースもあります。たとえば、異動先の支店で責任者を任されたり、マネージャーに昇格したりなど、上司から期待されて転勤を命じられることもあるのです。
昇格に伴う転勤の場合は、上司はあなたに期待していることが考えられます。チャンスととらえて前向きに取り組むのが良いかもしれません。
転勤と収入アップは無関係であることも多いため、転勤によって収入アップの可能性がある業界や企業を見分けるのは難しいです。
転勤の理由はさまざまで、人材不足による補充や昇格であることもあれば、降格、いわゆる左遷である可能性もあります。
⑤会社によっては補助を受けられる
全国転勤は引越しが伴う転勤であるため、引越し費用が発生します。また、地域によっては高額な家賃が発生したり、物価が現居住地より高かったりすることもあるでしょう。
会社によっては、このような費用に関して補助を受けられることがあります。たとえば、引越し費用負担や家賃手当、地域勤務手当などがあり、転勤前よりも余裕を持って生活できるようになるかもしれません。
特に若いうちの全国転勤で補助を受けられた場合は、自身の成長にお金を使ったり、貯金できたりするため、将来の経済的な安定を手に入れられる可能性があります。
物価が激しく異なる場合などに得られる補助として、物価調整手当があります。また寒い地域の場合、暖房道具などを買いそろえる寒冷地手当などもあるようです。
単身赴任となった場合の帰省手当も、ほとんどの企業が用意しています。
企業からの補助にはさまざまな種類があります。以下の記事で代表的な福利厚生を解説しているので、まだよく知らないという人は確認しておきましょう。
関連記事
福利厚生人気ランキング20|ホワイトな企業を調べる方法やリスクも解説
就活生向けに多くの企業で導入されている福利厚生や人気の福利厚生をランキング形式で紹介し、福利厚生に着目した企業選びについて解説します。キャリアアドバイザーによる企業側の視点も解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
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「やめとけ」と言われる理由は? 全国転勤の5つのデメリット
「やめとけ」と言われる理由は? 全国転勤の5つのデメリット
全国転勤のメリットを解説してきましたが、なかには社会人の先輩に「全国転勤がある企業はやめとけ」といわれたことがあり、不安な人もいるのではないでしょうか。
しかし、全国転勤の具体的なデメリットを理解できていない人もいるかと思います。そこで、ここからは全国転勤のデメリットを5つ解説します。「やめとけ」と言われる真意を理解しましょう。
①生活拠点が変わることのストレスを経験する回数が多い
前述のとおり、全国転勤とは引越しを伴う転勤です。さらに、一度だけではなく複数回転勤を命じられることがあるため、何度も生活拠点を変えなければいけないことにストレスを感じる人もいるでしょう。
旅行が好きで全国転勤に良いイメージを持っている人もいるかもしれません。ただ、生活拠点が転々と変わるのはまた別の話であり、旅行の範疇を超えるものです。
自宅が好きな人や生活スタイルにこだわりを持っている人などは、全国転勤が向いていない可能性があります。
②恋愛や結婚に悪影響を及ぼすこともある
多くの恋愛は時間をかけておこなうものです。付き合いを重ねていくなかで互いの価値観や考え方を理解し合い、両者が将来も一緒に暮らせると判断したうえで結婚を考えることが多いと思います。
しかし、全国転勤によってその地域に数年しか住めない場合、恋人との時間に割けられる時間が少なく、結婚に至らないまま歳をとってしまうことも考えられるのです。
恋愛関係を続けられたとしても、一度は遠距離恋愛を経験することになるかもしれません。このように全国転勤は恋愛や結婚にも悪影響を及ぼす可能性があることも認識しておきましょう。
結婚については、既婚の人が多い印象です。転勤になったタイミングで入籍をし、転勤先で新生活を始めるという人が散見されます。
一方で、共働きや、パートナーがすでに責任あるポストで就業していて転々とできないという場合は、単身赴任をする割合が多いようです。
全国転勤で恋人と遠距離になってしまうという人は、以下のQ&Aも参考になるかもしれません。キャリアと私生活の両立に悩んだときの考え方について専門家がアドバイスしています。
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職業選択においてやりたいことはもちろんですが、その中でも適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうため適職への理解が重要です。
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③社内で深い人間関係を築くのが難しい
全国転勤をすることで、全国各地の支店や営業所を転々とすることになります。そのため、顧客だけでなく社内においても深い人間関係を築くのが難しくなるのです。
社内で築く深い人間関係は、困ったときの助け合いに役立ちます。また、同僚であれば切磋琢磨して互いにキャリアアップを目指すことも可能です。
しかし、全国転勤によって深い人間関係が築けていない場合、困ったときに手を差し伸べてくれる人が少ない、またはいないかもしれません。
友情や協力を仕事の軸としている人にとっては、大きなデメリットといえます。
④マイホームの購入が難しい
「社会人になってある程度貯金ができたらマイホームを購入したい」と考えている人もいるでしょう。
しかし全国転勤がある企業で勤務する場合、マイホームの購入・未購入にかかわらず転勤を命じられることがあります。そのため、しばらくは賃貸での生活となることが考えられ、目標とするマイホームの購入は難しくなるのです。
自宅にこだわりがあったり、自分仕様にしたいと考えていたりする人は、全国転勤がある企業への勤務は向いていないかもしれません。
⑤転職活動の際の負担が大きい
全国転勤は必ずしも住みたい・働きたい地域に転勤できるわけではありません。会社の都合に合わせて思いもしないような場所への転勤を命じられることもあります。
そこで、もとの居住地に戻るために転職しようと考えた場合、住んでいる地域から志望先企業がある場所まで毎回移動して転職活動に取り組まなければいけません。時間や費用など多くのコストを負担しなければいけなくなるのです。
そのため、全国転勤がある企業に勤めるかどうかは、将来的な転職の可能性も含めて見極めることが大切です。
転勤先が住みやすいと感じた人は、転勤先の地域で転職先を探すことが多いようです。
反対に、転勤先が合わず故郷に帰りたい人は、インターネットで故郷に絞り込んで検索し、オンライン面接などを試みていると聞きます。
転勤に抵抗があると感じた人は、以下のQ&Aもチェックしてみてください。キャリアコンサルタントが転勤のない仕事について回答しています。
経験者が解説! 全国転勤のリアルな生活
ここまで全国転勤のメリット・デメリットなどを解説してきましたが、具体的にどのような生活をすることになるのかイメージできない人もいると思います。
そこで、全国転勤のある企業で勤めた経験のあるキャリアコンサルタントの冨永さんに、全国転勤のリアルな生活について聞いてみました。まだ生活のイメージが湧かない人は、参考にして自分に向いているかどうかを判断しましょう。
アドバイザーコメント
冨永 実希
プロフィールを見る新天地を楽しむ工夫と困ったときは友人に頼ることで乗り越えた
私の場合、辞令は1週間前に打診されました。この点はどの企業も同じかと思います。
ただ、私の場合は期限付きの転勤でした。立ち上がったばかりの組織で拠点を増やしていき、数年で地元に戻ってくる前提だったため、抵抗は少なかったと記憶しています。
関西から都内に転居し、新たな生活を始めました。まず一番最初にしたことは友人と会い、困ったときのためのネットワークを強固なものにするよう動いたことです。
また期限付きのため、東京を満喫しようと近所を歩き回ったり、テレビで見た場所に足を運んだりと、生活を楽しむことを意識しました。
それでも、24時間いつでも友人に会えるわけでなく、心細いときには地元の友人に話し相手になってもらったこともありました。
特に関西から東京に移ったことで言葉の壁にぶつかったときは、うまく話せず周囲とのコミュニケーションが取りづらかった記憶があります。
転勤先での生活を楽しむという意識が大切
これから全国転勤のある企業へ就職を考えている人は、まずは居住地でのネットワークづくりや、生活を楽しむことを最優先にすることをおすすめします。
良いパフォーマンスを出すために、余暇を楽しむのです。そのうえで、失敗も新たな発見ととらえ、繰り返すことで経験となり、成長していけると思います。
全国転勤が向いている人の特徴
全国転勤が向いている人の特徴
- 住む場所・働く場所の変化に抵抗がない人
- 多様な人間関係を築きたいと考える人
- 仕事における向上心が高い人
ここまでの内容から、全国転勤がある企業への勤務には向き・不向きがあることが理解できたのではないでしょうか。しかし、具体的にどんな人が全国転勤が向いているのかがわからない人もいると思います。
ここからは、全国転勤が向いている人の特徴を解説します。自分が向いているかどうかを正確に見極めるためにも、向いている人の特徴を把握しておきましょう。
住む場所・働く場所の変化に抵抗がない人
全国転勤がある企業では、引越しが伴う転勤を命じられます。そのため転勤に伴って、住む場所や働く場所も変化します。
住む場所や働く場所などにこだわりがなく、変化に抵抗がない人もいるかもしれません。そのような人は全国転勤がある企業への勤務も向いている可能性が高いです。
これまで何度も引越しをしてきたがストレスを感じなかったという人は、全国転勤がある企業への勤務が向いているでしょう。
多様な人間関係を築きたいと考える人
前述のとおり、全国転勤は日本各地で人脈を広げられたり、これまでにない価値観・考え方を持った人に出会えたりするのがメリットです。そのため、全国転勤がある企業に勤めることで多様な人間関係を築けるようになるのです。
これまでの経験から、人脈の広さや人間関係の多様さに重きを置いて就活に取り組む人もいると思います。人間関係の広さを求める人には全国転勤がある企業への勤務はぴったりといえます。
顧客だけでなく、社内や地域の人など、あらゆる場面で新しい出会いがあるため、多様な人間関係を築きたいと考えている人は、全国転勤がある企業への勤務が向いている可能性が高いです。
仕事における向上心が高い人
企業側が考える全国転勤の目的には、転勤を命ずる該当者に「これまで経験したことのない機会を与えてさらに成長してほしい」という希望があることもあります。
つまり、全国転勤を命じられるということは、さらなる成長を期待されている可能性が高いということです。
そのため、仕事における向上心が高い人にとっては成長のチャンスでもあります。たとえば、赤字続きの支店の再建を任されたり、誰も相手にしてもらえなかった顧客への提案を任されたりなど、社運をかけて転勤を命じられることもあるのです。
責任重大ではありますが、うまくいけば会社に成長を認めてもらえる絶好の機会ともいえます。
このように全国転勤は成長のチャンスともいえるため、仕事における向上心が高い人は全国転勤がある企業への勤務がおすすめです。
- 転勤は必ずキャリアアップにつながるのでしょうか。
転勤をやらされているものと考えると成長にはつながりにくい
キャリアアップを意識している向上心がある人は、どのような経験でも活かす方法を考えているため、転勤に限らず学びの姿勢で仕事に取り組んでいるのではないでしょうか。
それに反して、仕事や転勤を「やらされている」「家族のためだから仕方ない」と考えていれば、転勤をしても何をしてもキャリアアップにつなげることは難しいでしょう。
つまり、誰でも「転勤=キャリアアップできる」というわけではないということです。
キャリアビジョンを描くことで、全国転勤が自分に合うかどうか判断できるかもしれません。以下の記事でキャリア形成の考え方を押さえましょう。
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キャリア形成とは? 4ステップでこの時代を生き抜く方法を考えよう
キャリア形成とは、職業における人生設計をおこない、必要なスキルを身に付けていくことです。満足のいく社会人生活を送るためのキャリア形成の方法を、キャリアコンサルタントと解説します。4ステップで誰でもしっかりと考えることができますよ。
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全国転勤が向いていない人の特徴
全国転勤が向いていない人の特徴
- 特定の人と長く付き合うことが好きな人
- 自分にとって住み心地の良い地域が明確な人
- マイホームの購入を目標としている人
全国転勤がある企業への勤務について「やめとけ」という意見があるのも事実です。全国転勤にはデメリットがあり、それが気になる人は向いていない可能性があります。
ここからは、全国転勤がある企業への勤務が向いていない人の特徴を解説します。なんとなく「向いていないかも」と感じている人は、「何が嫌なのか」を言語化する際の参考としてください。
特定の人と長く付き合うことが好きな人
人間関係に関して、「広く浅く」よりも「狭く深く」を好む人もいると思います。このように特定の人と長く付き合うことが好きな人は、全国転勤は向いていない可能性が高いです。
全国転勤がある場合、特定の人と長く付き合い続けるのが難しく、長くても5年ほどの関係となってしまいます。転勤したから関係が一切途切れるわけではありませんが、会える機会も少なくなるかもしれません。
今築いている人間関係を振り返り、同じ人と長く付き合っている傾向が見られる場合は、全国転勤が向いていないと判断するのが良いでしょう。
自分にとって住み心地の良い地域が明確な人
現在住んでいる地域が好きで、勤務地もその近辺で考えている人もいると思います。全国転勤は住む場所も転々とすることになり、住み心地の良い地域があってもそこに住み続けることができない可能性が高いです。
住み心地の良し悪しは、仕事のパフォーマンスにも影響する可能性があります。自分にとって住み心地の悪い場所に住むと、普段からストレスを抱えてしまい、仕事で最大限のパフォーマンスを発揮できないことも考えられるからです。
自分にとって住み心地の良い地域が明確な人は、自身のキャリアアップのためにも無理に全国転勤のある企業に勤める必要はなく、勤務地が決まっている企業に就職するのがおすすめです。
マイホームの購入を目標としている人
「社会人としてしっかり働いて将来的にはマイホームを建てたい」という目標を掲げている人もいるかもしれません。マイホームの購入を目標としている人は、全国転勤がある企業への就職はあまりおすすめしません。
マイホームを購入するということは、その地域への定住も考える必要があります。しかし、全国転勤がある場合は会社の都合によって全国各地を転々とする可能性があるため、マイホームを購入したとしても住み続けられない可能性があるのです。
そのため、マイホームの購入を目標としている人は、同じ場所に勤務し続けられる、またはテレワークが可能な企業に就職するのがおすすめです。
- マイホームを購入したら全国転勤がなくなるという措置はないのでしょうか。
転勤は会社都合のためマイホームの購入などは考慮されにくい
残念ながら転勤は会社都合のため、持ち家について考慮してもらえません。購入時に先々の転勤をどうするか、ある程度シミュレーションしておくと良いでしょう。
転勤の辞令が出ても期限があるのか、期限があれば融通は利くのか、単身で行くことができるのかなど、自分なりの働き方をイメージしておくことをおすすめします。
家族で事前に話し合っておくと、いざ辞令が出たときに困らないと思います。
全国転勤を避けるなら、そもそも転勤の少ない仕事を選ぶ必要があります。以下のQ&Aでキャリアコンサルタントが回答しているので、併せて確認してみてください。
面接対策も必須! 「全国転勤は可能か」と聞かれた際の回答方法
面接対策も必須! 「全国転勤は可能か」と聞かれた際の回答方法
- 「可能」もしくは「不可能」の結論を端的に伝える
- その結論に至った理由を伝える
- 全国転勤に関連する入社後の働き方を伝える
全国転勤がある企業の選考を受ける際、「全国転勤は可能か」と聞かれる可能性が高いです。必ずしも「可能」と答えなければ選考が通らないわけではなく、「不可能」と回答しても選考に合格できる可能性はあります。
しかし、「不可能」と回答するときほど適切、かつ丁寧な回答をすることが大切です。企業側にとっては人員配置に悩まされる可能性が出てくるからです。
ここからは、「全国転勤は可能か」という質問に対する回答方法を解説します。採用担当者に納得してもらえるような回答ができるよう準備をしておきましょう。
①「可能」もしくは「不可能」の結論を端的に伝える
回答の内容にかかわらず、最初は「可能」か「不可能」の結論を回答しましょう。採用担当者が知りたいことは全国転勤が可能かどうかです。まずは質問に対する答えを示すためにも、結論を端的に伝えましょう。
たとえば、以下のような回答であれば、採用担当者にとっても可能か不可能かを理解しやすくなります。
可能という結論を伝える例文
私は全国転勤も可能です。
不可能という結論を伝える例文
申し訳ありませんが、全国転勤は難しいです。
エピソードや理由を先に伝えるのではなく、上記のように最初に結論を伝えることで、採用担当者は質問に対する回答を把握しやすくなります。
②その結論に至った理由を伝える
「全国転勤は可能か」という質問に対して結論を伝えたら、次にその結論に至った理由を説明しましょう。
特に「不可能」と回答した場合は、丁寧に理由を説明する必要があります。ほとんどの会社は募集要項に「全国転勤あり」という記載をしていて、全国転勤ができるという前提で応募しているものだと考えているからです。
全国転勤が不可能な理由には、家族や健康状態などさまざまな事情があると思います。その理由を丁寧に伝えて、採用担当者からの納得を得られるようにしましょう。
緊急性が高かったり、誰が聞いても納得できる理由だったりした場合は、「不可能」という回答が通りやすくなります。
家族の学校・健康問題や、「自分が病気で主治医が近くにいないとダメ」などは理解されるでしょう。一方、我欲を前面に出すような理由は、採用が難しいと判断されやすいです。
③全国転勤に関連する入社後の働き方を伝える
最後に、全国転勤が可能か不可能かを踏まえて、入社後の働き方を伝えましょう。
全国転勤が可能な場合は、日本各地でどのような仕事をするのか、どう成果を出すのかなどを伝えます。一方で、不可能な場合は同じ場所でどう貢献するのかなどを明確にしましょう。
なお、入社後の働き方を伝えるには、徹底した業界研究・企業分析が必須です。的外れな働き方を伝えると、悪いイメージを持たれてしまうかもしれません。
業界研究や企業分析のやり方がわからない人は、以下の記事を参考にしてください。どのような働き方をすることになるのかイメージできるようになりますよ。
業界研究のやり方
業界研究のやり方|業界全体を捉えたうえで気になる業界を研究しよう
企業分析のやり方
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
「全国転勤は可能か」に対する回答の例文
面接官からの「全国転勤は可能か」という質問に対する回答について、「具体的にどう回答したら良いかわからない」と悩む人もいるのではないでしょうか。
ここでは、面接で「全国転勤は可能か」と質問された際の回答例と、就活のプロによるアドバイスを紹介します。可能な場合と不可能な場合の2パターンの例文を解説するため、自身が当てはまる回答の例文を参考にしてください。
全国転勤が可能な場合の例文
全国転勤が可能な場合の例文
全国転勤について、私は問題ございません。
私は人とのつながりを大切にしています。今の自分があるのはさまざまな価値観や文化を持った人と出会い、それを吸収してきたからだと考えています。
そのため、全国転勤によって多くの人と出会えるのは嬉しく思います。御社に入社後は多種多様な人との出会いを大切にして、会社や地域社会の役に立てるよう努めたいです。
内容からは、前向きにとらえていることが伝わります。転勤先での生活で新たなことに挑戦してくれそうと期待されるでしょう。
1点、「問題ございません」という表現より、「全国転勤は可能です」とストレートに伝えるとより良いと思います。
全国転勤が不可能な場合の例文
全国転勤が不可能な場合の例文
全国転勤について、可能な限りしないことを希望いたします。
私は現在母と二人暮らしをしているのですが、その母が介護を必要としています。現状、私がいなければ生きていくことができない状況であるため、できる限り仕事以外の時間はそばにいてあげたいと考えています。
ただ、もし入社させていただいた際に仕事の手を抜くことは一切ないようにします。同じ場所での勤務であっても、社内外の人の役に立てるよう全力で取り組みたいと考えています。
現状を伝え、難しい理由を説明できています。
一方で、「可能な限りしないことを希望いたします」とは、遠回しで文章として違和感があります。
実際に受けることはできないため、ストレートに「現在の生活では難しい」と伝え、その理由を続けて話すとわかりやすいと思います。
採用経験者が解説! 全国転勤はできないと回答した場合の企業側の対応
募集要項に「全国転勤あり」と記載があるにもかかわらず、「全国転勤はできない」と回答した場合、「採用担当者に悪いイメージを持たれて落とされるのではないか」と不安になる人もいるかもしれません。
そこで、実際に採用経験のあるキャリアコンサルタントの古田さんに、「全国転勤はできない」と回答した場合に企業側はどのような対応をするのか聞いてみました。特に全国転勤は避けたいと考えている人は、実際の対応を参考にして就活に活かしましょう。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見るせっかくの応募者を無碍に扱うことはなく事情を聞いてくれる可能性が高い
「全国転勤ができない」と回答された場合、企業側はまずは全国転勤ができない理由を質問します。家族に介護が必要な人がいて離れるわけにいかないなど、致し方ない事情であることもあるからです。
それでもこの会社で働きたいと考えて応募してくれたわけなので、その熱意や意欲を評価し、出張を含む短期間や期間限定の転勤なら可能かどうか質問したり、転勤がない部署やポジションで採用できないか検討したりします。
転勤がないポジションに空きがない場合は、「求める人材ではなかった」「マッチしなかった」として不採用にすることもありますが、入社後数年経てば、環境が変わって転勤ができるようになる未来もあるかもしれません。
せっかく応募してくれた貴重な人材です。どうにかしてWin-Winの関係を構築できないか、経営陣と相談するでしょう。
人材不足の企業では「できない」と回答しても採用の可能性はある
今はどこの企業も人手不足です。少しでもマンパワーがほしいときに、転勤ができないだけで不採用にするのはもったいないと考えている企業も多いのではないでしょうか。
全国転勤の向き・不向きを判断して理想の社会人生活を送れる選択をしよう
全国転勤にはメリットやデメリットがあり、人によって向き不向きも異なります。全国転勤がある企業を視野に入れている場合は、自分が向いているかどうかを見極めて選考を受けるか判断しなければなりません。
全国転勤があるかどうかで社会人としての生活が大きく変わります。理想の社会人生活を実現するためにも、記事を参考に自分に合った働き方を選択できるようにしましょう。
アドバイザーコメント
小西 一禎
プロフィールを見る未知の土地での生活はそれまでの常識を覆して世界観を広げてくれる
長い人生のうち、わずか数年間であっても知らない土地に暮らすことで、これまで抱いていた言葉、食べ物、生活慣習、交通マナーなどの常識が覆されることが多々あります。
しかし、それはその地域では常識なのであって、日本国内には異なる常識が存在していることを知ることとなります。
そのことによって、あなたの人生は生まれ育った土地や、学生時代を送った土地を超えて広がりを持つこととなり、それらの地域と赴任地を相対化することができます。
特に事情もなく少しでも「楽しそう」と思うなら全国転勤はおすすめ!
生まれ育った土地、学生時代を送った土地を客観的に見られるようになるのは悪いことではないでしょう。そこで得られた新たな価値観や経験は、あなたを大きく成長させてくれます。
その過程で人脈も得られるうえに、特に都心から地方に行く場合は、公私ともども都市部では決してできないようなことを経験することもあります。
こうした変化を自分は楽しめると少しでも思う人は、全国転勤がある企業を果敢に受けたほうが良いと思います。
反対に、ずっと同じ土地にいたい、どうしてもいなければいけない事情がある、両親と離れたくないなどの人は、無理なチャレンジはおすすめしません。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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ジャーナリスト/キャリアコンサルタント
Kazuyoshi Konishi〇大手メディア政治記者を経て、配偶者の海外転勤に伴いキャリアを一時中断。現在は大学院でキャリア形成を研究する一方、プロの文章力を活かし各メディアで幅広く記事を執筆。
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/fc-styling代表
Mitsuki Tominaga〇ファッション業界にてスーパーバイザーや採用、お客様相談員を経て独立。大学生の就職支援や高校生向けキャリア講座、中途採用の転職支援事業など幅広い世代の就労支援に従事
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
プロフィール詳細