この記事のまとめ
- 業務と仕事は異なる意味を持つ
- 意味を理解して志望先の業務内容を知る正しい方法を身に付けよう
- ほかにも社会人として違いを知っておくべき言葉は数多くある
業務と仕事は一見違いがわかりにくく、無意識に同じ意味と捉えて、使い分けができていない人もいるのではないでしょうか。実は業務と仕事は異なる意味を持っていて、意味を理解せずに就活の書類や面接などで使用すると、あなたと採用担当者の間で認識の齟齬が生まれてしまう可能性も考えられるのです。
そこで、この記事では業務と仕事の違いについて解説します。また、その他違いを認識しておくべき言葉の意味も解説するので、選考時に誤りがないようそれぞれの意味を理解しておきましょう。
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業務と仕事の違いの理解が就活の完成度を高めるカギになる!
冒頭のとおり、業務と仕事は異なる役割がありますが、同じ意味と捉えて使い分けができていない人も多いです。そのなかでそれぞれの意味をしっかり理解し、書類や面接で適切な言葉を使うことで、誤った言葉の使い方を避けられ、かつ完成度を高めることが可能になるのです。
しかし、「業務と仕事には具体的にどんな違いがあるのか」や「ほかにも似た意味を持つ言葉があれば違いを知っておきたい」など、疑問を持つ人もいるのではないでしょうか。
そこで、この記事では前半で業務と仕事の正しい意味や、業務・仕事と似た意味を持つ言葉を解説します。それぞれの言葉の意味をしっかり理解して、瞬時に適切な言葉を使えるようにしましょう。
そして、記事の後半では、企業の具体的な業務を知る方法や、その他違いを認識しておくべき言葉などを解説します。業務と仕事の違いを正しく理解したうえで、志望先の具体的な業務をリサーチできるようにしておきましょう。
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業務と仕事の違いは? 正しい意味を理解しよう

業務と仕事は一見似た意味に思えますが、実際には異なるニュアンスを持つ言葉です。意味の違いを把握できている人は少ないかもしれませんが、正しく理解できていないと、選考時のアピールが十分に伝わらない可能性があります。
そこで、ここからは業務と仕事の違いを解説します。選考時だけでなく、社会人になった後にも活きる知識となるため、業務と仕事の違いを理解しておきましょう。
業務:組織内で事業を継続するために日々おこなわれる仕事
weblio辞書によると、業務は「職業や事業などに関して、日々継続して行う仕事・作業のこと。業も務も仕事を意味する。」と説明されています。
「職業や事業などに関して」とあるため、どちらかといえばプライベートではなく、利益を発生させたり、誰かに貢献したりするために、日々継続して取り組むことを意味することがわかります。
そのため、プライベートで日々継続して取り組んでいることは、業務には該当しない点に注意が必要です。
また、「日々継続しておこなう仕事」とあることから、業務は仕事のなかに含まれていることがわかります。では、仕事とはどのようなものなのかを次に解説します。
仕事:生計を立てるための手段・事柄
weblio辞書によると、仕事は「生計を立てる手段として従事する事柄。職業。」と説明されています。
業務より大きな括りであり、生計を立てる手段であれば仕事に含まれることがほとんどです。生計を立てる手段である仕事のなかに、継続して取り組む業務が含まれると認識しておきましょう。
一方で、生計を立てることとは関係ない、趣味や家事などは仕事には含まれません。
採用担当者は、似たような言葉の使い分けそのものよりも、それを使う人の価値観や習慣を見ているとも考えられます。
たとえば間違いに気付かず誤用しやすいタイプだから正確性が求められる役割は向いていないだろう、という判断になることもありますので可能な限りしっかりと使い分けましょう。
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正しく使えてる? 業務や仕事と似た意味を持つ言葉
正しく使えてる? 業務や仕事と似た意味を持つ言葉
業務と似た意味を持つ言葉は仕事だけではありません。ほかにも業務や仕事と似た意味を持ち、使い分けができていない人が多い言葉も複数あります。
そこで、ここからは業務や仕事と似た意味を持つ言葉の意味をそれぞれ解説します。細かな違いではあるものの、理解していないと選考時に誤った言葉を使用してしまう可能性があるため、しっかり意味を理解しておきましょう。
タスク:仕事を細かく分解したもの
前述のとおり、仕事とは生計を立てるための手段という大きな括りを指します。そして、複数の事柄が掛け合わさって仕事が成り立つのです。
この仕事を細かく分解したものをタスクと呼びます。複数のタスクが組み合わさることで、一つの仕事が成り立ち、生計が立てられるようになるのです。
なお、タスクは必ずしも日々継続的におこなうものとは限りません。突発的に発生するものや期間限定でおこなうものなども含まれるのです。そして、タスクを成り立たせるために作業をおこなう必要があります。作業の具体的な意味は次に解説します。
作業:特定のタスクをおこなうための具体的な手段
weblio辞書によると、作業は「一定の目的と計画のもとに、身体または知能を使ってする仕事」と説明されています。この目的とはタスクを指すケースが多いです。仕事のなかにタスクが含まれ、特定のタスクをおこなうための具体的な手段が作業と覚えておきましょう。
たとえば、「納期までのスケジュールを立てる」というタスクがあった場合、Excelに期日を入力するや、関係者のAさんにスケジュールの可否を質問するなど、タスクを達成させるための具体的な手段を作業と呼ぶのです。
あなたが何か目的を持って取り組む際、実際に手や頭を動かしていることを作業と呼ぶと認識しておきましょう。
プロジェクト:特定の目標を達成するためにおこなう業務・取り組み
weblio辞書によると、プロジェクトは「特定の目標を達成するために計画的に行われる一連の活動」と説明されています。タスクと似た意味を持ちますが、プロジェクトは必ずしも仕事に限定されるわけではありません。生計を立てる手段でなくても、目標を達成するための活動であればプロジェクトと呼ばれます。
たとえば、部活動で「県大会で優勝する」という目標を掲げ、その達成に向けて計画を立てて、実行する取り組みもプロジェクトに該当するのです。
志望動機や自己PRなどで自身のエピソードを伝える際、生計を立てる手段でない場合はプロジェクトと表現するのが適切に伝えられるでしょう。
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任務:責任が伴う務め
weblio辞書によると、任務は「責任をもって果たすべきつとめ。」と説明されています。プロジェクトと区別が付きにくいですが、責任が伴うかどうかで違いを判断しましょう。
部活動を例に挙げると、個人で掲げた目標を達成するための取り組みはプロジェクトに含まれます。一方で、チームとして掲げた目標を達成するために必要な取り組みや努力は任務といえます。
このように自分以外にも関係者が存在し、自分の取り組みがほかの人にも影響する場合は任務であるケースが多いと理解しておきましょう。
一人でプロジェクトを遂行する際は「達成する」「タスクを完了する」といった表現が適切です。
間違いやすいのは、自己PRなどで「任務を果たす」を過度に使用すると、実績を誇張している印象があるため要注意です。
職務:任せられた仕事
weblio辞書によると、職務は「その人が担当している仕事。役目。」と説明されています。仕事は複数人がチームとなり一つの目的に向かっていくことが多いですが、そのなかで自分が担当する仕事を職務といいます。
たとえば、キャラクターのグッズを作って販売するという仕事を例にすると、以下のようなタスクに分けられます。
キャラクターのグッズを作って販売するという仕事に含まれるタスク
- キャラクターのデザイン
- グッズの製造
- マーケティング
- 小売店への営業
- 消費者への販売
このようなタスクのなかから、自分が任せられたものが職務となるのです。
なお、職務は生計を立てる手段としての仕事に限定されます。趣味やボランティアなど、生計を目的としない任された役割は職務とは呼ばれない点に注意が必要です。
要注意! ビジネスシーンにおける業務と仕事の使い分け方
要注意! ビジネスシーンにおける業務と仕事の使い分け方
- 就活の書類選考時
- 就活の選考時
- 入社後
ここまで業務や仕事、その他似た意味を持つ言葉の違いを解説してきましたが、ビジネスシーンで具体的にどう使い分けるべきなのか疑問に思う方もいるのではないでしょうか。
ここからは、ビジネスシーンにおける業務と仕事の使い分け方を解説します。意味を知っているだけでは不十分であり、適切な使い分けができることが重要です。これから解説する具体的な使い分け方を理解して、実践に取り込んでいきましょう。
正確な言葉の使い分けが出来ないと、採用側は不安になります。
なぜ不安になるかというと、認識のズレが生じるからです。そのため一つひとつの言葉遣いを就職活動中に意識して直すことで、社会に出たときにきっと役立つでしょう。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
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就活の書類選考時
就活の際、ほとんどの人が履歴書やエントリーシート(ES)を作成することになります。就活の場においては、仕事よりも業務と表現するのがおすすめです。
前述のとおり、仕事は「生計を立てるための手段」という大きな括りを指します。履歴書やESで「貴社の仕事」と表現すると、括りが大きくなりすぎて、少し曖昧に捉えられる可能性があるのです。
一方で、業務であれば、日々継続しておこなう仕事・作業という意味があるため、より具体的なことを指し示すことができるようになります。
就活の選考時
就活の面接をはじめとする選考時も書類選考時と同様です。業務と仕事の意味の違いを理解してしっかり使い分ける必要があります。
これまでのエピソードを伝える際、それが生計を立てる手段として取り組んだものであれば仕事と表現できます。また、それを日々継続的に取り組んでいた場合は業務と表現するのも問題ありません。
しかし、趣味や部活動など生計を立てることとは関係ないことに取り組んだ経験をアピールしたい人もいると思います。その際は、仕事や業務とは表現せず、プロジェクトなどの言葉を利用するのが適切です。
仕事 | 生計を立てる手段として取り組んでいた場合 |
業務 | 生計を立てる手段として取り組み、日々継続的におこなっていた場合 |
プロジェクト | 生計を立てる手段としては取り組んでいなかった場合 |
伝えたいエピソードが生計を立てる手段だったのか、またそれは継続的におこなわれていたのかなどを基準に言葉の使い分けをしましょう。
- 「生計を立てる」という行動は曖昧な表現だと思います。趣味が「生計を立てる 」行動につながった場合はどうなりますか?
趣味がお金を稼ぐ結果になった場合は「プロジェクト」と表現しよう
生計を立てる行動とは、「お金を稼ぐこと」が最も重要な要素です。お金を稼ぐ理由は住居費、食費、光熱費、衣料費といった日常生活を維持するためです。
それに対して、生計を立てない行動とは、趣味や余暇活動、ボランティア活動、学習などの、リフレッシュしたり自己研鑽したりするための行動です。
境目が曖昧になる行動として、たとえば趣味として始めたことが収入につながった場合などが挙げられます。生計を立てない行動の「趣味」が、生計を立てる行動である「お金を稼ぐ」結果になった場合は「プロジェクト」と表現するとよいでしょう。
これらの視点を基に、生計を立てる行動とそうでない行動の線引をしてみましょう。
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
職業選択においてやりたいことはもちろんですが、その中でも適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうため適職への理解が重要です。
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まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみよう!
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入社後
入社後はその企業での活動に注力することはもちろんですが、それ以外にも趣味や副業にも取り組みたいと考える人もいると思います。
所属する企業での取り組みや副業は生計を立てる手段といえるため、仕事と表現できます。また、短期的なものではなく、日々取り組み続けることであれば業務と表現することも可能です。
一方で、プライベートに関することであれば仕事や業務とは言い表すことは不適切です。目標がある場合はプロジェクト、目標や目的がなく好きでやっている場合は趣味と表現するのが適切といえます。
入社後に取り組みたいことが生計を立てる手段なのか、そうでないのかを明確にし、適切な言葉の使い分けができるようにしましょう。
企業研究で役立つ! 志望先の業務を知る方法
企業研究で役立つ! 志望先の業務を知る方法
- 企業のホームページや求人サイトを確認する
- 業界レポートやビジネス雑誌を読む
- インターンシップに参加する
- OB・OG訪問をして質問する
ここまでの解説から業務と仕事の意味の違いを理解できたのではないでしょうか。仕事とは大きな括りであるため、入社後に自分がどのようなことをすることになるのかを知るためには業務を調べる必要があります。
そこで、ここからは志望先の業務を知る方法を解説します。業務は毎日取り組むことになり、自分に合っていないものを選ぶと後悔してしまう可能性が高まってしまいます。自分に合った業務が取り組める会社に入社できるよう、調べ方を把握しておきましょう。
そもそも企業分析のやり方がわからない人は以下の記事を参考にしてください。企業分析のやり方をわかりやすく解説しています。
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企業分析には自分に合った企業が見つかるなどのメリットが多くあります。また集めた企業情報をうまく活用することで、就活を効率的に進めることができますよ。この記事では、企業分析の正しいやり方から効率化のコツまでキャリアコンサルタントとともに徹底解説します。
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企業のホームページや求人サイトを確認する
まずその会社について知る方法として、企業のホームページ(HP)や求人ページなどを確認する人は多いのではないでしょうか。ホームページや求人ページでは、その企業の仕事や業務を網羅的に把握することができます。
特に求人ページには募集要項が掲載されていることもあり、自分が取り組む可能性がある具体的な業務が記載されています。
また、上場企業であればHP内にIR情報が掲載されていて、業務内容だけでなく現状や展望まで知ることができます。IR情報は専門用語が多く、難解な資料が含まれる場合もありますが、調べながら読み解くことでより深い理解が得られるでしょう。
IR情報はぱっと見ただけではわからない人がほとんどだと思います。以下の記事ではIR情報の見方を解説しているので、まずは以下の記事を読んでから目を通してみるようにしましょう。
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業界レポートやビジネス雑誌を読む
大企業やメガベンチャーなどの売上高が高い企業、または成長が見込まれて多くの注目を集めている企業などは業界レポートやビジネス雑誌に取り上げられている可能性があります。
このような業界レポートやビジネス雑誌には、業務内容の概要から、その企業の現状や将来の展望、実際に働く人のインタビューなどが掲載されています。媒体によって編集されている可能性もありますが、インターネット上よりもリアルな情報を知れる可能性が高いです。
レポートや雑誌を読むには購入する必要がありますが、無料の媒体にはない情報が掲載されていることもあるため、より深く理解したいと考える人は購入してみるのがおすすめです。
まずは「プレジデント」です。毎回、企業をピックアップして仕事内容を見開き1ページで紹介されており、働くイメージがしやすい内容です。
他には「週刊ダイヤモンド」もおすすめです。文字だけでなく絵が多くて見ていて飽きない内容になっています。
インターンシップに参加する
志望先の業務を知ることができる特に効果的な手段は、その企業の業務を体験してみることです。「こんな業務をやる」という表面的な情報だけでなく、実際にやってみて自分に合うかどうかまで判断することができます。
そして、大学生のうちから業務を経験できるのが、インターンシップです。特に長期インターンでは実際の業務を経験できる可能性が高く、業務のリアルな一面を理解する絶好の機会となります。
一方で、会社説明会型やプロジェクト型のインターンでは実際の業務を経験できない可能性があります。そのような場合は事前に気になることをまとめて、実際に働く社員に質問してみるのがおすすめです。
そもそもインターンの必要性を理解できていない人もいるのではないでしょうか。以下の記事ではインターンに参加するメリットや選び方などを解説しています。インターンについてあまり検討したことがない人は参考にしてください。
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OB・OG訪問をして質問する
実際に働く社員に業務について聞く手段としては、インターン以外にもOB・OG訪問があります。自身の大学の先輩で志望先に勤める人がいればOB・OG訪問をして質問してみるのもおすすめです。
OB・OG訪問では声を大にしては言うことのできない、リアルな情報を教えてもらえる可能性があります。たとえば「この仕事は体力がないとキツイ」や「人間関係構築力が求められる」など仕事の進め方や企業文化に関する深い話も聞けます。
OB・OG訪問では「このような業務がある」という基本情報だけでなく、さらに深掘りした情報を得られるため、志望度の高い企業で働く先輩がいれば実施してみるのがおすすめです。
しかし、具体的なOB・OG訪問の方法がわからない人もいると思います。以下の記事ではOB・OG訪問の具体的な手順を解説しているので、ぜひ参考にしてください。
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OB・OG訪問は社員のリアルな声を聞ける貴重な機会です。万全の準備をして最大限に活用しましょう。この記事ではOB・OG訪問の準備方法やマナーなどについてキャリアコンサルタントが解説します。OB・OG訪問を実施し、就活を成功させましょう。
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- どうすれば志望先の業務を深く理解できるようになりますか?
多角的な情報を得て働くイメージを持とう
企業内での業務プロセスを図に書き出してみるのがおすすめです。私自身は、公式ホームページに組織図があれば、求人情報や先輩紹介と照らし合わせて確認していました。
企業規模や取引先情報など、幅広い情報と複合的に見比べると良いでしょう。
社内連携が大切な仕事なのか、社外に出てお客様と接する時間が長いのか、タイムスケジュールも重要なヒントです。
会社説明会やOBOG訪問で先輩社員の話を聞く際は、部署などをヒントに、誰と仕事をして誰がお客様に当たるのかもしっかりイメージしてくださいね。
就活のプロが解説! 選考で業務と仕事を誤って使用した際に与える影響
ここまで業務と仕事の違いを解説してきましたが、選考の場で咄嗟に発言して業務と仕事を誤って使用してしまうこともあると思います。誤って使用してしまった場合、選考にどう影響するのか気になる人もいるのではないでしょうか。
ここからは、選考で業務と仕事を誤って使用した際に与える影響について、キャリアコンサルタントの山本さんに聞いてみました。山本さんの回答から業務と仕事の意味の違いを理解することの重要性を汲み取りましょう。
アドバイザーコメント
山本 弘和
プロフィールを見る業務と仕事を誤って使用した場合選考で差がついてしまうことも
選考で業務と仕事を誤って使用した場合、面接官の立場からすれば、世の中のことが分かっていないのかな?と感じてしまいます。
結果、いくら頑張って考えてきた自己PRやエントリーシート(ES)も水の泡になってしまう可能性があるのです。
ここでもお伝えしていますが、「仕事」とは、生計を立てる手段として取り組んでいた場合、「業務」とは、生計を立てる手段として取り組み、日々継続的におこなっていた場合、といった違いがあります。
日々の業務が大きな仕事につながることを把握したうえで選考準備しよう
みなさんも今までサークル・部活動、勉強で、大きな目標と、小さな日々の活動があったと思います。大きな大会にでるためには、日々の練習は欠かせませんよね。お仕事も然りで、日々の業務が大きな仕事につながっていきます。
細かいニュアンスにはなりますが、この小さな差が大きな差になります。ESを書くことが目的ではないはずです。入社した後に「どんな仕事をしていきたいか?」そのために「どんな業務をしているのか?」を把握して、しっかり面接に挑みましょう。
業務と仕事以外にも着目しよう! その他違いを認識しておくべき言葉8選
ここまで業務と仕事の違いについて解説してきました。これらは似ていますが、実際は異なる意味を持つため使い分けには要注意です。しかし、使い分けに注意すべき言葉は業務や仕事だけではありません。ほかにも違いを認識すべき言葉があります。
ここからは業務や仕事以外にも違いを認識しておくべき言葉を8選解説します。これから解説する言葉も使い方の間違いがないよう意味を理解しておきましょう。
①職務と役割
職務と役割の意味
- 職務:任せられた仕事
- 役割:具体的な業務やタスクのなかで果たすべき役目や期待される行動
職務は組織がポジションごとに求める特定の業務や責任を示します。一方で、役割は同じ職位でも異なるケースがあり、また状況によって変わることもあるのです。
たとえば、営業職がおこなう顧客への提案や売上目標の達成などは職務に含まれます。そして、営業職のなかでも、リーダーとしてチームをまとめることや、プロジェクトの進行確認をおこなうなど、果たすべきことは人によって異なり、それが役割となります。
つまり、職務が与えられた責任で、役割は期待される役目と認識しておきましょう。
②職業とキャリア
職業とキャリアの意味
- 職業:生計を立てるために従事する特定の仕事や職種
- キャリア:職業経験やスキルの積み重ねによって形成される長期的な職務経歴
職業は一時的な役割ではなく、継続的に従事することになる特定の仕事や職種を指し、教師として働くことやエンジニアとして働くことなどが職業に含まれます。
一方で、キャリアは経験やスキルによって形成される職務の経歴や成長の軌跡を指し、「営業職として管理職を目指す」といった目標や、長期視点での職業観も含まれます。
要するに、職業が現在従事している特定の仕事であり、キャリアが仕事を通じて築く長期的な過程と認識しておきましょう。
そもそもキャリア形成について不明点が多い人は以下の記事を参考にしてください。キャリア形成をする4ステップを解説しています。
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③責任と義務
責任と義務の意味
- 責任:特定の行動や結果に対して自分が追うべき負担や判断
- 義務:法律や規則など道徳的な観点から果たすべき行動や役割
責任と義務は誰が課したものかという点で大きな違いがあります。責任は自ら決められるケースが多く、その行動や結果に対して自分で追うべき負担を決めることが可能です。たとえば、チームのリーダーとしてプロジェクトを成功させることは責任にあたります。
一方で、義務は外部から決められたルールや規則、法律に基づいて果たすべき行動や役割を指します。たとえば、契約によって決められた行動は義務に含まれます。
このように、取らなければいけない行動や負担は誰によって課せられたのかを基準にして使い分けを判断するのがおすすめです。
④成果と結果
成果と結果の意味
- 成果:目標達成に向けた努力の積み重ねやプロセスから生まれる価値や成功
- 結果:行動をしたことで生まれた事実や状態
成果はポジティブな意味で使われるケースが多いです。努力の末につかんだ成功や、失敗しつつもその経験が今後の糧になりそうという価値などを指します。
一方で、結果は良し悪しにかかわらず、行動をしたことで生まれた事実を指します。たとえば、試験で高得点を取ることも低得点を取ることもどちらも結果です。それが自分にとって成功であったり、価値があるものと感じられたりした場合は成果となります。
このように行動によって生まれた事実が結果、ポジティブな価値や成功が得られた場合は成果となると覚えておきましょう。
⑤プロジェクトとミッション
プロジェクトとミッションの意味
- プロジェクト:特定の目標を達成するためにおこなう業務・取り組み
- ミッション:組織や個人が達成を目指す長期的な目的や意義
プロジェクトとミッションの大きな違いは、終わりがあるかどうかです。プロジェクトは期限が定められていて、期間内に遂行する必要があります。たとえば、イベントを開催したり、商品を開発したりするのはプロジェクトに含まれます。
一方で、ミッションには明確な終わりはありません。組織や個人が目指す方向性とも表現することができます。たとえば、「すべての人に学びの機会を提供する」という想いは、明確な終わりはなく、手段を考えて実行するための方向性ともいうことができます。
このように、定性的に表現できる業務や取り組みがプロジェクト、定量的にしか表現できず、方向性を示すものがミッションと認識しておきましょう。
⑥目標と目的
目標と目的の意味
- 目標:目的を達成するために設定された具体的な成果
- 目的:最終的に達成したい理想的な状態
目標は目的があることが前提として設定されることがわかります。たとえば、「顧客の満足度を高めて多くの人に感謝される」という理想の状態を思い描いていた場合、それを達成するために「〇〇プロジェクトで売り上げ1億円を目指す」や「顧客満足度90%を目指す」などの目標が考えられるのです。
要するに、最終的に理想とする状態が目的であり、その理想の状態を実現するために達成すべきことが目標といえます。
⑦顧客とクライアント
顧客とクライアントの意味
- 顧客:商品やサービスを購入する人・企業
- クライアント:継続的に関係を持つ顧客や特定のサービスを受ける顧客
顧客のなかにクライアントが含まれるという関係性になります。顧客は自社の商品・サービスを購入する人・サービス全体を指し、そのなかで継続的に関係性を築いていたり、特定のサービスを購入したりした人・企業がクライアントとなるのです。
単発で商品やサービスを購入し、購入後のフォローなどがない場合は顧客と表し、商品・サービス購入後も継続的に接点を持ったり、何度も購入してくれたりする顧客をクライアントと呼ぶケースが一般的です。
⑧企画と計画
企画と計画の意味
- 企画:新しいアイデアや方針を生み出してそれを実行するための枠組みやコンセプトを立てること
- 計画:企画で定めた目標を実現するための具体的な手順やスケジュールなどのプロセス
企画は方向性、計画はその方向性に向かうための具体的な手段と捉えましょう。
たとえば、新商品を作る際、「こんな商品が良いのではないか」「こんな機能があったら喜んでもらえそう」など、最初に方向性を考えることになります。この方向性こそが企画となるのです。
そして、企画が決まったらどう実現していくかを考え、具体的なスケジュールや必要な作業などを洗い出します。この企画を実現するまでのプロセスが計画です。
「業務効率化」などでよく使われる効率性と生産性は、どちらも同じように使っている方が多いかもしれません。
効率性はプロセス・過程の改善を指し、生産性はアウトプットに着目してより多くの価値を生み出すことに焦点を当てた言葉です。アルバイト経験などを話す際に使い分けられるようにしましょう。
業務と仕事の違いを理解して就活時のワンポイントを目指そう
業務と仕事は似た意味を持ち、曖昧な認識で使っている人も少なくありません。しかし、それぞれ異なった意味を持ち、特に選考の場では採用担当者との認識の齟齬が生まれないよう注意して使用する必要があるのです。
選考時に誤って使用しても大幅に減点されることはあまり考えられません。しかし、意味の違いを認識したうえで使い分けることでワンポイントアップを狙える可能性があります。ぜひ業務と仕事を正しく使い分けて、選考突破を目指しましょう。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見る仕事と業務の違いを理解し、適切な表現を身につけることが大切
ここまでの記事のとおり、広義の概念として「仕事」は一般的に職業や職務、社会的な役割を指す広い意味で使われているのに対し、「業務」は特定の職場や職務において行われる具体的なタスクや日常的な作業、役割分担などを指す意味で使われているということです。
この違いさえ理解しておけば、公の場で大きく意味を外した使い方をせずに済むかと思いますし、文脈に応じた適切な表現を選ぶことができるのではないでしょうか。
言葉の意味を深め社会での成長につなげよう
日本語は世界的に見ても難易度が高い言語とされています。それにもかかわらず、日本人の読解力は先進国の中でも高水準で驚きです。しかし、就活生に限らず、普段使わない言葉や馴染みがない言葉の意味をきちんと理解している人は多くありません。
さらに、企業や業界によっては、日常的に使う言葉が独自のニュアンスを持つ場合もあります。そのため、知らないことを恥ずかしく思う必要はありません。むしろ、わからない言葉は調べたり質問したりする姿勢が重要です。
社会経験を積みながら、言葉の意味を正しく理解し、それを活用する力を少しずつ養っていきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/HR&Sパートナーズ代表
Chinatsu Iwasaki〇大学理系学部卒業、大手インフラ企業の人事として勤務。開業後、企業の採用コンサルティングや就職支援などをおこなう。現場感と対話を大切にしている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
プロフィール詳細国家資格キャリアコンサルタント
Hirokazu Yamamoto〇メーカーや人材派遣業界を経験し、2019年に独立。現在は大学のキャリアの授業の講師を務め、また人事代行として面接やグループディスカッションの選考官として就活に携わる
プロフィール詳細