この記事のまとめ
- 就活のプロが教える就活エージェントの利用法を知ろう
- 使うべき人や使わなくても良い人の判断基準を状況ごとに解説
- 上手に就活エージェントを使うためのコツを紹介
就活を進めるなかで、「就活エージェントは使わない方が良い」と聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。しかし、「なぜ使わない方が良いのか?」と疑問に感じていませんか。
就活エージェントは、決して使わない方が良いなんてことはありません。利用するかどうかは、自身の就活の状況で判断すれば良いのです。
この記事では、キャリアアドバイザーの板谷さん、杉原さん、古田さんのアドバイスを交えつつ、新卒が就活エージェントを使用すべきかどうかを、メリットとデメリットを説明しながら解説します。
また、就活エージェントを使用すべき人や使用しなくても良い人を状況ごとに説明しているので、エージェントを利用すべきかどうか悩んでいる人は参考にしてください。
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新卒の就活エージェントを使わない方が良いかは自身の状況で決めよう!
「就活エージェントを使用しない方が良い」と耳にしたとしても、実際に利用するかどうかは自身の就活状況で判断するようにしましょう。
就活がどの段階まで進んでいて、どのような悩みを抱えているかでエージェントを利用すべきかが決まるからです。悪い噂を聞いたからといって、決して使わない方が良いなんてことはありません。
記事では、まず就活エージェントを使用しない方が良いと言われる理由と利用で得られるメリットを紹介します。自身が必要としているサポートは受けられそうかを見て、利用するかを検討しましょう。
次に解説する、エージェントを使うべき人とそうでない人の状況ごとの説明は、自身が就活エージェントを利用すべきかの判断材料になります。また、実際に利用する際の就活エージェントを上手に使うコツや、良いエージェントと出会う方法も紹介するので、手助けを借りることで就活を有利に進めていきましょう。
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利用前に知っておこう! 就活エージェントを使わない方が良いと言われる4つの理由
利用前に知っておこう! 就活エージェントを使わない方が良いと言われる4つの理由
- 必ず希望に合った企業を紹介されるわけではないから
- 頻繁にエージェントから連絡が来るから
- すぐに企業へのエントリーを急かすエージェントもいるから
- 就活エージェントでは応募できない企業があるから
そもそも、なぜ就活エージェントは使わない方が良いと言われているのでしょうか。企業を紹介してくれたり、選考対策をしてくれたりするのであれば、積極的に利用すべきと考える人もいるかもしれません。
しかし、就活エージェントは企業を紹介してはくれるものの、必ず自身の希望に合った企業に出会えるわけではありません。
また、頻繁に来る連絡にわずらわしさを感じたり、すぐに紹介された企業へのエントリーを急かされ焦ったりする可能性もあります。
まずは、就活エージェントを使わない方が良いと言われる理由を4つ説明します。エージェントを利用するかどうかの判断基準として、理解しておきましょう。
①必ず希望に合った企業を紹介されるわけではないから
就活エージェントを利用しても、必ずしも希望通りの企業を紹介されるとは限りません。これは、エージェントが応募者に合うと考えた企業と、自身が思い描く理想の企業との間にギャップが生じてしまうからです。
就活エージェントでは、最初に面談をおこない応募者の性格や強み、経験などから適性を判断し企業を紹介してきます。
たとえば、面談中にエージェントが応募者に対して、コミュニケーション能力が高く営業職も向いていると判断したとします。その結果、面談では希望条件に出していなかった営業職の企業を紹介されることで、「希望に合ってない」と感じてしまうかもしれません。
もちろん、事前に希望条件を伝えることは可能です。しかし、適正に合うと判断した企業も含めて紹介されることで、エージェントの提案に不満を感じ、「就活エージェントは使わない方が良い」という意見につながるのです。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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②頻繁にエージェントから連絡が来るから
エージェントは、学生に迅速にサポートをおこなう必要があるため、以下のような内容で頻繁に連絡がくる可能性があります。
就活エージェントからくる連絡内容の例
- 求人情報の紹介
- 面接対策の案内
- 企業からの選考結果連絡
- 面談の日程調整
- その他、就活にかかわる相談
上記は、授業中やアルバイト中、サークル活動中などさまざまなタイミングで連絡がかかってくる可能性があります。タイミングによっては、休みの日に連絡がくることもあるのです。
こうした頻繁にかかってくる連絡にストレスを感じてしまうため、就活エージェントは利用すべきではないと言われています。もし、使用を考えている人は、連絡頻度が多いことは理解しておきましょう。
登録から面談の間は1〜2日に1回、メールやLinkedInの場合はチャットで連絡がくるでしょう。
その後、具体的な求人を紹介された後は週に1〜3回程度、応募の確認や応募書類のことなどで連絡が届きます。
③すぐに企業へのエントリーを急かすエージェントもいるから
就活エージェントの中には、十分な企業研究や検討の時間を確保せずに、エントリーを急かしてくるエージェントもいます。エージェントは、企業への内定者数に応じて報酬を得るシステムとなっているため、すぐにエントリーさせようとする人も少なからずいるのです。
たとえば、まだ1社しか企業を紹介していない段階でも、「良い求人はすぐに埋まってしまうので、早めの選考をおすすめします」といった形で急かされるケースがあります。
このように、応募者のペースや希望を十分に考慮せずエントリーを急がせることがあることが、エージェントは使わない方が良いと言われる理由の一つになっています。
既卒就活で後悔したくない人は、適職診断からはじめよう
既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
これから既卒就活をはじめる人は、まず「適職診断」を活用しましょう。適職診断では、簡単な質問に答えるだけであなたの強み・弱みとぴったりの職業がわかります。
また、どのような職業を選んだらいいか就活軸も見つかるため、これから就活を始める今に取り組むのがベストです。
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④就活エージェントでは応募できない企業があるから
就活エージェントを利用しても、エージェントごとに提携している企業が異なるため、希望する企業すべてに応募できるわけではありません。
就活エージェントが対応していない可能性のある企業の例
- 大手企業
- スタートアップ企業やベンチャー企業
- 外資系企業
- 独自の採用活動をおこなう企業
- 地方の優良企業
もし、外資系企業への就職を希望していたとしても、利用しているエージェントがその企業と提携しておらず応募できないことがあります。ほかにも、生まれ育った地元で就職したいと考えていても、エージェントの対応エリアが関東だけになっていて、地元は対象外のケースもあるのです。
このように就活エージェントによって、提携している企業やエリアが異なり、応募できない企業もあるため就活エージェントは使わない方が良いと言われています。
- 就活エージェントを利用する前の段階で、興味のある希望の業界や企業があるかの判断はできるのでしょうか?
サイトを確認したり問い合わせるなど方法はいくつかある
希望の業界や企業が就活エージェントにあるかを判断するには、いくつか方法があります。
①エージェントのサイトを見てみる
エージェントの多くはホームページに、提携企業やどのような業界に力を入れているかなどの情報を掲載しています。取引先企業一覧のページを見てみましょう。
②口コミやレビューを見てみる
ほかの求職者がエージェントを利用した経験談を見ることができますが、信憑性に欠ける面があるため、参考程度に留めておくことが大切です。
③エージェントに問い合わせる
希望する企業や業界の求人を扱っているかどうかをメールや電話で問い合わせてみましょう。
以上のように、方法がないわけではないので、ぜひ試してみてください。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
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そもそも就活エージェントとは? 使うことで得られるメリットも知ろう
そもそも就活エージェントとは? 使うことで得られるメリットも知ろう
前述した、使わない方が良いと言われる理由により、就活エージェントに対してマイナスなイメージを持った人もいるかもしれません。
しかし、就活エージェントは利用することで、さまざまなメリットも受けられます。就活の選考対策をしてくれるだけでなく、自身では気づけなかった企業の紹介やインターンシップの案内までサポートを受けられるのです。
ここからは、就活エージェントの利用で得られるメリットを5つ紹介します。就活エージェントを利用すべきかどうかは、メリットも理解したうえで判断するようにしましょう。
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
職業選択においてやりたいことはもちろんですが、その中でも適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうため適職への理解が重要です。
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就活の選考対策をしてくれる
就活エージェントを利用する場合、企業の紹介や応募先との連絡役のイメージを持つ人も少なくありません。しかし、就活エージェントは選考対策のサポートもしてくれるのです。
具体的には、以下のような選考対策のサポートを受けられます。
エージェントで受けられる選考対策の例
- 自己分析や企業研究のアドバイス
- ES添削や履歴書の書き方指導
- 面接での受け答え
- グループディスカッションの対策
- 適性検査の傾向と対策
たとえば、「面接で自己PRをうまく伝えられるか不安」や「ESで強みをどう書けばいいかわからない」という悩みも、実践的なアドバイスを含めて対策を考えてくれます。
新卒の場合はESの作成や面接など、初めて経験することも多いものです。就活エージェントを利用すれば、これらの内容を就活のプロからアドバイスしてもらえます。
選考対策は時期ごとに異なります。自身の就活のスケジュールを立てるためにも、以下の記事を読んで就活の流れをつかむだけでなく、選考対策もしておきましょう。
関連記事
就活の流れを5ステップで解説! 時期別の選考対策も紹介
就活の流れを事前に理解しておくと、本格的に就活が始まったときに慌てず対応することができます。記事では、キャリアアドバイザーの谷所さん、平井さん、鈴木さんと一緒に就活の流れや必要な準備について解説していきます。
記事を読む

きちんと面談をすれば希望に合った企業を紹介してくれる
就活エージェントは、丁寧な面談を通じて、あなたの希望に沿った企業を紹介してくれます。面談では、エージェントが利用者の希望や強みを細かく把握し、学生の考えに合った求人を提案してくれるからです。
ただし、希望に合った企業を紹介してもらうには、面談時に条件を具体的に伝えるようにしましょう。もし営業職を希望していたとしても、ただ「営業職を希望している」とだけ伝えるのではなく、以下のように具体的に伝えてください。
希望条件を具体的に伝える例①
「新規開拓よりも既存顧客を大切にする営業がしたい」
希望条件を具体的に伝える例②
「残業は月20時間以内で、完全週休2日制を希望」
希望の職種だけでなく、福利厚生などの働き方まで伝えることで希望に合った企業を紹介してもらえる可能性が上がります。エージェントとの考えにギャップが生じないように面談時には、条件を伝えるようにしましょう。
就活エージェントとの最初の面談は、関係構築を図る場面で、お互いに腹を割って本音で語ることが大事です。本当は働きたくないとか、ほかのエージェントも使っているなど、包み隠さず話して欲しいと思います。それが信頼関係につながります。
今まで知らなかった企業にも出会える
数多くの企業と提携していて、就活エージェントは業界や規模を問わず幅広い求人情報を持っています。そのため、利用することで自身では気づけなかった企業に出会える可能性があります。
就活中は、自身の理想のキャリアに関係する業界や企業ばかり探してしまうことも少なくありません。就活エージェントを利用することで、一人では見つけられなかった業界に出会えたり、希望する業界でも気づかなった企業に出会えたりするかもしれないのです。
企業選びの視野を広げたい人や、企業の情報収集に時間をかけられない人にはおすすめです。
- 実際、どれくらいの企業数を就活エージェントは紹介してくれますか?紹介された企業を複数受けるのも可能ですか?
希望に合わせて複数紹介されすべての企業を受けることも可能
希望条件に合う企業を複数紹介してくれることが多いです。大手のエージェントは提携している企業が多いので数が多く、小さいエージェントの場合や希望が明確な場合には紹介してくれる数が少なくなる傾向があります。
紹介された企業を複数受けることも可能です。もちろん、紹介された企業をすべて受ける必要はないですし、決定権は、就活している学生にあるので、流されすぎないように自分の意志で選択する意識をきちんと持っていてくださいね。
インターンシップや早期選考の案内をしてくれる
就活エージェントは、企業を紹介してくれるだけでなく、インターンシップや早期選考の情報も提供してくれます。企業の採用動向を把握していて、選考スケジュールまで熟知しているためです。
たとえば、外資系企業はインターンや企業説明会の時期が早いため、一般の企業と同じスケジュールで考えていると応募のタイミングを逃してしまうかもしれません。しかし、就活エージェントからの案内があれば、そういった重要な機会を逃しにくいのです。
また、人気企業のインターンは募集開始後すぐに定員が埋まってしまうことがありますが、エージェントからの案内を受けることで、募集開始のタイミングを逃さずに済みます。
特に複数の企業を検討している人や、早い段階から計画的に就活を進めたい人は効率的に就活を進めやすくなります。
そもそもインターンとは何をするものなのか疑問に感じる人もいるのではないでしょうか。インターンは企業を知るためにやっておくべき就活の一つなので以下の記事も読んでインターンの重要性について学びましょう。
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インターンは就活に不可欠? 8つのメリットと選び方を詳細解説
インターンは、効率的な企業研究とスキルアップが可能な、一石二鳥の就活対策です。まずはインターンに参加するメリットデメリットを押さえましょう。この記事ではインターンの探し方や選考対策、おすすめのインターンなどをキャリアコンサルタントと解説します。
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就活のチャンスを逃さないためにも、どのような業界が早期選考をおこなっているのか以下の記事も読んでみましょう。早期選考を受けるメリットやスケジュールが書かれていて参考になります。
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キャリアコンサルタントとともに早期選考の対策方法を解説しています。就活生のレベルが高く、入念な準備が必要な早期選考。どのような対策方法が有効なのか、キャリアコンサルタントの視点から解説します。
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就活で不安なことがあれば相談に乗ってくれる
就活中は、「面接に落ちるのが怖い」や「就活がうまくいくか不安」などネガティブな悩みを抱えることも少なくありません。就活エージェントは、そういった不安なことも相談相手として寄り添ってくれます。
以下のように、具体的な内容ではなくても相談可能です。
就活で不安に感じることの例
- 「周りの人は内定があるのに、自分だけまだ一つももらえていない」
- 「自分が本当にやりたい仕事は何なのかわからない」
- 「企業研究や自己分析がうまく進められない」
就活エージェントは、上記のような悩みにも親身になって相談に乗り、「一緒に自己分析からやり直してみましょう」や「改めて自己PRの強みを考え直してみましょうか」など具体的なアドバイスや解決策を提示してくれます。
一人で抱え込まずに誰かに相談したい人や、精神的なサポートを受けたい人にとって、就活エージェントは心強い存在となるのです。
担当者が持っているスキルにもよりますが、頭の中が整理できていない相談内容の整理を手伝うのも担当者の仕事です。悩みを言語化するのをサポートしてくれるので、勇気を出して相談してみましょう。
就活のプロに聞く! 使わない方が良い就活エージェントの特徴や見分け方はあるの?
ここまで就活エージェントのメリットとデメリットや、エージェントを使用するかは自身の状況で判断することが大事と解説しました。
しかし、就活エージェントは数多くあり、使わない方が良い理由に挙げられるように、エントリーを急かす人や希望に合わない企業ばかり紹介してくるエージェントがいるのも事実です。
そこで、キャリアコンサルタントの杉原さんに、使わない方が良い就活エージェントの特徴や見分け方はあるのかを聞いてみました。今後、良い就活エージェントに出会うためにも、まずは使用すべきではないエージェントを理解しておきましょう。
アドバイザーコメント
杉原 美佐子
プロフィールを見る就活エージェントが無理やり入社させることはない
たくさんのエージェントがあるので、どこが良いのかわからないですよね。それに初めてエージェントを使うとなると、無理やりどこかに入社させられるのではないか、面談にはどんな人が出てくるのか、そもそも面談は嫌だなど、心配はつきないと思います。
就活エージェントは求職者を紹介して、企業からお金をもらうビジネスモデルですが、決して無理やり入社させることはありません。そこは安心してください。どのエージェントも求職者がよりよい就職ができるようにと真剣にサポートをしています。
担当エージェントとは本音で話して相性を確かめよう
問題は担当エージェントとの相性です。担当エージェントとは気取らず本音で話すことをおすすめします。担当エージェントは面談で聞いた言葉をもとに、サポート方針を決めるので自分を隠してしまうとかえって損をしてしまいます。
しっかり話し合っても納得がいかない場合は、担当エージェントを交代してもらうなり、別のエージェントの利用を考えれば良いだけです。担当エージェントの都合を優先していたり、話をあまり聞いてくれず決めつけが多いようであれば、遠慮する必要はないですよ。
状況に合わせて判断! 就活エージェントを使うべき人の5つのパターン
状況に合わせて判断! 就活エージェントを使うべき人の5つのパターン

就活エージェントのメリットやデメリットを知ったうえで、「実際にどんな人が利用した方が良いの?」と疑問に感じた人もいるかもしれません。
ここからは、5つの状況ごとに分けて就活エージェントを使うべき人を解説します。使わない方が良いと言われる理由があるとはいえ、就活エージェントでは手厚いサポートを受けられるのも事実です。
もし、これから紹介する状況に自身が当てはまるのであれば、就活を効率的に進めるためにも就活エージェントの利用を検討しましょう。
①就活を一からサポートしてほしいと思っている
まだ就活を始めていない場合や、始めたばかりで何から始めたら良いかわからず一からサポートしてほしい人は、就活エージェントの利用をおすすめします。
就活エージェントは、就活の初期段階である自己分析や企業選びをサポートし、その後の応募書類作成や面接対策まで就活全体をサポートしてくれるからです。
たとえば、いつから動き出せば良いのかわからず、どのように企業を探せば良いのかわからないとします。就活エージェントは、「まずは自己分析から始めましょう」や「次は興味のある業界をピックアップしていきましょう」など具体的な行動計画を提示してくれます。
何から始めれば良いかわからずにいると、貴重な就活期間を無駄にしてしまうかもしれないため、一から就活をサポートしてほしい人は利用するようにしましょう。
最初に就職活動をする際、どうしても自分自身の視野が狭くなってしまっている可能性もあります。就活エージェントの話を参考にして視野を広げることで効率的に就活を進める手助けにもなります。初めの段階で相談してみるのも方法の一つですよ。
②希望企業やキャリアビジョンが不明確である
希望する企業やキャリアビジョンが不明確な人も、就活エージェントの利用を検討しましょう。就活エージェントは、面談を通して利用者の興味や関心、強みなどをヒアリングし、適性に合った企業を紹介してくれます。
面談時に、人と話すのが好きでコミュニケーション能力が高いとエージェントが判断した場合、「営業職だけでなく、社内で商品企画が多い企業も向いているかもしれません」と具体的なアドバイスを交えながら相談に乗ってくれることがあります。
このように、面談を通して自身のキャリアプランを明確にすることができ、今まで知らなかった企業と出会える可能性もあるのです。
そのため、希望の業種や職種が決まっていない人や、将来について悩んでいる人は、就活エージェントに相談することで、新たな気づきが得られるかもしれません。
将来と言われても、なかなか先のことが考えられない人は、以下の記事を読んで5年後の自分をまずは考えてみましょう。近い将来から考えてみることで、10年後20年後のキャリアが考えやすくなります。
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例文8選|「5年後の自分」の考え方とコツをキャリアの専門家が解説
5年後の自分はなかなか想像が難しいものですが、企業研究や自己分析を徹底することで、面接官の印象に残りやすい回答が作れます。この記事では就活のプロであるキャリアコンサルタントとともに、5年後の自分を考える方法と伝えるコツについて解説します。
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③就活のスタートが出遅れて焦っている
留学や病気、部活動やアルバイトなど何か事情があって、就活のスタートが遅れている人もいるのではないでしょうか。スタートが出遅れて焦っている人は、就活エージェントを利用して、アドバイスをもらいながら就活を進めてみましょう。
たとえば、周りの就活生がESを書き始めている状況なのに対して、自身はまだ企業を決め切れていない段階だとします。そんなときも、エージェントは「まずは自己分析の結果から業界を絞りこんでいきましょう」と具体案を提示してくれます。
また、選考が始まっている企業も同時に紹介するなど、時期に合わせたアドバイスとサポートをしてくれる場合もあるのです。
焦った状態で就活を進めるのではなく、プロのサポートを受けることで着実に就活は進めやすくなるため、就活エージェントの利用を検討しましょう。
そもそも就活はどのようなスケジュールで進めれば良いのかわからない人もいるのではないでしょうか。以下の記事では、就活スケジュールを早見表で解説しているので、自身はどの段階を進んでおくべきなのか目安になるので読んでみましょう。
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2026年卒業予定の学生向けに、就活スケジュールの全体像や各時期の具体的な活動内容を詳しく解説。キャリアアドバイザーのアドバイスを交え、企業別のスケジュールや進め方の違いも紹介。計画的な準備でスタートダッシュを成功させ、内定獲得を目指しましょう。
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時期よりも何をして良いかわからないと思ったときに気軽にエージェントを使えば良いと思います。エージェントも万能ではありません。卒業ギリギリのタイミングで駆け込まれるより、早い時期の方が手厚いサポートができます。
④第三者に相談しながら就活したいと考えている
一人で就活を進めずに、誰かに相談しながら進めたいと考えている人も、就活エージェントの利用をおすすめします。新卒の就活は、初めてのことだらけで不明点が多く、不安になる人も少なくありません。
就活エージェントは、豊富な就活支援の経験から、中立的な立場で適切なアドバイスをしてくれます。
もし、興味のある職種が自身に合っているのか迷っている状態だとしても、エージェントに相談すれば「あなたの強みを活かすならこういった選択肢もあります」と具体的な情報をもとにアドバイスをもらえることがあります。
もちろん、家族や友人に相談しても良いですが、業界特有の悩みや専門的な知識が必要な場合は、経験豊富な就活エージェントに相談して進めるようにしましょう。
就活では第三者に相談することで客観的な意見を得られて、新たな気づきが生まれます。しかし、誰に相談すれば良いのかわからない人は、以下の記事を読んで相談先を決めてみましょう。
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就活の相談先14選! 良い決断ができる相談相手の選び方も解説
就活の相談をするときは、相手を見極めることが大切です。この記事では、状況別におすすめの相談先や、相談方法などについてキャリアコンサルタントと解説します。また、相談する前に解決できるよう、よくある相談と回答も紹介しているので参考にしてください。
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⑤面接やESに不安がある
新卒の就活では、書類選考や面接を初めて経験する人がほとんどなので、不安に思う人もいるのではないでしょうか。
就活エージェントでは、エントリーシート(ES)の添削や面接対策など、選考に関する以下のようなサポートを受けられるので利用してみましょう。
面接対策の例
- 想定される質問への回答準備
- 効果的な話し方やマナーの指導
- 面接官への適切な対応の仕方
- 模擬面接
ES対策の例
- 自己PRの書き方
- 志望動機の書き方
- ES全体の構成
- 誤字脱字チェック
もし自己PRで何を書けばいいかわからないとしても、利用者の経験を丁寧に掘り下げ、企業が求める要素と結びつけたストーリーに作り上げる手伝いをしてくれます。また、模擬面接を通じて、回答の組み立て方から話し方まで細かくアドバイスも受けられるのです。
特に、選考経験が少なく不安を感じている人は、就活エージェントを利用して自信をもって就活を進められるようにしましょう。
初めてESを作成する人は疑問に思うことも多いのではないでしょうか。以下の記事では、ESの書き方を例文付きで解説しているので参考にしましょう。
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就活の基本! エントリーシートの疑問を徹底解説|書き方・例文付き
就活に必須のエントリーシート(ES)ですが、「そもそもESって何なの?」と疑問を抱えている人もいるでしょう。記事ではESの基本情報に加えて、書類選考を突破するためのコツや例文をキャリアコンサルタントとともに紹介します。これからESを作成しようとしている人はぜひ参考にしてくださいね。
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- 就活エージェントを使うべき5つの状況の中で、この状況の人達は早急に就活エージェントに頼るべきなどはあるのでしょうか?
どの状況の人も試しに就活エージェントを活用してみよう
就活のスタートで出遅れて焦ってしまっている人や第三者に相談しながら就職したい人、面接やESに不安があるという人も、試しに就活エージェントに頼ってみてはいかがでしょうか。
友達と面接やESを見せあってブラッシュアップするというのも良いのですが、友達と比較して焦りにつながってしまうことなどもあるかもしれません。就活エージェントから見た視点を得ることで安心して取り組むことができますよ。
就活エージェントを使わない方が良い人・使わなくても良い人とは?
就活エージェントを使わない方が良い人・使わなくても良い人とは?
利用することで就活を効率的に進められる就活エージェントですが、すべての就活生が使用した方が良いわけではありません。就活の状況によっては、使わない方が良い人や、使わなくても良い人もいるのです。
もし、使用しなくても良いのに就活エージェントに登録してしまうと、自分のペースで就活を進められないことにストレスを感じてしまうかもしれません。ほかにも、すでに応募する企業を決めているのに、別企業を紹介されることで就活の軸がぶれることも考えられます。
これから説明する、5つの状況に当てはめてみて、自身は就活エージェントの使用に向いているのかを見極めてください。
①自分のペースで就活を進めていきたい
就活を自分のペースで進めていきたい人は、就活エージェントは使用しない方が良いといえます。エージェントからは、定期的な連絡や進捗確認が来るため、自分のペースを乱す要因となる可能性があるからです。
また、じっくり時間をかけて企業研究をしたい人や、自分のタイミングで応募書類を作成したい人にとっては、エージェントからの連絡や面談の予定が負担に感じるかもしれません。
自分の予定では、来週までに企業研究を終わらせるペースで考えているのに対して、エージェントからは「今週中に企業研究を終わらせましょう」と連絡が来たら、プレッシャーに感じてしまう可能性があります。
このように、自分のペースを大切にしたい人にとっては、就活エージェントは逆にストレスとなってしまうかもしれないのです。
就活が思うように進まないときは不安になるものです。家族や友人にも相談できない、でも誰かに聞いてほしいということがあるときには、エージェントの担当者が適任といえることもあります。遠慮せずに頼ってみましょう。
②今後の就活の軸がすでに明確である
すでに自身のキャリアビジョンと就活の方向性が定まっていて、就活エージェントのアドバイスや支援が必要ない人も使用しなくても良いといえます。
就活の軸が明確である人は、自身がこれからの就活でどのような行動をすべきかをイメージし、行動の計画を立てている人もいるはずです。
そのため、エージェントのアドバイスを受けることで、かえって混乱を招き、就活の軸をぶれさせる可能性があるのです。就活の軸が明確な人は、自身が立てた計画に基づいて就活を進める方がスムーズに進む場合もあります。
もちろん、就活エージェントの利用が悪いわけではないため、就活の途中で行き詰まったり悩んだときは利用を検討してみましょう。
まだ企業選びができていない人は以下の記事を読んでみましょう。企業選びの軸について解説していて、就活の軸を定める参考になります。
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③希望する企業がすでに決まっている
就活エージェントのおもな役割の一つは、応募者の適性に合った企業を紹介することです。そのため、すでに自身で希望する企業を決めている場合は、使用しなくても良いといえます。
明確に志望する企業を決めている場合は、就活エージェントを利用するより、企業の選考に向けた対策を優先した方が良いのです。仮にエージェントに登録した場合、別企業を紹介されることで、選考対策の時間が減ってしまうケースも考えられます。
そのため、志望企業が明確な人は、エージェントを介さずに就活を進める方が時間を効率的に使えるのです。ただし、志望企業の選考対策で不安な点があれば、あとから就活エージェントを利用して、相談するのも選択肢の一つです。
④ESや面接の対策がすでに済んでいる
希望する企業への応募も済ませ、ESや面接の対策が済んでいる人も就活エージェントを利用するメリットは少ないといえます。
すでに、ESの添削を受け提出できる状態に仕上げていて、何度も面接の練習を済ませている人は就活エージェントで受けられるサポートも必要ないかもしれません。
もちろん、就活エージェントに相談することで、自身では気づかなかった強みを発見できたり、想定していなかった企業に出会えたりする可能性はあります。
しかし、希望企業への内定を見据え十分な準備ができている人は、エージェントからのサポートの必要性が少ないため、自身の力で就活を進めても良いといえます。
⑤すべてエージェントに任せたいと考えている
就活のすべてをエージェントに任せきりにしたいと考えている人は、エージェントを利用しないようにしましょう。就活エージェントはあくまでもサポート役であり、最終的な判断や決定は学生自身がおこなう必要があるためです。
たとえば、企業紹介をされたら、「この企業の雰囲気は自分に合っているか」や「この仕事は自分がやりたいことか」など、自身で考え判断する必要があります。しかし、その考えを持たずにエージェントからおすすめされたからといって、深く考えずに応募した場合、入社後にミスマッチが発生する可能性があるのです。
そのため、主体的に就活に取り組む意思がない場合、エージェントを利用しても良い結果は得られにくいといえます。就活はあくまでも自身の人生を決める重要な決断の場です。エージェントのサポートを受けるのであれば、自身で考え決断する覚悟を持って臨みましょう。
すべてを任せたいと考えてしまうのは、就活がわからなくなってきた状態なのかもしれません。以下の記事では、就活がわからない人に向けて、選考ごとの改善案や就活の不明点を解説しているので、解決に役立ててみましょう。
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一日の中で働いている時間は非常に長いです。時間というのは、自分の命とも置き換えられます。どこで働くかということは、自分自身の納得度が大切になってきます。
就活エージェントの言葉を鵜呑みにするのではなく、自分自身で選択する意識を持ちましょう。
上手に使うには? エージェントを活用して就活を成功させるためのコツ
上手に使うには? エージェントを活用して就活を成功させるためのコツ
- エージェントの利用目的を明確にしておく
- 就活がどの段階まで進んでいるかを把握しておく
- 希望するサポート内容をきちんと伝える
- 担当者と合わないと感じたら変更依頼を出す
ここまで紹介した就活エージェントのメリットを知り、利用することに興味がある人もいるのではないでしょうか。また、使うべき人に当てはまったことでエージェントの利用を検討している人もいるかもしれません。
たしかに、就活エージェントは利用することでさまざまなサポートを受けられます。さらに、利用する際は目的を明確にしておいたり、サポート内容をきちんと伝えたりすることでより就活を成功に導きやすくなります。
ここからは、就活エージェントを上手に使うコツを紹介するので、ただ登録するのではなく効果的に利用する手段を学んでいきましょう。
エージェントの利用目的を明確にしておく
就活エージェントを利用する際は、まず自身が何を目的としているのかを明確にしておきましょう。就活エージェントには専門分野や紹介できる企業が異なるため、目的に合ったエージェントを選ぶ必要があるからです。
たとえば、「大手企業への就職を目指したい」と考えているのであれば、大手企業と提携している就活エージェントを利用する必要があります。ほかにも、時間がなく内定をすぐもらいたいのであれば、応募から内定までの日数が短い企業を紹介してくれる就活エージェントの利用が良いといえます。
このように、自身の目的に合ったエージェントを選ぶことで、希望する企業との出会いの可能性が高まり、効率的な就活につながるのです。まずは目的を定め、それに合ったエージェントを選んで、自身の満足いくキャリアへと近づきましょう。
- 就活エージェントの利用目的は企業紹介や選考対策のイメージが強いのですが、それ以外の目的でも積極的に利用しても良いのでしょうか?
一人で悩まずどんな目的でも利用してみよう
どういった目的でも遠慮なく利用しましょう。一人であれこれ悩んでいても解決しませんし、友人に相談したところで友人も初めての就活です。なかなか答えは見つからないでしょう。
特に社会経験の乏しい学生の場合、思い込みで決めつけてしまっていることが多いので、そこはエージェントを使って是正して欲しいですね。
エージェントと話すことで業界研究や他己分析などができる
企業紹介を通じて、業界研究や企業研究ができます。また、エージェントに他己分析をしてもらうことで客観的に自己理解を進められるのです。
エージェントは多くの企業を知っているので、話を聞くと興味深い業界や企業や職種に出会えるでしょう。また、就職だけでなく、その後の自分のキャリアを考えられるようになると思います。大事なのは就職した後ですよ。
就活がどの段階まで進んでいるかを把握しておく
エージェントとの面談前に、現在の就活状況を整理しておきましょう。これは、就活の進捗状況によって必要なサポートが異なるので、状況をきちんと伝えてエージェントから効果的なアドバイスを得られやすくするためです。
たとえば、以下のような状況を具体的に把握しておきましょう。
就活の段階で把握しておくこと
- 就活の全体スケジュールでの現在地(自己分析や業界研究中なのかなど)
- 実施済みの項目(インターンシップへの参加有無、説明会参加状況など)
- これからやるべきこと(ES提出、面接準備)
- 不安や課題に感じている部分(業界研究が進まない、ESの書き方がわからない)
上記のように、自身の状況を整理しておくことで、エージェントとの最初の面談で何をサポートとして必要としているのかが見えてきます。
エージェントも「では業界研究から始めましょう」や「面接対策に重点を置きましょう」など、より具体的で効果的なサポートプランを提案しやすくなるのです。就活エージェントを利用して、就活を効率的に進めるためも、自身の就活の現在地は必ず把握しておきましょう。
就活の段階を的確に伝えるためにも、以下の記事も併せて読んでおきましょう。就活の全体スケジュールが解説されていて、自身がどの段階にいるのかを判断しやすくなります。
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希望するサポート内容をきちんと伝える
エージェントとの最初の面談時には、どのようなサポートを必要としているのか、具体的に伝えましょう。就活エージェントが提供できるサービスは幅広く、利用者の要望に応じて最適なサポートプランを組み立てられるからです。
就活エージェントが提供するおもなサポート内容
- 企業の求人紹介
- 業界・企業研究のアドバイス
- インターンシップ情報の提供
- ES・履歴書の添削
- 面接対策(個別面接・グループ面接)
- 選考対策(グループディスカッション・適性検査)
- 就活に関する不安や疑問の相談
このように就活エージェントのサポート内容は多岐にわたります。そのため「ES添削は不要だが、面接対策に力を入れてほしい」や「インターンよりも本選考の案内を重視してほしい」など具体的な要望を伝えることで、必要なサポートを受けやすくなるのです。
反対に、希望を明確に伝えないと、不要な企業紹介や案内が増え、就活エージェントを不要に感じてしまうかもしれません。満足のいくサポートを受けるためにも、希望する内容は明確に伝えるようにしましょう。
担当者と合わないと感じたら変更依頼を出す
就活エージェントを利用する中で、担当者と考えが合わないと感じることも少なくありません。
相性が合わないと感じたときは、変更依頼を出すことをおすすめします。担当者とは良好な関係ではない場合、エージェントを最大限活用するのが難しくなるからです。
たとえば、提案される企業と自身の希望との間にギャップを感じたり、コミュニケーションの取り方に違和感を持ったりすることもあるかもしれません。そういった場合、エージェントサービスをすぐに停止するのではなく、まずは担当者の変更を依頼してみましょう。
多くのエージェントでは、変更依頼に柔軟に対応してくれます。就活は長期戦となる場合もあるため、信頼できる担当者との良好な関係づくりが、成功への近道となります。
- どういったことがあれば担当者の変更依頼を出しても良いのか、何か判断基準はあるものでしょうか?
自分が不快に感じる点があれば相談してみよう
個人差はあると思いますが、次のような判断基準があります。
・こちらからの質問に対して、ズレた回答や不十分な回答をされた
・担当者やエージェントにとって得になることを押し付けられている感じがする
・面接対策などで適切なアドバイスをくれない
・マナーや態度が悪い
・担当者に対して信頼感が持てない
・自分が望む結果に至らない
・会話が成立しないと感じる
これらは、あくまでも主観かもしれませんが、不快に感じていることを我慢する必要はありません。勇気を出してほかの担当者にそれとなく相談しましょう。
プロならこうする! キャリアコンサルタントに聞く就活での正しい利用法
前述した就活エージェントをうまく使うコツを知ったことで、さっそくエージェントを利用したいと考えた人や、利用してみようか検討し始めた人もいるかもしれません。
新卒の就活は不明点に感じることも多く、サポートを受けながら効率的に進めたいと考えている人もいるでしょう。しかし、サポート内容が多くて「どのように就活エージェントを利用するのが良いのか?」と感じる人も少なくありません。
そこでキャリアコンサルタントの板谷さんに、プロ目線ならではの就活エージェントの利用法を聞いてみました。より就活エージェントの上手な使い方がわかるので、自身の就活に役立てていきましょう。
アドバイザーコメント
板谷 侑香里
プロフィールを見る誰かに相談したいと思ったときに就活エージェントを活用してみよう
就職活動をしているなかで、不安に感じる場面や自分自身の視野を広げたいと思う場面に遭遇することがあるかもしれません。しかし、学生の保護者が就職活動をしていたときとは時代が異なり、就職を取り巻く環境は大きく変化しています。また、同年代の友人も就職活動は初めての取り組みです。
そのようなときに、就活エージェントを利用してみましょう。就活エージェントに相談することで、具体的な企業を紹介してもらうことができますし、選考でも一緒に内定を勝ち取るまで伴走してくれます。
就活エージェントのサポートを上手に活用して就活を効率よく進めていこう
就活エージェントは就活生と企業の橋渡しをしています。このため志望する企業にも詳しく、書類添削や面接対策の段階のサポート役として活用することができるでしょう。
企業の履歴書やESをフィードバックし、通過率を上げるためのサポート役を担ってくれる心強い存在です。また、面接前の模擬面接や面接の練習では具体的な面接官への対応方法を一緒に考えてくれる場合もあります。
書類添削や面接対策のフィードバックを通して、自分自身では気づかなかった観点を得ることができ、就活の勘所をつかむことができるようになると、就活エージェントに紹介された企業だけでなく、自分自身で見つけた企業の書類作成や面接に活かすこともできるようになりますよ。
良い就活エージェントに出会うための3つの手順
良い就活エージェントに出会うための3つの手順
- 口コミの評価を確認しておく
- サポート内容が豊富かを見ておく
- 1つのエージェントに絞らず複数利用する
正しい利用法が理解できたとはいえ、就活エージェントは複数存在し、どのエージェントを選べば良いのかわからない人もいるのではないでしょうか。
また、せっかく利用するのであれば良い就活エージェントと就活を進めていきたいと考えているかもしれません。
ここからは、良い就活エージェントと出会うための3つの手順を紹介します。手順通りに進めることで、自身に合ったエージェントに出会う確率が高められるので実践してみましょう。
①口コミの評価を確認しておく
就活エージェントを選ぶ際は、まず利用者の口コミをしっかりと確認しておきましょう。実際に利用した学生のリアルな意見から、各エージェントの特徴や実態を具体的に知ることができるからです。
口コミを見る際のチェックポイント
- 担当者の対応の丁寧さ
- 紹介される企業の質と数
- 連絡の頻度や方法
- 選考対策の充実度
- スケジュール調整の柔軟性
これらの口コミを参考に、利用予定の就活エージェントが自身に合っていそうかを判断しましょう。たとえば、丁寧さや紹介企業の質を求めるのであれば、「担当者の対応が良かった」や「紹介される企業の幅が広い」という評価が参考になります。
また、「担当者からの連絡が多すぎる」のようなマイナスな意見も見ることで、自分のペースで進めたいと考えている人には向いていないと判断できます。
このように口コミを事前に確認しておくことで、いざ利用したときのミスマッチ度が減り満足のいくサポートを受けられる可能性が高まるのです。
②サポート内容が豊富かを見ておく
提供されているサポート内容が豊富かどうかも、良い就活エージェントに出会うために見ておきましょう。エージェントによってサポート内容や得意分野は異なるので、自身に必要なサポートが受けられるかを事前に見極める必要があるからです。
ES添削に力を入れていたり、面接対策が充実しているなどエージェントによって特徴もさまざまです。中には独自の選考ルートを設けることで、企業とのやり取りがスムーズに進められるエージェントもあります。
もし、まだ就活エージェントのサポート内容をよく理解していない場合は、複数のエージェントを比較してみて、ほかの会社には書かれていないサポート内容があるかを見ておきましょう。登録後に「こんなサービスが受けられると思っていた」という期待と現実とのギャップを防ぎ、豊富なサポート内容で就活を進めやすくなります。
- どの就活エージェントのサイトもサポート内容は似たように感じてしまいます……。何か見極めポイントはあるのでしょうか?
キャリアコンサルタントがいるエージェントを選んでみよう
たしかにサポート内容に大差はないでしょう。差があるとしたら、得意な業界と保有求人、担当エージェントの質でしょうか。
保有求人ですが、これは数の問題ではありません。よく〇万件の求人数と謳っているエージェントがありますが、希望する業界、職種の求人でなければ意味がありません。
雇用形態もパートが含まれている可能性があります。また、首都圏の求人ばかりで地方に弱いエージェントもあります。
見極めの一つとして、担当エージェントがキャリアコンサルタントの資格を持っているかがあるので、HPなどで確認してみましょう。
求人に関しても初回の面談で確認してみて、もし希望の求人を扱っていないとわかれば、そこでサポートを終了すれば良いだけです。
③1つのエージェントに絞らず複数利用する
就活エージェントは、1つに限定せず複数のサービスを並行して利用してみましょう。エージェントごとに提携企業も異なるため、選択肢を広げることができます。
たとえば、1つのエージェントでは大手企業の紹介が得意で面接対策も充実しているとします。一方、別のエージェントではベンチャー企業の紹介とES添削に力を入れているのであれば、両方利用することでそれぞれのメリットを得られます。
また、複数利用することで、対応の違いやサポートを受けたときのわかりやすさなど、違いが見えてくるはずです。そのため複数登録した後に、違いを比較してみて自身に合ったエージェントに絞れば良いのです。
ただし、複数のエージェントを利用すると連絡や面談の機会も増えるため、自身でスケジュール管理できる範囲での利用を心掛けましょう。
少なすぎると応募先や選択肢が減ってしまいますし、逆に、多すぎると選びきれなくなり、迷っているうちにほかの人に決まってしまったり、締め切りになってしまう可能性があります。そのため、個人的には3〜4社程度をおすすめしています。
就活エージェントを利用しない人は? 就活をスムーズに進める方法
これまで紹介した就活エージェントの活用法や見つけ方を理解したうえで、自身には必要ないと判断した人や、まだ利用するかを検討中の人もいるかもしれません。
しかし、就活は第三者のサポートがあることで効率的に進めやすいのも事実です。就活エージェントだけでなく、大学のキャリアセンターの利用や逆求人サイトに登録しサポートを受けることで就活を効率的に進めやすくなります。
ここからは、就活エージェントを利用しない人が就活をスムーズに進めやすい2つの方法を紹介します。エージェントを利用せずともサポートを受けられる方法があるので、自身の就活に役立ててみましょう。
大学のキャリアセンターを利用する
大学のキャリアセンターとは
学生の就職活動を支援する大学の専門部署
就活エージェントを利用しない人は、通っている大学のキャリアセンターで就活のサポートを受けましょう。エージェント同様に就活のサポートをしていて、以下の内容を提供しています。
大学のキャリアセンターで受けられるサポート内容の例
- 求人情報の提供
- ESや履歴書の添削指導
- 面接練習
- OB・OG訪問の紹介
- 企業説明会の案内
- 進路相談
- インターンシップ情報の提供
就活エージェントとの違いは、自身と同じ大学出身のOBとOGとのつながりがある点です。卒業後、企業で働く先輩から業界の生の声や就活体験談を直接聞くことができ、より具体的な就活の動き方やキャリアイメージを描きやすくなります。
また、就活エージェント同様に、求人情報の提供や書類関係の添削もおこなっているため、身近な大学でサポートを受けて就活を効率的に進めてみてください。
キャリアセンターは積極的に活用しましょう。卒業生の情報や太いパイプがある企業情報を持っているので、使わない手はありません。就活エージェントは家庭教師や塾の先生的役割と考えてはいかがでしょうか。
逆求人サイトに登録してスカウトを狙う
逆求人サイトとは
就活生がプロフィールを登録し、興味を持った企業からスカウトや説明会への招待を受けられるサービス
逆求人サイトへの登録も、就活を効率的に進める有効な手段の一つです。逆求人サイトは、登録することでスカウトを受けられるため、さまざまな企業と出会える可能性があります。
逆求人サイトで登録するおもな情報
- 基本プロフィール(学歴、所属学部など)
- 志望業界
- 保有資格やスキル
- インターンシップの経験
- 学生時代の活動実績
- 自己PR
たとえば、自己PRの欄に「初めての人とのコミュニケーションが得意」と書くことで営業関係からスカウトが届いたり、「英語が得意でTOEIC800点保持」と記載することで外資系企業からアプローチされたりする可能性があります。
このように、逆求人サイトの利用は、自身の強みを活かした企業との出会いが生まれるだけでなく、今まで気づけなかった企業を知ることができ、選択肢が広がるのです。
自身の魅力を登録して、企業側からアピールをもらい、スムーズに就活を進めていきましょう。
新卒の就活エージェントを使うのはこんな人がおすすめ! 悩めるQ&Aをチェック
これまで就活エージェントを使うべき人や使わなくても良い人を解説しましたが、まだ自身が就活エージェントを使うべきか判断が付かない人もいるのではないでしょうか。
そもそも自身がサポートを必要としているのか、わからない人もいるかもしれません。
そこで、PORTキャリアに寄せられた悩みから、就活エージェントを使った方が良い悩みを4つ紹介します。同じような悩みを抱えている人は、キャリアコンサルタントの具体的なアドバイスを参考にしつつ、同時に就活エージェントを利用するかも検討してみましょう。
就活エージェントを使うのは大いにあり! 目的を明確にして就活に役立てよう
就活エージェントは、決して使わない方が良いなんてことはありません。使用するかは自身の状況で判断し、何を目的にしているかを理解したうえで利用するようにしましょう。
ただ、「サポートを受けられるから」と漠然とした考え方で登録してしまうと、頻繁に連絡が来ることにわずらわしさを感じたり、希望に合った企業を紹介してもらえないことを不満に感じたりする可能性があります。
どのようなサポートを受けたいと考えているかを明確にし利用することで、エージェント側も的確なサポートができて、理想のキャリアへと近づけるのです。
サポート内容の理解を深めて目的を明確にして、満足のいくサポートを受けながら就活をスムーズに進めていきましょう。
アドバイザーコメント
古田 文子
プロフィールを見る実際に自分で使用して就活エージェントが意味あるのかを確認しよう
インターネットが普及してから、どんなキーワードで検索しても、ある程度の情報は得られます。しかし、情報のソースや信憑性などを考えると、見るだけの情報より実際に体験するのが一番早く、本物の経験と知識を得ることができるでしょう。
また、個人の感想はあくまでも「その人が感じたこと」であり、同じものを利用したときに、自分も同じ感想を持つかどうかは別のお話です。
つまり、世の中に「就活エージェントは使わない方が良い」という意見が大多数であったとしても、自分にとってはとても便利である可能性もゼロではないのです。何事も自分で経験し、どう活用するかは自分次第です。
就活エージェントを活用する際はどう活用するかを考えておこう
また、就活エージェントも中身は人間です。自分と合う担当者もいれば合わない担当者もいます。ですが、そこに不満を感じる前に、「自分には何ができるか」「サービスを活用して目的や目標をどうクリアするか」を考える方が、余程生産的です。
成功は失敗の先にあるものです。真贋を見極める目は失敗を積み重ねて養われるものです。一度は登録して活用するのも良いのではないでしょうか。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士
Misako Sugihara〇石川県金沢市を拠点に15年にわたり就職支援に携わる。2年前からは転職支援も手掛けている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/上級心理カウンセラー
Fumiko Furuta〇キャリアに関する記事の執筆・監修や、転職フェアの講演、キャリア相談、企業や学校でのセミナー講師など幅広く活動。キャリア教育に関心があり、学童クラブの支援員も務める
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