本企画について
本企画は「噂や評判に、プロの確実な視点を。」をテーマに企業選びや意思決定の支援をする企画です。漠然とした不安には「確度の高い事実」を、意思決定には「キャリアの専門家による視点」を提供することを目指します。
「パーソルキャリアはやばい」
「激務で忙しい」「ノルマが厳しい」
企業について調べたときにそのような評判を目にして、不安になってしまった人もいるのではないでしょうか。
この記事では、パーソルキャリアへの就職を検討中の人に向け、噂の真相と実態を詳しく紐解きます。
どのように情報を判断すべきか、就活の専門家とともに解説していきます。
1分でわかるパーソルキャリア
パーソルキャリア
パーソルグループの「Career SBU」を担う中核企業で、転職サービス「doda」等の人材紹介や求人メディア事業を展開。若手からハイクラス層の採用支援に加え、副業・フリーランスや再就職支援など多岐にわたるサービスを提供し、個人のキャリア形成や組織の多様性推進にも注力。
| 会社名 | パーソルキャリア株式会社 (PERSOL CAREER CO., LTD.) |
| 従業員数(単体) | 7,048人 |
| 本社所在地 | 東京都港区 |
| 主な事業 | ・求人メディアの運営 ・転職/就職支援 ・採用/経営支援 ・副業/兼業/フリーランス支援サービスの提供 |
| 売上高(連結) | 1兆4,512億3,800万円(前期比9.4%増) |
| 営業利益(同) | 574億2,600万円(同10.3%増) |
| 企業HP | https://www.persol-career.co.jp/ |
| 新卒採用HP | https://www.persol-career.co.jp/recruit/newgraduate/ |
「パーソルキャリアがやばい」と言われる3つの理由|プロが読み解く
「パーソルキャリアがやばい」と言われる3つの理由|
「パーソルキャリアがやばい」と言われる理由について、3つの理由から紐解いていきます。キャリアコンサルタントから企業情報の向き合い方について解説しているので、自分が気にしている点を意識しながら読んでいきましょう。
①激務という評判があるから
企業について調べたときに、「激務」と聞いてしまうと、思わず身構えてしまうのも無理はありません。パーソルキャリアでも、激務という口コミが書かれているのも事実です。
しかし、パーソルキャリアの月平均残業時間については、2025年3月時点で15.4時間(管理職18.1時間)(※1)と公表されています。
これは人材業界の月平均残業時間の15.5時間(※2)並べても、おおむね標準的な労働時間だと言えます。
確かに、激務と言われる理由はあります。たとえば、人材業界では求職者の仕事終わりに面談をするなど、相手の都合に合わせて働くことがあります。繁忙期になると、対応する求職者の数も増えるため、残業時間が伸びてしまうケースもゼロではありません。
忙しさの実態を知るには、残業時間を調べるだけではなく、どういった場合に、どれくらいの時間が発生するのかという部分に着目しましょう。
| 2020年度 | 16時間 |
| 2021年度 | 17時間 |
| 2022年度 | 17時間 |
| 2023年度 | 16時間 |
| 2024年度 | 16時間 |
②ノルマが厳しいと言われているから
インターネット上では口コミで「成果主義」「ノルマが厳しい」といった意見が出てくるため、不安を感じるのも当然です。
人材業界では、自分が支援する求職者の内定承諾数、企業側に支払う承諾の報酬額などが目標となることが多いです。その場合、どれだけ時間をかけても成約に至らなければ売上がゼロになるリスクがあり、行動量が必要になってくる特性があります。
また、ベンチャー企業ではきつめの達成基準を設けられることもあります。
こうしたケースは多いですが、パーソルグループでは、複数の点から仕事を評価する運用方法もあるため、ノルマだけで判断せずに実態を知ることが大切です。
また、ノルマも部署や繁忙期、閑散期でも変わることが予想されるため、説明会やOB・OG訪問を通して、自分が希望する部署の働き方の調査が欠かせません。
アドバイザーからワンポイントアドバイス噂に惑わされず4つの視点で判断!
まず、「ノルマが厳しい」、「離職率が高い」といったよく聞く言葉は、実際に掘り下げてみると、断片的な情報に過ぎないと判断できる場合もあります。大切なのは、自分がその環境で成果を出し続けられるかを具体的に検証することです。
まず確認したいのは、以下の4点です。
①評価制度の内訳(売上・プロセス・チーム貢献の比重)
②目標未達時のフィードバック面談の頻度と内容
③入社後半年〜1年の育成プログラムやOJTの体制
④繁忙期と通常期における1日の業務配分です
さらに、配属決定の仕組みや異動希望の通りやすさ、上司との1on1の頻度、チームで目標を追う文化か個人色が強い組織風土なのかといった点も確認しておきたいところです。
将来がイメージできる質問で解像度を上げよう
平均年齢やキャリアパスの実例を把握すると、将来像がより具体的に描きやすくなります。説明会では「活躍している人の共通点」、「早期退職者の傾向」、「成果が出るまでの平均期間」など、一歩踏み込んだ質問をしてみてください。
若手と中堅双方の声を比較し、自分の価値観と照らし合わせて判断することが、ミスマッチ防止の鍵となります。
③人材業界の将来を不安視する声があるから
現在は、あらゆる業界での人材不足が問題となっています。そのなかで、求職者の数で売上が決まる人材業界は、今後伸びないのではないかと言われがちです。
さらに最近では、会社の業績が好調にもかかわらず、構造改悪の一環でリストラや人員削減をおこなったというニュースもあります。それを耳にして、パーソルキャリアも同じことが起こるのではないかと不安に感じる人もいるのではないでしょうか。
現状については、パーソルキャリアは従業員数を拡大しており、社員は直近5年間で約1.3倍に伸長し、2025年3月時点では7,113名が在籍しています。(※)
業界の動向を知ることは大切ですが、そのなかで志望する企業の状況はどうなのかを調べることがより重要です。
パーソルキャリアから中期経営計画も発表されているので、具体的な企業の戦略を見つつ、リスクを照らし合わせて考える必要があります。
アドバイザーからワンポイントアドバイス人材業界はAIの登場で変わっていく
AIの台頭により人材業界は変革期にあります。
条件のマッチングが容易になった今、各社は独自の「付加価値」による差別化を迫られています。
特に注目すべきは、中期経営計画2026の「“はたらくWell-being”創造カンパニー」の具体像と実現プロセスです。AI時代に絶対的な将来性が約束された企業はありません。
自分と企業の見ている先を考えてみよう
だからこそ、企業がどう問いを立て、戦略を練り、歩もうとしているのか、その論理の明確さを未来への根拠として確認すべきです。
併せて、自身の価値観と企業の目指す方向性が合致するかという視点も、長期的なキャリア形成には不可欠です。事前のリサーチを徹底しましょう。
ネガティブな情報でも深く読み込んで鵜呑みにしない
パーソルキャリアについて「やばい」と思う人もいますが、とらえ方は人それぞれです。マイナスに感じるような情報でも、具体的な数字や実態を知ることで、受け取り方は変わってくるので、しっかりと調べたうえで見極めましょう。
アドバイザーからあなたにエール否定的な意見にとらわれない姿勢を持とう
パーソルキャリアは、人材業界内でも大手に位置します。社員数も多いため、会社にマッチして働きやすいと感じる人もいれば、環境が合わずネガティブな意見を持つ人もいます。
就職・転職という行為は、多かれ少なかれ「入ってみなければわからない」要素は必ずあります。配属された部署での同僚や上司がどんな人か、担当するクライアントがどういう企業か等、「運」の要素は少なからずあるものです。
しかし、大切なのはその環境で何を目指すか、という自分自身のキャリアビジョンを持っておくことです。
これが明確であればあるほど、想定外のことが起こった時に、それに対するポジティブな意味づけができたり、頑張る気持ちを持ちやすくなります。
主体性な思いが良い環境を導く
また、思い通りに仕事が進まないときに「じゃあ、この手ならどうかな」と工夫できる人が、この業界の仕事を楽しんでやれているように見受けられます。
「大手だから」「パーソルだから」という理由だけで選ぶのではなく「パーソルだからこそ、こういうことをやりたい」という想いを言語化しておくことが大切です。これが面接にも生きて、自分にとって良い環境を選ぶ基準にもなりますよ。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi





アドバイザーのリアル・アドバイス!人材業界は二つの面で厳しさを感じる
キャリアコンサルタント/勉強カフェ札幌大通スタジオ代表
渡邊 裕樹
プロフィールを見る人材業界の厳しさの特徴として「外側と内側」両方の業務がある、という点が挙げられます。「外側」とはクライアント、つまり人材を紹介したり派遣する先の企業のことです。
クライアント獲得のための営業活動は非常に厳しく、特にまだ自分の顧客を多く持っていない若手社員は、新規開拓のために日々電話営業や飛び込み営業などをおこなうことも少なくありません。
断られることが前提になる場面も多く、この部分で精神的に消耗するという声は、実際によく耳にします。
一方「内側」とは求職者に対するアプローチのことです。いかに企業に紹介しやすい人材に応募してもらうか、そして紹介先の企業に興味を持ってもらうかが鍵となるため、面談や求人提案、選考フォローなど、継続的で丁寧なかかわりが求められます。
マルチタスクをこなせるかどうかが鍵
人材業界の仕事は、企業側と求職者側の両方を同時に動かして進むのが特徴です。面接日程の再調整や条件変更、内定辞退などによって、思うように進まないこともよくあります。
また、複数の案件を同時並行で動かしながら、即レスやスピードを求められる仕事の進め方も、この業界ならではの大変さですね。