就活の内定時期はいつ? 早く内定を得るために必要なことを解説

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表

    Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役

    Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する

    プロフィール詳細
  • キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役

    Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる

    プロフィール詳細

就活を進めていく中で「内定の時期がいつなのか」疑問を感じる人も多いのではないでしょうか。周りが内定を取り始めているのに自分だけ内定がないと、焦ってしまうものです。

就活における内定の時期は、人によって異なります。だからこそ、周りが内定を取り始めていても動揺することなく、やるべきことを明確にして、納得のいく形で就活を終えることが重要です。

この記事では、キャリアアドバイザーの渡部さん、鈴木さん、木村さんのアドバイスを交えつつ、就活における一般的な内定の時期から業界別の内定時期、内定を獲得するために事前に準備しておくべきことを解説していきます。

内定を取るためには、企業が選考情報を解禁する日程を把握しておく必要があるでしょう。次の記事では、情報解禁日について詳しく解説しています。ぜひ併せて読んでみてくださいね。

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就活における内定の時期は人や企業によって異なる

早く内定をもらえるに越したことはありませんが、就活は内定までの速さを競うものではありません。また、どんな業界・企業を志望するかによって、内定の時期は異なります。

この記事では、まず内定と内々定の時期について解説します。一般的な目安と業界ごとの時期を解説するので、自分の状況や志望業界に合わせて参考にしましょう。

また、早く内定を取るためにしておきたい事前準備を解説していきます。これから就活がスタートする人は参考にして、良いスタートダッシュを切れるようにしましょう。

加えて、早く内定を取るために実施しておきたいことも解説していきます。選考になかなか通過できないといったように、まだ内定を取れていない人は参考にしてみてくださいね。

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就活における内定と内々定の時期とは

内定内々定の時期

就活は1つの区切りとして、皆さん「内定」を目指しますが、似た言葉で「内々定」というものが存在します。それぞれの言葉の定義は次の通りです。

内定

解約権留保付労働契約の通称。正式な労働契約の成立を指す。

内々定

内定が内々(うちうち)に決まっている状態。主に新卒の就活で用いられる用語。

政府主導による現行の就活ルールでは、企業が内定を出すことができるタイミングは大学4年生の10月1日以降と定められています。

そのため、10月より前に選考が終了し、合格となった学生に対しては「内々定」が出されます。

内定や内々定の日程について調べている人の中には、就活の流れを押さえたいと考えている人もいるのではないでしょうか。就活の流れを正確に把握しないと出遅れの原因にもなってしまうため、こちらの記事で確認してくださいね。

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年度によって異なる? 内定と内々定の時期の平均

就活ルールは存在するものの、就活は年々早期化している傾向にあり、規定の就活スケジュールよりも前倒して選考などをおこなっている企業もあります。

また、景気などの経済動向によって企業の採用人数が増減することから、平均的な内定や内々定の時期は毎年異なります。

次で解説する平均的な内定・内々定の時期を押さえていきましょう。

平均的な内定の時期

先ほど解説したように企業は10月になるまで内定を出すことができないので、ほとんどの企業は10月以降に内定を出します。

そのため、平均的な内定が出始めるのは大学4年生の10月〜11月にかけてとなります

大学4年生の10月1日以降に内々定の人たちを集めて「内定式」がおこなわれ、内定承諾書といった正式な書類をもって、内定となります。

大卒で就職できないと焦っている人はこちらのQ&Aも参考にしてみてください。キャリアコンサルタントが対処法を回答しています。

平均的な内々定の時期

10月より前に合格となった学生には「内々定」を出します。

基本的に企業によって選考のスケジュールは異なるので一概に言えませんが、多くの企業では就活ルールに沿って、6月から本選考開始となることから、内々定の時期は就活ルールの本選考開始時期である6月から7月にかけてが基本となっています

渡部 俊和

プロフィール

体感として、内々定の時期は6月頃が多いように思います。これは人事をやってからわかった事ですが、人事側の予定も影響しています。採用と新人教育が同時並行でおこなわれているため、4月~5月はきめ細かな内々定フォローの仕事が難しいのです。

また、以下の記事では選考から内定までの一連の流れを解説しています。ぜひこちらも併せて参考にしてみてくださいね。

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人によって内定時期が変わってきますが、受ける企業の数も人によって変わってくるでしょう。就活生が平均で何社受けているのか気になる人は次の記事を読んでみてくださいね。

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業界や企業によって内定の時期は異なる

年度によって内定の時期は異なることを前項で解説しましたが、同様に業界や企業によっても内定の時期は異なります。また、大手企業や中小企業など、企業の規模で内定の時期は異なる場合があります。

次では業界や企業規模別の内定時期について解説していくので、自分の志望する業界がある人はぜひ参考にしてみてくださいね。

大手企業

現行の就活ルールは政府主導でおこなわれていますが、元々は経団連と呼ばれる経済団体が主導していました。大手企業のほとんどが経団連に所属していた背景もあり、一般的な就活スケジュールに沿って採用がおこなわれています

一方で、業界によっては、就活ルールよりも早いスケジュールで実施しているところもあるので、次で解説する業界を志望する人はぜひ参考にしてみてくださいね。

マスコミ

マスコミ業界とは

放送業界や出版業界、新聞業界、広告業界など、テレビや雑誌などのメディアを通じて、世の中に情報を届ける業界

マスコミ業界は基本的に早期から採用活動をおこなっており、テレビ局は大学3年生の10月〜12月にかけてエントリーがスタートします。また、出版社では大学3年の2月からエントリーが開始するため、業界全体として、採用の開始時期が早い傾向にあります

そのため、内定時期は3年生の12月に出る場合もあり、比較的に内定時期が早い業界といえます。

鈴木 洵市

プロフィール

マスコミ業界において、就活の内定の時期が早い理由としては、インターンシップ制度がしっかり運用されており、インターンシップの参加者は内々定を獲得しやすいことが背景として挙げられます。

マスコミ業界はテレビ局や広告など、さまざまな業種に分かれています。次の記事では、マスコミ業界の業種別に業界の特徴や志望動機の作り方について解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

◆広告
例文7選|広告業界で勝ち抜く志望動機の書き方と差別化のコツ

◆テレビ局
テレビ局への就職を有利にする6つの方法|志望動機例文も紹介

その他

先ほど解説したように、大手企業のほとんどは一般的な就活ルールに沿って採用活動をおこなっているため、6月以降から選考が始まり、順次内々定が出され、10月1日以降に内定が出されます

先輩は6月より前に大手の内定を貰ったと言っていました。 実際は大手でも6月以前に内定や内々定を貰えることがあるのでしょうか?

渡部 俊和

プロフィール

一握りの例ではあるが、内定や内々定をもらえることはある

大手でも経団連に所属していない企業は早々に内定を出していたこともあります。

また、業界団体に縛られない外資系も同様で、独自のスケジュールで動いている企業が一定数あります。

採用実務に人手をかけることができる一部の企業では、複数の採用チームやリクルーターが常時動いていて、3年生の12月頃から徐々に五月雨式に内々定を出していきます。

途中の辞退の動向も折り込み、7月頃まで人数調整をしながら動いていく企業もあるようですが、あくまでもこれは一握りの例で、大半は6月以降からの内々定だと思います。

加えて、企業によっては、留学生の採用を簡単にしたり、より多くの学生と接点を持つために通年採用を実施しています。

通年採用とは

年間を通じて採用活動をおこなうこと

通年採用の場合、選考に参加したタイミングで内定の時期は異なるので、早ければ大学3年生のうちに、遅ければ大学4年の3月に内定が出る人もいます。

通年採用は選考への参加タイミングが自由なので、入念に準備ができることから、選考難易度も高くなるのでしょうか?

鈴木 洵市

プロフィール

難易度は高くなるので入念な準備が必要

通年採用については、海外では通常におこなわれている採用方法です。国内においては外資系やベンチャー企業が多いかもしれません。

通年採用を実施している企業は、自社にとって優秀な人材が採用しやすいように、新卒一括採用ではなく、通年で展開されています。このような企業はインターン期間が遅れている学生の採用ができることはもちろんですが、帰国子女のような人材も採用しやすいという企業側のメリットを活かしています。

このため、参加タイミングが自由であるからこそ、優秀な就活生も応募する可能性があるため、準備については入念におこなうことをおすすめします。

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中小企業

中小企業の選考は大手企業と比較すると早く、大学3年の2月から開始することが一般的です。

そのため、中小企業の場合、早ければ大学3年の3月には内々定が出されます。この時期は大手企業を志望する学生が面接に慣れるために選考に参加するケースも見受けられます。

また、大学4年の7月から10月にかけて「秋採用」という形で採用をおこなっている企業も存在します。秋採用の場合は、早ければ9月から順次内定が出されます。

秋採用は、通年採用とは異なるので実質的な選考タイミングは2回ですが、6月の大手企業の選考に落ちてしまった学生が応募する傾向にあり、比較的スピーディーに選考がおこなわれています。そのため、早めに準備していく必要があります。

外資系企業

外資系企業はより優秀な人材を確保するために、早期から選考をおこなう傾向にあり、大学3年の11月から選考を開始し、3月には内定が出揃います。

そのため、大学3年生のうちに内定が出されます

外資系企業はインターンシップが選考になることも多く、長期間のプログラムを通して、学生の能力や知識を測ります。立ち回り次第ではインターンのうちに内定や内々定が出されることもあるのです。

木村 千恵子

プロフィール

同じ外資系企業でも、本社と日本支社との資本関係や日本法人の役割などによっても、日本での採用方針にはいろいろなパターンがあります。

たとえば、グローバル企業の場合、採用活動全体を本社の人事部門が統括しておこなっている企業もあれば、日本の就活ルールに沿っている企業もあります。

ベンチャー企業

ベンチャー企業は年間を通して採用活動をおこなっている企業が多く、学生がいつから就活に向けて動き出したかによって内定の時期は異なります。

また、企業によっては応募条件として、夏季インターンへの参加が必須になっている場合があったり、創業して間もないベンチャー企業では、長期インターンという形で社員とほぼ変わらない業務をおこなっていく中で入社への登用があるパターンも存在します。

そのため、内定の時期は人それぞれ異なり、早い人であれば大学3年生のうちに内定が出ますが、大学4年の3月といったように卒業間近のタイミングで内定が出ることもあります

渡部 俊和

プロフィール

内定出しが比較的早いと言われるITやコンサルのベンチャー企業では、3年生の12月~4年生の4月頃に内定が出る印象です。

採用人数が少ない場合はインターンからの内定が多く、内定後もそのまま入社までインターンやアルバイトとして働くこともあります。

大手企業を志望しているのですが、中小やベンチャーなどの方が内定時期が早いとなると、大手だけ受けるのは良くないのでしょうか?

木村 千恵子

プロフィール

悪くはないがリスクが伴う

大手だけ受けることが悪いのではありません。ただし、よく言われている通り、大手企業は圧倒的に競争率が高い傾向があります。

大手企業だけを受けて、結果的に内定を得ることができなった場合、それから中小企業やベンチャーを探すのでは時期的にかなり厳しい状況に追い込まれてしまうかもしれません。

もちろん、中小企業やベンチャー企業の中には内定時期が遅めに設定されている企業もあるでしょう。

しかし、内定時期を基準に応募企業の検討をおこなう前に、自分が志している仕事や業務は、本当に大手企業でなければ実現できないものかどうか、じっくり考えてみることをおすすめします。

ベンチャー企業の中でも人気の高いメガベンチャー企業では、毎年選考倍率が高い傾向にあります。次の記事ではメガベンチャーの選考や内定時期などを解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。

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公務員

公務員の場合、大学4年生の5月〜8月にかけて採用試験や面接がおこなわれ、8月以降に順次内々定が出されます。そして、内々定を通知されている学生は一般的に10月以降に内定通知が届きます。

そのため、基本的に就活ルールに沿ったスケジュールで採用が進められている傾向にあります。ただし、公務員の場合は自治体や職種によっては異なるケースもあり、採用試験や面接が春と秋で複数回ずつおこなわれるパターンもあるので、自分が志望する自治体や職種の採用スケジュールを確認するようにしましょう。

公務員と民間企業を併願して受験する人も多いかと思います。次の記事では、併願時の進め方や注意点について解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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内定・内々定の時期に捉われる必要はない

先ほど解説したように、業界や企業の規模によって、内定・内々定の時期は異なります。周りの友人が早く内定を得ていることで焦る人もいるかと思いますが、受けている企業が違うだけのことなので、焦る必要はありません。

また、就活のゴールは入社して活躍することです。内定が早かったからといって、入社後の待遇が変わるわけではありませんし、入社したタイミングで皆同じスタートラインです。

しっかりと自分と向き合い、納得のいく内定を目指すことに注力していきましょう。

アドバイザーコメント

内定時期に焦るのではなく自分自身と向き合おう

周囲の友人から内定や内々定をもらったという連絡を受けて、焦ってしまうのは当然のこと。だからこそ、焦らない考え方を身に付けることが重要です。

今まで同じ時間を過ごしてきた友人が自分より先に内定をもらった際に、自分が出遅れているという比較を自分でしているだけではないでしょうか。

本当の意味での就活成功を考えてみよう

就職活動は、社会人のスタート地点に立っているだけのことに過ぎません。

本当に自分が就職したい企業や業界、仕事に入社できた自分と、なんとなく内定をもらって就職をしてしまった自分の想像をしてみてください。どちらが自分にとって成功した就職活動となっているでしょうか。

周囲の状況を自分の状況としてしまうことが、どれだけ自分にストレスをかけているかがわかると思います。内定の時期に振り回されることなく、自分自身と向き合うことを重要視してください。

早く内定を得るための事前準備3選

早く内定を得るための事前準備3選

  • インターンに参加する
  • 早期選考枠に参加する
  • 選考回数の少ない企業を受ける

内定時期は入社後に関係ないものの、早めに希望の内定を取ってやりたいことがある人単位の関係で大学の授業に専念したいという人も多いかと思います。

就活が終了するまでの平均的な期間は1年間と言われています。4年間しかない大学生活の1年間を就活に捧げると考えると、内定はゴールではないものの、これから就活を始める人は、早く終えたいと思ってしまうのも当然です。

早く内定を得るためには、入念な事前準備が必要です。これから就活を始める人は、次で解説する方法を参考に適切な準備をして、本選考に臨みましょう。

インターンに参加する

早期に内定を得たい人は、大学3年生の6月に募集が始まるインターンに参加しましょう。

インターンでは、実際の業務を想定したワークが実施されたり、企業についての説明会や座談会など、業界・企業・職種を詳しく理解することができるプログラムが企業ごとに実施されています。

そのため、業界研究や企業研究に活かすことができ、志望業界や志望企業を早めに絞ることができます。結果、ほかの選考対策に時間を割くことができるので、就活が長期化することを防げます

インターンに参加したいけど、どんなインターンに参加するべきか悩む人も多くいるかと思います。次の記事ではインターンの選び方やメリット、おすすめのインターンについて解説しているのでぜひ参考にしてみてくださいね。

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早期選考枠に参加する

先ほど解説したように就活ルールでは6月からの選考開始が基本です。

しかし、企業によっては早期から選考イベントをおこなっていたり、インターンやOB・OG訪問に参加した学生に対して、早期選考枠という形で大学3年生のうちに選考を実施しています。

渡部 俊和

プロフィール

早期選考で優秀な学生を早く囲い込みたいという企業側の意向はありますが、多数派ではありません。早期選考は仕事や会社を早く知ってもらうメリットはありますが、その分手間もかかりますので、仕組み化できている大手が中心です。

また、2025年卒の就活から、5日間以上のインターンであれば、採用選考に組み込んでも良いという就活ルールが経団連から発表されました。そのため、インターンへの参加が早く内定を取るための手段となる傾向にあります。

このように、早期選考枠に参加することで大学3年生のうちに内定や内々定を取ることができるのです。

アドバイザーコメント

早いタイミングの行動が早期選考を突破するカギ

早期選考を突破するには、まず早期選考を実施している企業の情報をいち早く集めることが重要です。

早期選考は広く公表しているわけではないため、企業説明会やインターンシップへの参加を積極的におこなう中で、早期選考につながる情報が得られるケースが多いようです。

また、特定のエージェントを通して早期選考をおこなう企業も増えつつあるようなので、「早いタイミングで動く」ことが早期選考への道を開くポイントだと考えましょう。

入学時期から就職の情報にアンテナを張っておこう

では、「早いタイミングで動く」とはどういうことでしょうか。

新卒の就活は、そもそも卒業時期の1年以上も前から就職活動を始めるのが一般的と認識されていますが、それでは他の就活生と同じです。

つまり、大学生なら専攻分野の勉強や研究に力を入れるのと同時に、入学時期から就職のことを頭の片隅に置きながら、1年生や2年生でも参加できる就活関連のイベントやOB・OG訪問などを計画的におこなっておくようにしましょう。

そうすることで、他の学生よりも一足先に早期選考の情報が入り、気持ちのうえでも余裕が持てます。

選考回数の少ない企業を受ける

平均的な面接の回数は2〜3回とされていますが、業界によっては3〜6回程度実施する企業も存在します。

このように選考回数は業界や企業によって異なりますが、就活を早期で終わらせたいのであれば、なるべく選考回数の少ない企業を選定して受けるようにしましょう。

注意点として、選考回数が少ない企業は「学生と企業のマッチ度を見極める機会」が減るということです。入社後に「思っていたのと違う」といった後悔につながることもあるので、少ない選考の中でも質問などの準備はおこない、不安を払拭することは忘れないでくださいね。

鈴木 洵市

プロフィール

選考回数が少ない業界は建築業界です。

特に技術系に関しては、企業側も人材不足から採用活動を積極的におこなっていて、選考回数が少ない傾向にあります。

また、医薬品の販売など、資格が必要な販売職も同様の傾向が強いです。

ここまで早く内定を得るための事前準備を解説しました。以下の記事ではあっさり内定をもらう方法と注意点をまとめているので参考にしてみてください。

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無い内定の人必見! 内定を早くもらう方法

選考が進んでいく中で周囲の友人が内定を取り始めていたり、なかなか選考を突破できず、無い内定の状態の人も多くいるかと思います。無い内定はどうしても焦ってしまうものですよね。

次では、無い内定から脱却し、早く内定を取るために実施するべきことについて解説していきます。ぜひ参考にしてみてくださいね。

無い内定でも諦める必要はありません。これから解説していること以外にもできることはいくつか存在します。次の記事では無い内定からの逆転法について解説しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

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OB・OG訪問を実施する

OB・OG訪問とは

大学のOB・OGなど、実際に企業で働く社会人を訪問し、リアルな働き方や企業の実態を知ることができる場

OB・OG訪問は、実施回数や訪問時の立ち回り次第で、特別選考に招待してもらえる場合があります。また、OB・OG訪問を実施することで企業の採用担当者から「志望度が高い」と判断されるケースもあります。

そのため、無い内定の学生にとってはOB・OG訪問を実施することで就活を有利に動かせるようになるのです。

加えて、社員の生の声を聞くことができ、業界・企業研究に活かすことができます。なかなか選考に通過できない人は、面接で話す内容に厚みを増すことができるでしょう。

次の記事ではOB・OG訪問を実施するにあたって、事前に準備しておくべきことや当日の立ち回り、質問例などを解説しています。参考にしてみてくださいね。

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就職エージェントを利用する

就職エージェントとは

学生一人ひとりにアドバイザーが付き、自分にあった企業を紹介してくれるサービス

就職エージェントでは企業紹介をおこなってくれるので、自分では見つけられなかった企業の紹介をしてもらうことができます。また、選考対策も併せて実施してもらえるので、1人で進めるよりも効率よく就活を進めることができます

おすすめの就職エージェントを紹介するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。

逆求人サイトを活用する

逆求人サイトとは

プロフィールや自己PRなどを登録したら企業からスカウトが届くサービス

自分で企業を探していくには限界がありますよね。そんな人におすすめなのが、逆求人サイトです。逆求人サイトでは、自分のプロフィールなどを閲覧した企業の採用担当者が自社に合うかを判断したうえで、学生にスカウトを送ります。

そのため、自分では見つけることができなかった企業や自分では合うと思っていなかった業界の企業と出会うことができるので、自分自身の視野を広げることができます

おすすめのスカウトサービスは次の通りです。自分にあったサービスを検討してみてくださいね。

おすすめのスカウトサービス

アドバイザーコメント

就活は自分の有利な場所で戦うゲーム

就活はロールプレイングゲームのようなものと考えてください。最低限のミッションは卒業までに内定を1つ取ること。その後は入社した会社をいかに成長させるかという自由なゲームです。

そう考えると戦う場所は、自分が有利に戦える所を選ぶと良いでしょう。「内定」というミッションにおいては、自分が競争優位性を築けるのは超大手や人気企業ではない場合もあるはずです。

内定が取れない人の多くは、「無い内定である原因は自分のせい」と考えがちですが、うまくいかない人の大半はそもそも戦う場所を間違えているように感じます。

フィルターを外して本当に自分に合った企業を見つけよう

自己分析はもちろん必要です。

その結果、「他の人が魅力を感じないけれど、自分には良さがわかるような企業」や「業界的に不人気だけど自分ならやれそうな企業」などを見つけていくのが、なかなか内定を取れない場合の常道かと思います。

地方の優良企業も狙い目です。「売上は小さいけれど無借金経営をしている企業」や「一般の人が知らない世界的なシェアを持つ無名企業」もあります。

知名度や規模、人気というフィルターを外して、もう一度企業を見直してみてください。

逆求人サイトでスカウトを多くもらうためにもインパクトのある自己PRが必要です。次の記事では、自己PRの書き出しについて解説しているのでぜひ参考にしてみてください。

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就活は時期に捉われず自分の納得のいく形で内定を獲得しよう

就活は長期戦のため、早く内定をとって、就活を終わらせたいと感じてしまうものです。就活を終わらせて、残りの大学生活を謳歌したいと考える人も少なくありません。ですが、就活は人生を左右する重要なタイミングです。

周囲が内定を取り始めていても惑わされることなく、しっかりと自分のやりたいことを見極めて、就活を進め、納得のいく内定を取ることが重要です。

ただし、就活には早く内定を出すためにできることは存在します。これから就活を始める人もまだ内定がなく焦ってしまっている人もこの記事で解説した内容を押さえて、納得のいく形で就活を終わらせていきましょう。

アドバイザーコメント

内定の獲得時期は重要ではない

日本では新卒一括採用のシステムがいまだ主流ですが、海外では学生が仕事に就く方法やタイミングは人それぞれです。大量の学生を一時期に集中して採用するのは大企業でも珍しいと言えます。

そのような世界の学生の就職事情を考えれば、内定の獲得について、他の人よりも早く内定をもらえたからと言って、それだけでその人の価値が決まるわけでは全くありません。

納得いくまで妥協せずに続けることが自分の将来につながる

内定の獲得時期が他の人よりも遅いと、周囲からのプレッシャーなどもあり、平然としてはいられない状況になることがあるかもしれません。

しかし、内定獲得の時期は、長い職業人生の中のスタートがほんの少しずれるだけ。極端に言えば、3月末に内定をもらって4月から新社会人となっても、同じスタートラインです。

内定を得る時期に関するプレッシャーに負けて自分に合っていない企業への就職を決めるのではなく、自分が本当に納得のいく企業の内定を得るまであきらめず、妥協せずに活動することが大切です。このことを忘れずに頑張ってくださいね。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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