ニッセイコムはやばい?残業が多い? 会社が不安定? 噂の実態をプロが読み解く

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    Chiharu Hatakeyama〇SI企業へシステムエンジニアとして新卒入社。その後、ベンチャー特化型人材会社に転職し、キャリアアドバイザーとして求職者と向き合いながら企業の採用支援にも携わる

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    Yukio Minami○理系大学院修了後、SEとして医療系システムに従事。私立高校に転職後は進路指導やキャリア教育に携わり、カウンセリングなどを通して生徒一人ひとりに合わせた支援をおこなっている

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    Gaku Baba〇製造メーカーやITベンチャーの企業人事に従事する傍ら、キャリアエージェントとして数多くの転職希望者の支援も実施。幼児教育事業も展開するなど、幅広い年代のキャリア支援に携わる

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本企画について

「噂や評判に、プロの確実な視点を。」をテーマに企業選びや意思決定の支援をする企画です。漠然とした不安には「確度の高い事実」を、意思決定には「キャリアの専門家による視点」を提供することを目指します。

「ニッセイコムでは残業の多い人がいる」
「親会社が変わってどうなるかが不安」

就職先としてニッセイコムを考えている人には、さまざまな口コミ情報がもたらされるはずです。しかし必ずしも口コミと実態が一致しているとは限りません。

この記事では、ニッセイコムを検討している人たちに向けて、「やばい」「やめとけ」といわれる理由と、企業の実態について、プロの意見を交えながら解説します。

1分でわかるニッセイコム

1分でわかるニッセイコム

1974年に日精ソフトウエアセンターとして会社設立。2000年にニッセイコムと改称。創業以来、システムインテグレーター(SIer)として企業のさまざまな業務を支えるソリューションを提供。2021年に日精ホールディングスグループ再編に伴いグループの中核企業となる。2026年4月にSHIFTグロース・キャピタルが親会社となりSHIFTグループに参画。

会社名ニッセイコム(Nisseicom,Limited)
従業員数893人(2025年3月現在)
本社所在地東京都中央区
おもな事業独立系SIerとしてシステム開発から教育・サポートまでを担い、2009年には
自社開発のパッケージシステム「GrowOne」シリーズを発売。アプリケーションパッケージ等のソフトウエア開発・販売や、情報機器・通信機器等のハードウエア販売やメンテナンスサービスも提供。顧客は製造業、卸売業・小売業・運輸業といった民間企業だけでなく、教育機関、健康保険組合、公共施設など幅広い分野にわたり、取引先企業・機関は2,000社以上。
売上高208億5,900万円(前年同期比10.9%減)(2025年3月期)
純利益9億5,900万円(同31.0%増)(同期間)
企業HPhttps://www.nisseicom.co.jp/company
採用HPhttps://www.nisseicom.co.jp/saiyo
企業情報

「ニッセイコムはやばい」と言われる4つの理由|プロが読み解く

「ニッセイコムはやばい」といわれる理由を客観的なデータから紐解きます。キャリアコンサルタントのプロ目線の説明も加えているので、対象企業が自分にマッチするのかを考えながら読み進めてください。

①残業が多いケースがあるから

ニッセイコムの月平均の残業時間は21.5時間(※1)です。全国の企業平均である13.5時間(※2)と比較すると多いですが、参考までに口コミサイト等ではIT業界のSIerの平均は約24.5時間でありIT業界内での比較では少ない水準であるとのことです。

ただし、提案時期の営業職や、納入時期のシステムエンジニア(SE)は残業が増加する傾向があることを認めており(※1)、担当業務や時期によっては残業が増えることは事実のようです。また派遣や客先常駐は基本的にないものの、プロジェクトにより一時的にはあり得る(※1)とのことで勤務先によって残業が増える可能性は残ります。

一方でニッセイコムでは毎週水曜日をノー残業日とし、見回りを実施し、残業該当者がいる場合は安全衛生委員会で報告することになっており、残業削減に取り組んでいます(※3)。

※1 企業HP 採用サイトFAQ
※2 厚生労働省 毎月勤労統計調査 令和6年分結果確報
※3 厚生労働省「しょくばらぼ」

プロのアドバイザーはこう分析!企業の2つの特徴が残業時間に影響を与えている

国家資格キャリアコンサルタント

畠山 千春

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残業時間についての構造的な課題は、おもに2点に集約されます。

①顧客とのパワーバランス

一次請けは顧客と直契約を結ぶ立場であるため、顧客満足を優先するあまり無理な納期や無仕様変更の打診を飲み込んでしまう構造があります。

②受託案件の工数見積もりの難易度の高さ

積もり精度が低いプロジェクトがあると、工数超過がそのまま労働時間に転嫁されます。つまり、不足した分はすべて自社社員が補填するしかありません。

また、多様な案件を扱う独立系だからこそ、業務の属人化が起きやすく、特定の優秀な層に業務が集中する傾向も強まります。

これらの要素が絡み合い、結果として自社で後始末をしなければならなくなり、構造的な長時間労働を招いていると考えられます。

②親会社が変わり今後が不安だから

ニッセイコムは日精ホールディングスの中核会社でしたが、ソフトウエア大手のSHIFTが4月1日付でニッセイコムの全株式を取得し子会社化しました(※4)

親会社が変わることで、今後の企業の方向性や社風の変化がどうなるのか不安を感じるのは無理もありません。社風や福利厚生の内容が急に変わることはないとしても、長期的には親会社に準じた形に変化していっても不思議はありません。

ニッセイコムは一般財団法人日本次世代企業普及機構のホワイト企業認定制度(家族に入社を勧めたい次世代に残していきたい企業の認定制度)のGOLDランクを取得するなど、従業員満足度の向上に積極的に取り組んでましたが、そうした経営方針がどうなるのか気になるところです。

その意味で親会社となったSHIFTの社風や経営方針関連の情報を集めてみることも必要になるでしょう。

※4 業HP

プロのアドバイザーはこう分析!ニッセイコムは若手が成長できる仕組みを整えている

国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー

南 幸雄

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「ニッセイコムやばい」と検索する背景には、評価の不透明さや昇給の鈍さへの不安があると思います。

私がシステムエンジニア(SE)時代に最も辛かったのは、特定のベテランしか仕様を知らず、トラブル時に上司本人でないと対応できず、若手が時間ばかり奪われる現場でした。

標準化は、先人が積み上げてきた知恵の結晶であり、若手にとって最高の学び場です。

SHIFTの年間昇給率10%以上、職級テーブルが社内公開されるトップガン制度は、ニッセイコムの弱点だった評価の不透明感を構造的に改善します。標準化とは、若手を孤独にしないための仕組みという名の優しさなのです。

変化は成長のきっかけ! まずは企業について調べよう

教育現場の改革でも、次に進むための情報を同僚と少しずつ共有し続けた結果、最初は変化を恐れていた人が、今では先頭に立って組織を引っ張ってくれています。統合初期は摩擦もありますが、丁寧に学べば必ず追い風にできます。

まずはSHIFTの制度を一つ調べてみることです。その一歩が、噂に振り回されない自分軸のキャリア選択につながります。

③新人研修がきつそうだから

ニッセイコムのSEの文理比は、全体で理系55%、文系45%ですが、新人(2023~2025年新入社員)に限ってみると理系50%、文系50%の半々です(※5)。

つまり、IT系の専門知識がなくても、研修を通じて1人前のSEになる道が開かれているわけですが、当然ながら簡単なことではないはずです

新入社員のSE予備軍は集合研修後に約2カ月のSE研修を受け、プログラミングを含む基礎的な技術を習得します。その後、半年間のフォローアップ研修で技術を磨き、研修は3年目まで続きます。1年目は所属部門の先輩が講師含めた相談役となるメンター制度があります(※6)。

※5 企業HP 採用サイト
※6 同上

プロのアドバイザーならこうアドバイス!入社直後の研修がエンジニアとしての基礎固めになる

国家資格キャリアコンサルタント

馬場 岳

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鍵となるのは入社直後の約2ヶ月間にわたる新人SE研修です。

C#やデータベースの基礎を学ぶだけでなく、4〜5人のチームで実際にシステムを開発し、社員の前で成果を披露する「疑似プロジェクト」が待っています。

文系の先輩たちが「この経験が大きな自信になった」と語るほど、濃密で実践的な内容です。

スキルだけではなく恐れない挑戦心を持とう

現在のIT市場では、単なる技術力以上に「顧客の悩みを見抜き、解決する力」が重視されます。そのため、知識の不足を恐れるより、同社が掲げるなりたい理想像に貪欲(我儘)であることを心構えとして持ってください。

最初の1年間は、仕事もプライベートも相談できるメンターがあなたを支えます。ゼロからの挑戦は勇気がいりますが、研修という守られた環境で失敗を恐れず挑むことが、確かなキャリアに繋がります。

④賃金等の男女差が大きいから

いろいろな面で男女の差が比較的大きいのがニッセイコムの特徴で、女性には気になるところでしょう。

従業員の男女比は男性693人、女性200人で約8割が男性の男性社会です。平均勤続年数も男性13.7年に対し、女性は半分の8.9年(※7)となっています。もっとも新卒男女比は男性6割、女性4割(※8)で男女比のバランスをとろうさせようという会社の意向が読み取れます。

一方、男女の賃金差は68.0%(※9)であり、全体平均の75.8%(※10)と比較すると男女差が大きい企業と言わざるを得ません。賃金差には勤続年数の違いなども反映されるため、同じキャリアで賃金差があるというわけではないはずですが、面接などで理由を尋ねてみる必要があるかもしれません。

※7 厚生労働省「しょくばらぼ」
※8 企業HP 採用サイト
※9 厚生労働省「しょくばらぼ」
※10 労働政策研究・研修機構

プロのアドバイザーはこう分析!男女の違いは業務内容に表れている

国家資格キャリアコンサルタント

畠山 千春

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ニッセイコムにおける男女の立場の違いは、老舗SIer特有の制度と役割の固定化が影響していると考えられます。

育休取得率は女性が100%で、女性が長く働ける環境は整っています

一方で、職種という点においてはエンジニアや営業といった比較的ハードな業務は男性、事務やサポート業務は女性が担当する割合が大きくなっていると考えられます。

上昇志向の強い人にとっては納得がいかないことも出てくる

その結果、女性管理職比率は低水準に留まり、意思決定層は男性中心の構造となっています。

ライフステージが変わっても長く働いていけるという点においては魅力に映る人がいる一方で、バリバリとキャリアを積みたい女性にとっては、物足りなさや立場の差を感じやすい構造があります。

不確定要素は残るため親会社含め調べよう

「ニッセイコムはやばい」という口コミ情報について調べてみると、いずれも「やばい」とまでは言えない内容に見えました。ただ親会社が変わった点は不確定要素として残るので、親会社の情報を含めて慎重に判断すべきと思われます。

アドバイザーのリアル・アドバイス!変化のなかでは自立した姿勢が武器になる

国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー

南 幸雄

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「親会社が変わる」と聞くと、「不安定」に映るかもしれません。

私が教育現場で変革を先導した経験から伝えると、この揺らぎこそ自律を加速させる最高のスパイスになります。

もちろんデメリットはあります。混乱期は制度やロールモデルが揺らぎ、お膳立ては期待できません。

しかし振り返ると、最も成長したのは変化の真っ只中で自分で居場所を作る必要があった人でした。

自ら調査し、情報を現場に活かす力は一生モノの武器になります。新卒は旧体制との利害がない分、「新体制の子」として守られる立場でもあります。

環境が変わるタイミングで新たな自分と出会おう

SHIFTグループの年間昇給率は約11%と大手平均の約3倍水準です。

新たなステークホルダーやメンター、研修、資格、新しい知識や考え方との出会いは、組織のビジョンを体現する人材へと自分を「上書き」してくれます。

誠実さとは、安定にすがることではなく、変化の中で結果を出し自立することだと思います。この分岐点を、自分を上書きするチャンスに変えてみませんか。

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執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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