NTTデータMSEはやばい? 激務? 配属ガチャがある? 就活の専門家が実態を紐解く

3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました

  • キャリアコンサルタント/atWill代表

    Masayo Miyoshi〇幅広い領域においてキャリアコンサルティングの経験を積み、行政や企業向けのキャリア研修PG開発、講師業などにも携わる。対個人・対組織の支援を両輪でおこなっている

    プロフィール詳細
  • 2級キャリアコンサルティング技能士/全国経理教育協会 社会人常識マナー検定2級

    Tomohiro Morita〇理系大学院修了後に企業で勤務。その後、キャリア支援・セミナー講師・文章制作などマルチに活躍。就職・転職に関する情報整理や書類作成、意思決定支援をおこなう

    プロフィール詳細
  • 国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー

    Yukio Minami○理系大学院修了後、SEとして医療系システムに従事。私立高校に転職後は進路指導やキャリア教育に携わり、カウンセリングなどを通して生徒一人ひとりに合わせた支援をおこなっている

    プロフィール詳細

本企画について

「噂や評判に、プロの確実な視点を。」をテーマに企業選びや意思決定の支援をする企画です。漠然とした不安には「確度の高い事実」を、意思決定には「キャリアの専門家による視点」を提供することを目指します。

「NTTデータMSEはやばい?」

大手IT企業であるNTTの子会社であるNTTデータMSEですが、企業について調べると、「激務」「配属ガチャがある」などの、不安を煽るような要素が出てきます。

そこで、NTTデータMSEが「やばい」と言われる理由について、就活のプロであるキャリアコンサルタントとともに実態を読み解いていきます。自分が気になっている点に注目しながら読んでみてください。

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1分でわかるNTTデータMSE

NTTデータMSEとは

1979年に設立された企業で、NTTデータ、パナソニック ホールディングス、デンソーの3社を株主とする。独自の技術力と開発力を強みとしており、「IoTサービス」「オートモーティブビジネス」「プロダクトサービス」の3分野を主力事業として展開。

情報技術によって社会に新しい価値を生み出し、豊かな未来社会の創造に貢献することを目指している。

会社名株式会社NTTデータMSE(NTT DATA MSE CORPORATION)
従業員数(連結)1,950名
本社所在地神奈川県横浜市
主な事業・IoTサービス事業「モノ」「人」「プロセス」「データ」を「つなぐ」クラウドプラットフォーム、ビッグデータソリューション、ネットワークソリューションの提供通信キャリアサービス/小売・流通サービス/電力関連サービス等のシステム構築
・プロダクトサービス事業モバイル端末(従来型携帯電話、スマートフォン、タブレット)、情報家電、複合機、医療検査機器等のソフトウェア開発、および開発支援サービスの提供
・オートモーティブビジネス事業車載プラットフォーム開発車載機組込み開発、および開発支援サービスの提供車載機・スマートフォン連携ソリューションの提供
売上高(連結)548億3,000万円(前年同期比9.1%増)(2025年3月期)
営業利益(同)42億5,500万円(同11.6%増)(同期間)
企業HPhttps://www.nttd-mse.com/recruit/
新卒採用HPhttps://nttdmse-recruit.snar.jp/index.aspx
企業情報

「NTTデータMSEがやばい」と言われる3つの理由|プロが読み解く

NTTデータMSEがやばいと言われる理由を3つ紹介します。それぞれの評判には根拠となる情報があるため、その読み解き方を解説していきます。キャリアコンサルタントのアドバイスや分析も参考にしながら読んでみましょう。

まずはあなたが受けないほうがいい職業を確認してみよう

自分に合う職業・合わない職業を知ることは、就活において非常に重要です。しかし、見つけるのが難しいという人も多いでしょう。

そんな人におすすめしたいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、自分の強みや性格に合った職業がわかります。

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①仕事が激務だから

NTTデータMSEの平均残業時間は25時間程(※)と公表されており、情報通信業界の平均16.5時間(※)を超えています。口コミサイト等では、40時間を超えるという意見も見られますが、それについて同社は納期前や業務の状況によっては、25時間以上の月もあると説明しています。

残業時間が多いことについては、企業側でも削減を目指した対策を講じており、スーパーフレックスタイム制度や総労働時間の管理などを取り入れています(※3)。

残業時間削減のための取り組み

  • ①コアタイムのないスーパーフレックス導入
  • ②全社・事業部ごとに、総労働時間のKPIを設定し管理
  • ③36協定を遵守し、協定値以上の勤務が必要な場合、人事・組合・上司の3者で妥当性を確認し締結
  • ④パソコンのログで勤務時間を管理

また、社員一人当たり有給取得日数についても、情報通信業界の平均12.5日(※4)を大きく上回る21.0日(※3)の実績があり、残業時間の多さを補う働き方の整備が整っていることがわかります。

※1 NTTデータMSE 選考フロー・FAQ
※2 厚労省 毎月勤労統計調査 令和6年分結果確報
※3 NTTデータMSE 福利厚生制度
※4 厚労省 令和6年就労条件総合調査の概況

アドバイザーのリアル・アドバイス!内訳に注目! 残業時間だけでは激務と言えない

キャリアコンサルタント

高尾 有沙

プロフィールを見る

「平均残業25時間」という数字を見て「業界平均より多いから激務だ」と怯える必要はありませんが、その「中身」を理解しておくことは非常に重要です。

IT業界の仕事、特に同社が得意とする「車載(自動運転)」や「プロダクト開発」は、納期直前に負荷が集中する「山と谷」が激しい構造です。

特に組み込みソフトの世界は、実機テストのフェーズで予期せぬ不具合が出ると、リリースを遅らせられないプレッシャーから、一時的に40時間を超えるような山が訪れることがあります。これが「激務」という声の正体です。

メリハリをつけたいなら最適な環境である

しかし、注目すべきは「有給取得21日」という驚異的な数字です。これは単なる権利ではなく、プロジェクトの「谷」の時期にしっかりと休みを取らせる「組織的な休息文化」がある証拠です。

つまり、「毎日定時で帰りたい」という方には不向きかもしれませんが、「忙しい時はガッツリ働き、休める時は誰にも気兼ねせず2週間休む」というメリハリのある働き方を求めているなら、実は非常に健全な環境といえるでしょう。

あなたが受けないほうがいい職業を診断しましょう

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自分の適職や適さない職業を理解して、自信を持って就活を進めましょう。

②配属ガチャがあるから

IT企業では、顧客である企業に赴いて働く客先常駐という働き方があり、その点を懸念に思う人もいると思いますが、NTTデータMSEにも客先常駐はあります

また、プロジェクトによっては、転勤、職場異動、出向、駐在を含む異動もあり、業務によっては短期での海外出張、1カ月以上の海外勤務も依頼される可能性もあります(※)。

そういった働き方が、「配属ガチャがある」「客先によって働き方に差がある」と思われる要因となっていると推測されます。

ただ、同社では配属先の希望を事前に相談したうえで、社員の意向を踏まえた決定をしているとされています。さらに、事業内容によっては、ある程度勤務先の選択肢が限られています(※)。そのため、配属先の詳細がまったくわからない他企業と比べると、心理的な安心感はあると言えます。

事業内容勤務先候補
オートモーティブ本社、大阪、名古屋、札幌
モバイルサービス横浜、札幌
クラウドサービス横浜、大阪、札幌
プロダクト本社、大阪、札幌

NTTデータMSE 選考フロー・FAQ

プロのアドバイザーならこうアドバイス!配属先の決定にはやりたい理由をアピールしよう

国家資格キャリアコンサルタント/キャリア・デベロップメント・アドバイザー

南 幸雄

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NTTデータMSEは事業分野ごとに勤務地候補(オートモーティブは横浜・大阪・名古屋・札幌など)が公開されており、入社前の事前面談や入社後のOne on Oneで意向を伝える機会が制度として整っています。

配属先の不透明な他社と比べれば、予測可能性は高い方です。

ただしSIerである以上、顧客プロジェクトの需要が個人の希望に優先される場面は必ずあります。だからこそ面談ではやりたい分野だけでなく、なぜそこかまで言語化することが、希望を通す第一歩です。

希望通りにいかない進路でもプラスに考えよう

それでも希望外の配属となった場合、私はSE時代の経験から「頼まれごとは試されごと」ととらえることを勧めます。想定外のトラブル対応を「再発を防ぐ仕組み作り」へ転換した経験は、その後のキャリアの土台になりました。

進路指導の現場でも、第一希望が叶わなかった生徒には、その場所が自分を選んだ『ご縁』の意味は何かと一緒に考えます。

「配属ガチャ」の運に振り回されず、選ばれた場所で意味を見出す、その「自己決定」の積み重ねこそ、IT業界であなたを強くする力です。

③若手に負担のある教育体制だから

NTTデータMSEでは十分なスキルが身につく前に異動を命じられるという口コミがあり、若手の教育体制が整っていないと思われることがあるようです。

同社では、確立された人財育成のフレームと研修体系をもとに、若手の育成制度が整っています。まず、入社前に6カ月間の内定者教育、入社後に3カ月間の新入社員研修を予定しています(※)。

また、社内アドバイザーがフォローに入ったり、システムを活用して育成データを活用したりしながら、社員一人ひとりの教育に力を入れています(※)。

NTTデータMSEの育成制度の例

  • 内定者教育:入社前の6か月間でITの基礎知識を教育
  • 新入研修:入社後3か月間で導入教育、ビジネス教育、技術教育を実施
  • 社内アドバイザー制度:社員の育成状況を確認、多面的なフォローを実施
  • 人財管理システムの活用:社員の育成データを蓄積

ただ、前提として、IT企業では入社後も技術面の学習が求められるため、主体性に学ぶ姿勢は必要となります。そのため、受け身な人にとっては、十分に技術を学べないと感じる人が一定数いる可能性が考えられます。

NTTデータMSE 人財育成について

アドバイザーからワンポイントアドバイス主体的か能動的かで居心地が変わってくる

2級キャリアコンサルティング技能士/全国経理教育協会 社会人常識マナー検定2級

森田 智比呂

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NTTデータMSEの研修でついていけないと感じやすいのは、学ぶ姿勢に偏りがある人です。

同社のホームページにも「技術力の向上を目指した個人の自律的な学習」と明記してあります。受け身でいるだけでは不利になる一方、研修制度が整っているため、主体的に取り組めば十分に力を伸ばせる環境です。

基礎を徹底して完璧主義を捨てよう

ついていけないと感じる人は、大きく二つのタイプに分けられます。

一つ目は、技術の基礎教養が不足している人です。学ぶべき技術は内容が高度化し、複雑化しています。ソフトウェアの知識だけでなく、ハードウェアの仕組みや通信の基礎など、広い視点で理解する姿勢が求められます。

もう一つは、最初からすべてを理解しようとする完璧主義の人です。

学ぶ範囲が広いため、最初から完璧を目指すと負担が大きくなります。基礎を身につけたうえで、あとは現場で理解を深めれば良いと考える意識が大切です。

同社は職場でのOJT(実務教育)を教育の基本としており、現場で育てる考え方を持つ企業といえるでしょう。

あなたが受けないほうがいい職業を知っておこう

就活を成功させるためには、自分に合う職業・合わない職業を早めに知ることが不可欠です。しかし、それがわからずに悩む人も多いでしょう。

そんな人に活用してほしいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたに合う職業・合わない職業を特定できます

早いうちに自分に合う職業・合わない職業を知って、就活を成功させましょう。

噂を鵜呑みにせずあらゆる情報から判断しよう

「激務」「配属ガチャ」「教育体制がやばい」というキーワードだけで判断せず、関連する情報を確認することで、企業の実態を知ることができます。

事実としてある部分を理解しつつ、その面を補う良い要素や、噂とは異なる部分を見つけることで、企業への理解を深めていきましょう。

アドバイザーからあなたにエールNTTデータMSEで働くには3つの適性を押さえよう

キャリアコンサルタント

高尾 有沙

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最後に、私が考える「この会社で幸せになれる人」の条件を3つにまとめます。

①「圧倒的な安定感」と「最先端のモノづくり」を両立したい人

NTTデータ(IT)、パナソニック(家電・デバイス)、デンソー(自動車部品)という3つの強力な顧客基盤を持っていることは、ビジネスマンとして圧倒的な安心材料です。

不況に強く、かつ次世代の自動運転やIoTといった「動くモノ」の最先端に携わりたい人には、これ以上ない「特等席」でしょう。

②「自ら学ぶ」ことを苦にしない「自律型」の人

研修制度は整っていますが、技術の進化が速い現場では、常にキャッチアップが求められます。

「会社が育ててくれる」というマインドではなく、「会社のリソース(研修やナレッジ)を使い倒して、自分がプロになる」という主体性がある人は、配属先がどこであっても重宝されます。

③「チームでの達成感」を重視する人

同社の仕事は一人で完結するものはほとんどありません。社内外の多様な関係者と調整し、一つの大きなシステムを作り上げるため、「周りとうまくやりながら、ゴールを目指す」コミュニケーション能力が必須です。

このように、チームで物事を成し遂げる前向きな向上心を持ちながら、この領域のプロになりたいという強い意志があれば、会社もそれを無視した配置はしにくくなるものです。

まずは自分の「軸」をしっかり持って選考に臨んでくださいね。応援しています。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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