この記事のまとめ
- 上司が嫌いな人は10の方法で苦しい状況を乗り切ろう
- どんな上司とも上手く付き合える方法を2ステップで解説
- 嫌いな上司がいる場合についやってしまいがちな3つの行動に注意しよう
職場にいる嫌いな上司に悩まされ、毎日つらい思いをしている人は案外多いのではないでしょうか。「あの上司と顔を合わせたくない」「休日も嫌いな上司の顔がちらつく……」と嫌いな上司によって仕事に行きたくないと感じる人もいるかもしれません。
嫌いな上司によってつらい心境になっているのであれば、無理をすべきではありません。上司と上手く付き合う方法を探し、少しでも気を楽にして会社生活を送れるようにしましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの永田さん、若林さん、平井さん、社労士の涌井さん、マナー講師の樋口さんとともに、上司が嫌いで耐えられない人におすすめの対応や注意点を解説するので、上司との関係に悩んでいる人はぜひ参考にしてくださいね。
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上司を嫌いになる3つのパターンを把握すればつらさを改善できる
人間関係の悩みは尽きないものですが、上司を嫌いになるのは3つのパターンを把握すれば冷静に状況を見れるようになり、つらさを改善できるかもしれません。
記事では、まず上司が嫌いでどうしてもつらい場合の対処法をキャリアコンサルタントがアドバイスします。社会人経験が豊富なキャリアコンサルタントの意見を参考に、嫌いな上司がいても上手く対応していく方法を考えましょう。
そのうえで、嫌いな上司と上手く付き合う対処法を3つのパターンに分けて解説します。上司のタイプを考えつつ対処法をチェックしてくださいね。
さらに、どんな上司とも上手く付き合う特効薬となる方法や、どうしても状況を改善できない場合の最終手段を解説するので、少しでも会社生活をストレスなく送れるよう、ぜひチェックしてください。
合わない上司が職場にいる場合の対応方法は、以下のQ&Aでもキャリアコンサルタントが回答しているので併せてチェックしてくださいね。
30秒でチェック! まずは志望業界との相性を確認してみよう
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上司が嫌いでどうしてもつらい場合は? キャリアコンサルタントがアドバイス!
上司が嫌いでどうしても耐えられない、仕事に行きたくない……と毎日がつらい人もいると思います。その場合は、無理をせずに自分の身を守りましょう。
ここでは、社会人経験豊富なキャリアコンサルタントの永田さんから、上司が嫌いでどうしてもつらい場合の方法をアドバイスするので、ぜひ参考にしてくださいね。
アドバイザーコメント
永田 修也
プロフィールを見る上司が嫌いでどうしてもつらいなら話を聞いてもらおう
上司が嫌いでどうしても嫌いでつらい人は、解決方法が2つあります。
まず1つ目は「会社や別の上司へ相談し異動などで環境を改善してもらうように伝える」ということ。2つ目には「先輩や同僚など同じ境遇にいる人や過去に経験した人に話を聞いてもらう」ということです。
前者では、根本解決につなげることができ、会社が積極的に改善した場合は働きやすくなる可能性は高いです。
一方、日本人の特性としてこのような行動に移すには非常に勇気がともなうので、上司が嫌いで悩んでいる人からすると、本気で強い気持ちで動かない限り変化を促すことは難しいでしょう。
後者は、相手(会社)へ変化を求めるよりも自分自身で納得するための材料探しという感じでしょうか。相手を変えるよりも自分が変わった方が早いな……と感じる人は、こちらの方が合っているかもしれませんが、欠点として悩みが再発しやすい傾向にあります。
まずは行動を起こして深刻に悩まないようにしよう
どちらも一長一短ありますが、いずれにしても、心が病んでしまいそうな状況まで追い詰められているのであれば何かアクションが必要だと思うので、1人で抱えずまずは誰かに気持ちを吐き出すことが先決です。
社会人になると「仕事に行きたくない」「家にいたい」と感じることもあると思います。以下の記事では後悔しない対処法をまとめているので参考にしてみてください。
仕事に行きたくない・家にいたいときの後悔しない10の対処法
上司が嫌いになる理由10選と対処法をタイプ別に解説!
いろいろな上司がいる分、上司を嫌いになる理由はさまざまあります。まずは上司が嫌いになる理由を把握しておくことで、状況を客観視し冷静になれるかもしれません。
また、上司が嫌いになる原因を把握すれば、どのように付き合うべきか対処法を考えやすくなります。上司に合った対処法を実践して、会社生活のストレスを減らしていきましょう。
ここからは、上司が嫌いになる理由10選と、その対処法を上司のタイプ別に解説します。自分の上司の人柄を思い出し、パターンに照らし合わせて対応してくださいね。
パターン①高圧的で怖い2つのタイプ
パターン①高圧的で怖い2つのタイプ
- 指摘しかしない
- 感情の波が激しい
これまで仕事を頑張ってきた上司に多いのが、高圧的で怖いタイプです。キャリアに自信があり、また後輩にも同じように頑張ってほしいという思いから、期待を込めて強い態度で接することがあります。
また、単に気性が荒い性格からきつい態度を取られることもあります。ここから高圧的で怖いタイプの上司とその対処法を詳しく見ていきましょう。
①指摘しかしない
「なぜ目標を達成できないのか」「資料の出来が悪い」など、日頃の業務で厳しい指摘ばかりをする上司を苦手に思う人は多いのではないでしょうか。毎日のように叱られることから、常に監視されているような気持ちになり、精神的に疲れますよね。
また、上司に指摘されないように仕事を頑張っても褒められることがなく、達成感を得られずに不満を感じる人もいるかもしれません。
指摘をされ続けると「自分は全然一人前になれない……」と自己肯定感が下がり、最悪の場合「会社にいる意味がないのでは」と退職を考えてしまう人もいます。
そのような状況に悩んでいる場合は、以下の対処法を試してみてください。上司の指摘をなるべく減らせるように努力することで、ストレスを軽減できます。
指摘しかしない上司への対処法
- どんな状況で指摘をするのか分析し指摘を減らすようにする
- 一度言われた指摘はメモをしておき二度としないよう心掛ける
指摘してもらったことに対しては「ありがとうございます」のお礼を言うのも大切。
笑顔でお礼を言う相手には、人はなかなか強くは言いにくいものです。
ただし理不尽な指摘をされた時までお礼を言う必要はありません。気性が荒い人には通用しないこともあります。
②感情の波が激しい
急に機嫌が悪くなり高圧的な態度を取られたり、反対に突然にこやかに対応されたりするなど、感情の波が激しい上司に悩まされている人もいると思います。
特に忙しいときやプライベートで大変なことがあった場合、空腹時、疲労時などは気分が落ち込みやすいですが、気性が激しい人の場合はそれが態度に大きく出てしまい、高圧的になってしまうことがあるのです。
感情の波が激しい人の場合、こちらではなるべく穏やかな時を見計らってコミュニケーションを取ることがおすすめです。具体的には以下の方法で対処し、ストレスを軽減させましょう。
感情の波が激しい上司への対処法
- スケジュールを見て忙しそうな時は話しかけない
- どんな時に機嫌が良いのか・悪いのか観察する
- 電話や仕事の様子を見て現在機嫌が良いのか察する
- 日頃からコミュニケーションをとり仲を深めておく
気分の波が激しい人はよくいますね。真面目な人ほど相手に合わせすぎてしまうと思います。
そういった上司とのかかわりでは、正面からまともに受け止めず適当に受け流すことも大事です。
「相手は相手、自分は自分」といった相手のペースに合わせない意識が大切かもしれません。
その業界、本当に合ってる?
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既卒や第二新卒だからこそ、自分に本当に合っている業界や職種がわからない人も多いです。相性が合わないのに気づかず就職してしまうとミスマッチで悩むことも。
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パターン②仕事への意識が低い4つのタイプ
パターン②仕事への意識が低い4つのタイプ
- 愚痴が多い
- 責任感がない
- チームの問題に対処しない
- 正当な評価をしない
あなたが仕事に前向きで努力しようとしていたり、責任感がある場合、仕事への意識が低い上司は苦手に感じることが多いのではないでしょうか。上司としての仕事を果たさない人である場合、自分の仕事もスムーズに回らなくなり困ってしまいますよね。
ここからは、仕事への意識が低い上司の4つのタイプと、その対処法を解説します。仕事への意識が低い上司により業務に支障が出ていたり、自身のモチベーションが下がってしまっている人はぜひ参考にしてください。
①愚痴が多い
業務や同じチームの人への愚痴を言う上司は嫌いだと思う人は多いですよね。たとえば、上司としてやらなければならない業務を面倒だといっているのを聞くと、「一人前の社会人ではないな」と尊敬できなくなってしまいます。
また、上司が同じチームの人の悪口を言っているのを聞いたりすると、そのイメージが残り、悪口を言われている人とも気まずく、仕事をしづらくなってしまいますよね。
マイナスな発言はチーム全体の士気を下げますが、それを自覚せず愚痴ばかりこぼし、やる気をそぐ人は嫌いになる人が多いかもしれません。
そのような上司は、話半分で聞いたり、丁寧に仕事を進めて上司の負担を減らすように心掛けると、上司の不満が減り愚痴も少なくなると考えられます。
愚痴が多い上司への対処法
- 自分で考え抜いたうえで上司に相談するようにして上司の負担を減らす
- 愚痴は話半分で聞き無理に同調しない
- 愚痴に対する解決策を提案する
②責任感がない
プロジェクトなどでなかなか決断しなかったり、部下に責任をなすりつけたりする上司は当然嫌われる傾向にあります。
たとえばリーダーとなる上司は、チームメンバーの目線をそろえ、同じ目標に向かうよう指揮を取ることが仕事です。それにもかかわらず、責任感のなさからチームをまとめられず、居心地の悪い環境を作り出している上司は嫌われてしまうことが多いのではないでしょうか。
また、部下に責任をなすりつけたり、目標を完了させる責任感がない場合、上司以前に人として尊敬できずに嫌いだと感じる人が多いと思います。
責任感がない上司に対しては、上司の上司に指摘をしてもらうことが効果的です。上司の上司は、その上司のマネジメントが仕事の一つであることがほとんどなので、提言することで状況が改善する傾向にあります。難しければ、同じチームメンバーに相談したうえで改善を試みましょう。
責任感がない上司への対処法
- 上司の上司に申告する
- チームメンバーと協力して責任を持ってほしいところを伝える
- どうしたら上司に責任感を持ってもらえますか?
上司を変えるのは大変なので自分を変えてみよう
正直に伝えると、責任感のない上司に責任感を持ってもらおうと、あなたが頑張る必要はないと思います。
他人を変えるのはただでさえ難しいことです。まして相当な経験があるのにもかかわらず当事者意識のない目上の人を変える困難さは、想像がつくと思います。
責任感のない上司はあなたの仕事の障害ですが、成長のチャンスでもあります。責任感のない上司と真逆のことをして成果を挙げれば、あなたはビジネスパーソンとして相当の力をつけたことになります。
その時点でどうしても我慢できなければ転職も選択肢になり、会社が上司よりもあなたを高く評価していることもありえます。相手を変えるより、自分のためになることを選んではどうでしょうか。
③チームの問題に対処しない
多くの人が退職している、目標を達成できない状況が続いている、ハラスメントを見逃しているなど、チームの問題に対処しない上司も嫌われる傾向にあります。特にリーダーの役割がある上司は、当然チームの問題に対処しなければなりませんが、それをおこなわず責任を放棄している場合があるのです。
チームの問題は一朝一夕で解決されることではないため、上司は面倒に思って放置し、結果的に嫌われるケースがあります。
チームの問題に対処しない上司には、問題に気付いているのに対処しないケースと、そもそも気付いていないケースがあります。
前者の場合はこちらから依頼してもやってもらえない可能性が高いため、上司の上司や人事部に相談しましょう。後者の場合は上司との面談の際などに「差し出がましいようですが」などと前置きをしたうえでチームの課題に感じていることを提案してみてください。
チームの問題に対処しない上司への対処法
- 上司の上司や人事部に相談する
- 問題に感じていることを面談などで伝える
- 問題を改善する重要性を面談などで訴える
上司や、上司の上司に相談する際には、事前に要点をまとめておき、感情的にならないように気を付けましょう。「何を言っても無駄」と思うかもしれませんが、意外と企業側は対策してくれるので勇気を持って相談してみてください。
④正当な評価をしない
上司は当然公平な視点で評価を付けるべきですが、中には好き嫌いで評価を分ける人もいます。特に上司に気に入られていないと実感し、評価がなかなか上がらない人は、その不公平性に不満を抱くのではないでしょうか。
「こんなに成果を出しているのに評価してもらえない」などと不満を感じる人は、上司に改めて評価基準をヒアリングし、その基準に照らし合わせて自分の成果をアピールしましょう。たとえば面談などの時間を使い、客観的、論理的にアピールすれば上司も評価をつけやすくなります。
また、自分ではなくチームのほかのメンバーに対して不公平な評価をしていると感じ嫌悪感を抱くのであれば、上司の上司やチームメンバーに相談し、状況を確認することがおすすめです。
どうしても評価されない場合は、そのチームの評価基準や仕事内容があなたに合っていない可能性があるので、異動や転職なども一つの選択肢として頭に入れておきましょう。
正当な評価をしない上司への対処法
- 面談などで上司の評価基準を聞き論理的に成果をアピールする
- 上司の上司やメンバーに相談する
- 異動や転職を検討する
第二新卒の転職の方法は以下の記事で解説しています。転職の進め方が基本からわかるので、ぜひチェックしてください。
第二新卒の転職必勝法|納得のいくキャリアを見つける3つのコツ
「正当な評価をされていない」と感じている人の中には、自分の実績を伝えるのが下手な場合があります。
口頭ではなく、必ず文書にしましょう。「目標管理シート」などがあれば、それを使います。「できた」「やった」ではなく、根拠をつけて「できた」ことを主張します。
可能なら数値化して、実績を表現しましょう。
たった30秒であなたが受けないほうがいい業界がわかります
「転職してもうまくいかなかたらどうしよう」「次の職場が合わなかったらどうしよう」と、既卒や第二新卒だからこそ、キャリアでの悩みはつきものです。
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応募してから後悔しないためにも、必ず診断しましょう。
パターン③人として尊敬できない4つのタイプ
パターン③人として尊敬できない4つのタイプ
- 時代遅れの価値観を持っている
- 手柄を横取りする
- ハラスメントをする
- 差別的である
人として尊敬できないような信じられない行動をする上司は、「なぜこの人の下で働かなくてはならないのだろう」と嫌悪感を感じると思います。
皆さんの中には、上司に認められたい、評価されたいという気持ちで仕事に励む人もいると思います。その評価者である上司が尊敬できない人であれば、その人のために仕事をしようとは思えず、前向きに仕事に励めなくなってしまう人もいるのではないでしょうか。
また、あなたの仕事はチームの目標の一つであり、あなたが仕事を頑張ることでチームの評価につながり、つまり上司の評価の一部になります。そのため、上司が好きであったり尊敬できなければ、仕事を頑張ろうと思えなくなってしまう人は多くいるのです。
ここからは、人として尊敬できない上司の4つのタイプとその対処法を解説するので、参考にしてストレスを軽減していきましょう。
①時代遅れの価値観を持っている
「女性は結婚して家庭に入るべき」「資料はすべて紙に印刷するべき」など、古い価値観を押し付ける上司をストレスに感じる人は多くいると思います。
時代遅れの価値観を持っている上司は、変化を恐れている可能性があります。単に変化が面倒だと考えていたり、「慣れない体制になって追いつけなくなったらどうしよう」「若手が活躍して自分の居場所がなくなるのではないか」と不安に思っていることがあるのです。
また、現状維持バイアスといい、人間の心理として、現在の状況より良くなるとわかっている場合も変化を怖がり現状維持を選ぶことが多くあります。上司もそのバイアスを持っている可能性が高いです。
そのような上司には、新しい価値観を取り入れることのメリットを論理的にアピールしたり、新体制を簡単に導入できることを伝えられると、受け入れてもらいやすくなる傾向にあります。まずは低いコストでできるものからアピールし、成果を出していけば、徐々に大きな変化をもたらせられる可能性があるのです。
時代遅れの価値観を持っている上司への対処法
- 簡単な変化から提案する
- 変えることのメリットを論理的に伝える
- 上司の上司に相談し伝えてもらう
- 「女性なのにまだ結婚しないの?」「男性なのに育休を取るの?」などと悪気なく時代遅れの発言をされるのですが、我慢するしかないですか?
上司の上司や相談窓口に伝えれば解決する可能性が高い
わーいるいる!(笑)というのが正直な感想ですが、今の時代にこうしたセクシャリティに関する質問は完全にセクハラとみなされます。
やんわりと「それはセクハラですよ」と伝えても改善されないなら、上司の上司などに相談しましょう。
コミュニケーションの一環として悪気なく話しているケースも多く、指摘すると止めてくれることも多々あります。
上司の上司などに相談が難しいなら、会社の労務相談窓口や人事部などにハラスメント窓口が開設されているならそちらに、そういった窓口がないなら信頼できる先輩に相談し、我慢しすぎないようにしてください。
②手柄を横取りする
いつもは怠けている一方、評価をされたい気持ちはあることから、部下の仕事をあたかも自分の手柄のようにアピールする上司もいます。そのような人にも嫌悪感を抱く人は多いと考えられます。
そのような上司がいると、「どうせ頑張っても手柄を横取りされる……」という考えになり、モチベーションが上がりませんよね。何のために仕事をしているのかわからず、虚無感に襲われると思います。
上司が横取りした手柄は、上司の上司にアピールすることになるため、できればあなたも上司の上司にその成果に携わったエピソードなどを伝えておくと状況が改善すると考えられます。
ただし、上司との関係性に亀裂を生まないように、「〇〇さんのご指導のお蔭で成果を出すことができました」などと感謝を伝えたうえでアピールするのがおすすめです。
手柄を横取りする上司の例
- 上司の上司に自分が携わったエピソードなどを伝える
- 上司への感謝の気持ちとともに自分の成果もアピールする
③ハラスメントをする
人を不快な気持ちにさせるハラスメントをする上司も人として尊敬できず、嫌いになる人が多いと思います。ハラスメントには以下の種類があります。
ハラスメントの種類
- パワー・ハラスメント
社会的な地位が高い人が権限の優位性を利用していじめや嫌がらせをすること - マタニティ・ハラスメント
妊婦に対して嫌がらせをすること - リストラ・ハラスメント
自らの意思で退職するよう追い詰めるべく、配置転換や雑務を押し付けやりがいのある仕事を奪うなどの対応をすること - モラル・ハラスメント
態度や言動によって人を不安にさせ支配し、人格や尊厳を傷つけること - セクシャル・ハラスメント
性的な言動によって人を不快な気持ちにさせること - ジェンダー・ハラスメント
性別への固定観念により差別的な対応をすること。女性に対しておこなわれることが多く、重要な役職に就かせないなどの例がある - セカンド・ハラスメント
ハラスメントを受けた被害者が周囲に相談したことが原因で次に起こるハラスメント。相談者側が責められたりバッシングを受けるなどの例がある - アルコール・ハラスメント
飲酒を強要したり、飲酒できない人への嫌がらせをすること
ハラスメントによって被害者の権利を侵害し、損害を与えた場合には不法行為とみなされる場合があるので、以下に記載しているような相談先に伝えるのがおすすめです。
ハラスメントをする上司への対処法
- 法務省のみんなの人権110番全国共通人権相談ダイヤルに相談する
- 厚生労働省の都道府県労働局雇用環境・均等部(室)に相談する
- 企業の人事部に相談する
企業にはハラスメント相談窓口の設置が義務付けられています。まずは企業内の窓口に相談しましょう。それでも解決しない場合には、都道府県労働局に設置された総合労働相談コーナーへ相談してください。
- ハラスメントを訴えたところで仕返しされそうで何も言えません。
証拠を持って毅然とした態度で接しよう
確かに、こちらが訴えたことにより報復を受けるという可能性もゼロではないでしょう。
もし、会社内での出来事であればされたことを記録に取ったりLINEなどのスクショを残したり、証拠はきちんと保管しておきましょう。
その証拠をもとに労働基準監督署へ相談に行ってください。それらをもとに調査が入る場合があるので、そうなれば会社側は改善する必要があります。
また、もしも会社外で嫌がらせや暴力を受けたとしたら、それは社内のパワハラで収まる領域ではないので、恫喝、恐喝、傷害などといった理由で警察に報告し刑事事件として扱ってもらいましょう。
恐怖心が強く不安な気持ちに覆われるかもしれませんが、これらに関してもしっかり証拠を残し毅然と対処することが大切です。
④差別的である
自分の上司には良い顔をし部下には厳しく当たったり、特定の部下にだけ優しい上司を嫌う人も多いのではないでしょうか。特に自分だけが差別されている場合、ほかの人に相談することもできずつらくなりますよね。
差別的な人に対しては、なるべく1対1でコミュニケーションをとらないようにしましょう。他の人がいることで自分へのきつい当たりを緩和しやすくなります。
またあなたを「差別をしてもいい存在」と軽んじている可能性があります。そこで、しっかり意見を伝え迎合しすぎない姿勢を見せるのもおすすめです。いつも上司に合わせるような態度をとると、「自分に逆らえないのだ」とさらに軽視される可能性があるためです。
どうしても差別的な対応がなくならない場合は、上司の上司に相談したり、社内のスピークアップ制度を利用して訴えましょう。特定の人に良い顔をする人は自分の評価を気にしている傾向にあり、自身の評価が下がるリスクを感じるとその対応が収まる可能性があります。
スピークアップ制度とは
従業員の匿名性を確保した状態で、現場の意見を反映させる制度
差別的な上司への対処法
- 1対1でコミュニケーションを取らないようにする
- 上司の上司に相談する
- 社内のスピークアップ制度を利用する
- 自分の意見をなるべく伝えるようにする
応募前に志望業界との相性を確認して失敗を防ごう
未経験領域であれば、「次こそは就活で失敗したくない」「本当にこの仕事に応募してもいいのか」と不安になりますよね。そこで活用したいのが「業界職種マッチ度診断」です。
・あなたが学ぶべき知識やスキル
・志望業界や職種のビジネスモデル・平均年収等
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全パターン共通の特効薬! 嫌いな上司と上手に付き合う2ステップ
全パターン共通の特効薬! 嫌いな上司と上手に付き合う2ステップ
- 嫌いだと感じる要因の原因を分析する
- 同じ原因を引き起こさないよう対処する
ここまで上司のタイプ別に対処法を解説しましたが、自分の上司がどのタイプにも当てはまらなかったり、手ごわい上司でなかなか対処できないケースもあるのではないでしょうか。
そこでここからは、全パターンに共通する、嫌いな上司と上手に付き合う2ステップを解説します。
観察力が鍵となっているので、今まで嫌いという感情により上司から目を背けていた人も、上司をよく見て対応してみてくださいね。
①嫌いだと感じる要因の原因を分析する
まずは上司を注意深く観察して、嫌いだと感じる要因が発生する原因を分析しましょう。
たとえば上司の高圧的な態度が怖くて嫌いだとします。一方、上司はいつも高圧的なわけではなく、怖くなるには原因があるはずなので、それを見定めるのです。
嫌いだと感じる要因の原因を分析する方法
- いつ高圧的な態度を取るのか観察する
→上司が忙しいときに話しかけると高圧的になると発見する
→一方昼食後などは気持ちに余裕があり高圧的な態度はとられないとわかる
サクッといえば、上司の期待に答えていないときに、上司もつい嫌な態度をとりますね。
上司が自分に何を期待しているのか、なぜそんな期待を持っているのか、理解しておくと良いです。わからなければ、個人面談などで直接訪ねてもOKですよ。
観察したうえでよくわからなければ、観察力のある同僚に聞いてみたりすると原因を見つけられることが多くあります。
②同じ原因を引き起こさないよう対処する
嫌いな要素が発生する原因を突き止めたら、それが起こらないように行動しましょう。
たとえば上司が忙しいときに話しかけると高圧的になると発見した場合は、上司のスケジュールを確認して忙しい時間を避けたり、上司の手を煩わせないよう自分でしっかり考え抜いたうえで相談します。
人間なので、もちろん毎回同じパターンで対応できるとは限りませんが、根本の考え方は変わりません。一定パターンを見つけ、その原因を探り、それを引き起こさないよう工夫することで、あなたがストレスを感じる機会を減らすことができます。
同じ原因を引き起こさないようにするためには、まずはパターンを見つけましょう。頭だけで考えるのではなく、書き出して視覚化することで原因を見つけやすくなるかと思います。
そうするといろいろな気づきがあったり「こうすれば良いかも」といった改善策のアイデアも見つけやすくなります。
相談によって解決できることは多い! 怖がらず別の誰かに打ち明けてみよう
上司が嫌いと感じても、なかなか打ち明けられることはないかもしれません。特に同じ会社で働く人に対しては「悪く言っていることを広められるのではないか」「不満を感じているのは自分だけなのかもしれない」と相談できずにいる人も多いと思います。
しかし、相談によって解決できることは多く、あなたが感じていることは他の人も感じている可能性があります。特に、普段から感性が似ている、話が合うと感じる同僚や信頼できる先輩には、相談してみるとことで共感を得られたり、良い解決策が見つかるかもしれません。
ただし、人によってはそれを配慮のない形で他の同僚に伝えたり、上司に直接伝えられてしまうケースもあるので、必ず信用できる人に相談しましょう。
- 嫌いな上司の相談は誰にすれば良いですか?
同業の友人に相談するのがおすすめ
私は「同じ用語や仕事の仕組みがわかる」「自社と直接の利害関係がない」友人や知り合いに相談していました。半分は愚痴でしたが。「同じ用語や仕事の仕組みがわかる」のは同業界、同職種の人です。
なぜ私がその上司に腹を立てるのか、どんな影響が出ているのかが説明しなくても伝わり、ストレスが解消されます。
その意味では同じ会社の人の方がわかってもらえますが、同じ会社の人に上司のことを話すのは、リスクでもありますね。
取引関係も含めて、「自社と直接の利害関係のない」ことも大事だなと思います。
どうしても解決できない場合は4つの心構えで上司と一定距離を置こう
上司が嫌いな感情を解決できないときの4つの心構え
- 反面教師だと考える
- すべての話を真に受けない
- 良いところを見つけようと意識する
- 自分にとってメリットになるところがないか探す
どんな対処をしてもどうしても関係性を築けず、ますます嫌いになってしまうこともあるかもしれません。そのような場合は、無理にかかわろうとせず、上司と一定距離を置きましょう。
上司が嫌いと感じるということは、あなたは上司から理不尽に嫌な思いをさせられている可能性があります。その場合、本来はあなたではなく上司が自分を見直すべきであり、あなたばかりが頑張りすぎる必要はないのです。
一定上手く付き合えるようチャレンジしたうえで、限界を感じた際は、関係性が悪くならない程度にここから解説する方法で距離を置いてみましょう。
気になる業界との相性を診断して迷いを解消しよう!
「憧れでこの業界を受けても大丈夫かな」「挑戦してみたいけど合わなかったらどうしよう」と悩んだら、「業界マッチ度診断」を活用しましょう。
簡単な質問に答えるだけであなたが気になる業界や職種との相性がわかります。志望業界と職種の全貌がわかる図解付きなので、業界研究まで一気に進めましょう。
①反面教師だと考える
嫌いな上司がいると「あんな人になりたくない」という思考になると思います。そのように反面教師にすることで、あなたは人間的に成長することができるのです。
ただ、反面教師にしようと意識しすぎるあまりに、結局その上司と同じ行動をしてしまうこともあるので要注意です。
たとえば「高圧的な態度をとってはいけない」と考え過ぎると、「高圧的な態度をとるイメージ」を意識しすぎてしまい、いつの間にか自分も部下に高圧的な態度をとる人になってしまうケースがあります。
これを防ぐためには、「~しない」という否定形で考えるのではなく、ポジティブな言葉に変換しましょう。たとえば「高圧的な態度を取ってはいけない」ではなく「誰にでも穏やかに接する」と考えれば意識した通りに行動できるようになります。
②すべての話を真に受けない
真面目で責任感があったり優しい人は、嫌いな上司の言葉を一言一句受け止め傷ついているかもしれません。しかし、理不尽な態度や指摘はすべてを受け入れる必要はないのです。
あなたも上司も違う人間で、価値観が異なります。もっともだと思う指摘は受け入れつつ、受け入れられない言葉に対しては「そのような考えをする人もいるのか」といった受け入れ方にとどめましょう。
自分と上司の間に一枚壁があるつもりでいると、傷つくことを避けられるかもしれません。
- 嫌いな上司を気にしないようにしようと思っても、どうしても悔しさがこみ上げます。
嫌いな理由を分析してみると気にならなくなるのでおすすめ
誰しも合わない人がいるものです。私ももちろんいます! (笑)
参考になるかわかりませんが、私の場合は嫌いな人に遭遇すると「なぜこの人が嫌いなのか」を分析しています。
すると「私自身に何か言われるよりも、第三者に理不尽にあたる人」「話し方が高圧的、乱暴」な人が特に苦手だとわかりました。
それがわかると嫌いな人に遭遇しても「ああ、このタイプの人は私とは価値観が合わないから苦手なのだな」と思って、それほど気にならなくなりました。
と同時に「絶対こんな人にはなりたくない」タイプもわかったので、良い反面教師として一歩引いた目で見られるようになり、あまり気にならなくなっています。
③良いところを見つけようと意識する
自分が嫌いだと感じていることも、見方を変えれば上司の長所である可能性もあります。たとえば高圧的で常に指摘をする上司は、責任感が強く仕事の完成度が高い傾向にあり、上司のやり方を真似をすればスキルアップにつながるかもしれません。
また、視野を広げることで長所が見つかる可能性もあります。たとえば仕事中は厳しい態度を取る人も、普段は心優しくきさくなコミュニケーションをとっていることもあるのです。
上司の短所を長所に変換したり、普段の上司の様子を見ることで、良いところが見つかる可能性があります。
飲みに誘ってみるなど、フランクな場では上司の良いところが多く見つかる可能性がありますよ。
- 上司の良いところを見つけても嫌いな感情はぬぐえず、結局会社に行きたくありません。
自分で自分に反論する「コラム法」を試してみよう
少し難しいかもしれませんが「認知行動療法」を利用すると良いかもしれません。詳しくは割愛しますが「コラム法」というものがあります。
これは、その時の感情や状況を書き出して、それに対して自分で反論することで気持ちの改善を図るというやり方です。
そして、最初の気分に比べた今の気持ちの変化を促します。自分の価値観を再確認したり、嫌なことばかりではないことに気づいたり、自分の思考をコントロールすることに役立つのでおすすめです。
書店などで関連の書籍があるのでぜひ調べて見てください。
④自分にとってメリットになるところがないか探す
嫌いな上司も自分のメリットになるケースがあると考えれば、冷静に、敵対視することなく接することができるかもしれません。
たとえば決断力がない上司がいるのであれば、見方を変えると、自分の裁量権が大きくなり自由に仕事を進める楽しさを感じられます。
メリットを実感すれば、その分嫌いなところに目をつむって仕事を進められるようになる可能性があるのです。
あなただけが苦手に感じる場合は仕事の進め方を見直すのも大切
多くの人が嫌っている上司であれば、嫌な態度をとる原因はそもそも上司にある可能性が高く、あなたが思いつめる必要はないといえます。記事で解説した対処法を参考に、適度に距離を置いて接しましょう。
一方、あなただけが苦手に感じる場合は、もしかしたらあなたの仕事の進め方に問題があるのかもしれません。たとえば上司に必要以上の負担を強いていたり、上司の逆鱗に触れるような発言が多かったりするケースです。
自分が上司だったらと考えて、自分の行動が上司の反感を買っていないか考えてみましょう。自分一人では考えにくい場合は、周囲の人に自分の普段の行動について問題がないか聞くのも効果的な手段です。
以下に、一般的に人の怒りを買うと言われている行動を記載するので、普段の振る舞いを見直してみてください。
人の怒りを買いやすいと言われている行動の例
- はっきり話さない
- 相手に責任を押し付ける
- 自分の意見を言わない
- 話が長すぎる
- 挨拶しない
他にも、自分と真逆なタイプの部下が苦手で、嫌な態度をとる人がいます。
ソーシャルスタイルのタイプ分けとして「アナリティカル」「ドライビング」「エミアブル」「エクスプレッシブ」の4タイプに分かれています。
「アナリティカル」と「エクスプレッシブ」、「ドライビング」と「エミアブル」は対向関係なので、お互いに苦手意識を感じやすいとされているのです。
嫌いな上司がいるときの3つの注意点
嫌いな上司がいるときの3つの注意点
- 嫌悪感を表に出さない
- 必要以上に気を遣わない
- 誰彼構わずに上司の悪口を言わない
嫌いな人と接していると、冷静ではなくなり普段ならしない行動を取ってしまうことがあります。言動によっては上司との関係が悪化し、さらに居心地の悪い思いをしてしまうかもしれません。
ここからは、嫌いな上司がいるときの3つの注意点を解説します。嫌いという感情でいっぱいになり興奮状態になっているのであれば、まずは冷静になり、ここから解説する点に注意してくださいね。
嫌悪感を表に出さない
嫌悪感を出されると、当然相手は良い気がしません。たとえば嫌いな上司に挨拶しないなどの反抗的な態度を取ると、上司の態度もより冷たくなる可能性があります。
また、嫌悪感を出すと周囲も2人の関係性の悪さを察し、居心地が悪く感じてしまいます。するとチーム全体が負の感情に包まれ、働きづらくなってしまうことがあるのです。
嫌いという個人的な感情で場の雰囲気を悪くしないためにも、嫌悪感を表に出さずに接するのがマナーです。
必要以上に気を遣わない
特に高圧的な態度を取る上司に対しては、必要以上に遠慮してしまうかもしれません。
ただし、はっきりとした態度をとらなかったりコミュニケーションがとりづらかったりすると余計に上司を苛立たせ、ますます関係が悪化したり、あなたには何をしてもいいと上司に軽んじられ、結果的にあなたが上司をより嫌いになってしまう可能性があります。
気を遣って相手の顔色を伺ってしまうと、結局あなたがストレスを感じることになるので、必要以上に遠慮せず自分の意見を言ったり、断る勇気を持つことも大切です。
- 嫌いな人と上手にコミュニケーションをとる方法を教えてください。
最低限のマナー守って必要以上にへりくだらないのがおすすめ
本来私はすごく人見知りでコミュニケーションが苦手ですが、仕事柄いろいろな人と接する機会が多いため、仕事なら苦手な人、嫌いな人ともある程度円満にコミュニケーションがとれるのが自慢です。
嫌いな人と接する時には、相手のタイプにもよりますが必要以上に下手(したて)に出過ぎないようにしています。自分がへりくだりすぎると、それだけでストレスになり、相手も「この対応で良いんだ」とより態度を助長するケースがあるからです。
最低限のあいさつやホウレンソウは大事ですが、自分から仲良くなりにいく必要はないと思っています。
ただし同じ社内で毎日顔を合わせるので、陰口は社内で言わない、嫌悪感を出さないといった社会人としての最低限のマナーは忘れずにいてくださいね。
誰彼構わずに上司の悪口を言わない
「嫌い」という言葉を繰り返し口に出すことによって、脳はあなたがその上司を嫌っているという情報を強くインプットし、さらに嫌いになってしまい、関係性を回復させるのが難しくなることがあります。
上司としては嫌でも、仕事以外の部分では尊敬できるところもあるかもしれません。一方悪口を言い続けていると、そのように見方を変えるチャンスも失ってしまうことが多いのです。
また、悪口を誰彼構わず言うのも避けましょう。その悪口を広めたりする無配慮な人もいて、あなたが会社での居場所を失ってしまう可能性があります。
悪口ではなく相談として人に伝えるようにし、また相談する人も選びましょう。
- 嫌いな上司について相談する人はどうやって見極めれば良いですか?
普段のコミュニケーションから嫌いな上司を慕っているか見てみよう
まず、その嫌いな上司と仲の良い人は当然避けるべきです。あとはその上司を慕っている人に相談するのも控えた方が良いでしょう。
見極めるためには、日頃から誰と誰がコミュニケーションをよく取っているのか観察する必要がありますが、あまりよくわからなければ相談から入っていって、そこから「この人は私の嫌いな上司をどう思っているのか」と探る方が良いかもしれません。
その際、いきなり愚痴や悪口を言うのではなく、「〇〇さんの〇〇なところが嫌だって人がいたんですけど、どう思います?」とさりげなく聞くのが良いかもしれませんね。
アドバイザーコメント
樋口 智香子
プロフィールを見る嫌いな上司がいた場合の2つの失敗に注意しよう
嫌いな上司への接し方について、マナーという観点から、よくある失敗例を2つ伝えます。
①怯えた態度をとってしまう
苦手意識や恐怖感から、目を合わせることができず、声が小さくなり、常にびくびくした態度をとってしまいがちになります。こうした態度は、上司のいら立ちを助長してしまいます。
対策としては、「相手とアイコンタクトをとる」「聞きとりやすい声で話す」という会話のマナーを意識してください。
上司はあなたを支配してコントロールする存在ではありません。年齢や役割は違うものの、人としては対等な立場なのだと捉えるといいでしょう。
②反発心が態度に表れてしまう
嫌いな上司へは、どうしても反抗的な気持ちを持ってしまうものです。すると無意識に、反発心が態度に出てしまうことがあります。
具体的には、口調が荒くなったり、ふてくされたような表情をしてしまうなどです。
対策としては、上司に接する前にひと呼吸おくことを意識してください。軽く深呼吸して、気持ちを落ち着けます。ひと呼吸でも時間を置くことにより、反発心が態度に表れる前にいったん気持ちをリセットできます。
ぜひ、心掛けてみてください。
上司が嫌いでも解決策はある! 頭を使って気持ちよく仕事を進めよう
上司が嫌いで仕事がつらいと思っている人も多いと思いますが、嫌いになったとしてもそこで終わりではなく解決できる可能性があります。長い社会人人生のストレスを少しでも減らすべく、意識的に上手く付き合う方法を見つけましょう。
特に、上司がどのような時に嫌な部分を発揮するかを考え、それを回避できるようになればつらさを解消しやすくなります。精神的につらい場合は難しいかもしれませんが、できるだけいろいろな方法を試してより居心地の良い会社生活を作り出しましょう。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る上司を無理に好きにならずに成果を出すことに集中するのがおすすめ
職場の人間関係は仕事をするためのものです。自分で選んでその人と関係を作っているわけではありません。
入社して配属されて仕事を任されたら、人間関係は否応なく発生するものです。そのため、極端なことをいえば、職場の上司や同僚を好きになる必要はないのです。嫌いなら嫌いで、仕事に支障が出なければOKです。
もし上司が嫌いで仕方ないなら、嫌いを解消するより、嫌いは嫌いで良いので仕事をしっかりやって成果を出すことを提案します。
職場の人間関係は仕事をするためのものだと言いました。だから「この人と一緒に仕事をすると、なんかうまくいかない」関係が、一番やっかいなのです。
組むたびにミスをされる、悪気はなくても足を引っ張られる同僚や部下に好意を持ったり、良い人間関係が作れるでしょうか。
上司との関係を改善するよりも仕事を上手く進めることに集中しよう
もしあなたが上司を嫌いで、関係の作り方や改善にエネルギーを使うあまり、本来の仕事へのエネルギーがそがれていたら良くありません。
嫌いな上司でも同じ職場の仕事のパートナーです。その関係だけに目を向けて、「この仕事を上手くやるためには、この上司とどう付き合えばいいのか」と考えて、自分の行動を決めてみましょう。それで成果を出せれば、上司への見方も変わるかもしれませんよ。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/メンタル心理カウンセラー
Syuya Nagata〇自動車部品、アパレル、福祉企業勤務を経て、キャリアコンサルタントとして開業。YouTubeやブログでのカウンセリングや、自殺防止パトロール、元受刑者の就労支援活動をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事
Hiromi Wakabayashi〇女性や学生向けのキャリア講座、行政主催の就職フェアでのキャリア相談に従事。また、ライター経歴を活かし、各種サイトでキャリアについて考えている人に向けた記事を監修
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細社労士/涌井社会保険労務士事務所代表
Wakui Yoshifumi〇平成26年に神奈川県で社会保険労務士事務所を開業。企業の人事労務相談や給与計算などを請け負う。また、関与先企業の社員のキャリアプランなどに関してアドバイスをしている
プロフィール詳細マナー講師/アカデミー・なないろスタイル代表
Chikako Higuchi〇元資生堂ビューティーコンサルタント。現在は全国の企業・自治体でマナーとコミュニケーションの研修を実施。月間約1000人の新入社員に、社会人に必要なビジネスマナーを伝授
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