就活が不安なのは当たり前! 考え方を変えるコツと対処法を解説

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この記事にコメントしたアドバイザー

  • 柴田 登子

    libero firm代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号16034907)/2級キャリアコンサルティング技能士(第21S17401472号)/公認心理師(登録番号:55348)/トーストマスターズインターナショナル日本語スピーチコンテスト全国1位(2013、2019年) SNS:Facebook

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  • 平井 厚子

    Officeまいとれいや代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号18050998)/2級キャリアコンサルティング技能士(第13S17405190号)/産業カウンセラー(第S0801178号)/教員免許 SNS:X(旧Twitter)/Instagram

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  • 永田 修也

    永田キャリアコンサルタント事務所代表 保有資格:国家資格キャリアコンサルタント(登録番号17078719)/メンタル心理カウンセラー SNS:YouTube/ブログ  

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この記事のまとめ

  • 就活の不安は3つに分類して考えることが重要
  • 不安の分類別に紹介する解消法を実践していこう
  • 不安を軽減して就活を捗らせるリフレッシュ方法4選も解説
  • この記事を読んでいる人におすすめ

  • 適職診断

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就活に不安を抱く人は多くいます。なぜなら、ほとんどの学生にとって初めて取り組むことだからです。何から手を付ければ良いかわからず、そもそも働くイメージを持てずに不安ばかりが大きくなってしまう人も案外います。

就活の不安を解消するには、自分が何に不安を感じているのかを整理することが重要です。不安に思う原因を突き止めて、自分らしく就活を進めましょう。

この記事では、キャリアアドバイザーの柴田さん、平井さん、永田さんと一緒に、就活の不安を分類し対処していく方法を解説します。就活の不安を軽くする考え方も説明するので、今ある不安とうまく付き合っていくためにもぜひ参考にしてみてくださいね。

こちらの記事では就活うつについて詳しく解説しています。予防策についても紹介していますのであわせて参考にしてみてくださいね。
就活うつは素早い対処が肝心! 相談先やならないための予防法を解説

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就活に不安を感じるのは当然! 原因を知って考え方や行動を変えよう

就活に不安を感じてしまうのは珍しいことではありません。焦りや恥ずかしさを感じる人もいるかもしれませんが、自分を責めすぎる必要はありませんよ。不安をしっかりと整理し、原因に合った考え方を身に付け、行動していくことが重要です。

この記事ではまず、就活に不安を感じる原因を説明していきます。原因をしっかりと知っておくことで、不安を冷静に見つめ直すことができるようになります。

次に就活の不安を大きく3つに分類して、それぞれの解決方法を解説していきます。できることから取り入れてみてください。就活をするうえで見直した方が良い行動や考え方も紹介するので、自分を追い詰めてしまっていないかも振り返りましょう。

また、就活の不安が大きくなりすぎてしまったときはリフレッシュも必要です。記事にあるおすすめのリフレッシュ方法を試してみてくださいね。

就活で焦ってしまったときは、内定に近づく考え方を知っておくと気持ちが楽になります。こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
就活は焦る必要まったくなし! 内定にぐっと近づく5つの考え方

面接が上手くいかないときは、面接回答集を活用してください

面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。

そこで、活用したいのが無料の「面接回答例60選」です。この資料があれば、人気企業の面接でよく聞かれるような質問とその答え方60通りが一目でわかります。

どんな質問が来ても確実に回答できるようになれば、面接はもう怖くありません。今すぐ活用し、面接を突破するのに役立てましょう!

就活が不安なのはなぜ? 原因の根本を知ろう

就活を不安に感じてしまうのは、就活の特徴と自分が置かれた状況が関係しています。気付きづらいことなので、不安の原因がわかるだけでも心が軽くなるかもしれません。原因を冷静に見つめ、必要以上にマイナス思考になっていないか確認してみましょう。

不安な気持ちを整理したい場合は、書き出してみることがおすすめです。不安を箇条書きにしてみて、その原因がこれから紹介する2つに当てはまるかということを考えてみましょう。

永田 修也

プロフィール

これまでの私の経験からすると、考えすぎてしまう人ほど不安が強くなる傾向があると考えています。考え続けても不安が大きくなるだけなので、原因を突き止めて、解消する行動へと移っていけるようにしましょう。

就活が不安だけど、働きたい人はぜひ次の記事を読んでみてくださいね。働きたいを叶える方法について解説しています。
専門家に聞く「働きたい」の叶え方| 即効5ステップを実践しよう!

正解がないから

大学受験ではテストで何点以上取れば合格、運転免許の試験では安全に曲がることができるかなど、明確な正解がありましたよね。しかし、就活には企業の選び方や選考の対策方法、回答内容などの正解がないので不安に感じやすいのです

逆に、正解がないからこそ、あなたらしい懸命な取り組みが大切になります。自分らしさを正直に伝え、相手に誠意を持って対応することができれば、あなたに合う企業から内定を得ることができるのです。

何か決まった回答をしなくてはいけないと考えたり、服装や振る舞いが周囲と違ったからといって落ち込む必要はありません。就活の正解は自分で決めていきましょう。

自分なりに就職する意味を見い出せれば、不安も軽くなるかもしれません。こちらの記事では就職する意味について専門家が複数の視点から解説しているので、ぜひチェックしてください。
就職する意味とは|キャリアの専門家が示す後悔しない考え方

初めて経験することだから

就活は新卒の学生にとって、初めての経験であることがほとんどです。そのため、成功のイメージが湧きづらかったり、戸惑ったりすることが多くなり、就活を不安に思ってしまう場面が多くなってしまいます。

就活では、複数のエントリーシート(ES)を書いたり、面接を繰り返し受けたりする中で、徐々に慣れが生まれます。慣れは不安を和らげてくれることもあるので、経験を積み重ねると不安を軽減できるということを知っておいてくださいね

そもそも就活とはなんなのか、曖昧なイメージで始める人もいると思います。以下の記事では就活について詳しくまとめているので参考にしてみてください。
「就活とは」を専門家が解説! 内定獲得には9つの行動を実践しよう

就活を不安に感じたときは不安の中身を3つに分類してみよう

就活の不安を感じたときの3分類

  • 就活が漠然と不安
  • 特定の選考が不安
  • 就職することが不安

就活の不安を打ち消そうとやみくもに行動をすることは、不安解消につながらない場合がほとんどです。そのため、不安の分類に合わせて考え方や行動を変え、軽減していく必要があります。まずは何に不安を感じているか分類をしましょう。

不安を分類する際は、紙やスマートフォンのメモ帳に書き出してみましょう。不安に感じることが明確になり、分類しやすくなるためです。

また、書き出してみると思ったより不安が少なかった、なんとなく不安に思っていただけだったなど、頭で考えているだけではわからなかったことに気付くかもしれません。

①就活が漠然と不安

「内定をもらえるだろうか」「何から手をつけたら良いかわからない」など、就活に対して漠然とした不安を抱いている人もいるのではないでしょうか。漠然とした不安を抱いている場合は、知識不足が原因となっていることが多くあります。

知識不足とは、たとえば就活のスケジュールや採用までの大まかな流れについて知らないことが挙げられます。地図がない状態で知らない町を歩くような状態になっているので、就活の大枠を把握し、自分がこれから何をしたら良いかを明確にすることが大切です

平井 厚子

プロフィール

不安にはメリットもあります。それは注意力が研ぎ澄まされ、問題に集中できることです。

不安を受け入れ、解消しようとすることで、就活に真剣に取り組むエネルギーになりますよ。

就活のやり方に正解はありませんが、できるだけ効率的に進めたいという人も多いでしょう。就活のやり方をしっかりと理解したい人はこちらの記事を読んでみてくださいね。

就活全体のやり方
就活のやり方は? 内定を勝ち取るために必要なすべてを徹底解説!

最初にすべき準備
就活は何から始める? 必須準備をキャリアのプロが時期別に解説!

②特定の選考が不安

「ESが通過しない」「二次面接で落ちてしまうことが多い」など、特定の選考を不安に感じている人もいるでしょう。就活では選考別に対策が異なります。通過しなかった選考を振り返り、必要な対策を講じていきましょう。

選考では、なぜ通過できなかったのかという部分を教えてもらえることはほとんどありません。そのため、自分での振り返りが必要となります。選考が終わった後は全体を思い返し、メモを取りましょう。その情報をもとに、対策をしていくことが重要です。

永田 修也

プロフィール

選考に落ちたとしても疑心暗鬼になりすぎないことが大切です。通過する人がいれば落ちる人がいることも当然と考えましょう。

模擬面接などでフィードバックをもらい、徐々に回答の精度を上げていけば良いだけなので、必要以上に怖がらなくても大丈夫ですよ。

特定の選考が不安になり、就活がつらいと感じ始めた人はこちらの記事を参考に心を軽くしていきましょう。
就活がつらい人必見! 心が軽くなる対処法を原因別に解説

就活がうまくいかないと感じたときには、今すぐできる対策法を実践していきましょう。こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
就活がうまくいかないあなたへの処方箋|今すぐできる対策を徹底解説

特定の選考への不安が募り就活をやめたいと感じたときは、こちらの記事を参考にポジティブに考えるための方法を実践してみましょう。
就活をやめたい時の脱却方法は? ポジティブへの転換法を解説

あなたが受けない方がいい職業を確認してください

就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。

そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。

強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。

こんな人に「適職診断」はおすすめ!
・志望業種をまだ決めきれない人
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人

③就職することが不安

就職をするにあたって、「待遇の悪い会社に就職してしまったらどうしよう」「社会人として働いていけるのか」などと、不安を抱く人もいるのではないでしょうか。

経験のないことに対して不安になるのも当然です。その場合は、今から集められるだけの情報を集め、不安を緩和していきましょう。

経済産業省が2023年6月に発表した令和3年経済センサスによると、日本の企業数は368万4,049社に上ります。それだけ多くの働き方や仕事があり、それぞれに適した人材がいるということです。

今は働くことにマイナスイメージを持っていたとしても、自分に合った企業は必ずあると考えてくださいね。企業に関して就職した後のことをしっかりと調べ、働くイメージをつかむのが大切なのです。

柴田 登子

プロフィール

私は心理学で「不安」について初めて学んだ時、「不安は未来に対して抱えるもの。過去ではなく前を向いているから不安になる」と説明されハッとしました。

誰でも、これから始まるまだ知らない世界に対しては不安を抱え、臆病になるものです。

でもそれは同時に「未来を切り開く」瞬間でもあるので、就活の不安をマイナスに捉えすぎる必要はありません。

内定承諾に迷っているときは、感覚だけで決めずに判断基準を持っておきましょう。こちらの記事で判断基準を解説しているので参考にしてみましょう。
内定承諾に迷う人が持つべき判断基準|NGな考え方も解説

内定をもらったものの気持ちが晴れないときは、感情に流されずに適切な対処法を実践していく。こちらの記事を参考にしてみましょう。
内定ブルーの原因は? 感情に流されない適切な対処法を徹底解説

就職をしたくないと悩んだときは、就職しないメリットとデメリットを知ることで冷静に判断することができます。こちらの記事で紹介しているので参考にしてみましょう。
就職したくないと悩むあなたへの解決案|悩みの原因と対処法を解説

こちらのQ&Aでは将来が不安で悩んでいる大学生にキャリアコンサルタントが回答しています。参考にしてみてくださいね。

動き出す前に! 就活への考え方で押さえてほしい3つのポイント

就活への考え方で押さえてほしい3つのポイント

  • 周囲の学生と比べない
  • 不安を課題に変える
  • 小さなゴールを決める

就活の不安を解消するためには、自分の状況に合った行動が大切になります。ただ、行動する前の考え方がズレていると、不安が解消されなかったり、間違った方向に進んでしまったりする可能性があるのです。

ここでは、就活における考え方で押さえてほしいポイントを紹介していきます。行動を起こす前に、この3つが守れているかを考えてみましょう。就活用のノートやメモ帳の一番上に記載しておくと忘れづらいのでおすすめです。

①周囲の学生と比べない

就活をしていると、周りの学生が優秀に見えたり、内定を持つ人に焦りを覚えたりする場面も出てきます。しかし、就活はあなたのペースで、納得いく結果が得られるように進めることが重要です。

就活は事前に決まっている正解や合格ラインがあるわけではありません。いつまでに就活を終えなくてはいけないという決まりもなく、内定獲得のスピードを重視する必要はないのです。

また、口コミサイトで過去に内定をつかんだ学生の体験談を知ることもありますよね。参考にすることは大切ですが、同じような行動や回答ができなかったからといって落ち込む必要はありません

周囲の学生と比べないことを心掛けましょう。

どうしても周りの学生が優秀に見えてしまい、自信がなくなってしまいます。その場合、どうしたら良いでしょうか?

永田 修也

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必要ない情報は思い切ってシャットアウトしてみよう

比べない方が良いとわかっていても、ついつい比較して落ち込んでしまいますよね。それは感情を持つ人間である以上、仕方のないことだと思います。むしろ、意識しないようにと思うほど、強く意識してしまうことでしょう。

対策としては、自分にとって「必ずしも必要でない情報」は思い切ってシャットアウトしてしまうことです。

SNSを見る癖をやめる。就活中はアプリを消しておく。友人とのLINEグループから抜けたり、飲み会の誘いは断るといった行動に移せることはたくさんあります。

気軽にできることから始めてみて、他人と比較しない環境を整えていきましょう。

こちらのQ&Aでは就活がうまくいっている友達の話を聞くことをつらいと感じている学生からの相談にキャリアコンサルタントが回答しています。周囲と比較しないための考え方を知りたい人は参考にしてみましょう。

39点以下は要注意!就活の弱点を克服するために今すぐ診断しよう

就活では気をつけるべきことが多いです。いざという時に「その対策はしていなかった…」と後悔したくないですよね。

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②不安を課題に変える

就活の不安を分類できたら、それを課題として捉え直しましょう。不安を課題とすることで、解消するための行動にまで落とし込むことができるのです。それにより、就活に感じる過度な不安を軽減していくことができます。

たとえば、一次面接に不安があったとします。過去の面接を振り返ってマナーや振る舞いに自信がなかったという課題を見出せた場合、入退室の練習や身だしなみを事前にチェックするという対処法を実践することができるのです。

不安を分類して課題を突き止め、解消するための行動をして、不安を軽減していきましょう。

③小さなゴールを決める

就活は正解がないため、どんな努力をどのくらいやれば良いかわからなくなることもありますよね。先の見えない状態で努力するのはとても大変です。まずは自分で小さなゴールを決めて達成していきましょう。達成感が、必要以上の不安を軽減させてくれます。

ゴールとするのはどんな小さなことでも構いません。エントリーを3社する、ESを2社分提出する、面接の練習を1回するなどが挙げられます。課題をクリアするために小さな行動を積み重ねることが重要です。

就活が漠然と不安なときにおすすめな行動3選

就活が漠然と不安なときにおすすめな行動3選

  • 就活のスケジュールを把握する
  • 選考フローを知る
  • 自己分析をする

就活が漠然と不安な人は、知識不足の場合が多いと解説しました。そこで、就活の基礎知識として就活の大まかなスケジュールや流れを説明していきます。

中には就活のスケジュールを知って、出遅れたと感じる人がいるかもしれません。ただ、スケジュール通りに進めないと内定が得られないわけではないので、今から取り組めることをコツコツとやりましょう。

就職に関する情報を集めるためにおすすめな方法はありますか?

柴田 登子

プロフィール

LinkedinなどのSNSで社員のアカウントを閲覧してみよう

業界や企業のことを知る手掛かりとして、SNSを活用しましょう。企業が持つ自社アカウントではなく、従業員個人のアカウントを閲覧することがおすすめです。

Facebookなどでも良いですが、Linkedinのようなビジネス色の強いSNSだと、個人ページに社名と職務経歴が記載され、投稿欄に最近手掛けたビジネスが紹介されていることも多々あります。

会社名で検索をすれば、今そこで働いている人や、過去に勤務していた人のリアルな情報を得られますよ。

①就活のスケジュールを把握する

新卒の就職活動のスケジュール

漠然とした不安を解消するためには、就活のスケジュールを知っておくことが有用です。上記の表を確認して、自分がいる時点を整理しましょう。

就活のスケジュールについては、政府から日本経済団体連合会(経団連)に対して、2024年度卒業・修了予定者等の就職・採用活動に関する要請がでています。

要請によると、大学3年生3月から就活の情報が解禁となり、企業による説明会が始まります。そして、大学4年生6月から採用選考が始まり、大学4年生10月以降に内定を出しても良いとなっています。

しかし、経団連にはすべての企業が加盟しているわけではなく、そもそも要請は法定拘束力や強制力を持っているものでもありません。この日程とはずれた時期に説明会や選考、インターンシップをやっている企業も存在しています。

まずは就活のおおまかなスケジュールをつかみ、現状できることを整理し、選考を受けたい企業を調べていきましょう

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②選考フローを知る

一般的な選考フロー

漠然とした不安を解消するためには、内定までの選考フローを知ることも重要です。選考フローを把握し、どのような準備が必要となるかを確認してきましょう

一般的な選考は、ESによる書類選考、読解力や計算力を測る適性検査があり、複数回の面接を経て内定となります。

ただ、企業によってフローはさまざまです。選考を受ける人数の多い企業では筆記試験が複数回あったり、面接が4~5回の場合もあります。また、社員の少ない企業では面接の回数は少ないものの、時間が長くなることもあります。

企業ごとの選考フローを知るには、企業が公表している採用ページの情報のほか、口コミサイトが役立ちます。選考を受けたい企業があれば、下記サイトを参考にしていきましょう。

③自己分析をする

漠然とした不安を解消するためには、自己分析も大切です。企業の選考を受ける前に、自分のやりたいことや得意なことを明確にしておき、自分に合った企業を見つけることに役立てていきましょう

自己分析をやったことがない人には、自分史がおすすめです。小学校から現在まで、勉強したことや趣味、頑張ったことなどを振り返ってみましょう。

自分史はフォーマットを使って共通点や全体的に気付いたことを書き出すことで、自分の好きなことや大切にしている価値観、身に付いたことを整理することができます。

自分史をまとめるためのフォーマットを使って内定につながる自己分析をしたい人は、こちらの記事にあるフォーマットを使ってみてくださいね。使い方も解説しています。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説

自分史以外にも自己分析に使えるフォーマットがほしい人は、こちらの記事を参考にしてみましょう。
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選

特定の選考が不安なときにおすすめな行動3選

特定の選考が不安なときにおすすめな行動3選

  • 選考別の対策をする
  • 慣れるまで繰り返す
  • 専門知識を持った人に相談する

特定の選考が不安なときは、選考に合った対策が必要です。また、対策は一度だけすれば良いのではなく、繰り返して慣れることも大切になります。自信のなさが伝わると企業には良い印象が残りづらいため、対策をしっかりとしましょう。

対策で迷ったり、困ったりしたときには専門知識を持った人に相談することもおすすめです。一人で悩んで不安を抱えるより、周りへ積極的に相談してくださいね。

①選考別の対策をする

特定の選考が不安な場合は、選考に合った対策をすることが必要です。面接では、一次と二次、最終でそれぞれ評価されているところが異なります。選考の違いを考慮して対策しましょう

選考別の対策は一つではなく、複数あります。たとえば、書類選考の対策としてESを見直す場合、誤字脱字や敬語の使い方だけではなく、志望動機や自己PRの書き方にも工夫が必要です。

やることが多く心が折れそうになる瞬間もあるかもしれませんが、一つずつ実践していきましょう。

選考ごとの対策方法は、下記記事で解説しています。面接のフェーズに合わせた対策や適性検査の勉強方法など、今の状況に合った記事を参考にしてみてくださいね。

書類選考対策
書類選考で落ちる6つの理由|通過率が格段に上がる5つの基本を解説

適性試験対策
適性試験完全ガイド|試験内容から合格必至の勉強方法まで解説

一次面接対策
一次面接を突破する4つの秘訣|頻出質問や落ちる人の特徴も解説

二次面接対策
二次面接は深掘り質問に注意! 回答例や失敗する学生の特徴を解説

最終面接対策
最終面接の合格率を高める6つの対策|頻出質問と回答例文で徹底解説

面接が怖いと感じたときは、その恐怖を取り除いてから選考に参加しないと、思わぬ結果になってしまうかもしれません。こちらの記事を参考に面接への恐怖感を和らげていきましょう。
「面接が怖い」は誰しも同じ! 恐怖を克服する対策18選

内定が取れないと感じたときは、自分の行動を見直した方が良いかもしれません。こちらの記事では内定が取れないと感じたときにやるべき行動を紹介しているので参考にしましょう。
内定をとれない人の8つの特徴と対策|今からやるべき行動を解説

②慣れるまで繰り返す

選考別の対策方法を把握したら、自信を持って臨めるように、繰り返し練習して慣れましょう。特に面接では、自信がない様子で選考を受けていると、面接官にマイナスな印象を残してしまうことがあります。

面接の練習をする場合は、録画がおすすめです。入室の仕方や話すことに慣れたと思っていても、目線が泳いでいたり、意外と声が小さかったりなど、自分では気付けない部分がわかるかもしれません。一度録画してみて、客観的に見てみましょう。

またESは、いろいろな企業のものを書いてみましょう。設問のされ方や文字数など企業による違いを体験することで、ほかの企業の項目でも活かせることが見つかるかもしれません。

面接で緊張してしまう人は、事前準備から当日までの対策を整えていきましょう。以下の記事を参考にしてみてくださいね。
面接で緊張しないためには? 事前準備~当日の対策方法を徹底解説

模擬面接をおこなうときに、より高い効果を得たいと考えている人はこちらの記事を参考にしてみてくださいね。
模擬面接の効果を発揮させる6つのコツ|準備から進め方まで一挙解説

面接でどうしても緊張してしまうのですが、どうしたら良いでしょうか?

平井 厚子

プロフィール

自己紹介で緊張していることを伝えるのも一つの手

緊張すること自体は何の問題もありません。それだけ入社意欲が高い証拠です。どうでも良いと思っている面接なら、緊張しないでしょう。

緊張を隠す必要もありません。自己紹介で、「とても緊張していますがよろしくお願いします」と自己開示するのも一つの手です。

大事なことは、緊張している状態でも伝えたいことをしっかり伝えることです。そのためには十分な準備と練習が必要になります。

「あれだけ練習したから、大丈夫」「できる準備は全部やった」という気持ちで面接に臨めるようにしてみてください。

③専門知識を持った人に相談する

一人で対策することが不安な場合は、大学のキャリアセンターやハローワーク、就職エージェントに相談をしてみましょう。

大学のキャリアセンターや就職エージェントは、模擬面接を通してアドバイスをしてくれたり、ESの添削をしてくれたりとさまざまな面でサポートしてくれます。家族や先輩などより専門的な目線を持っているため、内定をつかむ近道となるのです。

また、選考への不安を話すことで、自分で見つけた課題とは違う課題を発見することができるかもしれません。複数の人からの意見を参考に、より良い対策をとっていきましょう。

柴田 登子

プロフィール

就活では、希望する職種や業界でどのような人材が求められているかを知り、自分がそれに沿った人材であるとアピールする必要があります。

自分でも市場調査や仕事を理解することは大切ですが、プロの知識を借りればより効率的に、自分が求められている人材であるとアピールする手掛かりを得られます。

就職することが不安なときにおすすめな行動3選

就職することが不安なときにおすすめな行動3選

  • 企業研究を納得いくまでやる
  • OB・OG訪問をする
  • 周囲にいる社会人にキャリアを聞いてみる

就職することを不安に感じてしまう場合は、就職を目指す企業をとことん調べ、社会人経験がある人の話を聞くことが有効です。

自分ができる行動を最大限おこない、不安を緩和させていきましょう。

①企業研究を納得いくまでやる

就職することを不安に感じた場合は、企業研究を納得いくまでやるようにしましょう。まず、企業について知りたいことをリストアップしましょう。そのうえで企業HPを調べたり、就職四季報や業界地図を読んだりしていきましょう。

また、企業説明会で担当者に質問ができる場合や、採用ページで新卒者からの質問を募っている企業もあります。企業へ直接質問できる機会があれば、積極的に活用しましょう

最近ではYouTubeで企業説明の動画を公開していたり、オンラインでの会社説明会もあります。複数企業の企業研究を効率よく進めたい場合は、これらをうまく使っていきましょう。

完璧な企業研究のやり方をマスターして、就活の不安を軽減していきましょう。こちらの記事を参考に企業研究を進めてくださいね。
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も

就職四季報は就活で知りたいデータがピックアップされていて、就活に有効活用できます。就職四季報の使い方を詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
就職四季報の活用方法! 就活を有利にするポイントや読み方を伝授

調べていった企業情報は、企業研究ノートにまとめていくと他社との比較や選考対策に有効に使うことができます。企業研究ノートの作り方を知りたい人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。
作り方例4選|企業研究ノートのまとめ方をイラスト付きで解説!

職場の人間関係など、調べてもわからない部分で不安になってしまいます。どうしたら良いでしょうか? 

永田 修也

プロフィール

積極的にインターンシップや職場見学をしよう

職場の人間関係や雰囲気というのはどれだけ調べても載っていない情報ですよね。それゆえに不透明な部分があると不安になってしまう気持ちもわかります。

対策としては、積極的にインターンや職場見学などに参加しましょう。現場の空気感を知ることで、働く人の表情、活気、温度感を肌で感じられると思います。

もし希望する企業でそのようなことを受け付けていない場合は、自分から問い合わせて入り込んでいくこともおすすめです。

断られればそれまでですし、了承がもらえたならば、ほかの学生に比べて積極性を評価されて採用へ近付く可能性もあります。

インターンに参加すると確実に企業への理解は深まっていきます。こちらの記事を参考にインターン先の選び方を押さえておきましょう。
インターンは就活に不可欠? 8のメリットと選び方を詳細解説

こちらのQ&Aでは店舗見学を考えている学生に、キャリアコンサルタントがコツを解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。

②OB・OG訪問をする

説明会や選考だけでは、実際に働くイメージが湧かないと考えている人もいるのではないでしょうか。働き方や就職した後のイメージをつかむために、働いている人に直接聞いてみましょう

OB・OG訪問をする際は、相手の立場に沿った質問をすると具体的な話を聞き出すことができます。

たとえば、あなたが営業職を希望していたとします。現場で働く社員に働きがいや苦労を聞ければ不安の解消につながる可能性が高いですが、管理職を務める社員に聞いた場合には、参考になる情報をあまり得られないかもしれません。

OB・OG訪問では、相手の立場と自分のしたい質問が合っているかを考えて、訪問相手を選びましょう。

OB・OG訪問は質問によっても聞ける情報の質が大きく変わります。こちらの記事を参考にしてください。
OB・OG訪問は質問選びが鍵! おすすめ質問100選を紹介

③周囲にいる社会人にキャリアを聞いてみる

自分が就職する企業に勤めている人だけではなく、周囲にいる社会人にキャリアを聞いてみると、働くことを新しい視点から見られるかもしれません。家族をはじめ、部活やサークルの先輩に仕事やキャリアの話を聞いてみましょう。

たとえば、営業職を目指す場合、販売する商品は違ったとしても、同じ営業職の親がたどってきたキャリアや仕事のモットーが、自分のキャリアを描くことにつながるかもしれません。

また、部活やサークルの先輩から社会人1~2年目の様子を聞くことで、就職して得られるスキルが明確になったり、あまり意識していなかった福利厚生について自分に合った内容に気付けるかもしれません。ぜひいろいろな人に話を聞いてみましょう。

アドバイザーコメント

不安を書き出したり人に話したりすることが重要

繰り返しになりますが、不安を持つのは当たり前であると受け入れましょう。学生から打って変わって、価値を提供して報酬を得る立場になるので、予測がつかないこともたくさんあります。当たり前のことです。

物事には事前に予測して対策できることと、起きてみないとわからないことがあります。不安を書き出したり、人に話したりして、不安を見える化してみましょう。そのうえで、対策できることは対策すれば良いのです。

不安の正体に合った対策と自信をつける方法を試してみよう

人間関係が不安ならコミュニケーション力向上の本を読んだり、セミナーを受けてみたりもできますね。仕事ができるかどうか不安なら、希望する仕事に関係する勉強をすれば不安を減らせると思います。

対策できないことが不安なら、自分を信じる力を高めましょう。自分を信じる力を高めることで、「私なら大抵のことを乗り切れる」と思えるようになるのです。

そのためのシンプルな方法は、自分との約束を守ること。つまり自分を律する力をつけることです。それが自分を信じる力、つまり自信につながります。

就活の不安を増幅させてるかも? 見直しておきたい行動と考え方

就活の不安を増幅させてるかも? 見直しておきたい行動と考え方

  • 行動①有名企業の選考ばかり受ける
  • 行動②入社の希望条件を高くして企業を探す
  • 行動③一人で就活をする
  • 考え方①選考結果を自己否定と捉える
  • 考え方②将来を悲観的に考える

就活に不安を感じている人の中には、自分で自分を追い詰めてしまっている人がいるかもしれません。不安を増幅させていないかを振り返っておくことも大切です。

ここでは見直したい行動と考え方をそれぞれ説明します。就活は一人で取り組む時間も長く、周囲が見えづらくなるときもあるので、今までの自分を振り返りつつ見直していきましょう。

行動①有名企業の選考ばかり受ける

多くの選考を受けているものの、なかなか選考を通過できないと感じている人は、有名な企業の選考ばかりを受けていないか確認しましょう。

知名度の高い企業は倍率も高い傾向にあり、内定を得られる確率が低くなるので、選考に通らないという不安を抱えてしまうきっかけになることがあるのです

たとえば、日本経済新聞などの第35回日経企業イメージ調査では、企業認知度という項目があります。選考を受けている企業とこの調査を照らし合わせて、有名企業の選考ばかりを受けていないか確認しましょう。

知名度以外の企業選びの基準や見つけ方がわからないと悩んでいる人は、こちらの記事も参考にしてください。
意欲が伝わる「企業選びの軸」の回答例50選|見つけ方も解説

行動②入社の希望条件を高くして企業を探す

入社の希望条件を高く設定しすぎると、条件に合う企業が少なくなり、選考を受ける企業が減ってしまいます。内定がなかなか得られないと感じたり、行きたい企業がないと感じてしまう場合は、条件に関して優先順位を決めて企業の選択肢を増やしましょう

たとえば、①給料②年間休日数③転勤の有無④勤務地⑤会社規模といった希望条件があるとします。

すべての条件を満たす企業がない場合、たとえば転勤は一度くらい経験をしてみたいと思えるなら希望条件から削ったり、休みの日数が確保されていればシフト制でも構わないと条件を変えたりすると、これまで検討していなかった企業が入るかもしれません。

入社の希望条件を狭めすぎると、選考を受けられる企業が減り、内定をもらえないかもしれないという不安を増幅させてしまう恐れがあります。一度、入社の希望条件を書き出して優先順位をつけ、広い視野での企業選びを意識してみましょう。

そもそも就職の軸が定まらず企業選びができないと悩んでいる人は、こちらの記事も参考にしてください。
就活の軸一覧90選! 納得できる企業選びの基準の見つけ方も解説

仕事に対して高い希望条件をつけてしまうと、仕事が見つからない状況になりやすいです。以下の記事では仕事が見つかない場合の突破口を解説しているので参考にしてみてください。
仕事が見つからない悩みは脱出できる! プロに聞く4つの突破口

行動③一人で就活をする

一人で就活をすることは極力やめましょう。就活ではほかの人の視点が入ることで、より良いESになったり、面接の練習ができたりします。自分だけでは気付かない強みがわかったりするなど、ほかの人に協力を仰ぐことで、より充実度の高い就活となります

誰に頼れば良いか迷う場合は、大学のキャリアセンターや就職エージェントがおすすめです。無料で選考の対策ができたり、就活に役立つ知識を教えてもらえたりします。また、ほかの人に相談することで課題が整理できたり、気持ちが軽くなることもあります。

以下はおすすめのエージェントになります。一人で就活をせず、自分に合ったエージェントなどを頼りながら就活をしましょうね。

相談先はどのように選んでいったら良いのでしょうか?

柴田 登子

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希望業界で活躍するOB・OGがベスト

相談内容にもよりますが、応募先の企業や希望する業界が決まっていたら、そこで活躍する人のアドバイスを参考にするのがベストです。

しかし、大学のOB・OGにあたってみても、そのような人材にたどり着けない場合もあります。

その時は大学のキャリアセンターや、就職エージェントに相談してみましょう。さまざまな業界の攻略法を熟知しているので、有用な情報を得られる場合が多いですよ。

逆にあまり相談をおすすめしないのが両親です。自分をよく知ってくれているはずだと、意見を聞いてしまいがちですが、自分世代の価値観で就職を語りがちです。

大手企業やバブル期に花形だった職種を進められたりもするのであまり参考にはならないと思っておきましょう。

考え方①選考結果を自己否定と捉える

選考に通過できなかったときに、「社会に必要とされていない」と否定的に感じる人もいるかもしれません。ただ、選考結果は選考不通過という事実でしかなく、あなたの人間性を否定しているものではなため、肩を落とし過ぎないでくださいね。

就活では、企業とあなたがマッチングした場合に内定をつかむことができます。そのため、選考に通過しなかったというのは単にマッチングが良くなかったということです

マッチングが良くない企業に就職しても、入社後に違和感を抱いたり、ストレスが大きくなってしまう可能性が高くなります。

相性が悪い会社に入社することは、後々あなたがつらい思いをしてしまうことにつながるのです。選考に通過できず心が沈むことがあっても、自分を否定しすぎる必要はありません。

考え方②将来を悲観的に考える

今感じている不安を根拠に、将来を悲観的に考えてしまうのは避けましょう。将来について確定的なことは言えないにもかかわらず悲観的に考えるというのは、自分で自分を追い詰めている現れです。その際は気分転換を図っていきましょう。

選考に落ちたり、なんとなく将来が予想できなかったりして、不安になるのは当然です。ただ、それを悲観的に考えていてもプラスに転じることはめったにありません。不安を解消できるような行動をとっていくようにしましょう。

アドバイザーコメント

就活の不安から避けて通ることだけはやめよう

就職活動をしている学生に何が何でもやらないでほしいのは「不安だから避けて通る」ということです。

近年の学生は子どものころから失敗を回避し、親や先生などの大人が周囲の環境を整えた中で育った人がほとんどです。「コスパ」や「タイパ」という言葉が示すように、割に合わないことや失敗しそうなことはやらないと考える傾向があります。

しかし、大人が運営し、守ってくれる学校という社会からの卒業が近づいています。まさしくその入口が就活なのです。最初からあちこち内定を取れる学生などほとんどいません。

みな何度も失敗したり迷ったりしながら、より自分に合った会社や仕事を見つけていきます。面接が怖いから、落とされるのが嫌だからと不安なことから逃げてばかりいると、その先で何の結果も得られなくなってしまうのです。

不安は大きな安心や喜びの通過儀礼だと割り切ろう

就活では不安は避けて通らずに受け止めましょう。「立ち向かう」なんて強い姿勢は不要です。

説明会もESの記入も不安だった面接も、一度経験すれば「こんなものか」と慣れます。そしてその先で「内定」が得られれば、大きな安心や喜びが押し寄せます。

不安はその瞬間の前に必ずある「通過儀礼」だと割り切っておきましょう。

就活が不安なときにおすすめなリフレッシュ方法4選

就活が不安なときにおすすめなリフレッシュ方法4選

  • 泣く
  • 軽い運動をする
  • 気の置けない人と会話する
  • 趣味に没頭する

就活に対する不安が募ってしまったときは、積極的にリフレッシュをしてください。気分が落ちたまま就活をしても苦しいだけで、どんどん苦痛に変わってしまいます。

リフレッシュは、週1回するなどと頻度をあらかじめ決めることがおすすめです。不安が大きくなりすぎて何も手に付かなくなる前に、適度にリフレッシュができると就活が捗りますよ。

就活が疲れたと感じたときは休息を取らないと体調を崩してしまいます。こちらの記事も参考に休息方法を実践してみましょう。
就活に疲れた人への休息の手引き|絶対にやってはいけないことも解説

就活のストレスを解消する方法はこちらの記事でも紹介しています。57の方法が記載されているので自分に合うストレス解消法が見つかるはずです。
就活のストレス解消法57選|悩みを根源から断ち切り楽に進める方法

①泣く

就活が不安で泣きたいと感じたことがある人もいるはずです。そんなときは思い切って泣きましょう。泣くことにはストレス解消の効果があります。泣くことにより、リラックスを促す副交感神経が優位となり、体全体がリラックスするためです。

感情を我慢して、不安を悶々と抱えるよりも、自分の感情に正直に動く方が心の健康にとって重要です。泣きたいときは泣きましょう。

②軽い運動をする

就活の不安が大きくなってきたときは、軽い運動を生活に取り入れましょう。運動することにより、心を安定させるセロトニンなどのホルモンが出て、ポジティブに考えることができると言われています

厚生労働省のこころと体のセルフケアによると、1日20分くらいの運動が心の健康に有効とのことです。近所をランニングやウォーキングしたり、得意なスポーツをしたりするなど、やれる範囲で運動をしてみましょう。

③気の置けない人と会話する

気の置けない人と会話をすることは、安心やストレス解消を感じさせてくれるため有効です。友人や家族などに感じている不安を打ち明けてみましょう。

もし就活の話をしたくないと思ったときは、関係のない話をするのも有効です。特にくだらない話で笑ったりできるとストレス解消になるので、少し疲れを感じたときは仲の良い人との会話を楽しみましょう。

④趣味に没頭する

お気に入りの趣味があれば、定期的に趣味に没頭する時間をつくりましょう。就活を忘れることができると、リフレッシュ効果が高くなります。

趣味をするときにおすすめなのは、スマホの電源を切ることです。スマホを見たときに、メールが届いていたり、就活に関するアプリを目にしてしまうと、どうしても切り替えが難しくなってしまいます。

就活からいったん自分を切り離して、好きなことに打ち込んでみましょう

リフレッシュはどんなタイミングでするのがおすすめですか?

平井 厚子

プロフィール


ストレスが溜まる前にリフレッシュすることが重要

どんなタイミングでも良いと思います。不安を我慢することもありません。ストレスが溜まる前にリフレッシュしましょう。

記事にもありますが、「泣く」のはとても効果があります。泣きながら不安や苦しい気持ちを言葉にすると、とてもすっきりするのです。「カタルシス効果」と言います。

一人になって、取り繕った言葉ではなく、本音を言葉にしちゃいましょう。誰も聞いていません。泣くことで交感神経が副交感神経に切り替わり、緊張が取れることも知られています。

不安と緊張を、涙とともに押し出して、リフレッシュしてみてください。

就活が不安で苦しいときは病院の受診も検討しよう

もし就活が不安で眠れなくなったり、食欲がなくなるなどしたら、病院を受診しましょう。就活が不安で調子が悪いときは、心療内科への受診を検討してみてください。

就活が原因でうつ病になったり、自殺に至るケースも発生しています。周囲の人からたびたび元気がないと指摘されたり、会話が減る、頭が回らないなどのことがあれば、医師に相談するようにしましょうね。

以下は厚生労働省が設ける相談窓口になります。自分の状況に合わせて頼ってくださいね。

就活が不安で苦しいときの電話窓口

就活が不安で苦しいときのSNS窓口

アドバイザーコメント

就活の疲れが体調に出たら病院を受診しよう

もしも就活に疲れてしまい、「何も楽しくない」「毎日食欲がない」「朝も起きられない」などの無気力な状態が続くようであれば、一度心療内科を受診することをおすすめします。

なんとなくやる気が起きないという程度であれば何かをきっかけに戻ることもありますが、身体に影響が出てしまっているとなると根本的な解決策が必要となってきます。

笑顔がなくなってつらさを感じ始めたら黄色信号

特に笑顔がなくなって毎日過ごすことがつらく感じるようになっているのであれば黄色信号ですね。

心療内科やメンタルクリニックと聞くと、「すごく精神的に重い症状がでている人が行くところなのかも」というイメージがあるかもしれませんが決してそんなことはありません。

ちょっと心が疲れてしまった具合の悪さでもしっかりと精神科医の先生が診てくれるので、まずは自分が共感できるクリニックをHPなどで検索して連絡してみましょう。

就活の不安が大きくなりうつ気味に感じたときは早めの対応が必要です。こちらの記事では相談先や予防法も解説しているので参考にしてみてくださいね。
就活うつは素早い対処が肝心! 相談先やならないための予防法を解説

息抜きも大切! 就活の不安は分類して一つずつ解消していこう

就活に不安を感じた場合は、自分の不安を書き出し、分類することが大切です。それにより不安の種類がわかり、考え方や行動を改善していくことができます。不安が募ってもまずは一度立ち止まって整理をするようにしましょう。

就活はほかの人と比較するとネガティブに考えてしまいます。比較することはやめ、自分のゴールに向かって就活を進めてみてくださいね。

また、息抜きも非常に大切です。定期的にリフレッシュしながら、心が晴れない場合は医師にも相談してみてください。自分らしい就活ができるように、不安を整理しながら、原因にあった考え方と行動をしていきましょう。

アドバイザーコメント

不安を持つのは一生懸命に取り組んでいる証拠

初めての経験に不安を覚えるのは、当然のことです。それだけ一生懸命に取り組んでいるのですね。この記事では不安に対峙するのに、分析したり言語化したりして正体を明らかにし、解消することをメインに紹介してきました。

それでも残る不安をどうするか。人間は理性だけで生きているわけではなく、すべてが意識化されているわけでもないです。不安と向き合っても解消しきれないものが残ることもありえます。

不安に感じていることを再点検し就活に取り組んでみよう

もしかしたら、感じている不安は、あなたに何かを教えようとしているのかもしれません。不安があると、自分の目指す将来像や働くことの意義などを再点検したくなります。「大丈夫」と思っていることが大丈夫ではないかもしれないという観点で、自分の就活の進め方を確認してみましょう。

最後に、物事はすっぱり割り切れるものではないと、腹をくくることも必要です。不安がゼロになることはありません。やってもやっても、どこかに不安は残ります。

不安が残ることは居心地が悪いかもしれませんが、どっちつかずの感情を自分の中に抱えておく力も、生きていくには必要なことだと思います。応援しています。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了
全国民営職業紹介事業協会 職業紹介責任者(001-220824001-02942)
国家資格キャリアコンサルタント

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