この記事のまとめ
- 「やりたいことがわからない」は8つの原因が考えられる
- やりたいことが必ず見つかる思考・行動の方法を12個解説
- 逆に見失うことも! やりたいことを見つけるうえでの注意点も把握しよう
将来を考えるうえで、「まずはやりたいことを見つけよう」と言われることが多いですよね。しかし、「そもそもやりたいことなんてない、わからない……」と悩む人もいると思います。
特に既卒の人は、やりたいことがわからないから新卒の就職活動をしなかった、活動はしたものの上手くいかなかったというケースもあるのではないでしょうか。
やりたいことがわからないと悩む人は多くいますが、その悩みを解決しないままなんとなく過ごしてしまうと、将来「結局この道を選んで良かったのだろうか」と悶々としてしまう時がくるかもしれません。
記事では、キャリアアドバイザーの富岡さん、渡部さん、小西さんと、やりたいことが見つからない原因や、見つける方法を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
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「やりたいことがわからない」の原因を知り納得感のある将来を見つけよう
これから仕事を探そうと思っても、自分が何をやりたいのかがわからないから何も選べない。そのように悩む人もいるのではないかと思います。
やりたいことを見つけるために重要なのは、まずやりたいことが見つからない原因を探ることです。そのうえで行動を起こせば、納得感のあるやりたいことが見つかります。
記事では、まずやりたいことがわからない原因を8つ解説します。この中で自分に当てはまるものを探してみましょう。そのうえで、やりたいことを見つけるために必要な準備を説明します。これを心掛けなければ、どんな考えや行動をしても効果を得にくくなってしまうので、しっかりチェックしてください。
さらに、実際にやりたいことを見つける方法を、机で1人で考えてできる「思考編」と、外に働きかける「行動編」に分けて解説します。まずは思考編を実践し、そのうえで行動編に取り組むことで、やりたいことが明確に見えてくるはずです。ぜひトライしてみてください。
そもそも働く意味がわからない……という人は、こちらの記事を参考にしてください。自分なりの働く意味を見出すことができます。
働く意味ってあるの? 納得して就活を進める考え方を解説
長期的にやりたいことがわからない、という人は、こちらの記事でキャリア形成の方法を解説しているので、参考にしてください。
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就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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そもそもなぜやりたいことがわからない? 8つの原因
そもそもなぜやりたいことがわからない? 8つの原因
- やらなければいけないことが多いから
- 人生経験があまり多くないから
- 始める前から無理だと諦めているから
- 完璧主義で失敗をしたくないから
- リスクを取るのが怖いから
- 自分よりも他人の気持ちを優先したことが多いから
- やりたいことを考える範囲が狭いから
- 今の状態に満足しているから
やりたいことがわからないと悩む人は、いきなりやりたいことを見つけようとしてしまうケースが多くあります。
しかし、それでは付け焼き刃の考えになりやすいのです。最終的に納得感のあるやりたいことを見つけるためには、まずはなぜやりたいことがわからないのか、その原因を探りましょう。
ここからは、やりたいことがわからない8つの原因を解説します。自分に当てはまるものがないか探し、やりたいことを見つける足がかりにしましょう。
次の記事では、したい仕事がないニートが仕事を見つける方法について解説しています。こちらも読んで、仕事探しの選択を広げてみてくださいね。
したい仕事がないニートの仕事の見つけ方を解説! 原因別の解決法も
①やらなければいけないことが多いから
「やりたいことがわからない」と感じる人には、実際は「やりたいことがない」というよりも、「やりたいことを考える余裕がない」という人が多くいます。
家庭の事情や勉強、アルバイトなど、考えなければいけない問題が多いと、何かをやりたいという気持ちを抑えることになり、ついには自分でも何がやりたいのかわからなくなってしまうのです。
大学時代に体育会の部活に所属していた学生のケースでは、授業に出る、部活をする、課題に取り組む、そして長期休みはひたすら練習というサイクルの4年間だったため、就活時にはやりたいことがなくて困ったという事例がありました。
②人生経験があまり多くないから
やりたいことは、これまでの経験から見つかることが多くあります。たとえば、サッカーをまったく知らない人が「サッカー観戦をしたい」「サッカー選手になりたい」とは思いませんよね。
人生経験が多ければ、それをきっかけにやりたいことが見つかりやすくなります。その中でも、成功体験、失敗体験が多ければ、自分に向いていること、向いていないこともわかりやすくなり、やりたいことの精度も上がるのです。
反対に人生経験が少ないと、その分心から惹かれるものが少なくなり、またたとえ気になるものがあっても「上手くいかないのではないか」と始めることが億劫になってしまいます。
たとえばアルバイト経験がない、勉強や部活動が忙しいなど、行動が偏りがちになる学生は、経験の幅が狭く、知らないことに興味・関心を持つ機会が少なくなります。新しいことに対する経験不足が原因の一つと考えられます。
③始める前から無理だと諦めているから
自分に自信がない人も、やりたいことがわからないという悩みに陥りがちです。やる前から「自分にはどうせ無理だろう」と諦めてしまい、やりたいことを見つけようという思考を避けてしまっているのです。
また、何かを始めるための準備や行動を面倒に思い、何もしない方が楽だからと、やりたいことを見つけようとしないケースも多くあります。
始める前から諦めてしまっている場合、そもそも心の底では「やりたいことなんて考える必要がない」と感じていることもあります。
④完璧主義で失敗をしたくないから
完璧主義で失敗をしたくないという思いから、真に自分がやりたいことと向き合うのが怖いと感じている人もいるのではないでしょうか。
特に、今まで優秀と言われる道を歩んできた人の中には、これまでまったく挑戦したことのない道を考えることに恐怖心を抱くかもしれません。
自分の想定できる範囲で行動したいという思いから、自分のやりたいことよりもこれまでの経歴、経験を踏まえて行動を選択してしまうことがあるのです。
「失敗は成功の母」。先人は、含蓄ある教えを言い残しています。失敗をしたくないと思うこと自体が、完璧ではない証です。
「完璧=失敗しない」ではありません。完璧な人間なんて、この世に存在しません。あなたが考える完璧は、実は完璧ではないのです。
⑤リスクを取るのが怖いから
何かを始めるには、大なり小なりリスクがつきものです。たとえば会社に就職するのにも、「家族に時間を割けなくなるかもしれない」「人間関係で悩むかもしれない」などとリスクを考え、悩むのではないでしょうか。
心の奥底を覗いてみると、本心ではやりたいことがたくさんあっても、同時に多くのリスクが浮かび上がり、挑戦をためらってしまっているかもしれません。
つまり、「ノーリスクでできるやりたいこと」を探しているがゆえに、やりたいことが見つからないと考えられるのです。
⑥自分よりも他人の気持ちを優先したことが多いから
家族や友人の意思を尊重し、自分の意見を押し殺してしまいがちな人は、自分の本心に向き合う機会が少なくなり、自分が本当にやりたいことを見失ってしまうことが多くあります。
進路など大きなものから、日常の些細なおしゃべりまで、他人の気持ちを優先して意思決定した人は、いざ自分がやりたいことを考えると、「周りの人が幸せならば何でも良い」と感じ、やりたいことがわからなくなってしまうケースがあるのです。
⑦やりたいことを考える範囲が狭いから
やりたいことを考えるうえで、1人でできることや、身近な人がやっていることなど、狭い範囲で考えてしまう人は多くいます。
そもそもどんなことができるのか、キャリアで言えばどんな仕事があるのかを知らなければ、当然やりたいという感情は起きません。
特に日頃やらなければいけないことに追われている人は、視野が狭くなり、何かをやりたいという感情が起きにくくなっているのです。
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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⑧今の状態に満足しているから
今の状態に幸福感、満足感を感じている人は、新たに何かをやりたいとは感じにくいかもしれません。
たとえば、決まった仕事に就かなくても、アルバイトの収入で十分生活でき、周囲の人に恵まれ幸せに過ごしている人は、新たに何かを始めることにより、今の生活を壊すリスクが発生することを恐れているのではないでしょうか。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る「やりたいこと」はうまくできないことでもOK
「やりたいこと」というのが、生涯変えてはならない非常に重大なことのように誤解して、「わからない」ということもあるようです。
また、「やりたい」と考えたら「それをできるようにならなきゃいけない」と考えてしまう人もいます。本来、「やりたいこと」と「できること」は違っていても良いはずなのですが、自分ができないことや続かないことは「やりたいこと」と考えない人が多いのではないでしょうか?
これらは「やりたいこと」と「できること」が上手く整理されていないことによって起きていると考えられます。
まずやってみてからやりたいことが見つかる場合もある
スポーツを例にとると、面白そうだから始めたスポーツが上手にできないと辞めてしまう人が多いでしょう。
しかし下手でも楽しいことがあれば続けられますし、続けていけばそれなりに上手になり、本当の「やりたいこと」になっていきますね。
つまり「やりたいこと」は何らかの動機によってやり続けた結果、やった後で(できるようになってから)見つかる場合もあるわけです。この部分が整理されてくると、もっとわかりやすくなるのではないかと思います。
働くことに向いていないと感じやりたいことが分からない人は、こちらの記事でどう考えていくべきかの対処法を解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
働くことに向いていない原因|不安を完全に取り除く考え方・行動
やりたいことを見つけることが重要な理由
やりたいことを見つけることが重要な理由
- やりがいを感じ満足感を得やすい
- 何が起きても乗り越える忍耐力を持てる
- 大きな成果を生み出しやすい
皆さんの中には、今十分幸せを感じていて、やりたいことを見つける必要性はないと感じている人もいるかもしれません。
しかし、やりたいことを見つけ、そのうえで進路を選択することで、今後たくさんの良い影響があります。
ここからは、やりたいことを見つけることが重要な3つの理由を解説します。そもそもやりたいことを見つける必要性に疑問を感じている人は、ぜひ参考にしてください。
①やりがいを感じ満足感を得やすい
やりたいことを仕事にすると、能力を十分に発揮できる場所に身を置くことになり、やりがいを感じやすくなります。その結果、満足感や充実感を得ることができます。
会社員になると、平日は、1日8時間程度その仕事に時間を使うことになります。同じ時間を使うのであれば、空虚な気持ちになる仕事よりも、満足感を感じられる仕事を選んだ方が社会人人生の満足度は上がりやすくなるのです。
また、やりたいことなので前向きに取り組め、仕事のストレスも少なくなり、精神的に安定した社会人生活を送ることができます。
- そもそも仕事にやりがいって必要なんでしょうか?
やりがいがあると挑戦でき周囲にも良い影響を与えられる
あるといいですね。
やりがいを感じていると、仕事が楽しくなります。そうするといろいろなアイデアが湧いてきたり、ちょっと難しいと思うようなことでもチャレンジすることができ、成長していくことができます。
幸福感を感じながら仕事をすると、精神的な余裕も生まれ、自分だけでなく周囲の人へもプラスの影響が生まれますよ。
②何が起きても乗り越える忍耐力を持てる
仕事には、困難やトラブルがつきものです。しかしやりたいことを仕事にしていれば、それ以上に楽しさややりがいを感じるため、多少の問題があっても乗り越える忍耐力を持つことができます。
たとえば人間関係で問題を抱えたとしても、やりたい仕事に携われているのであれば、多少は我慢をしたり、解決に向けて動こうという意思が働きます。
嫌になったからと何度も転職を繰り返すと、スキルが身に付かず、市場価値が上がりにくいです。何が起きても乗り越えられる忍耐力があれば、スキルを身に付けられると同時に、長期間頑張れたという自信にもつながりやすく、さらに多くのことに挑戦しやすくなります。
③大きな成果を生み出しやすい
「サッカー好きで、サッカー選手の名前はすぐに覚えられるのに、アメリカの大統領の名前は覚えられない……」。このような経験がある人もいるのではないでしょうか。
それは関心の違いであり、好きなサッカーの話は自ら調べたり、知識を身に付けたりと無意識的に努力ができますが、関心がないものにはなかなか身が入らないものです。
仕事も同じように、やりたいことを仕事にすると、自然と努力をすることができ、その結果大きな成果を生み出しやすくなります。そして評価され、さらに別のチャレンジをしてスキルアップができたり、給与が上がったりと好循環を生み出しやすくなるのです。
- やりたいことを仕事にしても、飽きたら成果を生み出せなくなりそうで怖いです。
心配無用! 「やりたいこと」で成果を出すとどんどん楽しくなる
これは、やらない段階だからそう思うだけであって、本当にやりたいことを仕事にして成果が実際に出たら、楽しくなってどんどんやろうとするものですよ。
そしてその過程で「上達」や「成長」があることを忘れてはなりません。
やりたいことを楽しくやっていながら達成感や自信も増えていくので、承認欲求が満たされ、自己効力感も生まれていきます。そうなると「飽きる」などということはまず起こらないでしょう。
外発的動機(たとえばお金など)が目的で行動する場合、いくらその仕事が上達しても、思うように稼げなくなったりしたら「飽きる」ことはあるかもしれません。しかしそれは「やりたいこと」とは意味合いが違うでしょうね。
アドバイザーコメント
小西 一禎
プロフィールを見るやりたいことを仕事にすると転職で役立ったり自信になるメリットがある
いくら仕事とはいえ、やりたくないことをやり続けることは毎日が苦痛になる可能性が十分考えられます。上記3つの「①やりがいを感じ満足感を得やすい」「②何が起きても乗り越える忍耐力を持てる」「③大きな成果を生み出しやすい」は、まさにやりたいことを仕事にするのが大事な理由です。
加えて、以下2点を挙げます。
④仮にその仕事が嫌になっても転職を前向きに考えられる
⑤自分に自信が持て自己効力感が高まる
④について、やりたいことを仕事にしたものの、どこかの時点で、その仕事を続けるのが困難になったとします。いろいろな理由があるでしょう。人間関係の悩み、待遇面への不満、あるいは今の職場ではやりたいことをやり尽くしたなどが考えられます。
その際、やりたいことをしてきたという誇りがあれば、転職を考えるにあたって、意識はポジティブになり、これまでの延長線上で考えられるのではないでしょうか。
⑤ですが、やりたいことを仕事にしているのであれば、自分に対してはもとより、周囲に対しても自信を持てるはずです。
やはり、自分の仕事は堂々と周りに伝えられる方が良いですよね。承認要求が高い人は、満たされます。自己効力感も高まっていくに違いありません。
やりたいことと好きなことは異なる点に注意
蛇足ですが、やりたいことではなく、好きなことを仕事にすることについて、思い出したことがあります。
「いつの日か、好きな野球が嫌いになってしまった。日々、苦しみの連続だった」と、複数のプロ野球選手が引退会見で漏らしています。頭の片隅にとどめておいてください。
就活は、適職診断から始めてください
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心構えが重要! やりたいことを見つける準備
心構えが重要! やりたいことを見つける準備
- そもそも本当にやりたいことがわからないのか疑う
- やりたくないことを減らし心の余白を作る
- どうやったらできるのかという前向きな思考を意識する
- やりたいことをやらないと後悔すると肝に銘じる
やりたいことを見つける重要性がわかったところで、早速それを見つける準備に入りましょう。
いきなりやりたいことを見つけようとしても、得られる結果は納得感が低くなりがちです。まずは準備が肝要になります。
ここからは、やりたいことを見つける準備の方法を解説するので、参考にし、まずは土台を整えていきましょう。
①そもそも本当にやりたいことがわからないのか疑う
やりたいことがわからないと感じる原因として、他者の意思を尊重してしまったり、最初から諦めてしまっているケースがあると解説しました。
本当はやりたいことがわからないのではなく、あるのに目を背けているのかもしれません。
そのため、「やりたいことがわからないから、0から見つける」ではなく、「隠れてしまったやりたいことを見つけ出す」という意識を持つと、案外すんなりと見つかるかもしれません。
特に、過去にワクワクした経験があったり、モチベーション高く取り組んだ出来事がある人は、「本当はやりたいことがある」可能性が高いですよ。
やりたいことが感情としてはあるのに、理屈でできないと考えてしまう人は、「でも」「だけど」「どうせ」「できない」「無理」といった否定的な言葉を多く使ってしまいます。自分自身の思いに対して自分で否定しているときは注意してみてください。
②やりたくないことを減らし心の余白を作る
やりたいことを考えるには、必ずそれを考えるための心の余白が必要です。やりたいことがわからない原因として、「やらなければいけないことに追われている」ことがあると解説しましたが、人はタスクに追われていると、自分の気持ちよりもそれを解消することに集中してしまいます。
中でも減らすべきは、「やりたくないこと」です。「やりたいことをやるためにやりたくないことをやる」のはまだ良いのですが、「やりたいことがないのにやりたくないことをやる」のは、やりたいことが見つかりにくいだけでなく、後年人生を振り返った際に、虚無感に襲われてしまうかもしれません。
忙しい日々を送っている人は、今やらなければならないことをリスト化し、さらにやりたくないことをピックアップしましょう。そして、それをやめる方法はないのか、他の方法で代替できないのか考えてみてください。
- やらなければならないことをやめてしまうと周囲に迷惑がかかるので、やめられません。そのため、いつまでもやりたいことを考える心の余白を作れません……。
学生の今だからこそやらなければいけないことを減らそう
「やらなければならないこと」と「やりたいこと」の、どちらが大事でしょうか。どちらが周囲に迷惑をかけるでしょうか。TPOによって、変わってくるとは思いますが、基本的に重視すべきは「やりたいこと」ですよね。
何事においても、優先順位を付けたうえで、取り組むことが大事です。「やりたいこと」を考え、実践できるようにするためには「やらなければならないこと」を減らすのが大事なのは、言うまでもありません。
社会人になると、「やらなければならないこと」と「やりたいこと」、いずれも両立させなければいけません。学生時代の今だからこそ可能な選択だと思ってください。
以下の記事では、キャリアコンサルタントの実体験を踏まえて、やりたくない仕事への対処法を解説しています。やりたくない仕事を減らし心の余白を作る方法は以下の記事でも確認しましょう。
やりたいことがわからない人必見! 隠れた本心を見つける思考・行動
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
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③どうやったらできるのかという前向きな思考を意識する
やりたいことがわからない人は、「自分にはどうせ無理だ」と諦めてしまっているケースがあると解説しました。
偉業を成し遂げた人は、たとえ周囲に反対されたとしても、「自分ならできる」と信じて突き進んでいます。
「やりたいことで成功できるのだろうか」と不安になるよりも、「やりたいことなのだから成功できる」と自分を信じることが重要なのです。
そして、そのやりたいことはどうしたらできるのか、「悩む」よりも「考える」ことに重点を置き、前向きに考えを進めることが鍵になります。
- 元々の性格がネガティブなので、前向きに考えるのが難しいです。どうすれば前向きな思考を持てますか。
悩むだけで行動しないのは非常にもったいないと考えよう
やりたいことをやって失敗したら、そのままやり続けても良いし、また違うやりたいことを探しても良い、と割り切って考えてみてください。
そもそも失敗ややり直しのリスクはそれほど大きくないはずです。そして選択肢は「やる」か「やらない」かのシンプルな2者択一しかないのです。やらなければ何も起きません。
失敗もないですが成功もありません。でもやりたいことさえもやらない選択をするのだったら、この100年あるかないかわからない短い人生で私たちはいったい何をやるのでしょう。それをよく考えてみてください。
普段、私たちは人生に期限があることをつい忘れて生活していますが、悩むだけ悩んで行動しないという時間、それは実にもったいないと思いませんか?
④やりたいことをやらないと後悔すると肝に銘じる
やりたいことがわからない原因として、リスクを取るのが面倒に感じる人がいると解説しました。
「やらない後悔よりもやった後悔」とよく言うように、後になって「あれをやっておけば良かったな」と思ったとしても、引き返すことはできません。
特に若いときは、精神的にも体力的にも元気であり、チャンスも広がっています。年を重ねるほど、特に仕事面ではチャレンジできる環境が減ります。若いときにチャンスを捨てれば、その経験を一生後悔するかもしれません。
やりたいことをまず見つけ、それを実行する。この2つの行動には非常にエネルギーがいりますが、自分の心に正直に向き合った結果になるため、「やらなければよかった」とは思わないはずです。
やりたいことを見つける方法:思考編
やりたいことを見つける方法:思考編
- 過去の経験から見つけ出す
- 誰の役に立ちたいかを考える
- 制限なしに気が向くことを考え尽くす
- 自分の人生を豊かにするために必要なことを見つけ出す
- 目標とする人物を見つけ出す
- 長所・短所から探してみる
- 大切にしている根底の価値観を考える
やりたいことを見つける方法にはいくつかあり、1人で机に向かって考えるやり方と、第三者に働きかけたりと行動が必要な方法があります。
ここからは、まず1人で考えてやりたいことを見つける方法を、「思考編」として解説します。
思考編に取り組むことで、自己理解が深まり、心の奥底にある「やりたいこと」を見つけられるので、ぜひ参考にしてください。
①過去の経験から見つけ出す
過去にワクワクした経験がある人は、それを書き出してみるのが有効です。そのうえで、それらの共通点を見つけ出すと、将来やりたいことが大まかにでも浮かんできます。
まずは幼少期から振り返り、モチベーション高く取り組めたり、ワクワクした経験を書き出してみましょう。上のシートをダウンロードし、胸が高まった出来事を書き並べてみてください。
そのうえで、それらの共通点を見つけ出します。すると、どんな仕事が将来やりたいことなのか見えてくるはずです。
過去の経験からやりたいことを見つけ出す例
- 中学生の頃:野球部に所属し、人と協力し喜びを分かち合えることにワクワクを感じた
- 高校生の頃:文化祭で、クラスの人と力を合わせて出し物を作り上げることにワクワクを感じた
- 大学生の頃:塾講師のアルバイトで生徒の役に立ったという実感にワクワクを感じた
→共通点:「人」が重要。人と協力し、人のためになっていること。
→やりたいこと:人と良い関係を築き、人のためになっていると実感できる仕事
過去の経験を振り返る自己分析の方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
ワクワクしたことが思い出せない場合は、過去の経験を書き出し、そこに対してのモチベーション、幸福感はどうだったかを振り返るようにしてみましょう。
長い期間で取り組むようなものはどこでモチベーションが上がり、どこで下がったかをグラフにし、改めて可視化してみることで、自分の感情に気づくことができます。
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就活で大切なのは、自分の職務適性を知ることです。「適職診断」では、あなたの性格や価値観を踏まえて、適性が高い職業・低い職業を診断します。
就職後のミスマッチを避けたい人は、適職診断で自分に合う職種・合わない職業を見つけましょう。
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②誰の役に立ちたいかを考える
仕事とは、突き詰めて考えると「誰かの役に立つための道具」といえます。自分の仕事が、顧客の生活を支えたり、社内の業務を円滑に回すサポートになるのです。
誰の役に立ちたいか。これを考えることで、つまり自分がどんな仕事をしたいのかが見えてきます。
たとえば子どもが好きで、「子どもたちを笑顔にしたい」と思うのであれば、子どもが対象となる玩具メーカーやテーマパークなど、子どもを笑顔にできるビジネスに携わることで、やりがいにつながりやすくなります。
③制限なしに気が向くことを考え尽くす
少しでも関心があることをたくさん書き並べることも、やりたいことを見つけるには効果的です。コツは、「なんでもやって良いと考えること」です。「馬鹿にされるのではないか」「リスクがあるのではないか」などと思わずに、気になることを思いつく限り挙げます。
まずは100個、考えてみましょう。
そして、書き並べたらその中でも特にやりたいことをピックアップします。目安は10個です。「これをしなければきっといつか後悔するに違いない」「これを考えるとワクワクする」「なぜかわからないけれど長年気になっている」などと感じるものから選んでみてください。
そして、その中から、なぜそれをやりたいと考えるのか深掘りしてみましょう。たとえば「曲を作りたい」「小説を書きたい」などであれば、深掘りすると自分の考えを表現したいとの思いがあると考えられます。
制限なしに気が向くことを考える方法
- やりたいことを100個書き出す
- 特にやりたいことを10個選ぶ
- やりたい理由を深掘りする
- 普段から人の言いなりで、気が向くこともあまり思いつかないのですが、考えるコツはありますか?
やりたくないことから考えると無自覚なやりたいことが浮かび上がる
やりたいことが思いつかない時、やりたくないことから考えるのも一つの方法です。
人の言いなりとは言いますが、そうは言っても嫌なことはやりたくないでしょう? やりたくないことを除外すれば、多少はやりたいことが残るので、それらはすべていったん「やりたいこと」と考えてみてください。
その中でどれを選んでも良い、と考えると、それでも気が向かないことが多少出てくると思います。
直感で選ばないことは、実は「やりたくないこと」です。これを繰り返していくと、消去法で「やりたいこと」が残っていきます。
最後に残ることは、たとえ気が向かなくても、他のことよりは相対的に「やりたいこと」なわけですから、それが(自覚できていないけれど)自分なりの答えである可能性が高いです。
④自分の人生を豊かにするために必要なことを見つけ出す
やりたいことを見つけ出すには、「プラスすると自分の人生が豊かになること」を考えるのも効果的です。
具体的には、「お金」などの「モノ」ベースで考えるのではなく、「成長できている実感」「思いやりを感じられる空間」など、「コト」ベースで考えると、本当にやりたいと思える仕事を見つけるきっかけになります。
つまり、精神的な豊かさ、安定を感じられる状態になるために必要な状態を考えると良いのです。
たとえば「成長できている実感」が必要だと思えば、成長を感じやすい、一人ひとりの裁量が大きい仕事がやりたいと考えられます。
⑤目標とする人物を見つけ出す
目標とする人物を見つけ出すことも、やりたいことを見つけるきっかけになります。具体的には以下の手順で考えます。
目標とする人物を見つけ出してやりたいことを考える方法
- 目標とする人物を見つけ出す
- 自分とのギャップを考える
- ギャップを埋めるためにできる仕事を考える
目標とする人物は、周囲の先輩や友達、家族、ドラマやアニメの登場人物など誰でもかまいません。憧れを感じる人を思い浮かべ、その人の特徴を洗い出しましょう。
そのうえで、自分はどのような環境に身を置いたり、仕事をすることでその人に近づけるのかを考えてみると、やりたいことが自然と見つかりますよ。
- あまり周囲に関心がないので、特になりたい人もいないのですが、目標とする人物を見つけ出すコツはありますか?
周囲に関心を持たない似たタイプの人を見つけてみよう
周囲に関心がない、というのは、ある意味において素晴らしいことです。己の世界観を絶対的な信念と据えているのか、はたまた、本当に関心がないのかはともかく、取り巻く状況に簡単に感化されないということなのでしょう。
コツとしては、少しでも自分に似た側面を持つ人を見つけてみるのはいかがでしょうか。そうした人も、あなたと同じような考えを抱いているかもしれません。目標は自分自身であって、他人どうこうではない、と思っているのかもしれません。
そうした人を実際に見つけて、あなた自身がどう感じるか。何かしらの解が浮かび上がる可能性があります。
⑥長所から探してみる
長所を発揮している場面では、自ら「その行動をしたい」と考えている可能性もあり、長所を考えることでやりたいことを見つけられるケースもあります。
たとえば長所が「聞き上手」であれば、困っている人の相談に乗りたい、役に立ちたいという思いが根本にあるかもしれません。その場合、やりたい仕事には「カウンセラー」や「コンサルティング」などが考えられます。
長所からやりたいことを探す例
- 聞き上手→カウンセラー、コンサルティング
- 慎重→監査、会計、法律関係の仕事
- 発想力がある→デザイナー、ライター、企画職
長所を発揮している根本の思いを考え、やりたい仕事を見つけてみましょう。
自分の長所がわからない人は、こちらの記事を参考にしてください。新卒向けの内容ですが、既卒も参考にできますよ。
「長所と短所がわからない」の脱出方法10選|例文や伝え方も紹介
長所一覧表50選|自分に合うアピールポイントを受ける職種別に解説
⑦大切にしている根底の価値観を考える
自分が常日頃から大切にしている価値観を理解し、それにぴったりと合うことは何かを考えるのもやりたいことを見つけるのに効果的です。
たとえば、「どんな人に対しても誠実に接する」を根底の価値観に持っている人は、公平な視点が必要な監査業務や裁判官などの業務が向いているかもしれません。反対に、相手に合わせて対応することが求められる営業職では、価値観との相違を感じ苦しい思いをするかもしれません。
大切にしている価値観をかなえられる業務が、満足感ややりがいのある、やりたい仕事と考えられます。
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やりたいことを見つける方法:行動編
やりたいことを見つける方法:行動編
- 第三者の意見を聞く
- 実際にいくつかやってみる
- 遠出してみる
- 本や映画で多様な価値観に触れてみる
- 偉人の生き方を学ぶ
自分1人で考えていると、考え過ぎて煮詰まってしまうことがあります。また、頭で考えただけでは、実際やってみると理想と違ったということになりかねません。
ここからは、行動編として、やりたいことを見つける方法を解説します。思考編に取り組んだうえで行動編に挑戦すると、納得感のあるやりたいことを見つけられますよ。
①第三者の意見を聞く
あなたのことを普段見ている人に、「自分に向いていることは何だと思う?」と質問してみるのも効果的です。
意見を聞く第三者の例
- 家族
- 友人
- キャリアアドバイザー
たとえば家族から「昔から人と話すよりも1人で何かをするのが好きだったよね」と言われ、「たしかに1人でできることには夢中になって何時間でも取り組めるな」と気づくなど、自覚していなかった自分の一面に気づくかもしれません。
また、親しい人でなくても、就活のプロであるキャリアアドバイザーは、あなたとの会話から、あなたの気持ちが向きそうな仕事を見つけ出してくれるかもしれません。転職エージェントに登録することで、キャリアアドバイザーに相談することができます。ぜひ聞いてみましょう。
おすすめの転職エージェント
- キャリアパーク! For20’s
専任のアドバイザーと1対1で対話しつつ、転職活動を進めることができる
キャリアコンサルタントやアドバイザーは他者の視点で自分が気づかないことを気づかせてくれます。普段お付き合いがない第三者だからこそ指摘できることがあるかもしれません。家族や友人の指摘だと素直に聞けないこともありますからね。
②実際にいくつかやってみる
やりたいことがわからない原因として、経験不足が考えられると解説しました。本当に自分がやりたいことは、やってみなければわかりません。実際にやってみてワクワクしたり、もっと頑張りたいと思うのであれば、それは本当にやりたいことだといえます。
ただ、挑戦するのが面倒だと思う人も多いと思います。そこでおすすめなのは、期間を区切ってやってみることです。たとえば英語を使う仕事に関心を持つのであれば、外国人客を相手にするアルバイトを3カ月やってみるなど、少しでも良いのでやってみましょう。
やってみると、胸のうちに違和感を感じることもあるかもしれません。するとそれはやりたいこととは言えない可能性があります。
やりたいことを見つけるには、最終的には直感も大切です。まずやってみて、自分の正直な感情を考えてみましょう。
短期のアルバイトや派遣、ボランティアは始めるハードルが低いかと思います。
また今はオンラインでさまざまな講座やワークショップを体験することができます。今まで知らなかった分野に面白みを見出すかもしれません。
③遠出してみる
遠出してみると、インスピレーションを得られ、やってみたいことを考えられることがあります。
おすすめなのは数日間遠出してみることです。1日だけではなかなか頭を切り替えられませんが、数日間遠出することで、頭の中が真っ白な状態になり、本当にやりたいことにふと巡り合えるケースがあります。
外出先でさまざまな人と会話してみるのも効果的です。いろいろな生き方、考え方があると知ることで、かえって自分の価値観を認識しやすく、本当にやりたいことを見つけられますよ。
④本や映画で多様な価値観に触れてみる
本や映画では、さまざまな人の人生が描かれています。特にドキュメンタリー映画、ヒューマンドラマでは、人の深い部分に触れられるものが多く、自分の価値観を見つめるきっかけになりやすいです。
遠出と同様、映画や本を通してインスピレーションを得られることがあります。「こんな生き方をしたい」「こんな人間でありたい」などと感じられれば、それを叶える方法を考えることで、やりたいことを見つけるきっかけになりますよ。
⑤偉人の生き方を学ぶ
多くの人が尊敬する、偉人の生き方を学ぶことも、やりたいことを見つけるのに効果的です。たとえばAppleの創設者であるスティーブ・ジョブスは、以下の言葉を述べています。
スティーブ・ジョブスの名言
未来を見つめながら点を結ぶことはできません。点を結べるのは、過去を振り返ったときだけ。だからいつか、何かしらの方法で点が結ばれると信じなければいけないのです。
自分自身や周囲に大きな期待を抱き、「典型的な幸せ」に捉われずに、明確なビジョンを持って物事に取り組み、その結果iPod、iPhone、iPadなどのヒット商品を生み出しました。
自分が尊敬する偉人の生き方を調べ、なぜ尊敬するのかを考えてみましょう。すると、共感しているポイントがどこかにあるはずです。そして、その共感できる考え方を実践できる仕事が、やりたいことだといえます。
たとえばスティーブ・ジョブスの生き方に共感するのであれば、自分を信じて新しい価値を生み出せるような、クリエイティブな仕事がやりたいのかもしれません。
こちらの記事では、偉人が残した名言を紹介しています。名言として残されているものは、その人の生き方を表しているとも言えるので、まずはチェックして偉人の生き方を学んでみてください。
例文10選|面接の「座右の銘」で確実に好印象を残す秘訣を解説
アドバイザーコメント
小西 一禎
プロフィールを見る若いうちの特権! たくさん行動を起こすことがやりたいことを見つけるカギ
若さは特権中の特権です。若いうちは、よほどの失敗でもない限り、許容されることが多いです。ましてや、皆さんはただ若いだけではなく、まだ社会経験が浅い人です。何事にも貪欲に飛び込み、チャレンジを重ね、その過程で大胆に失敗を経験してみてください。
年齢を重ねると、新たな一歩を踏み出すことについて、どうしても慎重になってしまいます。抱える事柄が増えていくからです。
家族もそう、社会的な地位、さらには、失敗したくないという考えが支配的になっていきます。ある意味、致し方ないことでもあります。
挑戦により「やりたくないこと」を見つけるだけでも将来の道を見出す収穫になる
若い今の自分を最大限活用するには、やはりいろいろなことを経験することです。いろいろな人とリアルに会い、話を聞かせてもらうのも良いでしょう。
アルバイトなどに参加して、自分なりの見方で、世の中の仕事を観察し、よく考えてみるのも良いでしょう。頭の中で考えることも大事ですが、若さを活かして、カラダを使って、行動力を発揮してみてください。
そうしたことを重ねていけば、必ずや自分のやりたいことは見えてくるはずです。仮に見つからなかったとしても、やりたくないことは見えてくるかもしれません。それでも、収穫だと思います。
やりたいことがわからない時の注意点
やりたいことがわからない時の注意点
- 直感を無視しない
- 理想を高くし過ぎない
- やりたいことを必ずしも仕事にする必要はない
やりたいことがわからない時に、ついやってしまいがちな注意点があります。これに気を付けなければ、考えれば考えるほど見失ってしまったり、やりたいことができたとしても後悔してしまうリスクがあるのです。
ここからは、やりたいことがわからないときの3つの注意点を解説するので、やりたいことを考える際は参考にしたうえで取り組んでくださいね。
①直感を無視しない
やりたいことを考える方法として、深掘りの重要性を解説しましたが、それと同時に直感を無視しないようにしてください。
「理由はわからないけれど何か違う」「なぜかわからないけれど惹かれる」という直感は、やりたいことを見つけるうえでとても重要な方位磁針となります。
反対に、論理的に考え過ぎてしまうと、納得感はあるものの心が踊らない、ということがよくあります。
やりたいことを見つけるためには、自分の正直な気持ちに向き合うのが前提です。たとえ周囲から反対されたとしても、自分の直感は無視しないようにしましょう。
②理想を高くし過ぎない
やりたいことを考えるうえで、理想を高く掲げすぎて、行動に移す気が起きず、結局できないというケースも起こりがちです。夢を見るのではなく、「今の自分ができること」を考えると行動に移しやすく、結果叶えやすくなりますよ。
ただ、目標が大きければ大きいほどモチベーションが上がるという人もいるでしょう。その場合は、まず大きな目標を立て、そのうえで期間を区切って細かく考えると実行に移しやすくなります。
たとえば「世界を揺るがす商品を開発したい」という夢を持つなら、以下の通り考えられます。
大きな目標からやりたいことを細かく区切って考える例
世界を揺るがすIT商品を開発したい
↓
どんなIT商品が世界中で受け入れられるのか知りたい
↓
IT商品の消費者動向を勉強したい
↓
ITメーカーのマーケティングをしたい
おおむねやりたいことに合致しているのに、細かな部分にこだわって行動できないケースがあります。1から10まですべて理想通りの仕事などそうそうあるものではなく、部分的なことなら自分自身で変えていこうという気概が必要です。
③やりたいことを必ずしも仕事にする必要はない
やりたいことがわからないと悩む人は、「やりたいことを仕事にすべきだ」と考えていることが多いかもしれません。
満足感を得られやすかったり、成果を挙げやすいなどのメリットがあると解説しましたが、やりたいことを仕事にすることだけが正解ではありません。「やりたいことは趣味として割り切り、仕事では趣味をするためのお金を稼ごう」と考えても良いのです。
やりたいことを仕事にする前に考えるべきなのは、仕事に対する価値観です。「自分は仕事にどんな役割を求めているのだろう?」と問いかけてみましょう。やりたいことをするものとして見ているのか、求める年収を稼げれば良いのか、得意を活かして成果を生み出したいのか。
まずはやりたいことに頭を悩ませる前に、仕事に対する価値観を明確にすると、入社後後悔もなくなります。
自分に合う仕事を考える方法は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
自分に合った仕事を簡単4ステップで発見! 後悔しない方法を解説
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見るやりたいことを必ずしも仕事にする必要はないというスタンスも大切
キャリアコンサルティングでは仕事をするうえで大切にしたい価値観(たとえば柔軟で融通が利く職場、チームワークを大切にする、社会的な活動にかかわれる、など)を一枚一枚カードに記し、自分にとって必要かどうか、また必要なものについては優先順位を決めてもらうという支援をします。
これらの価値観は「職場の環境」「職場の人間関係」「仕事内容」の3つのカテゴリーに分かれます。
この支援をしていると、働くうえで優先したいものは本当に人それぞれなのだなと感じます。
環境に満足すると「仕事=やりたいこと」になるケースもある
先日も学生の相談会で、「やりたいことがないので、会社をどうやって選んだらいいかわからない」という相談をもらいました。カードを用いながら話を聞いていくと、仕事内容よりも、職場の人間関係を重視したいという思いを持っているとわかりました。
職場の環境、職場の人間関係に満足することができると自ずと仕事もやりたいことになっていくというケースもあるので、無理に今のうちからやりたいことを見つけて仕事にしなければいけないと考え込まなくて大丈夫です。
まずは心構えが重要! やりたいことがわからないときは思考・行動を工夫しよう
やりたいことは、すぐに見つけようとするのではなく、まず4つの心構えを持つことが重要です。そうすることで、後年振り返った際も納得感を持てる、やりたいことが見つかります。
そして、12の思考・行動により、やりたいことの光が見い出せるはずです。
若ければ若いほど挑戦しやすい環境が整っています。ぜひ今を無駄にしないよう、たくさん工夫してやりたいことを見つけてください。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る大抵のことはできるようになる! 素直な気持ちでやりたいことを考えてみよう
一言で「やりたいこと」といっても、いろいろな切り口や考え方があることを知ることができれば良いと思います。誰しも子どもの頃はやりたいことがたくさんあったのではないでしょうか。
しかし仕事の場で「やりたいこと」を問われると、そこにはこだわりやクオリティ、一定のスキルが求められると思いがちです。
私たち人間は賢い生き物で、たいていのことは続けられれば成長し上達していくものなので、未熟であってもやりたいことをして構わないのです。
大きく変化し成長の機会がある会社では「やりたいこと」が見つかる可能性も
初めからできることは多くありません。「できること」を抜きにして「やりたいこと」に焦点を当てれば気づくこともあるのではないでしょうか? 実は初めは軽い気持ちで行動して成功している事業家、経営者も少なくないのですよ。
もしどうしても難しければ、会社選びに関しては、今は100%わからなくてもこれから大きく変化していく会社を選ぶという方法もあります。経験を積みながら新規事業などにチャレンジし、いずれやりたいことを社内で作り出せそうな会社を選んでみることも考えてみてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細ジャーナリスト/キャリアコンサルタント
Kazuyoshi Konishi〇大手メディア政治記者を経て、配偶者の海外転勤に伴いキャリアを一時中断。現在は大学院でキャリア形成を研究する一方、プロの文章力を活かし各メディアで幅広く記事を執筆。
プロフィール詳細