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数学科卒は就職で有利になりますか?
大学で数学を専攻しているのですが、就職活動において数学科出身であることは有利に働くのでしょうか?
理系のほかの学科は、専門性が明確で就職に有利なイメージがあります。自分としては、数学科で論理的思考力や問題解決能力を学んだと思っているので、そのスキルが企業の人事担当者からどのように評価されるのか知りたいです!
実際に、数学科を卒業された人は、どのような業界や職種で活躍されているのか、具体的な事例があれば教えていただけますでしょうか?
また、就職活動で数学科の知識やスキルを効果的にアピールするにはどうすれば良のかについても何かアドバイスをお願いします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
数学科に有利不利はない! 自分自身の興味を定めよう
数学専攻だからといって、就職に有利不利ということはありません。どちらでもない、というのが正確な答えです。
数学科は比較的、汎用性が高くどこにでも行けるという点があるので、ほかの文系学部と同様に、幅広い業界を目指せます。
最も大切なのは、自己分析をしっかりおこない、どの業界に進みたいかを定めることです。
自己分析や企業研究をして進みたい道を目指そう
自己分析、業界研究、企業研究を徹底的におこなって自分の進む道を明確にすれば、諦める必要はまったくありません。
自由な姿勢で可能性を狭めることなく、就職活動を進めていきましょう。
数学科は有利にはたらく! 企業は思考力を求めている
数学科出身というバックグラウンドは、就職市場において大きな武器になり得ます。
まず第一に、企業が重視する論理的思考力や問題発見、解決能力を日々の学びを通じて磨いてきたことをアピールしやすい点が強みです。
たとえば、複雑な定理や証明を追う過程では、課題を細かく分解し、根拠を積み上げながら結論を導く訓練を繰り返しているはずです。
これはビジネスの課題解決プロセスとも共通点が多いため、数学的な思考プロセスを業務に応用し、効率的かつ再現性のある成果を出せる人材として評価されやすくなります。
具体的な活躍領域としては、以下が代表例として挙げられます。
・金融業界でリスクを数字で分析するリスク管理やクオンツ職
・たくさんのデータを使って会社の課題を見つけたり、解決策を考えるデータサイエンティスト
・AI(人工知能)や機械学習の仕組みを作るエンジニア
金融の現場では、理系出身者が市場の動きを予測するモデルを作ったり、IT企業ではビッグデータを使ってお客様の行動を予測するプロジェクトにかかわるケースが増えています。
また、製造業や自動車業界でも、品質を良くするためのデータ分析や、生産ラインの効率化に数学の知識が生かされています。
数学科の学びをどう業務に活かすかアピールしよう
就活の場で数学科の強みを効果的にアピールするには、まず自分の学びを数字や式の世界に閉じ込めず、「どのような業務課題と照らし合わせて活かせるか」を具体的に語ることがポイントです。
たとえば、卒業研究で取り組んだある確率モデルの精度向上手法を、「顧客離反率を予測し、最適な補助施策を提案するマーケティング分析で応用したい」といった形でビジネスに置き換えて示すと、面接官もイメージしやすくなります。
一部の授業や研究活動では、チームでの協働やプレゼンテーションの機会もあります。難解な定理を仲間に説明する過程ではわかりやすく言語化する力や相手の理解度に合わせて噛み砕く力が鍛えられる機会もあります。
これを技術的知見を非専門家にも伝えられるコミュニケーション能力として強調すると、部署横断や顧客折衝をともなう職種でも大きなアドバンテージになります。
最後に、エントリーシート(ES)や面接で数字ばかりを並べず、自分が数学を学び続けた動機や、その過程で培った学び方そのものにも言及することをおすすめします。
「常に未知の問題を探求し、解決の糸口を見つける楽しさを体得した」、「不確実性のなかでも論理的に判断し行動できる自信がある」といった自己理解を示すことで、数学科出身だからこそ持てる探究心と自律的学習力を際立たせられます。
こうして自分の経験と企業のニーズをつなげるストーリーを用意すれば、数学科卒は十分に就職市場での差別化要因となり得るでしょう。
数学科卒におすすめの就職先は以下の記事で解説しています。「数学科で学んだことを活かしたい」「どのようにして仕事を選べば良いかわからない」と悩む数学科出身の人はぜひ参考にしてください。
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