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美大卒の人が一般企業に就職するのはありですか?
美大に通っているのですが、将来は必ずしも美術系の専門職に就きたいというわけではなく、一般企業への就職も視野に入れています。
しかし、美大で学んだスキルや考え方が、一般企業でどのように活かせるのか、正直なところイメージできません。どのような企業で美大で学んだ知識が活かせるのでしょうか?
また、美大から一般企業に就職するのってありなのでしょうか?
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
美大での学びは一般企業でも強みになる!
美大で培った観察力、表現力、発想力は、一般企業でも十分に活かせる場合が多いです。
たとえば製品やサービスの企画部門では、ユーザー視点で本当に求められている体験は何かをデザイン思考で可視化する力が重宝されます。また、広告・広報部門ではいかに魅力的に伝えるかという表現力や構成力などが役立ちます。
さらに、WebやアプリのUI/UXデザイン、パッケージデザイン、社内報やプレゼン資料のビジュアル制作など、企業活動のさまざまな場面で美大卒ならではの感性や技術を活かせるフィールドが広がりつつあるのです。
実際、近年はクリエイティブな発想やデザイン思考を重視する企業が増えていて、美大卒の人材に対するニーズも高まっています。
ビジネス課題の視点で自分の表現力や思考力を言語化しよう
一般企業への就職を考える際は、自分の作品やプロジェクトを「ビジネス課題の解決にどう役立つか」という視点でポートフォリオにまとめることが重要です。
たとえば、学内展覧会で来場者の動線や反応を分析し、レイアウトを工夫した経験があれば、「ユーザー調査をもとに成果を最大化するPDCA運用を学んだ」として、商品企画や店舗設計の業務に結びつけてアピールできます。
また、アート制作における試行錯誤のプロセスを、自ら課題を設定し限られた時間で成果を出すプロジェクトマネジメント能力として伝えることで、異業種でも評価されるかもしれません。
実際に美大卒の人が活躍している例としては、ITベンチャーのUXリサーチャー、化粧品メーカーのパッケージデザイナー、食品メーカーの販促ツール担当、中小企業の広報担当など多岐にわたります。
大切なのは「美大だから絵を描く、造形する」ということだけでなく、「学びのプロセスや視点を企業の課題解決にどう転換できるか」を自分の言葉で伝えることです。
業界研究と自己分析を組み合わせ、志望企業の事業課題と自分の強みを結びつけたストーリーを用意すれば、美大卒というバックグラウンドは一般企業就職において差別化要素となり得ます。
自信を持って、ぜひチャレンジしてみてください。
美大卒からの一般企業就職はあり! 培った経験を大いにアピールしよう
美大から一般企業へ就職する人は数多くいますよ。実際に私の知人でも美大出身で教育に関する教材の企画制作や雑誌の編集などの分野で活躍している人もいます。
制作課題などを通して、ゼロから形にしていく力は、企画力や実現力としてアピールすることができるのです。また、大きな大作や長い制作期間を要するものなど、根気のいる作業を通して集中力などが培われているといえます。
ほかにも、自分自身と向き合いながら唯一無二の作品を世に現していく過程の中で得られた体験などもあるかもしれません。
アートで培った創造力や企画力は、商品開発やPRの現場で武器になる
こうした美大での経験は、一般企業で活躍する上でのスキルとして活かせるものが多いです。
企業の商品企画や開発、広告やマーケティング、PRの分野や企画職の分野など幅広い分野で美大で学んだスキルや考え方を活かすことができます。
AI(人工知能)の技術が進化し、AIが担える分野が広がってきたからこそ、人間ならではのアートの価値やアーティストの存在が見直されている側面もありるようですよ。
美大卒におすすめの就職先は以下の記事で解説しています。「美大で学んだことを活かしたい」「どのようにして仕事を選べば良いかわからない」と悩む美大出身の人はぜひ参考にしてください。
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