この記事のまとめ
- OB・OG訪問はたった3つの準備で質問したいことが明確になる
- 就活の段階別! おすすめの質問100選を紹介
- 4つのマナーでOB・OGに好印象を残すことが可能
- 適職診断
たった3分であなたの受けない方がいい職業がわかる!
この記事を読んでいる人に
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OB・OG訪問は、就活に役立つ情報が手に入る貴重なチャンス。しかし、「何を質問すれば良いかわからない」「事前にどんなことを準備すれば良いのだろう?」と悩む人も多いのではないでしょうか。
OB・OG訪問は、具体的な仕事内容や会社の雰囲気を知ることができるだけでなく、面接官には聞きにくいことを気軽に質問できるのが大きなメリット。だからこそ質問を上手く活用して、就活中の疑問や不安を一気に解消しておきたいですよね。
記事では、キャリアアドバイザーの大場さん、渡部さん、隈本さんのアドバイスを交えつつ解説します。OB・OG訪問を控えている人は、参考にしてみてくださいね。
OB・OG訪問で一番大切なのは質問選び!
OB・OG訪問では、質問選びが鍵といっても過言ではありません。質問次第では、選考で有利な情報が手に入るだけでなく、将来のビジョンが見えてくることもあるでしょう。
記事では、まず質問を考える前の事前準備や質問を選ぶ際の大切な考え方を解説します。これらができれば、自分が本当に聞きたい質問が明確になってきます。
それらを踏まえておすすめ質問100選を紹介します。ここでは、就活初心者向けの質問や、ある程度就活が進んでいる人向けの質問など、就活の進み具合に合わせたおすすめの質問を用意しています。OB・OG訪問の質問で悩んでいる人は、ぜひ参考にしてみてくださいね。
さらに、OB・OG訪問で気をつけたいマナーや好印象を与えるコツも併せて解説しているので、周りの就活生と差をつけたい人は要チェックです。
OB・OG訪問の基本的な流れや訪問先の探し方などを知りたい人は、こちらの記事を確認してみてくださいね。
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なぜOB・OG訪問は質問選びが大切?
OB・OG訪問ではなぜ質問選びが大切なのか、その前提をしっかりと理解していないと、ミスマッチな質問をしてしまう可能性が高くなってしまいます。
そうならないように、まずはOB・OG訪問で質問選びが大切な理由をしっかりと把握しておきましょう。以下より、質問選びが大切である2つの理由について解説します。
質問できる時間が限られているため
一般的に、OB・OG訪問は30分から1時間程度しか時間を取ってもらえません。それ以上の時間を取ってくれる場合もありますが、基本的には仕事の合間の限られた時間でおこなわれる場合がほとんどです。
質問がまとまっていなければ、短い時間で有益な情報を得ることはできません。そのため、OB・OG訪問は限られた貴重な時間であるため、事前の質問選びが大切になります。
OB・OGにとっての仕事の合間というのは、学生とは違い、休憩時間ではなく人件費が発生している業務時間です。
OB・OG訪問の時間は、事前に十分な準備をして、スムーズで無駄のない有意義な時間にすることを意識しなければなりません。そのためにも事前の質問選びは非常に大切です。
自分にとって何が必要な情報かが明確になるため
「実際にOB・OG訪問で何を質問しようか?」と考える中で、事前にいろいろな情報を整理することになります。
質問を考える過程で、「この情報は知っている」「この情報は足りない」と自分の中の情報が整理されるため、本当に必要な情報が明確になってくるのです。そのため、質問選びの時間は企業理解だけでなく自己理解にもつながります。
OB・OG訪問の質問選びの前に整理しておきたい3つの準備
質問選びの前に整理しておきたい3つの準備
- 就職活動についての悩みを書き出す
- 業界・職種についての疑問を洗い出す
- 自分の理想のキャリア・人生について考える
「さっそくOB・OG訪問の質問を考えよう」となる前に一旦ストップ! 質問を考える前に、実践してほしい3つの準備を解説します。
この準備をおこなうことで悩みや疑問が整理され、自分が本当に聞きたい質問が見つけやすくなります。ぜひ紙とペンを用意してやってみてくださいね。
①就職活動についての悩みを書き出す
はじめに、現状の悩みを箇条書きで書き出してみましょう。この時、綺麗に書こうとしなくて構いません。思いつく限り書き出してみることが大切です。
書き出すことで悩みが可視化されるため、OB・OGに聞いてみたい質問が見えてくるでしょう。
悩みの箇条書きの例
- ガクチカがない
- 就活のやる気が出ない
- やりたい仕事が見つからない
- どんな仕事が向いているのかわからない
- 今の時期に何をすれば良いのかわからない
- 自分の強みやアピールポイントがわからない
- 面接、グループディスカッションが不安
就活ではいろいろな悩みがあると思いますが、漠然と考えているだけだと、OB・OGとの対話の場で良い話が聴けても悩みの解決にスムーズにつなげられません。
何を知りたいのか、そのために何を聞くのかを可視化しておきましょう。
面接が不安な人は、OB・OGが学生として受けた面接で、実際に聞かれたことを質問するのもいいかもしれませんね。次の記事では、面接でよく聞かれることについて紹介しているので、参考にしてみてください。
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②業界・職種についての疑問を洗い出す
次に、業界や職種、企業の概要について、会社ホームページ(HP)や求人媒体などを見ながら自分なりにまとめてみましょう。
調べているうちに、「これはどういうことなのだろう?」という疑問が沸いてくるため、質問したいことが明確になっていきます。
また、訪問先について事前に詳しく調べておけば、OB・OGが話す内容を深く理解することができるでしょう。
業界・職種についての疑問の例
- 〇〇職の具体的な業務について知りたい
- 競合他社と比べた企業の強みが知りたい
- 〇〇業界においてどのようなポジションなのか知りたい
- 会社HPにある〇〇制度について詳細に知りたい
上記の他にも、希望する職種にはどのような資質やスキルが求められるのか、あるいは、どういう人がどのような職種で活躍できるのかなど、各職種で求められるのはどのような人材かを確認しておくと、自分に適した職種を決めやすくなります。
「そもそもどんな業界があるかわからない……」という人は、以下の記事より業界一覧を確認してみてくださいね。
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③自分の理想のキャリア・働き方について考える
最後に、自分の理想のキャリアや働き方について考えてみましょう。
たとえば、キャリアといっても、1つの領域を極めるスペシャリストになるのか、チームや会社をまとめる管理職になるのか、自分の好きなときに働けるフリーランスになるのかなどさまざまな道があります。
理想のキャリアの例
- 1つの領域を極めるスペシャリストになりたい
- チームや会社をまとめる管理職になりたい
- フリーランスとして働きたい
- 起業をして経営者になりたい
- 副業をして複数の仕事に携わりたい
働き方についても、自分らしく働けることを重視するのか、やりがいを求めるのか、年収アップを目指すのか、ワークライフバランスを大切にしたいのかなどさまざまです。
理想の働き方の例
- 自分らしく働ける
- 好きなことを仕事にする
- 安定的な収入を得られる
- ワークライフバランスが取れる
- 年収アップが目指せる
- 仕事を通して成長できる
- 社会貢献に携われる
- 尊敬する人と一緒に働ける
- 場所や時間にとらわれずに働ける
「自分は将来どのように生きたいのか?」を考えてみることで、理想のキャリアや働き方が見えてくるでしょう。
仮に、あなたの理想のキャリアが「管理職」で、理想の働き方が「成長できる環境」だとします。そうすると、OB・OGへ「若手社員で活躍している人はどのような人ですか?」「リーダーや管理職のポジションの方は何歳くらいの人が多いですか?」のような、具体的な質問を思い浮かべることができるでしょう。
したがって、自分の理想のキャリアと働き方が明確になれば、OB・OGへ質問したいことが自然と出てきますよ。
そもそもどんなキャリアを描けばいいかわからない人は、以下の記事を参考に理想のキャリアを考えてみましょう。
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アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る自分の理想がわからないならOB・OGの話を参考にしよう
そもそも理想のキャリアや働き方が浮かばないという人もいるかもしれません。その場合は、OB・OG訪問の場でヒントを貰うのもおすすめです。
OB・OGは、皆さんと同じような体験や学びを経た人が、実際に社会でどのように活躍しているのかという、生きたモデルです。彼らも皆さんと同じように、迷ったり悩んだりして壁にぶつかりながら頑張っています。
年代の近いOB・OGならなおさら、成功体験よりも、共感できる課題のほうが多いと思うので、年の離れた先輩の成功談などを聞くよりもずっと参考になります。
OB・OGの経験談はキャリア選択の判断材料になる
人の体験は固有のものなので、他人の真似をしようとしても同じ人生には絶対になりません。先人が苦労したことを繰り返して体験する必要もないし、自分の職業人生をより良くするための考える材料の1つとしてありがたく話を聞くようにしましょう。
キャリアという言葉には「足跡」「轍(わだち)」という意味合いが含まれています。足跡には良いも悪いもありません。「どんなキャリアを目指すべきか」という問いそのものが間違っているからわからなくなるのです。
質問を選ぶときに大切な4つ考え方
質問を選ぶときに大切な4つ考え方
- 質問は抽象的ではなく具体的なものにしよう
- 調べればわかることを質問するのはやめよう
- 自分の目的に合った質問を考えよう
- 聞きたい質問の優先順位をつけよう
事前の準備が終わったら、実際に質問を考えていきましょう。その前に、質問を選ぶうえで大切な4つの考え方を紹介します。
この考え方を押さえておけば、ミスマッチな質問を選んでしまうことを避けられますよ。
①質問は抽象的ではなく具体的なものにしよう
まずは、以下の質問例を見てください。
NGな質問例
「将来は、どのようなキャリアを歩みたいと考えていますか?」
OKな質問例
「3年後、5年後、10年後、それぞれの時期にどのようなキャリアを歩んでいたいと考えていますか?」
NGな質問例は「将来」の時期が漠然としているため、回答で抽象的なキャリアプランが返ってくるかもしれません。
しかし、OKな質問例は「3年後、5年後、10年後」のように時期がはっきりしているため、将来の具体的なキャリアプランを聞くことができるでしょう。
このように、OB・OGから具体的な回答を得たいなら質問を具体的にすることが大切です。一度、自分の質問が抽象的な内容になっていないか確認してみてくださいね。
質問内容を具体的にすることで、何を知るための質問なのかが明確になります。また質問の中身がイメージしやすくなるため、質問に答える方も考えを絞りやすくなります。
具体的な質問をすることで、表面的ではない深い内容で答えてもらいやすくなるのです。
かんたん3分!受けない方がいい職種がわかる適職診断
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
そこで活用したいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
②調べればわかることを質問するのはやめよう
会社HPに載っていることや求人媒体に載っていることは、OB・OGに聞かなければわからない情報ではありませんよね。
このように調べればわかることを質問することは、わざわざ時間を取ってくれたOB・OGに失礼になってしまうだけでなく、せっかく有益な情報が手に入る機会を失ってしまいます。
事前に基本的な企業情報は調べておいて、そのうえでわからないことがあったら質問するようにしましょう。
調べればわかることの例
- 業界・職種
- 企業理念
- サービスや製品
- 会社の制度や福利厚生
- 勤務地
- 調べればわかること以外で、OB・OGへ聞いたら失礼になる質問はありますか?
プライベートな質問は人によって気分を害する場合も
配偶者や交際者の有無、家族構成や住所など、相手の個人情報にかかわることを詮索するような質問は避けましょう。
特に、休日や仕事が終わってからの過ごし方、趣味などの質問は何気なくしてしまいがちです。相手の反応を見ながら、詮索するような聞き方にならないように注意しましょう。
仕事に関連することでも、得意先や事業についての詳細情報、他の社員の情報など社外秘にかかわるようなことは聞くべきではありません。
③自分の目的に合った質問を考えよう
OB・OG訪問をする目的は人によってさまざまです。たとえば、業界・職種研究のためにOB・OG訪問をする人もいるでしょうし、第一志望の企業だから具体的な選考対策などが知りたくてOB・OG訪問をする人もいるでしょう。
「自分はどのような目的でOB・OG訪問をするのか?」が明確なら、質問内容も自ずと目的に合ったものを考えることができます。
「周りの人がOB・OG訪問をしているから、自分もなんとなく行く予定……」という人は、この機会にOB・OG訪問をする目的を明確にしましょう。
OB・OG訪問をする目的の例
- 業界・職種研究をしたい
- 第一志望の企業だから選考対策について知りたい
- 第一志望ではないけど気になる企業だから話が聞きたい
- 就活のやり方について先輩のアドバイスを聞きたい
OB・OG訪問をする目的が明確であればあるほど、質問や会話のレベルがより濃く深くなります。そもそも目的もなく忙しいはずの相手に時間を割いてもらうことは、OB・OGに限らず失礼です。
④聞きたい質問の優先順位をつけよう
OB・OG訪問で質問できる数には限りがあります。「本当に聞きたかったことがあったのに、時間内に聞くことができなかった……」とならないように、前もって質問に優先順位をつけて整理しましょう。
「優先順位のつけ方がわからない……」という人は、以下のマトリックス表を使って優先順位をつけてみてください。
質問が用意できたら、実際にマトリックス表に質問を振り分けていきましょう。ここでは、OB・OG訪問先が第一志望の人の質問を例に振り分けてみました。
質問の中でも、「必ず聞きたい質問かつ、そのOB・OGからしか聞けない質問」の優先度を上げましょう。たとえば、「具体的な仕事内容」や「企業独自の選考対策」に関する質問は、企業研究や選考対策をするためにも聞いたほうがよさそうですよね。
一方で、「就活のやる気がでないときはどうしていましたか?」といった質問は、他のOB・OGに聞いても良さそうな質問なので優先度を下げると良いでしょう。
OB・OG訪問の当日は、優先度の高い質問から先にして、時間が余ったら優先度の低い質問をしていくと良いですよ。
人が優先順位を間違えてしまうのは、目先のことにとらわれるときです。優先順位を考える際は、未来の時間軸で考えてみてください。
たとえば、1年後の成功した自分になったつもりで「あの時、あの質問をしたから今成功している」というものを3つくらい出してみましょう。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
段階別! OB・OGへ聞いておきたい質問100選
段階別! OB・OGへ聞いておきたい質問100選
- 就活初心者向け! 基本の質問
- 就活が進んでいる人向け! 差がつく質問
質問選び前の事前準備が終わったら、実際に何を聞きたいか、質問する内容を考えていきましょう。今回、就活の進み具合別のおすすめ質問100選を用意しました。
質問が思い浮かばない人や、質問が決まらない人は、これから紹介する質問例をぜひ参考にしてみてくださいね。
就活初心者向け! 基本の質問
就活初心者向け! 基本の質問
- 具体的な仕事内容が知りたい
- 業界・職種について詳しく知りたい
- 福利厚生について詳しく知りたい
- 会社の雰囲気や実態を知りたい
- 就職活動の進め方を知りたい
- 社員の学生生活について知りたい
はじめに、就活初心者向けの質問例を紹介します。仕事内容や業界・職種の理解が深まる質問や、社内のリアルな実態を知ることができる質問、就活の進め方についての質問など、必ず聞いておきたい基本の質問を集めました。
具体的な仕事内容が知りたい
具体的な仕事内容を知ることができれば、実際に働くイメージができますよね。また、企業研究も進むため、ここで質問したことは志望動機を作る際にも役に立ちますよ。
具体的な仕事内容に関する質問の例
- 実際におこなう業務内容はどのようなものですか?
- 1日の業務の流れについて教えてください。
- 事業部の1年の流れについて教えてください。
- 事業部全体でどのような目標を追っていますか?
- 仕事はチームで進めていますか? それとも個人で進めていますか?
- 仕事は自分の裁量でできますか? それともやり方が決まっていますか?
- 入社してからどのように仕事が変わりましたか?
- どのようなときに仕事のやりがいを感じますか?
- どのようなときに仕事の大変さを感じますか?
- 仕事のモチベーションはどのように保っていますか?
- 仕事の失敗談はありますか? あれば教えてください。
- 入社してから辛かったことはありますか? また、どのように乗り越えましたか?
- 仕事をするうえで大切にしていることはありますか?
- 学生時代に学んだことや経験したことは、仕事のどの部分に活きていますか?
- 新卒研修はありますか? ある場合、どのようなことをおこないますか?
- 仕事内容について聞きたいことがたくさんありすぎて、1回のOB・OG訪問では全て質問しきれません。同じ企業へ複数回OB・OG訪問しても良いのでしょうか?
質問の内容次第では何回でもOB・OG訪問してOK
もしも、「そんなこと前回聞いてくれればよかったのに」「資料ちゃんと読んでいればわかるよね」と思われるような内容で何度も相手の時間を奪ってしまうとしたら、「要領の悪い仕事のできない人」と思われるリスクが高くなってしまいます。
一方で、繰り返し訪問するたびに、質問の内容がレベルアップしたり、深い話になっていたり、職業理解が深まっていたりすれば「熱心で意欲的な学生」という印象を与えることができるでしょう。
業界・職種について詳しく知りたい
業界・職種研究をしたくてOB・OG訪問をしている人も多いですよね。早めに業界・職種を絞れれば、企業選びもスムーズになるでしょう。ここでは、業界・職種の理解を深められる質問をまとめたので確認してみてくださいね。
業界・職種に関する質問の例
- 業界内での立ち位置について教えてください。
- この業界で働く理由は何ですか?
- この職種で働く理由は何ですか?
- この業界・職種のやりがいは何ですか?
- この業界・職種の長所と短所は何ですか?
- 他に迷った業界・職種はありましたか?
- 入社前と比べて業界や職種に対してギャップを感じることはありますか?
福利厚生について詳しく知りたい
異動や転勤、残業などは、実生活に影響してくるため、事前にチェックしておきたいですよね。OB・OG訪問の際に気になる福利厚生を確認しておけば、入社後のミスマッチを減らすことができるでしょう。
福利厚生に関する質問の例
- 異動や転勤はありますか? ある場合、どのくらいありますか?
- 異動や転勤はどのような機会にありますか?
- 有給消化率はどれくらいですか?
- 1ヵ月の残業はどれくらいありますか?
- 休日勤務はありますか?
- 産休・育休を取りやすい環境ですか?
- 産休・育休を取得後、復帰しやすい環境ですか?
- 会社の福利厚生に満足していますか?
- 会社HPにあるジョブローテーション制度について詳しく教えてください。
- OB・OG訪問で、福利厚生についてどこまで聞いて良いのでしょうか?
直接的な聞き方は避けた方が良い
福利厚生については、基本的に会社の求人票やWEBサイトなどで公開されているもののみを確認しましょう。給料や残業などの数値は具体的に答えるのが難しい質問なので、直接的に「どのくらいですか?」と聞くことは避けた方が安心です。
質問する場合は、「求人票では●円(▲時間)となっていましたが、実際どうなのでしょうか?」と聞くことで相手も答えやすくなるでしょう。
離職率や有給消化率などの質問を失礼と捉えるかは相手によります。そもそもOB・OG本人も把握していないことが多く、正確な数値はわかりません。直接質問するよりは、職場の雰囲気などの質問から推察した方が良いでしょう。
会社の雰囲気や実態を知りたい
いくら仕事内容が合っていても、社風や働く環境が合っていなかったら、長く働けませんよね。ここでは会社の雰囲気や実態について知れる質問を用意したので、気になるところはしっかりと確認しておきましょう。
会社の雰囲気や実態に関する質問の例
- 社風について教えてください
- 企業独自の文化はありますか?
- どのようなタイプの人が多いですか?
- 上司や後輩はどのような人ですか?
- チームはどのような雰囲気ですか?
- 部署内での交流は多いほうですか?
- 他部署との交流はありますか?
- 職場の雰囲気は自分に合っていますか?
- 今いる部署は成長できる環境ですか?
- 職場の上下関係は厳しいですか?
- 尊敬できる人はいますか? いる場合、どのような人ですか?
- 退勤後はどのように過ごされていますか?
- 休日や長期休暇はどのように過ごされますか?
- 社内のイベントや行事はありますか?
- 会社を辞める人はどのような理由が多いですか?
- 評価制度について詳しく教えてください。
- 離職率はどれくらいですか?
- 繁忙期や閑散期はありますか? ある場合いつ頃ですか?
- 繁忙期のときの残業時間はどれくらいですか?
- ブラック企業かどうか見抜くためには、どのようなことを質問すれば良いですか?
まず残業や休日出勤について確認してみよう
「休日出勤はどのくらいの頻度でありますか」「休日出勤をした場合の代休はとれますか」などの質問をしてみると良いでしょう。
また、残業については、「残業は月平均何時間くらいになりますか」「残業代は支払われますか」などの質問をしてみるのも良いですね。
あらかじめ給料の中に一定額の残業代が含まれている固定残業代制や、労働時間が設定されているみなし労働時間制など、妥当かどうか確認しておくのも参考になります。
さらに、社長や上司の人柄を質問して、パワハラやセクハラのリスクを確認してみるのも、ブラック企業かどうか判断する材料になります。
就職活動の進め方を知りたい
「就活の進め方がわからない……」という人は、OB・OGがどのように就活を進めていたのかを聞いてみましょう。就活の進め方がわかれば、あとはその通りに進めるだけです。
就活の進め方に関する質問の例
- 自己分析はどのようにおこないましたか?
- 他己分析はどのようにおこないましたか?
- 志望業界・職種はどのように絞りましたか?
- 志望業界・職種はいつ頃決まりましたか?
- 企業研究はどのようにおこないましたか?
- 就活の情報収集はどのようにおこないましたか?
- インターンは何社ほど参加しましたか?
- SPI対策はいつ頃から始めましたか? 教材は何を使いましたか?
- ES・面接対策はどのようにおこないましたか?
- いつまでにどの対策をすれば良いですか?
- 就活が辛いときはどのように乗り越えましたか?
- 就活のやる気がでないときはどうしていましたか?
- どうやってやりたい仕事を見つけましたか?
- 適職診断の本やツールなどは利用しましたか? 利用した場合、何を使いましたか?
社員の学生生活について知りたい
理想の企業で働くOB・OGが、どのような学生生活を送っていたのか気になる人も多いですよね。 実際にどのように過ごしていたのかがわかれば、学生生活を送るうえで参考にできます。
OB・OGの学生生活に関する質問の例
- 学生時代はどのような勉強をしていましたか?
- 部活やサークル活動をしていましたか?
- アルバイトは何をしていましたか?
- ガクチカとしてアピールしたことは何ですか?
- 学生のうちに経験しておいたほうが良いことはありますか?
- 学生のうちに勉強しておいたほうが良いことはありますか?
- 学生のうちに身につけておいたほうが良いスキルはありますか?
- 学生のうちに取っておいたほうが良い資格はありますか?
就活が進んでいる人向け! 差がつく質問
就活が進んでいる人向け! 差がつく質問
- 社員の考え方やビジョンについて知りたい
- 一歩踏み込んだ企業の情報を知りたい
- 企業独自の選考対策をしたい
次に、就活が進んでいる人向けの質問例を紹介します。基本の質問よりは踏み込んだ質問が多いので、OB・OG訪問先の企業が第一志望や第一志望群の場合は、積極的に使ってみましょう。
社員の考え方やビジョンについて知りたい
OB・OGの将来のビジョンを知ることで、「どんなキャリアや人生を歩んでいきたいのか?」を考えるきっかけになります。理想のキャリアがまだ決まっていない人は、ぜひ聞いてみることをおすすめします。
社員の考え方やビジョンに関する質問の例
- 入社を決めた最終的なきっかけは何ですか?
- 将来の夢はありますか?
- この会社で成し遂げたい目標はありますか?
- 3年後、5年後、10年後、どのようなキャリアを歩んでいたいですか?
- これから仕事で、どのようなことにチャレンジしたいですか?
- 新卒の時と比較して考え方や価値観に変化はありましたか?
- 仕事とプライベートを両立させるために意識していることはありますか?
- どのようなキャリアを目指す人が多いですか?
- 働くうえで大切にしている価値観はありますか?
- 理想の働き方はどんな働き方ですか? 今の職場ではそれが叶っていますか?
- 一緒に働くならどんな人が良いですか? また、一緒に働きたくない人はどんな人ですか?
一歩踏み込んだ企業の情報を知りたい
一歩踏み込んだ質問をすることで、会社HPでは知りえない企業情報を手に入れることができます。企業研究で周りより一歩リードしたい人は、聞いてみることをおすすめします。
一歩踏み込んだ企業の情報に関する質問の例
- 御社で活躍している人にはどのような共通点がありますか?
- 現在働いている職場で改善してほしい点や不満な点はありますか?
- 最近あった円安のニュースは御社にも影響がありますか?
- 競合他社と比べた企業の強み・弱みは何ですか?
- 御社が抱えている課題について教えてください
企業独自の選考対策をしたい
訪問先の企業が第一志望や第一志望群の人は、選考対策に関する質問は必ず聞いておきましょう。選考の情報が手に入れば、今後どのように対策すれば良いのかが明確になりますよ。
企業独自の選考対策に関する質問の例
- SPIや筆記試験はどのような問題が多かったですか?
- SPIや筆記試験で対策しておいたほうが良いことはありますか?
- グループディスカッションはどのようなテーマでしたか?
- グループディスカッションはどのような役割を担当しましたか?
- ES・面接で気をつけるべきことはありますか?
- 面接ではどんなことを聞かれましたか?
- ES・面接に向けてどのようなことを準備すれば良いですか?
- 自己PRではどのようなエピソードを話しましたか?
- 志望動機はどのようなことを話しましたか?
- 私の発言や行動で改善点はありますか?
- 私の第一印象はどうでしたか?
- ESの添削をお願いできますか?
アドバイザーコメント
大場 美由紀
プロフィールを見る訪問先の企業が第一志望群なら選考の流れを聞こう
第一志望群の企業のOB・OGであるなら、ES通過後の面接などの流れを聞いておくと良いでしょう。グループ面接やグループディスカッションがどのタイミングで実施され、個人面接が何回あって最終面接になるかなど、流れを把握しておくと準備もしやすくなります。
また、グループディスカッションのテーマの傾向を聞いておくと、あらかじめテーマ周辺の情報を得るなどの準備ができ、自信を持って積極的な発言ができます。
また、グループ面接は、学生何人に対して面接官何人なのか、グループ面接の時間はどのくらいなのか、質問数や質問内容はどうなのかなど、具体的に確認しておくと様子がわかって安心できますね。
OB・OGがどのような志望動機を話したのかも聞いておこう
さらに、志望動機はとても重要なので、どのような志望動機を話したのかを聞いておきたいところです。併せてどのように深掘り質問されたのかも確認しておくと、面接準備に活かせるでしょう。
面接官からのフィードバックで印象的だったことなども聞いておくと、自分自身に当てはめて気をつけるべき点があらかじめ予想できたり、評価されるであろう点を知ることもできるでしょう。
選考通過率がグッと上がる!
就活対策で悩んだらプロンプト集がおすすめ!
✓チャットでできる!模擬面接プロンプト
✓自己PRで使える強み診断プロンプト
OB・OG訪問で質問する際に気をつけたい4つのマナー
OB・OG訪問で質問する際に気をつけたい4つのマナー
- 事前に質問リストをメールで送る
- 約束の時間を必ず守る
- メモを取りながら話を聞く
- 訪問後にお礼のメールを送る
OB・OG訪問では、相手に失礼のないようにマナーを必ず守りましょう。気をつけてほしいマナーを4つまとめたので、ぜひチェックしてくださいね。
①事前に質問リストをメールで送る
質問が決まったら、事前にOB・OGへ質問リストをメールで送りましょう。質問リストを送ることで、どのような目的で会うのかがお互いに明確になります。
さらに、OB・OGが事前に回答をじっくりと考える時間が作れるため、当日の短い訪問時間を有効に使えるようになります。
質問リストのメール送付方法は記事後半のこちらで解説しているので、実際にメールを送るときに参考にしてみてくださいね。
②約束の時間を必ず守る
時間を守ることは、相手への信頼を得るために大切なことです。集合場所へ移動する際は時間に余裕を持って、早め早めの行動を心がけましょう。
具体的には、約束の時間の10分前くらいまでに到着しているのがベストです。道に迷って遅刻してしまう恐れもあるので、集合場所までの道順や公共交通機関の時間などを事前に調べておくと安心です。
OB・OG訪問をオンラインで実施する場合は、ネット環境やPCの充電、スピーカーやマイクのトラブルがないかを開始10分前までには確認しておきましょう。
仮に、やむを得ない理由で約束の時間に遅れそうになった場合は、わかった時点で必ず電話やメールで連絡しましょう。当たり前のようですが、時間を守ることと「報連相」は社会人の常識です。今からしっかり習慣化していきましょうね。
報連相とは?
報告・連絡・相談の略。業務を円滑にするために、上司や同僚に自分の状況や進捗などを連携するための基本的なビジネスコミュニケーション。
- OB・OG訪問で遅刻をした場合、選考に影響しますか?
遅刻は選考に影響する可能性がある
OB・OG次第ではありますが、ほとんどの場合、遅刻をする人は「時間も守れない人」と思われるので、ある程度選考に影響すると考えた方が良いでしょう。
論理的に言えば2つの理由があります。1つ目の理由は、そもそも「時間を守れないルーズな人」であれば、仕事をするうえでも相手に迷惑をかけるリスクがあること。
それに対して「いや、仕事の場ではきちんとします」という人については、時間を取ってもらい約束した相手のOB・OGを軽く考えている「相手に失礼な人」ということになります。
遅刻は「ルーズな人」か「失礼な人」かのいずれかを証明してしまう行為なので、よほどやむを得ない理由がない限り「積極的に採用したくない人」になりますよね。
③メモを取りながら話を聞く
話を聞くときは、メモをとりながら聞きましょう。OB・OG訪問が終わった後に、会話の内容を忘れてしまっては非常に勿体ないですよね。
メモをするときは、聞いたことを全て書くのではなく、重要なポイントだけを書くようにしましょう。
メモを取る際に毎回これが意識できるようになれば、話の要点をまとめる力が自然と身につくようになりますよ。話の要点をまとめる力は、社会人になっても必要なスキルなのでぜひ今から身につけておきましょう。
OB・OG訪問でメモをとるときは、質問した内容をすべて文章で書くのではなく、「雰囲気」などの単語やキーワード、数字などを意識的に書きましょう。
あとで見返したときに質問同士の相関がわかるように、上から順番にメモするのではなく、ブロック別にまとめるか丸でグループを括るなどしながら書くことがおすすめです。
④訪問後にお礼のメールを送る
訪問が終わったら、その日のうちにOB・OGへお礼のメールを送りましょう。
もし訪問先の企業から内定をもらうことになったら、入社後もご縁が続くので、今からしっかりと信頼関係を構築していきましょう。
お礼メールのテンプレートを用意したので、ぜひ使ってみてくださいね。
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名OB訪問のお礼|〇〇大学 氏名
〇〇株式会社
〇〇部
〇〇様
お世話になっております。
〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 〇年の〇〇です。
本日はお忙しい中、
OB訪問のお時間をいただきありがとうございました。
〇〇様のお話を聞いて、貴社への理解が深まり、
以前よりもさらに志望意欲が高まりました。
また、〇〇職のやりがいや大変さなども知れて、
貴社の業務内容を具体的にイメージすることができました。
これから就職活動を進めていく中で、
〇〇様にご相談することもあるかと存じますが、
その際は何卒よろしくお願いいたします。
改めまして、本日は貴重なお時間をいただき誠にありがとうございました。
今後ともよろしくお願いいたします。
==============================
〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科
〇年 氏名
mail :○○-××.jp
TEL:090-○○○○-××××
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OB・OGへメールを送るときに最もやってはいけないのが、会社名や部署名、名前を間違えること。送る前に必ずチェックをしましょう。
また、お礼と共に参考になった点などを書く場合は、社外秘情報や具体的な数値などを記載するのは避けましょう。
質問リストのメール送付方法
質問する内容が決まったら、OB・OGに質問リストをメールで送りましょう。事前に質問を送ることで、当日が有意義な時間になるようにOB・OGが回答を考えてくれます。
ここでは、メールの送付時期や適切な質問数について解説します。さらに、そのまま使えるメールテンプレートも用意したので、メールの文面作成に悩んでいる人はぜひ使ってみてくださいね。
メールの送付時期
メールは、OB・OG訪問の3日前くらいまでに送れるとベストです。質問を送るのが直前になりすぎると、OB・OGはしっかりと回答を考える時間がなくなってしまいます。
相手は忙しい中、時間を作って会ってくれるということをしっかり念頭に置いて、なるべく早めに質問を送るようにしましょう。
OB・OG訪問の前日に質問リストを送るのは、相手に対する配慮が欠けており失礼です。前日に送っても目を通す時間が取れない場合もあります。
直前にリストを確認することになれば、せっかくのOB・OG訪問の機会が十分に活かされない可能性もあります。
適切な質問数
メールに記載する質問は5個から10個程度にしましょう。もしも、訪問時間が30分などと限られている場合は質問数を減らしたり、逆に訪問時間を長めに取ってもらえる場合は質問数を多めにしたりと、質問数は状況に応じて変更してくださいね。
また、時間内ですべての質問ができるとは限らないので、優先度の高い質問からしていきましょう。
そのまま使えるメールテンプレート
「実際にOB・OGにどんなメールを送れば良いのだろう?」という人向けに、メールのテンプレートを用意しました。
メールには質問リストを記載するだけでなく、当日の集合日時や集合場所を確認しておくと安心ですよ。
送信メッセージ
TO〇〇〇〇@theport.jp
CC
件名OB訪問での質問について|〇〇大学 氏名
〇〇株式会社
〇〇部
〇〇様
お世話になっております。
〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科 〇年の〇〇です。
この度は、OB訪問のお時間をいただきありがとうございます。
当日〇〇様にご質問させていただきたい内容は以下になります。
お忙しい中大変恐縮ですが、お手すきの際にご確認いただけますと幸いです。
・◆◆◆
・◆◆◆
・◆◆◆
以上になります。
それでは、〇月〇日〇時、〇〇にてお会いできるのを楽しみにしております。
当日は何卒よろしくお願いいたします。
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〇〇大学 〇〇学部 〇〇学科
〇年 氏名
mail:○○-××.jp
TEL:090-○○○○-××××
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OB・OGから好印象! 質問するときのコツ
最後に、OB・OGから好印象を抱いてもらえる「質問をするときのコツ」を紹介します。OB・OGから好印象を持ってもらえれば、今後就活を進めていく際にサポートしてもらえるかもしれませんよ。
これから紹介するコツは社会人になってからも役に立つので、ぜひ確認してみてくださいね。
メモの合間にも目をきちんと見る・あいづちを打つ
OB・OG訪問でメモを取っている間も、相手の目を見ることやあいづちを打つことを忘れないようにしましょう。アイコンタクトやあいづちがしっかりできれば、OB・OGは「自分の話を理解してもらえている」と安心できます。
アイコンタクトやあいづちは、「傾聴力」と呼ばれるコミュニケーションスキルの1つです。傾聴力が高い人は、周りから信頼されやすくなり、営業のような仕事をするときに大いに役に立つでしょう。
傾聴力とは?
相手の話に熱心に耳を傾け、相手の言いたいこと・伝えたいことを深く聞き取る力のこと。アイコンタクトや共感のあいづちなどによって、相手に「自分の話を聞いてもらえている」「自分が伝えたいことが伝わっている」と感じさせられるため、より深い話を引き出すことができる。
あいづちは、相手の話の区切りに打つことがポイントです。話している最中は聞くことに集中し、話の途切れたタイミングで深めのあいづちを打ちましょう。
話が途切れそうにないときは、相手がこちらを見たタイミングで小さめのあいづちを打つと良いでしょう。
敬語や言葉遣いに気をつける
OB・OG訪問では、なるべく敬語や言葉遣いには気をつけるようにしましょう。敬語や言葉遣いは一朝一夕で身につくものではないので、苦手な人は少なくとも面接のときまでには敬語や言葉遣いをスムーズに使えるようになっておきたいところです。
OB・OG訪問を機に練習していきましょう。
間違いがちな敬語の例
- ✕ご苦労様です 〇お疲れ様です
- ✕了解しました 〇承知しました
- ✕すいません 〇申し訳ございません
- ✕参考になります 〇勉強になります
正しい敬語や言葉遣いをマスターできれば、面接のときだけでなく社会人になってからもずっと役に立ちますよ。
- 敬語ができない学生は企業からどのように見られますか?
敬語ができない学生は社会性の未熟さを感じてしまう
相手に対する配慮や敬意を言葉や態度で表現できるかどうかは、社会人にとって必須のスキルです。
一般的に社会人は、社内の上司や先輩だけでなく、社外の人に対しても必ず尊敬語や謙譲語を使って話します。職場の同年齢や年下の人に対しても、仕事の中では丁寧語(です、ます)を使って話すのが基本です。
就活対策として敬語を学んでいるからといって、必ずしも正しく使えているとは限りません。日頃から積極的に敬語を使って、礼儀をわきまえた言動を意識するようにしておきましょう。
質問を上手く活用して就活で有利な情報を手に入れよう!
OB・OG訪問は、業界・企業理解を深められるだけでなく、就活に役立つ情報が手に入る貴重な機会です。しかし、質問選びを間違えれば、自分にとって有益な情報を手に入れることはできないでしょう。
そのため、質問を選ぶ前に悩みや疑問を整理して、何を聞くべきかを明確にしておくことが大切です。そして質問選びの際は、今回紹介したおすすめ質問100選もぜひ参考にしてみてくださいね。
事前にしっかり質問を準備して、OB・OG訪問で就活に役立つ情報をゲットしましょう。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見るOB・OG訪問は深い情報を知れる貴重なチャンス
OB・OG訪問は、会社のウェブサイトや説明会だけでは判断できないような情報が聞けるチャンスです。選考で必ず確認される志望動機の作成にも役立つので、この記事を参考に質問リストを作成しておきましょう。
OB・OG訪問は、自分と同じように就職活動をしてきた先輩に、どのようにして就職活動を乗り切ったのかを聞ける場でもあります。現在不安に思っていることはもちろん、選考への臨み方についても質問しておきましょう。
気になることはOB・OG訪問で必ず聞いておこう
挨拶や身だしなみなど、社会人としてのマナーを守って敬意を払うのは大事ですが、遠慮し過ぎずに積極的に質問をすることも大切です。ただし、プライベートな質問など、内容によっては相手の気分を害する恐れもあるので、やり取りの中からどの程度の質問ができそうな人なのかを探ることも重要です。
OB・OGは忙しい中で時間を割いてくれており、面談時間も限られています。事前に質問項目をメモなどにまとめておくのはもちろん、相手が当日に答えやすいように質問リストを前もって送るなどの配慮を欠かさないでください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/フィナンシャルプランナー
Miyuki Oba〇大学などでカウンセリングや講義、企業や行政における新人研修・セミナーなどに多数登壇。ファイナンシャルプランナーおよび小論文講師としての知見も加味したアドバイスをおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
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