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上場とIPOの違いがよくわかりません……。
就職活動を進めるなかで、企業のIR情報やニュースなどで「上場」や「IPO」という言葉をよく見かけます。どちらも似たような文脈で使われている印象がありますが、正直どう違うのかがわかりません。
企業の安定性や将来性を見極めるうえでも、この違いを理解しておきたいと思っています。
就職活動の視点から、「上場」と「IPO」の基本的な違いと、それぞれが企業選びにどうかかわってくるのか、わかりやすく教えていただけないでしょうか? 小学生でもわかるくらい簡単に教えてください。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
IPOは株式を売り出すことで上場は自由に売買できる状態のこと
企業を選ぶときに上場とIPOという言葉を見かけることがありますが、違いがわかりにくいですよね。小学生にもわかるように、シンプルに整理してみましょう。
まずIPOは「Initial Public Offering(イニシャル・パブリック・オファリング)」の略で、日本語では新規株式公開と呼ばれます。
これは、会社が新しく発行する株や、創業者やベンチャーキャピタルなど今まで一部の人が持っていた株を、初めて広く一般の人(個人投資家や機関投資家)に売り出す手続きのことです。
たとえば、チョコレート屋さんが「僕のお店の株を1株〇〇円で売りますよ!」と全国の人に呼びかけるイメージとなります。
このIPOの手続きが終わると、会社の株はたとえば東京証券取引所や名古屋証券取引所など証券取引所で売ったり買ったりできるようになるのです。これを上場といいます。
つまり、IPOの結果として上場が実現し、会社の株が証券取引所に並び、誰でも自由に売買できるようになるのです。実際には、IPOと上場はほとんど同時におこなわれます。
違いを知ることで成長段階や安定度の見極めをすることができる
就職活動をする人にとって、この違いを知るメリットはおもに2つあるでしょう。
一つは成長段階の見極めです。多くのIPO直後の会社は、まだ社内の仕組みやルールが発展途上で、ゼロからイチを作り上げるような急成長の時期にあります。
自分の仕事が会社の仕組みに直結しやすく、裁量も大きいですが、先輩やマニュアルが少なく試行錯誤が必要になることも多いです。ただし、すでに大きくなってから上場する会社もあり、必ずしもすべての会社が未整備というわけではありません。
もう一つは安定度の目安です。上場して数年が経ち、株の売買が安定している会社は、決算情報やIR(投資家向け広報)などの情報公開も充実していて、社会的な信頼度が高い傾向があります。
福利厚生や研修制度が整った大企業的な働き方を目指す人にとっては、安心できる環境と言えるでしょう。ただし、上場企業でも経営が不安定な場合もあるので注意が必要です。
まとめると、IPOは初めて株式を広く売り出すイベント、上場は証券取引所で株が自由に売買できる状態と覚えましょう。
就活では、自分がチャレンジングな環境で成長したいのか安定した環境で働きたいかを考え、それぞれのフェーズにある企業の雰囲気や制度をしっかり調べてみてください。
そうすることで、入社後のミスマッチを減らし、自分らしいキャリアを描きやすくなりますよ。
IPOはスタートで上場はゴール後の状態である!
似たような文脈で使われることが多いですが、IPOは株式公開までのプロセスでありスタート、上場はそのゴール後の状態ととらえるとわかりやすいでしょう。
IPOは「Initial Public Offering」の略で、企業が「これから自社の株を証券取引所で売買できるようにしますよ」と宣言し、そのための準備や審査に挑戦することを指します。
この審査に合格し、実際に株式が市場で売買され始めた状態になると、その会社は上場企業と呼ばれます。
企業のステージを見極めて自分に合うか判断しよう!
就職活動の視点からみると、上場企業には情報開示が義務付けられているため会社の透明性が高いことや、資金調達力が大きく成長のための投資をしやすいことといったメリットがあります。
一方で、四半期ごとの業績に対するプレッシャーが強い点や、人事制度が成果主義でドライな場合がある点、さらにはIPO直後は組織の動きが激しくなる傾向があることなども考慮しておきましょう。
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