Q
大学3年生
男性
プラント業界はやめとけと言われるのはなぜですか?
就職活動でプラントエンジニアの仕事に興味を持ち、業界を調べています。
しかしネットで検索すると「プラント業界はやめとけ」という意見が目立ち、不安を感じています。なぜそのようなことが言われるのでしょうか?
華やかではないかもしれないけど、社会を支えるやりがいのある仕事だと思っていましたが実際のところはどうなのでしょうか? あまり将来性がない業界なのかと不安視しています。やめとけと言われる理由を教えてください。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
厳しさの裏にある「やりがい」と「誤解」を見極めよう
プラント業界が「やめとけ」といわれる理由には、大きく分けて2つの側面があると考えています。
一つは労働環境の厳しさです。プラントエンジニアの仕事は海外や地方への長期出張、現場での徹底した安全管理などがともないます。特に安全管理は危険がともなう作業も多いため、非常に厳しく指導されます。
プラントエンジニアの業務は体力的にも精神的(責任的)にも負荷が高い場面が多く、この側面が切り取られて「ブラック」といういわれ方をすることがあります。
もう一つは業界構造による誤解です。プラント業界は BtoB(企業間取引)の領域であり、一般消費者の目には触れにくく華やかなイメージはありません。
見えにくい「やりがい」を一次情報でつかもう
プラント業界はエネルギー、インフラ、化学など、日本の産業基盤を支える非常に重要な役割を担っています。
むしろ現在は脱炭素や水素エネルギーといった分野で、未来の社会インフラを支えるための技術革新や再投資が進んでおり、成長領域でもあります。
やめとけという意見は、前述の「環境の厳しさ」という事実と、「一般消費者から見えにくい」という誤解が混在している結果だと感じます。
もし質問者の人が「社会を支えるやりがい」に確固たる魅力を感じているのであれば、一面的な評価に流されず実際に働いている人の話を聞くなど「一次情報」を取りに行き、自身の価値観と合うかどうかを見極めることが非常に大切です。
世間のイメージだけで業界を判断しないで
プラント業界に対して「やめておけ」という意見が出る背景には、納期遵守のための長時間労働や休日勤務、担当業務の広さ、膨大な書類作成といった体力的な厳しさへのイメージがあるようです。
しかし、それはプラント業界に限った話ではなく巨大な工場を相手にする仕事に共通することかもしれません。
イメージだけで業界を判断するのは早計です。大切なのは「なぜやめておけといわれるのか」その理由を深掘りすることです。
仕事の本質を自分の目で確かめる姿勢が大事
私自身、以前は自動車業界という一種のプラントで生産管理に携わっていました。
実体のないお金を動かす金融業界を経験した後だったからこそ、自分の仕事が目の前で形になっていく「モノづくり」の過程には、大きな喜びとやりがいを感じました。
たしかに管理が厳しい側面はありますが、それを理由にするのであればどのような仕事に就いても大成は難しいでしょう。世間の評判に流されず、仕事の本質を自分自身の目で確かめる姿勢が大切です。
こちらの記事では、プラント業界だけではなく理系女子の就職におすすめの業界を紹介しています。プラント業界に興味がある人もさまざな業界を研究している人もぜひ参考にしてみてください。
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