Q
大学3年生
男性
福岡七社会の年収はどれくらいですか?
現在、福岡での就職を目指して活動している大学3年生です。地元経済を牽引していると言われる「福岡七社会」に興味を持っています。
九州電力、九電工、西日本鉄道、JR九州、西部ガス、福岡銀行、西日本シティ銀行の7社について、給与面がどれくらいなのかが気になっています。
七社会と言われる企業の平均年収や初任給の目安は、一般的にどの程度の水準なのでしょうか? また、各企業間での年収の差は大きいのか知りたいです。
正直なところ、生活を考えるうえで、年収面も重要な判断基準になると思っています。
就職後の具体的なキャリアパスや、年収アップの見込みについても何かアドバイスがあれば教えてください。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
福岡で豊かに暮らす! 福七社の年収は700万円台
「福七社」はインフラ系・金融系の大手企業ですので、平均年収の目安としては 700万円台 には到達すると考えて良いでしょう。
全国平均と比べても高水準ですが、さらに重要なのは「生活費」の観点です。九州は首都圏に比べて家賃や物価が安く抑えられるため、額面以上に経済的に豊かな生活が送れるのが大きな魅力です。
少し細かく見ると、九州電力と福岡銀行は頭一つ抜けており、平均年収750万円前後に達する印象です。逆に西日本鉄道などはほかと比べると少し低くなる傾向がありますが、それでもインフラ企業特有の非常に高い安定性があります。
年収アップを狙うなら「定年まで」と考えないこと
ただ、キャリアコンサルタントとしてお伝えすると、日本国内のインフラ系大企業であれば、年収は「どんぐりの背比べ」レベルです。「他社より100万円高いから」と一喜一憂しても、劇的な差は生まれません。
もしあなたが、それ以上の年収アップや成功を望むのであれば、下記のように大企業を「戦略的に利用する」視点も必要です。
①大企業で実績と経験を積み、スキルを高める
②社内外で強力な人脈を作る
③そのうえで転職や独立を考える
たとえば銀行内でも、より利益率の高い証券関係の部門など、自分の市場価値が高まるポジションを狙うのも一つです。
福七社に入って満足するのではなく、そこを足がかりに次のキャリアを描ける人が、真の高収入を得られる人だと言えるでしょう。
福岡七社会は安定が強み! 30代で600万が目安!
福岡七社会は九州における地場の雄であり、安定・福利厚生が強みです。
給与のレンジ感としては、総合職で ・初任給はおおむね20万円台後半〜30万円前後 ・30代で600万円前後 ・管理職以降で800万円超〜 というイメージです。ただし、職種や評価、残業代などで差分が生まれるようなイメージです。
比較の目安として、厚生労働省「賃金構造基本統計調査」等をもとにしたデータでは、福岡県全体の平均年収は460〜490万円程度です。
この水準と比べると七社会各社の総合職は「地域平均より一段高い水準の報酬が期待できる地場大手」とらえて良いでしょう。
相対的には九州電力・九電工・西部ガスが安定 、西鉄・JR九州は職種差が大きい 、福岡銀行・西日本シティは実績で昇給差が出る などの差分があります。
キャリアアップの鍵は「専門性×成果×異動」だ!
福利厚生については、いずれの企業も法定福利を前提に、住宅手当・社宅や寮、企業年金・確定拠出年金、財形貯蓄、カフェテリアプラン型の選択型福利厚生、育児・介護休業制度など、法定外福利厚生を上乗せしているケースが多いです。
上記は労働基準法、健康保険法、厚生年金保険法、育児・介護休業法といった法令を土台としつつ、各社が独自制度として設計しているイメージです。
これらの企業でキャリアアップをしていくためには、いずれも「専門性」×「成果創出」×「異動経験」の掛け算が必要となります。
社内資格・ジョブローテに主体的に乗っていくことで、幅広い経験を得ることができ、結果として専門性の幅も広がります。
また、その際に観光・MaaS・脱炭素・DXなどの地域課題に絡む実績を作るとキャリアは伸び、万が一転職するとなっても年収アップを狙いに行くことが可能になります。
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