Q
大学3年生
男性
「純日本家電メーカー」といえば、どこですか?
日本の家電メーカーへの就職を目指している大学3年生です。
日本の技術力に惹かれて志望しているのですが、ニュースやネット記事で、有名メーカーの一部事業が外資系企業や他国の企業に買収されたり、資本が入ったりしているという話を見かけ、少し混乱しています。
私が考えている「純粋な日本の家電メーカー」は、具体的にどの企業なのかわからなくなってしまいました。
外資傘下に入らずに、日本企業として事業を展開している家電メーカーには、どのような企業があるのでしょうか?
企業選びの軸として参考にしたいので、それらのメーカーの強みや特徴についてもアドバイスをお願いいたします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
純粋な「日本の家電メーカー」はパナソニックと三菱電機
純粋に「家で使う電気製品」を主力として作り続けているメーカーという意味では、現在はパナソニックと三菱電機の2社に絞られると考えています。
もう少し定義を広げて、「外資系企業の傘下に入っていない日本の大手電機メーカー」という括りであれば、上記にソニーグループと日立製作所を加えた4社が代表格と言えるでしょう。
志望動機にかかわる「各社の現在の主力」
それぞれの特徴は下記のとおりです。
パナソニック:白物家電のイメージが強いですが、この分野は海外勢に押され気味なのが実情です。現在は「暮らし全体を支える」方向へシフトしており、パナホームなどの住宅設備や、EVなどに使われる車載電池、工場の自動化といった分野に強みを持っています。
ソニーグループ:「なんでも屋」ではなく、ピンポイントで強い分野を持っています。具体的には画像センサー、そしてゲーム・音楽・映画などのエンターテインメントです。PlayStationに代表されるゲーム分野や、カメラ・オーディオ関連が現在の主力です。
三菱電機: 高性能・高品質なモノづくりに集中しており、ビル設備や重電などのBtoBへシフトしています。家電も扱っていますが、企業全体で見ると「家電メーカー」という枠には収まらないのが現状です。
日立製作所: この4社の中で最も「家電メーカーではない」企業へと変化しています。白物家電からは距離を置き、鉄道システムや電力などの社会インフラが中心です。
もしあなたが「家庭で使われる製品を作りたい」と強く願うのであれば、選択肢はパナソニックか三菱電機が中心になるでしょう。企業ごとの「現在の強み」を正しく把握して選考に臨んでください。
「純日本」より「何で勝つか」でメーカーを選ぼう!
「純日本の家電メーカー」にこだわる必要は必ずしもないのではないか、というのが回答です。
まず、資本関係が複雑化するなかでも、日本本社・日本資本を核に事業を展開する企業としては下記が挙げられます。
・パナソニック
・ソニー ※子会社は一部海外がメイン拠点の会社もある
・シャープ ※親会社は台湾系だが、国内拠点・開発力が強い
・三菱電機
・日立ブランド ※白物は再編を経ているため領域によって要確認
・ダイキン
・アイリスオーヤマ
・バルミューダ ※北欧の印象があるかもしれないが日本の会社
・象印
・タイガー
ただ、冒頭でもお伝えしたとおり、「純日本であること」よりも「どの領域で世界に勝っているか」です。
これからグローバルの波がますます強くなり、国内外を含めた再編も進んでいくなかで、どの会社も、グローバルな合併をする可能性はゼロではないからです。
強みや開発拠点を軸に志望動機を組み立てよう!
具体的な企業を検討する際には、下記項目を軸に志望動機を組み立て、自分の専門と成果で接点を作ることが有効です。
・強み:空調、音響、イメージセンサーなど、どんな技術や領域に強みがあるか
・研究開発投資:研究や開発、特許の取得などの内容や数から類推することが可能
・設計拠点がどこにあるか
・海外売上比率
メーカーへの就職に興味がある人は、次の記事も参考にしてみてください。メーカーの仕事内容や向いている人の特徴、就職に向けた対策方法などを解説しています。
あなたが受けないほうがいい職業をチェックしよう
就活では、自分が適性のある職業を選ぶことが大切です。向いていない職業に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまいます。
そんな時は「適職診断」を活用して、志望する職業と自分の相性をチェックしてみましょう。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強み・弱みを分析して、ぴったりの職業を診断できます。
適職診断で強み・弱みを理解し、自分がどんな職業に適性があるのか知りましょう。
簡単な質問に答えて、あなたの強み弱みを分析しよう。
今すぐ診断スタート(無料)
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人






