Q
その他
男性
理系のメーカー勤務なのですが、転職先はどう選ぶべきでしょうか?
現在、大手メーカーの研究開発職として働いている理系の20代後半です。
仕事内容に大きな不満はないのですが、社内の年功序列や閉鎖的な文化に疑問を感じ、もっと自分のスキルや成果が正当に評価される環境に身を置きたいと考えています。
ただ、メーカーの研究開発という専門性の高い職種から、まったく異なる業界や職種に転職するのは難しいのではないかと不安です。
メーカー勤務の理系が次のキャリアを考える際、どのような選択肢があるのでしょうか?
また、転職を成功させるためにアピールすべきスキルや経験にはどのようなものがあるか、具体的に知りたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
安易な転職は危険! 「ピボット」の考え方を活用しよう
まったく異なる業界・職種への転職は、未経験扱いとなりハードルが高まります。
そこでおすすめするのが「ピボット」という考え方です。バスケットボールのように、片足を軸にする動きを指します。つまり、業界か職種のどちらかを軸足として残し、もう片方だけを変えるのです。
あなたの場合、メーカーでの研究開発職という経験を軸にできます。この強みを残したまま別の業界の研究開発職を目指すのが、スキルを活かせる賢明な選択です。
仕事内容に不満がないなら、評価を変える努力をするのも一つの手
また、今の職場に「仕事内容の不満はないが、文化に疑問を感じる」という状態なら、安易な転職は後悔につながることがあります。
「隣の芝生は青く見える」もので、転職したら「前の職場のほうが良かった」となるケースをよく聞きます。今の環境で評価されるための工夫をやり尽くしたか、一度立ち止まって考えてみてください。
それでも不満が残る場合に、先ほどのピボットの考え方で転職を検討しましょう。これが、失敗しないためのステップです。
現職でのスキルや特性のうち、横展開する要素を決めよう
現職で培った「技術」「業界」「工程」を棚卸しし、どの要素を横展開するかを先に決めてから選択肢を広げられると迷いが減ります。
選び方の軸は、「同業同職」「同業異職」「異業同職」「異業異職」の4つです。
たとえば、「同業同職」であれば装置から装置の上流工程へ、「同業異職」であれば開発からアプリケーション・FAE・プリセールスへといった道が考えられます。
「異業同職」であれば材料から半導体装置の材料開発へ、「異業異職」であればR&Dからコンサル・PM・プロダクトマネジメントといった方向性になるととらえましょう。
もし異職種を目指す場合、FAE・アプリケーション、技術営業、プロダクト企画のような、技術と言葉の橋渡し職がステップとして機能しやすいです。
年功序列が嫌ならSaaSや外資へ! 定量的な成果を示すのがコツ
もし現職の年功序列風潮を離れたい場合は、事業会社のプロダクト志向組織、「SaaS×製造」の領域、技術商社、専門商社、外資装置メーカー、技術コンサルなどが候補になりやすいです。
職務経歴書では、以下のことを明確にしてみてください。
①「課題」「アプローチ」「定量的な成果」の流れ
②材料設計、熱・流体、電気安全、規格対応、実験計画法などの再現可能なスキル
③購買・品質・営業との連携など、関係者を動かした事例
まずは興味領域でカジュアルに面談を重ね、労働環境と裁量や評価の仕組みを確かめてから応募を進めると安心です。
あなたが受けないほうがいい業界・職種を診断しよう
就活では、自分に合った業界・職種が見つからず悩むことも多いでしょう。
そんな時は「業界&職種マッチ度診断」が役に立ちます。簡単な質問に答えるだけで、あなた気になっている業界・職種との相性がわかります。
自分が目指す業界や職種を理解して、自信を持って就活を進めましょう。





