この記事のまとめ
- 研究職には「基礎研究」と「応用研究」があり、研究機関によって研究のスタイルが異なる
- 探求心が強く前向きに研究に取り組める人に適性がある仕事
- 人気の高い職種だからこそ研究職に就くためにはコツがある
- 適職診断
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この記事を読んでいる人に
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理系学生から憧れを集める研究職。さまざまな形で社会生活を支える研究職は、貢献をしている実感が得やすく、やりがいを感じられる仕事です。
一方で、採用枠の少なさから就活難易度は高くなっています。研究職に興味があるものの、激戦が予想される研究職の就活をどのように進めたら良いのか悩んでいる人もいることでしょう。また、実際の仕事内容が理解できると研究職を志望するか判断材料になりますね。
この記事では、キャリアアドバイザーの上原さん、鈴木さん、渡部さんのアドバイスを交えつつ解説します。研究職に興味をもっている人は参考にしてくださいね。
採用難易度の高い研究職に就くには仕事内容や適性の理解が必須
研究職を志望しようか迷っているが、実際の仕事内容や研究職ならではのやりがいがわからず、志望を諦めてしまう学生がいます。なかには、自分の学歴では研究職に就職するには難しいのではないか、と諦めてしまう人もいるかもしれません。
この記事では、研究職の仕事内容や、やりがい、研究職のメリットやデメリットを網羅的に解説します。さらに、研究職に適性がある人の特徴も紹介。狭き門である研究職の就活をうまく進めるためのコツや志望動機例も取り上げます。
この記事を参考にすれば、研究職の仕事内容や種類を知り、自信をもてるようになるでしょう。志望動機を丁寧に作りこんで、就活をスムーズに進めていってくださいね。
あなたが研究職に向いているか確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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研究職の種類
研究職は、文字どおり、企業や大学、公的機関などの研究所で研究に携わる仕事です。ときには、研究以外に試験や鑑定をおこなうこともあります。研究職には「基礎研究」と「応用研究」の2種類があり、どの段階の研究をするかで仕事の進め方が異なります。
研究職を志望する人は、この2種類の職種の違いについてしっかりと理解しましょう。そのうえで、将来どんな研究をしたいかをイメージして、どちらの職種を志望するのかを決めてください。専門性の高い職種だからこそ、細かい内容までしっかりと確認して就活を進めていきましょうね。
基礎研究
文部科学省の民間企業の研究活動に関する調査-用語定義によると、基礎研究とは、「特別な応用、用途を直接に考慮することなく、仮説や理論を形成するため若しくは現象や観察可能な事実に関して新しい知識を得るために行われる理論的又は実験的研究」のことです。
わかりやすく説明すると、前人未踏の分野を切り開く研究をおこなう職種です。ときには、先行研究が少ないなかで、自分の研究を進めていくこともあります。1つのことを最後までやり遂げる忍耐力やアイデアを生み出す発想力が求められるでしょう。
研究期間は厳密には分野によってことなりますが、全体を通して長期に渡ることがほとんどなので、1つの研究の専門性を極めたい人に向いている職種といえます。勉強することが好きな人にはぴったりの職業です。
応用研究
応用研究とは、「基礎研究によって発見された知識等を利用して、特定の目標を定めて実用化の可能性を確かめる研究、および既に実用化されている方法に関して、新たな応用方法を探索する研究」(引用:文部科学省民間企業の研究活動に関する調査-用語定義)のことです。
基礎研究の結果をもとに、より実践的な研究をおこない、新しい材料・製品・システムを作り出したり、既存の材料・製品・システムを改良したりしていきます。
すでに存在する研究結果をどのように応用するかを追求する職種といえます。基礎研究の成果を理解するために、高い専門性が求められることもあります。また、ビジネスに直結している研究でもあるので社会のニーズをくみ取る力も必要です。
基礎研究との違いは、明確な期日が決まった状態で研究に取り組むケースが多いということです。優先順位を付けてスピーディーに研究を進められる人や、スケジュール管理能力が高い人に適しています。
開発職と研究職の違い
ときおり、研究職と開発職をひとまとめで考えることがありますが、厳密には研究職と開発職は異なります。研究職は「技術・知識」を生み出す仕事であるのに対し、開発職は「製品」を生み出す仕事です。
研究職が0から1を作るイメージであり、開発職は1を10や100につなげていく役割です。たとえば、化粧品であれば「肌にハリを与える成分」を生み出すのが研究職で、「その成分をどのように商品に活かすのか」を考えるのが開発職になります。
似たイメージのある研究職と開発職の違いを押さえたうえで、なぜ研究職に興味があるのかを突き詰めて考えるのが、志望動機作成のコツのひとつになるでしょう。
- 開発職と研究職、どちらを志望しようか迷っています。決め手になる比較の仕方があれば教えてほしいです。
無理に決め手を作る必要はない
自分の興味や適性によって選択することかと思いますが、実際の製品やサービスへの近さで興味が分かれる場合が一般的です。どのあたりの研究開発をやってみたいか考えてみてください。
ただし、どちらにしても与えられた場で頑張ってみるという選択肢もあるので、無理に特定する必要もありません。企業への就職を目指す場合には、配属先が前もって決められたうえで採用が決まる場合と、入社後に会社が決める場合があります。
後者の場合には、当然ながら自分の希望通りに配属されるとは限りません。会社選択の際は、配属先がどのように決まるのかがポイントの一つになるので、十分調べたうえで決断しましょう。
研究職のほかにもプロフェッショナルな仕事に興味がある人は、こちらの記事もおすすめです。かっこいい職業25選をまとめています。
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あなたが研究職に向いているか確認してください
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
研究職といっても就職先によって仕事内容が大きく異なる
研究職の主な就職先
- 民間の研究部署
- 大学の研究室
- 公的機関
研究職の主な就職先は「民間企業」「大学」「公的機関」です。同じ研究職と言っても、就職先によって、研究の目的や取り扱う内容が異なるため、違いをしっかり理解しておかないと、選考で熱意を伝えるのは難しくなってしまいます。また、もし仮に内定を獲得できても、ミスマッチの原因になり、長く研究を続けていけなくなる可能性もあるでしょう。
「民間」「大学」「公的機関」の研究の特徴を理解しましょう。
民間の研究部署
民間企業の研究職の目的は、研究を活かした製品やサービスの開発を通して会社の利益につなげることです。そのため、応用研究に力を入れる傾向にあり、競争力のある製品・サービスの開発に取り組みます。
企業が利益を上げるためには市場のニーズに合っていることが必須条件です。そのため、研究したとしても商品にできない、利益につながらないと上層部が判断した場合には研究が打ち切られるシビアな面もあります。
一方で、自分が携わった研究が製品やサービスとして世の中に広まり、社会に貢献している実感を得られやすいのはメリットといえるでしょう。
民間企業の研究職は、自分の開発した製品やサービスが世の中に出回る喜びを感じることができ、ユーザーのニーズに基づいた研究開発が求められます。また経営判断により研究テーマが打ち切られたり変わったりすることも民間企業ならではの特徴です。
大学の研究室
大学の研究室の場合は、長い年月をかけて研究をおこなう基礎研究が中心です。研究内容の実用性よりも、科学者としての研究に対する熱意が、研究のモチベーションになるといえます。
民間企業の研究職とは異なり、成果が見えにくいため、研究への好奇心をもち続ける必要があります。粘り強さが問われる研究が多いですが、ときにはノーベル賞を受賞するような研究成果が得られることもあります。
大学の研究職に就くのは研究職のなかでも狭き門です。大学院に進学し2年の修士課程、3年の博士課程を経て博士号を取得します。その後、ポストドクターとして就職し2~3年の任期期間中に研究成果を出すと助教になれます。
そのあとは講師→准教授→教授とキャリアアップしていく流れで、最終的に大学教授になるまでには、博士課程修了から10年〜15年ほどかかるでしょう。
公的機関
公的機関の研究職は、国が運営主体である省庁に付随する研究所や地方公共団体の研究所で研究をおこないます。
公的機関の研究職一例
- 警察庁の科学捜査研究所(科捜研)
- 海上保安庁の海上保安試験研究センター
- 厚生労働省の国立医薬品食品衛生研究所
- 農林水産省の動物医薬品研究所
公務員の研究職になるので、より広く日本のためになる研究ができるのがやりがいといえます。
国家公務員の研究職もあれば、地方公務員としての研究職もあります。大学の研究室と同様に、学術的知識を基にして技術や理論を発見する基礎研究が中心です。科捜研の場合には、DNA鑑定や法医学、事故現場の再現実験、サイバー犯罪の解析などにかかわることもあります。
公的機関の研究職の採用難易度は、正規採用の場合は非常に高いです。自分が本当に就きたい研究職である場合、非正規から正規を目指すケースが多い就職先となっています。
迷っている人は要チェック! 研究職のメリット
研究職のメリット
- 自分の好きな分野を仕事にできる
- やりがいを感じやすい
- 整った環境で研究ができる
- 年収が日本の平均よりも高い
研究職の職種と、勤務する場所での研究内容の違いについて解説したので、研究職についての理解が深まったことでしょう。一方、研究職は採用の枠が少ない点や大学院卒の学歴が求められることも多いといった内定獲得のハードルの高さを知り、志望しようかどうか迷ってしまった人もいるかもしれません。
しかし、研究職には、そのようなデメリットを打ち消すだけの魅力があります。研究職として働くメリットを改めて整理してみましょう。
自分の好きな分野を仕事にできる
研究職は、自分の興味のある専門分野について学び、その知識を活かした仕事ができるのが魅力のひとつです。大学時代に研究していた内容を活かしたり、「知りたい」といった知的好奇心をもった分野を仕事にしたりできます。
また、研究職という仕事には終わりがありません。新しい知識を得ながらずっと研究を続けられる仕事です。毎日勉強や試行錯誤の連続ですが、自分の好きな分野だからこそ、その苦労にも耐えられるでしょう。
自分の好きなことを突き詰めていくことが仕事であり、それが給料につながるという点では理想的な仕事といえます。大変だと感じることがあっても、研究職として働く人が増えている背景には「自分の好きなことを仕事にできるから」という理由が挙げられるでしょう。
やりがいを感じやすい
基礎研究でも、応用研究でも、世の中に必要とされる新しい技術を作り出しており、地道な研究の結果が社会の発展に役立ちます。今まで存在しなかったものを生み出したり、世の中にまだないものを流通させたりなど、目に見えて成果が見えるため、やりがいを感じやすいでしょう。
基礎研究の場合には、自分自身の手で人類初の発見や偉業を成し遂げる可能性があります。応用研究の場合は、自分の研究成果が製品やサービスとして世の中で活用されるので、努力の成果を目の当たりにできます。もちろん、研究が実るためには多くの苦労があるでしょうが、その分、成功したときの喜びは何物にも代えられないものです。
整った環境で研究ができる
研究職は採用の枠が限られており、倍率が高い分、内定を獲得できるのは優秀な人材です。一緒に研究を進める同僚も狭き門を通過しているため、互いに切磋琢磨しあいながら研究に打ち込める環境があるのも魅力といえます。
また、世界の研究開発費 国別ランキング・推移(UNESCO)によると、日本はアメリカや中国についで、世界第3位の研究開発費を投じています。研究に必要な費用をかけているので、実験設備や道具、備品など整った環境で研究を進められるでしょう。
研究の成果を出すためには、研究に集中できる環境が必須です。特に民間企業の場合は、大企業のほうが環境投資や設備投資が進んでいるので、民間への就職を希望するなら、企業の開発環境もチェックポイントに入れると良いですね。
大学では補助金など公費も使って環境を整えるので、有力な研究以外での予算獲得が難しく、手続き上の制約もあります。
一方、企業の場合もどんな研究でも環境が整っているというわけではなく、事業目的以外には予算を出さないので、いろいろなことを試せる環境は大学より少ないかもしれません。
年収が日本の平均よりも高い
国税庁の令和3年度分 民間給与実態統計調査によると 研究職の平均給与は約520万円で、給与所得者の平均給与443万円を上回っています。
もちろん、平均給与なので、研究の分野や就職先が民間か、大学かなどによって相場は異なりますが、日本の平均以上の給与が受け取れるというのも研究職を選ぶメリットでしょう。
研究職の給料は、基本給や能力給の固定給に加えて、賞与や各種手当で構成されます。基本給は本人の能力や年齢や役職で変わり、研究の成果を上げたり、キャリアを積み重ねたりすると上がっていきます。
アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る研究職は自分の能力や知的好奇心が高まる魅力が大きい
研究職は、自分のやりたいことに打ち込めますし、仕事をやりながら自分の能力を高められることが大きな魅力でしょう。時代の最先端技術に携わることができ、社会へ科学の力で貢献できているという実感を得ることができます。
また、学会などにも自由に参加することができるので、多くの優秀な研究者に触れたりと、知的好奇心が満たされます。自分のやりたい研究開発が存分にできる場を探しあてることができれば、非常に幸せなのではないでしょうか。
とはいえ一般企業の場合、自分が大学でかかわっていた研究内容がそのままあてはまる場に巡り会えるのは希です。どこで共通点を見つけ、納得して自分の目指す姿に近い場を見つけることができるかどうかが鍵になります。
あなたが研究職に向いているか確認してください
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事前に知っておきたい研究職のデメリット
やりがいが多く、自分の興味をもった分野を仕事にできる点でメリットが多い研究職ですが、志望する前に事前に把握しておくべきデメリットもあります。デメリットは、決して志望を諦めるためのものではなく、現実を理解して、適切な就活をおこなうためのものとして活用しましょう。
デメリットを把握して納得したうえで、心の準備をして研究職を志望してくださいね。
専門性が高くキャリアチェンジが難しい
研究職は、専門性の高さが特徴であるため、研究職以外への職種への汎用性が低くなってしまいます。「研究職はつぶしがきかない」という言葉を聞いたことがある人もいるでしょう。社会人としてのスキルを自分の研究に注ぐため、一般企業だとしてもほかの職種とは職場の雰囲気が異なります。
研究職として働く際には、メール対応や電話対応など、一般企業の新入社員に求められるような技能は必要ありません。研究職からほかの職種に転職したいと思っても、新しいキャリア形成が難しいと判断されてしまうため、転職のボトルネックになることがあります。
ただし、研究職であるからといって、他の職種と大きく差が生じてしまうわけではありません。企業では研究職から営業など他の部署に異動になることもあります。自分の意思次第では、どんな職種も選択可能です。
一定の研究成果が求められる
研究は、会社の利益を追及したり、学術研究に貢献したりと、一定の成果を挙げることを目的として取り組みます。研究職として働く以上、成果をきちんと出さないと研究の意味がありません。
成果を出せなかったときの対応は就職先によって異なりますが、大手企業の場合は、適性がないと判断されると別部署へ異動することも。また、外資系企業の場合は、よりシビアで減給や退職になってしまう可能性もあります。
そのようなプレッシャーのある環境下での研究をおこなう場合があることを、あらかじめ想定しておくと、自分の適性が見極められるでしょう。
研究が打ち切られる可能性がある
研究にはコストがかかるため、コストに見合った成果が得られないと判断されると研究が打ち切りになることがあります。基礎研究の場合は、もともと長い年月をかけて研究をすすめることを想定されていますが、何十年かけても思ったような成果が出ず、途中で中止になってしまうケースもあるのです。
また、民間企業の場合は、自分がおこなう研究に期限と目標とする成果が決まっているため、一定の期間内に目標に達しないと判断された研究は断念せざるを得ない状況になることも想定されます。特に研究にかける費用に制限がある小さな研究所の場合は、判断のスピードが早いのが特徴です。
所属する研究機関の研究の方向性が変われば、自分が当初進めようとしていた研究とは全く別の研究を進めなくてはいけない場合もあることを、あらかじめ理解しておきましょう。
デメリットをふまえて研究職に不安を感じた人は、ぜひ他の職種にも目を向けてみてください。以下の記事の解説をふまえて、本当に研究職が適しているか考えてみましょう。
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就活の軸を決めるために、さまざまな職種の種類について理解を深めましょう。この記事では職種の種類を紹介するだけでなく、向いている職種の選び方をキャリアコンサルタントが解説します。自分のキャリアを明確にして職種を選択するカギにしてください。
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アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る自分のやりたい研究ができるかどうかはしっかり調査しておこう
皆さんが研究職を志すにあたって覚悟しておいてほしいのは、自分がおこないたい研究を、必ずしも就職先でできるとは限らないということです。
自分が今まで学んできた専門性の高いスキルを活かして就職活動ができるという点は、研究職の非常に良い点ですよね。しかしながら、企業や研究機関があなたに求めるのは、あなたの培ってきたスキルや可能性の活用であり、あなたが自由に自分のやりたい研究をすることではありません。
この点について就職活動をおこなう段階から理解しておかないと、「せっかく就職できたのに自分が本当に研究したいものが就職先にはない」という現実に、就職後違和感を持ち続ける状況になってしまいかねません。研究職を志望する就活生は、企業研究を徹底しておこなうことが重要です。
適性をチェックしよう! 研究職に向いている人の5つの特徴
研究職に向いている人の特徴
- 探求心が強い
- 失敗しても前向き
- 周囲と円滑なコミュニケーションがとれる
- フットワークが軽い
- 判断力がある
研究職を志望している人は理工学部や薬学部、農学部など、理系の学部出身の学生が多いです。では、このような理系の学生であれば、研究職への適性があるのでしょうか。
理系の学生のなかでも、研究職に向いている人とそうでない人がいます。研究職に興味がある人は、まずはその職種に必要なスキルを知り、自分に向いているのかどうかを確認していきましょう。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
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①探求心が強い
自分がわからないことや知らないことをとことん調べられる探求心がある人は研究職に向いているでしょう。研究とは物事に対して「なぜそうなったのか」「どうしたら良いのか」を考え続けることです。ひとつのことに対して、根気強く調べ続けるのが得意という人は、研究職に就いた後、成果が出るまで自分の研究に取り組めます。
逆に、興味関心が移ろいやすく飽きっぽい人は、長期的な視点が必要になる研究職には向いていない可能性があります。研究は成果を出すために長い年月をかける必要があるからです。自分の仕事に対して、ずっと使命感をもち続けられるかどうかを自分自身に問いかけてみましょう。
②失敗しても前向き
研究の過程には失敗がつきもの。ひとつの成果を出すために、何度も失敗をして、一進一退しながら研究をおこなっていきます。失敗のたびにくよくよしていたり、落ち込んだりしてしまう人は研究を長期的に進めていくのは困難です。
普段から「失敗は成功のもと」「失敗したことでひとつの良くない例が見つかった」とポジティブに考えられる人のほうが、研究職には向いています。そのような前向きな考え方ができると、自分の研究に対して最後まで熱意をもって取り組めるからです。
自分が失敗を恐れずに研究に向かってこつこつと取り組めるタイプかどうか、振り返ってみましょう。
③周囲と円滑なコミュニケーションがとれる
研究職は、自分の与えられた研究範囲を1人でこなすイメージがあるかもしれませんが、実際には同僚や他部署との連携が必要です。自分の研究の進捗状況をわかりやすく報告したり、資料や研究結果の共有をしたりするのも日常茶飯事です。
どんなに研究者として優秀でも、周囲と円滑なコミュニケーションが取れなければ、研究組織として大きな成功を収めるのは難しくなるでしょう。
自分の研究範囲以外にも興味をもち、他人の研究内容にも理解を広げられるような視野の広さが必要です。学生のうちから、人の話をしっかりと聞く力、自分の伝えたいことをわかりやすく端的に伝える力を意識して磨くようにしましょう。
- 大学時代は研究に打ち込んでいて、サークルやアルバイト活動はしていませんでした。今からでもコミュニケーション能力をアップさせるためにできることはありますか?
人と触れ合う機会を積極的に得よう
コミュニケーション能力を向上させることは、思い立った日からすぐに実行することができます。
そもそもサークルやアルバイト活動をしてきた学生のコミュニケーション能力が高いというわけではありません。コミュニケーションに関しては、まずは人と触れ合うということになるので、まずは自分の興味のある趣味でも、勉強会でも良いので、さまざまな交流会に参加しながら養っていくと良いですね。
④フットワークが軽い
研究の過程では、今まで誰も挑戦したことがないような内容にもチャレンジする必要があります。前例がないからと尻込みをするのではなく、新しい分野を開拓するという行動力も研究職には求められます。
研究は当初の予定通り進まないことも大半です。不測の事態が起こっても柔軟に対応できるという点で、臨機応変に動ける力が求められる職種といえるでしょう。
また、フットワークの軽さが必要なのは就活の段階からです。研究職は、人気がある職種ですが採用の枠が少ないため、情報を掴んだらすぐ動き出せるように、事前準備を進めてくださいね。
⑤判断力がある
研究を進めるうえでは、判断力も大切です。研究者が決める内容の範囲は企業によってまちまちで、あらかじめ与えられた研究テーマを担当することもあります。一方で、研究の方向性から研究者自身で選ぶこともあり、研究内容の将来性があるかどうかを見極める力が必要になるでしょう。
また、研究を進めるなかで、どのような仮説を設定するか、問題と原因をどのように分析して研究手法をどうおくか、など、さまざまな判断を下す場面があります。誰かの指示のもとで仕事を進めたいという人や、自分で決めるのが苦手という人には向いていない仕事でしょう。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る研究職に向いていない人にも共通点がある
研究職に向いていない人には、以下の3つがあると考えています。
➀せっかちな人
研究とは、すぐに結果が出ないかもしれないことや無駄になるかもしれないことをコツコツ時間をかけて追及していく仕事です。根気も我慢も必要になるので、せっかちですぐに結果が欲しい人にはあまり向かないと言えるでしょう。
➁内発的動機が乏しい人
報酬や評価など、外発的な動機づけが無いとモチベーションが保てない人も不向きと言えます。研究対象が好き、研究が楽しい、使命感を持っているなど、目に見える報酬が無くてもモチベーションを維持できる人の方が望ましいと思います。いくら頑張っても開発競争で負けたり、特許申請で先を越されるなどもよくあるので、腐らず頑張るためには内発的動機が必要です。
③飽きっぽい人
好奇心やアイデアがあるのは研究職として必要な要素なのですが、その好奇心が多方面に向いてしまい飽きやすい人は、1つの事に長く集中しなければならない研究職には向かないと思います。熱中しやすいが冷めやすい、という起伏の激しいモチベーションよりも、一定のモチベーションで安定して取り組める人の方が、長い目で見れば成果を出せる仕事です。
入社後はどうなる?民間企業の研究職のキャリアパス
研究職のなかでも、企業へ就職した人は入社後どのようなキャリアを描くのでしょうか。ずっと研究を続けていきたいという人も、経験を活かして管理職を目指したいという人も、志望を固める前に将来の方向性について把握をしておきたいですよね。
民間企業に入社したあとのキャリアパスの代表例を紹介します。
専門職・研究職として極める
管理職としてのキャリアアップはせずに、研究者として現役を貫くこともできます。研究が好きな人には理想的なキャリアといえるでしょう。論文の執筆や学会活動などを積極的におこない、その道のスペシャリストを目指します。
ただ、企業によっては、より良い製品やサービスの研究開発のために一時的に営業などの他部署に異動することもあります。また、スペシャリストを目指すための資格取得を支援してもらえるケースもあります。
一方で、常に研究者として活躍し続けるためには、貪欲に最新の技術を吸収する必要があります。また、専門性を高めつつも、プログラミングなど汎用性の高いスキルを身に付けると研究を断念せざるを得なくなったときでもスキルが役立つでしょう。
マネジメントを担当する
リーダーや主任といった役職を経て、研究部門全体やほかの研究者を管理するマネージャーというポジションに就くこともあります。主な業務は部門をとりまとめて、担当している領域の研究が円滑に進むようにチームを機能させていくことです。
会社全体の予算管理や経営企画といった業務にかかわることが増えるため、キャリアアップするにつれて自分が研究にかかわる機会が減っていく場合が多いです。
その分、リーダーシップやマネジメント能力を発揮でき、一般の研究職では経験できない貴重な体験が積めるでしょう。仕事の規模を広げたり、裁量権を得て自由度高く仕事をしたりできるのがメリットです。
マネジメントの道を志す場合は、目標設定能力と、チームをその目標に向けて進ませるリーダーシップが不可欠です。特に目標設定能力については、チームの力量を客観的に捉えていないといけません。
経験を活かして転職する
民間企業の研究職から、ほかの企業や研究機関への転職も選択肢に挙がります。転職の理由は「別のキャリアを歩みたい」「ヘッドハンティングを受けた」「雰囲気を魅力に感じる別の企業があった」など、さまざまです。
今までの経験やスキルを活かしてほかの企業・研究組織の研究職に転職する場合もあれば、研究職の経験を活かしてエンジニアやセールスエンジニアといった職種にキャリアチェンジする人もいます。
アカデミアの道に進む
民間企業に就職し、研究職としての経験を積んだ後に、大学に戻って教授を目指す人もいます。40〜50代の研究員によく見られるキャリアパスです。教授を目指すためには前提として博士課程を修了していることが条件で、さらに大学が魅力を感じるような研究実績を積んでおくことが求められます。
企業から大学へは大きく研究のフィールドが変わるので、専門的な知識や指導力、人脈が必要です。また、大学教授のポストがないとアカデミアの道に進めないため、興味のある人はJREC-IN Portalのような大学の求人を掲載ページをこまめにチェックしましょう。
起業する
研究職としての経験を活かして、自分で起業するパターンもあります。研究職が起業するというと、「大学発のベンチャー」や「研究機関発のベンチャー」など、特許で権利確保された研究成果を基盤とするスタイルをイメージする人が多いでしょう。
資金を確保するために、スタートアップに出資する投資会社・ベンチャーキャピタルを使用することもあります。さらに、自己資金のみの個人事業レベルで経営をスタートする起業の仕方もあり、方法はさまざまです。
起業すると研究テーマを自分自身で好きに決められるのが大きな魅力です。一方で、事業としてきちんと成功させるために、事業性を確認する必要があります。少しずつ会社をスケールアップしながら軌道修正するなど、経営スキルも求められるでしょう。
- なんとなく研究職に憧れを持っていますが、具体的なキャリアパスまでは考えられていません。どのように考えればいいですか?
周囲の社会人と話をしてみよう
働く前からキャリアパスを描くことが難しいのは当然のことだと思います。
なかなか思い浮かばない人は、実際に働いている先輩の話を聞いてみると、将来の姿をイメージしやすくなりますよ。研究室の先輩や志望している就職先の先輩と話をさせてもらう機会は多くあるはずなので、その機会を活用してください。
ただし、研究の分野や就職する場によってキャリアパスは大きく異なるので、少ない事例だけで決めつけてしまわないように注意が必要です。目の前の社会人に将来の自分の姿を写してみて、いいなぁと思えるか、違和感がないかが大事なポイントだと思います。
研究職は狭き門! 研究職の就職が難しい理由
研究職には「基礎研究」と「応用研究」があり、企業や大学、公的機関で研究をすすめていくことについて、解説してきました。どの研究手法でも、研究期間でも就職の難易度は高いです。
研究職の就職が難しい2つの理由
- 募集自体が少ない
- 採用ハードルが高い
また、自分がこれまでに研究してきた内容と合致しない研究機関への就職は、不利になってしまうこともあります。研究職の就職が難しい理由について解説します。
そもそも募集自体が少ない
研究職は専門性が高いため、自分の研究している内容に合致していた研究分野への就職が基本的なコースです。そのため、必然的に自分が志望できる研究分野が限られてしまいます。
たとえば、全体として20名ほどの研究職としての募集があったとしても、実際に自分の研究分野と合致するのはそのうちの1〜2枠のみということがあります。
また、企業によっては、理系総合職として一括採用した社員を研究部門へ配属することもあります。研究職に限らずに自分の可能性を広げられるのは利点ですが、希望通りの研究部門への配属にならないこともあるため、注意が必要です。
研究職の求人が比較的多いのは、製造、食品などの分析、品質検査、開発の仕事で、化学系の研究をしてきた人なら複数の業界で知識を活かせる場があります。また、化学系の知識を活かして企業内で環境保全や安全管理の仕事にシフトすることもできます。
選考通過率がグッと上がる!
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採用のハードルが高い
研究職の募集では、応募時点から採用のハードルが高く設定されていることがほとんどです。たとえば、化学メーカーの花王の場合は、研究職の応募資格を「大学院修士課程または博士課程を修了予定の方。6年制薬学部・獣医学部・医学部・歯学部を卒業予定の方」としており、応募する分野ごとに推奨する学部や選考などを細かく指定しています。
また、選考の過程で一般的な面接や適性検査に加えて、研究分野に必要な専門的知識を問われる試験が課されることもあります。
このように研究職は、応募時点から選考過程においても、これから研究を進めるのに必要な専門的知識を身に付けているかを厳しくチェックされるのが一般的な流れです。そのため、内定を勝ち取るのが難しいという一面があります。
就活を勝ち抜いて研究職に就くコツ
就活を勝ち抜いて研究職に就くコツ
- 自身の専門性を高める
- 研究概要のまとめ方を工夫する
- コミュニケーション能力をアピールする
- 職種だけでなく業界・企業理解まで深める
- 研究職のインターンシップに参加する
募集枠が少なく選考が厳しいにもかかわらず、志望する学生が多いことから研究職の就活は難易度が高いです。しかし、研究職に就くための道筋を理解して、ひとつひとつ対策を取っていけば、研究職への道は開けます。
狭き門である研究職への就職を実現するためのコツを紹介します。できるだけ早いうちから取り組んだ方が良いものばかりなので、この記事を読んだら早速行動に移してくださいね。
自身の専門性を高める
研究職として内定を勝ち取るためには、自分がこれまでに研究してきた実績を明確にアピールすることが大切です。早い人だと、大学入学時点から自分の研究分野の方向性を決めています。
研究分野の設定が早ければ早いほど、研究に打ち込める時間が増えて実験や研究のスキルを磨けるでしょう。比較的最近、研究分野が決まってまだ実績があまりないという人は、研究にも打ち込んでできる限り実績を積むようにしましょう。
研究概要のまとめ方を工夫する
自分の研究概要を相手にわかりやすく説明する力も求められます。自分自身のこれまでの研究について、研究概要をまとめていきますが、専門的知識がない人でも理解しやすいようにわかりやすくまとめるのが内定獲得のポイントです。
研究概要をまとめる際に工夫したいのは次の4つです。
研究概要の工夫点
- 簡潔にわかりやすくまとめる
- 研究の課題や背景を押さえる
- 専門家ではない人でもわかる用語で書く
- 研究成果をアピールする
それぞれについて、順に解説していくので、大学でどのような研究をし、そこから何を学んだのかを端的に伝えるようにしましょう。
簡潔にわかりやすくまとめる
研究概要を伝える形式には次の2種類があります。
研究概要の形式
- A4用紙などに文章のみで伝える
- パワーポイントなどのスライド資料にまとめる
どちらの形式で指示をされてもスムーズに提出できるようにあらかじめ両方を用意しておくと良いでしょう。どちらの形式の場合でも、できるだけ簡潔に記載するように心がけてください。特に研究概要は研究の成果を伝えたいという熱意のあまり、冗長になってしまうこともあります。
研究概要では、相手に論理的に伝える思考力があるかもチェックポイントに入ります。採用担当者が自分と同じような専門性をもっているとは限らないので、誰が読んでもわかるようにできるだけ端的に書き表すようにしましょう。図やグラフを使って視覚的にまとめるのも効果的といえます。
- 国語が苦手で、文章に自信がありません。そんな人でもわかりやすくまとめるコツを教えてください。
まずは伝えたいことを明確にしよう
文章でもスライドでも、まず何を伝えたいかを見出しにして箇条書きにしてみましょう。
専門的な内容を伝えたいと思えば思うほど、どんどん細部の具体的な話が多くなり、気が付けば本筋を外れてしまいます。見出しに沿って内容を整理していけば、そこから外れることが少なく、わかりやすい内容にすることができます。
書き上げた後で見出しに沿っているかどうか、内容がきちんと伝えたい結論に向かっているかどうかを必ず見直してください。
研究の課題や背景を押さえる
研究概要では、研究内容と成果だけでなく、研究を始めるきっかけとなった出来事や、研究を進めるうえで直面した課題なども盛り込みましょう。
研究概要では、企業が研究の成果以外にも、学生の人柄について知りたいという意図があります。一口に研究といっても、興味をもつ分野や研究の切り口は人それぞれです。自分がなぜその研究をしようと思ったのか、研究に取り組むなかで直面した苦労をどのように乗り越えたのかも説明しましょう。実際のエピソード例があるとより良いです。
研究の課題や背景を押さえて書くことで、企業の採用担当者に自分の人柄や考え方を知ってもらえますよ。
専門家ではない人でもわかる用語で書く
研究概要ではつい、専門用語を使って記述してしまいがちです。しかし、企業の採用担当者も自分と同じように専門性があるとは限りません。就活の場で採用担当者に理解してもらうためには、読み手に配慮した誰にでもわかる言葉を使って書くようにしましょう。
また、自分は自分の研究について全てを把握しているため、わざわざ書く必要がないと思ってしまう情報もあるでしょう。しかし、読み手にとっては必要な情報の場合もあるので、次の内容を落としていないか作成後に見直してくださいね。
研究概要作成時に気をつけたい視点
- いつ
- どこで
- だれが
- 何を
- なぜ
- どのように
作成した研究概要は、専門性の違う友人や家族に読んでもらい、意味がわからない言葉がないかフィードバックをもらうのも良いですよ。
研究成果をアピールする
研究概要では、研究成果として何を得たかを明確に伝えましょう。具体的な数字を含めたり、グラフで視覚的に表したりすると、採用担当者の目をひく研究概要になります。
研究の進捗状況によっては、まだアピールできる成果がないこともあるでしょう。そのような場合には、研究成果の現時点での段階や、今後の見込みを伝えるのも良いです。また、問題解決能力や粘り強さなど、研究を通して身に付けた強みも研究成果です。
研究概要で伝える研究成果で大切なことは成果の大きさではなく、何を研究対象に選んで、どのような方法で研究に取り組み、結果として何を学んだかという研究の過程です。
研究で得たことを企業の仕事にも関連付けて伝えるようにしてくださいね。
大学で研究内容を説明する相手は、よく研究内容を理解している人です。
就活で説明する際には、相手が専門家である場合もあれば、人事などの全くの素人の場合もあります。説明する相手に応じて臨機応変に説明内容を変えることができないといけません。
素人にいかにわかりやすく魅力的に説明できるかが試されますし、そこが他の人と差がつきやすいポイントの1つです。
コミュニケーション能力をアピールする
研究職の仕事は自分1人ではなく周囲と協力しながら進めていくものです。そのため、自分の研究以外にも興味関心を示して、他人と円滑にかかわる必要があります。
社内のミーティングやチーム内での情報共有をおこなったり、研究内容について同僚とディスカッションを交したりする場面もあるでしょう。ときにはクライアントとも意見を交換する可能性もあります。
研究職といっても、1人でできる仕事の範囲は限られています。人とかかわりながら仕事を進めていくことが大事なため、コミュニケーション能力については非常に重要な能力です。
相手の考えや状況を理解したうえで、自分の考えを適切に伝える必要があるため、学生時代の研究とは違うコミュニケーション能力が求められるでしょう。
学生時代の経験で、周囲と円滑にかかわったエピソードがあれば、自己PRに活用しましょう。社内外の人にきちんと接する力をもっていると高評価の対象になりますよ。
選考で高評価を得られる自己PRの考え方はこちらの記事でまとめています。ぜひ、参考にしてみてください。
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職種だけでなく業界・企業理解まで深める
就活を進めるうえでは、なぜその企業・その業界の研究職を志望しているのかを伝えるのが大切です。特に、研究職は理系学生の中でも人気の職種で競争倍率が高くなるため、この「なぜその企業なのか」が明確に言語化できないと、採用担当者に研究職ならどこの会社でも良いのではないかという印象を与えてしまいます。
その企業の研究の特色や強みを理解し、企業のどの部分に魅力を感じたのかを記載するようにしましょう。企業研究をする際には業界全体を見通して、ほかの企業と比較することが必要です。次のような情報源を活用すると、会社の強みを見つけられますよ。
企業研究の情報源
- 求人票
- 転職サイト
- 企業のホームページ
- パンフレット
- 会社説明会
- 転職会議などのクチコミサイト
- 各種SNS
どのような強みを魅力に感じ、その企業を志望したか、が自分の言葉で論理的に説明できるように準備してくださいね。
研究職のインターンシップに参加する
研究職にもインターンがあり、ものづくり体験や機械学習のデータ解析、化学製品の成分分析など、実際の業務に近い内容を体験できます。実務型のインターンの場合は、直接選考に影響を与える可能性もあるので、チャンスがあれば積極的に参加しましょう。
期間は1日程度の説明会型のものから、1〜2週間程度の短期インターン・1か月以上の長期インターンもあります。特定の志望企業がある人は、その企業のホームページ上にインターン募集がないか確認してみましょう。
まだ企業が絞り込めていないという人は、就活サイトや大学のキャリアセンターで、複数の企業の情報を並行しながら集めてくださいね。
大学2年生は、以下の記事も併せて参考にしましょう。2年生から参加できるインターンの探し方や活用方法を解説しています。
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アドバイザーコメント
上原 正光
プロフィールを見る研究職は採用メリットのアピールが選考突破の鍵
研究職の就活で1歩リードするには、自分が入社するとどんな貢献ができるのか、自分の持つ特性や今まで学んできた内容をどのように今後の研究開発で活かすことができるのかを具体的に説明しましょう。
また今までの研究内容と違う場を志望する場合にも、なぜ研究テーマと違う場を志望するのか、どのような点で自分が貢献できると思っているのか説明できるようにしておくと良いです。
そのためにも、十分な企業研究を深め、社員との面談を通して、企業側の研究開発の現状と今後目指している方向性をよく理解しておくことが求められます。そのうえで、自分は何に興味があり、自分の研究が会社の目指す方向性にどう結びついていくのかが説明できると良いですね。会社側に「ぜひとも研究開発に加わってもらいたい」と思わせるような魅力的なアピールができると最高です。
研究職の志望動機で必ず盛り込みたい3つの要素
研究職の志望動機で必ず盛り込みたい3つの要素
- 今までの研究内容を伝える
- 企業の取り組みについての興味を示す
- 入社後に携わりたいことを伝える
研究職の志望動機を作成するうえでは、これから紹介する3つのポイントを重視しましょう。これらのポイントを意識すると順序立てられたわかりやすい志望動機ができあがります。
研究職の採用は狭き門だからこそ、採用担当者を惹きつける志望動機が必要です。自分の研究内容について、しっかりとアピールし、入社に対する意欲が伝わる志望動機を作成してくださいね。
①今まで研究内容を伝える
研究職の志望動機で一番大切なことは、これまでの研究の実績を伝えることです。自分が今まで取り組んできた研究内容と企業でおこなっている研究内容の共通点をアピールできれば、採用担当者にも即戦力であると興味をもってもらえます。
これまでの研究テーマは何か、どのような研究成果を得たのかなど、具体的な内容を盛り込むことで、過去の経験が入社後の研究にも活かせることが伝わりますよ。研究内容をアピールするには、誰が聞いても内容を理解しやすい文章で説明することが大切です。
学生にとっては慣れ親しんだ研究であっても採用担当者は初めて聞く内容です。一度家族や学部の違う友人などに、自分の研究内容が伝わるか聞いてもらうのも効果的でしょう。
研究内容を伝える欄として、履歴書に設けられた研究課題も有効に活用したいところです。研究課題ではただ研究内容を書くだけではマイナスな印象を残してしまう恐れがあるので、3つのポイントを押さえる必要があります。こちらの記事を参考にしてみてくださいね。
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②企業の取り組みについての興味を示す
企業の取り組みに対して興味を示すことも企業に対する熱意が伝わる効果的な内容です。志望する企業を分析するにあたって、企業がどのような研究内容に取り組んでいるのかを調べ、それに対してどのような興味をもったのかを伝えましょう。
企業のホームページ(HP)を確認したり、インターンや企業説明会、職場見学に参加したりして、企業の事業や今後の研究方針についての情報を集めましょう。それに対して感銘を受けたポイントをピックアップしておくと、志望動機をスムーズに作成できます。
また、興味をもった内容と自分の今までの研究分野に共通点がある場合には、結び付けて興味をもった理由を説明すると、採用担当者はより好印象をもちますよ。
- 企業の取り組みといっても、HPに載っていることであれば他の志望学生も同じようなことを言うと思います。差別化するコツがあれば教えてください。
SNSで一歩踏み込んだ情報収集をしよう
HPに掲載されているような内容は、当然他の学生も調べてきます。このような場合、その取り組みに参加した人の情報を調べていくことで、話の内容に現実味を持たせることができます。
たとえば、SNSで企業やその従業員が発信している内容や、取り組みの参加者が発信している内容などを調べると具体的に書かれているので、差別化しやすいポイントにもなります。
志望動機の書き方で悩む人は多いと思います。以下の記事では志望動機の書き方のポイントを解説しているので参考にしてみてください。
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③入社後に携わりたいことを伝える
志望動機の締めくくりは、自分が入社した後に取り組みたい内容を入れましょう。入社後の自己実現のイメージをしっかりもっている人物だと伝えられると、採用担当者の心に残るアピールができます。
「○○賞が取りたい」「○○という研究成果を得たい」など、自分の言葉で入社後の活躍イメージを説明すると、社会人になったあとも目標をもって働ける人材であると印象付けられます。
実現できないかもしれないからといって、弱腰になる必要はありません。自分の目標があるからこそ、企業に入社した後も研究に打ち込めるのです。ぜひ、入社後のビジョンを積極的に伝えてくださいね。
入社後の活躍イメージを持たせるためには志望動機の締めくくり方を工夫するようにしましょう。詳しくはこちらの記事を参考にしてください。
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志望動機は締めくくりが大変重要であり、全体の印象を左右します。志望動機の締めくくりの基本ルールをと伝えるべき内容を押さえましょう。この記事ではキャリアコンサルタントと、すぐに使える便利なテンプレートや例文も併せて解説するので、参考にして選考を突破しましょう。
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アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る研究職の志望動機は「志望企業への熱量」が重要
採用担当者が研究職の志望動機の中で一番気になるのは、志望企業に入社したいという熱意の高さではないでしょうか。
研究職が専門性の高い職場となっていることは皆さん周知の事実ですが、実際の仕事内容とすると、チーム制でひとつの課題や開発に取り組んでいて、その仕事の内容がさらに細分化されていることが多いという職場環境から、「自社の開発や研究に対してどれくらいの熱量をもってコミットしてくれる人材であるか」という点を重視して採用活動をしているように思います。
どんな研究でもコミットできる人材が求められている
このコミット力については、就職活動段階では、自社に対する就職の熱量を見ることが多いです。特に企業分析からそこに合わせた自己アピールをうまくできる学生について、非常に評価が高くなる傾向があります。
また、研究職の場合は途中でのプロジェクトの打ち切りがありますが、企業に対するコミット力があれば、また別のプロジェクトとなっても、成果を上げ続けてくれる人材だと推測できます。
研究職の志望動機例文5選
ESや面接で使える研究職の志望動機について、例文を用いて解説していきます。自分のどのような強みが研究職として活かせるのかを考えながら作りこんでいきましょう。
アピールしたい強みごとに5種類の例文を紹介していくので、この例文を参考にして志望動機の書き方を知り、今一度自分が研究職に適性があるのかを振り返るのにも役立ててくださいね。
自分の専攻と企業の分野を結びつける
例文①自分の専攻と企業の分野を結びつける
貴社を志望するのは、今までの研究活動で得た知見やスキルを活かして、家電製品の改革に貢献したいからです。
私は今まで、電気工学を専攻しており、主にIoTの研究をおこなっていました。私の強みは市場のニーズを調査し、世の中で求められていることを分析したうえで要件定義をできることです。大学院時代の研究では、新製品の要件定義から設計・試作品の開発をおこないました。試験の実施と得られた結果に合わせた改善を、計画的に期日までに取り組む姿勢が身に付いています。
貴社は、電化製品の部門で高い技術力をもっており、ほかの企業がまだ手を付けていない先進的な研究も進めています。私の市場ニーズを把握しそれを研究に活かす力は、貴社のさらなる新技術の開発に寄与できると思い、志望しました。
市場ニーズを把握する能力を自分の強みとしてストーリー展開していて、非常に良い内容だと思います。希少な人材であるという評価をしやすい内容です。
自分のやりたい研究内容をアピール
例文②自分のやりたい研究内容をアピール
私が研究職を志望するのは、幼いころからもっている「人を心から幸せにできる日用品を作りたい」という夢を実現したいからです。
私は学生時代に化学工学を専攻し、素材開発から製品化まで、ものづくりにおいて広い視野を身に付けながら研究に励んできました。貴社は製品開発だけでなく、基盤研究にも力を入れているため、今まで培ってきたものづくりのための学問知識を発揮できる環境がある点を魅力に感じています。
また、貴社のインターンや、研究者懇親会に参加し、革新的な商品を生み出すため、常に新しい科学や技術に挑戦する姿勢に大変感銘を受けました。
貴社で働くことで、消費者に心から喜ばれる新たな付加価値を持った商品を生み出し、自身の夢を実現できると考えます。自分の開発した日用品で多くの人々の暮らしに貢献することで自身の研究・開発成果を身近に感じたいです。
たとえば「ものづくりのための学問知識」を「有機溶剤の物性研究の成果」など、どこかに具体的な内容を入れると読み手の納得感がアップするためおすすめです。
得意な研究分野の潜在価値を伝える
例文③得意な研究分野の潜在価値を伝える
私は、環境負荷低減につながる研究をするのが目標です。近年、テレビや街中でSDGsについて目にする機会が増え、積極的に取り組む企業が増えています。電子機器や家電製品の開発においても環境に配慮した商品の開発が必要です。
私は学生時代に合金内の電子構造を観測して性質を実証する研究に取り組みました。産業への応用ができれば、消費電力の低減・記憶容量が向上する商品の開発に寄与できます。現在は実証実験中ですが、設備と時間を整えて研究に励めば、必ず実現できると確信しています。貴社は社会問題の解決に役立つ技術開発に力を入れているため、私の研究分野の成功が貴社の発展と利益につながると思い、志望いたしました。
明確な答えが無い中で、持ち前の発想力と忍耐強さを発揮して、性質の実証につながるさまざまな仮説と実証実験をおこない、興味深く研究に取り組んでいく所存です。
素人の人でもわかる説明になっていると思います。少し話が大きすぎるので、もう少し話題の焦点を絞り、自分の研究内容がどのように関係するのか具体的に触れるともっと良くなるでしょう。
探求心の強さをアピール
例文④探求心の強さをアピール
私は未病の解決と疾病予防に役立つ漢方の研究開発を通して、たくさんの人の健康増進に寄与したいと思い、貴社を志望しました。
私には祖父がいるのですが、昔から12種類もの薬の処方を受けていました。しかし、中々体調が改善せず、漢方医に相談したところ、飲む薬を減らして漢方を併用したことで元気が戻ったことがありました。
この経験から、私は植物のもつ効用に興味をもつようになりました。学生時代は農学部で植物を交配して得られた新たな野菜を作る研究に取り組みました。温暖化による栽培環境の変化を受け、耐候性がある野菜づくりに2年間励みました。実用化には至っていませんが、長年の試行錯誤の結果、耐候性は従来のものの3倍までアップしました。
このように興味をもったことに対して粘り強く取り組めるのが私の強みです。貴社は漢方薬の原料になる生薬を安定的に確保するため、植物の構造と栽培法を研究しています。これまでの自分の研究が直接的に活かせると考え志望しました。
生薬の品質や収穫量は天候や地球環境に大きく影響を受けます。安定的な供給のための研究を進めることで、人々の健康的な生活に貢献するのが今の私の目標です。
実体験をもとに具体的に書かれているのでとても説得力があり、内発的動機も感じられます。企業での研究内容とこれまでの取り組みが整合しているのも魅力的で、対候性について測定できる実績、成果を用いているのも良い点です。
周囲とのコミュニケーション能力を伝える
例文⑤周囲とのコミュニケーション能力を伝える
私はアレルギーがある人も安心して食べられる無添加食品の研究に携わりたいと思い、貴社を志望しました。
私は幼いころに、祖母から昔は砂糖や塩、醤油だけで保存ができたと話を聞きました。さらに、アレルギーをもっている人は食品添加物の入っているものは食べられないという課題があることを知り、学生時代は天然由来の成分で化学成分の代用を試みる研究に励みました。
植物や果実からの成分の抽出や分析をする際には研究室の先輩や後輩と役割を分担しながら一丸となって研究に取り組みました。研究室全体で情報を共有するための方法を提案したことで、テンポ良く研究を進められました。
その結果、砂糖や醤油などを使って保存性を高めながら、現代人の味覚に合う独自の配合バランスを見出しました。
このような周囲の人と協力しながら研究を進める力は、貴社の研究部門においても発揮できると自負しております。これまでの研究の経験を活かして、誰もが安心して食べられる無添加で味の良い食品の研究開発に貢献したいです。
幼いころからの想いを自分の仕事にしたいという考えが非常に伝わる志望動機で、好感を持てます。そして自分ひとりではなく、周囲の人と協力して研究を進めてきた経験を語ることで、採用しても同じように仕事をしてもらえるのではないかと推測できます。
食品業界を志している人はこちらの記事も参考にしてください。食品業界の志望動機の書き方をまとめています。
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例文9選|食品業界の志望動機でやりがちなNG例と高評価のコツ
食品業界の志望動機は、「食べることが好き」という理由だけではNGです。この記事では、食品業界の志望動機に重要となるのは食への熱意や幅広い視点であるということを、キャリアコンサルタントによるアドバイスつきでポイントを解説します。食品業界に関する基礎知識から、評価つきの例文まで、魅力的な志望動機を作るヒントを掲載しています。
記事を読む
これまでの研究をしっかりとアピールして研究職の内定を勝ち取ろう!
研究職は理系の学生の就職先として人気がありますが、採用枠数が限られていることや採用ハードルが高いことから、内定を勝ち取るのは簡単なことではありません。
しかし、研究職の仕事内容をしっかりと理解し、これまでの研究成果が今後の研究にも活かせることをアピールできると、採用担当者の目を引くことができます。
また、研究者としてのキャリアは入社後も続いていくため、入社したあとにどのようなキャリアを描いていきたいのかをしっかりと考え、志望を固めていきましょう。この記事を参考にして、研究職の内定をつかみ取ってくださいね。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る研究の可能性を広げつつ最適な環境を探すことが大切
企業での研究職は論文を出したりする機会が減り、アカデミックな研究はしにくくなりますが、その代わりに特許や製品開発で成果を世に問うことになります。
成果についてもまず企業の名前が前面に出るため地味に見えるかもしれませんが、2002年の田中耕一氏、2014年の中村修二氏、2019年の吉野彰氏のように、企業での研究成果でノーベル賞受賞に到達した事例もあり、狭き門ですが夢のある世界でもあります。
しっかりと企業研究をして研究に打ち込める環境を見つけよう
田中氏は電気工学専攻ながら化学研究部門に配属され、試料配合の間違いが発見につながったことは有名です。専門性が高いとはいえ、このような畑違いの配属でも世界的な発見があるように、研究の取り組み姿勢や考え方は応用が利くスキルだとわかります。求人が少ないとはいえ、専門にこだわりすぎて可能性を狭めないようにしてくだささいね。
成果が出るまでは大変なこともあると思いますが、研究環境やトップの理解には企業間格差も大きいので、しっかり企業研究をして、のびのびと研究に打ち込める良い職場を探しましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Masamitsu Uehara〇会社員時代は人事部として3000人以上の学生と面談を実施。大学でも多くの学生のキャリア支援をおこなう。独立後は、就活生からシニア層までさまざまなキャリア相談に携わる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
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