Q
その他
男性
部下が退職相談なしで辞めるのって、正直おかしくないですか……?
部下から退職の相談がまったくないまま、突然辞意を伝えられました。これは私のマネジメントが悪いということなのでしょうか?
一応、定期的に面談はおこなっていたものの、正直本音で話せていたか自信がありません。突然の退職連絡に、「なぜもっと早く相談してくれなかったのか」「何か不満があったなら私にできることはなかったのか」と、ショックと同時に自己嫌悪に陥っています。
ほかの管理職からは、「相談されないのは上司として信頼されていない証拠だ」と言われ、このままでは自分のキャリアにもかかわるのではないかと不安です。
相談なしで辞めてしまう部下の本音はどんなものが多いのでしょうか? また、今後、部下が私に本音で相談してくれるようになり、早期の離職を防ぐために、具体的にどのようなことをおこなうべきかアドバイスをお願いします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
部下が退職相談なしで辞めるのは本音を話せない環境が原因
突然の退職連絡は、確かにショックな出来事です。しかしそれは、マネジメントを見直すチャンスです。
部下が相談なしに辞める背景には、あなた個人への不満というよりも、安心して本音を話せない職場環境が存在している可能性があります。
心理的安全性が欠けている環境が事後報告の退職を生む
退職を事後報告する部下の多くは、「相談しても迷惑をかけるだけ」「言っても変わらない」と考えています。
つまり、上司に相談できないのは信頼がないからではなく、「どうせ理解されない」というあきらめの感情が生まれているからです。これは、職場に心理的安全性が欠けているサインです。
この状況を改善するには、聴く力を磨くことが不可欠です。面談では、言葉の裏にある感情や考えを意識的に読み取り、否定や結論を急がずに最後まで聴きましょう。
また、「私も新人の頃は失敗したよ」といった自己開示をすることで、部下は「この人には話しても大丈夫だ」と安心します。
日々の小さな対話と傾聴の積み重ねが、部下にとって本音を言っても安全な上司をつくり出します。その積み重ねこそが、早期離職を防ぐ最良のマネジメントです。
部下が退職相談なしで辞めるのは上司だけの責任とは限らない
最近、若手職員が社内でほとんど何の相談もせず、退職してしまうというケースが非常に増えていると聞いています。退職代行がブームになったことも一因かもしれません。
私個人の意見では、もしその退職者が新卒1年目かそれに近い年次の方であれば、そこまでご自身のマネジメント能力を責めることはないと思っています。
退職者の方自身が、何の相談もせずに会社を辞めてしまうことについて後々の影響を考えず、突発的におこなってしまった可能性もあるからです。
年次や関係性によって退職の背景は異なる
逆にある程度のキャリアを積まれている方、特に優秀だと思っていた方が退職してしまったのであれば、あなたと部下の間にコミュニケーションの不足があったのかもしれません。
会社を辞めるという大きな決断について、その退職者が会社の誰とも相談をしていなかったということは考えにくく、ほかの上司や同僚の方には自分の心情を打ち明けていた、ということはないでしょうか。
周りの人へのヒアリングが自己成長につながる!
一度、その退職者の方の周囲の人物にヒアリングをおこなってみることをおすすめします。
もし、退職者があなたにだけ相談をしていなかったということであれば、その部下にはかつて「この人に相談したら、引き止められるはずだ、責められるはずだ」という恐怖心や不信感が間違いなくあったでしょう。
普段、ご自身が部下に対してどのような態度をとっているのか、一度周囲の方に率直な感想を求めてみてください。素直な気持ちでその意見を受け止めることができれば、今後のための大きなヒントが得られると思います。
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