この記事のまとめ
- エリア総合職と総合職は給与や業務内容などが異なる
- エリア総合職に向いているのは転勤せず地域に貢献したい人
- エリア総合職の面接では志望動機を意識しよう
就職活動をおこなっていると、エリア総合職という採用方式を見かけたことはありませんか。総合職はよく見かけるかもしれませんが、エリア総合職は通常の総合職と何が違うのでしょうか。
またほかの採用方式として、一般職という分類もあります。エリア総合職と一般職とではどのような違いがあるのでしょうか?
この記事では、キャリアアドバイザーの西さん、隈本さん、平井さんと一緒に、そもそもエリア総合職とはどのような職種なのか、一般職・総合職・エリア総合職はそれぞれ何が違うのか、自分にはどの採用方式が向いているのかを見ていきましょう。
この記事を最後まで読んで、就職してから後悔しないよう、最善の選択肢が取れるように自分に合った働き方を探していきましょう。
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エリア総合職は働く場所を限定した総合職! 理解を深めて自分に合うか見極めよう
就職活動の採用方式の一つに、エリア総合職というものがあります。そのほかに通常の総合職という採用方式もありますが、総合職とエリア総合職の違いは、おもに全国を飛び回り仕事をするのか、特定の地域に限定して働くのかという違いです。
エリア総合職は通称で、正式名称は「地域総合職」「地域限定職」「特定総合職」など、企業によってさまざまな名前が設定されています。
総合職の場合は今後のキャリアも重視して、全国各地に転勤しキャリアを積んでいくという働き方です。一方エリア総合職は、転勤はあるものの特定の地域に限定して働くことができます。
総合職とエリア総合職は、それぞれメリット、デメリットがあるので、自分がどのような働き方をしたいのかによって、どちらを選べば良いかが変わってきます。
それでは総合職とエリア総合職は具体的にどのような違いがあるのでしょうか。また自分に向いているのはどちらの働き方なのでしょうか。
この記事の前半ではそもそもエリア総合職とはどのような職種なのか、エリア総合職は総合職・一般職と何が違うのかを解説します。こちらを参考に、エリア総合職という働き方のイメージを膨らませてください。
後半ではエリア総合職におすすめな人や面接を受ける際のポイントなどを解説していくので、自分に当てはまっているかをチェックしてみてください。
この記事を最後まで読んで、自分に合った働き方を見つけてくださいね。
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そもそもエリア総合職と総合職・一般職って何が違うの? 6つの側面から徹底比較!

エリア総合職はどんな職種かを調べていると、総合職や一般職という職種も見かけるかもしれません。エリア総合職と並列に並べられることが多いですが、この3つにはどのような違いがあるのでしょうか。
働き方を決める前にまずはこれらの採用方式の違いをしっかり理解しておく必要があります。そうすることで、自分にとって最善な働き方が見えてきます。
エリア総合職について理解を深めるためには、総合職や一般職と比較するとわかりやすいです。
まずは総合職、エリア総合職、一般職の3つの採用方式について、給与や待遇など6つの側面から違いを解説していきます。
①業務の責任
まずはエリア総合職への理解を深めるために、一般職と総合職についての違いを解説します。
総合職は将来の管理職・幹部候補として期待されるポジションといわれています。一方一般職は、組織のサポート業務を担い、決められた業務を実行するポジションと定められていることが多いです。
総合職とエリア総合職については、働く場所の違いだけで、業務内容には大きな違いはありません。
自分がどんな業務をおこないたいかで、大きく一般職か総合職、あるいはエリア総合職のどちらが良いのかが分かれます。
より詳しく総合職と一般職の違いについて知りたい人は、こちらの記事も併せて参考にしてください。
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総合職と一般職の7つの違いを解説! 将来後悔しない選択の秘訣とは?
総合職と一般職は同じ企業にいても、業務内容をはじめ、異なる点が多々あります。記事ではキャリアアドバイザーとともに総合職と一般職の7つの違いを解説。「憧れの企業だけど業務内容がイメージしていたものと違った」などという事態にならないように、選考を受ける前に総合職と一般職の違いを理解しましょう。
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- 総合職とエリア総合職の仕事内容は実際、本当に大きな違いはないのでしょうか? 給料に大きな差があるので気になります。
若干の差はあるものの総合職は転勤が生じるため給料が高い
先にもありましたように、総合職は「全国が対象」です。また、業務の幅も広く、管理職への昇進もあります。
総合職は全国転勤があるため、柔軟に働く必要があるので、その分給料が高くなります。
一方、エリア総合職は「地域限定」です。そのため、エリア総合職は、転勤が少なく地域に根差した仕事をすることが可能です。
地域のニーズに応じて業務内容が変わるのも特徴的ですが、昇進の機会は限定的です。
②給与
エリア総合職は地域を限定して働きますが、総合職の場合転勤するエリアに制限はなく、エリア総合職と比べると負担が大きくなります。そのため、エリア総合職に比べて総合職の方が給与が高い傾向にあります。
一方一般職は総合職のサポートをする役割です。そのため、一般職よりも総合職の方が給与が高い傾向にあります。
「一般職<エリア総合職<総合職」という順番で給与が高いと考えておいて良いでしょう。ただし残業時間や企業が出している条件などによって前後するため、一概にこれが当てはまるとは限らない点だけ注意が必要です。
- エリア総合職でも給与水準が高い業界に就けば総合職並みに稼ぐことは可能ですか?
銀行や保険会社など業界を選べば総合職に近い収入が得られる
エリア総合職でも、給与水準の高い業界や企業を選べば、総合職に近い収入を得られます。
たとえば、銀行や保険会社では専門性の高い業務を担当する機会が多く、成果給やインセンティブなどがあります。
また、鉄道業界でも、エリア総合職として地域密着型の業務に従事しながら、一定の収入が保証されています。
さらに、製造業や建設業、小売業、旅行業、飲食業などでも、勤務地限定の正社員制度を導入している企業があります。
総合職と比較して8割から9割程度の賃金水準となっているケースがあり、手当などで調整がおこなわれる場合もあるため、気になるエリア総合職求人の給与形態を調べてみましょう。
③待遇
エリア総合職は一般職や総合職と比べて待遇面でも違いが生じます。
一般職に比べ総合職は将来的にマネジメント業務を担う立場になるため、リーダーシップなどを学ぶ研修が実施されます。そのため総合職の方がキャリアに関する研修体制が豊富といえるでしょう。
またエリア総合職と総合職で比較すると、総合職の方が全国に転勤になる可能性があるため、引っ越し手当や住宅手当などがしっかり整えられている場合が多いです。
ただしこちらも企業ごとに待遇は異なるため、一概に一般職の待遇より総合職の待遇の方が優れているとは言い切れません。
④出世・昇進スピード
エリア総合職は、総合職と比べるとキャリアアップは難しい可能性があります。総合職は将来的にマネジメントにかかわることを前提に採用がおこなわれています。
そのため総合職の場合は出世しやすい状況にありますが、エリア総合職はそのエリア内でのトップに上り詰めることはできるかもしれませんが、そこから先のキャリアアップは難しい可能性があります。
一方、エリア総合職は一般職と比べると昇給試験が頻繁におこなわれる場合が多く、昇給スピードは速いところが多いです。
- Q:エリア総合職と総合職は、実際どれくらい昇進スピードが違いますか?
企業により異なるためキャリアプランを明確にしておこう
エリア総合職と総合職の昇進スピードには、企業の制度や方針によって差異があります。
一般的には、総合職は全国転勤があり、幅広い業務経験を積むことで昇進の機会が多く、役員級まで昇進できる可能性があります。
一方、エリア総合職は地域限定での勤務となり、昇進の上限が課長級までとされるケースが多いです。
そのため、一般職よりは昇進しやすいものの、総合職に比べて昇進スピードが遅く、年収の上限も低く設定されていることが一般的です。
ただし、これらはあくまで一般的な傾向であり、企業や業界によって異なる場合があります。
各企業の人事制度や昇進基準を事前に確認し、自身のキャリアプランやライフスタイルに合わせて選択することが重要です。
⑤男女比
エリア総合職は一般的に、男性よりも女性の人数が多い企業が多くなっています。産休や育休を含めたキャリアプランを考える際、転勤のリスクが小さいエリア総合職の方が働きやすいと感じている女性が多いため、このような比率になっていると考えられます。
一方総合職は男性が多く、男女比だと男性:女性=8:2くらいの割合になっています。また一般職の場合、男女比は総合職の逆で男性:女性=2:8くらいの割合となっています。
エリア総合職は女性中心ではありません。目的を持ってエリア総合職として働く男性職員も多くいます。
転勤に対する希望よりも地域密着で働きたいなど、職業人としての価値観が合うかどうか、つまり働く条件が自分にとって魅力的かどうかが総合職かエリア総合職かを決めるうえで重要です。
⑥転勤や異動の頻度
エリア総合職の場合、転勤は起こり得ますが限られたエリア内の転勤のみとなります。
ただし、エリア総合職は「自宅から通勤何分以内のエリア」と決められていることが多く、場所によってはエリア総合職だからといって必ず転勤がないというわけではない点に注意しましょう。
一方総合職は、会社の業務状況に合わせて異動の指示が出されます。さまざまな経験を積んで実績をあげ、キャリアを形成していくという意味でも、異動は必要不可欠なものです。
また、一般職の多くは社内のサポート業務がメインとなるため転勤をともなうことがほぼありません。ただし、大企業によっては新規事業立ち上げや業務内容の拡大などによって一般職でも、転勤の命令が出される可能性は低いですがあります。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る仕事の幅や働きやすさなどあらゆる面で異なる
エリア総合職・総合職・一般職の違いについては、以下の3点でも差があると感じます。
キャリアの選択肢の広さ
総合職は、全国転勤や幅広い業務経験を通じて、キャリアの選択肢が広がる傾向があります。
一方でエリア総合職は、地域に根差した専門性を深めることに適しており、異動や新しいチャレンジを求められる機会が少なくなる場合があります。
ワークライフバランス
総合職は、全国転勤や責任あるポジションに就くことが多く、柔軟性が求められる分、ワークライフバランスの調整が難しい場面もあるでしょう。
一方でエリア総合職は、地域限定の働き方により転勤や長時間通勤の負担が少なく、家庭やプライベートとの両立がしやすいです。
業務の視野の広さ
総合職は、異なる地域や部門での経験を積むことで、企業全体の戦略や業界全体を俯瞰する能力が求められます。
一方、エリア総合職や一般職は特定の業務や地域に深く携わるため、視野が狭まりやすい反面、専門性を高めることに集中できます。
どの職種が「良い」かは、個々の価値観やキャリアビジョンによりますね。また、どの道を選んだとしても、そのなかでどう成長していくかを考えることがキャリアの充実につながります。
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
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迷ったら? エリア総合職ならではのメリット・デメリットを把握しよう!
ここまで総合職、エリア総合職、一般職の3つの働き方について、どういった違いがあるのかを解説してきました。
これらの違いを知っておくと、自分に合った働き方が少し見えてきたかもしれません。
このなかでも特にエリア総合職という働き方が気になる場合、どういったメリットやデメリットがあるのか知りたいのでないかと思います。
続いて、エリア総合職として働くメリットとデメリットについて紹介していきます。
エリア総合職のメリット
エリア総合職のメリット
- 転勤がなくライフプランを立てやすい
- 昇進スピードが比較的速い
まずはエリア総合職のメリットについて解説します。エリア総合職はまったく転職がないわけではありませんが、限られたエリア内でしか転勤が発生しません。
転職するエリアが限られていることで、プライベートの面や仕事の面でさまざまなメリットが生じます。一体どのようなメリットがあるのでしょうか。これらについて詳しく解説します。
転勤がなくライフプランを立てやすい
総合職の場合、いつどこに転勤するかわからないという状態で働くことになります。そうした状態だといつ家を買おうか、いつ結婚や出産をしようかなどのライフプランを考えにくくなります。
しかしエリア総合職の場合、限られたエリア内でしか転勤が発生しないため、将来を見通したライフプランを形成しやすいというメリットが挙げられます。
プライベートを充実させたい、これから将来のことをしっかり計画し、会社の都合に左右されずにライフプランを貫き通したいという場合、エリア総合職が向いているかもしれません。
これからのライフプランをまだ見通せないという人は、将来像を見抜く方法を身に付け実践することで、今後の就職活動にも役に立ちます。ライフプランの立て方についてはこちらの記事も参考になるので併せて読んでみてください。
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昇進スピードが比較的速い
エリア総合職は、将来的にはそのエリアのマネジメントを任される立場として期待されています。そのため、さまざまな経験を積みながら定期的に査定をおこない、スキルや業績に応じて給与の改定がおこなわれます。そのため、昇給のスピードは一般職と比べると速いといえるでしょう。
入社してから早い段階で昇給したい、自分の成長をしっかりと会社から評価してもらいたいという場合、エリア総合職が向いているでしょう。
昇給のチャンスの具体的な数値はわかりませんが、日本生命保険は2025年度に人事制度を刷新し、エリア職の社員が昇進しやすい環境を整えています。
オリックスでは、総合職(全国型)と地域限定型の相互転換や、一般職から総合職への転換を認める制度を設けるなど、エリア総合職の昇進・昇給制度の見直しをおこなう企業も増えています。
参考:https://part-tanjikan.mhlw.go.jp/navi/cases/case_0108/
エリア総合職のデメリット
エリア総合職のデメリット
- キャリアアップに上限がある場合が多い
- キャリアチェンジが難しい場合がある
エリア総合職は、後々はそのエリアのトップとして仕事をおこなうことを期待されている立場ですが、エリア総合職として入社することでデメリットもいくつか生じます。
メリットとデメリットの両方を知り、総合的に見てメリットを選ぶのかデメリットを回避するのかで、エリア総合職として働くかどうかを決められると、今後のキャリアなども理想に近づいてきます。
エリア総合職として入社することでどういったデメリットが生じるのでしょうか。以下で詳しく解説します。
キャリアアップに上限がある場合が多い
総合職と比べエリア総合職は、キャリアアップに上限がある場合が多いです。総合職は全国各地を飛び回り、将来的に企業全体のマネジメントなどに携わるよう期待されています。
一方エリア総合職は、そのエリア内でしか転勤せず、ほかのエリアには転勤することはありません。
そのため、特定のエリアの事情に関しては精通しているものの、他エリアについては現場経験を積んでおらず、企業全体のマネジメントというよりも、最終的にはそのエリアのマネジメントをおこなうことを期待されていることが多くあります。
こうした違いから、総合職と比べるとエリア総合職はキャリアアップに上限がある場合が多くなっています。
キャリアチェンジが難しい場合がある
エリア総合職は総合職と比べると、キャリアチェンジが難しい可能性も考えられます。
総合職の場合、全国各地に転勤して経験を積んだり、さまざまな研修を受けて自己成長につなげたりという環境が整っています。
一方エリア総合職は勤務する場所が限られているため、携わりたくても携われない業務がどうしても発生します。そのため、キャリアチェンジしようと思った際、総合職の方が選択肢が広くなります。
また研修を受ける機会も、総合職と比べるとエリア総合職では少なく、スキルをアップできる環境が少ないことも、キャリアチェンジが難しい理由として挙げられます。
エリア総合職は勤務する場所が決まっているため、決まった環境や人間関係の中で働かなければならないというデメリットも考えられます。
エリア総合職を選んだ就活生からは、「転勤が少なく家庭やプライベートを大切にできる点が魅力」との声が多く聞かれます。金融系志望の学生で「地域の企業と長く付き合って、ともに成長したい」との考えもありました。
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既卒の就活は新卒と違い、選べる職業に限りがあります。そのため、簡単に就職先を決めると入社前とのギャップから早期退職につながる恐れがあります。
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キャリアの専門家に本音を聞いた! エリア総合職はどんな人におすすめ?
ここまでで、エリア総合職とはどんな採用方式なのか、どんなメリットデメリットがあるのかなどを解説してきました。
エリア総合職に向いている人の特徴も紹介してきましたが、正直まだエリア総合職が良いのかどうか迷っている人も多いかもしれません。
エリア総合職が良いのかどうかを迷っているのであれば、まずはこれから紹介する5つのポイントを明確にすることで、エリア総合職として働くべきかどうかが見えてきます。
アドバイザーコメント
西 雄一
プロフィールを見るエリア総合職は人生設計を立てやすい働き方
私の友人のなかには、転職に際して最初から「エリア総合職」を考えている人がいました。
「転勤がないほうが楽」「少しは昇進したいが、どちらかというと地元の人とコミュニケーションを取ったり、小さな部署で円滑な人間関係を築きたい」と言っていました。
転職前は単身赴任で転勤をしたりしていましたが、「家族と一緒の時間を過ごしたい」という希望もあり、思い切って転職をしました。
引っ越しの心配もなく、また、ご高齢の親御さんもいらっしゃるので将来的に介護などのことも考えると、転勤がほとんどない(地域限定の転勤ならば可)仕事を選択することにしました。
エリア総合職は将来の人生設計も立てやすいため、そのような人に向いていると思われます。
地域に根ざした働き方をしたい人にも向いている
また、エリア総合職では、地域の問題解決も求められます。地域によって問題となる点は異なるので、問題発見力や分析力を持ち合わせていると、エリア総合職に向いているといえるでしょう。
そのほかにも、地域の方とのコミュニケーションも多くなるので、地域文化を理解できる人もエリア総合職に向いているといえます。
チェックしてみよう! エリア総合職に向いているのはこんな人
エリア総合職に向いているのはこんな人
- 転勤せず生活環境を崩したくない人
- 地域社会に貢献したい人
- 地元で働きたい人
- 都会から離れたくない人
ここまでキャリアコンサルタントの生の声も交えながら、総合職とエリア総合職の違いや、エリア総合職のメリット、デメリットをお伝えしてきました。
エリア総合職のメリット、デメリットがわかると、自分にはエリア総合職が向いているのかどうかが少し見えてきたかもしれません。
続いて、本当に自分にエリア総合職が向いているのかどうかを、エリア総合職に向いている人の特徴を紹介しながらさらに掘り下げていきましょう。
転勤せず生活環境を崩したくない人
エリア総合職に向いている人の特徴として、転勤はせず生活環境を崩したくないと考えている人が挙げられます。
エリア総合職だからといって、必ず転勤がないとは限りません。総合職の場合は全国に転勤の可能性がありますが、エリア総合職の場合、特定の地域に限って転勤が発生します。
全国に転勤が発生するとなると、数年おきに引っ越さなければならず、子どもの教育なども考えたときに少しためらう人もいるかもしれません。
一方エリア総合職の場合、特定の地域に限ってのみ転勤が発生するため、引っ越ししなくても職場に通うことができ、生活環境を崩さずに働けるという特徴が挙げられます。
ずっと同じ場所に住みたい、転勤が発生したとしても引っ越しをするような大移動をしなくても良い状態にしておきたい、という人はエリア総合職を選ぶと良いでしょう。
- できれば今住んでいるところから引っ越したくありません。面接の際などに、転勤が生じる場合は引っ越したくないからエリア総合職を志望していると伝えても良いのでしょうか?
ポジティブな伝え方を考えよう
「引っ越したくない」とそのまま伝えると、ネガティブな印象を与えかねないので、「地域に根ざして働きたい」という前向きな理由を伝えましょう。
たとえば、その地域での過去のエピソードなどを交えながら、「地元の企業や顧客に貢献したい」と地元への思いをアピールしたり、「その地域でスキルを深め、成果を出したい」と、自分の成長につなげる言い回しを意識してみましょう。
もし家庭や介護の事情がある場合は、簡潔に伝えたうえで、「同じ場所で働くことで、その地域を深く理解して仕事がしやすくなる」など、ポジティブな思いを補足すると印象を高めやすいです。
地域社会に貢献したい人
エリア総合職は、その地域に根ざして働くことができます。そのため、地域社会に貢献したいという思いがある人にはピッタリです。
地元の人と触れ合いながらサービスを提供したり、地域の方の意見を取り入れて商品開発に取り組んだりと、地域住民とかかわる機会もあります。
実際に住んでいる人とかかわったり意見を聞くことで、地域社会に貢献しているという実感が得られます。
地域社会に貢献したいという思いがあるのであれば、エリア総合職として働くことも検討しても良いでしょう。
地元で働きたい人
地元で働き続けたい、地元が大好きだ、という人もエリア総合職が向いています。
エリア総合職は自分でどのエリアに就職するかを選択できます。そのため、自分の地元のエリアを選んで働くことができます。
実家で暮らしたい、親の近くに住みたい、大好きな地元で働きたい、などさまざまな理由があるかと思いますが、エリア総合職はこうした考えを尊重し、地域密着型で働ける採用方式です。
これから先も今の地元でずっと働きたい、生まれ育った地元を大切にしていきたい、という人はエリア総合職が向いているでしょう。
地元で就職するメリットとしては、「家族や友人からの紹介」で入社できるという点です。
また、「自分を育ててくれた地域へ恩返しできる」というメリットを感じている学生もいました。地元での就職は通勤時間もかからず、ワークライフバランスが向上しやすいですね。
都会から離れたくない人
都会から離れたくないという人も、エリア総合職として働くのがおすすめです。エリア総合職は自宅から90分以内の範囲でしか転勤が命じられないため自分で勤務するエリアを選べ、ずっと都会に住み都会で働くという選択を取ることもできます。
利便性を重視したい、新しい人と出会いやすい環境で仕事がしたいなど、都会に住むのにもさまざまな理由があるのではないでしょうか。
エリア総合職を選択することで、地方に転勤するということがなくなり、都会で働き続けられるようになります。
もしこれから先ずっと都会で過ごしたい、地方に転勤になるのは嫌だと考えている場合も、エリア総合職を選択するのが良いでしょう。
エリア総合職が良いのか迷っているなら! 進みたい道を明確にするための5つのポイント
進みたい道を明確にするための5つのポイント
ここまでで、エリア総合職とはどんな採用方式なのか、どんなメリットデメリットがあるのかなどを解説してきました。
エリア総合職に向いている人の特徴も紹介してきましたが、正直まだエリア総合職が良いのかどうか迷っている人も多いかもしれません。
エリア総合職が良いのかどうかを迷っているのであれば、まずはこれから紹介する5つのポイントを明確にすることで、エリア総合職として働くべきかどうかが見えてきます。
①人生設計を考える
まずは、これから先の人生設計をおこないましょう。普段なかなか考えない内容かと思いますが、これから先どう生きるのかを考えることは、後悔のない人生を生きるために非常に重要です。
自分の人生を充実させるための手段として仕事があります。仕事のために人生を生きるのではなく、自分の人生を充実させるための仕事を選ぶ、という考えで就職先の情報などを見れると、見え方がまた変わってきます。
そのためには、自分の人生をどう生きたいのかを真剣に考え向き合い、書き出すことが必要です。5年後10年後、収入はいくらほしいのか、どんな家庭を築きたいのか、どんな環境で仕事をしたいのかなどをしっかり考える時間を作ってみましょう。
これまで住んできた地元を大切にしたい、家族との時間を大切にしたい、という人生設計を描いた人の場合、エリア総合職が向いているといえます。
- 自己分析でも人生設計を考えるということをおこなっていますが、なかなか3年後、5年後の未来が描けません。
今どんなことに興味を持っているかを書き出そう
「3年後、5年後の未来が描けない」という声はよく聞きます。
自己分析だけで将来像を明確にするのが難しい場合は、興味のあることを起点にしてGOALを設定する方法がおすすめです。
たとえば、「人と話すことが好きだから、人のサポートをする仕事をしたい」という興味をもとに、「カウンセラーとして多くの人を支える」というGOALを設定します。
そして、「資格が必要ならどんな勉強をするか」「サポート力を磨くためにはどんな経験が役立つか」など、そのために必要なスキルや経験を洗い出してみてください。
②キャリアプランを立ててみる
これから先人生でやっていきたいことを考えるというのも非常に重要ですが、仕事面で挑戦したいことやどういったキャリアを歩んでいきたいかを考えることも重要です。
キャリアプランが明確になっていると、いつまでにどんなスキルを身に付けないといけないかがわかり、どの企業に就職すると良いかが見えてきます。
まずはゴールや理想の状態を決め、そこから逆算してゴールにたどり着く手段を考えられると、人生を思い通りに生きられます。
就職は人生でも大きなターニングポイントの1つです。これから先の人生を後悔しないためにも、まずは理想とするキャリアプランを考えてみてください。そうするとエリア総合職で働くのが適切かどうかが見えてきます。
地域に貢献できる部署で仕事をしたい、その地域の特性を熟知して、その地域に根差した仕事をしたいという場合、エリア総合職が向いています。
なかなかキャリアプランが思いつかない、面接でキャリアプランを聞かれたらどうしようと悩んでいる人は、併せてこちらの記事も参考にしてください。
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例文14選|面接で聞かれるキャリアプランを効果的に伝えるコツ4選
キャリアプランは面接官が重視する質問の1つ。回答をしっかりと考えることで、入社後のミスマッチを避けられるだけでなく、自分がやりたい業務に配属される可能性が高くなります。この記事では、面接でキャリアプランについて聞かれた際の正しい答え方について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。
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③働くうえで譲れない点を整理する
これから就職するにあたって、どんな職場でもメリットがあればデメリットもあります。必ずデメリットは存在するので、メリットしかない職場を選ぶのではなく、デメリットを引き受けて職場を選びましょう。
人それぞれ考え方や価値観は異なります。そのため、自分の価値観を明確にし、働くうえで譲れない点を整理することで、メリットとデメリットを天秤にかけることができます。
たとえば人によっては拘束時間が長いことよりも多くの給料をもらえることを重視する人もいるでしょう。それとはまったく逆で、給料は少なくても良いから自分の時間を大切にしたいと考える人もいるでしょう。
このように、自分の考え方や譲れない点を明確にすることで、エリア総合職が向いているのかどうかが見えてきます。
たとえば転勤で家族と離ればなれになりたくない、どうしてもこの地域で活躍したい、という思いがある場合はエリア総合職が向いています。
給与や福利厚生などはもちろんとして、たとえば、職場の雰囲気や人間関係の良さや風通しの良い組織文化などの「働く環境」や、研修制度やスキルアップのためのサポート体制が整っているかなど「成長機会」を重視する人もいます。
④総合職やエリア総合職で働いている先輩に話を聞いてみる
実際に体験したことがないことは、どれだけ情報をインプットしてもリアルにイメージが湧きません。そんなときは、すでに体験した人から話を聞くというのが、最も解像度高くイメージを膨らませることができます。
すでにエリア総合職で働いているOB・OGの訪問をおこなったり、エリア総合職の説明会や座談会に参加して社員の生の声を聞きましょう。その際、エリア総合職として働いている社員に、どうしてエリア総合職を選んだのかを聞いてみると、自分の中でも選ぶ判断基準ができあがる場合もあります。
また、エリア総合職に限らず総合職や一般職の方から話を聞くことで、エリア総合職との違いをより明確に感じられます。
とにかくすでに体験している人から生の声を聞いて、将来的な働き方のイメージをより固めておきましょう。
⑤働きたい環境を考える
これから先、どういった環境で仕事をするのかは非常に大切です。環境は意思よりも強いといわれますが、理想の自分に近づくためには、働く環境が非常に重要です。
まずはどういった状態になるのが理想かを思い描き、その後その理想に近づくためにはどんな環境で働くのが良いかを考えましょう。
職場の環境とは別で、プライベートの環境も考えておきましょう。都会に住みたいのか地方で仕事をしたいのか、それとも都会や地方は関係なく、全国を飛び回って仕事をしたいのか、などさまざまな考え方があるでしょう。
特定のエリアに長く住みたい、働く環境をできるだけ変えたくない、という場合はエリア総合職が向いています。
普段考えないことかもしれませんが、就職活動は人生の大きなターニングポイントの一つとなるでしょう。ぜひこの機会に、どんな環境で働きたいのかを考えてみてください。
アドバイザーコメント
西 雄一
プロフィールを見るまずは自分の考えを明確にしよう
まず、自分の価値観を洗い出すように伝えています。
たとえば、「新しいことにチャレンジしたい」なのか「安定した仕事に就きたい」なのか、「転勤をいとわない」なのか「転勤は極力避けたい」なのか、「プライベートを多少犠牲にしても仕事をバリバリ頑張りたい」なのか、「プライベートも仕事も大切でどちらも重視したいのか」なのかなどです。
また、将来のプランを考えさせます。「結婚するのか、しないのか」「子育てをする場合、都会のほうが良いのか、静かな自然の多い環境のほうが良いのか」などを書き出すように伝えています。
今の自分の価値観は過去の思考が反映されています。過去の自分を振り返り、「どんなときが楽しかったのか」「どんなときが苦しかったのか」を分析することで、自分の思考の傾向がつかめます。
現場で働く人から生の声を聞こう
ある程度、自分の行動パターンが見えてきたら、実際に働いている先輩や親にインタビューをするように勧めています。
授業では「3~5人にインタビューをする」という課題を出し、働いている人にインタビューをさせています。そのようにすることで、自分がどうしたいのかが見えてきます。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
エリア総合職の求人が多いのはこの業種!
エリア総合職の求人が多いのはこの業種!
- 銀行
- 保険業界
- サービス業界
- 小売業界
エリア総合職は地域に貢献できたり、大きな異動がなく家族との時間も大切にできる働き方であることが見えてきたのではないでしょうか。
こうしたことを大きなメリットと感じ、エリア総合職で働きたいと感じた人もいるかもしれません。
エリア総合職を応募している業種は幅広く、どのような応募先があるのかを把握しておくことで後悔のない就職先選びにつながります。
ここからは、エリア総合職を採用している業種を5つ解説するので、自分に合う仕事が何かを考えたり、どのような会社に合いそうかをイメージしながら読んでくださいね。
銀行
銀行の中でも、メガバンクと呼ばれる大手の銀行であれば、全国に支店があり、各エリアでも複数の拠点を構えています。そのため、エリア総合職が採用されている業種です。
地方銀行であっても、複数のエリアに支店を展開している銀行もあります。都市銀行でも地方銀行でも、特定のエリアに限って働けるエリア総合職が採用されているケースが多く、エリア総合職として働きたいのであれば視野に入れておきたい業種の一つです。
たとえばみずほ銀行の場合、首都圏限定ですがエリア型の採用枠を設けています。また、首都圏・関西圏という大きなくくりでのエリア採用も募集しています。
保険業界
保険業界も、エリア総合職を採用している企業が多い業界です。企業によっては、地域密着型で働くエリア総合職と、転居をともなうものの働くエリアは限定されるワイドエリア総合職の2種類を設けている企業も存在します。
自分の希望に合わせて柔軟に働き方を提案してくれているため、より理想のライフスタイルをかなえやすいといえるでしょう。
東京海上日動火災保険の場合、エリア採用とエリア採用(ワイド)という2種類で募集しており、勤務地の希望を選んで応募できるという特徴があります。
サービス業界
サービス業界も、エリア総合職を採用している企業が多い業界です。
サービス業界はかなり広い分類となっており、このなかには宿泊業や生活関連サービス業、娯楽業などさまざまな分類があります。
たとえば全国展開しているフィットネスジムなどが、サービス業界でエリア総合職を採用している例として挙げられます。
自分がやりたい業務とエリア総合職のメリットを組み合わせやすいのが、サービス業界の特徴です。
小売業界
小売業界もエリア総合職を採用している企業が多い業界として挙げられます。
小売業界の例としてはスーパーや百貨店、コンビニエンスストアなどが挙げられます。実際に店舗を構えその場で商品を販売するという形態なので、全国に支店を持っている企業が多くあります。
特定の地域に限定して店舗展開をおこなっている企業もあります。そうした企業の場合、いくつかのエリアに分類してそのエリア内で転勤を完結させるという制度を採用している企業もあります。
エリア総合職として働きたい場合、小売業界も視野に入れて就職活動を進めていきましょう。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見る価値観を明確にしたうえで向いている働き方を選ぼう
エリア総合職がある業界は、それぞれ特徴が違うので、自分に合った業界を選ぶことが大切です。
たとえば、安定して働きたいなら銀行、人とかかわるのが好きなら保険、自由な働き方を求めるならサービス、現場でしっかり動きたいなら小売りが向いています。
業種別!どんな人がその仕事に向いている?
銀行業界は、給料や福利厚生が比較的しっかりしており、地域の企業や経済を支える仕事が多いです。数値やデータを扱うのが得意で、落ち着いて安定した仕事をしたい人にぴったりでしょう。
保険業界は顧客との信頼関係作りがとくに大切な仕事で、話し上手な人や、頑張りが給料に反映される仕事が好きな人に向いています。
サービス業界は顧客と直接かかわる機会が多く、人を喜ばせたりサポートしたりするのが好きな人に向いています。仕事の特性上マルチタスクになりがちなので、柔軟性や問題解決力がある人におすすめです。
小売業界は、店舗での運営や販売が中心で、成果がすぐに見えるためやりがいがあります。
リーダーとして動きたい人や、現場で活躍したい人に向いていますが、シフトを柔軟に調整したり、忙しい時期に対応したりすることも必要になります。
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
職業選択においてやりたいことはもちろんですが、その中でも適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうため適職への理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業と低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみよう!
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
周囲と差をつけよう! エリア総合職で内定をもらいやすい志望動機のポイント
エリア総合職で内定をもらいやすい志望動機のポイント
- 地域に貢献したい気持ちをアピールする
- 総合職としてキャリアアップする意欲をアピールする
- 周りと円滑にコミュニケーションを取れることをアピールする
エリア総合職で募集している企業は少ないという印象があったかもしれませんが、実はエリア総合職を採用している企業は意外と多くあります。エリア総合職のなかでも希望する職種があったのではないでしょうか。
エリア総合職として入社したい企業が見つかったら、その企業に入社できるよう面接対策をおこなう必要があります。特にエリア総合職を志望する場合、しっかりと志望動機を考えておくことが、面接を通過するためのポイントです。
それではどういったポイントを押さえれば、エリア総合職として採用してもらいやすいのでしょうか。
地域に貢献したい気持ちをアピールする
地元で働きたい、転勤したくない、という理由でエリア総合職を選ぶ人も少なくないかもしれません。しかし、自分の都合でエリア総合職を志望するという話し方は、面接官に良い印象を残しません。
そこでまず強調したいのが、地域に貢献したいという気持ちをアピールするという点です。エリア総合職は、その地域に密着して働くため、地域住民に価値提供ができる働き方です。
この部分をしっかり伝えることで、エリア総合職でしかできない価値を生み出してくれそうだ、という印象を与えられます。
総合職としてキャリアアップする意欲をアピールする
エリア総合職は総合職と比べるとキャリアに頭打ちがある場合が多いです。しかしそのなかでもキャリアアップを重視し、常に成長し続けるという姿勢を見せることが大切です。
企業は成長意欲が高く、今後のキャリアも見通して働いてくれる人を採用したいと考えている場合が多いです。
エリア総合職だからキャリアには興味がないという姿勢だと、企業からも採用されづらくなってしまいます。しっかり今後のキャリアアップのプランも見すえたうえで志望していることを伝えましょう。
- キャリアアップはしたいものの、総合職ほどバリバリ働きたくはないというのが本音です。どのようにすればうまく伝えられますか?
キャリアプランを明確にしたうえでポジティブに伝えよう
まず、どの程度キャリアアップをしたいのかを明確にする必要があります。
そのためには、面接や説明会の機会を利用して、実際にエリア総合職でどの程度までキャリアアップできるのか質問をしましょう。
質問をするだけでも「向上心のある学生だな」と良い印象を与えることができます。
次に、「バリバリは働きたくない」という否定的な言葉を使うのではなく、「与えられた仕事を効率よくこなすだけでなく、自分の目指すキャリアを達成するために努力を惜しまない」と伝えましょう。
あくまでも、「意欲のある姿」を見せることが重要です。最後に、「何に貢献したいのか」をアピールしましょう。そうすることで、採用される可能性が生まれます。
周りと円滑にコミュニケーションを取れることをアピールする
エリア総合職を選んだからといって、ずっと同じ職場で働き続けるわけではなく、少なからず転勤があり職場が変わる可能性があります。そうなった場合、新しい職場での人間関係を構築することが必要です。
ただしエリア総合職、つまり地域限定の総合職であることから、人によってはずっと同じ環境で働けると考え、コミュニケーション能力を伸ばそうとしないケースがあります。
そこで、地域内外の人と円滑にコミュニケーションを取ろうとしている意欲を示すことで、周囲と差別化できる可能性があります。
エリア総合職で内定を勝ち取る! 業種別の例文を紹介
業種別の例文
- 銀行のエリア総合職の志望動機
- 保険業界のエリア総合職の志望動機
- サービス業界のエリア総合職の志望動機
- 小売業界のエリア総合職の志望動機
エリア総合職で内定を獲得するためには、面接官が聞きたい内容に的確に答えることが重要です。先ほど紹介したポイントを押さえると、エリア総合職の志望動機としてしっかりと仕上がります。
それでは最後に、業種別にエリア総合職の志望動機の例文を紹介します。キャリアコンサルタント目線で、志望動機に対するコメントを掲載している例もあるので、ぜひ参考にしてみてください。
銀行のエリア総合職の志望動機
銀行はエリア総合職を採用している企業が多くあります。志望者も多い業種なので、しっかりと志望動機を作り込みましょう。
以下に例文を紹介します。
銀行のエリア総合職の志望動機例文
私の強みは、相手のニーズを的確にとらえ、信頼関係を構築できるコミュニケーション能力です。大学時代、地域イベントの運営スタッフとして参加者と接するなかで、参加者の要望に素早く対応することを心掛けました。
イベントの途中で参加者から「案内がわかりにくい」という指摘を受け、急遽案内図を見直し、わかりやすく改良したことで、その後の案内がスムーズになりました。この経験から、相手の声を真摯に受け止め、迅速に改善する姿勢を学びました。
御行では地域の顧客に寄り添い、多様なニーズに応えることで信頼を築き、地域社会に貢献したいと考えています。
銀行のエリア総合職では、「地域経済に貢献し、地元企業や住民のサポートを通じて信頼関係を築きたい」という熱意を伝えることが重要です。それに加えて、金融知識や顧客対応力を活かして地域に根差したサービスを提供したい姿勢を具体的に述べましょう。
保険業界のエリア総合職の志望動機
保険業界もエリア総合職を採用している企業が多くあります。やはりどうしてエリア総合職を志望するのか理由がはっきりしている志望動機を作成する必要があります。
保険業界のエリア総合職の志望動機例文
私の強みは、課題に対して粘り強く取り組む姿勢です。アルバイトでの接客業務では、クレーム対応に苦労しましたが、顧客の声を傾聴し、上司と相談して解決策を提示することで信頼を得ることができました。
この経験を活かし、保険業界のエリア総合職として地域に根差した働き方に挑戦したいと考えています。
エリア総合職は、特定の地域の顧客と長期的に信頼関係を築き、その土地ごとのニーズに応える役割を担う役割があると思いますが、私は地域の顧客に最適な保障を提案し、安心感を提供することで、地域社会全体の発展に貢献したいと考えています。
地域密着型の業務を通じて、自身の課題解決力をさらに磨き、会社と地域の両方に貢献していきたいです。
私の知り合いで保険業界にエリア総合職で勤務をしている方がいますが、その方の志望動機を伺うと、例文のような言葉が返ってきました。内容的も具体的で企業の求める価値観と一致していると考えられます。
サービス業界のエリア総合職の志望動機
サービス業界もエリア総合職が採用されている企業が多くあります。サービス業界としてはさまざまな業種があるため、ここではフィットネスジムの場合の志望動機を紹介します。
サービス業界のエリア総合職の志望動機例文
私の強みは、周囲と協力しながら目標を達成する力です。
大学のグループワークでは、意見が対立する場面もありましたが、各メンバーの意見を丁寧に聞き、目標を再確認しながら進めることで、チーム全体の力を引き出し、プレゼンを完成させました。
この経験から、チームで連携することとコミュニケーションをしっかり取ることの大切さを学びました。
フィットネスジムのエリア総合職を志望するのは、地域密着型の業務を通じて、顧客一人ひとりの健康促進を支援できる点に魅力を感じたからです。
地域の顧客と長期的な信頼関係を築き、たくさんのスタッフと協力しながら、地域に根差したサービスを提供したいと考えています。
「店舗運営やスタッフ管理など幅広い経験を通じてスキルを磨きたい」と成長意欲を示したり、「将来的には地域の特性に合った新たなサービス提案に挑戦したい」などと将来的の具体的なビジョンを語ると、熱意が伝わりやすいでしょう。
小売業界のエリア総合職の志望動機
小売業界もさまざまな業種が存在しているため、業種によって志望動機を作り変えることが必要ですが、大枠はどの業種でも同じです。
今回はコンビニエンスストアの志望動機の例を紹介します。
小売業界のエリア総合職の志望動機例文
私の強みは、課題解決に向けた柔軟な対応力です。
コンビニエンスストアのアルバイトでは、繁忙期に品出しが追いつかず売り上げに影響が出る課題に直面しました。私はスタッフ間の役割分担を再調整し、効率的な品出し体制を提案・実施することで売上の回復に成功しました。
この経験から、現場の状況を的確に把握し、柔軟に対応する力を身に付けました。
御社のエリア総合職を志望するのは、地域ごとに顧客が求めているものは異なると思いますが、そうしたニーズに的確に応え、地域に密着したサービスを提供できる点に魅力を感じたからです。
私は地域の顧客に快適な買い物環境を提供し、店舗が地域に必要不可欠な存在となるよう貢献したいと考えています。
小売業界のエリア総合職では、「地域に密着したサービスを通じて顧客の生活を豊かにしたい」という熱意が伝わる志望動機が効果的です。
また、地域特有のニーズを捉えた提案や、店舗運営での課題解決への意欲もアピールポイントとなります。
このほかにもたくさんの例文を参考にしたいという場合は、併せてこちらの記事も参考にしてください。
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エリア総合職は地域密着型のスペシャリスト! 自分に合った働き方を選ぼう!
この記事では、エリア総合職と総合職、一般職の違いを解説しながら、エリア総合職の特徴を解説し、エリア総合職として働くのに向いている人の特徴も紹介してきました。
エリア総合職は特定の地域に限定して勤務するという採用方式で、転勤で大きな移動をおこないたくない人や、地域社会に貢献したい人に向いています。
エリア総合職を志望する際は、どうしてエリア総合職でなければならないのか、を明確にした志望動機を作成できると、納得感があり採用ももらいやすくなるということも解説してきました。
エリア総合職を選択するかどうか悩んでいる人もまだいるかもしれません。あるいはもうすでにエリア総合職に進もうと決められた人もいるかもしれません。
就職活動は人生の大きなターニングポイントになるため、後悔しないよう記事を読み返して自分にはどんな働き方が向いているのかを考えてみてくださいね。
アドバイザーコメント
隈本 稔
プロフィールを見るメリットデメリット両面を知っておこう
エリア総合職は、特定の地域に限定して働く採用方式で、「家族と一緒に暮らしたい」「地元の人と仕事を通じてかかわりたい」など、地元や今住んでいる場所で働き続けたい人には魅力的な選択肢です。
また、転勤が少ないため自分の生活リズムを崩しにくく、将来の生活設計もしやすいなどのメリットがあります。
ただし、エリア総合職にも注意が必要な点があります。たとえば、総合職に比べてキャリアアップのチャンスが限られる場合があります。
全国を飛び回る経験ができないため、仕事の幅が広がりにくいと感じることもあるでしょう。また、同じ地域内での転勤が発生することもあるので、必ずしも「まったく転勤がない」というわけではありません。
自分がどんな働き方をしたいか明確にしよう
エリア総合職は、地元に根付いて働きたい人や、生活環境を大きく変えたくない人にピッタリです。
一方で、「さまざまな地域で新しい経験を積みたい」「幅広いキャリアを目指したい」という人には総合職が向いているかもしれません。
自分に合った選択をするためには、「どんな仕事がしたいか」「どんな生活を送りたいか」を考え、実際にエリア総合職で働いている人の話なども参考にしましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/性格応用心理士1級
Minoru Kumamoto〇就職・転職サイト「職りんく」運営者。これまで300名以上のキャリア相談を受けた実績。応募書類や採用面接の対策支援をする他、自己分析の考え方セミナーを実施
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/西雄一教育研究所代表
Yuichi Nishi〇大学では就活に関するスキルを身に付けられる実践中心の授業を展開。また、講師として企業で新人や中堅社員に向けてコミュニケーション研修、キャリアコンサルティングをおこなっている
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