頻出質問15選|転職の最終面接はほぼ合格?? 対策やコツ・NG行動も

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  • 中小企業診断士/キャリアコンサルタント

    Shigeki Komatsu○営業企画・マーケティング・情報システム・総務・人事・経営企画室など幅広いキャリア経験を持つ。現在はキャリア形成や能力開発に向けた企業研修や個人面談などを提供している

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  • キャリアコンサルタント/西雄一教育研究所代表

    Yuichi Nishi〇大学では就活に関するスキルを身に付けられる実践中心の授業を展開。また、講師として企業で新人や中堅社員に向けてコミュニケーション研修、キャリアコンサルティングをおこなっている

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  • キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

    Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう

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この記事のまとめ

  • 最終面接の通過率は○○%と内定確定ではない!
  • 最終面接の頻出質問を理解して対策しよう
  • 最終面接で合格する人と落ちる人の違いを知って自分の行動を振り返ろう

転職活動をしていて最終面接の連絡がくると、「落ちたくない」という気持ちから不安になってしまう人もいるのではないでしょうか。一方で、「最終面接はほぼ内定確定」という話を聞いて、安心しきってしまう人もいるでしょう。

しかし、最終面接でも落ちてしまう可能性はあるため、気を抜いてはいけません。

この記事では、転職活動の最終面接で講じるべき対策をキャリアコンサルタントの小松さん、西さん、瀧本さんと一緒に解説します。最終面接だからこそ気を抜かず、しっかり対策して臨みましょう。

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目次

転職の最終面接で合格する人の共通点は一次・二次面接との一貫性!!

「最終面接は顔合わせ程度が目的で、ほぼ内定である」という話を聞いたことがある人もいるのではないでしょうか。しかし実際には、最終面接で落ちてしまう可能性は十分にあるため、対策しないのは危険です。

最終面接突破では一次面接や二次面接での発言と食い違いがないよう注意すると、発言の一貫性が認められ選考突破できる確率が高まります。そのためには、最終面接で聞かれる可能性がある質問を理解しておくなど、事前の対策が必要です。

そこでこの記事では、前半に最終面接の通過率や今までの面接との違いを解説します。一次面接や二次面接と差別化する部分を理解して、選考に備えましょう。

記事の後半では、最終面接で聞かれる15の質問と回答例、合格に向けた対策を解説します。記事を最後まで読むと、最終面接で受かる人と落ちる人の違いが理解でき、選考突破に近付けるでしょう。

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就活のプロが解説! 転職の最終面接はほぼ内定って本当? 通過率は?

「転職で最終面接までいけばほぼ内定が出ると聞いたことがある。対策は必要ないのでは?」と思う人もいるのではないでしょうか。対策が必要ないなら、そのために時間を使いたくないと思うでしょう。

そこでこの章では、転職の最終面接がほぼ内定という話が本当なのか、キャリアコンサルタントの西さんに解説してもらいます。実際の通過率を理解して、対策が必要な点を理解しましょう。

アドバイザーコメント

転職の最終面接にたどり着いたとしても必ず合格するわけではない

最終面接での通過率は70%以上が一般的なので、最終面接までこぎつけたとしても「安心」してはいけません。

企業は社員に賃金を支払う立場なので、採用時はそれに見合った実力を発揮してくれるのか慎重になります。最終面接には数名が残っているはずなので、そのなかから「一人を選ぶ」という状況を考えてください。

自分が社長だったらどの人を採用するのかという視点を持とう

これは私事ですが、転職で最終面接までいったものの失敗したことがあります。少し変わった企業でしたが、そこで働いている友人に誘われて応募し、最終面接までいきました。

最終面接の場所はその企業がよく使っているお寿司屋さんで、食事をしながら社長と面接するというものでした。面接はお互いに終始笑顔でしたが、翌日に「企業文化に合わない」という理由で不採用になりました。そのため、違う道を勧められたという経験があります。

役割を把握! 今までの面接と最終面接の違い

今までの面接と最終面接の違い

  • 面接官:社長や役員などが担当することが多い
  • 面接時間:およそ30分から45分
  • 評価ポイント:会社の利益につながるか

転職での最終面談は、一次面接や二次面接と面接官や評価ポイントが異なります。どのようなポイントが異なるのか理解しておけば、質問時の回答の参考になり、選考突破が近付くのです。

ここからは、今までの面接と最終面接の違いを3つ解説します。最終面接の役割を把握して、自分が企業に必要だと評価される回答を考えましょう。

面接官:社長や役員などが担当することが多い

一次面接や二次面接では、人事や配属予定部署の部長などが面接官を担当します。一方で、最終面接では企業の社長や役員など重役が面接官を採用することで、一次面接や二次面接で得た評価とのギャップがないか確認しているのです

持っている資格や技術は履歴書から確認できるため、人事や役員との間にギャップが生まれにくい項目です。しかし、候補者の人柄や価値観は人によって感じ方が異なるため、人事から評価が高い候補者でも、役員の目線で見れば一緒に働きたいとは思えない可能性もあります。

そのため、社長や役員は最終面接で人事が選んだ候補者に実際に会うことで、企業に必要な人材なのか判断しているのです。

転職の志望企業が大企業です。その場合でも、面接官は役員などの職位が高い人が担当することが多いのでしょうか?

小松 茂樹

プロフィール

企業の規模によって最終面接の面接官は異なる

一言で大企業といっても、数百人の組織から数万人以上の組織までと対象が幅広いため一概にはいえません。ただし、最終面接であれば少なくとも人事担当役員の人が面接するケースは考えられます。

また、数百人規模の組織であれば、募集元の部門長が面接をすることもあります。

数万人規模の企業であれば、一般担当層の採用面接を役員が直々に行うのは難しいかもしれません。管理職クラスの採用であれば、おそらく役員レベルの人が面接するでしょう。

変わったケースとして、採用プロセスには関与しないものの、内定が決まった後に「確認」と称して役員の方と面会する場合もあります。

面接時間:およそ30分から45分

転職の最終面接は企業によって所要時間が異なりますが、おおむね30分から45分程度です。なぜなら、企業が最終面接を意思確認程度なのか、入社への意思を深掘りしたいのかで異なるからです

候補者への内定がほぼ決まっているなら、面接時間は比較的短くなります。一方で、面接官がまだ候補者への内定に悩んでいる場合は、今までの面接と同じように時間は長くなるでしょう。

また、一次面接や二次面接と同じような一問一答形式か、雑談形式かによっても要する時間は異なります。このように、最終面接にかかる時間は面接官の性質や企業によって大きく異なるため、何分ぐらいと身構えず柔軟に行動しましょう。

評価ポイント:会社の利益につながるか

転職の最終面接での面接官は社長や役員のため、一次面接や二次面接よりも企業の利益につながる人材か重視されます。なぜなら、企業が事業を続けるためには売り上げが必要だからです。売り上げにつながらない候補者を採用しても、企業は成長できないのです。

ただし、会社の利益につながるかどうかは、候補者が優秀なだけでは評価が高くなるとは限りません。会社は組織で動くため、一人だけが優秀でも大きな成果にはつながらないからです

そのため、採用担当者は候補者が組織として働くうえで必要なコミュニケーション能力や問題解決力を持っているか、総合的な視点で見ているのです。

会社の利益につながる人材がどのような人かいまいちわかりません。最終面接では何を意識して面接に臨めば良いのでしょうか?

転職の最終面接では7つのポイントを意識して答えよう

最終面接ではおもに「人柄」「企業の雰囲気に合うのかどうか」「コミュニケーション能力」「スキル」「成長意欲」「目標達成能力」「課題解決能力」などが見られます、本当にこの人を採用することで、会社として発展するのかどうか見極められているのです。

最終面接で避けるべき回答は「前の会社の悪い点」です。辞めた理由を聞かれても「悪いこと」ばかり言うと、「うちの会社でも良くない噂を言いふらすかもしれない」と警戒されます。

そのため、最終面接はポジティブな態度で臨みましょう。さらに、「逆質問」も用意しておくと、社長や役員からより深い情報を知ることができます。また、逆質問をすることで熱意が買われます。

対面での一問一答だけではない! 転職の最終面接のパターン

転職の最終面接のパターン

  • 通常面接タイプ
  • 雑談タイプ
  • Web面接タイプ

転職の最終面接がどのように進むかは、企業によって異なります。パターンを理解しておかないと、実際に面接が始まってから焦ってしまう場合もあり、自分の能力が発揮できない可能性があるのです。

ここでは、転職の最終面接で考えられるパターンを3つ解説します。どのような面接であっても自分の力を最大限出せるよう、面接練習をはじめとした対策をしておきましょう。

通常面接タイプ

転職の最終面接では、一次面接や二次面接と同じように採用担当者から聞かれた質問に答えて進む通常面接タイプがあります。通常面接タイプは事前に聞かれる可能性がある質問を調べておけば対策できるうえに、今までの面接と流れや雰囲気が大きく変わるわけではないため、比較的緊張せずに参加できる人も多いです

通常面接タイプの最終面接では、一次面接とかぶる質問もされるため、一貫性のある返答ができるように準備しておきましょう。面接前に一次面接や二次面接で話した内容を思い返しておくと、実際に面接が始まっても異なる返答をしにくくなります。

ただし、さらに話を深掘りされる可能性もあるため、臨機応変に対応できるようエピソードを思い出しておくと安心です。

雑談タイプ

企業によっては、転職時の最終面接が雑談で進むパターンもあります。採用担当者が候補者の人柄や価値観を理解するために、あえて話しやすい環境を作り会話を試みるのです。

話している内容が雑談だと、通常面接タイプに比べて気が抜けてしまい、普段使っている言葉遣いや姿勢が出てしまいがちです。しかし、雑談タイプの最終面接であっても、常に話し方や姿勢で評価されているため気を抜かないようにしましょう。

特に採用担当者がメインで話しているときは、うなずく・あいづちを打つといったリアクションをすることで、会話を聞いていると相手に印象付けられます。雑談タイプの最終面接で良い印象を残せれば、働くうえで必要なコミュニケーション能力を有していると判断してもらえる可能性も高まるのです。

雑談面接タイプの最終面接では、どのような話をされることが多いですか?

瀧本博史

プロフィール

雑談形式であっても最終面接の質問内容が大きく変わるわけではない

雑談形式の最終面接では、おもに志望動機や転職理由の確認がおこなわれ、これまでの面接と一貫性があるかが見られます。

また、応募者が描くキャリアプランや将来の目標が会社の方向性と一致しているかを、軽い会話のなかで探られることが多いです。

さらに、仕事に対する価値観や働き方のスタイル、どのようなチームで働きたいかといった点も自然に話題となり、応募者の考え方が確認されます。

業界や会社についての理解度を探る質問が出ることもあり、面接官は応募者がどれほどその業界に興味を持ち、理解しているかを見ています。

雑談形式の面接は、人柄やコミュニケーション能力を確認するための手段でもあり、リラックスした雰囲気のなかで自然体で話すことが大切です。

Web面接タイプ

遠方の企業への入社を考える場合、最終面接はWeb面接になる可能性があります。Web面接は対面の面接に比べて移動にかかる時間や費用を節約できるメリットがありますが、採用担当者の人柄や面接の様子が理解しにくいデメリットもあります。

また、オンライン面接では相手の姿は見えているものの、小さな声やこまかい動作に気付けない場合があります。聞き取れなかったときは聞き返したり、相手に自分の熱意が伝わるよう少しオーバーに挙動をつけたりと、対面とは異なる点に注意しなければいけないのです

さらに、通信回線や使用している端末のトラブルが起きても焦らないよう、復旧方法や変わりの端末を用意しておくなどの準備も必要です。

Web面接を今までやった経験がないと、コツがわからず苦戦する可能性があります。下記の記事ではWeb面接の対策方法を詳しく解説しているため、ぜひ目を通してください。

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面接が迫っている人は、頻出質問の回答例だけでも予習しておこう!

面接でどんな質問がされるか、そして答えられるか不安ですよね。ただ、企業によって何を質問されるか分からない人も多いはず。

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事前にチェックしておくと安心! 転職の最終面接で聞かれる15の質問と回答例

転職の最終面接に臨むときは、どのような質問がきても自分の力を出し切れるよう事前に回答を考えておきましょう。事前に自分の回答内容を考えておくことで、違う質問がきたときでも、対策した内容を応用して返答を考えられる可能性が高まります。

ここからは、転職の最終面接で聞かれる質問を4つの分類に分けて15個解説します。何を聞かれても落ち着いて対応できるよう準備しましょう。

候補者について

転職の最終面接では候補者のパーソナルな部分を知る意図があるため、自己紹介や志望動機など基本的な質問もおこなわれます。この内容は一次面接や二次面接でも聞かれているため、内容は大きく変えずに答えると一貫性のある返答ができます

また、一つひとつの話は一次面接や二次面接と同じ内容が伝えられても、全体的な返答内容に大きな食い違いがないよう意識しましょう。嘘をつくと信頼を失ってしまう可能性が高いため、自分を魅力的に見せたくても、正直に答えると齟齬が出にくくなります。

ここでは、転職の最終面接で聞かれる候補者についての質問を5つ解説します。改めて回答内容を整理しておき、基本的な部分でつまずかないようにしましょう。

①自己紹介

自己紹介は、どの企業の面接でも聞かれる質問です。自己紹介を求められたときは、自分のことが簡潔に伝わるよう以下の内容を答えましょう。

自己紹介の内容

  • 氏名
  • 現職・職歴
  • 現職での実績
  • 簡単な志望動機
  • 面接への意気込み

詳しい志望動機や仕事での経験は、この後聞かれる質問でも答えられるため、自己紹介のときはあくまで簡単に伝えるよう意識しましょう

自己紹介の回答例

私は〇〇と申します。大学を卒業後〇〇へ入社し、入社以降2年間法人向け新規開拓営業として従事していました。現職では顧客に必要な製品を明確にするために丁寧なヒアリングを意識し、入社して1年半で営業成績1位を取得したこともあります。

前職で得た経験を活かし、御社に貢献できればと思い応募させていただきました。本日は貴重なお時間をいただきありがとうございます。よろしくお願いいたします。

小松 茂樹

プロフィール

業務内容だけでなく具体的な実績を記載していること、数値を使って表現している点は良いですね。一方、将来への抱負が抽象的すぎる印象があります。なぜその企業なのか、どんな人を目指して、どう貢献したいのかを明記すると本気度が伝わります。

面接の自己紹介を考えるときは、企業がなぜ自己紹介を求めるか理解しておくと、作成がスムーズになります。下記の記事では面接の自己紹介の作り方を解説しています。ぜひ目を通して、作成を始めてみてください。

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39点以下は要注意!
あなたの面接力を診断してください

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②志望動機

志望動機は自分が企業に入社したい理由を明確にするためのものであり、候補者の企業研究や業界研究の成果が現れるポイントです。どの企業でも通用する内容を志望動機にすると、「うちじゃなくても良いのでは」と面接官に思われてしまい、最終面接でも落ちてしまう可能性があります

志望動機の回答例

私が御社を志望したのは、企業理念である「誰よりも先に相談できるあなた専用のクリニック」に共感したからです。

私は現職もクリニックに勤めていますが、現在の職場は完全予約制のため体調が悪い場合でも当日受診がなかなかできません。おつらい状況で電話をしてきてくださる患者様を断るのは、とても心苦しいと感じていました。

一方で御社は、当日予約を受け入れつつ待ち時間を短縮できるよう医師を多く配置しています。つらい患者様が当日中に受診できる体制を整えており、多くの方の役に立つ医療事務になりたいという私の希望とマッチしたため応募させていただきました。

私も御社に入社させていただいた際は、患者様が相談しやすい雰囲気を作り、通いやすい院内環境作りに貢献したいと考えています。

採用担当者の印象に残る志望動機を書くには、企業研究や業界研究を通して企業の視点を理解しておくことが大切です。下記の記事では志望動機の書き方や企業研究・業界研究のやり方を解説しています。書き始める前にぜひチェックしておきましょう。

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また、医療事務を志す場合は応募先の特徴を理解して志望動機を書きましょう。こちらの記事では医療事務の志望動機の書き方を解説しています。ぜひ参考にしてください。

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③自己PR

転職の最終面接で自己PRを聞かれたときは、ただ強みを答えるだけでなく強みの根拠となるエピソードを伝えましょう。エピソードを一緒に伝えることで、内容に具体性が増すため採用担当者に納得されやすくなるのです。

自己PRの回答例

私の強みは柔軟な対応ができることです。

前職は精神科の医療事務だったこともあり、患者様の容体は日々さまざまでした。なかには調子が悪い方も多かったため、補助がない状態で歩けない人には車椅子を手配したり、家族への連絡や救急車を手配するか確認したりすることもありました。

患者様によって要望は異なるため、必ず希望を聞いてから対応の可否を判断し、できない場合でもご理解いただけるよう理由を合わせて説明しました。その結果、救急搬送された患者さんが次に来院されたときに直接お礼を言っていただけて、とてもうれしく思いました。

御社に入社させていただいた際はこの経験を活かし、患者様に合わせた柔軟な対応ができるよう心掛けたいと思っています。

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④長所・短所

長所と短所は面接でも聞かれることの多い質問です。転職の最終面接で短所を聞かれた場合は、それが長所ともとれる内容を意識しましょう。そのうえで、改善するために努力したい内容を告げると、諦めているわけではないと伝えられます。

長所・短所の回答例

私の長所は、どの年代の方とも打ち解けて話せる点です。

私は現職以外にも休みの日にボランティアをおこなっており、利用者さんとお話ししたり、一緒に散歩したりする業務を任せていただいていました。

祖母と近い年代の方と話すため、相手の話すスピードに合わせたり目を見て話すことを意識したりして、ボランティアから帰るときには「また来てね」と言っていただけるようになりました。

一方で、私の短所は集中しすぎてしまう点です。ボランティアのとき利用者さんとの時間に集中しすぎてしまい、勤務時間をオーバーしてしまいました。今後は仕事中も時間に気を配り、ペース配分を意識して行動したいと考えています。

ボランティア経験は社会貢献への意識の高さをアピールできるため、採用担当者から好評価を得やすいエピソードです。下記の記事では面接でボランティア活動をアピールするコツを解説しています。併せてチェックしておきましょう。

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また、面接で長所・短所を聞かれたときのために、事前に採用担当者に刺さる回答法を理解しておくと焦らずに答えやすくなります。

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⑤周りの友人にはどのような人といわれているか

「周りの友人にはどのような人といわれるか」という質問は、候補者が自身を客観視できているか確認するためにされる質問です。転職の最終面接でされる場合は、候補者の人柄や価値観を理解して、自社とのマッチ度を確認されている可能性もあります

周りの友人にはどのような人といわれるかの回答例

私は周りの友人に気配りができる人といわれます。

現職は多くの人数が事務室を行き交っていたため、バタバタしている印象がありました。備品を共有するため場所がわからなくなることも多く、そのせいで業務に余計な時間がかかっている印象がありました。

そのため、私は一人ひとりの業務内容を確認し、必要な備品を相手が事務室に戻ってくるまでに用意する業務をおこないました。相手の様子を見て行動を先回りするよう意識していたため、全員の業務が円滑になりとても感謝されたことを覚えています。

入社後もこの経験を活かし、ほかの人のサポートができる人材になりたいと考えています。

周りの友人にはどのような人といわれるか」という質問に対して、「周りの人全員が反対しても、あなたはやるタイプ」や「休日は何をしているのか謎なタイプ」と評価された学生がいました。

オンとオフは別々ではなく、ある程度のつながりがあるため、「オンの成長のためにオフがある」と面接官にアピールできます。

周りの人から見た自分を伝えるときは、採用担当者の意図を理解したうえで回答を考えましょう。下記の記事では「周りからどう思われているか」と面接で聞く意図を解説しています。ぜひ目を通して作成しましょう。

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面接官からの評価が点数でわかる! 本番に備えて面接力を測定しよう!

自分が面接官の目にどう映っているか、きちんと把握できていますか?

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志望度について

転職の最終面接で聞かれる志望度に関する質問は、自身のキャリアプランや働いてからの姿を考えて回答を考えましょう。また、ほかの企業との差別化をしておくことで、回答を考えやすくなる項目もあります。

転職活動中はほかの企業も受けているため、必ずしも面接している企業が第一志望ではないかもしれません。しかし、採用担当者に第一志望でない旨が伝われば落ちてしまう可能性もあるため注意しましょう

ここでは、転職の最終面接で聞かれる質問から志望度についての質問を6つ解説します。入社したい気持ちを理解してもらえるよう、回答を作成しましょう。

①入社してやりたいこと

入社してやりたいことは、候補者が自社の事業内容を理解しており、ミスマッチがないか確認するためにおこなわれる質問です。事業内容を理解していない候補者を採用してしまえば、候補者はやりたいことができないと早期退職してしまう可能性があります

内定を出したのに早期退職してしまうのは、企業にとっても候補者にとっても避けたい事態です。だからこそ採用担当者は、ミスマッチがないか最終面接の段階で確認しているのです。

入社してやりたいことの回答例

私は御社が新しい事業として立ち上げたSNSを利用した広告配信に興味があります。

ユーザーの興味や分類をデータにまとめ、一人ひとりに合った広告作りは多くの人の心を動かすことができ、顧客への利益還元だけでなく広告を見た人の満足度にもつながると考えています。

私は自身でSNS運用し、ユーザーに向けて化粧品の発信をおこなっていました。私の投稿内容を見ている人の年代や趣味嗜好を分析し、刺さる投稿内容作成に注力していました。

入社後もこの経験を活かし、顧客の売り上げを高めるためにユーザーに合った広告作りに貢献したいと考えています。

入社後にやりたいことが全然思い浮かびません。どうやったら回答が作成できますか?

小松 茂樹

プロフィール

入社後にやりたいことが見つからない原因は情報不足と理解不足

入社後にやりたいことが浮かばないのは、よくわからないから興味も関心もわかないということです。詳しく知るほど、相手の企業や業務内容に対する解像度が上がり、そこから疑問や好奇心が湧いてきて、興味や関心が高まっていきます。

まずは、応募先の商品やサービス、企業そのものに対する情報を集めてみましょう。ホームページ(HP)をはじめとした公式な発信はもちろん、メディアへの出稿記事、SNSや口コミサイトでの評価などからも情報が入手できます。

近年は企業側も積極的に情報発信をしているため、情報は入手しやすい環境です。そのなかで、気になる情報を見つけたら、それがやりたいことのヒントになるでしょう。

入社後にやりたいことを考えるときは、自分がやりたくないことを決めておくのも方法の一つです。下記の記事では入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツを解説しています。ぜひ目を通しておきましょう。

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例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?

企業が入社後にやりたいことを質問するのは、就活生の希望を知りたい意向が強いためです。入社後にやりたいことを見つけるための方法やどうしても見つからなかったときの対処法をキャリアコンサルタントが解説します。

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例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?

②5年後にどうなりたいか

転職の最終面接で5年後のことを聞くのは、自身のキャリアプランを持っているのか確認する意図もあります。なぜなら、候補者のキャリアプランが志望企業でかなえられないものであれば、ミスマッチにつながる可能性もあるからです

5年後にどうなりたいかの回答例

5年後には開発部のチームリーダーを勤め、プロジェクトをまとめる立場に就きたいと考えています。

私は学生時代にアルバイトでバイトリーダーを任されており、全員が働きやすい環境作りを意識していました。具体的には一人ひとりと会話を重ね、関係作りを意識しました。店舗が忙しくつらい場面でも、アルバイト同士の仲が良いとモチベーションを保ったままお互いが楽しく働けると気付いたからです。

そのためには、少しでも経験を多く積むために現在のスキルでは満足せず、入社後も新しいプログラミング言語習得に尽力したいと考えています。さらに、周囲の人と関係性を作れるよう、細かな会話でコミュニケーションをとっていきたいと考えています。

瀧本博史

プロフィール

この質問を通じて、応募者の長期的な目標が会社のビジョンやポジションと合致しているか、さらに応募者がどのように自己成長を目指しているかを評価します。

これにより、転職希望者が会社の未来にどのように貢献できるか、そしてどの程度の柔軟性と適応力を持っているかが確認されます。

面接の不安を解消! 本番前に面接力を測って弱点を発見しよう

不安を抱えたまま面接本番に臨むと、面接官に好印象を残せず、内定が遠のいてしまう可能性があります。

そんなときこそ「面接力診断」を受けましょう。

簡単な質問に答えるだけで自分の弱点がわかり、改善方法も提案してもらえます。ぜひ活用して面接を突破してください。

こんな人に「面接力診断」はおすすめ
  • 近く面接本番を控えている人
  • 自分の面接の改善点を知りたい人
  • 過去の面接で力を発揮しきれなかった人

③希望する部署に配属されなかった場合は

希望する部署に配属されなかった場合の質問は、希望に合わない場合でもモチベーションを持って働いてくれるのか確認したい意図があります。たとえば、候補者が事務職を希望していても、適性や人員の関係から必ずしも希望が通るとは限らないからです。

希望の部署でなければモチベーションを保てない場合は、入社後に部署移動があったとき辞めてしまうのではという印象を持たれる可能性もあります

希望する部署に配属されなかった場合の回答例

希望する部署に配属されなかった場合でも、御社に貢献できるよう全力で努力します。

私は学生時代にアルバイトで飲食店のキッチンスタッフを希望しましたが、面接時の笑顔がすてきだったからとホールスタッフを任せていただきました。希望する仕事とは異なり戸惑いましたが任せていただいたことをうれしく思い、お客様にも常に笑顔で接するよう意識し努力しました。

この経験を通じて、顧客対応への柔軟さを学ぶこともできたと感じています。希望する部署はあくまでも希望であり、どんな仕事を任されたとしても、そこで自分ができる最大限のパフォーマンスを発揮していきたいです。

希望する職種以外では働きたくありません。本心を伝えたら最終面接でも落ちてしまうでしょうか

希望職種以外に抵抗があるときは動機の伝え方が重要になる

希望職種以外に抵抗がある場合でも、「無理です!」のように一方的に言うのではなく、「なぜ希望する職種以外で働きたくないのか」を丁寧に説明しなければなりません。

さらに、希望する職種で貢献できる理由を具体的に説明し、その裏付けとなるエピソードやエビデンスを伝えてください。

また、「この職種のみで働きたいと思っています。しかし、万が一別の職種になったとしても、希望の職種で働けるように次のような努力をします」のような「代案」を用意しておきましょう。

④同業他社ではなく弊社を希望する理由

同業他社ではなく弊社を希望する理由を聞かれたときは、企業研究の成果を出しましょう。同じ業界であっても企業によって理念は事業内容は異なるため、その部分を伝えることで最終面接を突破できる確率が高まります

同業他社ではなく弊社を希望する理由の回答例

私が他社ではなく御社を希望したのは、患者さんがすぐに受診できるシステム作りがされているからです。御社では、オンライン予約だけでなく電話予約も受け付けており、インターネットが不得意な年配の人でも予約しやすい環境が整っています。

オンライン予約を導入するクリニックは多いなか、電話予約がつながりやすいよう回線の数を増やしているクリニックは多くありません。

多くの人が希望するタイミングで受診できる環境を整えており、患者様に寄り添った医療を提供したいという気持ちに共感したため、御社を希望いたしました。

⑤転職活動の状況

転職活動の状況を聞かれたときは、「どの業界」で「何社」の選考が進んでいるのかを答えましょう。この時、落ちた企業は特に伝える必要はないので、現状受けている企業のみで構いません。

また、他社からまだ内定をもらっていない状況において、自分を良く見せようと嘘をつくのは避けましょう。社会人にとって、嘘をつくのはタブーとされています。万が一嘘をついてしまえば信頼関係が築けなくなり、最終面接でも落ちてしまう可能性があるのです。

転職活動の状況の回答例

・〇〇業界で御社以外に二社選考を受けており、現在どちらも二次面接の選考結果を待っているところです。
・現在〇〇業界で一社から内定をいただきましたが、御社の企業理念に共感しているため、採用されたら御社へ入社したいと考えています。

他社の選考状況を伝えると、その場で内定を出される場合もあるという話を聞いたことがあります。最終面接で内定を出された場合、その場で内定承諾しないといけないのですか? 考える時間がもらえないのではと不安です。

小松 茂樹

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他社と見比べて悩んでいる場合は誠実に事実を伝えよう

最終面接になると、採用意思決定の権限を持つ役員クラスが自ら面接をおこなうケースもあり、その場で内定を提示されることもあるでしょう。

優秀な人材を求めない企業などなく、「自分の眼鏡」にかなう人材がいれば、すぐに採用しようとしたがるものです。

その企業が第一希望であれば、その場で承諾しても良いでしょう。

しかし、他社の選考の結果を待って決断したい場合には、内定を提示されたことにお礼を述べたうえで、「重要な決断なので、少し時間をいただきたい」と、回答までに数日いただくよう申し出てもかまいません。

ただし、そのためには決して嘘をつかないことが重要です。仮にその企業を第一希望だと伝えてしまっていたら、回答を保留することに辻褄が合わなくなります。他社と同時並行で進めていて悩んでいるときは、誠実に状況を伝えることが必要です。

⑥第一希望はどこか

転職の最終面接で第一希望を確認された場合は、基本的には自信を持って「御社が第一希望です」と伝えましょう。たとえ他社を希望していても、その旨を素直に伝えてしまえば志望度の高さが低いと思われてしまいます。企業によっては志望度の高さを採用基準として重要視することもあるので、選考に落ちてしまう可能性があるのです。

ただ、言い切ることに不安を感じる場合は、「第一志望の一つです」とにごす方法もあります。他社と迷っていることを伝えられ、嘘をつかずに回答できます。

第一希望はどこかの回答例

・御社が第一志望です。
・御社が第一志望ですが、もう一社迷っている企業があります。
・御社が第一志望の一つです。

第一志望を伝えるときは、企業の本音を理解しておくと回答しやすくなります。こちらの記事では採用担当者の気持ちを解説しているため、併せて目を通しておきましょう。

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今までの経歴に関する質問

転職活動では学生時代とは異なり、現職での経験を聞かれる質問も増えてきます。採用担当者は候補者が働くうえで重視していることや仕事への取り組み方を確認することで、ミスマッチの少ない採用を目指しているのです

そのため、現職での経験を聞かれた場合はありのままの自分を伝えましょう。自分を魅力的に見せたいからといって、実際にはなかった成果や実績を伝えれば、入社後に大きな期待を向けられ苦労してしまう可能性があります。

ここでは、転職の最終面接で聞かれる質問のなかから、今までの経歴に関する質問を4つ解説します。自分の経歴を棚卸ししておき、スムーズに答えられるよう準備をしましょう。

①転職理由

転職活動の面接では、必ず転職理由を聞かれると思っておきましょう。一度入社した企業を退職するのは、誰にとっても大きな出来事です。だからこそ、採用担当者は候補者の退職理由を理解することで、長く勤めてくれる人材なのか判断したいと考えています

転職理由の回答例

現職では、同じ医療事務でもレセプト部門が別で設置されており異動もできなかったため、私が在職中に取得した診療報酬請求事務能力認定試験の資格を活かせませんでした。

そのため、受付業務だけではなくレセプト業務を兼任できるクリニックを希望していました。御社では患者対応とレセプト対応どちらも任せていただけるため、自身の資格を活かしつつ働けるのではと考えています。

転職理由でプラスな内容がまったく浮かびません。面接ではどのように伝えれば良いでしょうか。

瀧本博史

プロフィール

転職理由は内容だけでなく前向きさがあるかが重要

転職理由がプラスに感じられない場合でも、面接では前向きに伝えることが大切です。

たとえば、現在の職場でのスキルアップが難しいと感じているなら、「新しい環境でさらに成長し、スキルを高めたい」と表現すると、ポジティブな印象を与えられます。

また、転職先でどのように貢献できるかを強調し、「より専門的なスキルを活かして御社のプロジェクトに貢献したい」という姿勢を示すと良いでしょう。

さらに、過去の経験や成果を具体的に述べ、新しい職場での活かし方を説明すると、説得力が増します。転職理由は単なる環境改善ではなく、自己成長や挑戦意欲を示すことが、好印象を与えるポイントです。

転職理由は伝え方によって、採用担当者に持たれる印象が大きく変わります。下記の記事では採用担当者から好印象を得られる転職理由を解説しています。ぜひ参考にしてください。

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②今までに苦労したこと

転職の最終面接で今までに苦労したことを聞かれた場合は、候補者がどのようなことに苦戦したのか、困難に立ち向かうことができたのか確認する意図があります。そのため、苦労したことだけでなく、解決へ向けて自身が努力した内容も一緒に伝えましょう。

今までに苦労したことの回答例

私が今までに苦労したことは、母が病気で倒れてしまったときです。私は一人暮らしをしているのですが、1年前に母が倒れてしまい1カ月程入院となってしまいました。そのとき実家には介護が必要な祖母がおり、同居している父や兄だけで対応するのは負担が大きい状況でした。

そのため私は実家に戻り、祖母の介護のシフト表を作りました。時間を分けたことでそれぞれがしっかり休息と自分の時間がとれ、母が帰ってくるまで家族で協力できました。

この経験から、家族の結束力はさらに強くなったと感じています。入社後もこの経験を活かし、状況に合わせた対策を考えることで、御社に貢献したいと考えています。

小松 茂樹

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家族への思いや苦労がうかがえる素敵なエピソードですね。実家に戻る決意をするまでのご自身の葛藤、シフト表を作成するときの苦労や工夫点などを具体的に描写すると、もっと情景がリアルに読み手に伝わるでしょう。

③仕事をするうえで大切にしていること

仕事をするうえで大切にしていることを聞かれた場合は、仕事への姿勢や価値観を見られていると考えましょう。そのため、前向きに業務したい点やポジティブな印象になる回答がおすすめです。

仕事をするうえで大切にしていることの回答例

私が仕事をするうえで大切にしていることは、働くスタッフ同士の密なコミュニケーションです。

私は現職で営業として働いていますが、契約時に使う資料作成や契約書の作成などは事務の方がおこなっています。私自身が営業に集中できる環境を作ってもらえているからこそ、成果につながっていると考えています。

また、私自身も営業事務の人が疑問なく働きやすいよう、顧客の情報や作ってほしい資料のイメージ共有を意識的におこなっていました。

御社に入社後もこの経験を活かし、周囲の人と協力して成果を上げていきたいと考えています。

仕事をするうえで大切なことは、「大切な価値観」や「自分にとっての仕事とは」など似ている質問があるため、差別化して答える必要があります。こちらの記事では仕事をするうえで大切なことの答え方を例文付きで解説しています。併せてチェックしておきましょう。

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④仕事のやりがいを感じる場面

転職の最終面接で仕事のやりがいを感じる場面を聞かれたら、今までの経験でうれしかったことを思い出して答えてみましょう。内容は、顧客から感謝された、自分のスキルを活かせたなどでも問題ありません。

どのようなことにやりがいを感じるのか伝えることで、採用担当者に自分の価値観を理解してもらえるのです

仕事のやりがいを感じる場面の回答例

私がやりがいを感じるのは、顧客からありがとうと言われたときです。現職で販売員をしているとき、親戚の結婚式に着るドレスにお悩みの方がいました。

体型から似合うものがわからないとおっしゃっていたため、好みの色柄を確認したうえでサイズに合うものを提案しました。

試着後に二の腕が気になるとおっしゃったため、ドレスに合ったショールをおすすめしたところ、好みのデザインで気になるところもカバーできたととても喜んでいただけて、販売員としてのやりがいを感じました。

入社後も顧客の要望に耳を傾け、希望をかなえられるよう尽力したいと考えています。

印象に残っているエピソードでは「笑顔ネタ」が非常に多いです。

特に、接客で一度失敗してお客さんに怒られたものの、再度来店したときに「以前より成長しとるやんか」と褒められたというエピソードは印象的でした。

その人は成長のために先輩に相談し、自分の弱さと向き合い、接客のトレーニングを心掛けたという内容でした。

逆質問

逆質問は転職の最終面接の最後に、候補者から企業へ質問できる場面です。企業のコーポレートサイトや求人票からではわからない、具体的な質問ができます

特に最終面接で面接官を担当するのは企業の役員や社長のため、人事や部長クラスでは聞けない経営に関する質問もできます。

逆質問の回答例

・今後の事業展開を差し支えのない範囲で教えてください。
・御社で活躍している人の共通点を教えてください。
・〇〇さんが企業理念を決めたときの気持ちを教えてください。
・現職で営業成績1位を取得した経験がありますが、御社でもこの経験は役立ちますか?

逆質問は企業のことをより理解できますが、一方で質問内容を間違えれば印象が悪くなってしまう可能性があります。下記の記事では最終面接でおすすめの逆質問と避けるべき質問を解説しています。併せて目を通しておきましょう。

最終面接での逆質問
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避けるべき逆質問
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当日までに準備しよう! 転職の最終面接合格に向けた対策

最終面接を突破するには、油断せず今までの選考内容を改めて振り返り、自分が入社後にどうなりたいかを明確にしておくことが大切です。そうすれば、一次面接や二次面接と一貫性のある返答ができ、自分の望む未来をかなえやすくなります。

ここからは、最終面接合格に向けた対策を5つ解説します。当日までにできる限りの対策をして、後悔のない最終面接を迎えましょう。

一次・二次面接を振り返り一貫性のある回答を用意する

転職の最終面接では、一次面接や二次面接で伝えた回答内容が引き継がれていることが多いです。そのため、今までの選考と違う内容を伝えてしまうと、主張に一貫性がないと思われてしまい、自分の考えやエピソードの信頼性を低くしてしまうのです

最終面接で今までの面接と一貫性のある内容を伝えるためには、各面接でされた質問と回答内容をノートにまとめておきましょう。最終面接前にノートを読み返すことで、自分が答えた内容が明確になり、主張を統一しやすくなります。

また、そのときは質問ごとに主張のぶれがないかも確認し、違和感を覚えた部分があればエピソードの内容や主張を少しだけ修正しておきましょう。

一次面接と二次面接の後にノートにメモを残しておらず、何を話したか忘れてしまいました。どうしたらいいでしょうか?

小松 茂樹

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選考前に自分の軸を明確にしておくことが大切

前提として、自分の考えや志向、価値観などを明文化しておき、どの企業の選考に参加するときも、常に一貫した姿勢で自分の軸を保つことが重要です。

その場しのぎで回答すると、やがて自分自身でも辻褄が合わなくなり、発言に矛盾が生じやすくなります。

とはいえ、想定外の質問に対して、咄嗟に答えてしまうこともあると思います。その際には「以前と発言が食い違っていたら申し訳ありません」と断りを入れたうえで、自分の考えや心情を素直に伝えましょう。

就職活動を進めるなかでさまざまな刺激を受けて、自分の心境に変化が生じることは決して不自然ではありません。正直であろうとする姿勢を保つと、相手の信用を得ることにつながります。

企業研究をさらに深めておく

志望企業を理解するために、一次面接や二次面接のタイミングで企業研究をおこなった人も多いのではないでしょうか。しかし、最終面接前に再度企業研究をおこなうことで、今まで気付かなかった企業の特徴や利点に目がいく可能性があります

さらに、最終面接では企業の利益につながる人材かを判断されるため、高い能力だけでなく自社に入社したときモチベーションを持って働いてくれる人材が求められています。入社前に深い企業研究をしている人であれば、志望度が高い印象になり、入社後もがんばってくれる印象を持つのです。

そのため、一度企業研究をしたからといって満足せず、見落としている部分はないか、新しい発見がないかを考えて再度企業を分析しましょう。

入社後のビジョンを考えておく

転職の最終面接では、「入社したら何がやりたいか」「5年後にはどうなりたいか」など入社後を想定した質問をされる場合が多いです。入社後の展望を事前に考えていないと、質問されたときすぐ回答ができず、焦ってしまう場合もあるのです

入社後のビジョンを考えるときは、自分がなぜその企業に興味を持ったのか振り返りましょう。仕事内容や企業の社風など、企業を魅力的に感じたポイントがあるのではないでしょうか。

そのうえで、自分が持っている強みやスキルを入社後どのように活かすか整理すると、入社後に自分がどうなりたいかが見えてくるのです。

今までのキャリアを棚卸しする

最終面接へ向かう前に、今までの企業で自分が任せられた業務内容を明確にしましょう。最終面接は一次面接や二次面接に比べて緊張してしまう人も多く、棚卸ししないまま迎えてしまうと、緊張で頭が真っ白になってしまう場合もあるのです。

事前にキャリアを棚卸ししておけば、すでに記憶が整理されているため緊張しても自分の経歴を思い出しやすくなります。面接時に想定外の質問がされても、過去の経歴を振り返って回答を考えやすくなるのです。

自分が任せられた仕事内容や業務していて感じたことをメモにまとめておき、何が聞かれてもスムーズに答えられるよう準備しましょう。

最終面接だからこそ聞ける逆質問を考える

最終面接の場面では、一次面接や二次面接と異なり面接官が役員や社長など会社を経営する立場の人です。そのため、今までの選考では聞けなかった、経営者ならではの意見を聞ける逆質問を用意しておくこともおすすめです

最終面接だからこそ聞ける逆質問

  • ○○社が競合にあげられると思いますが、勝つためには何が必要だと考えますか?
  • 風通しが良い社風を実現するために、社長が心掛けていることを教えてください
  • 社員を採用する際に最も大切にしているのはどんなことでしょうか?

入社後は、役員や社長と直接話す場面が少なくなる企業も多いです。この機会に疑問を解決しておき、納得いく転職先を見つけましょう。

瀧本博史

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最終面接で必ず聞くべき逆質問は、「入社後、最初の半年間で期待される成果や課題は何でしょうか?」です。この質問を通じて、入社後の具体的な役割や期待値を理解し、自分がその期待に応えられることをアピールできます。


最終面接で聞かれることを対策しておきたい人は、併せて下記の記事を確認しておくと、より多くの対策が可能です。

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最終面接で聞かれることをキャリアコンサルタントとともに解説。企業側が重視するポイントも踏まえながら回答例も紹介しています。さらに最終面接のメインともされる逆質問についても、企業に聞いておくべきことを説明しています。

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準備以外の対策も必須! 転職の最終面接を合格するためのコツ

退職理由と志望理由に関係性を持たせて伝える

  • 自分を採用するメリットを感じさせる
  • 応募先でしかかなえられない志望動機でアピールする
  • 面接中は会話を意識する
  • 面接の後はお礼メールを送る

事前準備以外でも、回答の仕方を工夫したり面接中の姿勢に注意したりなど転職の最終面接を突破するためのコツは数多くあります。事前に理解しておけば最終面接時に意識できるため、突破できる確率が高まるのです。

この章では、転職の最終面接に合格するためのコツを4つ解説します。面接後にできるコツもあるため、後から後悔しないようチェックしておきましょう。

退職理由と志望理由に関係性を持たせて伝える

転職の最終面接では、現職を退職する理由を聞かれることが多いです。現職を退職する理由を聞かれたときは、志望動機と関連性のある内容にすると転職する理由が採用担当者に伝わりやすくなります

たとえば、「資格を取得したものの現職では活かせない」という退職理由ならば、「御社であれば資格を活かせる」といった内容にすることで、退職理由と志望動機に一貫性を持たせられるのです。

伝えにくい転職理由をポジティブな印象にでき、採用担当者にもプラスな印象を持ってもらいやすくなります。

自分を採用するメリットを感じさせる

企業が候補者を採用したいと思えるかどうかは、企業にとって利益を生み出せるかが重要です。しかし、現職で大きな実績や成果をあげた経験がない人は、自分をどのようにアピールすれば自分を採用するメリットを感じてもらえるか、わからない人もいるのではないでしょうか。

ところが、自分を採用するメリットを感じさせる際に、必ずしも大きな実績は必要ありません。直接的に高い能力があるわけではなくても、組織として働くうえで重要なサポート力やコミュニケーション能力を持ち合わせていれば、企業にとっては魅力的に見える可能性があります

現職で成果につなげるため協力したエピソードがあれば、積極的に伝えましょう。

採用したいと感じる候補者の共通点は、面接官が「この人が入社してから1年間でどのような良い影響をもたらすのか」を具体的にイメージできる人です。

ほとんどの面接官は、即戦力とはいってもすぐに結果が出るとは思ってはいません。採用することで、会社の問題点が徐々に解決すると同時に、外に向かってプラスの影響を与えてくれそうな人を採用したいと考えます。

応募先でしかかなえられない志望動機でアピールする

同じ業界にある企業でも、企業理念や事業内容がまったく同じ企業はありません。だからこそ、志望企業でしかかなえられない志望動機を考えることで、「自社に入社したい」という強い意思を採用担当者に伝えられます

応募先でしかかなえられない志望動機を考えるためには、業界研究や企業研究が非常に重要です。同業他社への理解も深めることで、志望企業への理解をより深められる可能性があります。

特に、企業理念や社風は他社と差別化しやすいポイントです。なぜその企業に興味を持ったのかを明確にして、最終面接に臨みましょう。

面接中は会話を意識する

転職の最終面接では、面接官の問いかけに答えるのはもちろんですが、一問一答ではなく会話を意識しましょう。面接では質問の回答だけではなく、候補者が組織で働けるコミュニケーション能力を持っているかも同時に見られています

だからといって、長々と話してしまい話の主題がわからない会話の仕方は良くありません。採用担当者が聞きたい内容を適切に理解し、簡潔に答えるというキャッチボールが重要です。

また、ただ答えるだけでなく、採用担当者が深掘りしたくなるような話題作りを意識しましょう。お互い会話がしやすくなり、自分の魅力を最大限に伝えやすくなります。

面接官の目を見ると緊張してしまって会話ができません。緊張しないコツを教えていただきたいです。

瀧本博史

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視線の位置だけでなく心を落ち着かせる工夫も知っておこう

面接官の目を見ることに緊張してしまう場合、いくつかの方法でその不安を和らげることができます。

まず、面接官の額や鼻に視線を向けることで、目を見ているように見せながらも、直接目を合わせる緊張感を軽減することができます。

また、視線を固定しすぎず、適度に目線を外しながら会話を進めると、自然なコミュニケーションを保つことができます。

緊張を感じたときは、軽く深呼吸をして呼吸を整え、心を落ち着かせるのも効果的です。さらに、友人や家族と模擬面接をおこない、場に慣れることで自信を持って面接に臨むことができるでしょう。

視線の問題は多くの人が直面する課題ですが、少しの工夫で大きな改善が期待できます。

面接の後はお礼メールを送る

転職の最終面接が終わったら、当日のうちにお礼メールを送りましょう。採用担当者は忙しい合間を縫って面接の時間を作ってくれているため、感謝の気持ちを伝えるのは社会人として基本的なマナーです

さらに、お礼メールは採用の決め手になるわけではないものの、送ることで採用担当者に良い印象を残せます。メールを書くときは、面接のお礼だけでなく一緒に働きたい意思も伝えると、自分の気持ちが採用担当者に伝わります。

また、お礼の気持ちを伝える方法としてハガキを考える人もいるのではないでしょうか。手書きのハガキは感謝の気持ちが伝わりますが、迅速に伝えたいと思うならメールがおすすめです。

小松 茂樹

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近年ではメールでのコミュニケーションが主流になっているため、メールで送られてきたからといって失礼だと感じることはないでしょう。しかし、だからこそハガキで送付すると相手に大きなインパクトを与えることができます。

手間をかけられるのであれば、メールで先にお礼を伝えたうえで、ハガキでも追送すると、より丁寧な印象を持たれます。

下記の記事では最終面接の合格率を高める方法をより詳しく解説しています。併せて確認しておくと選考突破できる可能性が高まるでしょう。

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内定が遠ざかる! 転職の最終面接でのNG行動

転職の最終面接でのNG行動

  • 志望度の低さが伝わる言動は避ける
  • 入社を悩んでいるそぶりは見せない
  • リラックスしすぎないよう注意する

一次面接や二次面接を突破できた安心感から、最終面接で気を抜いてしまう人は多いのではないでしょうか。最終面接まで進めたからといって、行動に注意しなければ選考突破できない可能性が高まります。

ここでは、内定が遠ざかる転職の最終面接でのNG行動を3つ解説します。転職活動の基本的な部分ではあるため、改めて確認しておきましょう。

志望度の低さが伝わる言動は避ける

転職の最終面接では、今までの選考で聞かれた志望動機や入社後のビジョンが再度確認される場合が多いです。その際に、企業研究をおこなっていない、他社でもかなえられる志望動機など志望度の低さが伝わる内容だと、最終面接で落ちてしまう可能性が高まるのです

志望度の低さが伝わる言動をしないためには、最終面接前に再度企業研究をおこなっておき、自分がその会社を志望する理由を明確にしておくことが大切です。企業に興味を持った理由を振り返ることで、改めて志望動機に誤りがないか見返せるのです。

また、質問に答えるとき、面接官の目を見ずに小さな声で発言すると自信がないように見え、回答内容が疑われてしまう可能性があります。採用担当者からの質問に答えるときは相手の目を見て、はっきり答えることを意識しましょう。

入社を悩んでいるそぶりは見せない

転職活動では複数の企業を同時並行に進める場合も多く、ほかの企業のほうが志望度が高い場合もあります。しかし、採用担当者に入社を悩んでためらっているようなそぶりを見せると、内定を出しても入社してもらえない可能性を考えられ、最終面接で落ちてしまう場合があります

複数の企業の選考が同時に進んでいても、志望企業の内定が確実に出るとは限りません。そのため、第一志望であると伝わるような対応を心掛けましょう。

選考がうまくいって複数の企業から内定をもらった場合は、そのときにどちらに入社するか決めれば良いのです。

複数の企業から同時期に内定が出た場合、どのような基準で選べば後悔しないでしょうか?

自分が一番大切にしている価値観を基準にして入社先を決めよう

「企業の雰囲気」「やりがい」「人間関係」「将来性」「SDGs」「給与」「福利厚生」……など、人によって大切な価値観は異なります。

もっとも後悔しない選択をするためには、もう一度自分の価値観と照らし合わせてください。1年間のスケジュールや結婚や出産などのライフイベントを考慮し、自分のなかで優先順位を明確にして、比較検討をしましょう。

リラックスしすぎないよう注意する

最終面接はほぼ内定という話を聞いて、安心しきって面接に臨むのも避けましょう。最終面接は企業によってはほぼ内定が決まっている可能性もありますが、最終面接の対応次第では内定が出ない可能性があるのです

また、雑談ベースで最終面接を進めていると、リラックスしすぎて普段の言葉遣いや態度が出てしまう場合もあります。面接はあくまでビジネスの場のため、タメ口や猫背などが見られれば良い印象にはなりません。

内定が近い最終面接だからこそ気を抜かず、採用担当者により自分をプラスに思われるような言動を心掛けましょう。

採用担当者の動向に注目! 最終面接に落ちたときのサイン

最終面接が終わった後に、選考結果を待つ時間を不安に思う人もいるのではないでしょうか。その場合は、採用担当者の動向に注目することで最終面接中であっても面接に落ちたとわかる場面があります。

ここでは、最終面接に落ちたときのサインを5つ解説します。ただし、サインがあっても必ずしも最終面接に落ちたとは限りません。諦めずに自分の力を出し切りましょう。

面接が予定よりも大幅に早く終わった

企業によって異なるものの、最終面接は30分から45分程度の時間がかかる場合が多いです。しかし、採用担当者からの質問が少なく、想定よりかなり短い時間で面接が終わった人もいるのではないでしょうか。

面接が予定よりも大幅に早く終わるのは、採用担当者が候補者への興味を失ったり、会社が一番大切にしている部分に当てはまらないと即座に判断された可能性があります。もう採用しないと決まったなら、質問する必要がなくなるからです。

ただし、最終面接を顔合わせ程度の意味合いでおこなう企業の場合は早く終わる可能性があります。そのため、最終面接がすぐに終わったとしても諦めず、選考結果を待ちましょう。

瀧本博史

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最終面接が大幅に早く終わるのは、候補者の評価が早い段階で決まった場合が考えられます。

企業側が求める条件に合致している場合は予定時間より短く終わることがありますし、逆に早々に採用基準に満たないと判断された場合も同様です。時間の長さだけで合否を判断せず、面接内容に集中することが重要です。

質問に対しての深掘りがない

候補者が採用担当者に返した回答に対して深掘りがない場合は、候補者に興味をなくしている可能性があります。本来であれば、採用担当者は回答を深掘りすることで候補者の価値観や考え方をより理解でき、自社とのマッチ度の高さを計っています

しかし、採用しないと決めた場合は、形式として質問はしているものの、候補者に興味がないため余計な深掘りをしないで面接を進めているのです。

ただ、企業によっては最終面接の段階で内定を決めている場合も多く、あえて深掘りしていないケースもありえます。そのため、質問への深掘りがなくても途中で諦めず、自分の魅力を伝え切るよう意識しましょう。

面接官がメモを取る様子がない

面接中は、候補者が話した内容を採用担当者がメモする場面を目にする人も多いのではないでしょうか。採用担当者は一日に多くの人を面接するため、メモすることで候補者の話を忘れないようにしているのです。

そのため、採用担当者がメモをとる様子がなければ、落とすと決めている可能性があります

しかし、採用担当者のなかには、会話に集中したい気持ちからメモをとらない人もいます。また、やりとりの内容で早々に決めたためメモをとらなくなった可能性もあります。メモをとらないだけでは一概に落ちたとは判断できません。面接では気を抜かないようにしましょう。

入社後の業務内容についての話がない

内定を出したい候補者に対しては、企業は入社後に任せる予定の業務を説明する可能性があります。これは、候補者に具体的な仕事内容を伝えておき、入社への準備を進めておいてほしいという気持ちがあるからです

面接の結果で落とすと決めている候補者に入社後の業務内容を話すのは、余計な期待を持たせてしまううえ、お互いの時間を消費してしまいます。だからこそ、採用担当者は落とすと決めた候補者には、入社後の具体的な話を避けるのです。

ただし、面接段階では採用を悩んでいたものの、検討の結果内定が出る可能性は少なくありません。そのため、入社後の業務内容が説明されなくても、落ちたと諦める必要はないのです。

選考結果の伝え方が話されない

転職の最終面接でも、多くの場合、選考結果は後日知らされます。そのため、直接選考結果を聞くことは少なく、メールか電話で結果を伝えられます。

企業は候補者に内定を出すとき、なるべく早く人材を確保したいという気持ちから、電話で伝える場合がほとんどです。メールで内定を伝えた場合、候補者の確認が遅ければ、ほかの企業に先を越されてしまう場合があるからです

しかし、面接が終わるにもかかわらず選考結果の伝え方が説明されない場合は、落ちた可能性があります。ただし、採用担当者が伝え忘れている可能性もあるため、念の為自分で確認しておきましょう。

小松 茂樹

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採用担当者も人間なので、そのときの状況やコンディションによって、定番の質問をおこなわなかったり、伝達漏れがあったりしてもおかしくはありません。

また、興味深い候補者に出会った際に、熱心にメモを取る人もいれば、話に集中する人もおり、対応はまちまちです。あまり深く考えすぎず、相手に真摯に向き合うことに集中しましょう。

選考時に選考結果の伝え方を聞き忘れると、返事の遅さに不安を感じる人もいるのではないでしょうか。下記の記事では最終面接の選考結果の連絡がこない原因を解説しています。ぜひ目を通しておきましょう。

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最終面接の結果は土日を挟むとどうなる? 連絡が来ない原因を解説

最終面接の結果が土日を挟む場合は、基本的にその分連絡が遅れると考えられます。しかし遅れたからといって不採用なわけではありません。この記事ではキャリアアドバイザーが最終面接の結果が土日を挟んだ場合の連絡のズレについて解説します。なぜ連絡が遅れるのかを理解して必要以上に焦らないようにしましょう。

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また、ほかにも選考に落ちたサインは数多くあります。知っておきたい人は下記の記事に目を通しましょう。

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面接で落とされてしまう人には、面接中に採用担当者からあるサインが出されることがあります。この記事では、面接で落とされるときに採用担当者が出すサインについて、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。

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見かけたら選考突破の可能性! 最終面接に合格したときのサイン

最終面接に合格したときのサイン

  • 面接官の笑顔が増えた
  • スキルや経験を詳しく聞かれる
  • 自社のアピールをしてくる
  • 入社後の具体的な話をされる

面接に落ちるフラグがある一方で、最終面接に合格したときのサインも理解しておくと、採用担当者の挙動で安心できる可能性があります。安心できれば緊張がほどけ、自分の魅力をより伝えやすくなるのです。

ここでは、最終面接に合格したときのサインを4つ解説します。サインが出ても合格したとは限らないため、リラックスしすぎないよう注意しましょう。

面接官の笑顔が増えた

最終面接中に面接官の笑顔が増えてきたら、候補者への良い印象が高まっている可能性があります。採用担当者が笑顔だと、候補者もつられて笑顔になり、コミュニケーションがとりやすくなります。

一方で、面接官が無表情なままだと何を考えているのかわからず不安になる人もいるのではないでしょうか。しかし、無表情だからといって面接に落ちたとは限りません。諦めずに自分をアピールしましょう。

また、笑顔はビジネスシーンでは必須の要素です。そのため笑顔だけでは判断せず、採用担当者の目線や回答内容に興味を持っているかなど、総合的に見て判断するとより確実性の高い判断ができます

スキルや経験を詳しく聞かれる

採用担当者に伝えたスキルや経験を詳しく深掘りされる場合は、候補者へ強い興味を持っている可能性が考えられます。興味がない候補者であれば無理に深掘りせず、質問を終わらせたいと思う採用担当者もいるからです

採用担当者としても、これから一緒に働くことになる候補者に対しては、どのような技術や経験があるのか理解しておくと、配属する部署を決めるときの参考になります。候補者への理解を深めることで、より適性のある仕事を任せられるのです。

ただし、スキルや経験を深掘りしてきたとしても、ほかの候補者と比べた結果で選考に落ちてしまう可能性はあります。期待しすぎると落ちたときにショックを受けてしまうため、「良い印象を持たれているかも」程度に考えましょう。

スキルや経験を詳しく聞かれても面接に落ちる場合は、コミュニケーション能力がもっとも左右される要因です。スキルや経験を説明するときに、自分は一生懸命に話していても面接官に伝わらなければ意味がありません。

また、あなたに足りていないスキルもあるはずなので、それを学ぶ際に「人の話を聴けるかどうか」も見られています。

自社のアピールをしてくる

採用担当者は、内定を出すと決めた候補者には自社に入社してほしいため、他者にはない自社の魅力を伝えることがあります。これは、候補者が複数の企業から内定をもらったときに、自社を選ぶ確率を高めるためです

企業によっては未経験でも活躍できる研修制度や候補者のキャリアプランをかなえる環境があるかなど、入社しないとわからない情報を教えてくれる可能性もあります。

しかし、企業の魅力を伝えてくるのは、学生の志望度を疑っている可能性もあるため、安心しすぎないよう注意しましょう。採用担当者の発言は、「自社をアピールしているのか」「志望度を疑っているのか」自分の言動を踏まえて判断しましょう。

入社後の具体的な話をされる

入社後の配属先や業務内容など具体的な話が出た場合は、採用担当者が内定を出すつもりで、候補者に自社を理解してもらおうとしている可能性があります。候補者の希望に合わせた配属先を伝えてくる場合は、望んでいるキャリアプランをかなえられるという点をアピールしたい可能性もあるのです

なぜなら、内定を出すつもりがない人に入社後の話をしても、候補者に余計な期待を持たせてしまう可能性があるからです。だからこそ、採用担当者は内定を出すつもりの候補者のみ入社後の話をする場合があります。

もちろん、入社後の話をされたとしても確実に内定がもらえるとは限りません。選考の流れとして全員に同じ話をしている可能性もあるため、期待しすぎないようにしましょう。

瀧本博史

プロフィール

内定を出したい人には入社初日の流れや期待される役割を共有し、企業の文化や価値観に沿った行動の重要性を強調します。

また、初期の業務で成果を上げるための戦略を話し、今後のキャリアプランについても方向性を確認します。入社直後のサポート体制についても説明し、安心感を与えます。

最終面接中に合格のサインがわかれば、緊張がほどけリラックスした状況で選考に臨めるという人も多いです。こちらの記事では最終面接での合格サインを解説しています。理解したうえで採用担当者の動向に注目しましょう。

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就活のプロが解説! 最終面接で落ちる人と受かる人の違い

最終面接まできたら、何がなんでも受かりたいという人も多いのではないでしょうか。転職活動はストレスがかかるからこそ、早く終わらせたい人が多いです。しかし、どうすれば最終面接に受かるのかわからず、悩む人も多くいます。

そこでこの章では、キャリアコンサルタントの小松さんに最終面接で落ちる人と受かる人の違いを解説してもらいます。自分を当てはめるためにはどうすれば良いかを考え、面接に活かしましょう。

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アドバイザーコメント

最終面接で落ちるのは自分を表現しきれていない可能性がある

一次面接や二次面接と異なり、最終面接は「選別する」「ふるいにかける」というよりも、内定前の最終確認としての位置付けでおこなわれることが多いです。

一次面接や二次面接を通過しているため、採用基準からまったく外れているということは考えにくく、「本当にこの人を採用すべきなのか」の確証を得るための情報を多く得るのが目的だといえるでしょう。

とはいえ、最終面接では役員や上級管理職クラスが面接官を担うケースがあり、「人事的な視点」というよりも「事業をおこなう上での戦力」として評価されるため、油断はできません。

最終面接を突破するには企業や社員との相性も重要

必ずしも一般的なビジネスパーソンとしての評価が高く、優等生的な印象であったとしても、「自社に合うか」「自分の部下として活躍できるか」という視点で見たときに、高評価を得るとは限りません。

合否判定も人間的な魅力や相性などの感覚的な基準でおこなわれることもあり、必ずしもセオリー通りにはいかない面があります。一次や二次を通過しても最終面接で不合格になるとしたら、自分の個性や人間味、持ち味などをうまく表現できていない可能性があります。

「自分という人間」を高く評価してもらうためにも、自分のどのような面を表現していくのかを戦略的に考えていきましょう。模擬面接を録画して自分で見てみて、「相手から見た自分」がどのような印象を与えるかを確認してみるのも良いでしょう。

転職の最終面接が不安な人におすすめのQ&Aも併せてチェック!

転職の最終面接が近付き、いくら対策しても受からないのではと不安になる人もいるのではないでしょうか。一次面接や二次面接を突破できても、最終面接で落ちてしまうことに不安を覚える人は多いです。

そこでこの章では、PORTキャリアに寄せられたQ&Aから最終面接へ不安を感じる人におすすめの質問を6つ紹介します。キャリアコンサルタントのアドバイスを参考にして、最終面接に備えましょう。

転職の最終面接は採用するメリットを感じさせて選考を突破しよう!

転職活動での最終面接は、ほぼ内定確定とは言い切れず、対策しなければ落ちてしまう可能性があります。そのため、志望動機や自己PRを作り込み、採用担当者に自分を採用するメリットを感じさせて、選考突破を目指しましょう。

採用担当者に自分を採用するメリットを感じさせるためには、企業分析や業界分析で求める人物像を理解して、自分を当てはめていく必要があります。さらに、他社ではかなえられない志望動機を考えることで、自社に必要な人材だと思われる可能性が高まるのです。

最終面接では一次面接や二次面接で伝えた内容と一貫性を持たせた回答を意識して、選考突破を目指しましょう。

アドバイザーコメント

まずは自分の努力を認めリラックしして最終面接に臨もう

最終面接はこれまでの面接とは異なり、候補者の人柄や組織への適合性が重視されることが多いです。そのため、面接官が求めるのは「この人と一緒に働きたいか」という感情です。

自己PRはもちろんですが、企業文化に合った自分らしさを伝えましょう。次に、最終面接では「これから自分がその会社で何を貢献できるか」を具体的に説明できるように準備しておきましょう。

過去の経験をもとに、自分の強みがその会社の目標達成にどう寄与するのかを明確に伝えると、より説得力が増します。また、最終面接では逆質問できる機会が多いため、しっかりと企業研究をおこない、「なぜこの会社で働きたいのか」を明確にする質問を用意しておくと良いでしょう。

たとえば、会社の今後のビジョンや、具体的なプロジェクトについて質問すると、あなたの関心と熱意を伝えることができます。

自分の気持ちに向き合うことが最終面接を成功させる秘訣

最後に、最終面接はあなたにとっても「この会社で本当に働きたいか」を確認する重要な場です。相手からの質問に対してだけでなく、自分自身の直感も大切にして、応募先企業と自身の考えとの一致感を持って臨んでください。

執筆・編集 PORTキャリア編集部

明日から使える就活ノウハウ情報をテーマに、履歴書・志望動機といった書類の作成方法や面接やグループワークなどの選考対策の方法など、多様な選択肢や答えを提示することで、一人ひとりの就活生の意思決定に役立つことを目指しています。 国家資格を保有するキャリアコンサルタントや、現役キャリアアドバイザーら専門家監修のもと、最高品質の記事を配信しています。

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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi

高校卒業後、航空自衛隊に入隊。4年間の在籍後、22歳で都内の大学に入学し、心理学・教育学を学ぶ。卒業後は人材サービスを展開するパソナで、人材派遣営業やグローバル人材の採用支援、女性活躍推進事業に従事。NPO(非営利団体)での勤務を経て、「PORTキャリア」を運営するポートに入社。キャリアアドバイザーとして年間400人と面談し、延べ2500人にも及ぶ学生を支援。2020年、厚生労働大臣認定のキャリアコンサルタント養成講習であるGCDF-Japan(キャリアカウンセラートレーニングプログラム)を修了

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