この記事のまとめ
- 将来像を描くことは長期的に就活を成功させるために不可欠な項目
- 将来像の描き方を4ステップで紹介
- 将来像の業界別回答例7選を参考にして選考対策に活用しよう
- 自己分析ツール
たった3分で面接で使える"あなたの強み"がわかる!
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将来像を聞かれた際に、すぐに答えられない人は多いのではないでしょうか。将来像を明確にすることは自分らしい道を歩むために必要なものなので、就活のタイミングで言語化しておくことが大切です。
将来像を明確にすることで、就活の軸や人生の軸が定まり、やるべきことが見えてきます。面接でも聞かれることがあるので、自分らしい将来像を描いておきましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの有馬さん、野村さん、吉野さんとともに将来像の必要性や描き方を解説します。面接で将来像を聞かれたときの回答例も紹介するので、理想の将来像を明確にするためにぜひ参考にしてくださいね。
長期的な意味での「就活の成功」には将来像を明確にすることが重要
「将来像ってそんなに大切なものなの?」と疑問を抱いている人もいるかもしれません。将来像はなかなかイメージできないという人も多いですが、将来像を明確にすることは就活で必須となります。
就活では、自分の就活軸を持って進める必要があり、企業はあなたの軸と自社の軸を照らし合わせながら採用活動をおこなうからです。そのため、就活で成功を収めるためには自分の将来像を的確に理解することが重要になります。
記事ではまず、将来像を描くことの重要性や描かないことのリスクを紹介します。将来像を持つことの重要性を理解し、しっかりと活用できるようにしていきましょう。
次に、将来像を描く方法を4ステップで解説します。将来像をなんとなくのイメージで終わらせてしまわずに、手順を踏んでしっかりと言語化しましょう。
面接では、将来像について質問されることがあります。記事後半では将来像の回答例文を業界別に紹介しているので、就活の軸を明確にするだけでなく、面接対策の一環としてもぜひ最後まで読んで参考にしてくださいね。
面接が上手くいかないときは、面接回答集を活用してください
面接で聞かれる質問に答えられるか不安ですよね。ただ、何を質問されるか分からず対策しようにも出来ない人は多いはず。
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そもそも「将来像」とは? まずは就活で用いられる意味をチェックしよう
将来像とは「将来こうなりたいと目指す理想像」のことを指しますが、就活では本来の意味に加えて、少しニュアンスを含んだ表現として用いられることが多いです。
就活で用いられる「将来像」は、以下のような意味が一般的とされています。
就活で用いられる「将来像」の意味
- 仕事においてどのようになりたいか
- 仕事でどのように活躍したいか
- どんな社会人になりたいか
つまり、就活の場面では社会人としてどのように過ごしたいか、どんなキャリアを歩んでいきたいかといった、仕事に関連した意味で用いられることが多いのです。
将来像に似た言葉を紹介するので、聞かれた際に混同しないように違いを押さえておきましょう。
意味 | 将来像との違い | |
---|---|---|
キャリアビジョン | 将来自分がどうなりたいかを描く目標や理想像のこと。 | 将来像は人生全般についてのビジョンも含まれるが、キャリアビジョンはおもに仕事に関する計画を指す。 |
キャリア形成 | 仕事でのスキルや経験を計画通りに積むこと。 | 将来像は人生全般についてのビジョンも含まれるが、キャリア形成はおもに仕事や業務に関する成長や発展を指す。 |
将来の夢 | 将来実現させたい理想のこと。 | 将来像は具体的で現実的なビジョンだが、将来の夢は理想的で自由な発想によるもの。 |
「将来像」に似た言葉について、こちらの記事で詳しく解説しています。どれも面接で聞かれることがあるため、記事を参考にして理解を深めておきましょう。
キャリアビジョン
キャリアビジョンとは|就活のプロが意義と描き方を徹底解説!
キャリア形成
キャリア形成とは? 4ステップでこの時代を生き抜く方法を考えよう
将来の夢
面接で聞かれる将来の夢で好印象を残すコツ4選|業界別の回答例あり
将来像とキャリアビジョンについては、企業や人によって両者を区別せずに使うこともあり得ます。
あえて違いはと問われれば、将来像は「入社後の人生全体の目標とする理想像」、キャリアビジョンは「自身が積み上げたい専門性や経験としてのキャリア到達点」のイメージが強いです。
あなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分に適性がある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期の退職に繋がってしまうリスクがあります。
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強み・弱みを理解し、自分がどんな仕事に適性があるのか診断してみましょう。
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・時間をかけずに自己分析をしたい人
なぜ重要なの? 将来像を描くことが就活に活かせる4つの理由
なぜ重要なの? 将来像を描くことが就活に活かせる4つの理由
- 自分が本当にやりたいことがわかり自己理解が深まるから
- 今やるべきことがわかるから
- 就活の軸が定まるから
- 面接の質問対策ができるから
就活では将来像を描くことが大切だと聞いたことはあっても、「なぜ重要なのかよくわからない」と疑問を抱いている人もいるのではないでしょうか。
将来像を描くことは転職をする際やライフプランを考えるとき、何をやれば良いのかわからず悩んだときなどさまざまな場面で活用することができますが、就活のタイミングで描いておくことで今後の方向性を明確にすることができます。
ここでは、就活で将来像を描くことの4つのメリットを紹介していきます。まずは将来像を就活の際に描くことの必要性を理解していきましょう。
- 将来像を描かなくても就活はできると思うのですが、それではダメなのでしょうか?
将来像を描くことは必須ではないが夢までの道のりが遠のく可能性がある
経営コンサルタントの小宮一慶さんの本に出てくる、「散歩のついでに富士山に登った人はいない」という言葉があります。
これをかみ砕くと、何となくでは実現しないことも、計画と準備をすれば達成できることがあるということです。
最終的な決定をする必要はないですが、将来のビジョンを探索して考えることは人生において有益でしょう。
特に、ライフスタイルと働き方は密接にかかわっています。どこで働き、どんな住居に住み、誰と暮らすのか。一つの会社で長く働き続けたいのか、それともどこでも転職ができるような人材になりたいのか。
夢を実現するためにはまずその願いを明確にすることが大切です。就職活動のこの機会を活かして、ぜひ挑戦してみてください。
①自分が本当にやりたいことがわかり自己理解が深まるから
将来像を描く過程には、自分の価値観や目標・興味、強み・弱みを見つめ直すことがあります。こういった過程で今まで自分が気が付けなかった本来の興味や願望が発見できることがあるのです。
また、将来像を描いて将来の目標を具体的にしていくことで、「自分は何を達成したいのか」が明確になってきます。さまざまな選択肢が出てくるなかで優先順位を整理しながら目標を見定めていくため、本当にやりたいことや大切にしたいことが見えてくるのです。
さらに、就活では企業が応募者とのマッチ度を測るためにさまざまな角度から質問をするため、自己理解を深めることが必須です。将来像を描く過程であらわになる自分の価値観や強み・弱み、特徴などを明確にして自分のなかで整理していくことで、選考対策にもなります。
自己分析ができていないと企業もその人が自社にマッチする人かどうか判断できません。
また、自分が何をしたいのか、何を大事にしているかがわかっていないと仕事でのやりがいも見いだせず、入社後にミスマッチを起こしやすくなります。そのため、就活をする際は自己分析が必須となるのです。
自己理解を深めるためには、将来像を描くだけでなく多角的な視点から自己分析をする必要があります。こちらの記事で自己分析のやり方を詳しく解説しているので、ぜひ参考にしてみてください。
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自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
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自己分析をするなら自己分析ツールが一番おすすめ!
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②今やるべきことがわかるから
就活では自己分析や業界・企業分析、選考対策、面接、とやることが多く考えなければいけないことに溢れています。そんななかで、自分がやりたいことがわからない状態では、どんな企業に応募すれば良いのかわからず、そもそも就活自体を進められなくなってしまうでしょう。
将来像を描く際は、最終的な目標に向かってどのようにしていくべきかを時系列で整理していくため、「就活生である今は何をすべきか」「現段階ではどんなスキルを取得したら良いのか」が明確になります。このように、明確な基準やゴールがところどころに設置されていることで、一歩を踏み出しやすくなるのです。
何からやれば良いのかわからない状態では、答えのない悩みを追うように、漠然とした不安が付きまといます。不安を感じる日々で、なかなか脱却できなくなってしまうこともあるでしょう。将来像を描く過程で自己分析が進んだりやるべきことが見えてきたりするため、就活へのスタートが切りやすくなります。
③就活の軸が定まるから
前述の通り、将来像を描くことで自己分析ができ、今やるべきことがわかるようになります。これらが明確になることで、どんな軸をもとに自分が将来を歩んでいきたいのかが見えてきます。つまり、就活を進める軸が明確になってくるのです。
就活の軸が定まらないまま就活をすると、理想の企業となかなか出会えなかったり、入社後にギャップを感じて自分らしく過ごせなかったりしてしまうことがあります。その一方で軸が定まっていると、どんな企業であれば自分らしく過ごせるのかがわかるため、納得のいく日々を過ごすことができるようになるのです。
また、自分の軸に合った企業に応募することが増えるため、就活が進めやすくなるだけでなく、選考にも通りやすくなります。効率的に就活を進めるためにも、将来像を明確にすることは重要となってきます。
就活の軸が定まらないまま就活をするということは、応募企業によってアピールする自分が変わり、安定しないということになります。つまり、偽りの自分をアピールしていることになるのです。
応募先に合わせて偽りの自分をアピールすると、精神的に悪影響を及ぼす可能性があります。「適当に嘘をついて内定をもらえば良い」と考えてもうまくいかずに空回りし、ひどいときには「就活うつ」になるリスクもあります。
「就活の軸っていまいちよくわからない……」という人は、こちらの記事を参考にしてみてください。就活の軸の一覧を紹介しています。
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④面接の質問対策ができるから
面接では企業が、応募者が自社に合っているかを確認するためにさまざまな質問をされますが、将来像について質問されることも多くあります。
企業は応募者に自身の将来像を質問することで、以下のことを知ろうとしているのです。
企業が応募者に将来像を質問する理由
- 長期的に働いてくれるか
- 自社とマッチしているか
- モチベーションや働く意欲はあるか
- 成長できる人材か
- 論理的に説明する能力があるか
将来像について聞かれた際にしっかりと回答することで上記の項目に関連した自身の魅力のアピールにもなるため、就活を進めるタイミングで自分の将来像を明確にしておくことが大切となります。
将来像は「キャリアプラン」に言い換えることもできます。こちらの記事では面接でキャリアプランを聞かれた際の回答例を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
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まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
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まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
将来像を描かないままだとどうなるの? 明確にせずに就活を進めるリスク
将来像を描かないままだとどうなるの? 明確にせずに就活を進めるリスク
- 企業とマッチしていないと判断されて選考通過率が下がる
- 早期離職につながる
- キャリアの成長が遅れる
- 必要のない不安やストレスがたまる
将来像を描くことのメリットは理解できた一方で、正直今のまま描かずに進めても問題ないだろうと思っている人もいるかもしれません。
将来像を描かなくても就活自体は進められ、内定を獲得することもできるでしょう。しかし、その後に長期的に働いたり納得してキャリアを築いたりすることが難しくなる可能性があります。
ここでは、将来像を明確にしないまま就活を進めることのリスクについて解説するので、将来の自分が納得して過ごせるようにするために、一つずつチェックしていきましょう。
企業とマッチしていないと判断されて選考通過率が下がる
先でも少し述べましたが、就活では自己理解を深めるための自己分析が必須となります。
なぜなら企業は長期的に働いてくれる社員を求め、面接では自社にマッチしている人材を見極めようとしていて、マッチしていることを面接でアピールするためには自己理解が欠かせないからです。
自己理解がしっかりできていないと、「自分がどのようになりたいか」「なぜそうなりたいか」といった具体的な将来像を描くことは難しくなります。企業によって実現できる将来像は異なるため、具体的な将来像を描けていないとどんな企業が自分に合っているのかの判断がしづらくなってしまいます。
将来像が曖昧なまま自分と合っていない企業や合っているのかよくわからない企業の選考に挑めば、企業側も自社と合っていない学生だと判断する可能性が高く、選考通過率が下がってしまうでしょう。企業は自社で活躍してくれる人材を探しているため、合わないと判断されれば不合格となってしまうのです。
- 将来的には応募先の企業に就かずに別のところで働きたいのですが、その場合は伝えないほうが良いですか?
別の企業で働く意向を伝えることはデメリットになりかねない
企業が正社員を採用する際には、長期的に会社に貢献できる人材を求めているため、無期雇用を前提にしています。
また、現代社会はVUCA(ブーカ:先行きが不透明で、将来の予測が困難な状態)と呼ばれる時代であり、企業や雇用者にとって将来を正確に予測することは非常に難しい状況にあります。
このような社会環境を踏まえたうえで、面接に臨む際は、将来的にほかの企業で働きたいとしてもその旨は伝えずにまず自己理解を深めることが重要です。
早期離職につながる
将来像を描くこととは、つまり将来の歩む道を明確にしていることでもあります。こういった将来像を明確にせずに就活を進めると、内定を獲得して入社したとしても短期離職につながってしまうことがあるのです。
自分がどんな将来を歩みたいのかを理解しないまま入社した場合、「思っていた働き方や環境と違う」と思い、ギャップやミスマッチを感じやすくなります。これは、のちに離職につながってしまうことがあるでしょう。
将来像をしっかりと理解していなかったことで、企業選びの時点で「どんな企業が自分に合っているのか/理想なのか」がわからず手当たり次第選考を受け入社し、結果的にギャップを感じて早期離職につながってしまうのです。
さらに、そのまま転職をしようと思っても将来像を明確にしないままでは同じ道を歩むことになってしまいます。人生の分岐点について考える際は、将来像をしっかりと思い描くことが重要となるのです。
キャリアの成長が遅れる
将来像を描くことでステップごとにやるべきことが明確になるため、どんなことに取り組めば良いのか、どんなスキルを身に付ければ良いのかがわかります。その逆に、将来像を描かないでいるとどんなときも道筋が引かれていないため、目の前のことにやみくもに取り組むことになります。
スキルを身に付けるためには、計画を立てて着実にステップアップしていくことが大切ですが、このように将来像を描かない方法では、スキルを効率的に身に付けられず、かなりの時間を要してしまうことが考えられます。
また、目の前のやるべきことが必ずしも将来やキャリアにつながるとは限りません。将来像を描かないでいると、こういったことの見極めも難しくなるでしょう。
転職の際には、自分が主体的に取り組んだ業務や、そこで上げた実績が問われます。今は転職をする予定がなくても、いつか仕事が嫌になり転職を考えるときが来るかもしれません。
キャリアを築けないことは将来の可能性を狭める可能性が高いため、キャリアの成長が遅れてしまうことは大きなデメリットとなります。
必要のない不安やストレスがたまる
将来像を描いていないと将来の明確な見通しが持てず、「何が起こるかわからない」「何をやれば良いのかわからない」といった答えが見えない不安感が増します。人はこういった不確実性が高まると、将来に対して漠然とした不安やストレスを感じやすくなります。
また、将来像を描かないことで明確な最終的ゴールがないことから、日常での選択や決断に対して一貫性がなくなりがちです。このことから、「この選択で合っているのだろうか?」「あのときに別の決断をしておけば良かったのではないか?」と迷うことが多くなる場合があります。
さらに、明確な目標や将来像がないと自分の目的がわからなくなり、自分の立ち位置や進捗が見えにくくなります。周囲の同僚や社員と無意識に比較してしまうと、不安感はさらに高まってしまうでしょう。
「将来のことを考えると大きな不安を感じてしまう」という人は、こちらの記事をチェックしてみてください。不安を解消する方法を解説しています。
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多くの人が一度は感じたことのある将来の不安において、その要因や具体的な解消法をキャリアコンサルタントとともに解説します。自分の人生の解像度を高めて、将来への不安を払拭していきましょう。
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あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
職業選択においてやりたいことはもちろん、なかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうため適職への理解が重要です。
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まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみよう!
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・時間をかけずに自己分析をしたい人
将来像の描き方4ステップ! 歩むべき道を言語化しよう
将来像の描き方4ステップ! 歩むべき道を言語化しよう
将来像を描くことのメリット・デメリットを理解して基本情報を押さえられたら、さっそく自分の将来像を描いていきましょう。
思い付くまま将来像を描く方法もありますが、それでは具体的な内容にならず、就活で効果的に活用するには難しくなってしまう可能性があります。
ここでは将来像の描き方を4ステップで紹介するので、一つずつ手順を踏んで最大限に活用できる将来像を描けるようにしていきましょう。
①マインドマップで自己分析を深める
将来像を描く際はまず、自己理解を深めることから始めることが大切です。自分のことをしっかりと分析して理解しないからには、具体的な将来像を描くことは難しいからです。
自己分析をする際は、マインドマップを活用すると効率的に自己理解を深めることができます。マインドマップでは一つのテーマに対して連想しながら段階的に深掘りしていくため、頭のなかで考えていることを整理していくことが可能です。
マインドマップの作成方法について、「最終的な将来像」が明確な人とまだわからない人別で紹介するので、自分に当てはまる方をチェックしていきましょう。
自己理解が浅いと、興味や進むべき方向性が曖昧になるため、具体的な将来像を描くことは難しくなってしまいます。
このまま選考に臨めば、企業選びや面接での説得力に欠け、強みが十分にアピールできなくなってしまうでしょう。
「そもそもマインドマップって何?」という人は、こちらの記事をチェックしておきましょう。マインドマップの基本情報と活用方法を紹介しています。
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マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
マインドマップでおこなう自己分析は新しい自分を見つけるための有効的な手段です。記事では、マインドマップを用いた自己分析方法や注意点などを解説します。キャリアアドバイザーの意見を参考に、精度の高い自己分析を実施しましょう。
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最終的な将来像が明確な人:できるだけ細かく具体化しよう
最終的になりたい将来像が明確になっている場合は、その将来像を抽象的なものや漠然としたものではなく、具体的にしていくことが大切です。抽象的で漠然としたままだとどのような道を歩めば実現できるかが見えづらいからです。
たとえば将来像が「資産家」の場合、どんな分野で、どんな仕事で、どのように成し遂げたいのかを深掘りしていくことが必須です。資産家になりたくても、「どんなふうに」が明確でなければ、夢で終わってしまうでしょう。
上記のマインドマップの画像を参考にして、将来像を細分化してみてくださいね。
最終的な将来像がわからない人:抽象→具体の流れを意識してみよう
最終的な将来像自体がまだわからないという人は、どんなに曖昧なものでもかまわないのでざっくりとした将来像を考えてみましょう。
たとえば、「お金に困らず生活がしたい」「海外で生活したい」といった例を挙げるとイメージしやすくなるのではないでしょうか。まずは、大きな夢を考えてみてください。
ざっくりとした将来像が思い浮かんだら、それを具体的に深掘りすることを意識してみてください。このときにマインドマップを活用すると情報が可視化され、深掘りもしやすくなります。
上記のマインドマップをチェックしながら、実際に作成してみてくださいね。
②必要な能力やスキルを洗い出す
マインドマップでの自己分析が完了したら、将来像を実現させるために必要な能力やスキルを洗い出して、情報を整理していきましょう。
理想の将来像をかなえるために求められるスキルがわからなければ、実現させるためにかなりの時間がかかってしまう可能性があります。効率的に夢を実現させるためには、必要なスキルは何かをしっかりと理解しておく必要があるのです。
リサーチを進めてどんな能力やスキルが必要なのかを洗い出していきましょう。以下の例を参考にして、必要とされる能力やスキルを洗い出してみてくださいね。
国内事業のIT系で資産家になりたい人に必要なスキルの例
- 技術スキル
・プログラミングのスキル
・システム設計のスキル
・セキュリティのスキル - ビジネススキル
・マーケティングスキル
・セールススキル
・経営スキル - 起業スキル
・スタートアップの知識
・投資スキル
・財務分析のスキル
- 応募先の企業で求められるスキルがいまいちわかりません。
まずは基本的なスキルを調べてイメージを広げていこう
応募先で求められるスキルをリサーチする際は、まずは業界本やWebでその仕事にどういうスキルが求められるか調べて、ある程度のイメージをつけることから始めてみましょう。
最近ではChatGPTを活用して調べるのも良いと思います。そこからさらにイメージをつけるためには、その企業のOB・OG訪問で実際に働いている人から話を聞くのがおすすめです。
リアルな話を聞くことで、一般的に言われていることとは違うスキルやその企業で特別に求められるスキルを知ることもできるかもしれません。
③時系列順で整理する
次に、洗い出した項目について時系列順に整理して見やすくしていきましょう。やるべきことや身に付けるべきスキルが可視化できると、洗い出した情報が整理され、面接などでも大いに活用することができます。
時系列順とは言ってもよくわからないという人は、5年・10年といった大まかな区切りを付けて分類してみてください。以下の表を参考にして、自分なりの項目を整理していってくださいね。
年齢 | 将来像 | 必要な能力・スキル |
---|---|---|
25 | プログラミングの実務経験を積み、業界の動向を学ぶ | ・ビジネスマナー ・コミュニケーション能力 ・システム開発の専門知識 |
30 | 責任を増やしてリーダーシップを磨きながら、自営業に必要な分野の専門知識を深める | ・リーダーシップスキル ・プロジェクト管理能力 ・スタートアップの知識 ・マーケティングスキル |
35 | 副業からの収入を増やしながら、自営業の具体的なビジネスプランを作成する | ・ビジネスプランニング能力 ・セールススキル ・投資スキル ・経営スキル |
40 | 自営業として独立・企業し、顧客基盤を拡大する | ・財務分析のスキル ・人材管理能力 ・品質管理能力 |
45 | ビジネスの安定化と拡大 | ・戦略立案能力 ・市場分析 ・リスク管理能力 |
④一貫性があるか・実現可能かをチェックする
最後に、①~③で書き起こした項目を客観的に振り返り、実現可能かを確認していきましょう。
もちろん将来像は今すぐ実現可能なものである必要はないですが、あまりにもスケールの大きいものや、立てたスケジュール通りに生活してもスキルが身に付けられない場合は、将来像を現実的なものにするのは難しくなってしまう可能性があります。
たとえば、「生きているうちにタイムトラベルを利用したビジネスを成功させる」「科学技術の力で老化を完全に防いで若い状態で生き続ける」「一日で億万長者になる」といったものであれば、実現することが難しいことがわかるのではないでしょうか。
自分が書き出した項目や時系列で整理したスケジュールを書き出したあとに改めて振り返り、実現可能かといった視点を持って確認することで、将来像がより現実的なものになってくるはずです。
「実現不可能かも?」と思われるくらい大きな将来像を伝えたいときは、実現のために、現在すでに取り組んでいることを伝えるようにしましょう。
何の調査や行動もしていないなら、ただの夢想に過ぎません。「入社してから頑張る」という他力本願な姿勢では、説得力に欠けます。
就活の専門家3人に聞いてみた! 当時の将来像と今歩んでいる道は違う?
就活の専門家3人に聞いてみた! 当時の将来像と今歩んでいる道は違う?
「将来像を描くことが大切だとは言っても、本当にその通りの道を歩めるの?」と疑問を抱いている人もいるのではないでしょうか。将来歩む道が今の理想と違うなら、そもそも描く必要がないのではないかと思っている人もいるでしょう。
そこで、就活の専門家であるキャリアコンサルタントの3人に、昔描いていた将来像と今歩んでいる道について聞いてみました。
社会人の先輩でもある3人の意見をチェックして、将来像を描く際の参考にしてみてくださいね。
幅広い世代を対象にキャリアや就職活動をおこなう有馬さんの当時の将来像
有馬さんは、大手人材紹介会社で転職者や若者・女性のキャリア支援を中心に担当したのち、IT企業で採用責任者を務めました。現在はさまざまな世代に対してキャリアのサポートを全面的におこなっています。
そんな有馬さんは、どんな将来像を描いてキャリアを積んできたのでしょうか。詳しく聞いていきましょう。
アドバイザーコメント
有馬 恵里子
プロフィールを見る就活生の頃の将来像と今歩んでいる道は一致しているといえる
就活中は「人の人生にプラスの影響を与えたい」という将来像を描き、教育業界や人材業界を中心に活動していました。
今はキャリアコンサルタントとして個人向けのキャリア支援、企業での研修講師や採用支援の仕事をしています。キャリアは人生そのものと考えているので、就活中に描いていた将来像を実現できているといえるかと思います。
キャリアはさまざまな経験の積み重ねであることを理解しておこう
今まで私は4回転職をしていて、人にかかわる仕事から離れていた時期もありました。
社会人人生を振り返ると、悶々とした気持ちになったときに毎回立ち返るのが就活中に考えていた将来像だったと思います。将来像に近付くために何が必要か、今の経験はどうつながるか、キャリアの選択やモチベーションを維持するうえでの一つの指標になっています。
キャリアは一本道ではなく、分かれ道も回り道もたくさんあります。その都度自分がどういう方向に進みたいかを考えるうえで、将来像を描いておくと方向性を定めやすくなり、選択しやすくなります。また、自分の意思が反映されているので、選択した後の納得感もあります。
一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う野村さんの当時の将来像
現在NPO支援団体として転職相談や就活生への進路相談を担う野村さんですが、キャリアコンサルタントとして働く前はIT業界でエンジニアとしてスキルを積んだり、人材サービス業界に勤めていたりしていました。
異なる業界や業務内容を経験したことは、就活生の頃に描いていた将来像の通りなのでしょうか。現在キャリアコンサルタントとして活躍している野村さんに詳しく聞いてみましょう。
アドバイザーコメント
野村 芳克
プロフィールを見る常に将来像をアップデートしながら進んできた
就活生の頃、私はIT業界でエンジニアとして新しい技術開発やサービス実現化を目指していました。しかし、職業経験を積むなかで人材サービス業界に出会い、現在はキャリアコンサルタントとしておもにエンジニアに対する対人支援の道に進んでいます。
就活当時の将来像と今の道は必ずしも同じではありませんが、その時々で「何をしたいか」「どうなりたいか」「何をするべきか」という将来像を前向きに描き続けてきました。
成功もあれば挫折や落ち込みも経験しましたが、これらの経験を通じて環境や機会に応じて将来像を修正しながらも、イメージし続けることが具体的な行動への原動力となったと感じています。
将来像は自分が進むべき道を見定めるためのもの
転職や挫折などの経験で、新たな分野での仲間との出会いや周囲からの支援により、新しい成功体験や成長も積むことができました。何を成すにも一人の力では限界があり、周囲との協力や支援と感謝も重要だと実感をしています。
これまで周囲から受け取ったものを次の世代に伝えるべく、キャリアコンサルタントとして活動をしています。
どのような場面でも将来像を描くことは、進むべき方向を見定め、自分の選択に納得するための指針と原動力となる重要なプロセスです。
独立後さまざま人を対象に就職支援をしている吉野さんの将来像
吉野さんは、若者就労支援NPOに勤務の後独立し、現在は行政の就職支援施設で学生・既卒・フリーター・ニート・引きこもり・女性など、たくさんの人を対象に相談やセミナー講師を担当しています。
長年の間たくさんの人の就職支援をしてきた吉野さんは、就活生のときはどんな将来像を描いていたのでしょうか。詳しくチェックして自分なりの将来像の参考にしてみてくださいね。
アドバイザーコメント
吉野 郁子
プロフィールを見る将来像をかなえるために別の道に進んだ
大学時代は、海外ボランティア活動に熱心に取り組み、「国際NGOで働きたい」という憧れを抱いていました。世界中で誰もが健康的な生活を送れるよう支えることは、とても価値のあることだと考えたからです。
しかし、実際にNGOの求人を探してみると、「社会人経験3年以上」といった要件が必須であることに気付きました。そこでまずは「社会人経験」を身に付けるために、方針を変えてベンチャー系の小売チェーン店に就職することにしました。
思わぬところで将来像をかなえられることもある
小売店店長として働くなかで、特にアルバイトの採用・面接業務に強い興味を持つようになりました。不採用となった人に対しても、「こんな仕事が向いているのでは?」とアドバイスできるような人になりたい、という新たな夢が生まれ、これが現在のキャリアにつながっています。
「あたりまえの健康的な生活を支える人になる」という最初の夢は、形を変え、結果的に実現することができました。
このようなキャリアプランを「川下り型」と呼びます。大切にしたいことを最低限決め、それ以外は流れに身を任せるやり方です。この方法がフィットする人もいるでしょう。
将来像がまったく思い浮かばない人向け! 3つの対処法
将来像がまったく思い浮かばない人向け! 3つの対処法
- 就活の専門家に相談する
- 周囲の大人に目を向けてみる
- 応募先企業で先輩の将来像を聞いてみる
「将来像を描く方法を見ても、全然思い浮かばない……」と頭を抱えている人もいるのではないでしょうか。
将来像が全然思い浮かばない状態で就活を進めると、軸が定まらず選考がなかなか通過しなかったり、就職後に思っていたものと違ってギャップを感じ短期離職につながってしまったりすることが考えられます。
ここでは将来像がまったく描けない人に向けて、3つの対処法を紹介します。思い付かない状況から抜け出すために一つずつチェックして、実践してみてくださいね。
①就活の専門家に相談する
キャリアコンサルタントや就活エージェントは、学生よりも就活について詳しく、たくさんの情報を知っています。そのため、将来像がまったく思い浮かばないという人はこういった就活の専門家の手を借りてみるのも一つの方法です。
最終的なゴールだけでなく、どんなふうになりたいのか、どんなことが嫌でどんなことがやりたいのかといったような自己分析のサポートもしてくれます。将来像が全然思い浮かばないという人は自己分析が十分にできていない可能性も考えられるので、プロに相談して悩みから抜け出していきましょう。
下記に就活の専門家の例を紹介するので、相談先を探す際の参考にしてみてください。
「就活で悩んだときは誰に相談すれば良いのかわからない」という人は、こちらの記事を参考にしてみてください。良い決断をするための相談先の例を紹介しています。
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就活の相談をするときは、相手を見極めることが大切です。この記事では、状況別におすすめの相談先や、相談方法などについてキャリアコンサルタントと解説します。また、相談する前に解決できるよう、よくある相談と回答も紹介しているので参考にしてください。
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②周囲の大人に目を向けてみる
将来像が思い浮かばない場合は、身近にいる家族や友人、先輩などに目を向けてみることで、働く理想像が見えてくることがあります。
自分が理想とする社会人像が見つかることで自分の将来像が描きやすくなるので、周囲の大人に目を向けてみて、身近な人からロールモデルとなる人がいないか見てみましょう。
身近な人であれば、通常聞きづらいことでも比較的聞きやすくなるのではないでしょうか。
その人が就活生のときはどんな将来像を描いていたのかを聞いてみたり、今はどんな働き方をしているのか・これからどうなっていきたいのかを聞いてみたりして、周囲の価値観と自分の価値観を比較しながら、自分の理想に近い人がいないかを探してみてください。
周囲の大人に目を向けて将来像のヒントを探す際は、「自分が共感できるところ」と「共感できないところ」の両方に着目しましょう。そこにあなたの大切にしたい価値観が表れています。
すべて共感できる一人を探さなくても、いろいろな人から話を聞いて共感できる点をつなぎ合わせてみてくださいね。
③応募先企業で先輩の将来像を聞いてみる
気になる企業や志望先の企業に勤める先輩社会人に将来像を聞いてみることで、自分の理想とするものが見つかることもあります。理想とする働き方や価値観が似ていることから、同じ企業を志望している可能性があるからです。
就活生のときの将来像だけでなく、今思い描いている将来像も一緒に聞くことで、応募先企業で歩める道がわかることが多くあります。自分の将来像を見つけるためのヒントがあるだけでなく、企業と自分のマッチ度を知ることもできるため、積極的に質問してみましょう。
企業説明会やインターンシップ、OB・OG訪問など、実際に勤める社員とかかわる機会に、質問してみてくださいね。
こちらの記事では、企業説明会、インターン、OB・OG訪問で聞いておくべき質問を紹介しています。企業理解を深めて選考通過率を上げるためにも、ぜひチェックしてみてくださいね。
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業界別7選! 面接で聞かれる「将来像」の回答例文
前述しましたが、面接でも将来像について質問されることは多くあります。面接で満足のいく回答ができるように、将来像を描くことに併せて回答を用意しておくことも大切です。
回答を用意せずに面接に挑みいざ聞かれて答えようとしても、緊張のあまり伝えたいことを伝えきれなかったり、十分にアピールできなかったりする可能性があります。
ここでは、業界別で将来像の回答を7選紹介します。面接では以下のように聞かれることがあるので、質問文を押さえたうえで回答例を参考にして、回答を用意してみてくださいね。
「将来像」を聞く質問例
- あなたの将来像を教えてください。
- あなたのキャリア像はなんですか?
- 入社後はどんなキャリアを歩みたいですか?
- 理想の社会人像を教えてください。
①IT業界の例文
①IT業界の例文
私の将来像は、技術とビジネスの橋渡しをするプロフェッショナルとして成長し、IT業界の成長と成功に貢献することです。
まずはエンジニアとして専門的な技術力を高め、基礎知識を身に付けたのちにプロジェクトマネージャーとしてチームをリードしていきたいと考えています。さらに、顧客の課題を解決する力を養い、将来的にはIT戦略の立案にも携わりたいです。
技術トレンドの変化が激しいIT業界のなかで自身のスキルと知識を継続的に磨き、業界に貢献できる存在になることを目指しています。
IT業界を志望している人は、こちらの記事を参考に志望動機を作成してみましょう。職種別で志望動機の例文を紹介しています。
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プロジェクトマネージャーを目指している人はこちらの記事も参考にしてみてください。プロジェクトマネージャーの詳しい仕事内容や向いている人を詳しく解説しています。
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キャリアコンサルタントのコメントを交えつつ、プロジェクトマネージャーに向いている人の9つの特徴を解説しています。いくつ当てはまるか確認して相性の良さを調べてみてください。また入社後にギャップが生じるのを防ぐために、向いていない人の特徴や厳しい面についても説明しています。
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②広告業界の例文
②広告業界の例文
私の将来像は、自身のクリエイティブな発想力とデータ分析力を駆使して、消費者にインパクトを与えられる広告のプロフェッショナルとなることです。
まずは広告制作の現場で実務経験を積み、ターゲット分析やマーケティング戦略を深く理解してスキルを身に付けたいと考えています。
将来的には、ブランド全体の戦略を考える立場に立って時代を先取りする広告を生み出し、顧客のビジネスに大きな価値を提供できる人になりたいです。
こちらの記事では、広告業界の志望動機の書き方を解説しています。広告業界に興味がある人はぜひ参考にしてみてください。
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③食品メーカーの例文
③食品メーカーの例文
私の将来像は、消費者に長く愛されるような商品の企画・開発をし、食品業界で持続可能な価値を提供するプロフェッショナルになることです。
まずは貴社でマーケティングや商品開発に関連する実務経験を積み、消費者のニーズや市場のトレンドへの理解を深めたいと考えています。
将来的には、新しい食文化を作り出すような革新的な商品を生み出し、消費者の日常の幸せや健康に貢献することを目指しています。安全性と品質にこだわりながら、食の文化や未来を切り開く存在になりたいと考えています。
食品メーカーの醍醐味は携わった商品が消費者にダイレクトに届くことです。
そのため「消費者に長く愛される商品を生み出したい」という将来像や「日本に限らずグローバルに展開させたい」など、消費者を見すえた将来像がよくあります。
就活生に人気な業界の一つでもある食品業界ですが、実は多くの学生が志望動機でミスをしてしまっています。こちらの記事では食品業界の志望動機でやりがちなNG例を解説しているので、チェックしてみてくださいね。
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食品業界の志望動機は、「食べることが好き」という理由だけではNGです。この記事では、食品業界の志望動機に重要となるのは食への熱意や幅広い視点であるということを、キャリアコンサルタントによるアドバイスつきでポイントを解説します。食品業界に関する基礎知識から、評価つきの例文まで、魅力的な志望動機を作るヒントを掲載しています。
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④商社業界の例文
④商社業界の例文
私の将来像は、国内外の市場で価値を作り出し、ビジネスを多角的でグローバルな視点から展開する商社マンとして活躍することです。
まずは貿易業務や営業の実務経験を積んで、業界や商品に関連する深い知識やスキルを身に付けたいと考えています。その後は国際的なプロジェクトに携わり、現地のニーズや文化を理解しながら新しくビジネスチャンスを開拓する力を養いたいです。
最終的にはグローバルな規模で事業を広げ、社会に貢献できるような新たなビジネスモデルを提案できるようになりたいと考えています。
商社業界は複雑な業界でもあるため、就職を目指す際は業界理解を徹底的に深めておくことが重要となります。こちらの記事から5大商社・7大商社への理解を深めたうえで、志望動機を作成していきましょう。
5大商社
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7大商社
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商社の志望動機
総合商社・専門商社別の志望動機例文10選|必須の対策4選も解説
⑤人材業界の例文
⑤人材業界の例文
私の将来像は、企業と人をつなぎ、企業と人の双方が最適なマッチングが実現できるような人材コンサルタントとして成長をすることです。
まずは貴社で求職者のキャリア形成を支えながら、企業の人材戦略に関する経験を積みたいと考えています。将来的には、業界全体のトレンドを見極めて、企業の成長を支えられる提案力を身に付けたいです。
多くの人々の可能性を引き出して、社会や企業に貢献できる人材サービスを提供する専門家を目指しています。
人材業界を志望している人は、こちらの記事も併せてチェックしておきましょう。例文付きで人材業界の志望動機の書き方を詳しく解説しています。
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例文6選|人材業界の志望動機を作る3ステップとやりがちなNG例
人材業界の志望動機は業界理解を深め、特徴を押さえて作成することが重要です。この記事では人材業界の志望動機に盛り込むべき内容をOK例文・NG例文を交えてキャリアコンサルタントが解説します。志望動機で一歩リードして選考を突破してください。
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⑥コンサル業界の例文
⑥コンサル業界の例文
私の将来像は、顧客の課題解決をサポートし、常に成長できるように支援できるコンサルタントとして活躍することです。
まずは貴社で、さまざまな業界における実践的な知識やスキル、問題解決能力を養いたいと考えています。その後は戦略立案から実行支援まで一貫してサポートをし、顧客が本当に求めていることを提供できる存在になりたいです。
将来的には、チームをリードしながら企業の変革を導き、社会にポジティブな影響を与えられるコンサルタントを目指しています。
商社業界の将来像を描く際は、自分がどのように役割や貢献するかを具体的に示し、短期的な目標と長期的なビジョンのつながりを明確にすることが大切です。
また、業界の変化に適応する柔軟性もアピールポイントになりますよ。
コンサル業界は競争率が高いため、志望動機でほかの応募者との差別化を意識することが必須です。こちらの記事ではコンサルの志望動機でアピールするコツを解説しているので、参考にしてみてください。
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例文12選|コンサルの志望動機で必須のアピール内容とNG例を解説
コンサル業界は志望する学生が多いため、周囲と差別化できる志望動機を作れるかがポイントです。この記事では、まずコンサル業界の魅力を解説。そのうえで、それを盛り込んだ志望動機を作成する方法を説明します。ほかにもアピールすべき要素や避けたい点など、キャリアコンサルタントとともに解説するので、参考にして周囲と差別化しましょう。
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⑦金融業界の例文
⑦金融業界の例文
私の将来像は、金融業界で専門知識を活かして顧客の投資戦略や資産管理に貢献するプロフェッショナルとなることです。
まずは貴社で市場分析やリスク管理のスキルを磨き、顧客から信頼されるアドバイザーとしての基盤を築きたいと考えています。将来的には、企業や個人の財務目標の達成をサポートし、長期的に信頼関係を築けるようになることを目指しています。
最終的には、金融を通じて社会に価値提供をし、長期的に持続可能な経済成長を支えられる存在になりたいです。
普段の生活でなかなか触れる機会のない金融業界は、理解が難しい業界の一つでもあります。こちらの記事を参考にして金融業界の理解を深めて志望動機を作成し、選考突破を目指してくださいね。
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疑問を解消! 将来像を描く際に学生が抱えやすい悩みや質問をチェックしよう
将来像を描く際に、さまざまな疑問が浮かんできてなかなか作業に着手できずに悩んでしまう人も多くいます。
そういった疑問を放置したまま就活を進めるとどんどん疑問や不安が積み重なり、何から対処すれば良いのかわからないという状況に陥ってしまう可能性があるため、早めに対処していくことが大切です。
ここでは将来像を描く際に多くの学生が抱える悩みや不安について、キャリアコンサルタントが回答しているQ&Aを紹介するので、同じ悩みがないかチェックして、今のうちに解決しておきましょう。
理想の将来像を言語化して納得のいく将来を歩めるようにしよう!
将来像を描かなくても、就活をすることはできます。選考を通過することも可能でしょう。しかし、社会人としての一歩を踏み出す就活のタイミングで将来像を明確にせずにそのままでいると、自分が理想とするような道を歩めず、社会人になったあとに後悔することになってしまいます。
自分が納得のいく将来を実現するためには、将来像を明確にしておくことが重要なのです。記事で紹介した将来像の描き方を実践して自分なりの将来像を具体的なものにしていきましょう。
記事後半の例文も押さえたうえで選考対策をおこない、自分らしい道を歩めるようにしてくださいね。
アドバイザーコメント
有馬 恵里子
プロフィールを見る気持ち良く社会人のスタートを切るためには将来像を描くことが重要
具体的に将来像が描けるのであればもちろん良いですが、変化の激しい時代なので、かっちり決めずに「こういう人生を過ごしたい」と大枠を決め、変化に応じて軌道修正していくのでも良いかもしれません。
将来像を持っておくと、そこに向けてすべき学習や必要な経験が見えてきます。そのため、選択もしやすくなり、あらゆることに自主的に取り組みやすくなるでしょう。その結果、自分の成長を早めることもできます。
また、落ち込むことがあったり気乗りしないことがあったりしたときにも、将来像とどうつながるかを整理することで、モチベーションを維持して前向きに頑張ることができます。
自分の気持ちに正直になって将来像を描いていこう
この先いろいろな経験を積むなかで考えも変わり、描いていた将来像が変わる可能性もあります。経験が増えることで世界も広がるので将来像が変わることはまったく悪いことではありません。
自分がどうありたいかを考え続け、描いていた将来像にどの程度近づいたか、最初に描いていた将来像と比べてどう変わったか、変化も楽しんでいきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/キャリアシンク・オフィス代表
Yoshinori Nomura〇IT業界・人材サービス業界でキャリアコンサルタントの経験を積む。培ったノウハウをもとに、その後はNPO支援団体として一般企業人の転職相談・就活生への進路相談を担う
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/NC Harmony代表
Eriko Arima〇大手人材紹介会社で約5年、転職者や若者、女性のキャリア支援を担当した。その後はIT企業の採用責任者を務め、現在は幅広い世代を対象にキャリアや就職活動の支援もおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/公認心理師
Ikuko Yoshino〇就職支援歴18年。若者就労支援NPOに勤務の後、独立。現在は行政の就職支援施設にて、学生/既卒/フリーター/ニート/ひきこもり/女性などを対象に相談やセミナー講師を担当
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