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地元以外の保健師になりたい場合の志望動機の書き方を教えてください。
保健師を目指している者です。私は徳島県出身なのですが、先日他県の説明会に参加した際、地元以外で保健師として働きたいという気持ちが芽生えました。このような場合、保健師採用の志望動機ではどのようにアピールすれば良いのでしょうか?
その地域の方々の温かさに触れ、街の雰囲気にも魅力を感じていることがその地域で働きたい理由の一つなのですが、地元以外で保健師になることへの明確な理由になっているのか自信がありません。
ほかにもいろいろな志望動機を考えてみてはいるのですが、地元に貢献したいという志望動機を掲げている人よりも評価されやすいテーマが思いつかないため、何かアドバイスをいただけないでしょうか? よろしくお願いいたします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
地元以外を志望するなら地域理解×自分の強みで勝負しよう
地元以外の地域で保健師として働きたい場合、志望動機には「なぜその地域で働きたいのか」「自分が何をしたいのか」を具体的に結びつけて伝えることが重要です。
説明会や現地訪問で感じた人の温かさや街の雰囲気といった感覚的な魅力について語ることはもちろん大切ですが、それだけでは「なぜ保健師として貢献したいのか」という説得力に欠けてしまう可能性があります。
そこでまず、その地域が抱える保健課題や高齢化率、子育て支援の現状などを調べたうえで、「自分の経験や強みをどのように役立てられるか」を明確に示しましょう。
たとえば、徳島での学生時代に高齢者支援サークルでコミュニティ活動をおこない、多世代交流の場作りで成果を挙げた経験がある場合、別の地域でも同様に健康や子育てに関する交流イベントを企画し、地域のつながりを深める施策などをアピールとして提案できるのではないでしょうか。
また、「この地域では週末サロンが開催されていないため、医療機関と連携した場づくりを通じて高齢者の孤立防止に挑戦したい」といったように、地域の実情や課題に即したプランを盛り込むことで、志望動機により具体性と説得力が生まれます。
ほかにも、その地域の高齢化率を全国平均と比較してみるなど、具体的なデータを盛り込むことで、地域課題への理解を示すこともできるでしょう。
地域の実情と絡めた具体案や将来のビジョンを示すことで説得力アップ!
「なぜ地元ではなく他県なのか」という点については、異なる地域で多様な保健課題に触れることで視野を広げ、自らの専門性をさらに高めたいという意欲を伝えると良いと思います。
例として、地域包括ケアの推進やICTを活用した遠隔相談など、志望先自治体で実際に取り組まれている新しい施策を学び、将来的には故郷に戻って得た知見を還元したいというビジョンを描くことで、単なる地元離れではなく「経験を積んで地域医療に貢献したい」という前向きな意思が伝わります。
なお、ICTを活用した遠隔相談などの先進的な取り組みについては、応募先自治体で導入されているかを事前に調べたうえで、志望動機に盛り込むとようにしましょう。
さらに、地元以外の地域を選ぶ理由として、「既存の枠にとらわれない視点を取り入れ、地域に新しい価値をもたらしたい」という姿勢を盛り込むことも、ほかの応募者との差別化につながります。
地域住民への共感と保健師としての専門性を両立させたストーリーを用意し、その地域での具体的な活動プランを語ることで、志望動機はより確かなものとなるでしょう。
このように、地域の課題や現状をしっかりと調べたうえで、自分自身の経験や強みと結びつけて志望動機を作成することが、採用担当者に「この人なら地域に貢献してくれそうだ」と思ってもらうためのポイントです。
ぜひ自信を持って、あなただけの志望動機を作りあげてください。
人や街に惹かれた気持ちは地元以外への応募でも良い志望動機になる!
「地域の方々の温かさに触れ、街の雰囲気にも魅力を感じている」とのこと、素晴らしい志望動機だと思います。
保健師は地域に根ざした職業だからこそ、その土地やそこに住まう人々に魅力を感じているということが何よりも大切になります。
私も沖縄の離島や関西の温泉地など、出身地とは異なるさまざまな場所で働いてきました。どの土地でも人のご縁に恵まれ、涙の別れあり、今でも続く良いご縁もありといった状態です。
それはひとえに、質問をくださったあなたと同じように、その地域の方々や街の雰囲気に魅力を感じていたからにほかならないと思っています。
飾らない言葉でその地域への思いを伝えて信頼関係を築こう
地方の方々は、自分たちの土地へのリスペクトに敏感です。こちらがお高くとまれば、総好かんをくらいます。一方で、腹を割って懐に飛び込めば、ちゃんと受け入れてくれるのです。
沖縄を離れてから5年経ちますが、今でも毎年オジイからマンゴーが送られてきます。このように、その土地と人々を愛し、心を傾けたことは必ず誰かの目に留まります。
ぜひ、自信を持って「地域の方々の温かさに触れ、街の雰囲気にも魅力を感じている」と、先方に告げてみてください。
そして赴任が叶った際には、ぜひとも「ここが私の第2の地元です」と、伝えてみましょう。きっと、これまで以上に人々からの温かさを感じられることと思います。
願いが叶うよう、応援しています!
保健師の効果的な志望動機の作り方や答え方は以下の記事で解説しています。「どのような志望動機が保健師で刺さるかわからない」と疑問を持つ人は事前にチェックしておきましょう。
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