この記事のまとめ
- メガバンク出身の採用面接経験者が金融の志望動機の作り方を解説!
- 金融業界に受かる人の特徴を盛り込んで志望動機を作ろう
- おすすめのパターン4つを把握すれば志望動機をスムーズに考えられる
安定性があり魅力の多い金融業界を目指す人は多いと思いますが、日頃接点の少ない業界であることから、志望動機に迷う人も多くいます。「内容がまったく思いつかない」「漠然とした内容になってしまう」など悩みを抱えている人もいるでしょう。
金融業界の志望動機は油断をすると抽象的で熱意が伝わりにくい内容になってしまいがちです。それを防ぐために、下調べをしっかりおこない、説得力のある内容に仕上げましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの遠藤さん、瀧本さん、板谷さんとともに金融の志望動機の書き方を解説するので、書類選考を控えている人や、金融のエントリーを検討している人はぜひ参考にしてくださいね。
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金融の志望動機は「受かる人の特徴」から逆算して考えよう
金融の志望動機で起こりがちなのは、業界研究が足りずに抽象的な内容になってしまい、熱意が伝わらないことです。金融業界に入りたいならば、業界で活躍するような「受かる人」の特徴から逆算して内容を考えれば、具体的で納得感のある内容に仕上げられます。
記事では、まずメガバンク出身の採用面接経験者が、金融の志望動機の効果的な書き方を解説します。リアルな声を参考にして、説得力のある志望動機の方向性を定めましょう。
そのうえで、金融業界のビジネスモデルを解説します。これを理解していなければ志望動機の根拠を考えることができず、浅い内容になってしまうので、まずは基本情報として学習しましょう。
そして金融業界に受かる人の特徴や盛り込むべき内容を解説します。これを参考に志望動機を組み立てれば金融への熱意が伝わる魅力的な志望動機になります。業種・職種別の志望動機の例文10選も紹介しているので、参考にして納得度の高い志望動機を作成しましょう。
メガバンク出身の採用面接経験者が語る! 好印象な金融の志望動機とは
好印象な金融の志望動機とは、どのような観点で書かれているのでしょうか。実際の採用担当者の目線を踏まえることで効果的な志望動機を作成することができます。
ここからは、メガバンクでの採用面接の経験がある遠藤さんに、好印象な金融の志望動機の特徴を解説してもらいます。
ここで解説するリアルな実態を把握し、志望動機を作成する方向性を定めましょう。
アドバイザーコメント
遠藤 美穂子
プロフィールを見る志望動機を書くならビジネスモデルの理解が不可欠
金融業界と一口にいっても幅広く、銀行、保険、証券、カード、リースなどさまざまな業界に分かれます。まずは業界研究をおこない、ビジネスモデルをしっかりと理解したうえで志望動機をまとめると、印象の良いものになります。
いずれも「顧客の課題を金融の側面から解決する」という仕事ですが、「どんな顧客」の「どういう課題」に対して「どういう解決策」を提案するのか、をじっくり調べてみてください。
企業が求める働き方を踏まえたうえで貢献意識と誠実さを論理的に伝えよう
また、志望動機が論理的であることも大切です。難しいことではなく、筋が通っているかということです。
たとえば「顧客に長く寄り添いたい」といっても、異動や転勤がある職種では、一担当者として同じ顧客と5年、10年と関係を構築することはできません。
企業がどんな働き方を求めているのか、どのような働き方をすることになるかを把握し、個人としてどう働きたいかを伝えましょう。
金融各社が伝える「求める人物像」と自分の強みが異なる場合、無理に求める人物像に寄せる必要はありません。
企業はさまざまな個性や能力を持った人の集まりです。自分の持ち味で貢献しようという意識があり、誠実に、真面目に働くということが伝われば大丈夫です。
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金融の志望動機を書くなら理解必須! 各業種のビジネスモデル
金融の志望動機を書くなら理解必須! 各業種のビジネスモデル
金融の志望動機で多いのは、業務理解ができておらず抽象的な内容になってしまい熱意が伝わりにくくなることです。その事態を避けるため、金融の志望動機を書くなら各業種のビジネスモデルの理解が必須です。
ここからは、金融業界のビジネスモデルを画像を用いて詳しく解説します。金融業界の中でも銀行を目指す人、証券を目指す人などさまざまだと思いますが、自分が目指す業界については特に深く仕組みを理解し志望動機に役立てましょう。
銀行

銀行は、個人や企業からお金を預かり、そのお金を運用したり、融資して利息を得ることで収益を獲得しています。
銀行の仕組み
- 個人や企業から預金をしてもらい、そのお金で資金を欲する個人や企業にお金を貸し出し、利息によって収益を得る
- 個人や企業から預金をしてもらい、債権や株式を運用し利息によって収益を得る
生み出した収益の一部は預金者、投資家に対し利息として還元していて、お金を貸し出す際の利息と、預金者に支払う利息の差額が収益になるのです。
また銀行にはメガバンク、地方銀行、政府系金融機関などがありますが、それぞれ以下の特徴があります。
各銀行の種類
- メガバンク
巨額の資金量を持つ銀行で、統合や合併で誕生した巨大銀行を指すこともある。大企業への融資、海外進出など多額の資産が必要となる事業を積極的におこなっている - 地方銀行
地方で有力な企業や地方の中小企業などに融資をして地域振興を目指す - 政府系金融機関
主な顧客は中小企業や地域の企業であり、経済発展や中小企業の経済活動を支援する
銀行の三大業務「預金・融資・為替」について、顧客と銀行がお金を介してどのようにかかわっているか、どこで収益が生まれているか理解しましょう。
それが土台になり、コンサルティングやウェルスマネジメントなどといった形で、課題解決の仕方や商品が広がっているのです。
銀行の中には信用金庫という地域の繁栄のための相互補助を理念として掲げている共同組織の金融機関があります。信用金庫に興味のある人は以下の記事をチェックしてください。仕事内容や志望動機の書き方をまとめています。
例文5選! 信用金庫の志望動機で厚みが出る2つの秘策
こちらのQ&Aでは銀行員の将来についてキャリアコンサルタントが回答しています。将来性が気になる人は参考にしてみてください。
特別な動機がなくても、ツールを使えば採用される志望動機が作れます
第一志望以外の企業にエントリーする時、「特別な志望動機が思いつかない......」と悩む就活生も多いでしょう。
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証券

金融業界には直接金融と間接金融があり、証券業界は直接金融のビジネスモデルです。
直接金融とは
お金を貸す人と借りる人の間に第三者が介入しない取引のこと。銀行の融資などがこれにあたる。
間接金融とは
預金者からお金を借り、必要な人にお金を貸すなど、お金を貸す人と借りる人の間に第三者が介入する取引のこと。銀行など
株式を購入して配当金をもらうことを目的とした投資家と、資金を集めたい人や企業を仲介する窓口のような役割を果たし、その仲介手数料で利益を得ています。
また、M&A、つまり企業間の買収の仲介も担当し、証券会社のアドバイスによりM&Aがおこなわれ、その際の仲介手数料から収益を得る仕組みにもなっています。
保険


保険業界は生命保険業界と損害保険業界に分かれています。
生命保険とは
最も基本的な商品は死亡時に払われる保険で、長期にわたり顧客が保険料を支払い、本人が死亡した際に保険金が家族に支払われる。保険期間をすぎても加入者が生存している場合、積み立ててきた元利金をもとに満期保険金が支払われる
損害保険とは
あらかじめ補償の範囲を設定し、事故が起きた際に損害分を支払う。契約期間は1年間で、更新する際に毎年保険料を支払う仕組みとなっている。補償範囲は自動車事故、火災、ケガ・病気、盗難、賠償責任などさまざま
生命保険も損害保険も、契約者から保険料を集め、損害が起きた際のリスク補填として保険金を支払います。
また、生命保険の方が大規模ではあるものの、生命保険も損害保険も保険料を元手とした運用をおこなっていて、保険金の支払いに備えています。
- 生命保険業界と損害保険業界に向いている人をそれぞれ教えてください。
生命保険は提案力・緻密さ、損害保険は対応力・柔軟性がある人
生命保険と損害保険はそれぞれ異なる特性を持ち、向いている人のタイプも異なります。
生命保険では、将来のライフプランに合わせた保険選びをサポートすることが仕事です。
これには、長期的な視点と人間関係構築力が求められ、顧客のライフプランに適した提案能力が必要です。また、細かいニーズをくみ取る緻密さも不可欠です。
一方で、損害保険は事故や災害といった急な事態に対応することが多く、迅速な対応力と問題解決能力が重要です。顧客の困難な状況を解決するため、さまざまなケースに対応できる柔軟な思考も求められます。
これらの特性を把握し、自身のスキルや興味を考慮することで、保険業界での適切なキャリアを築くことが可能です。
生命保険・損害保険で求められる強みの自己PR法は以下の記事で詳しく解説しているので、併せて確認してみてくださいね。
問題解決能力
自己PR例文付き|問題解決能力を鍛えるコツと就活でのアピール方法
柔軟性
13例文|柔軟性の自己PRで理解必須の注意点と伝え方のコツ
関係構築力の自己PRの作り方・伝え方はこちらのQ&Aでキャリアコンサルタントが回答しているので、併せてチェックしましょう。
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「第一志望以外の志望動機が思い浮かばない……」と感じたことはありませんか?そんな時にぜひ活用してほしいのが「志望動機作成ツール」です。
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(人材業界の場合)
アセットマネジメント

アセットマネジメントは株式や債権、不動産などの投資を担う業種です。顧客から資産を預かり、国や企業などに投資して資産の価値を高めようとしています。
証券会社との違いがわかりにくいかもしれませんが、証券会社は金融商品の販売・仲介を通じて投資家同士を仲介する役割をしている一方、アセットマネジメントは投資商品を開発したり、投資家に代わって運用する役目をはたしています。
アセットマネジメントは顧客の利益を最大化するために、常に世界のマーケットの情報を収集・分析する必要があり、アセットマネジメントを経験すればほかの業界以上にマーケット感覚を身に付けられるのです。
アセットマネジメントでは、資産運用戦略の策定、市場分析、リスク管理、顧客ニーズの理解が重要であり、効果的な資産配分、投資対象の選定、市場動向の分析、経済指標の評価が必要です。
また、リスクの特定と管理、顧客の投資目標やリスク許容度への対応、法規制とコンプライアンスの遵守も欠かせません。
ベンチャーキャピタル

ベンチャーキャピタルは未上場の企業の株式を一部買い取ることで資金援助したり、経営支援をおこなうことで成長を促します。
出資したベンチャー企業が上場や、M&Aをされた際に株式の価値が上がりますが、その際に株式を買った当初との差額をキャピタルゲイン、つまり利益として得るビジネスモデルとしています。
ベンチャーキャピタルでは、融資から企業経営といった規模の大小さまざまな金融事業にかかわれることから、金融業界の中でも特にハイレベルなスキル・知識が身に付く業界であり、金融にまつわる幅広い経験をしたい人にはおすすめの業界です。
新卒を採用しているベンチャーキャピタルであれば、先輩と一緒に案件に取り組んで仕事を覚えていくなどして、経験を積んで活躍することは可能です。
入社後すぐに大活躍とはいかないかもしれませんが、謙虚に学ぶ姿勢を持っていれば、やれることはたくさんあります。
金融業界のビジネスモデルについては、こちらの記事でよりいっそう詳しく解説しています。この記事で解説していない業種についても触れているので、併せてチェックしてください。
金融業界を徹底調査! 押さえておくべきトレンドや対策まで大解剖
志望動機に盛り込もう! 金融業界に受かる人の特徴とは
志望動機に盛り込もう! 金融業界に受かる人の特徴とは
- 確実に仕事をこなし信頼関係を築ける
- お金のプロフェッショナルとして知識を絶え間なく習得できる
- 時代に順応する柔軟性やチャレンジ精神がある
志望動機では、ただ「これがやりたい」と希望を伝えるのではなく、「どのように貢献できるか」と企業に対する貢献を伝えることが重要です。企業は利益を生みださなければならないので、そのために高く貢献する人材を求めているのです。
どのような人が金融業界で活躍できるのか把握しておくと、入社後の将来像を明確に伝えることができます。
ここからは、金融業界に活躍する見込みがある、受かる人の特徴を3つ解説するので、参考にして志望動機に盛り込む内容をイメージしましょう。
確実に仕事をこなし信頼関係を築ける
金融はその名の通りお金を扱うビジネスなので、顧客との信頼関係が不可欠です。信頼がなければ多額のお金を預けてもらうことはできません。
信頼関係の構築には、小さなミスもなく確実に仕事をこなすことが大切です。そのため志望動機には任された仕事をミスなくやり遂げた経験などをアピールすると、金融業界で活躍する可能性が高いと見込まれるケースがあります。
たとえば「サークルの会計係として1円の狂いもなく管理した」「アルバイトでミスなく仕事をすることで社員から信頼された」などのエピソードがあればアピールしてみましょう。
- うっかりミスが多いタイプですが金融業界は向いていないですか?
ミスから学ぶ姿勢があれば向いていないことはない
金融業界では、細かい数字の取り扱いや正確性が求められますが、うっかりミスが多いからといって、必ずしも向いていないとは限りません。
重要なのは、ミスを減らすための工夫と、ミスから学ぶ姿勢です。
たとえば、チェックリストの作成、仕事のプロセスを丁寧におこなう、同僚との確認を徹底するなどの方法があります。
また、金融業界は多岐にわたるため、自分に合った職種を見つけることも大切です。自己分析を深め、自分の強みや改善点を理解することで、適切なキャリアパスを見つけることができます。
お金のプロフェッショナルとして知識を絶え間なく習得できる
金融は専門性の高い仕事であり、確実なサービスを提供するために絶え間なく知識を習得することが求められます。
たとえば入社前には簿記やビジネス会計検定などの多くの資格を取得することが求められ、また入社後も資格試験を定期的に受ける必要があったり、仕組みの理解が難しい商品の勉強をしなくてはなりません。
お金のプロフェッショナルとしての責任感を持ち、入社後も絶え間なく知識を習得できる勤勉な人は、金融業界で活躍できそうと見込まれることが多くあります。
たとえばTOEICでハイスコアを取り外国人の友人とのコミュニケーションに活かした、介護の勉強をして家族のサポートをしたなど、勉強をして何かの成果に結びつけたことがあれば志望動機に盛り込むのがおすすめです。
金融業界の就職で有利になる資格については以下のQ&Aでキャリアコンサルタントが解説しているので、参考にするとより魅力的な志望動機を作成できます。
- 勉強自体苦手ではないものの好きではありません。このような場合も金融業界に適性はありますか?
勉強が苦手でないなら金融業界に必要な吸収力があると見込める
金融業界においては、新しい知識を絶えず学び続けることが求められますが、「勉強が好きではない」と感じる場合でも、適性を持っていることは十分にありえます。
重要なのは、新しい情報に対して柔軟に学ぶ姿勢を持ち、必要な知識を効率的に身に付ける能力にあります。
勉強に対する苦手意識がないことは、新たな知識に向けた前向きな態度を育むための良い兆候です。
そのため、自分自身の興味や強みを活かしつつ、効果的な学習方法を見つけ出すことが、金融業界で活躍していくことにつながるでしょう。
時代に順応する柔軟性やチャレンジ精神がある
かつては堅いイメージのあった金融業界ですが、IT化の波が押し寄せていて、時代の変化に順応する柔軟性や、未知の領域に取り組もうとするチャレンジ精神が求められるようになりました。
たとえば三菱UFJ銀行では、「一人ひとりが将来の『金融のプロとしての自分』を思い描きその姿に向かって『成長』と『挑戦』を続けられる人」を求める人材とし、また損害保険の東京海上日動火災保険では、「自ら考え、発信し、行動する」ことを採用メッセージに挙げています。
支払い業務の自動化やベンチャー企業との協働など、これまでのビジネスモデルをも壊すようなビジネスの展開が求められ、各社乗り遅れないよう施策を打っています。そのような中で、先陣を切って金融業界を引っ張れる素質のある人は重宝されるのです。
たとえばサークルなどでこれまでにない新しい運営を考えて実行したり、新しい団体を立ち上げたり、自分にとって高い課題に挑戦したことがある人は、志望動機の中でアピールするのがおすすめです。
金融業界も変化しています。昔はなかったキャッシュレス決済やインターネットバンキングなど、業界の人たちが挑戦したからこそ実現したサービスです。
顧客のお金をきちんと管理するという堅実さも、新しいことに挑戦する精神も、どちらもアピール可能です。
アドバイザーコメント
瀧本博史
プロフィールを見る3つの力や意識を金融業界の志望動機に盛り込もう
金融業界で活躍するために特に重要となるのが、コミュニケーション能力、分析的思考、そして倫理観とプロフェッショナリズムです。
たとえば、コミュニケーション能力は、顧客のニーズを深く理解し、彼らに最適な金融商品を提案する際に不可欠です。
また、チーム内での円滑なコミュニケーションは、プロジェクトの成功に直結します。
分析的思考は、市場の微妙な変動を読み解き、リスクを適切に管理しながら効果的な戦略を立案するために必要です。金融市場の予測不能な性質を考えると、この能力は特に価値があります。
さらに、金融業界では高い倫理基準が求められます。透明性を保ち、正直に業務を遂行することは、顧客からの信頼を得るために不可欠です。
このようなプロフェッショナリズムは、長期的なキャリア構築においても重要な要素です。
3つの強みを活かしてどのように貢献できるかを明確にしよう
これらの特徴を自身の志望動機に組み込むことで、金融業界での活躍が期待される素質をアピールできます。
これらの特徴をどのように身に付け、実際の業務にどのように活かしていくかを具体的に述べて説得力のある内容に仕上げましょう。
コミュニケーション能力の自己の作り方・伝え方は以下の記事で解説しているので、参考にして金融業界の選考に役立てましょう。
例文12選| コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説
金融の志望動機のポイントは「他者」! おすすめの4パターン
金融の志望動機のポイントは「他者」! おすすめの4パターン
- 周囲を巻き込んでチーム力を上げたい
- 努力で他者の重要な局面をサポートしたい
- お金によって人を支えたい
- 人と人との信頼関係を大事にしたい
これまで解説した金融業界に向いている人の特徴は比較的ハイレベルであることから、「自分が金融を受けても受からないのではないか」と自信をなくしてしまった人もいるかもしれません。
しかし、目立つような活動をしてこなかった人であっても、学生時代の経験のアピール次第で、十分説得力のある志望動機を作成することができます。
金融の志望動機のポイントは「他者」とのかかわりを含めることです。ここから他者を含めた志望動機のおすすめのパターンを4つ解説するので、良い志望動機が浮かばない人はこの内容を参考に志望動機を考えてみてください。
①周囲を巻き込んでチーム力を上げたい
どの仕事も基本的には一人では完結しませんが、特に金融業界はチームワークが必要となります。
たとえば損害保険業界の営業は代理店を通した間接営業となりますが、お金にかかわる仕事であることから顧客の信頼を得ることは不可欠であり、代理店スタッフとの綿密な連携が欠かせません。
間接営業とは
自社の社員で営業をするのではなく代理店を通して営業活動をすること。代理店営業ともいう
また、商品開発などの大規模な仕事の場合は、省庁と折衝をする人、それに基づいた規約やツールを作成する人など、役割に分かれて仕事を進めていくため、チームワークが必要です。
そのため、周囲を巻き込んでチーム力を上げたいと考えている人は、チームワークが不可欠な金融とのマッチ度が高いかもしれません。たとえばモチベーションが下がっていたチームの士気を上げたり、チーム全体で良い成果を出すよう工夫したりなど、チームを巻き込んだ経験があれば志望動機に盛り込んでみましょう。
- チームを巻き込んだ力より一人で頑張った経験が多いのですが金融の志望動機に活かせますか?
金融では個の力も重要なため活かせる
一人で頑張った経験も、もちろん志望動機に活かせます。ゼミの課題のためにコツコツと資料を集めて分析してまとめあげた経験や、サークルで技術向上のために試行錯誤した経験など、仕事でも活かせそうな強みがあればぜひアピールしてください。
金融の仕事はチームプレーですが、一人ひとりが自分の持ち場で頑張ってこそ、それが組み合わさって成果につながるので、一人で頑張る力も必要です。
代理店営業に興味がある人は以下の記事を参考にしてみてください。ほかの営業との違いや適性の見極め方もまとめています。
代理店営業が丸わかり! 隠れた3つの魅力や適性の見極め方も紹介
②努力で他者の重要な局面をサポートしたい
金融で働くということは、人の人生を大きく動かす可能性があります。たとえば銀行員として、経営破綻しかけている店舗に融資をおこなって救ったり、損害保険では火災事故に遭った人の損害を補い、生活を立て直すお手伝いをすることができます。
金融は専門性の高い業務になるため、仕事を通じて人を支えるためには知識の習得や経験の積み重ねなど努力が必要です。
そのため努力をしたうえで他者の重要な局面をサポートできる人は、志望動機でアピールすると入社後活躍しているイメージを持ってもらいやすく好印象につながります。
たとえば塾講師のアルバイトで、生徒の志望校の傾向と対策を勉強し合格に導いた、応援団として週4日以上に練習に励み、夏の大会で優勝するのを見届けたなど、自分なりに努力した経験で他者の重要な局面をサポートした経験がある人は、志望動機に含めてみましょう。
「努力で他者の重要な局面をサポートしたい」と伝える際は、具体的な事例を挙げ、その経験があなたのスキルや価値観にどのように影響を与えたかを強調してください。
これにより、あなたがチームプレイヤーとして優れた資質を持ち、他者に対するサポート力を有していることをアピールできます。
③お金によって人を支えたい
自分がお金によって助けられた経験があり恩返しをしたいという思いがある人も、志望動機に盛り込むことをおすすめします。
たとえば「幼少期に、銀行員に家業に融資してもらったおかげで存続させることができたため恩返ししたい」などのエピソードが挙げられます。
金融では信頼関係が重要と解説しましたが、お金の大切さを身にしみて感じている人は、同じくお金に困っている顧客に真摯に向き合い信頼される姿がイメージできるため、好印象につながりやすいのです。
銀行以外にもお金に助けられた経験や、お金のありがたみを感じたエピソードがあれば志望動機に盛り込み、誠実に働く姿をアピールしましょう。
④人と人との信頼関係を大事にしたい
繰り返しになりますが、金融は人と人との信頼関係が基盤となっているビジネスであり、信頼関係を大事にしたいという姿勢があれば、顧客のことを考え誠実に働く姿がイメージできます。
たとえば損害保険の三井住友海上火災保険の行動理念の一つとして「誠実」が挙げられています。顧客の大事なお金を預けてもらうためにも、人と人との信頼関係は欠かせません。
たとえばアルバイトで顧客一人ひとりに真摯に向き合い、顧客満足度アンケートで良い評価をもらったり、人望を集めてリーダーなどに抜擢された経験がある人は、信頼関係を大切にしているといえ、志望動機に盛り込んでアピールすると良いと考えられます。
論理性が重要! 金融の志望動機の構成4ステップ
論理性が重要! 金融の志望動機の構成4ステップ
- なぜ金融を志望したのか
- なぜその業種を志望したのか
- 志望動機の根拠となる理由は何か
- 会社にどう貢献できるのか
金融業界で求められる人材の特徴として「確実に仕事をこなし信頼関係を築ける」ことを挙げましたが、信頼関係を築くためには、論理的に正しく誠実に説明する力が不可欠です。
そのため、志望動機に論理性がない場合は、金融業界に適性がないと判断され、どんなに内容自体良くても選考を通過できない可能性が高くなります。
ここからは、金融の志望動機を論理的に組み立てる構成4ステップを解説します。ここまで考えた内容を取り入れつつ、採用担当者が理解しやすい内容に整理して見栄えの良い志望動機を作成しましょう。
①なぜ金融を志望したのか
まずはなぜ金融を志望したのかという結論を述べます。その会社を志望した理由から解説する人もいますが、業界を志望した理由→業種を志望した理由→その会社を志望した理由、といったように段階を追って志望理由を伝えることで、表面的にならず説得力のある内容になるのです。
たとえば「他者をサポートした経験を活かしたいと思ったからです」などと、志望する理由を一文で端的に伝えましょう。
金融を志望する理由はこの記事の志望動機に盛り込もう! 金融業界に受かる人の特徴とは、金融の志望動機のポイントは「他者」! おすすめの4パターンを参考に、企業が求めたり活躍できる人材を盛り込むことがおすすめです。
「なぜ金融業界か」がなく、「なぜ銀行か」「なぜ保険か」から始まっても違和感はありませんが、就活の軸(=自分の方向性)が金融業界につながっていて、その中でもこの分野で誰に何を提供したい、ということが伝わるようにしてください。
そのような内容になっていれば、業種業界について理解できているという印象になります。
②なぜその業種を志望したのか
この記事の金融の志望動機を書くなら理解必須! 各業種のビジネスモデルで解説している通り、金融の中でも銀行、証券、保険などさまざまな業種があります。
業種によって社会への貢献の仕方が大きく異なるので、金融全般に通じる志望動機ではなくなぜその業種に携わりたいのかを明確にしましょう。
たとえば銀行であれば現時点で必要なお金に対して融資をする仕事である一方、証券は長期的な目線での将来の資産形成をサポートすることが仕事です。つまり、他者への貢献は近い将来か遠い未来を支えるかで異なり、志望動機の内容も変わることが考えられます。
具体的な業種ごとの志望動機の例は後ほど紹介しているので、参考にし、なぜその業種を志望したのかを明確にしましょう。
- どの業種でも似たような内容になってしまいます……。
ニュースなどに注目し各業種の特徴を捉えよう
志望動機を考える際には、その業種固有の特徴や魅力に焦点を当てましょう。
たとえば、銀行業界では安定性や広範囲な金融サービスへの関心、証券業界では市場の動向を読む分析力や高いコミュニケーション能力、保険業界ではリスク管理や顧客の生活設計への貢献など、それぞれの業種の特性を理解し、自分の興味や強みを結びつけることが大切です。
また、各業種の最新動向やニュースにも注目し、時代の変化に即した志望動機を作りましょう。
最近のニュースは面接で聞かれることもあります。以下の記事で最近のニュースについての答え方などを解説しているので、併せてチェックしてください。
例文10選|面接で最近のニュースを話すなら「自分の意見」が重要!
③志望動機の根拠となる理由は何か
金融業界やその業種を志望する理由を述べた後は、その根拠となる理由を伝えましょう。志望理由だけ言われても、なぜそのように考えるのかわかりません。
たとえば証券会社の志望動機で、「資産形成によって他者の人生を支えたい」という内容を伝えるのであれば、「親が財産を失い苦しい思いをしたが、若い時からの資産形成により生活を立て直すことができ、救われたと聞いた」など、志望動機の根拠となるエピソードを伝え、説得力を持たせましょう。
④会社にどう貢献できるのか
企業が求めるのは会社に貢献できる人材です。そのため自分がしたいことだけでなく、それを踏まえて会社にどのように貢献できるのかアピールすることで活躍できる人材と見込まれ、好印象になります。
たとえば証券を志望するのであれば、証券会社のビジネスを踏まえ、「資産形成によって人々が不安なく将来を考えられるような社会を作ることに貢献したいです」などと伝えられます。
各社のホームページ(HP)で求める人材像を確認すると、会社はどのように貢献してほしいと考えているかがわかるので、ぜひチェックしてみてください。
説得力が高い金融の業種別例文6選!
説得力が高い金融の業種別例文6選!
- 銀行①周囲を巻き込んでチーム力を上げた経験を活かしたい
- 銀行②他者をサポートした経験を活かしたい
- 証券①資産形成によって他者の人生を支えたい
- 証券②人と人との信頼関係を大事にしたい
- 保険①困っている人をお金によって助けたい
- 保険②周囲を巻き込んで高い目標に挑戦したい
これまで解説した内容を理解しても、実際にどのように志望動機を書けば良いのか見当がつかない人も多いと思います。そこでここからは、実際に説得力が高い金融の業種別志望動機の例文6選を紹介します。
受ける業種が決まっている人はぜひ参考にしたうえで志望動機を作成しましょう。業種が決まっていない人は、例文全体を読んで大まかに感覚をつかんだり、また例文の内容に共感できるかを確認して志望業種を定めてみましょう。
銀行:周囲を巻き込んでチーム力を上げた経験を活かしたい
銀行:周囲を巻き込んでチーム力を上げた経験を活かしたい
私は地域の経済活性化に金融業界で貢献したいと思い志望しました。特に貴行では地域のニーズに合わせた金融商品を取り扱っていることや、チームワーク力が魅力だとインターンシップの際に実感しました。
高校時代、私は吹奏楽部に所属しており、オーボエのパートリーダーを任されたのですが、チームの演奏レベルがコンクールに出せるレベルではないと先生に指摘されたことがありました。
このままではいけないと思い、チームで話し合いをおこない、練習方法を見直すことにしました。
そして、部員たちの伝手を頼りにし、他校のオーボエチームの練習方法を聞き、自分たちの練習方法を見直し、チーム力を上げた経験があります。貴行ではより良いサービス提供をするために、職種をシャッフルして定期的なミーティングをおこなっていると伺い、一人ひとりの意識の高さを実感しました。
どんな時にもチーム力を上げることを諦めず地域で愛される銀行になるよう尽力します。
銀行の志望動機では、金融業界への興味と地域社会への貢献意識を示すことが大切です。
金融知識と顧客ニーズへの対応能力を強調するなど銀行の理念に合った理由を加えることで、面接官の納得する志望動機を形成しましょう。
銀行の志望動機の作り方は以下の記事でも詳しく解説しているので、併せて確認しましょう。
例文14選|銀行の志望動機がスラスラ書ける簡単6ステップ
証券:資産形成によって他者の人生を支えたい
証券:資産形成によって他者の人生を支えたい
私は元々生活に欠かせないお金にかかわる仕事がしたいと思い、金融業界を目指していました。
その中でも私は資産形成を通して他者の人生を支えたいという想いがあり、顧客第一主義である貴社を志望しました。
特に、貴社の会社説明会にて、カスタマーサクセス部の先輩社員の方が「うちの強みは顧客に喜ばれるサービスの質」とお話しされていたことが強く印象に残っています。
顧客の人生を大切に思うからこそ、質にこだわるその姿勢に感銘を受け、他者の人生を支えることができる貴社を強く志望するようになりました。
また、貴社は研修制度が充実しており、個人の希望するキャリアの方向性を重視する点や、お金のプロフェッショナルとして知識を絶え間なく習得できる点が魅力的だと思います。
顧客の人生をより豊かなものに導けるように、自己研鑽を続けていける社員として貴社で活躍したいです。
- 証券の志望動機に欠かせない内容はなんですか?
動向や市場情報に精通していることや活かせる能力を伝えよう
証券への志望動機を考える際に重要なのは、業界への理解と自身のキャリアビジョンの明確さです。
証券業界に対する深い関心と知識を示し、なぜその業界が自分のキャリア目標に合致するのかを説明できることが重要です。
また、証券業界の動向や最新の市場情報に精通していることをアピールすると良いでしょう。
さらに、自分がどのように応募先の証券会社で価値を提供できるか、具体的なスキルや経験を結びつけて語ることが求められます。
たとえば、金融市場に関する分析能力、顧客とのコミュニケーションスキル、チームでの協働経験など、自分の強みを活かせる点を強調することが大切です。
生命保険:他者をサポートした経験を活かしたい
生命保険:他者をサポートした経験を活かしたい
私は生活に欠かせないお金のプロになりたいと思い、金融業界を志望しています。
その中でも、貴社の企業理念の「人と人のつながりが未来を創る」に私は強く共感しています。
インターンで顧客の訪問を一緒にさせていただいた際に、先輩社員の顧客への接し方がとても温かく、知識量も十分で、顧客がお話しながら笑顔になっていく姿が印象的でした。
このことがきっかけで、他人の人生をサポートしたいという想いがよりいっそう強くなりました。
私自身、他者をサポートすることにやりがいを持っています。特にコンビニエンスストアでのアルバイトで新人教育のためサポート役に徹し、その新人が成長した姿を見るとうれしい気持ちになりました。
常に顧客のためという視点を忘れずに、顧客の未来をサポートする提案ができるような、心強い存在になりたいです。
生命保険は顧客の人生に何かがあった時に支えるという役割を持っているので、大変な状況にある誰かを安心させたり、助けたりしたいという気持ちでおこなった経験であれば、業務でもこのような気持ちで顧客に貢献したいとつなげやすくなります。
損害保険:人と人との信頼関係を大事にしたい
損害保険:人と人との信頼関係を大事にしたい
お金という部分で顧客を支える立場になりたいと思い、金融業界を志望しています。
その中でも、私は人と人との信頼関係を大切にする仕事をしたいと思い、貴社を志望しました。
私は現在カフェでアルバイトをしています。新しいコーヒー豆が入ると、コーヒー好きの顧客に味の説明をし、おすすめをしています。それを続けていくと、常連の顧客から「今日は何がおすすめ? あなたが選んでくれるものはいつも美味しいわ」といっていただけるようになり、顧客との信頼関係を築けていることがうれしく感じました。
就職活動をしているなかで、顧客との信頼関係を築ける仕事をしたいと思い始めたところ、会社説明会にて、貴社の先輩社員が「顧客の安心する声や感謝の声がとてもうれしい」とお話しされているのを聞きました。
予想外の事故などで不安な顧客に少しでも安心感を与えられるように、丁寧な対話を心掛け、信頼関係を築ける社員として活躍したいです。
損害保険の志望動機は、「危機管理への関心とリスク評価のスキル」を強調すると効果的です。
この業界はリスク管理と危機対応が中心であり、これらの能力を持つことは企業にとって大きな価値を持ちます。とくに具体的な事例や経験を交えて話せるとなお良いでしょう。
アセットマネジメント:市場を勉強し大きなインパクトを残したい
アセットマネジメント:市場を勉強し大きなインパクトを残したい
私は市場を勉強し、将来的に大きなインパクトを残したいと思い、金融業界を志望しました。
また、その中でもチームワークを大切にしながら目標達成にこだわる貴社の姿勢に共感しています。
元から金融業界に興味があり、ゼミでは証券分析についてのゼミで研究を続けています。特に貴社のインターンシップでは個人事業の部署でさまざまな経験をさせていただきました。
印象的だったのは先輩社員の方の「顧客の人生に寄り添い、ともに歩んでいけることがやりがい」と話していたことです。
どちらかというと人間関係にドライな印象を持っていた業界だったため、私は驚きとともに感銘を受けました。
貴社では、他のグループ会社とチームを組みながら、ワンチームとして業務を進めると伺いました。常に顧客のためにとチームで奔走しながら、振り返れば歴史に残るような仕事ができるように邁進したいです。
アセットマネジメントは、①その企業が扱うアセットは何か(株式や債券か、不動産かなど)、②どのような業務に興味があるのか(運用部門か、顧客営業か、管理業務かなど)、この2つの角度から志望動機を考えてみてください。
ベンチャーキャピタル:周囲を巻き込んで高い目標に挑戦したい
ベンチャーキャピタル:周囲を巻き込んで高い目標に挑戦したい
私は以前から金融業界に興味があり、日本経済に貢献できる仕事がしたいと思っていました。
その中でも、成長企業である貴社であれば周囲を巻き込んで高い目標に挑戦できると思い志望しました。
貴社は、大企業とスタートアップの橋渡しを担いながら、将来有望であるベンチャー企業を応援していると伺いました。
また、いろいろな部署がチームを組みながら進めている、貴社の仕事への取組み姿勢は、部活動でチームワークを大切にしてきた私にとってとても魅力的です。
今後の日本経済の成長を上向きにさせる、という高い目標は一人では難しいかもしれませんが、貴社の環境であればできると思いました。貴社の一員として、常に向上心を忘れずに、チームとして大きな目標をクリアしていきたいです。
ベンチャーキャピタルの志望動機では、自分自身の経験や価値観と、志望するベンチャーキャピタルの特性を巧みに結びつけることが重要です。
また、過去のチームでの活動経験やチームワークを重視する姿勢とともに、大きな目標に挑戦する意欲を明確に表現しましょう。
希望職種が決まっているなら! 金融の志望動機の職種別例文4選
希望職種が決まっているなら! 金融の志望動機の職種別例文4選
- 法人営業:高い影響力で人の役に立ちたい
- 個人営業:一人ひとりと信頼関係を築きたい
- 商品企画:チャレンジ精神を活かしてチーム力を上げた経験を活かしたい
- 専門職:お金のプロフェッショナルとして多くの人の人生を支えたい
他の業界同様、金融にはさまざまな職種があり、それぞれ働き方はまったく異なります。そのため、もし希望する職種が決まっているのであれば、その職種に特化した志望動機を作成しましょう。
ここからは、金融の職種ごとの志望動機の例文4選を紹介するので、自分のキャリアビジョンに合わせて例文を参考にしてみてくださいね。
法人営業:高い影響力で人の役に立ちたい
法人営業:高い影響力で人の役に立ちたい
私は金融業界の立場から、日本経済へ携わり、地域の活性化に挑戦したいと思い志望しました。
また、若手への挑戦を歓迎してくれる貴行の社風であれば法人営業として高い影響力で人の役に立てると思い、志望しました。
現在私はボランティアサークルにて児童会館への読み聞かせボランティアをしています。地元の活性化にもつなげようという意見がサークル内であり、地元商店街と読み聞かせの1日コラボイベントをすることになりました。
商店街の方は初めてのことで最初は難色を示していましたが、商店街を活性化させたいという想いが伝わり実施することができ、大盛況でした。
貴行では、いろいろな企業とのかかわりがあり、地域発展のためのプロジェクトを推進していると伺いました。今までの経験も活かしながら、貴行の一員として地域や、そこに住む人々の役に立っていきたいです。
金融の法人営業では、市場動向の深い理解とその顧客へのわかりやすい説明、長期的な信頼関係の構築、そして顧客の特定ニーズに合わせたカスタマイズされたソリューションの提案が重要です。
これらの能力がアピールできれば強みとなるでしょう。
個人営業:一人ひとりと信頼関係を築きたい
個人営業:一人ひとりと信頼関係を築きたい
私はお金にまつわるサービス提供をして、他者へ貢献したいという想いから、金融業界を志望しています。
その中でも貴行の地域密着型の姿勢に感銘を受け、顧客一人ひとりと信頼関係を築きたいと思い、志望しました。
OG訪問時に「地域の顧客のお困りごとを資産面から解決するやりがいがある」と先輩社員がお話されていたことが印象的です。私はコールセンターでアルバイトをしており、カスタマーサポート業務をしています。
顧客からの質問に的確に答え、短い時間でも信頼関係を築けるようにいつも心掛けています。
顧客の本音を聞き出すには、丁寧なコミュニケーションが欠かせないと思っているからです。
貴行の個人営業は、貴行の顔として顧客と接する大切なポジションだと思います。
貴行の一員となり、顧客の困りごとをしっかりとキャッチしながら信頼関係を構築できるように尽力していきたいです。
個人営業は、さまざまな顧客の話を傾聴し、何を望んでいるのか把握し、ベストな案を考えて提案する力が必要です。
自分の思い込みで動くのではなく、相手を知ろうとする気持ちを大切にしているエピソードなどあれば使ってみてください。
商品企画:チャレンジ精神を活かしてチーム力を上げた経験を活かしたい
商品企画:チャレンジ精神を活かしてチーム力を上げた経験を活かしたい
私は時代の変化とともに成長していく金融業界に魅力を感じ、志望しています。その中でも貴社を志望しているのは「チャレンジ精神を活かしてチーム力を上げた経験」を貴社で活かせると思ったからです。
野球部のマネージャーをしていましたが、大会で勝利を重ねることができないという現状でした。
チームのために何かできないかとマネージャー4名で策を考え、対戦相手の試合を分析することにしました。苦手だったパソコンでの資料作りにも挑戦し、全選手に配布しました。
ピッチャーのフォームや、打者の傾向などをまとめた資料はチームにとても好評で、試合前に攻略方法会議を設けるようにもなりました。貴社のインターンシップに参加した際に、若手にもチャレンジの場が多くあるという商品企画部に魅力を感じています。
諦めずチーム力を上げてきた経験を活かし、顧客に選びたいと思っていただける商品企画をしていきたいです。
チャレンジ精神の自己PRの作り方・伝え方は以下の記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてください。
例文22選|チャレンジ精神の自己PRは4つのポイントで敵なし!
- 新卒から商品企画の仕事をするならどのような内容を志望動機に盛り込むべきですか?
商品企画の仕事への情熱とビジョンを具体的に示そう
金融業界で商品企画の仕事を目指す場合、志望動機には自分の情熱と関心を明確に示すことが重要です。
まず、金融業界を選んだ理由とその魅力について具体的に述べることで、あなたの業界への深い興味を伝えます。
次に、商品企画に対する関心がどのように生まれ、学んだことや経験がこの仕事にどう活かせるかを説明します。
最後に、自分が企業にどのように貢献できるか、そしてその過程でどのように成長していきたいかを具体的な目標やビジョンを持って表現しましょう。
これらを踏まえ、自分自身の経験や考えを織り交ぜて、説得力のある志望動機を作成することが大切です。
専門職:お金のプロフェッショナルとして多くの人の人生を支えたい
専門職:お金のプロフェッショナルとして多くの人の人生を支えたい
私はお金のプロフェッショナルとして多くの人の人生を支えたいと思い、金融業界を志望しています。
その中でも貴社はプロになるための充実した研修内容が魅力的だと思います。高校時代にファイナンシャルプランナーの講師の方が、ライフプランに合った貯蓄の必要性を教えて下さった際に、お金についての知識は誰もが持っているべきものだと感じました。
特に貴社のファイナンシャルプランナーは個人はもちろん、ベンチャー企業からIPOを目指す成長企業までさまざまな顧客とかかわることができるとインターンシップで伺い、魅力に感じています。
また、顧客との相談しやすいコミュニケーションの取り方や、つながり方も魅力的で、お金のプロとして成長できる環境だと思いました。大学で身に付けてきた知識に磨きをかけながら、貴社の一員として一人でも多くの顧客の人生を支えられる存在として活躍したいです。
- 専門職の志望動機は熱意よりこれまでの実績が重視されますか?
専門職であっても実績よりは熱意をしっかり伝えよう
新卒で持っている実績といえば、学生時代の勉強かアルバイトや長期インターンでしょうか。
それらがあれば実際の業務に活かせる下地があるためスムーズにスタートができると思います。
とはいえそれらの実績が必ずしも専門職としての業務内容にマッチするわけではありません。
仕事に集中して取り組めば追いつくことは十分可能なので、実績重視と思いこまずに、熱意をしっかり伝えることが重要です。
金融の本質を理解した説得力のある志望動機で選考を突破しよう!
金融業界への理解の浅さから、なんとなくの感覚で志望動機を書いてしまい、結果的に人事に刺さらない内容になることが多くあります。金融の志望動機で差別化するには、本質を理解しどのように貢献できるのかを深く考えることが不可欠です。
この記事を参考に、金融業界をまず本質的に理解し、そのうえで金融業界で活躍できると思わせる志望動機を作成し、選考を突破しましょう。
アドバイザーコメント
板谷 侑香里
プロフィールを見る金融の志望動機は業界の本質と影響力の把握が不可欠
志望動機の作成において、一番大切なのは金融の「本質」を理解することです。
ただ「金融に興味がある」と述べるのではなく、なぜ興味があるのか、どのようにして業界に貢献できるのかを深く掘り下げることが求められます。
金融業界は多岐にわたるサービスや製品を提供し、その影響力は経済全体におよびます。まずは、金融がどのように社会や経済に役立っているのか、その基本を理解しましょう。
ニーズと自身の強みとのマッチ度を挙げキャリアを示そう
次に、自分がどの分野に興味があるかを特定し、どのようなスキルや知識が求められるかを研究します。
ここで重要なのは、自分の経験やスキルがどのように金融業界のニーズと合致するかを明確にすることです。たとえば、数字に強い、分析的思考が得意、新しい技術に対する理解度が高い、などの点を挙げ、それらがどのように金融業界での仕事に活かせるかを具体的に示します。
また、自分がこの業界で何を成し遂げたいのか、どのようなキャリアを描いているのかについても考えてみてください。金融の本質を理解し、自分のキャリア目標と結びつけることができれば、説得力のある志望動機が書けるでしょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
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記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Mihoko Endo〇メガバンクで法人営業や新人研修講師、採用面接に携わる。現在は「その人らしさを引き出すカウンセリング」をモットーに、大学での就活支援、社会人向けキャリア開発研修をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/コラボレーター代表
Yukari Itaya〇未就学児から大学生、キャリア層まで多様な世代のキャリアを支援。大企業からベンチャー、起業・副業など、幅広いキャリアに対応。ユニークな生き方も提案するパーソナルコーチとして活躍
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