この記事のまとめ
- 企業理念を志望動機に盛り込むときは具体性と差別化が大切
- 企業理念を志望動機に盛り込むための4ステップ
- 企業理念のパターンごとに例文9選を紹介
志望動機を企業理念に盛り込むときは具体性と差別化が不可欠
志望動機は企業理念への共感を示そう、と考えている学生は多いのではないでしょうか。「そもそも企業理念への共感だけで良いのかな」「どんな構成で書けば良いのだろう」と、悩むこともあると思います。
企業理念への共感を伝えることはもちろん問題ありませんが、実は具体性と差別化に注意して書かなければ、最悪の場合採用担当者から読まれないこともあるのです。安易に書こうとせず、どう書くべきかをしっかり理解してから臨むことが大切です。
記事では、キャリアアドバイザーの柴田さん、渡部さん、鈴木さんと、企業理念を盛り込んだ志望動機の作り方を解説するので、ぜひ参考にしてくださいね。
【完全無料】
大学3年生におすすめの面接対策 資料ランキング
①志望動機作成ツール
たった3分で選考突破率がグンと上がる志望動機が作れます。志望動機が思いつかない人に!
②自己PR作成ツール
受かる自己PRが簡単な質問に答えるだけで完成!
③自己分析ツール「My Analytics」
たった3分で自己分析が完了!あなたの強み・弱みを分析し、適職を判定します。
④面接力診断
39点以下は要注意!面接を受ける前に面接力を測定しましょう。
⑤ガクチカ作成ツール
刺さるガクチカが簡単に作れるようになります。
【大学3年生におすすめ】
就活を始めたての人におすすめの診断!
①適職診断
30秒で診断!あなたが受けない方がいい業界・職種がわかります。
②就活力診断
これから就活を始める人へ!たった30秒であなたの就活偏差値がわかります。
そもそも企業理念とは
企業理念を志望動機に盛り込む前に押さえておきたいのが、そもそも企業理念が何かということです。企業理念が企業の中で持っている役割を理解することで、説得力のある志望動機を作ることができます。
企業理念とは、企業の根底にある最も大切な価値観です。通常の業務も、新事業を始める場合も、企業は「企業理念に合っているか」の視点を持っておこなっています。企業理念は、企業の方向性や判断軸を明確にするためのものといえます。
また、企業理念は「ミッション」「ビジョン」「バリュー」にて構成されることが多いです。加えて、「スピリット」「スローガン」も設定されている企業もあります。
企業理念の構成
ミッション
企業が現在まで社会にはたしている使命
ビジョン
企業が目指す方向やありたい姿
バリュー
その企業にしか生み出せない価値
スピリット
ミッション・ビジョン・バリューを実現するために社員が守らねばならないこと
スローガン
ミッション・ビジョン・バリューを顧客向けにわかりやすく言い換えたもの
経営理念との違い
企業理念を調べる際に、経営理念という言葉を目にする人も多いと思います。企業理念と経営理念はどちらも「企業が経営するうえで大切にしている価値観」ですが、厳密には意味が異なります。
経営理念とは、「経営者が」経営をするうえで大切にしたい価値観のことです。対して企業理念とは、「企業が」ビジネスを展開するうえで大切にする価値観です。経営理念は経営者によって変わることがありますが、企業理念が変わることはなかなかありません。
学生の中には、「御社の『顧客との信頼関係を築き発展する』という企業理念に共感しました」と説明しつつも、引用していたのは経営理念だった、という失敗をしてしまう人もいます。厳密には違いがあるものなので、しっかりと意識して使い分けましょう。
- 企業理念を引用している志望動機と、経営理念を引用しているものでは、それぞれどのように印象が異なりますか?
共感する対象がコトやモノか、あるいはヒトかで印象が異なる
あくまで一般的ですが、
企業理念の引用:その会社で携わる仕事の意味や製品の質、または企業の社会的意義に共感している
経営理念の引用:経営者個人に対してその姿勢や考えに共感している
という印象を受けます。要は企業理念を述べていればコトやモノ、経営理念であればヒトに惹かれている、というように読み取れます。志望動機はこの点に留意しながら作成すると良いでしょう。
社是や社訓との違い
企業によっては、さらに社是や社訓を設定しているところもあります。
社是とは、企業のビジネスをするうえでの方針のことです。企業理念や経営理念は企業の存在意義や考え方を示すものですが、社是はコンパスになるようなものであり、方針や主張を表します。ただ、この違いは難しいものであり、明確には分けていない企業も多いです。
また、社訓とは、その企業に属する社員が守るべき心構えを示すものです。従業員を規律するものであるという点で、企業そのものの根底にある企業理念とは異なるものです。
企業理念というものは、簡単に言えば社会の中にその企業が存在する意味です。企業は存在するだけでも雇用や納税で社会貢献をしますが、それだけではなく事業を通じてその企業がどう社会貢献を果たすのかを企業理念で表現します。
志望動機は作成ツールを使えばかんたんに完成します。
「この仕事に就きたい!」と思っていても、なぜそうなのかをうまく説明できないと悩む学生は多いです。
無料の「志望動機作成ツール」を活用しましょう。簡単な質問に答えるだけで、熱意がなくても、強みが伝わり採用したいと思わせる志望動機が完成します。
ぜひ活用して、志望企業の選考を突破しましょう。
簡単な質問に答えて、あなたの強みが伝わる志望動機を完成させましょう
今すぐ志望動機を完成させる【無料】
(IT業界の場合)
企業理念を志望動機に盛り込むメリット
企業理念を志望動機に盛り込むメリット
- 自分の価値観が合っていることをアピールできる
- ほかの企業の志望動機に一部応用できる
記事の冒頭で、企業理念を志望動機に盛り込むなら注意が必要だと解説しましたが、企業理念を盛り込むとメリットも多いです。
ここからは、企業理念を志望動機に盛り込むメリットを解説するので、「これなら企業理念への共感を志望動機で伝えても良さそうだな」と思えるかチェックしましょう。
①自分の価値観が合っていることをアピールできる
企業理念は企業の根底にある価値観です。共感を示すことで、企業と根底がマッチしていることをアピールできます。
たとえば、「お客さまの視点での価値判断」が企業理念であり、自分の価値観が「相手の気持ちを大切にして物事を判断する」であれば、根底の価値観がマッチしていると伝えられます。
企業が重視しているのは、学生と企業とのマッチ度です。企業理念と自分の価値観がマッチしていることを伝えられれば、「根底の価値観がマッチしているので、自社に入ればどんな場面でも活躍できそうだな」など良いイメージにつながります。
②ほかの企業の志望動機に一部応用できる
実は、企業理念はどこも似通っていることが多いです。そのため、一度その志望動機を作成すれば、ほかの企業に一部応用ができるというメリットもあります。
詳しくは後述しますが、企業理念の志望動機は「企業理念に共感しその企業を志望していること」「それを根拠づけるエピソード」「企業にどう貢献するか」の構成で伝えることが一般的です。
そこでたとえば、「日常に幸せを提供する」「人々の生活に寄り添う」の企業理念を持つ2社を受け、どちらの志望動機も企業理念への共感を示す場合、共感していることを根拠づけるエピソードはほぼ同じになるため、応用することができますね。
ただ、似ている企業理念であっても、実はまったく異なる意味合いで使用しているということもあります。そのため、応用する際は企業理念の意味をしっかりと理解することが大切です。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る企業理念は熟読して企業の方針に賛同できるか考えよう
企業理念とは、その会社が事業を通して社会に何をもたらすかを示すものです。言ってみれば日本にとっての「憲法」に該当するものであり、そこを熟知してはじめて具体的な事業が構築され、社員は行動を起こします。
その「憲法」に賛同しかねるならば、入社後に責任を持って業務に携わり、行動するのは難しいでしょう。そうならないように、就職活動ではまず応募前に企業理念を熟読し、自分がその方針や考えに沿っていけるかどうかを確認しておくのが一般的です。
企業理念への共感=求める人物像ともマッチしている、と捉えよう
採用担当者は基本的に、企業理念について面接時に言及し共感を示した応募者が、企業が求める人物像に合致していると自己判断して応募してきたものと考えるでしょう。
つまり、志望動機で企業理念に触れるということは「御社の求める人物像はわかっています。そのうえで自分はやっていけると判断して応募しました」ということを、言外に示すことができるのです。
ウェブサイトに掲載されている企業理念の言葉に共感するだけではなく、理念に基づく社会活動をその会社がどのように実現させているかもよく調べて述べるようにしましょう。
実は結構難しい! 志望動機に企業理念を盛り込むデメリット
志望動機に企業理念を盛り込むデメリット
- ほかの学生と差別化しにくい
- 熱意が伝わりにくいことがある
- 使い回ししているのではないかと疑われることがある
企業理念を志望動機に盛り込む際はメリットがありますが、気を付けなければならないデメリットもあります。
安易に企業理念を盛り込むのではなく、しっかりとデメリットに目を通したうえで志望動機を作成していきましょう。
①ほかの学生と差別化しにくい
企業理念は企業ホームページ(HP)の目立つ場所に書いてあり、すぐに調べられますよね。そのため、「企業理念に共感した」という内容の志望動機は考えやすいので、多くの学生がそう伝えるのです。
つまり、企業理念への共感をただ伝えるだけでは、他の学生と差別化しにくいデメリットがあります。
採用担当者も「またこの志望動機か」と感じ、印象が薄くなってしまうと考えられます。
志望動機に企業理念を使う学生は非常に多いです。これは新卒でも転職でも同じような傾向にあるため、面接官は「またか」と感じかねません。企業理念に対する自分の意見の一ひねりが重要です。
②熱意が伝わりにくいことがある
単に志望動機に共感したというだけでは、業務への熱意や前向きさが感じられない印象にもなります。「企業理念に共感したので志望します」と、「リーダーシップという強みを活かせると感じたため志望します」という内容では、後者の方が業務への前向きさが感じられますよね。
また、繰り返しになりますが、企業理念は、企業HPなどを見るとすぐに調べられるものとなるため、単に企業理念への共感を伝えるだけでは、企業研究が浅いという印象を残してしまうことがあります。
特に同業他社の企業理念は似ていることが多いです。そのため、企業理念に共感した志望動機を伝えても、「他社でも良いのだろうな」という印象を残してしまうこともあります。
このように、企業理念への共感を示す志望動機は、内容を工夫しないと企業への熱意が伝わりづらい傾向にあるのです。
③使い回ししているのではないかと疑われることがある
企業理念のニュアンスが似ている企業は多いです。そのため、多くの企業で言える内容になることが多く、使い回しをしているのではないかと疑われることがあります。
特に同業他社の企業理念はニュアンスが似ていることが多く、採用担当者からは「同業界を受けるときはいつもこの志望動機を伝えているのだろう」と思われてしまう可能性があります。
また、企業理念への共感を示す志望動機は多くの学生が伝えるものであるため、「内定者の志望動機を真似したのかな」などと疑われてしまうかもしれません。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る企業理念への共感を重視する傾向が弱くなっていることに注意
正直なところ、企業の従業員すべてが自社の企業理念を熟知または納得しているとは限りません。
以前は創業者が在職中であるなど、影響力の強い人が社内にいれば朝礼で唱和するなどということもありました。
しかし、昨今ではそうした活動は若い人に好まれないため、熱心に企業理念を徹底させる企業も減ってきました。そのような会社で「企業理念に共感した」とアピールしても、肝心の面接官がそうではないケースもまれにあります。
企業理念への共感は、具体的に詳しく述べないと意味がない
また、企業理念はウェブサイトで誰でも手軽に調べられます。「ちょっと検索すればわかる」「CMで連呼している」ことだけを大げさに扱われても、本当にその企業のことを調べぬいたうえで志望してきたのか疑わしいですよね。その文言だけを面接で強調しても面接官を興ざめさせるかもしれません。
以上のことから、「企業理念の共感」が常に好印象をもたらすとは限りません。
もしそのことで何か言及したいのであれば、その会社が企業理念に示された内容をどのように事業で体現しているのかをよく調べ、その結果についてどう共感したかを詳しく述べる必要があります。
志望動機作成ツールを試してください
「志望動機がなかなか書けない……」と悩んでいませんか?自己分析や業界研究に時間がかかり、思うように進まない方も多いでしょう。
そんな時は「志望動機作成ツール」を活用しましょう。5つの質問に答えるだけで、あなたの強みや経験を活かした志望動機が簡単に完成します。
ぜひ活用して、効率の選考を突破しましょう。
5つの質問に答えるだけで、あなたの強み・経験を活かした志望動機が完成!
今すぐ志望動機を完成させる【無料】
(広告業界の場合)
志望動機に企業理念を盛り込むおすすめのケース
志望動機に企業理念を盛り込むおすすめのケース
- 企業理念に合致する経験が具体的にある
- 差別化できるエピソードがある
企業理念を志望動機に盛り込む場合は、デメリットを踏まえ、それを払拭できるケースに当てはまっているかを考える必要があります。
ここからは、デメリットを解消できるような、志望動機に企業理念を盛り込むおすすめのケースを解説します。自分がこの状況にあるかチェックして、企業理念を盛り込む志望動機を作成すべきか考えてみましょう。
①企業理念に合致する経験が具体的にある
企業理念への共感を示す際は、それを裏付ける具体的な経験があることが大切です。そうすることで、心から共感していることが伝わる、説得力のある内容になります。
企業理念は大きく分けて3つのパターンに分かれることが多いです。まずはここで解説する企業理念のパターンとマッチする具体的な経験があるかを思い出してみてくださいね。
よくある企業理念①「未来に向けて創造する、変化させる」とマッチする経験
未来に向けて創造したり、変化させるという内容の企業理念を取り入れている企業は多くあります。
たとえばファーストリテイリングの企業理念は、「服を変え、常識を変え、世界を変えていく」であり、つまり「未来を変化させる」という内容になっています。
この企業理念とマッチする経験としては、たとえば以下のような、果敢に挑戦して変化させたものが挙げられます。
よくある企業理念①「未来に向けて創造する、変化させる」とマッチする経験の例
- カフェのアルバイトで、接客のマニュアルの中で非効率に感じていたことを勇気を出して社員に提案し、受け入れられその課題を解決することができた
- これまで培ってきたプログラミングの知識を用いて、研究室を快適に過ごせるような掃除ロボットを開発した
- 被災地復興のボランティアに複数回参加し、被災前の状況に戻し、かつ未来につなげるための取り組みを精力的におこなった
よくある企業理念②「現在あるものや生活を幸せにする」とマッチする経験
変化を求めるのではなく、現在あるものや生活を良いものにする、幸せを作るといった企業理念もあります。
たとえばクックパッドは「毎日の料理を楽しみにする」という企業理念を掲げ、ユーザーが楽しく料理を作れるようになるメディアを中心に事業を展開しています。
こういった企業理念にマッチする経験として、たとえば以下のような日々の暮らしを充実させたり、支えた経験をアピールすると良いですね。
よくある企業理念②「現在あるものや生活を幸せにする」とマッチする経験の例
- 人々の日常生活を「食」の面から支えようと、両親がいないなどで食事に困っている子どもを対象にした配膳活動に積極的に参加した
- インテリアグッズを作成するアルバイトをおこない、顧客の日々の暮らしを彩り、感謝されることにやりがいを覚えた
- 大学でファッション雑誌を作るサークルで、安価ではあるものの情報量が豊富な雑誌を作成し、多くの人に愛読されうれしく思った
よくある企業理念③「企業のこだわりを表明する」とマッチする経験
商品やサービスの品質へのこだわりを見せる企業理念もあります。他社とは一味違うという強いメッセージが込められているものです。
たとえば永谷園は「味ひとすじ」という企業理念を掲げ、顧客に選ばれる商品開発へのこだわりを示しています。
このような企業理念への共感を示すならば、たとえば以下のような成果にこだわりぬいた経験を伝えると良いですね。
よくある企業理念③「企業のこだわりを表明する」とマッチする経験の例
- 体育会の部活動で、全国大会優勝という成果にこだわりぬき、厳しい練習にも耐えて見事に果たした
- 生物学科の研究で、サンプルが少なく、かつ過去に類似テーマで研究した人もおらず苦戦したが、必ず結果を出すことにこだわり、最後は教授に褒められるほどの成果を残すことができた
- これまで緩やかに活動する雰囲気があった映画サークルで、本格的な映画を制作しようと、映像技術を1から学び直し、かつ周囲を巻き込み全員が納得する映画を作り上げた
よくある企業理念のパターンとして、「何か大切なものを守る、育てる」というのもあります。
環境を保全する、平和を守る、子どもたちを守る、暮らしを守る、など。これは「変える」の逆ですが、変化よりも維持や保全を志向する業界や企業もあります。
②差別化できるエピソードがある
企業理念への共感を盛り込んだ志望動機を伝える学生は多いため、採用担当者から見れば「また企業理念に共感する志望動機か……」と思われてしまうことがありますが、差別化できるエピソードがあれば目を引くことができます。
ここからは、どのようなエピソードであれば差別化できるのか解説します。ここで解説するエピソードを持っている場合、企業理念への共感を示す志望動機を作成すると好印象につながります。
①企業の事業内容とのマッチ度が強い
企業は、企業理念に基づいてさまざまな事業を展開しています。たとえば新事業をおこなうときも、「企業理念に反するところはないか」を鑑みたうえで進めるのです。
そのため、事業内容とマッチしているエピソードを伝えると、企業理念ともマッチしていることを伝えられます。
たとえば、企業理念が「挑戦を止めない」のIT企業であり、新技術を駆使した商品を多数開発している場合、「研究でひるむことなく難しい技術に挑戦しロボットを開発した」などの経験がアピールできますね。
②珍しい
珍しいサークルで活動をしていた、普通の人が思いつかないような経験をした、普通の人ができないことを成し遂げたといった経験も採用担当者の目を引くことができます。
たとえば「挑戦を止めない」という企業理念の企業で、「カヤックだけで海外一周を試みた」という挑戦をアピールし共感を伝えれば、かなり印象に残ります。
面白い経験などは和む話題で良いように思いますが、就活の場ではその経験から何を学んだのか、どう今の自分を形成しているのかをアピールすることの方が重要です。話のトピックスに走りすぎないように注意してください。
③功績を残している
良い功績を残している経験も差別化になります。たとえば、習い事や部活動などで全国大会に出場した、企業とタイアップしたゼミ活動で表彰されたなどの経験です。
並大抵の努力では功績は残せないですよね。企業側も「入社後も努力して成績を残してくれそうだ」と好印象につながります。
ただ、目を引くためには多くの人が成しえない経験であることが大切です。たとえば「アルバイトでバイトリーダーに昇格した」というエピソードは、もちろん功績ですが、バイトリーダーの経験がある人はほかにも多くいることが考えられるため、インパクトはやや薄いです。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る企業理念の志望動機で強い印象を残すことは難しい
企業理念が志望動機に盛り込まれている場合、あまり目立つことはないと思います。
どの瞬間ということもなく、どういう文面だからということでもないのですが、書いてあること、言っていることに整合性があり、それが会社の方向としっくりくるのであれば無難、という印象です。
具体性のある企業理念は志望動機に盛り込むことが不可欠
とはいえ、ぜひ企業理念を志望動機に盛り込んでほしいケースがあります。それは、具体性のある企業理念を企業が掲げているときです。
個人的に印象に残っているのは、だいぶ昔のことですが、後輩からAmazonに入社したいと聞いた時に調べた、同社の企業理念です。
「地球上で最も顧客を大切にする企業」と聞いたときに、ここまで言い切る会社があるのかと思いましたが、志望動機にはきちんと反映させないとまずいだろう、とも思いました。
本気で人のために努力したことや知恵を振り絞ったことを体験で伝えていって無事合格したと聞きましたが、ある程度具体的な企業理念は、書類や面接全体の印象が理念にマッチしているかどうか、採否基準としても見られていると思います。
企業理念を志望動機に盛り込むための4ステップ
企業理念への共感を盛り込んだ志望動機はどのように作成したら良いのでしょうか。ここからは、その作り方を4ステップに分けて解説します。
何も準備せずエントリーシート(ES)にいきなり書いてしまう学生は多いですが、その場合途中で何を書けば良いかわからなくなったり、伝えたいことがわかりにくくなってしまったりします。
ここで解説するステップにのっとって準備をすることで、充実しわかりやすい志望動機が書けるようになるので、ぜひ参考にしてくださいね。
①企業理念の意味をかみ砕いて理解する
企業理念は、抽象的に書かれているものが多いです。たとえば永谷園の「味ひとすじ」は、一目見ただけではその真意を理解できる人は少ないと思います。
そこで、その企業理念は何を言い表しているのか、しっかりと説明できるようになるまで理解することが大切です。
企業理念の意味を深く理解する方法を解説するので、ぜひ参考にして、調べてみてくださいね。
企業理念の意味を深く理解しておくと、マッチングミスを避けることができます。企業理念とは企業の「性格」のようなものです。
どんなに良い人でも相性がよくなければ、信頼関係も成立しないように、良い会社であっても性格(企業理念)があわなければ働いていても満足できません。そうならないように企業理念が腹落ちするものかどうかを応募前にチェックしておきましょう。
企業理念の背景まで調べる
企業理念の背景は、企業HPなどで、企業理念の傍に掲載されていることが多いです。どのような思いや経緯で設置された企業理念なのか、その背景を調べてみましょう。
たとえば、永谷園の企業HPでは、「味ひとすじ」の企業理念は、目玉商品である「お茶づけ海苔」誕生時の思いと、ライバル社に打ち勝つためのブランド確立への熱意により掲げられたものと説明されています。
背景を知ることで、企業の熱量とともに理念をより理解することができるので、背景までしっかりとチェックしましょう。
企業理念が浸透している事業内容を調べる
事業は企業理念をもとに展開されていると解説しましたが、その事業内容を調べることも、企業理念を深く理解するのに効果的です。
たとえば「毎日の料理を楽しみにする」が企業理念のクックパッドでは、料理の知恵を発信するメディアや、食のトレンドを発信するメディア、料理の楽しみ方がわかる学習アプリなど、企業理念を実現するための事業が多数展開されています。
事業内容も企業HPを見ればすぐにわかるので、どのような点で企業理念が浸透しているのかを意識しつつ事業をチェックしてくださいね。
社員に企業理念にまつわるエピソードを聞く
企業理念の背景や事業内容は、企業HPでわかる、誰でもすぐにアクセスできる情報です。そのため、背景や事業を調べただけでは、志望動機をほかの学生と差別化するにはまだ不十分なことがあります。
そこで、その企業で働く社員に話を聞くことで、現場のリアルな情報など、独自性のある情報を得やすくなります。たとえば、「御社の企業理念は『毎日の料理を楽しみにする』ですが、企業理念が浸透されていると感じたご経験があればお聞きしたいです」などと、企業理念にまつわるエピソードを聞いてみましょう。
社員から話を聞くには、説明会の後に質問をしてみたり、OB・OG訪問や座談会、リクルーター面談などを活用してみてくださいね。
OB・OG訪問や座談会などどのように臨めば良いのかわからないという人は、以下の記事で解説しているので、参考にして準備しましょう。
OB・OG訪問
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
座談会
座談会とは? 質問例50選と本選考への活かし方を企業目線で解説
リクルーター面談
リクルーター面談の実態は? おすすめ逆質問30選と必須準備を解説
同業他社との相違点を見出す
その会社のことだけを調べても、真の理解につながらないことは多いです。そこで、同業他社との相違点を見つけ、理解を深める方法も効果的です。
たとえば社風や商品やサービス内容、顧客からの評判、売上ポートフォリオなど、たとえ同業界であってもまったく異なります。
それぞれの企業理念と、上記のような企業を構成する要素を比較したうえで、「企業理念の違いからどのような相違点が生まれているのか」を整理すると、企業理念への理解が深まります。
上記に挙げた企業の情報はすべて、それぞれの企業のHPで確認できますよ。
- 同業他社と企業理念が似ている場合は、どう違いを見出したら良いのでしょう?
企業の歴史と併せてチェックすることがポイント
企業の沿革を見てください。似ている企業でも、歴史には必ず違いが出ています。
個人も企業も、歴史や体験はそれぞれ固有のもので、成長の過程で必ず影響を受けているものです。遡れば創業者の個人的体験にまで行き着くこともあります。
インターンシップで企業理念の実態を探る
実際に働いてみることで、企業理念が企業に根ざしていることを実感できることがあります。インターンシップで企業の仕事を体験し、実態を探ってみましょう。
より効果的なのは、3か月以上の長期インターンに参加することです。特に、ベンチャー企業などであれば参加しやすく、「企業名 長期インターン」で検索して探してみましょう。
長期インターンをおこなっていない企業も多いですが、その場合短期のインターンであっても問題ありません。インターンで教わる、仕事に向かう姿勢や考え方などと企業理念を照らし合わせて、企業理念がその企業にどのように浸透しているのか調べてみましょう。
アドバイザーコメント
柴田 登子
プロフィールを見る企業理念が浸透している事業内容を調べることが重要
記事の中でも紹介されている、「企業理念が浸透している事業内容を調べる」ことを特におすすめします。
みなさんはおそらく、志望先企業の商品や事業展開について、情報収集をしていることでしょう。
また、業務上のことだけでなく、企業の社会貢献などに関する活動についてもチェックしているはずです。それらの集められたデータに関し、それぞれがどのように企業理念とマッチしているのかを紐づけていきます。
企業活動を調べることは目標を実行できているかの指標
この記事でも例に挙がっているの永谷園の場合だと、これまでの製品ラインナップやその歴史、実用新案や登録商標など、「味ひとすじ」といえる企業活動をどの程度おこなってきたかを確認するのです。
この作業で企業理念を詳細まで理解できるのはもちろんですが、企業理念が単なる文字だけの理想論ではなく、それにそって事業が展開できているかどうかの確認ができます。
つまり、企業として適切な目標設定とその実行ができているかを把握できるのです。企業理念で何を言っているか、という視点ももちろん大切ですが、企業理念を実行に移せているか、は就職先を選ぶうえで大切なポイントです。ぜひその浸透度を確認しておいてください。
インターンの参加時期に決まりはありません。大学2年生で参加を検討している人は、こちらの記事をチェックしてみてください。参加時の注意点や吸収すべきことがわかります。
関連記事
大学2年生もインターン参加が常識? 本選考が有利になるコツを解説
大学2年生のインターンは目的意識を持つことが重要です。この記事では2年生からインターンに参加するメリットデメリットや参加できるインターンの探し方、参加のためにやるべき事前準備などについてキャリアコンサルタントが解説します。
記事を読む
インターンシップ全般についての解説はこちらの記事でおこなっているので、ぜひチェックしてください。
関連記事
インターンは就活に不可欠? 8つのメリットと選び方を詳細解説
インターンは、効率的な企業研究とスキルアップが可能な、一石二鳥の就活対策です。まずはインターンに参加するメリットデメリットを押さえましょう。この記事ではインターンの探し方や選考対策、おすすめのインターンなどをキャリアコンサルタントと解説します。
記事を読む
②自己分析をして根底の価値観を見出す
企業理念について深く理解したら、今度は自分についても深く理解する必要があります。企業理念に共感するということは、企業の根底にある価値観に共感するということなので、学生も自身の価値観を見つけ出さなければなりません。
複数のエピソードを深掘りして共通項を見つける
根底にある価値観を見つけるには、幼少期からさかのぼった自分史を作成し、複数の出来事から共通項を見出しましょう。
自分史とは
自分自身の生涯の出来事を文章にして整理したもの。自分の歴史。
イラストの通り、勉強、趣味、部活動などイベントごとに、幼少期から現在それぞれで、考えたこと、それにともなう行動を整理しましょう。そのうえで共通する考え方を見出すと、価値観が浮かび上がってきます。
たとえば「アルバイトでは、バイト仲間や顧客が明るい気分でいられるように、進んで声を出して接客し盛り上げ、サークルでは皆が楽しいと思えるよういろいろな人に声をかけ幹事長として活動したな。周囲の人が明るく楽しくいてくれることに価値を見出しているのだろう」などと考えてみましょう。
自己分析をしたことがないという人はこちらの記事をチェックしてください。詳しいやり方を解説していますよ。
関連記事
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
自己分析は就活の明暗を分ける重要なポイント。自己分析をするメリットや自己分析のやり方、注意点などをキャリアコンサルタントが解説します。自分に合った自己分析方法を見つけて選考や企業選びに活かしましょう。
記事を読む
③自分の価値観と企業理念を結びつける
そして志望動機に盛り込むために、見つけた自分の価値観と企業の志望動機を結びつけます。
たとえば「周囲を明るく楽しくすることに価値を感じる」自分の価値観と「毎日の料理を楽しみにする」の企業理念を結び付け、「周囲を明るく楽しくすることに価値を感じており、『毎日の料理を楽しみにする』を企業理念に、ユーザーが楽しく一日一日を送れるよう工夫されている御社に共感し志望します」と伝えることができますね。
ただ、自分の価値観と企業理念がどうしてもマッチしないと感じる人もいるかもしれません。その場合は、思い切って別の企業を探すことも視野に入れると良いです。
企業理念は企業の根幹にある考え方なので、これにどうしてもマッチしないのであれば、そもそもその企業とのマッチ度が低いといえます。
自己分析の結果と企業理念が結びつかないケースはよくあります。結果をうやむやにせず、「なぜその会社に興味を持ったのか」というポイントから深掘りして、しっかりとマッチさせるようにしましょう。
④共通の価値観を活かしてどう貢献できるかを考える
価値観がマッチしているからといって、あなたが入社後活躍できるかはわからないため、採用の決め手にはなりません。そこで、志望動機では企業理念への共感を伝えたうえで、それを活かしどう貢献するかをアピールする必要があります。
たとえば「毎日の料理を楽しみにする」の企業理念に共感しているのであれば、「学生時代にマーケティングゼミで培った分析力を活かしてメディア開発に携わり、人々が『楽しい』と感じる瞬間を作り出せるよう貢献したい」などと伝えると、企業での活躍イメージが浮かびますよね。
自分の価値観を見出したエピソードから、入社後に活かせる強みやスキルを見つけ、企業に貢献できることを伝えましょう。
アドバイザーコメント
渡部 俊和
プロフィールを見る5つの観点で「その企業でなければならない」情報を集めよう
企業理念の志望動機は、特に、企業情報をしっかりと収集することが大切です。情報を集めるうえで、まず問いを立てることから始めましょう。適切な質問に沿って情報収集をする方がわかりやすいと思います。
➀なぜ会社が作られたか
➁なぜ会社が成長(存続)できているのか
③その事業は誰の役に立っているのか
④その会社がないとなぜ困るのか
⑤今後その会社(事業)はどのような可能性を持っているか
明確な答えが見つからない問いもあると思いますが、どこかでその企業でなければならない理由が見つかればいいと思います。
企業理念を体現していることを理解できるまで調べつくそう
先ほどのAmazonの例で言えば、「地球上で最も顧客を大切にする」ということの裏側には、「どの企業もAmazonほど顧客を大切にはしていないだろう」という信念も見えるのです。創業者のジェフ・ベゾスは両親から借りた30万ドルでガレージで事業をスタートし、銀行融資ではなく直接60人の投資家に会って資金を調達しました。
また、上場を果たした後も、自分の給料は6万ドルしか受け取らずアパートに住んでいたことも知られています。つまり私腹を肥やすことなく顧客のためにすべてをつぎ込んできた歴史があります。
「顧客第一」という企業は多いですが、ここまでそれを体現してきた企業はほとんどないはずです。その企業で価値観を共有できる仲間を探して採用しているのですから、そこを外してはいけない、というように考えてみてください。
志望動機で困っている人は
志望動機作成ツールが一番おすすめ!
「志望動機に何を書くべきか分からない......」そんな悩みを抱える就活生は多いです。
そんな人におすすめなのが無料の「志望動機作成ツール」です。5つの簡単な質問に答えるだけで、あなたの経験や強みをもとに志望動機の文章を作成します。
人事に響く志望動機がスムーズに作成できるので、限られた就活の時間を有効活用したい人におすすめです。
ツールを活用して、効率良く志望動機を完成させよう!
今すぐ志望動機を完成させる【無料】
(WEB業界の場合)
伝わりやすい順番に並べよう! 企業理念を盛り込む志望動機の構成
企業理念を盛り込む志望動機の構成
- 企業理念に共感していることを伝える
- 根拠となるエピソードを伝える
- 企業にどう貢献するか伝える
ここまでで、企業理念を盛り込む志望動機の材料をそろえることができました。ここからは、それを組み立てる構成方法を解説します。
実は、内容以上に伝え方が大切です。どんなに良い内容でもわかりにくい構成だと、採用担当者は「結局何を言いたいのだろう」と感じてしまい、吟味してくれないこともあります。
ここで解説する内容を参考に組み立てて、読ませる志望動機を作成していきましょう。
①企業理念に共感していることを伝える
まずは「私が御社を志望する理由は、『日常に幸せを作る』という企業理念に共感したためです」などと結論を述べましょう。
結論から伝える方法はPREP法と呼ばれており、ビジネスにおける基本的なコミュニケーション法とされています。
PREP法とは
結論(Point)、理由(Reason)、具体例(Example)、結論の頭文字をとった、この順番で話を展開するフレームワーク
結論から伝えず、たとえば「私は学生時代にアルバイトをおこない……」とエピソードなどから伝えてしまうと、採用担当者は「この話はどこにいきつくのだろう」と疑問を持ったまま話を聞くことになります。
先に結論から述べられている志望動機については、先に答えを聞いている状態なので、その過程について説明を受けて、すんなりと聞くことができます。話の途中で多少つまずいてしまったとしても問題はなく、印象は良いです。
志望動機の書き出しの作り方は、こちらの記事で詳しく解説しているので参考にしてくださいね。
関連記事
例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法
志望動機の書き出しは、志望動機全体を印象付ける大事な部分です。書き出しのコツは「本気度」を伝えること。書き出しの基本的な考え方や高評価を得るコツ、やりがちな失敗についてキャリアコンサルタントとともに解説します。そのまま使える便利なフォーマットも紹介しているので、参考にしてください。
記事を読む
②根拠となるエピソードを伝える
次に、企業理念に共感していることの根拠となるエピソードを伝えましょう。先ほど、自己分析をして企業の価値観に共感できる価値観を見つけようと解説しました。そこで、いくつかのエピソードから、共通項を見出したと思います。
その際に見つけたエピソードを、企業理念に共感する根拠として説明しましょう。
ここでポイントなのは、具体的に伝えることです。「80名規模の卓球サークルで……」「〇〇ハンバーガーでアルバイトをした際に……」など、数字や固有名詞を使って伝えることがコツですよ。
エピソードを盛り込むときは「それを聞いた人が頭の中で再現ドラマのシーンを思い浮かべる」ことができるようにしましょう。つまり、イメージが思い浮かびやすいように、状況や設定を端的な単語で伝え、しっかり場面設定をするのです。
③企業にどう貢献するか伝える
最後に、企業理念に共感し企業にどう貢献するかを伝えます。企業理念への共感を示すだけでは「この学生を採用したい」と企業側に思ってもらうには不十分です。
自分の価値観を見出したエピソードから、入社後に活かせる強みやスキルを見出し、企業に貢献したい旨を伝えます。たとえば、「学生時代にアルバイトで培った「目の前にいる人を幸せな気持ちにするコミュニケーション力」を活かして、人々の日常の幸せづくりに貢献したいです」などと締めると良いです。
企業理念への共感だけを伝える志望動機の場合、「熱意がない」と思われてしまいますが、最後に企業に貢献したい意思を伝えることで、業務への前向きな姿勢をアピールできます。
志望動機の締め方はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
関連記事
志望動機の締めくくり例文13選! そのまま使えるテンプレも紹介
志望動機は締めくくりが大変重要であり、全体の印象を左右します。志望動機の締めくくりの基本ルールをと伝えるべき内容を押さえましょう。この記事ではキャリアコンサルタントと、すぐに使える便利なテンプレートや例文も併せて解説するので、参考にして選考を突破しましょう。
記事を読む
特別な動機がなくても大丈夫!
ツールを使えば魅力的な志望動機が作れます
「第一志望以外の志望動機が思い浮かばない……」と感じたことはありませんか?そんな時にぜひ活用してほしいのが「志望動機作成ツール」です。
簡単な質問に答えるだけで、特別な動機がなくても採用したいと思われる志望動機が簡単に作成できます。
志望動機で困ったら、まずはツールを活用してみましょう。
(人材業界の場合)
志望動機に企業理念を盛り込むときの注意点
志望動機に企業理念を盛り込むときの注意点
- 共感したという事実だけを伝えない
- 他社でも言える内容にしない
- 一字一句正確に引用する
- 企業理念の意味を正確にくみ取る
志望動機に企業理念を盛り込む際に、ついやりがちな失敗があります。
ここからは、志望動機に企業理念を盛り込むときの注意点を解説します。最低限ここで解説している観点に注意して、当てはまる部分がないか確認しましょう。
①共感したという事実だけを伝えない
繰り返しになりますが、企業は「企業理念に共感した」という事実だけでは「ほかの学生からもよく聞くな」「企業研究をあまりしていないのかも」などのマイナスな印象になりかねません。
そこで、共感するに至ったエピソードを伝えたり、「御社の〇〇様からお聞きし、企業理念を強く意識し皆様が活動されていることを知りました」などと、企業研究をしっかりとおこなっていることをアピールすることが大切です。
企業理念への共感を伝える志望動機は、エピソードの差別化や具体性により採用担当者を惹きつけることが不可欠なので、共感したという事実だけを伝えないようにしましょう。
②他社でも言える内容にしない
企業理念への共感を示した志望動機は使い回しを疑われやすいと解説しました。そこで、他社でも言えるような内容にしないことが大切です。
「御社の〇〇という企業理念に共感し志望します」の〇〇の部分だけ言い換える人もいますが、これはすぐに見抜かれます。
企業理念を深く理解するために、社員に聞いたり事業内容との関連性を見出したりすることが大切だと解説しましたが、そこで調べた内容を活かしましょう。
たとえば「『毎日の料理を楽しみにする』の企業理念を実現するために実際にユーザーを楽しませるメディアを複数展開され、多くのファンをつけているところに大変魅力を感じました」と企業理念に事業内容を関連付けて伝えると、その企業ならではの内容になります。
オリジナリティのある内容にするために、理念を具体的な行動に置き換えるとどのようになるか考えてみてください。
漠然と共感されるよりは、具体的な行動や事実で言われるほうが説得力があります。企業研究のレベルもわかるので関心や意欲の度合いも伝えることができます。
③一字一句正確に引用する
特に書類選考のときに注意したいのは、企業理念を引用する際に、一字一句正確に写すことです。企業理念は、たとえば当て字を使っていたり、あえてカタカナを使っていたり、常用漢字ではない字を使っていたりすることがあります。
企業理念には、企業のこだわり、思い入れが詰められています。それを誤って引用してしまうと、その企業への熱意が疑われたり、そもそも社会人としての常識がないなどと思われてしまうかもしれません。
企業理念を引用する際は、常に企業HPなどからコピー&ペーストをすると間違いがないのでおすすめです。手書きの際は一字一句照らし合わせながら書いてくださいね。
企業理念が正確に引用されていないと、企業側としては、「企業研究をきちんとしてこなかった」「自社に入社したいという熱意が感じられない」という印象につながります。
④企業理念の意味を正確にくみ取る
企業理念は抽象的なものが多いので、つい自分なりに解釈をしてしまいがちですが、そうではなく企業がいわんとしていることを正確に汲み取ることも大切です。
似ている企業理念であっても、企業理念が設置された背景や事業内容から、その意図が違うことを見出すことができます。
たとえばメルカリは「新たな価値を生みだす世界的なマーケットプレイスを創る」、リクルートは「私たちは、新しい価値の創造を通じ、社会からの期待に応え、一人ひとりが輝く豊かな世界の実現を目指す」と企業理念が似ていますが、メルカリは社会の発展を目指しているのに対し、リクルートは一人ひとりが自分らしい人生を歩むことを目指すといったように、意味がまったく異なります。
志望動機が思いつかない人は、ツールを使うのが一番オススメ
・業界・職種ごとの志望動機がわからない人
・アルバイトやゼミで忙しい人
企業理念を盛り込む志望動機の例文9選
企業理念を盛り込む志望動機の例文9選
では、具体的にどのような志望動機を作成すれば良いのか、その例を見ていきましょう。ここでは、企業理念の3つのタイプ別に3つずつ、合わせて9選例文を紹介します。
自分が受ける企業に近いものを確認し、ぜひ参考にしてくださいね。
未来に向けて創造する、もしくは変化させる企業理念の例文①(通信業界)
通信業界
私は、御社の「通信で世界を変える」という企業理念から、変革を恐れない姿勢を感じ、志望します。
私は学生時代通信業界の長期インターンシップに参加していました。営業職としての参加でしたが、アルバイトではなくインターンシップだからこそ、しっかりとスキルをつけて意味のあるものにしたいと感じ、何事も恐れないことを意識して取り組んでいました。
その姿勢を社員から評価してもらい、大口顧客を担当することになりました。そこでは、部分的にその会社のシステムを取り入れていたのですが、「もはやすべての工程に自社システムを取り入れた方が顧客のためになるのでは」と感じ、大規模なシステム変更を提案しました。
その顧客からの信頼を失うと、その企業にとって大きな損失となるため慎重におこなわなければなりませんでしたが、綿密なコミュニケーションを取り、無事にシステム変更と百万円規模の売り上げを達成することができました。
この経験から、大きな挑戦には必ず不安がつきものですが、それを恐れず挑めばリターンも大きいと学びました。そして将来も物怖じせずに変革に挑戦できる企業で働きたいと感じました。そこで、社員の〇〇様から「あなたなら自社で活躍できると思う」といっていただいたのもあり、御社に惹かれています。
私がインターンで発揮したコミュニケーション能力を活かしつつ、御社の一員となり、通信で世界を変えるための挑戦をして貢献したいです。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
通信業界への志望動機で、企業に近い経験をアピールできています。ただ、企業理念の示す規模が大きければ大きいほど、既存の概念の範囲に収まる経験をアピールしてもしっくりこないことがあることには注意が必要です。
この経験の場合、システム変更は通信業界で決して珍しいことではないため、「通信で世界を変える」ことに合致するかというと、そうではないと捉えられる恐れがあります。
経験自体は価値があるので、無理に企業理念に紐づけてアピールしなくても良いかもしれませんね。
IT業界の志望動機の作り方は、こちらの記事で詳しく解説しているので、併せて参考にしてくださいね。
関連記事
IT業界の受かる志望動機の書き方|職種別の例文10選も紹介
IT業界は5業種に分かれ、それぞれに特化した志望動機の作成が必要です。キャリアコンサルタントが業種・職種別の例文を交えながら、IT業界の志望動機を解説。IT業界の知識を押さえて、受かる志望動機を作成し、選考を突破していきましょう。
記事を読む
こちらの記事では通信業界の志望動機の書き方についてより詳しくまとめているので参考にしてみてください。
関連記事
例文6選|通信業界の志望動機を書くコツと業界理解を深める方法
通信業界の志望動機を書くときは、目指す職種ややりたいことを明確にすると具体的になります。この記事では、通信業界の志望動機を書く方法や業界が持つトレンドをキャリアコンサルタントと解説します。通信業界の志望動機に悩む人は、ぜひ参考にしてください。
記事を読む
企業に刺さる志望動機は、AI作成ツールを試してください
「企業に伝わる志望動機ってどうやって書くの…?」そんな悩みはありませんか?
「志望動機作成ツール」では、AIがあなたの思いや強みを文章に落とし込み、選考に強い志望動機を作成します。
面接官の心に響く内容を準備し、次のステップに進む準備を整えましょう!
未来に向けて創造する、もしくは変化させる企業理念の例文②(人材業界)
人材業界
私は御社の「一人ひとりが輝ける新たな社会を作る」という企業理念に共感し、志望します。
私は学生時代水泳教室のインストラクターのアルバイトをしていました。そこで社員の方と一人ひとり順番に水泳を教えていたのですが、皆レベルアップしているようにはあまり感じられませんでした。
水泳教室はレベル別に分かれてしましたが、だからといって一人ひとりに合った指導ができていないのではないかと感じ、泳ぐ生徒の横で一人ひとりの癖を見抜きアドバイスするということを心掛けました。すると、全体のレベルが上がっていき、初級レベルの生徒は8割中級に上がることができ、大変やりがいを感じました。
この経験から、将来も一方的でなく、一人ひとりと向き合い、成長を手伝えるような仕事をしたいと考えました。御社は企業理念の実現のため、一人の応募者に対して懇切丁寧な指導をするサポート体制があると伺っています。
また、応募者の満足度も高く、そのような環境で、人々が輝ける社会を作るために、一人ひとりに向き合う力を発揮し貢献したいです。
経験の内容と企業理念の方向は近いと思います。初級の8割が中級に上がるというのがどのくらいのレベルなのかわかると良いですね。
また、個人的な話でまとめていますが、全体の改善になったのであればそれを結論に入れるよう工夫するとさらに良くなります。
人材業界に興味がある人は、こちらの記事も併せて参考にしましょう。企業理念に限らず、志望動機の作り方を解説しています。
関連記事
例文6選|人材業界の志望動機を作る3ステップとやりがちなNG例
人材業界の志望動機は業界理解を深め、特徴を押さえて作成することが重要です。この記事では人材業界の志望動機に盛り込むべき内容をOK例文・NG例文を交えてキャリアコンサルタントが解説します。志望動機で一歩リードして選考を突破してください。
記事を読む
未来に向けて創造する、もしくは変化させる企業理念の例文③(保険業界)
保険業界
私が御社を志望する理由は、「不断の挑戦」の企業理念に強く惹かれたためです。
私は物流会社のコールセンターでアルバイトをしていましたが、苦情が多く大変忙しい会社で、アルバイトも社員の方も疲弊していました。アルバイトはどんどん辞めている人が多く、この環境を変えるべきではないかと感じ、社員に「①対応のマニュアル化」と「②関連会社との報告・連絡・相談」を提案しました。
①は、マニュアルがない中、慣れないアルバイトが対応し苦情につながっていたものがあったことを踏まえ提案しました。
②は、物流会社の苦情の中には商品内容に関するものもあったため、本来はこちらで受ける必要がないものであり、そのような案件の連携を提案しました。
その結果、①②両方とも受け入れてもらうことができ、状況を改善することができました。社員からは、「あなたのおかげで状況が良くなった」といっていただき、またアルバイトの離職率も10%改善されました。
このように、将来も課題を解決するために状況を変化させ、心地良い環境を作り出したいと感じ、保険ビジネスを軸にさまざまな事業に挑戦される御社に魅力を感じました。
加えて、御社のインターンでは「まずやってみよう」という姿勢で、社員の方が私の意見を受け入れてくださり、このような環境で働きたいと感じ、志望します。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
志望動機が結論から述べられており、自己アピールにつながる経験のところまでは非常に良い志望動機の内容です。結語の部分の「このような~」という部分を、企業理念の「不断の挑戦」と置き換えると内容が締まります。
現在あるものや生活を幸せにする企業理念の例文①(食品業界)
食品業界
私は御社の「毎日の食事に幸せをもたらす」の企業理念に惹かれ志望します。
私は幼いころから両親が共働きで、常に部屋で1人で食事をしていました。学校で友人と食べる食事は美味しいのに、家で1人で食べる食事はまったく味がせず、寂しい思いをしていました。
しかし、ある日御社の「ぱっとお惣菜」を食べた時に、手作りのような温かさがある商品に出会い、以後ずっと一人の食事を支えていただきました。
私は1日を支える食事が、人々の幸せを支える何より大切なものだと考えており、食事から幸せを作り出す企業理念の実現のため、人々の幸せを追求した商品展開をされている御社に強く惹かれています。
御社への愛情は誰にも負けないと自負しており、営業部や広告部に所属して、御社の商品の魅力を広げ貢献したいです。
昔からの経験を用いて熱意をアピールできています。一人の食事で「ぱっとお惣菜」を食べたら、なぜ「毎日の食事が幸せ」になるのかや、「手作りのような温かさ」といった表現を具体的にするとなお良いです。
たとえば「家庭で用意される食事のように薄味で体に優しいので、つい田舎の祖母を思い出す」など、製品に対してどのような印象を持ったのか、イメージしやすい表現を心掛けるとより良くなりますよ。
現在あるものや生活を幸せにする企業理念の例文②(エンターテインメント業界)
エンターテインメント業界
私は御社の企業理念である「自由な発想をもとに夢・感動・やすらぎを提供する」に強く惹かれ志望します。
私は学生時代個人経営のカフェでアルバイトをしていました。もともと近所の人もあまり立ち寄らないような小規模のカフェでしたが、コーヒーもケーキもこだわりぬいて作っているため、多くの人に知ってほしいと感じました。
そこで、人々にとって居心地の良い環境にするにはどうしたら良いかと考え、「そのカフェにいる間は現実を忘れられるような空間にしてはどうか」と店長に提案しました。そして受け入れてもらい、香りやペイントを工夫し、リゾート感を演出するよう店長と協力してインテリアをコーディネートしました。
すると半年後には売上が30%ほど増え、大変やりがいを感じ、人々にとってやすらぎを提供できるような仕事をしたいと考えるようになりました。
御社は企業理念の実現のために、ロマンがあり、かつ心が安らぐサービスを提供されています。さらに、御社の〇〇様から「社員の個性は強いが、全員が、顧客が現実を忘れられるような空間を作り出したいという強い意志がある」と伺い、強く惹かれました。
私がアルバイトで発揮した発想力を活かし、御社に入社して、顧客がやすらぐことのできる空間を作り出したいです。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
企業理念を踏まえ、かつ自分の発想力の強みもアピールできています。
ただ、顧客が現実を忘れられるような、安らぎを提供できるような、という表現が繰り返し出てきますが、言葉は同じでも、社員の言葉と自分の発想が示すものが異なる可能性があるため、言葉の意味をうまく消化できているかはチェックしておきましょう。
現在あるものや生活を幸せにする企業理念の例文③(飲食業界)
飲食業界
私は御社の「人のため、正しく仲良く」との企業理念を設定されている御社に惹かれ、志望します。
私は介護施設でのボランティアを3年間続けていました。最初のうちは仕事の多さに手一杯になっていましたが、「相手の目線に立つ」ということと、ボランティアは皆ライバルではなく仲間だということを意識すると、自然と相手を思いやる風潮が生まれ、温かい環境に居心地の良さを感じていました。
将来も、顧客や社員同士思いやり、第一に温かさを重視する企業に入社したいと考え、人としての正しさを追求しつつも常に相手のためを思いやる理念を掲げる御社に惹かれました。
OB・OG訪問を5名の方にさせていただきましたが、皆さん口をそろえて「温かい人しかいない」とおっしゃっていたため、そのような社風の御社に強く惹かれ志望します。
企業理念に合った自分の経験を志望動機で展開しており、良い内容の志望動機です。またOB・OG訪問についても、5名という人数を伝えて社風をヒアリングしている点が企業側から評価が高くなると思います。
企業のこだわりを表明する企業理念の例文①(広告業界)
広告業界
私が御社を志望する理由は、企業理念の「ひねり出したもの、それは答えではない。それをさらにひねり出さなければならない」に惹かれたためです。
私はバンドネオンという楽器を演奏するサークルに所属しており、週3回の活動日にかかわらず、「一度始めたものは納得がつくまで極めたい」との考えから毎朝・晩個人練習を怠りませんでした。
その結果、アマチュアコンテストで全国4位を飾ることができ、やりがいを感じました。将来も、一つのことにこだわりぬける環境で仕事をしたいと考えたところ、上記の企業理念を掲げる御社に出会い強く惹かれました。
御社は、AIを活用した企業のデジタルトランスフォーメーションを支援するために、四半期という短い期間で顧客に支持されるサービスを多数作りだしています。企業理念の実現のため、品質にこだわりつつ、ハイスピードで成長を遂げる御社で、こだわりぬく姿勢を活かし貢献したいです。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
バンドネオンというあまり一般的ではない楽器を極めたことに、企業理念に通じる「こだわり」を感じます。また、自身が志望先企業に対し、どのような点に「こだわり」を見出したのかを自分の経験と紐づけながら述べられていて良いですね。
企業のこだわりを表明する企業理念の例文②(小売業界)
小売業界
私が御社を志望する理由は、「何があっても『顧客最優先』」を企業理念として掲げられている点に惹かれたためです。
私は以前通信業界のマーケティング職の長期インターンシップに参加しましたが、利益を上げることを優先すると、結果的にまったく売り上げにつながらないということを理解しました。たとえば、富裕層がターゲットの際、利益の出やすい高額商品を前面に押し出す広告を作っても、まったく効果はありませんでした。
そうではなく、顧客が何を求めているのかを知り、それに地道に答えることがファンを作る近道だと学びました。たとえば、顧客のニーズを改めて探り、利益は出ないもののマッサージチェア利用サービスも始めたところ、ファンが集まり、やがて全体の売り上げ5%アップにつながりました。
顧客あってのビジネスだと感じ、仕事をするうえでは顧客の目線を何より大切にし、答える必要があると感じました。そこで、その姿勢を貫く御社に惹かれました。
OB・OG訪問をする中で、御社は顧客の意思を汲み取り対応するために、あえて接客マニュアルを細かく設定していないと伺っています。そのような顧客最優先主義を徹底される御社で、顧客目線でニーズを探る力を活かして貢献したいです。
長期インターンシップの経験を踏まえてアピールできています。
ただ、顧客の意思をくみ取ることと接客マニュアルを細かく設定しない、との間には大事なことがあるはずですし、利益が出ないサービスで売り上げが上がることの間にも大事なことがあると思うので、段階を踏んで丁寧に説明できるとより良いですね。
企業のこだわりを表明する企業理念の例文③(鉄鋼業界)
鉄鋼業界
私が御社を志望する理由は、「必要なときに、必要なものを、必要な人に」の企業理念に共感したためです。
私は居酒屋チェーン店でアルバイトリーダーをしていました。かなり客数が多い店でしたが、まずは顧客に呼ばれたらすぐに駆けつけ、必要なものを聞き、最も効率的な道順で提供するということを徹底していました。これは基本的なことだと思いますが、責任感を持っておこなったことで、店長からも顧客からも信頼してもらいました。
アルバイトリーダーになってからは、それぞれのアルバイトができる業務に合わせて、必要なときに必要なものを、必要な人に任せ、効率よく回すよう心掛けていました。
もちろん一人ひとりに丁寧に向き合ったうえで、必要なときに必要なものを必ず提供する存在というのは、大きな信頼を寄せられるものではないかと実感しています。
御社は上記の企業理念を掲げられ、この姿勢を貫いているところに大変共感し強く惹かれました。特に、顧客を安心させるスムーズな商品提供形態には、企業理念の実現を実感し、このような環境で働きたいと考えています。
御社に入社後は、必要なときに必要なものを必要な人に提供できる、柔軟な計画力を活かして貢献したいです。
※AI志望動機作成ツール
選考通過率の高い志望動機をつくりたい人は「AI志望動機作成ツール」を活用しましょう!
企業理念にあわせた、自己アピールの経験を述べており、良い志望動機だと思います。また企業理念に自分なりの理解を加えているので、企業理念を深堀りして、ずれがないかを調べておくと良いです。
企業理念以外の志望動機も作りたいという人は、こちらの記事を参考にしてくださいね。志望動機の作り方を基本から解説しています。
ES
例文12選|受かる志望動機をエントリーシートに書く4つのステップ
面接
面接の志望動機の答え方を10例文で解説! 書類と同じ対策はNG
企業理念に志望動機を入れるなら慎重に! 差別化と具体性で惹きつけ選考を通過しよう
志望動機で企業理念への共感を示す学生は多いです。そのため、その題材でアピールするならば、差別化すること、具体性を持たせることを意識し、工夫する必要があります。
企業理念は企業の根幹にある価値観なので、共感していることがしっかりと伝われば、深いマッチ度を伝えることができます。記事を参考に効果的なアピールをおこない、選考を突破しましょう。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る企業理念の志望動機はストーリーを整理して伝えることが大切
志望動機に企業理念を選定する学生は非常に多いです。
この「企業理念」を志望動機に盛り込もうと考える学生の皆さんは、企業理念の深堀り=企業研究と、自分がなぜその企業理念を選んだのか? というストーリーをきちんと整理してから志望動機の作成に臨むようにしてください。
差別化を図るためには、あなた自身が経験したことを盛り込むことがポイントです。
選んだ企業理念が他の学生と一緒であったとしても、経験はあなたのオリジナルなもののはずです。
根拠となるオリジナルなエピソードを踏まえ自信を持って伝えよう
この経験から志望動機に至った理由をブラッシュアップしながら、企業研究を実施し、自分の強みや就職したいという熱意を乗せ、志望動機にすることで他の学生と大きな差別化を図ってください。
自分の経験が他の学生と似通っていそうで、内容に自信がないと思うかもしれませんが、同じ経験をしたとしても個々の感じ方は変わってきます。
自分自身に自信を持ち、企業理念に合った志望動機を語れるよう十分に準備して就活に臨むようにしてください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/2級キャリアコンサルティング技能士
Takako Shibata〇製造業を中心とした大手~中小企業において、従業員のキャリア形成や職場の課題改善を支援。若者自立支援センター埼玉や、公共職業訓練校での就職支援もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/合同会社渡部俊和事務所代表
Toshikazu Watanabe〇会社員時代は人事部。独立後は大学で就職支援を実施する他、企業アドバイザーも経験。採用・媒体・応募者の全ての立場で就職に携わり、3万人以上のコンサルティングの実績
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
プロフィール詳細