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薬学部卒の就職はどのくらい難しいのでしょうか?
薬学部に所属している大学3年生です。今は薬剤師試験の勉強を優先したいので就活はまだ始めていないのですが、ほかの学部の友人はもう就活を始めていて、自分だけ出遅れているのではと不安です。
薬学部は、自分のように国家試験が終わってから就活を始める人も多いと思うのですが、それだとやはり就職は難しいのでしょうか? 薬学部の人の就職のハードルがどのくらいなのか教えてください。
ちなみに、薬剤師の資格を無事に取得できれば、就職を有利に進められるものなのでしょうか?
薬局のような場所以外でこの資格は活かせる働き方があまり思い浮かばないので、薬学部出身者の就職先の選択肢についてもアドバイスいただけると嬉しいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
薬剤師と一般企業で難易度は変わるが大手は競争率が上がる
薬学部の就活は、薬剤師になるか、そうでないかで就活の難易度は大きく変わってきます。
薬剤師になる場合、調剤薬局やドラッグストアでは人手不足が深刻であるため、内定まで短期で就活が終わることが多いです。
極端な例だと、最短1日で内定を獲得した学生もいました。大体が数日~2週間ほどで内定獲得に至るため、薬剤師国家試験後でも間に合う可能性はあります。もちろん人気の高い大手は難易度や競争率はグッと上がります。
周りを頼りながらスケジュール管理をしていこう
一方、薬剤師以外、一般企業に就職する場合は一般の就活生と同じスケジュールとなるため、事前の準備が必要不可欠です。また、就活をしながら長期間の実習もこなしていく必要があるため、一般の就活生以上に計画性と効率性が求められます。
実際、これまでコーチングをしてきた薬学部生は、専門が近い製薬企業に就職するケースが多いです。外資の研究職からMR、医療機器メーカーの総合職などがいました。
また、製薬以外だとコンサル、メーカー、金融、IT、あるいは公務員など業界問わず内定を獲得できています。
一般の就活生以上にスケジュール管理が大変なため、多くの人を頼りながら効率的に就活をすることによって、難易度は変えていけるでしょう。
就活の開始タイミング次第で難易度を調整できる
薬剤師国家試験に合格すると、薬学部卒業生の就職活動は比較的スムーズに進む傾向があります。
その背景には、調剤薬局や病院、ドラッグストアなど幅広い分野で薬剤師のニーズが高まっていることが挙げられます。特に、地域によっては薬剤師の不足が続いている現場も多く、資格取得後は就職の選択肢が豊富です。
ただし、国家試験直後から就職活動を始める場合、選考や面接の時期が重なるため、面接準備や企業研究に十分な時間を割きにくい状況も考えられます。
そのため、試験勉強と並行して企業説明会やオンラインセミナーに積極的に参加し、業界の職場環境や業務内容について早めに情報収集しておくことが重要です。
また、薬剤師として活躍できるフィールドは年々拡大しており、調剤薬局だけでなく、製薬企業の品質管理部門や臨床開発、薬事申請、大学や公的研究機関の研究職、保険薬局のマネジメント職、ヘルスケアベンチャーでのコンサルティング職など多様な選択肢があります。
それぞれの分野で求められるスキルやキャリアパスは異なるため、自分が患者さんとの直接対話を重視したいのか、研究やデータ解析に携わりたいのかといった志向を早めに自己分析し、インターンやOB訪問を通じて具体的な仕事内容を把握しておくことで、就職後のミスマッチを防ぐことができます。
早めの就活準備でアピールポイントを整えておこう
国家試験合格後は、薬剤師という強みを活かしながら、社会人基礎力やコミュニケーション能力、ITツールの活用スキルなどをアピールすることで、さらに差別化が図れます。
特に、電子カルテや薬歴管理システムの操作経験、複数施設をまたいだ調剤連携の仕組みを理解していることは、病院薬剤師や大手チェーン薬局で高く評価されるポイントです。
試験終了後に慌てて準備を始めるのではなく、早い段階から業界研究を進め、志望先の業務内容や職場文化に合わせて自己PRを練り上げることが、薬学部卒業生の就職活動を成功に導くためのポイントととらえましょう。
薬学部卒におすすめの就職先は以下の記事で解説しています。「薬学部で学んだことを活かしたい」「どのようにして仕事を選べば良いかわからない」と悩む薬学部出身の人はぜひ参考にしてください。
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