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音楽にかかわる仕事で裏方の職種にはどんなものがありますか?

私は、聴くのも歌うのも大好きで、ゆくゆくは音楽にかかわる仕事に携わりたいと思っています。音楽制作やライブ運営などには、多くの裏方が存在すると思うのですが、具体的にどんな裏方の職種があるのでしょうか?

楽曲制作やアーティストとしての働き方は才能や運も必要だと思うので、裏方として音楽とずっとかかわっていきたいのですが、裏方の仕事でも音楽の専門知識などは求められるでしょうか?

音楽業界の裏方の具体的な種類や、就職時に求められること、必要な対策などについてアドバイスよろしくお願いします。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/コラボレーター代表

板谷 侑香里

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音楽業界の裏方として活躍するには支える力と専門性がカギ

音楽業界の裏方の職種は幅広く存在しています。

音楽ディレクターという楽曲制作の進行管理をおこなう役目、ミキシングやマスタリングエンジニアという音の最終調整や仕上げをおこなう役割は音楽の専門知識が必要な分野です。

PAと呼ばれる音響機材の調整やオペレーションをおこなうスタッフや楽器の運搬、調整、管理をおこなう楽器のスタッフも耳の良さや音楽の知識が必要になります。

アーティストの発掘や育成をしている役割やスケジュール調整や現場対応、交渉全般を担うマネージャー、ライブや企画全般を取り仕切るオーガナイザーという職業もあります。

さらにライブ演出の照明を担う照明のスタッフや、著作権の管理などをおこなう音楽出版関連のスタッフも、音楽関係の仕事です。

職種ごとの役割と求められる力を理解し、自分に合った道を明確にしよう

スケジュール管理や段取りのできる力、さまざまな役割の人とチームでおこなう業務も多いため、柔軟な調整ができる交渉力や調整力が求められます。

音楽フェスティバルやライブ運営のスタッフなどを実際に経験することで、音楽業界の裏方のなかでも具体的にどんな役割が良いのか明確にできるのではないでしょうか。

キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

瀧本博史

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音楽業界の裏方では技術職と制作職の2軸でキャリアを築ける

音楽業界の裏方には、大きく分けて制作、配信・宣伝、運営・制作補助の3つの領域があります。

ただし、実際の現場ではA&R(アーティスト&レパートリー)、マネジメント、プロダクション、プロモーションなど、さらに細分化された役割や職種が存在することも多いです。

制作面では、レコーディングエンジニアやミキシング・マスタリングエンジニアが代表的です。

エンジニアはマイクの選定から音質調整、音のバランス作りまでを担い、クリエイターのアイデアを音として具現化します。

さらに、作曲家や編曲家をサポートする打ち込みオペレーターやシンセプログラマーも、特にポップスやエレクトロニック系の制作現場では重要な役割を果たします。

なお、近年は作曲家自身がDAW(デジタル・オーディオ・ワークステーション)を使い、打ち込みやシンセプログラミングをおこなうケースも増えている傾向です。

これらの職種では、音響学や音楽理論、DAWの操作スキルが求められます。配信・宣伝の分野では、プロモーションプランナーやマーケター、PRディレクターなどが活躍します。

新曲リリース時のSNSキャンペーン立案や、音楽メディアへのリリース配信、アーティストブランド構築など、デジタルマーケティングの知見を活かして音楽をリスナーに届ける役割です。

特に大手レーベルやデジタルプロモーションを重視する現場では、KPI(重要業績評価指標)の設定や分析が求められることもあります。

中小規模の事務所やインディーズでは、これらの業務を兼任したり、外部委託する場合も多いです。

音楽業界特有のトレンドをキャッチする感度やデータリテラシー、クリエイティブチームとの連携力が重要です。

ライブ運営に関しては、ステージマネージャーやツアーマネージャー、ライティング・サウンドエンジニア、バックラインエンジニア(ローディー)など、さまざまなスタッフがかかわります。

ステージマネージャーは演出と進行の司令塔、ツアーマネージャーは旅程管理や会場交渉、アーティストケアまで幅広く担当します。

PAエンジニア(サウンドエンジニア)や照明スタッフ(ライティングオペレーター、照明ディレクターなど)は、ライブの臨場感を左右する技術職であり、音響学や照明機材の専門知識が求められます。

現場によっては呼称や役割分担が異なる場合もあると覚えておきましょう。

どの職種でも共通して重要なのは、業界特有の知識と実務経験をどれだけ積めるかという点です。

音楽専門学校や機材メーカー、業界団体主催のワークショップに参加したり、学生時代の自主イベントやバンドのライブ制作ボランティア、YouTubeやポートフォリオサイトでの自作品公開などに取り組みましょう。

小さなプロジェクトで実績を積み重ねることが即戦力として動けるスキルの証明になります。

実務経験と専門性を示すポートフォリオが、採用への第一歩になる

また、音楽業界は横のつながりが強いため、インターンや業界交流会、オンラインコミュニティなどで人脈を広げることも大切です。

専門知識を磨きつつ人とのつながりを築くことで、声がかかる裏方になれるチャンスが増えるでしょう。音楽への情熱を武器に、ぜひ多彩な裏方の世界を探索してください。

以下の記事では音楽業界の具体的な仕事内容や就職に向けた対策方法などを解説しています。音楽業界への就職・転職を検討している人は、一度目を通しておきましょう。

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