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働けないしお金がないという不安をどう乗り越えれば良いですか?
就職活動を控える中で、将来「働けなくなったらどうしよう」「お金がなくなったらどうしよう」という漠然とした不安が頭から離れません。
特に、もし病気や怪我で働けなくなった場合、生活していけるのかと考えると、就職すること自体に大きなプレッシャーを感じてしまいます。
このような不安があると、就職活動に前向きになれず、企業を選ぶ基準も「安定」ばかりになってしまいます。この「働けない、お金がない」という根源的な不安に、どのように向き合えば良いでしょうか?
「働けない、お金がない」という将来への不安を解消し、安心してキャリアを築いていくために、今からできることや、考えておくべきことなど、具体的なアドバイスをお願いします。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
不安を行動に変えるために備えから始めよう
働けなくなるかもしれないという不安は、多くの就活生や若手社会人が共通して抱えるテーマです。
しかし、不安に飲み込まれたままでは何も始まりません。まず最初に取り組んでほしいのは、備えを具体的に考えることです。
たとえば、生活費の3~6カ月分を目安とした緊急予備資金をコツコツ積み立てておくと、万が一収入が途絶えたときにも命綱となる安全網ができます。
ただし、この目安は雇用形態や家族構成など個人の状況によって異なりますので、自分に合った金額を設定することが大切です。
同時に、公的な医療保険や雇用保険の内容を確認したうえで、必要に応じて民間の医療保険や傷害保険、所得補償保険なども比較検討しましょう。
民間保険には加入条件や免責期間など注意点もあるため、自分に本当に必要かどうかをよく考えて選ぶことが重要です。
収入の柱を複数持つことを意識してみるのも良い
たとえば、PCスキルを活かしたオンライン講座の作成や、ブログ・SNSでの情報発信による広告収入、スキルシェアサービスでの副業など、本業が止まっても収入が完全にゼロにならない仕組みを少しずつ構築していくことができます。
ただし、副業を始める際は、会社の就業規則を必ず確認し、無理のない範囲で挑戦することが大切です。
こうした経験は、履歴書や面接でも「主体的にキャリアをデザインしている」というアピールにつながります。
さらに、不安の根底には「自分を守る力に自信がない」という感覚がある場合も多いでしょう。
そこで、自己効力感(やる気や自信)を高めるトレーニングとして、自分に合った小さな目標を設定し、達成するサイクルを回すことが有効です。
たとえば、TOEICや簿記の資格勉強、プログラミングの入門コース受講など、身近な目標から始めてみてください。こうした積み重ねが「私はやればできる」という確信につながり、不安の軽減に役立ちます。
不安に押しつぶされそうなときは小さな準備と支えを重ねよう
最後に、心の健康もキャリア形成において非常に重要です。
不安に押しつぶされそうなときは、キャリアセンターやカウンセラー、信頼できる友人・先輩に相談し、思考が堂々巡りにならないよう外部からのサポートを受けましょう。
もし不安やストレスが深刻な場合は、医療機関(精神科や心療内科)への相談も選択肢の一つです。
専門家のアドバイスや他者の励ましを得ることで、「働けないかもしれない」という不安は、具体的な対策を通じて「挑戦してみよう」という前向きなエネルギーに変わっていきます。
これらの取り組みを並行して進めることで、不安に振り回されるのではなく、自分自身でキャリアのリスクを管理しながら、安心して前に進むことができるようになります。
将来の不安をなくすカギは変化に対応する力にある
「将来働けなくなったらどうしよう」「お金が尽きたらどうしよう」いつ何があるかわならないからこそ、もしもの不安はありますよね。あなたが将来と真剣に向き合っている証でもあります。
しかし実は、その不安を乗り越えるためには、安定を求めすぎないことも大切です。
私の持論ですが、安定を求めすぎるほど、キャリアは不安定になると考えています。
安定を求めすぎるほどキャリアは不安定になる
大企業に入れば一生安泰という時代は、もはや過去の話です。今や終身雇用制度は崩れ、企業の平均寿命も約23年と言われています。
つまり、一つの会社に長くいれば安心という考え方自体が時代遅れになりつつあるのです。
むしろ、変化に適応できる力、どこでも通用するスキルを持った人こそが、人生100年時代を生き抜ける本当の安定を手に入れられると言えます。
さらに、年金制度の持続可能性や老後2,000万円問題など、将来の社会保障も不透明です。つまり、会社が守ってくれる、国が支えてくれるという前提でキャリアを選ぶと、逆に不安定になってしまう可能性があります。
だからこそ、自分でキャリアを選ぶ力、スキルで収入を得る力を今のうちに育てることが、不安を乗り越える鍵になります。
現状は、病気やケガで働けなくなった場合、傷病手当金・障害年金・生活保護などの公的制度があるのでご安心ください。
これは、日本国憲法第25条で、すべての国民に健康で文化的な最低限度の生活を営む権利=生存権を保障し、国が社会福祉、社会保障、公衆衛生の向上に努めるべき義務を規定していることに由来する制度です。
この憲法が変わらない限り、相談者さんの不安である「将来働けなくなったら……」「お金が尽きたら……」が現実に起きたとしても、最低限の生活は送れることでしょう。
加えて、保険や副業、貯蓄といった自分で選べる備えも存在します。働けなくなったら人生が終わるわけではない、と知っておくだけでも心の余裕が違ってきます。
大切なのは、不安をゼロにしようとするのではなく、扱えるようになること
自己投資としてスキルを学ぶ、節約・貯蓄を習慣にする、働き方の選択肢を広げる(副業・リモート・フリーランス含めて)、これらの行動を通じて、不安に支配されるのではなく、不安と共に歩む力が身についていきます。
安定=安心ではなく、変化に対応できる力こそが本当の安定。これが、これからの時代を生きる私たちに必要な視点です。
ぜひ、目先の安定にとらわれすぎず、自分にとって納得できる働き方・生き方を考えてみてください。
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