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日本の零細企業の割合は?
就職活動をするなかで、日本は中小企業の割合が多いと知りました。さらに、中小企業よりも規模の小さい零細企業の割合も多いと聞き、気になっています。
日本全体でみると、零細企業はどれくらいの割合を占めているのでしょうか? また、零細企業の具体的な定義(従業員数や資本金など)についても教えていただきたいです。
多くの企業が零細企業であるということは、就職活動においてどのような意味を持つのでしょうか?
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
8~9割は零細企業! しかし以外にも見つけるのは難しい
中小企業庁が発表している「2025年版中小企業白書」には「小規模事業者」というくくりがあるため、それをここでいう「零細企業」として説明します。
白書では小規模事業者を「常時雇用する従業員が5名以下(サービス業・卸・小売業)」「20名以下(製造業・その他)」と定義しています。
そして全企業数のなかで小規模事業者の割合は84.5%(小規模も含めて中小企業は全体の99.7%)です。つまり、この調査をもとにすると、日本にある企業のメインは小規模事業者といえます。
学生が就活サイトで検索をしても、こうした小規模事業者を見つけることはほとんどできません。
なぜかというと、事業者は就活サイトにお金を払って、登録事業者になって初めて検索してもらえるようになるからです。
つまりここからいえるのは、マイナビ、リクナビといった大手就活ポータルサイトでみつかる企業は、日本にある企業のごく一部にすぎないということです。
ハローワークや説明会を活用して優良企業に出会いに行こう
実際、小規模事業者のなかには、地域密着で堅実に経営を続けている企業や、社長との距離が近く、若手にも裁量が与えられやすい企業など、魅力的なところも多くあります。
ただ、そうした企業は大手の就活サイトだけをみていては出会いにくいのが実情です。
就職活動をする際は、こうした背景を知ったうえで、ハローワーク、地域で開催される合同企業説明会、地域の商工会議所や中小企業団体のページなどをみていくこともおすすめです。
自分に合う企業と出会うためには就活ポータルサイトだけに頼らないことも大事だといえます。
零細企業は日本の企業の大半を占めている
日本全体で見たとき、約84.5%の企業が小規模事業者に該当すると、中小企業庁の「2025年版中小企業白書」では示されています。
一般的に、この小規模事業者がいわゆる零細企業と呼ばれていて、日本にある企業の大半がこの分類に入ります。それだけに、小規模事業者は日本経済を支える大きな存在です。
零細企業について法律上は明確な定義はないものの、中小企業基本法では小規模事業者として、製造業・建設業・運輸業などは従業員20人以下、卸売業・小売業・サービス業では5人以下の企業とされています。
資本金については、1,000万円以下が目安とされることもあります。
就職先としての魅力も多く視野を広げる価値がある
これほど多くの企業が零細企業であるという事実は、就職活動にも大きな意味を持ちます。
たとえば、少人数の職場では一人の担当範囲が広いため、幅広い実務経験を積むチャンスに恵まれます。経営者との距離も近く、意見が反映されやすい風通しの良さや、意思決定の速さも魅力です。
若いうちから裁量のある仕事に関われる可能性も高いといえます。
一方で、大企業のような研修制度が整っていないことも多く、現場では学ぶ姿勢が欠かせません。
給与や福利厚生の面で見劣りする場合や、景気の影響を受けやすく経営が不安定な企業もあるため、その点は事前に見極めが必要です。
就職先を検討する際は、自分のキャリアの方向性や働き方の希望を整理したうえで、企業の規模にとらわれず、働く環境や成長機会を広い視点で見ていくことが大切です。
零細企業も、あなたに合った魅力的な選択肢の1つになる可能性があると覚えておきましょう。
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