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建設業界の今後10年はどうなりますか?

現在就職活動を控えている大学生です。ゼミで日本の社会インフラについて学ぶなかで、建設業界が私たちの生活に欠かせない重要な役割を担っていることに興味を持ちました。

将来のキャリアとして建設業界も視野に入れているのですが、今後10年で業界がどのように変化していくのか不安に感じています。

少子高齢化が進む中で、建設需要は減っていくのでしょうか? 一方で、老朽化したインフラの改修や自然災害対策の需要は増えると聞きます。実際のところ、今後10年の建設業界はどのような見通しなのか教えていただきたいです。成長性はあるのでしょうか?

また、建設業界は「きつい、汚い、危険」といったイメージも持たれがちですが、働き方も変わっていくのか教えていただきたいです。

建設業界の今後の展望や、今から学生のうちに準備しておくべきことなど、キャリアコンサルタントの方からの具体的なアドバイスをいただけると嬉しいです。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/就活塾「我究館」講師

吉田 隼人

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建設業界の10年後を見据えるなら変革期の課題と可能性を知ろう

建設業界は、今後10年で大きな変革期を迎える業界の1つです。

全国的に老朽インフラの改修や防災対策の需要が高まる一方で、高齢化や少子化、3Kのイメージによる人手不足や長時間労働などの課題に、業界全体で対応していく必要があります。

インフラ老朽化・人手不足・防災需要が業界を動かすカギになる

建設業界は多種多様な種類があるため、より詳しく調べるためにも会社説明会に参加しましょう。そこで業界の課題や各企業の方針が明確になります。

また、建設業は企業間で業務内容が類似しているため、志望動機で「なぜ他社ではなく当社なのか?」という問いへの回答に答えるためにも、会社説明会に参加してその会社ならではのポイントを押さえておく必要があります。

できれば、インターンや社会人訪問をして、より高いレベルで企業研究ができるとベストです。

これまでコーチングしてきたスーパーゼネコンに内定してきた学生も、就活開始当初はゼネコンという言葉すら知らなかったものの、インターンや社会人訪問を通じて企業の特徴が明確になり、内定に至ったケースが何例もあります。

ぜひ、業界・企業研究を通じて、対策をしていきましょう。

キャリアコンサルタント/一般社団法人テツナグ代表理事

若林 宏美

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建設業界の10年後を考えるなら多様な分野と働きやすさに注目

まず、建設業界にもさまざまな企業があるため整理してみましょう。

総合建設業:建築、土木工事を総合的に請け負う

専門工事業者:防災・内装など特定分野の工事等を請け負う

住宅メーカー、工務店:住宅の施工や販売などをおこなう

設計事務所:建築設計、デザイン

不動産関連:土地の売買や仲介など

建材・設備メーカー:建築に使われる建材、設備のメーカー

建設業界と聞いてイメージするのは総合建設が多いでしょう。実際は、総合建設は公共工事・店舗・大規模商業施設・ビル建設と事業内容は多岐にわたります。

総合建設を中心に安定成長が見込まれ、現場環境も着実に改善中

私見ではありますが、インフラや街づくりにかかわる仕事は、先細りになる可能性は少ないと考えます。

実際、総合建設業界は毎年多くの新卒者を受け入れているため、景気は良いように感じることが多いです。

私には総合建設業を営むお客さまがいます。社員の声を聞くと、「きつい・汚い・危ない」というイメージを持たれがちだが、実際に働いてみると想像以上にホワイトだった、という声が多いです。

企業によって違いはあるかもしれませんが、現場の職人さんたちは新入社員を子どもや孫のように可愛がってくれるそうです。

また、社員が気持ちよく働けるように福利厚生や環境整備にも積極的に取り組んでいる印象もあります。興味がある方は、説明会やインターンに参加して、業界研究・企業研究を進めてみてください。

以下の記事では建設業界の特徴や向いている人などを解説しています。建設業界への就職を視野に入れている人は、事前にチェックしておきましょう。

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