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ベンチャー企業の生存率ってどのくらいなんですか?
就職活動中の大学生です。最先端の技術や新しいサービスに携わりたいという思いから、ベンチャー企業への就職を考えています。
しかし、ネット上では「ベンチャーは不安定ですぐに潰れる可能性もある」という意見もよく見かけるので、このまま目指しても良いのかやや不安です。実際のところ、ベンチャー企業の5年後、10年後などの生存率はどのくらいなのでしょうか?
また、これはあくまで自分の思いつきなのですが、「ベンチャーでも上場してたら結構安心」「みなし残業代がない企業ならブラックの可能性が低い」といった、生存率の高そうなベンチャー企業を見極める基準などはあるのでしょうか? もしあればその具体的な見分け方についてもアドバイスいただけると嬉しいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
一般的な生存率は5年で15~30%! 数字の背景を理解しよう
ベンチャー企業は最先端の技術に触れる機会が多い一方、安定性への不安を感じるのは自然なことです。一般的に、ベンチャー企業の創業からの生存率は5年後で約15〜30%、10年後で約5〜15%といわれています。
この数字だけみると厳しい印象ですが、これは小規模開業なども含めた統計であり、計画的に資金調達をおこなっているスタートアップでは生存率はより高くなるので安心してください。
「ベンチャー=すぐ倒産する」というのは少し誤解があるでしょう。大手企業による買収や事業の方向転換(ピボット)によって存続するケースも多く、むしろ「変化への対応力」が強みといえます。
5つの視点でチェック! 成長できる企業を見極めよう
そのため、企業の寿命だけでなく、「その会社でどのような経験を積めるか」という視点が重要です。生存率が高そうな企業を見極める際には、いくつかの視点があります。
まず、資金調達の有無とそのフェーズ、次に経営メンバーの経歴です。そのほか、採用情報の透明性、大手企業との取引実績といった顧客基盤、そして上場済みか準備中かといった点もチェックすると良いでしょう。
ベンチャーで働く醍醐味は、裁量の大きさ、意思決定の速さ、そして自身の成長スピードにあります。
生存率の数字に惑わされず本質を見抜くことが大切!
中小企業庁が提供している「2023年版「中小企業白書」 第2節 起業・創業」によれば、起業から5年後の生存率は約80%とされています。しかし、このデータは帝国データバンクの情報をもとにしており、調査対象となっていない小規模なベンチャー企業も多いため、実際の生存率はもう少し低いと推測できるでしょう。
そのため、このデータは一つの参考とし、自身の価値観と照らし合わせることが大切です。
安定と挑戦を両立したいなら大企業もアリ! 向いているほうを選択しよう
「最先端の技術や新しいサービスに携わりたい」という思いと、「みなし残業がなく、安定している」という二つの希望を両立させたいのであれば、ベンチャー企業よりもむしろ大企業のほうが合っている可能性があります。
大企業のほうが豊富な資金力や人材を活かして、最先端技術の導入や新規事業の展開を積極的におこなっている場合が少なくないからです。
ベンチャー企業は、「会社がどうなっても、その経験を糧に自分で成長していく」というような、変化に柔軟で力強いメンタリティを持つ人に向いています。もしベンチャーを志すのであれば、そこで得られる経験を最大限に自己成長につなげるという覚悟を持つことが大切です。
こちらの記事では危ないベンチャー企業の特徴や見極め方を解説しています。ベンチャー企業が気になっている人はぜひチェックしてみてください。
そもそもベンチャー企業がよくわからない人は、次の記事も読んでみてください。ベンチャー企業の概要やベンチャー企業で働くメリット・デメリット、向いている人の特徴など詳しく解説しています。
ベンチャー企業とスタートアップの違いがよくわからない人は、次のQ&Aも参考にしてみてください。キャリアコンサルタントが違いを解説しています。
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