Q
大学3年生
男性
大手の子会社は大手と考えて良いですか?
就職活動中の大学3年生です。企業選びをしているなかで、大手企業の子会社をよく見かけます。大手とその子会社のどちらも、規模の違いはありますが、福利厚生や給与水準などは親会社と同じような気がします。
大手企業の子会社ならほぼ大手と同じような感じなのでしょうか? 特に、子会社のほうが大手本社よりも選考難易度が低くなるのかどうかが気になります。
大手の子会社で、親会社と同じ部分と違う部分がある場合は、詳しく教えていただきたいです。
また、大手子会社に就職することは、大手企業に就職するのと同等のメリットがあると考えて良いのでしょうか? キャリアコンサルタントの方のご意見をお聞かせください。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
必ずしも大手ではない! 準大手や中堅ととらえよう
「大手の子会社」は、一見すると親会社と同じ「大手」企業のように思われがちですが、必ずしも本体と同格の大手企業とは限りません。現実的には、「準大手」や「中堅企業」としてとらえるのが実態に合っています。
子会社とは、親会社である大手企業が50%以上の株式を保有し、経営権を握っている会社のことです。
大手子会社のメリットとしては、名刺や肩書に親会社の名が入ることもあり、社会的信用度が高いこと、親会社からの受注があるため経営基盤が安定していること、親会社に準じた福利厚生や教育制度が導入されていることが多い点が挙げられます。
事前調査で実態を把握! 入社後のギャップを防ごう
ですが、親会社と異なる点も多くあります。
一般的に、給与水準は親会社より低いことが多く、昇給スピードも緩やかで、ルーティンワークやサポート業務が中心のケースも少なくありません。
また、親会社から出向してくる管理職が多く、子会社社員の昇進がとどまる可能性もあります。親会社の採用倍率が高く難関である一方で、子会社の採用レベルは中堅くらいであることもあります。
入社後のギャップを防ぐためにも、まずは、グループ内での位置づけとして中核会社なのか、完全子会社なのか、関係会社なのかを確認しましょう。
また、年収、昇進スピード、福利厚生が親会社と同等かどうか、仕事内容は裁量ある業務か、ルーティンが中心か、親会社との連携や市場の伸びしろがあるかなども事前にしっかりとリサーチしておくことが、後悔のない選択につながります。
完全な大手ではないが子会社ならではの利点がある
大手企業の子会社は、必ずしも親会社と同一の「大手企業」とはいえない側面があります。しかし、その最大の魅力は「大手グループの資本力や安定性」と「中小企業規模の裁量権」を併せ持つ点です。
福利厚生や研修制度といった基盤は親会社とほぼ同等レベルであることが多い一方、事業規模や意思決定のスピードは親会社よりもコンパクトです。そのため、若手社員が早期からプロジェクトを主導するチャンスに恵まれやすいという利点があります。
リスクも確認! 子会社で働く明確な理由を準備しよう
一方で、経営戦略や評価制度は親会社の意向に強く影響される傾向があり、事業の撤退や組織統合といったリスクも相対的に高いといえます。
選考難易度は親会社本体よりは低い傾向にありますが、グループ全体で採用枠を調整するケースも多く、給与水準も親会社よりはやや低めに設定されるのが一般的です。
志望動機を語る際には、「グループ全体のビジョンの中で、その子会社が担う固有の役割をどう理解し、自身の経験をどう結び付けるか」を明確に説明することで、ほかの応募者との差別化をおこないましょう。
「大手子会社はやめとけ」と耳にしたことがある人もいるのではないでしょうか。次の記事では大手子会社がやめとけといわれる理由や、本当に納得して就職先を選ぶポイントを解説しているので、気になる人はチェックしてみてください。
大手の子会社に入りたい人は、次の記事も参考にしてみてください。大手子会社の実態や魅力、デメリットなどを解説しています。
次のQ&Aでは「大手の子会社は負け組か? 」の疑問にキャリアコンサルタントが回答しています。併せて読んでみてください。
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