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三浪していることで就活にはどのような影響があるのか教えてください。

私は今年の4月にある地方公立大学に入学しました。

実は高校を卒業後、ある出来事をきっかけとして浪人をすることとなり、それを機に理転しました。そしてその結果三浪してしまい、今に至ります。

自分自身その過程で自分の目標をより明確にとらえ、その夢を支えてくれる人とも巡り会うことができたので、その期間は決して無駄なものでは無かったと胸を張って言えます。

そして、今自分の最大の目標は、自分の興味のある研究をしている東京一工の一つである大学の大学院に進むことです。その為にも、勉強には誰よりも力を入れていきたいと思っています。

しかし、自分がどれほど納得していようが、その過程やきっかけがどうであろうが、三浪であることに変わりはありません。そして、三浪であることは就職に不利に働くことも自覚しています。

自分の選んだ道とは言え、冷静に考えると就職というものに対してどうしようも無い不安を感じてしまいます。

実際、私のような人の就職状況というのはどのようなものでしょうか?

ちなみに、就職における目標は医療機器開発研究職に就くことです。何卒ご助言のほどよろしくお願い致します。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

瀧本博史

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三浪は不利じゃない! 理由と行動でプラスに変えよう

結論からいえば、三浪そのものが一律に不採用の要因となるわけではありません。

多くの場合、採用や大学院入試では浪人年数だけでマイナス評価をされることはなく、評価の焦点はその理由の一貫性や、選択を成果に変えるまでのプロセス、そして現在の具体的な行動にあります。ただし、一部の企業や試験では年齢や経歴の条件によって影響を受ける場合もあるため、この点は留意する必要があるでしょう。

評価される可能性のある内容としては、三浪でも文系から理系への転向、いわゆる理転は、学び直してでもその領域に挑戦したいという強い意思の表明として前向きに受け止められることがあります。特に研究職志望、なかでも医療機器分野では、修士課程(博士課程前期)以降での研究実績や、再現性の高い行動特性が選考上の評価軸になりやすい傾向にあります。

しかし、評価される際にはその意思だけでなく、基礎知識や準備状況、今後の発展可能性まで含めて見られるため、十分な裏付けが重要です。三浪の経緯を説明する際は、単なる弁明ではなく、自らの意思決定とその実行記録として構造的に語ることが効果的でしょう。

たとえば、理転に至った契機からはじめ、なぜ医療機器を志したのかを説明し、そこから数学や物理の再履修計画、プログラミングの習得、関連文献の読解やミニプロジェクトなど具体的な学びの取り組みを示します。

さらに、模擬研究や発表・外部評価といった検証活動、そして現在取り組んでいる学部での研究準備や修士進学プランまでを順序立てて伝え、その成果が入社後どのように活かせるかを明確にすると、過去の経緯がむしろプラス要素として評価される可能性が高まります。

面接の場では、「三浪=回り道」というとらえ方ではなく、「目標に沿わない選択を避け、必要な基礎を積み直した合理的な投資」であったと位置づけ、自信をもって説明すると良いでしょう。

たとえば「私は医療機器で“測れないを測れるに変える”研究者を目指しています。〇年に理転を決断し、毎日◯時間の学習計画で数学や信号処理を積み直し、○○のミニプロジェクトで生体データの前処理から特徴抽出までを再現しました。現在は△△研究室への進学を目標に■■のテーマで予備検討を進めています。入社後はこの構造化力と検証志向を活かし、規制要件下でも再現性の高い開発を推進します」といった形です。

三浪をマイナスな印象にさせないように将来に向けた具体的な計画を語ろう

医療機器の研究職を目指す場合、学部から修士までの研究テーマに一貫性を持たせ、臨床課題について具体的な理解を深めておくことが近道になる場合があります。志望領域を一時的にでも定め、関連する数学、プログラミング、CAD・CAE、回路設計、実験計画法、統計解析などの技能を日常的に鍛えることが望ましいです。

また、小規模でもかまわないので、公開可能な技術ノートやコード、検証レポートを継続的に作成し、教員や先輩研究者から定期的にフィードバックを受けることが、成長とアピールの両面で有効でしょう。

学部在学中には、研究室配属や学会発表、産学連携などの機会を積極的に活用し、修士出願時には「課題設定→仮説→検証→示唆」というプロセスを一枚絵で説明できるポートフォリオとしてまとめることが効果を高めます。

エントリーシート(ES)では、三浪の説明を冒頭に簡潔に置き、残りの文字数の大半を現在の活動や将来の具体的な計画に割くことで、面接官や選考担当者の関心を未来に引き寄せられるでしょう。

最短距離で成果を示すには、迷いなく前進している姿勢を、明確な成果と具体的な行動によって証明することが重要となります。

国家資格キャリアコンサルタント/国家検定2級キャリアコンサルティング技能士

平野 裕一

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三浪は伝え方によっては武器になる! 成長ストーリーとして語ろう

三浪という経歴は、正しく伝えればあなたの自己分析力や目標達成力としてアピールできます。重要なのは、浪人期間を「空白」ではなく「成長の期間」として語ることです。

企業は、浪人期間をマイナスと評価するのではなく、「その期間に何を考え、どう行動したか」というストーリーに関心を持っています。

漫然と過ごしたのではないか、という懸念を払拭できれば、逆境を乗り越えた意志の強さとして評価されるでしょう。

理転は自分に向き合った証拠! 未来に向けた具体的な行動を示してアピールしよう

私の過去の支援でも浪人期間の「ストーリー化」を案内してきました。三浪のきっかけとなった「理転」という決断は、自身のキャリアを真剣に見つめ直した証です。

「ある出来事を経て、本当にやりたいことを見つけ、そのために努力した期間」として語ることで、浪人期間が自己成長期間だったことを伝えられます。

この経験で得た「自己分析力」「目標設定力」は、企業が求める主体性そのものです。

研究職、特に医療機器開発職においては、三浪という経歴よりも「大学院での研究内容」が重要視されます。大学での学びを深め、志望大学院の研究室リサーチを進めるなど、将来の目標に向けた具体的な行動を示すことが最大の武器になるでしょう。

浪人や留年、留学などさまざまなケースに応じた学歴の詳しい書き方については、次の記事で紹介しています。記載例を参考にしてみてください。

こちらのQ&Aでも3年浪人からの就職について、キャリアコンサルタントが不利になるのかどうかを解説しています。併せて参考にしてみてください。

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