この記事のまとめ
- 最終学歴を記載する際のポイントを把握しておこう
- 最終学歴を記載する際はやりがちな失敗に要注意
- 最終学歴以外にも評価を高められる方法を把握して選考を突破しよう
履歴書に必ず記載する最終学歴。「どこから書くのが正解かわからない」「最終学歴に自信がない」など、悩みを抱えている人もいるでしょう。
学歴の書き方を理解していないと、ミスをしてしまう可能性があります。履歴書にミスがあると担当者からの印象は悪くなりがちです。履歴書でマイナスイメージを与えないために、学歴の記載方法を把握しておきましょう。
この記事では、キャリアアドバイザーの谷所さん、吉田さん、富岡さんのアドバイスを交えつつ、最終学歴の書き方を解説します。履歴書を作成する人は、ぜひ参考にしてくださいね。
【完全無料】
大学3年生(26卒)におすすめ!
応募書類作成時に役立つ厳選ツール
就活が本格化する前に早めに対策しよう!
1位:自己PR作成ツール
自己PRが思いつかない人は、ツールを活用して自己PRを完成させよう
2位:志望動機作成ツール
5つの質問に答えるだけで、志望動機を自動で作成します
3位:内定者ES100選
大手内定者のESが見放題!100種類の事例から受かるESの作り方がわかります
4位:履歴書完全マニュアル
履歴書の書き方がわからない人は、履歴書完全マニュアルを確認にしよう
【スキマ時間におすすめ】
所要時間30秒!本選考前に必ず診断しておこう
①適職診断
たった30秒であなたが受けない方がいい仕事がわかります
②面接力診断
39点以下は要注意!面接を受ける前にあなたの面接力を診断しましょう
③就活力診断
これから就活を始める人へ!たった30秒であなたの就活偏差値がわかります。
採用担当者に良いイメージを与える最終学歴の書き方を把握しておこう
学生に多い特徴としてそもそも学歴の書き方を理解できていない人が多くいます。最終学歴の意味や正しい書き方を理解し、ミスのない履歴書を作成しましょう。
記事では、履歴書を書く前に把握しておくべき最終学歴の意味を解説します。その後、企業の最終学歴をどのような視点で見ているのかや書く際のポイントを説明。多くの企業で最終学歴を記載するため、ミスのない履歴書が作成できるようになります。
また、「入学・卒業年度がわからない」という人のために、入学・卒業年度の早見表を掲載。一目で年度を把握したい人は参考にしてみてくださいね。
新卒の履歴書の書き方全般はこちらの記事で解説しているので、ほかの欄の書き方を確認したい人は併せてチェックしてください。
新卒の履歴書は手書きすべき? PCと効率的に使い分ける方法も解説
履歴書での大学の書き方はこちらの記事でも解説しています。
大学生・院生必見! 履歴書の学歴欄の正しい書き方とは?
履歴書を書く時間がない時は、「履歴書完全マニュアル」を活用しよう!
履歴書に何を書けばいいか困っていませんか?就活は限られた時間の中で準備する必要があるので、履歴書だけに時間をかけてはいけません。
そんな時は履歴書のポイントを網羅した「履歴書完全マニュアル」を参考にしましょう。この資料を見れば、選考を突破できる履歴書をすぐに書くことができます。
実際に利用できるテンプレートもついているので、書き方を参考にしながら志望企業の選考を突破しましょう。
書く前に知っておくべき! そもそも最終学歴とは?
最終学歴とは、個人が修了または卒業した最も高い学位のことです。学校名、所在地、学位名、取得年度、専攻分野などの情報が該当します。
最終学歴は、最後に所属していた教育機関のことではありません。卒業した教育機関の中で最高の学歴を指します。そのため、大学を卒業した後に専門学校を卒業した人の最終学歴は大卒になります。
最終学歴の優先順位は、大学院・大学・専門学校・短期大学・高等専門学校(高専)・高等学校・中学校です。
最終学歴の優先順位
- 大学院
- 大学
- 専門学校・短期大学
- 高等専門学校
- 高等学校
- 中学校
- 大学名に自信がないので、高等学校を最終学歴に書いても問題ないでしょうか?
偏差値は関係なく学位を優先するべき
最終学歴の優先順位にもある通り、高等学校よりも大学の方が高い学位となります。偏差値ベースで比べたときに高校の方が今通っている大学の偏差値よりも高いとしても、大学を書くようにしてください。
大学は専門分野について学べる場所です。偏差値にかかわらず優秀な先生が各大学に在籍し、素晴らしい研究、指導、教育をおこなっています。
今いる場所で、どんなことに興味関心を持ち、学問の探究をしているかをアピールすることが重要となります。
効果的なES対策をしたいなら
「内定者ES100選」を使いましょう!
「ESに何を書けばいいか分からない…」と悩んでいませんか?就活は限られた時間で効率的に進める必要があります。ESだけに時間をかけすぎるのはNGです。
そんな時に役立つのが、「ES回答例100選」。大手企業に内定した先輩たちの実際のESが無料で見られます。
業界や職種ごとのES例を参考に、効率よく志望企業のESを完成させましょう!
企業が最終学歴からチェックしているポイント
最終学歴を記載するのは、「高学歴かどうかを見ている」と考えている人もいるでしょう。しかし、最終学歴を履歴書に記載するのには、ほかにも重要な理由があります。
企業がどのような視点で最終学歴を見ているか把握することで、より担当者にアピールしやすくなります。担当者の視点を把握できているか参考にしてみてくださいね。
どのような教育課程を歩んできたのか
企業は学生の卒業または修了した学校の教育環境やプログラムを考慮することで、学生がどのような教育過程を歩んできたのか見ています。
歩んできた教育課程に一貫性はあるか、一貫性がない場合は納得できる理由があるかも見られています。そのため、大学入学時に文系に転換したり、編入したりするなど、これまでのルートから変化が見られる場合には、面接で理由を聞かれる可能性が高いです。
どうしてそのような決断をしたのか、担当者が納得する理由を用意しておきましょう。
入社後に活かせる学習をしているか
企業は学生が修了した学位の分野や専門分野を確認することで、求めるスキルや知識を持っているかを推測しています。つまり、学んだ内容が入社後に活かせるかどうかを見ています。
ただし、日本の就活はポテンシャル採用と呼ばれる方法で採用活動をおこなう傾向があるため、必ずしも学生時代に学んだ内容を重視しているわけではありません。
ポテンシャル採用
スキルや経験ではなく人柄や素養など潜在的な能力を重視した採用方法
とはいえ、プログラマーやWebデザイナーのような専門的な職業では、未経験から活躍するのが難しいのも事実。そのため、専門性の高い分野では、学生時代に学んだ内容が入社後に活用できるかを判断基準とする傾向があります。
- 大学時代の分野と関係ない領域に挑戦したいです。知識や経験がないと内定獲得は難しいのでしょうか?
ポテンシャルや熱意の方が重要
知識や経験がなくても大丈夫です。
なぜなら、新卒採用は即戦力採用ではなくポテンシャル採用なので、企業側は入社してから教育をおこなったり、経験を積ませることができると考えているからです。
そのため、知識や経験以上に、なぜ大学時代の分野と関係ない領域で挑戦したいのか、挑戦した先にその企業や社会にどんな影響を与えることができるのか、といった理由や展望を面接官が納得できるよう伝えることが大切です。
アドバイザーコメント
富岡 順子
プロフィールを見る企業が重視しているのは経歴から見えてくるポテンシャル
たかが数行の情報ではあるのですが、入学、卒業の年月日や学校名から、面接官はあなたという人物を理解しようと努めています。
ポテンシャル採用の日本では、企業が求めるスキルがあるかというよりも人物重視の採用なので、教育課程を通してどんなことに興味をもち、行動してきたのかが見られています。
一般的には大学の学部や専門学校は本人の興味がある分野と見られるため、どうしてその学問、分野を選んだのかについて聞いてみたいと感じています。
その進路を選んだ理由に人柄が表れている
また、現在は高校でも理数教育に力を入れるスーパーサイエンスハイスクール(SSH)や国際教育に力を入れるスーパーグローバルハイスクール(SGH)など各校で特色が出てきています。担当者によっては学校名を検索して、どのような学習歴があるかを確認しているケースもあります。
教育課程には勉強以外のスポーツや、芸術活動も含まれます。スポーツなどで他県の高校に進学したというキャリアが自己PRなどと併せて読み取ることができると、中学で競技を頑張り、レベルの高い環境を求め、高校、大学と進学してきた、高みを目指せる人だという人柄を確認することができます。
必ずチェック! 最終学歴を書く際のポイント

企業が最終学歴から見ている視点を把握したうえで、ここからは最終学歴を書く際のポイントを解説します。
最終学歴の書き方は調べればわかるため、ミスは印象を下げてしまいます。ミスがあると熱意が低いと思われてしまうからです。
また、最終学歴の書き方で見落としがちなポイントや意外と知られていないポイントもあるので、知っているか確認しながら読んでくださいね。
①学校名は正式名称で書く
学校名は正式名称で書き、略称の使用は控えてください。
注意すべきなのは高校です。〇〇高校と書くのではなく、〇〇県立〇〇高等学校のように書く必要があります。国立の場合は国立〇〇高等学校、私立の場合は私立〇〇高等学校と記載します。私立高校の前に付いている「学校法人」などは記載する必要はありません。
また、大学は〇〇大学が正式名称なので、国立や私立は不要です。
②学部・学科・専攻まで詳細に書く
高校には普通科だけではなく、理数科や英語科を設置しているところがあります。特殊な科を卒業している人は記載しておきましょう。普通科の記載は基本的には不要です。
大学や大学院は学部・学科・専攻まで詳細に書きましょう。学生がどんな経験を積んできたのか担当者がイメージしやすくなるからです。大学には複数の学部があります。中には10学部以上を設置している大学もあり、大学名だけでは何を学んできたかほとんどわかりません。
また、同じ学部でも学科が複数に分かれ、学ぶ内容が大きく異なることもありますよね。入社後に活躍する姿をイメージしやすくするためにも、学部・学科・専攻まで書いてください。
- 学部や学科、専攻まで書かれていない学歴欄にはどんな印象を持ちますか?
いい加減な人物として減点されることも
学部や学科、専攻まで書かれていないと、学んだことが自社で活かせるかどうかを判断できません。
学部や学科名が書かれていないために他の応募者と比較をして見劣りがするだけでなく、故意に学部や学科名を伝えたくないのでは、と懸念を抱くケースがあります。
仕事でも手を抜く人物だと考えることもあり、丁寧に履歴書を書いていないため、第一志望ではないと捉える採用担当者もいます。
③西暦と和暦は統一する
最終学歴の年月は、2026年のような西暦と、令和8年のような和暦のどちらを使用してもかまいません。ただ、同じ履歴書内に西暦と和暦が混在するのは避けてください。担当者が時系列を把握しにくいからです。
読み手に配慮した履歴書を提出できないと、入社後もわかりにくい書類を提出する可能性があると判断されてしまうかもしれません。
また、和暦を使用する場合でも令和を「R.」と略すのはやめましょう。履歴書は正式な書類であるため、学校名と同様に正式名称での記載が必須です。
西暦と和暦のどちらを使用するかで評価が変わることはありません。自分が使いやすい方を使用してください。その際、作成日時、生年月日、学歴・職歴、免許・資格とそれぞれの欄で西暦と和暦がバラバラにならないように注意してください。
④義務教育が終了する中学校卒業から書く
新卒就活で提出する履歴書の学歴は、義務教育が終了する中学校卒業から書くのが一般的です。義務教育であり、基本的に3年で卒業するため、中学校入学を記入する必要はありません。
ただ、転職経験が豊富な人は記入する項目が多く、入りきらない可能性があります。そのような場合は、高校入学もしくは高校卒業から記載するケースもあります。
⑤在学中の場合は卒業見込みと書く
新卒の就活で最終学歴を書く人の多くは、大学や大学院に在学中でしょう。在学中の場合は、「卒業見込み」を付け加えてください。「〇〇大学〇〇学部〇〇学科卒業見込み」と書きます。
「在学中」と書く人もいるようですが、担当者は卒業の見込みがないという印象を抱く可能性があります。卒業して働く意思を示すためにも、「卒業見込み」を使用しましょう。
本当に卒業する見込みがあるかを確認するために、成績証明書で単位数を確認したり、卒業見込み証明書の提出を求めたりする企業もあります。
- 単位数がぎりぎりで卒業できるか不安です。卒業見込みと記載しても大丈夫なのでしょうか?
「卒業予定」と記載しよう
卒業見込みは、卒業できる可能性が高い場合に記載するので、単位がぎりぎりで留年の可能性がある場合は、卒業見込みではなく卒業予定と記載すると良いでしょう。
卒業見込みはほぼ卒業が確定している場合に記載しますが、卒業予定はあくまでも予定という意味合いで使います。
卒業が難しい可能性があるのに卒業見込みと記載すると、虚偽の内容を記載したと判断されることがあるので注意しましょう。
あまり聞き慣れない成績証明書ですが重要な役割があります。以下の記事では取得方法や提出方法をまとめているので参考にしてみてください。
就活で成績証明書は重要! 企業の目的から提出マナーまでプロが解説
⑥大学院は卒業ではなく修了と書く
高校や大学ではその学校の全過程を学び終えることを意味する「卒業」を使いますが、大学院では学業の一定の過程を終えることを意味する「修了」を使います。混同しないよう気を付けてください。
修士課程まで終えた人は「修士課程修了」、博士課程まで終えた人は「博士課程修了」と記載すると、より伝わりやすくなります。
大学院生の場合、学歴と職歴の書き方には注意が必要です。以下の記事では大学院生の学歴・職歴の書き方を解説しているので参考にしてみてください。
大学院生は履歴書で学歴・職歴をどう書く? 研究成果の伝え方も解説
⑦留学先で学位を取得しているのなら学歴として書く
高校卒業後、海外の大学に入学して卒業する人もいるでしょう。このような人は学歴に留学先の大学を記載できます。
大学在学中に留学した人もいるでしょう。学位が取得出来た場合は、日本の大学在学中に海外の大学に留学した人でも、それを学歴として書けます。
とはいえ、留学した事実だけで就活でアピールになるわけではありません。留学の目的や経験、学びなど、面接で回答できるように言語化しておきましょう。
⑧以上と書いて締めくくる
学歴が最後まで書けたら、「以上」と書いて締めくくりましょう。最後に記入した段落から1行改行して書くのが一般的です。
「以上」はこれ以上記載する内容がないことを示します。また、書き足しや改ざんを防ぐ役割も果たしています。
「以上」が抜けていると、書類に関するルールの理解不足というマイナスイメージになることもあるので注意しましょう。
自己PRで悩んでいる人は、ChatGPTを活用して自己PRを完成させよう
ChatGPTを使った自己PR作成ツールはもう試しましたでしょうか?
簡単な質問に答えていくだけでChatGPTが自動で魅力的な自己PRを作成します。
作った自己PRは選考で活用できるものになっているので、ぜひ活用して採用される自己PRを完成させましょう。
簡単な質問に答えるだけで、強みが伝わる自己PRが作れます。
作成スタート(無料)
(リーダーシップが強みの場合)
最終学歴を書く時の注意点
最終学歴を書く時の注意点
- 学校法人以外は学歴として認められない
- 中退は学歴として認められない
- 留年や浪人は記載しない
- 短期留学は学歴として認められない
最終学歴を書く際のポイントが把握できたら、注意点も一緒に理解しておきましょう。今から紹介する項目が最終学歴の欄に書かれていると、担当者から非常識と思われてしまう可能性があります。
最終学歴に不要な経歴を書こうとしていないかチェックしてください。
①学校法人以外は学歴として認められない
学歴として認められるのは、学校法人のみです。国公立や私立の大学、大学院ではないと学歴に記載できません。そのため、学校法人として認定されていないスクールや資格予備校、訓練学校などは学歴として認められなくなっています。
また、専門学校は学校法人として認可されているところと、認められていないところがあるため注意が必要です。認可校の基準は東京都生活文化局の私立各種学校設置認可基準一覧で発表されています。
在学中や卒業した専門学校が認可校かどうか、照らし合わせてみましょう。
②中退は学歴として認められない
学歴として認められるのは、卒業した学校法人のみです。高校や大学を途中で辞める中退は学歴として認められません。たとえば、高校を卒業後に進学した大学を中退した場合の最終学歴は高卒です。
ただ、中退した事実は記載しておきましょう。何も記載がないと、履歴書には空白の期間が生まれます。担当者は空白の期間に何をしていたかわからず、学生のイメージをつかみにくくなってしまいます。
また、学歴の欄にスペースが余っている場合は、中退理由も書いておきましょう。中退は就活に不利だと捉えられる傾向にありますが、進路変更や挑戦など前向きな理由であれば問題ないケースも多くあります。
大学を中退した場合の就活についてより詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。内定までのコツを解説しています。
大学中退者の就職成功ロードマップ|内定を勝ち取る面接対策も解説
大学院を中退していて「就活の進め方がわからない……」という人は、以下の記事を参考にしてみてくださいね。
大学院を中退したら終わり? 5ステップで就職を成功させよう
③留年や浪人は記載しない
留年や浪人の期間は学歴には含まれません。そのため、留年や浪人の記載は不要です。空白の期間が生まれますが、浪人して大学に進学する学生は一定数いるので問題ありません。
浪人して予備校で学んでいた場合も、学歴に記載する必要はありません。予備校や塾は聞かれたら答える程度に留めておきましょう。
また、留年は理由によって選考結果に影響を与える可能性がありますが、正直に伝えることが大切です。多くの学生を見ている担当者は嘘に気が付く可能性が高く、嘘をついているとバレるとそれだけで信用を失ってしまいます。
- 勉強を頑張れず留年してしまいましたが、正直に話すと就活に不利になりそうなので、何か理由を考えた方が良いのでしょうか?
正直に話し原因やそこから学んだことも伝えよう
勉強が追い付かずに留年してしまったという事実は変えられませんが、その経験から学んだことがあるはずなので、それを言語化できるようにしておきましょう。
何が原因で勉強が疎かになってしまったのか、そこで何を課題と考え、どうやって行動を変容させたのか、その後の結果、自身の変化や気づきを話すことができると自己PRにもつながっていきます。
自己PRの作り方・書き方はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてください。
新卒用履歴書の自己PRを書く極意|例文28選を強み・職種別で紹介
④短期留学は学歴として認められない
留学で学歴として認められるのは、学位を取得した場合のみです。そのため、学位を取得できない短期留学や語学留学は学歴として認められません。
また、短期留学がマイナスに働くケースがあります。それは目的が明確ではない場合です。「就活に有利になる気がする」という理由で、留学に行くのはおすすめできません。
留学は、あくまで「出来事」です。それだけを伝えてもあなたのパーソナリティは面接官に伝わりません。それより伝えたいのは、「なぜ留学に行ったのか、そこで何を得たのか」というあなたの価値観であることを念頭においてくださいね。
これらの留学経験をアピールしたい場合は、自己PRやガクチカなどで説明しましょう。
その他の注意点として、入学と卒業した学校が同じ場合、同上と書くのはNGなので正式名称で記載しましょう。同じ学校を入学、卒業した場合は、入学と卒業の上下の文字の位置を揃えることで、見栄えが良くなり丁寧に記載している印象を与えます。
ガクチカの作り方・伝え方はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてください。
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
パターン別に解説! 履歴書への最終学歴の書き方
履歴書は重要な書類です。履歴書にミスがあると、仕事の大事な書類でもミスをする可能性があります。
とはいえ、「自分の最終学歴の書き方がわからない」「最終学歴の書き方を間違えている気がする」という人もいるでしょう。最終学歴の書き方を12パターンに分けて解説します。自分の最終学歴と同じ例を参考にして、ミスのない履歴書を作成してくださいね。
履歴書のほかの項目の書き方については、以下の記事で詳しく紹介しています。
大学生・院生必見! 履歴書の学歴欄の正しい書き方とは?
①4年生大学卒業
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
学歴 | ||
2019 | 3 | 〇〇市立〇〇中学校 卒業 |
2019 | 4 | 〇〇県立〇〇高等学校 入学 |
2022 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
2022 | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
2026 | 3 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み |
以上 |
大学を卒業した場合の学歴の書き方です。履歴書のフォーマットに「学歴・職歴」と記載がある場合は、わかりやすいように「学歴」と書きましょう。締めの「以上」も忘れないようにしてください。
②大学院修了
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
学歴 | ||
2017 | 3 | 〇〇市立〇〇中学校 卒業 |
2017 | 4 | 〇〇県立〇〇高等学校 入学 |
2020 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
2020 | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
2024 | 3 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業 |
2024 | 4 | 〇〇大学大学院〇〇研究科〇〇専攻 修士課程入学 |
2026 | 3 | 〇〇大学大学院〇〇研究科〇〇専攻 修士課程修了見込み |
以上 |
大学院は「卒業」ではなく「修了」を使用しましょう。修士課程、博士課程まで書く必要があります。
専攻まで書くと長くなる可能性があるため、1行に無理やり詰め込む必要はありません。入りきらない場合は2行に分けましょう。
③専門学校
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
学歴 | ||
2021 | 3 | 〇〇市立〇〇中学校 卒業 |
2021 | 4 | 〇〇県立〇〇高等学校 入学 |
2024 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
2024 | 4 | 〇〇専門学校〇〇科〇〇コース 入学 |
2026 | 3 | 〇〇専門学校〇〇科〇〇コース 卒業見込み |
以上 |
専門学校は2年制のコースが多いですが、1年制のコースもあります。また、看護師や歯科衛生士は3年制になるので、自分の在籍コースに合わせて年月を記載しましょう。
④短期大学卒業
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
学歴 | ||
2021 | 3 | 〇〇市立〇〇中学校 卒業 |
2021 | 4 | 〇〇県立〇〇高等学校 入学 |
2024 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
2024 | 4 | 〇〇短期大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
2026 | 3 | 〇〇短期大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み |
以上 |
短大卒業の場合は、専門学校卒業の場合と同じように学歴を書きます。学歴の順番は、短大と専門学校に違いはありません。そのため、両方卒業した場合は最後に卒業した方を最終学歴としてください。
⑤高校卒業
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
学歴 | ||
2023 | 3 | 〇〇市立〇〇中学校 卒業 |
2023 | 4 | 〇〇県立〇〇高等学校 入学 |
2026 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業見込み |
以上 |
高校を卒業して就職する予定の人は、上記のように書きます。商業系や工業系の高校に通っている人は、学科名まで書いておくとアピールにつながります。
⑥浪人
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
学歴 | ||
2018 | 3 | 〇〇市立〇〇中学校 卒業 |
2018 | 4 | 〇〇県立〇〇高等学校 入学 |
2021 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
2022 | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
2026 | 3 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み |
以上 |
浪人の記載は不要です。2021年と2022年の間に1年空白の期間があることで伝わるので、書く必要はありません。
⑦留年
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
学歴 | ||
2018 | 3 | 〇〇市立〇〇中学校 卒業 |
2018 | 4 | 〇〇県立〇〇高等学校 入学 |
2021 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
2021 | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
2026 | 3 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み |
以上 |
留年も浪人と同様に記載は不要です。ただ、2021年から2026年と大学に5年間在籍していることが伝わるため、理由を聞かれる可能性があります。
留学や長期インターンシップなど、アピールにつながる可能性がある理由は事前に記載しておきましょう。
⑧留学
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
学歴 | ||
2018 | 3 | 〇〇市立〇〇中学校 卒業 |
2018 | 4 | 〇〇県立〇〇高等学校 入学 |
2021 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
2021 | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
2023 | 4 | 1年間休学し、2023年3月まで中華人民共和国〇〇大学〇〇学部に留学 |
2026 | 3 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み |
以上 |
学位を取得した留学は学歴として認められます。留学経験がある人は、以上のように記載しましょう。
しかし、語学留学や短期留学など学位が取得できていない留学は、学歴として認められません。学位が取得できたかを基準に記載するか判断してください。
⑨休学
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
学歴 | ||
2018 | 3 | 〇〇市立〇〇中学校 卒業 |
2018 | 4 | 〇〇県立〇〇高等学校 入学 |
2021 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
2021 | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
2023 | 4 | 1年間休学し、〇〇株式会社での長期インターンシップに参加 |
2026 | 3 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み |
以上 |
休学した人は上記のように書いてください。理由は必ずしも記載する必要はありません。長期インターンや留学など、前向きな理由は積極的にアピールしてください。
記載しない場合は面接で聞かれる可能性が高いので、回答を準備しておきましょう。
⑩就職後に4年制大学卒業
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
学歴 | ||
2017 | 3 | 〇〇市立〇〇中学校 卒業 |
2017 | 4 | 〇〇県立〇〇高等学校 入学 |
2020 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
2022 | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
2026 | 3 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み |
職歴 | ||
2020 | 4 | 〇〇株式会社 入社 |
2022 | 3 | 〇〇株式会社 一身上の都合により退社 |
以上 |
高校を卒業して就職した後、大学に入学した場合は上記のように書きましょう。学歴と職歴を分けて記載するとわかりやすくなります。
多くの担当者が就職後に大学へ入学した理由を聞くでしょう。説明できるように回答を用意しておいてくださいね。
⑪中退
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
学歴 | ||
2020 | 3 | 〇〇市立〇〇中学校 卒業 |
2020 | 4 | 〇〇県立〇〇高等学校 入学 |
2023 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
2023 | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
2026 | 3 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 中途退学 |
以上 |
中退の場合は、「中途退学」と正式名称で書いてください。中退と書かないように注意が必要です。
留学や独立など中退理由が前向きな場合は、理由も一緒に記載しておきましょう。
⑫編入・転校
年 | 月 | 学歴・職歴 |
---|---|---|
学歴 | ||
2019 | 3 | 〇〇市立〇〇中学校 卒業 |
2019 | 4 | 〇〇県立〇〇高等学校 入学 |
2022 | 3 | 〇〇県立〇〇高等学校 卒業 |
2022 | 4 | 〇〇大学〇〇学部〇〇学科 入学 |
2024 | 4 | △△大学〇〇学部〇〇学科 編入学 |
2026 | 3 | △△大学〇〇学部〇〇学科 卒業見込み |
以上 |
編入の場合は以上のように「編入学」と書きましょう。編入前の大学を卒業しているわけではないので、編入時の前の大学については「卒業」などの記載は不要です。転校の場合は「転入学」と記載します。
入学、卒業年度を過って記載することや、高等学校を正式名称ではなく高校と略してしまうケースがあるので注意しましょう。浪人や留年は記載する必要はありませんが、休学をして留学などした場合は、履歴書に記載しておくと良いでしょう。
一目でわかる! 入学・卒業年度の早見表
生まれ年 | 中学卒業 | 高校入学 | 高校卒業 | 大学入学 | 専門学校卒業 | 大学卒業 |
---|---|---|---|---|---|---|
2006年平成18年 | 2021年3月令和4年3月 | 2021年4月令和4年4月 | 2025年3月令和7年3月 | 2025年4月令和7年4月 | 2027年3月令和9年3月 | 2029年3月令和9年3月 |
2005年平成17年 | 2020年3月令和3年3月 | 2020年4月令和3年4月 | 2024年3月令和6年3月 | 2024年4月令和6年4月 | 2026年3月令和8年3月 | 2028年3月令和8年3月 |
2004年平成16年 | 2019年3月令和2年3月 | 2019年4月令和2年4月 | 2023年3月令和5年3月 | 2023年4月令和5年4月 | 2025年3月令和7年3月 | 2027年3月令和9年3月 |
2003年平成15年 | 2018年3月平成31年3月 | 2018年4月平成31年4月 | 2022年3月令和4年3月 | 2022年4月令和4年4月 | 2024年3月令和6年3月 | 2026年3月令和8年3月 |
2002年平成14年 | 2018年3月平成30年3月 | 2018年4月平成30年4月 | 2021年3月令和3年3月 | 2021年4月令和3年4月 | 2023年3月令和5年3月 | 2025年3月令和7年3月 |
2001年平成13年 | 2017年3月平成29年3月 | 2017年4月平成29年4月 | 2020年3月令和2年3月 | 2020年4月令和2年4月 | 2022年3月令和4年3月 | 2024年3月令和6年3月 |
2000年平成12年 | 2016年3月平成28年3月 | 2016年4月平成28年4月 | 2019年3月平成31年3月 | 2019年4月平成31年4月 | 2021年3月令和3年3月 | 2023年3月令和5年3月 |
1999年平成11年 | 2015年3月平成27年3月 | 2015年4月平成27年4月 | 2018年3月平成30年3月 | 2018年4月平成30年4月 | 2020年3月令和2年3月 | 2022年3月令和4年3月 |
1998年平成10年 | 2014年3月平成26年3月 | 2014年4月平成26年4月 | 2017年3月平成29年3月 | 2017年4月平成29年4月 | 2019年3月平成31年3月 | 2021年3月令和3年3月 |
1997年平成9年 | 2013年3月平成25年3月 | 2013年4月平成25年4月 | 2016年3月平成28年3月 | 2016年4月平成28年4月 | 2018年3月平成30年3月 | 2020年3月令和2年3月 |
1996年平成8年 | 2012年3月平成24年3月 | 2012年4月平成24年4月 | 2015年3月平成27年3月 | 2015年4月平成27年4月 | 2017年3月平成29年3月 | 2019年3月平成31年3月 |
学歴には学校名と一緒に年月も記載します。ミスしがちなのが年月です。一目でわかる早見表を作成したので、生まれた年を基準に自分の入学・卒業年度を書いてください。
ただ、留年や休学などがある人は年月がずれる点に注意してください。
浪人、留年、休学に加えて大学の9月入学・卒業制度もあるので、半年〜数年ずれているものに関しては特別な事情があるのだろうと感じます。
とはいえ学生がどんな人生を送ってきたのかは気になるので、留学、休学など記入できるものに関しては情報を記載しておくと親切です。
最終学歴の書き方で差をつける! 担当者にアピールするテクニック
最終学歴の書き方で差をつける! 担当者にアピールするテクニック
- 卒論のテーマを書く
- スクールに通った経験も記載する
- 長期インターンに参加した経験を記載する
アピールに有効な履歴書の最終学歴。書き方でほかの就活生と差をつけられるケースがあります。今から紹介する項目が当てはまったら、最終学歴に記載して担当者にアピールしましょう。
その際の効果的な書き方についても解説します。最終学歴で担当者にもう一段アピールしたい人は、参考にしてみてください。
卒論のテーマを書く
卒論のテーマが、志望企業や職種に関連する内容であれば、学歴欄に卒論のテーマを書いておくとアピールになりやすいです。ただ、関連が薄い卒業論文や研究内容は、アピールにつながらないため記載は不要です。関連したテーマのみに留めておきましょう。
たとえば、SNSマーケティング企業を志望する場合、「Instagramで旅行先を決定する消費者の心理」など、SNSに関連するテーマを書くと効果的です。
- 卒論のテーマが志望企業や職種に活かせるか微妙です。その場合は書かない方がよいのでしょうか?
関連がなければ無理に記載する必要はない
上記のようなケースだと、無理に記載しなくても良いかと思います。履歴書とはそもそも学歴や個人情報を記載するものです。そのため、卒論のテーマの記載はあくまで任意となります。
志望企業に対してアピールできる内容の卒論であれば、ぜひ学歴欄に書いてアピールしていきましょう。しかし、志望企業や職種と強く関連がないのであれば、卒業論文や研究内容は無理に記載する必要はないと言えます。
スクールに通った経験も記載する
スクールは学歴として認められないと説明しましたが、志望企業や職種にかかわりのある内容をスクールで学んでいた場合、学歴欄にスクールに通った経験を記載すると効果的なケースがあります。
たとえば、システムエンジニアやプログラマー志望の人が、プログラミングスクールに通っているケースはアピールにつながります。また、アナウンサー志望の人が、アナウンサースクールに通っているケースも同様です。
「〇〇スクールでプログラミングを習得」「〇〇アナウンサースクールでアナウンス技術を習得」など、スクールで何を学んだのかわかるように記載しましょう。
志望企業や職種で活かせる内容かどうかを基準に、スクールの経験を学歴に記載するか判断してください。
こちらのQ&Aでもアナウンサーになるための方法をキャリアコンサルタントが回答しています。併せて参考にしてみてください。
長期インターンに参加した経験を記載する
長期インターンへの参加経験もアピールにつながるケースがあります。これまでと同様に、志望企業や職種にかかわりがある場合は有効です。
たとえば、営業職志望の人は、訪問販売営業の長期インターンに参加して営業力を磨いた経験があれば記載すべきです。長期インターンの経験が入社後に活かせそうなのであれば、積極的にアピールしましょう。
「〇〇株式会社で営業の長期インターンシップに参加」など、どんな企業のどのようなインターンに参加したのか、わかるように記載しましょう。
営業職を志望する人は、こちらの記事で志望動機の作り方・伝え方を解説しているので、併せてチェックしてください。
例文18選|営業職の志望動機で採用担当者を惹きつけるコツ
大学と異なる大学院に進学した学歴の印象とは?
大学を卒業後、さらに深い研究をするために進学する大学院。より学問を深めているため、「学部卒よりも最終学歴で評価されやすい」と考えている人もいるでしょう。
しかし、大学院を卒業しても、大学卒業と大きく印象が変わらないケースがあります。それは、大学院への進学目的が明確ではない場合です。特に大学院での研究と関連が低い業界を志望している人は注意しましょう。面接で大学院に進学した理由を聞かれる可能性が高いからです。
大学院への進学をマイナスに働かせないためには、「なぜ大学院に進学したのか」という問いへの回答を準備しておきましょう。
「一級建築士を取得するために、建築をより高い次元で学びたいと考えた」「卒論のテーマに選んだ鳥の生態を、より突き詰めて研究したいと感じた」などの回答は、目的意識が感じられます。
- 大学3年次に編入しました。目的によっては、マイナスに働く可能性があるのでしょうか?
編入の目的に的確に答えられれば問題なし
大学3年次に編入したことが、マイナスに働く可能性はないでしょう。短大、専門学校、大学から大学3年次の編入の目的が、専門分野の勉強がしたいなど採用担当者が理解できるものであれば、心配しなくて大丈夫です。
編入の目的について面接で問われる可能性があるので、説明できるようにしておきましょう。すでに編入しているので、編入して学んだことなどを積極的にアピールすると良いでしょう。
最終学歴が全てではない! 学歴に自信がなくても就活を上手く進める方法
就活を上手く進める方法
- 履歴書の他の欄をしっかりと書く
- 適性検査で知識や教養をアピールする
- 学歴が評価されるのは書類選考までと考え対策する
- 志望大学に落ちた悔しさをバネに努力したエピソードを言語化する
ポテンシャルを見る新卒採用では、学歴を一つの判断材料にする企業もあります。「学歴に自信がなく、志望企業へエントリーをためらっている」「学歴を履歴書に書きたくない」という人もいるでしょう。しかし、最終学歴が全てではありません。学歴に頼らずに就活を進める方法があります。
ここからは、学歴に自信がなくても就活を上手く進める方法を解説するので、学歴に不安がある人は実践して選考突破に役立ててください。
履歴書のほかの欄をしっかりと書く
履歴書には学歴のほかに、自己PRや志望動機、特技などを書く欄があります。ほかの欄を丁寧に書くことで、担当者に入社への熱意が伝わります。
特に入社意欲をアピールするには志望動機が非常に重要です。熱意のこもった志望動機を作成して担当者の印象に残る履歴書を作成しましょう。
とはいえ、「熱意が伝わる志望動機の作成方法がわからない」という人もいるでしょう。以下の記事では、ほかの学生と志望動機で差をつける方法を紹介しているので、参考にしてみてください。
例文8選|志望動機の書き出しで本気度を見せ差別化する方法
適性検査で知識や教養をアピールする
学歴は学生の知識や教養を測る一つの指標です。そのため、偏差値の高い大学に在籍していると知識や教養をアピールできます。
ただ、知識や教養は学歴以外でもアピールできます。それは多くの企業が選考に取り入れている適性検査です。学歴に自信がなくても、適性検査の結果が良ければ、担当者に知識や教養が身に付いていることをアピールできるケースがあります。
学歴が評価されるのは書類選考までと考え対策する
一定以上の学歴がある学生のみを次の選考に進める、学歴フィルターを導入している企業があるのは事実。多くの学生が応募する人気企業では、担当者が全てのエントリーシート(ES)に目を通せないからです。
しかし、書類選考を通過して面接に進めば、評価されるのは面接での人柄や回答です。そのため、ほかの学生と学歴を比較して悲観的になる必要はありません。
また、学歴に不安があったとしても就活前に変えることはできません。学歴が評価されるのは書類選考までと割り切って、面接対策など自分にコントロールできる領域に注力しましょう。
今まで、学歴に自信がなくても、トップ企業に内定したり複数企業から内定するような学生を数百人と見てきました。そういった学生の共通点は、しっかりと自己分析をおこない、面接で自分のことを自信を持ってアピールできている点です。
今から準備できることはたくさんあります。一つひとつ乗り越えていきましょう!
次の記事で、学歴フィルターについてより詳しく解説しています。こちらもあわせて参考にしてみてくださいね。
学歴フィルターの実態|就活のプロが区切り方や乗り越えるコツを解説
徹底的な自己分析のやり方はこちらの記事で解説しているので、ぜひチェックしてください。
自己分析マニュアル完全版|今すぐできて内定につながる方法を解説
面接対策はこちらの記事を参考にしてください。各面接のコツを網羅的に解説しています。
面接のコツ|通過率を飛躍的に上げる初心者必見の対策を解説
志望大学に落ちた悔しさをバネに努力したエピソードを言語化する
学歴に自信がない人の中には、大学受験で志望大学に落ちてしまった人もいるでしょう。就活は大学の知名度や偏差値で戦うわけではありません。むしろ、志望大学に落ちた経験がプラスに働くケースがあります。
たとえば、部活動に打ち込んだ経験や、勉強に熱心に取り組み資格を取得した経験など、受験に失敗した悔しさをバネに努力したエピソードがある場合です。
失敗をしない人はいません。失敗した後の対応が重要です。失敗を活かして努力できる人は評価される傾向にあり、学歴に自信がなくても、大学入学後の努力や経験で印象は覆せるのです。
失敗談の効果的な伝え方については、以下の記事で解説しているので、実践してください。
例文14選|面接で伝える「失敗談」の正解回答を徹底解説
最終学歴の意味や書き方を把握しミスのない履歴書を作成しよう
ここまで解説した通り、企業は学歴の高さだけを見ているわけではありません。「専攻分野が入社後に活かせるか」「どのような過程を歩んできたか」など、過去から未来をイメージしています。
また、ミスがないかも非常に重要です。ミスしやすいポイントや注意点も説明しました。今回解説した最終学歴の書き方を実践して、ミスのない履歴書を作成してくださいね。
アドバイザーコメント
吉田 隼人
プロフィールを見る提出直前の最終チェックは入念に!
最後にこれから履歴書を書く人に伝えたいこと。それは、最終チェックを必ずしよう、ということです。
履歴書を提出する前に、誤字脱字、内容、文章のわかりやすさ、言葉遣いなど、ミスがないか必ずチェックするようにしましょう。特に、WEB上で履歴書作成をしている人は、一度印刷してみてミスがないかチェックしてください。
もしそれでも不安がある場合は、身近な社会人や親、キャリアセンターの人などに見てもらいましょう。
たった一文字、間違いがあるだけで、途端に「仕事でもミスをしそうだ」と思われ、選考で不利になる可能性が生じてしまいます。
たくさんの人が目にする書類だという緊張感を持ってチェックしよう
一手間を惜しまず、最後までやり抜く。 そんな人物を企業は求めています。
あなたが送信ボタンを押したら、あるいは郵便ポストに投函したら、その書類は採用担当者に必ず届きます。書類選考の担当者のみならず、すべての面接官、役員、社長も見る可能性のある書類になります。
そういった緊張感を持ちながら、誰に見られても恥ずかしくない履歴書を提出するために、最終チェックをおこなっていきましょう!
履歴書の誤字のチェック方法や、提出後に誤字を見つけたときの対処法はこちらの記事で解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
履歴書の誤字を見つけても焦らないで! 挽回できる方法を解説
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー
記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Junko Tomioka〇南箕輪村のキャリア教育推進コーディネーターに就任後、独立。現在は地方中高生やベトナム人留学生の就活支援、企業内キャリアコンサル、地方就職のサポートをおこなう
プロフィール詳細キャリア・デベロップメント・アドバイザー/キャリアドメイン代表
Kenichiro Yadokoro〇大学でキャリアデザイン講座を担当した経験を持つ。現在は転職希望者や大学生向けの個別支援、転職者向けのセミナー、採用担当者向けのセミナーのほか、書籍の執筆をおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/就活塾「我究館」講師
Hayato Yoshida〇東証一部上場の人材会社で入社2年半で支店長に抜擢。これまで3,000名以上のキャリアを支援。現在はベストセラー書籍「絶対内定」シリーズを監修する我究館でコーチとして従事
プロフィール詳細