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「テストドライバーはきつい」と言われるのはなぜですか?

自動車が好きで、就職活動では自動車業界を志望しています。特にテストドライバーの仕事に興味があるのですが、ネットで検索すると「きつい」「やめとけ」といった書き込みが多くて不安です。

華やかなイメージを持っていましたが、地味な作業の繰り返しや、長時間の拘束、事故のリスクなど、厳しい側面もあるという話を聞きました。

実際の仕事内容はどのようなもので、なぜ「きつい」と言われることが多いのでしょうか?

テストドライバーとして働くうえでのやりがいや、求められる資質、学生時代にやっておくべきことなど、リアルな声を聞かせていただきたいです。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/ヒトノビ代表

小関 珠緒

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テストドライバーは根気が必要でリスクを伴うきつさがある

新車の開発に携われる華やかなイメージとは裏腹に、実際は非常に地道な仕事だからです。

たとえば、同じカーブを何百回も走るといった単調な作業の繰り返しが多く、想像以上に根気がいります。

また、高速走行や急ブレーキを繰り返すため身体的な負担が大きく、常に事故のリスクと隣り合わせであるという精神的な厳しさもあります。

運転以外の、細かいデータチェックや詳細な報告書の作成といったデスクワークにギャップを感じる人もいます。

車を完成させることにかかわれるやりがいがある

一方で、自分がフィードバックした乗り心地やブレーキの感覚といった定性的な意見が、製品の改善に直接活かされるという大きなやりがいがあります。

まだ世に出ていない最新の車に誰よりも早く触れ、その性能を試せるのは、車好きにとっては非常に面白い環境といえるでしょう。地道な作業の先に、一台の車を完成させるという達成感がある仕事です。

キャリアコンサルタント

高尾 有沙

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テストドライバーは仕事の負担が多さからきついといわれる

テストドライバーは華やかに見えて実態は、正確性と再現性の追求をおこなう仕事です。

長時間にわたる反復走行、細かなチェックリスト消化、路面、温湿度、積載など条件の厳密管理、リスク評価と安全プロトコル遵守が欠かせません。車両やコースの準備、データロガーの扱い、異常の早期検知と報告も重要となります。

また、拘束時間や天候の影響、海外テストでの出張連続、体への負荷は確かにあるでしょう。

求められる資質を理解して今できる知識を付けておこう

資質は、危険予知能力、繊細な感覚の言語化、安全最優先の規律、体調管理、技術者との協働力などです。

学生の今やるなら、運転技量そのものも大切ですが、モータースポーツや自動車部でログの取り方に慣れる、車両運動、材料、熱工学などの基礎と統計基礎、危険予知訓練、英語でのレポーティング練習がおすすめです。MT車、悪路経験などを経ておくと安心です。

入門経路は評価、実験職としての採用、派生でプロドライバーではなく「実験ドライバー」からのキャリア形成が一般的と思っておきましょう。

自動車業界を志望する人は次の記事もチェックしておきましょう。自動車業界の志望動機を作成するステップや職種別の例文を紹介しています。

こちらのQ&Aでは、自動車業界が100年に一度の大変革期という実態についてキャリアコンサルタントが回答をしています。自動車業界に興味がある人は併せて確認してみてください。

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