この記事のまとめ
就職先の選択肢として商社を検討している人は多いと思います。商社について調べていると「食品商社」という仕事を見つけ、具体的な仕事内容や働き方などについて疑問を持った人もいるのではないでしょうか。
この記事では、キャリアコンサルタントの瀧本さん、平井さん、冨永さんと一緒に、食品商社の仕事内容や魅力、厳しい一面、選考の対策方法などを解説します。また、リアルな働き方も紹介しているので、食品商社に興味がある人はぜひ参考にしてください。
【完全無料】
大学3年生(26卒)におすすめ!
就活準備で必ず使ってほしい厳選ツール
1位:適職診断
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
2位:面接力診断
39点以下は要注意!あなたの面接力を今のうちに診断しましょう
3位:自己分析ツール
選考で使えるあなたの強み・弱みがわかります
4位:WEBテスト対策問題集
SPI、玉手箱、TG-WEBなどの頻出問題をこれ1つで効率的に対策できます
5位:内定者ES100選
大手内定者のESが見放題!100種類の事例から受かるESの作り方がわかります
【併せて活用したい!】
選考前に必ず使ってほしい厳選ツール
①自己PR作成ツール
自己PRがまとまらない人は、ツールを活用して自己PRを完成させよう
②志望動機作成ツール
5つの質問に答えるだけで、受かる志望動機を自動で作成します
食品商社のやりがいや厳しさを知ることが向き・不向きを判断するカギ
食品商社は誰にでもおすすめできる仕事ではありません。向き・不向きがあり、向いていると判断できた人のみにおすすめできる仕事です。
しかし、「自分が食品商社に向いているかわからない」と悩む人もいるかもしれません。自分の向き・不向きは食品商社で働くことのやりがいや厳しさを知ることで判断できます。
そこでこの記事では、前半で食品商社の基本情報や現状と今後の動向、仕事内容など、目指すにあたって押さえておきたい前提情報を解説します。
また、記事後半ではやりがいや厳しさ、向いている・向いていない人の特徴、選考の対策方法などを解説します。自分が食品商社に向いていると判断できたら選考の対策方法まで理解して、内定獲得に向けて動き出しましょう。
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
自分に合う職業・合わない職業を知ることは、就活において非常に重要です。しかし、見つけるのが難しいという人も多いでしょう。
そんな人におすすめしたいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、自分の強みや性格に合った職業がわかります。
今すぐ診断を受けて、自分に合う職業・合わない職業をチェックしてみましょう。
基本をチェック! 食品商社の基本情報
基本をチェック! 食品商社の基本情報
- 食品商社とは
- 食品商社と総合商社の違い
- 食品商社と食品メーカーの違い
- 食品業界における食品商社の位置付け
就活を進めるなかで、一度は商社に興味を持つ人は多いと思います。しかし、同じ「商社」というキーワードが入っているからといって、具体的なリサーチをせずに食品商社を目指すのはおすすめしません。仕事内容や働き方が大きく異なる可能性があるからです。
また、食品メーカーも同様で、違いを把握しておかなければいけません。
ここからは、食品商社の基本情報や、総合商社・食品メーカーとの違いなどを解説します。前提となる情報でもあるため、食品商社への就職に興味がある人は必ず理解しておきましょう。
食品商社とは
食品商社とは、食品を扱う専門商社を指します。
前提として、商社とは生産者と販売者の間に入って、流通や管理などをする会社です。そして、専門商社は特定の分野を扱う商社を指します。
そのなかで、食品商社は食品をメインとして流通や管理などをおこないます。具体的には、食品の品質管理や価格の調整、加工などをおこなったりすると把握しておきましょう。
食品商社と総合商社の違い
食品商社と総合商社の違いは、扱う商材にあります。
前述のとおり、食品商社は専門商社に位置付けられていて、特定の分野の商材の流通や管理などをおこないます。一方で、総合商社は幅広い分野のものを扱うのが特徴です。そのため、会社の規模が大きくなりやすい傾向にあります。
よって、食品のみを扱うのが食品商社、幅広くさまざまな分野のものを扱っているのが総合商社と認識しましょう。
総合商社の仕事内容や働き方について詳しく知りたい人は、こちらの記事を参考にしてください。
関連記事
総合商社の仕事が丸わかり! 7大商社の違いと就活術もプロが解説
総合商社とは、幅広い商材・サービスを国内外から仕入れて流通させる業界です。本記事では、総合商社の仕事内容や選考に向けてできることをキャリアコンサルタントとともに解説します。7大商社ごとの特徴も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
記事を読む

総合商社で食品を扱う場合でも、必ずしも食品商社という位置付けになるわけではありません。総合商社は多角的な事業展開が特徴であり、食品部門はその一つに過ぎません。
たとえば、伊藤忠商事ではファミリーマートとの連携で食品事業を展開していますが、総合商社としての立ち位置を維持しています。
食品商社と食品メーカーの違い
食品商社と食品メーカーの大きな違いは、商品の企画・生産をおこなっているかどうかです。
食品メーカーは自社で商品の企画・生産・販売までをおこないます。一方で、食品商社はすでにある商品を調達して販売しています。近年はプライベートブランドを展開する食品商社も増えたものの、メイン事業は既存の商品を調達して販売させることであり、自社で商品の企画・生産をすることは少ないのです。
そのため、自分の思いを乗せた商品を企画・生産したい人は、食品メーカーの方がやりがいを感じられるかもしれません。
食品商社または食品メーカーなど具体的な企業は決まっていなくても、食品業界を目指したいと考えている人もいると思います。食品業界を目指している人は、以下の記事から食品業界の志望動機の書き方を理解しておきましょう。
関連記事
例文9選|食品業界の志望動機でやりがちなNG例と高評価のコツ
食品業界の志望動機は、「食べることが好き」という理由だけではNGです。この記事では、食品業界の志望動機に重要となるのは食への熱意や幅広い視点であるということを、キャリアコンサルタントによるアドバイスつきでポイントを解説します。食品業界に関する基礎知識から、評価つきの例文まで、魅力的な志望動機を作るヒントを掲載しています。
記事を読む

3分でできる適職診断! あなたはどのタイプ?
就活を進めていると、自分に合う職業がわからず悩んでしまうことも多いでしょう。
そんな時は「適職診断」がおすすめです。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強みや性格、価値観を分析して適職や適さない職業を特定してくれます。
自分の適職や適さない職業を理解して、自信を持って就活を進めましょう。
食品業界における食品商社の位置付け

食品業界において、食品商社は食品の品質管理、価格調整、加工などの役割を持っています。
食品は消費者の健康に大きく影響するため、安心安全なものを届けるのが必須です。しかし、天候や災害などによって需給の関係が崩れたり、品質が落ちたりすることもあります。
そこで、食品商社が品質を管理したり、需給のバランスを調整したりして、全員に品質の高い食品を届けられるようにしているのです。
このように、わたしたちがどんなときでも安心して食事をするためにも、食品商社が欠かせない存在となっているのです。
- 食品の需給バランスに問題が発生したとき、具体的に食品商社はどのような動きをして調整することになるのでしょうか。
食品商社は輸入量の調整によって需給のバランスを整えている
人間が生きていくうえで必要なものは衣食住と表現されますが、なかでも食は最も欠かせない領域です。食料自給率の低い日本においては、安定して供給できるために商社の役割は重要です。
近年、自然災害によって作物に影響が出て価格高騰や品不足などを目にする機会が多くなったと思います。国内で需要が賄えないときは輸入して賄うこともあるでしょう。
このように、需給バランスをいかに整え安定に近づけるか、スムーズに流通できるよう生産者側、或いは輸入元また小売側と折衝を重ね、より良い方向性を模索し安定して供給することが求められます。
食品商社の現状と今後の動向
食品商社の現状と今後の動向
- 現状:総合商社主導によって経営統合が進められている
- 今後の動向:スーパーや外食産業が新型コロナウイルス感染症以前に戻ると予想される
食品商社の選考を受けるかどうか判断するうえで、現状と今後の動向を把握しておくことは大切です。世の中の動向によって働き方が大きく変わることがあり、それが自分に合っていない可能性もあるからです。
ここからは、食品業界の現状と今後の動向を解説します。就職後の後悔を避けるためにも、現在の状況や、今後どうなる可能性があるのかを把握しておきましょう。
現状:総合商社主導によって経営統合が進められている
前述のとおり、総合商社は幅広い商材を扱っていて、企業規模が大きい傾向にあります。近年はこのような総合商社が主導となって、食品商社の経営統合が進められていることが見受けられるようになりました。
経営統合とは
複数の会社がある一社にそれぞれの株式を集中させて、各社を存続させた状態で意思決定をする会社を統一させること。株式が集中した会社が持株会社となり、それ以外は子会社という関係になる。
経営統合をすることで、独自性を維持しながらもリスクを分散させたり、経営を効率化させたりできるなどのメリットがあります。組織が複雑化するなどのデメリットもありますが、独自性を保ちながら経営を存続することができるのです。
食品商社においては、規模が大きく経営が安定している総合商社の子会社となることで、自社を存続させながらも経営をより安定させることができます。
なお、経営統合後も基本的には雇用契約は承継されるため、働き方が大きく変わるということはあまりないと認識しておきましょう。
私の出身企業がある企業グループが別の企業グループに売却されました。当面は従来の処遇や仕事が継続されますが、代表権を持つ役員は交代しました。
企業内の価値観と優先順位が変わるため、仕事の仕方にも徐々に影響が出ているようです。外資系への売却ほど急激に変えようとはしませんが、確実に考え方や働き方は変わってきています。
今後の動向:スーパーや外食産業が新型コロナウイルス感染症以前に戻ると予想される
新型コロナウイルス感染症は食品業界にも大きな影響を与えました。巣篭もり需要によりスーパーの販売額が増加し、一方で外食業界の売上高は低減しました。
しかし、新型コロナウイルス感染症が落ち着き、それにともなって今後はスーパーや外食産業の販売額・売上高も新型コロナウイルス感染症以前に戻ると予想されています。
今後ビジネスモデルが大きく変わることは予想されませんが、世の中の状況によって扱う商材やその量などが変動し、仕入れ先や販売先なども変わってくることは理解しておきましょう。
どんな企業がある? 売上高が高い食品商社の一覧
どんな企業がある? 売上高が高い食品商社の一覧
総合商社は誰もが知る企業も多くあるため、ある程度企業名が思い浮かぶと思います。一方で、食品商社は経営統合が進んでいることもあり、どんな企業があり、どの企業が規模が大きいのかなど、わからない人もいるのではないでしょうか。
ここからは、売上高が高い食品商社を7つ紹介します。食品商社に興味がある人は、就職先を選ぶ際の参考としてください。
商社全般に興味があり、さまざまな企業を見てから就職先を判断したいと考えている人は以下の記事を参考にして、7大商社といわれる各企業の特徴を押さえておきましょう。
関連記事
7大商社への就職を成功させる3つの対策|各社の特徴や魅力も解説
学生から人気の7大商社に入社するためには、企業を詳しく理解することが必須です。この記事ではキャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ7大商社それぞれの特徴や対策方法を解説します。ぜひ参考にしてくださいね。
記事を読む

あなたが受けないほうがいい職業を知っておこう
就活を成功させるためには、自分に合う職業・合わない職業を早めに知ることが不可欠です。しかし、それがわからずに悩む人も多いでしょう。
そんな人に活用してほしいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたに合う職業・合わない職業を特定できます。
早いうちに自分に合う職業・合わない職業を知って、就活を成功させましょう。
日本アクセス:2兆1,975億円
日本アクセスは伊藤忠商事の完全子会社で食品商社の最大手といわれています。売上高も2兆円超えで、食品商社業界のなかでは最高額です。
チルドや冷凍食品、乾物・乾麺などの商品や物流を強みとしているのが特徴です。また、物流拠点は約530箇所、契約車両は約7,600台と大規模に展開しています。
「大手の食品商社の大手で働きたい」、「冷凍食品や乾物などに思い入れがある」といった人は、日本アクセスをチェックしてみましょう。
- ホームページ(HP)などからほかの企業と大きな違いがあまりわかりませんでした。なぜ日本アクセスは売上高がトップでいられるのか、独自の特徴などがあれば教えていただきたいです。
トレンドを押さえた独自の戦略が売上高トップの鍵
日本アクセスが食品卸売業界でトップを維持している理由の一つは、消費者ニーズの変化に対応した組織改編や成長戦略です。
2023年3月期では、ドライ・チルド・フローズンのすべてのカテゴリーで売上が拡大しました。また、近年のトレンドである内食・中食・外食のシームレス化に対応し、顧客開拓を強化しています。
さらに、物流の効率化や商品調達力の強化を図るなど、独自の戦略を実行しています。これらの取り組みが同社の競争力を高め、売上高トップの維持につながっています。
三菱食品:1兆9,967億円
三菱食品は三菱商事の子会社で、三菱商事系の食品商社最大手となります。2023年の売上高は1兆9,967億円で、食品商社業界のなかでもトップクラスの規模です。
三菱食品は加工食品や低温食品、酒類、菓子など、さまざまな分野の食品を扱っていて、それぞれ数多くのブランドに携わっています。
仕入れ先は約6,500社、販売先は約9,000社と多く、あらゆる角度から食品にかかわれるのが特徴です。
国分グループ本社:1兆9,330億円
国分グループ本社は1712年創業で、300年以上の歴史がある企業です。「食のマーケティングカンパニー」として食の価値創造No.1企業を目指しています。
その長い歴史から日本全国のネットワーク体制に長けていて、食品や酒類の食品商社最大手といわれています。また、エリア商品という地域限定の食品・酒類も取り扱っている独自性があります。
歴史ある企業で日本の食文化の発展に携わりたい人は、ぜひチェックしてみましょう。
グループ会社の子会社の場合はグループ内の転籍・出向など、異動が多いことが挙げられます。
また、子会社は親会社の方針・指示に従う傾向にあります。規模にかかわらず、本社が親であると独自の方針を決め、実行しやすいといえるでしょう。
加藤産業:1兆356億円
加藤産業は兵庫県に本社を構える食品商社で、関西に強い地盤を持って全国展開している企業です。ジャムや加工食品、乾麺などを取り扱っています。
加藤産業はKanpyという自社ブランドも展開していて、ジャムやあん製品などを提供しています。
また、海外進出に積極的なのも特徴的で、中国やベトナム、シンガポールなどのアジア各国に進出しています。食品に携わりながら海外で働くことも視野に入れている人は、加藤産業をチェックしてみてください。
トモシアHD:7,755億円
トモシアHDは、旭食品、カナカン、丸大堀内の3つの会社が経営統合して2013年に発足された会社です。加工食品や菓子、チルド、酒類などを取り扱っています。
トモシアHDは全国津々浦々に約1万社の仕入れ先と約3万社の得意先があり、数多くの人・会社とかかわりを持てるのが特徴です。
また、子会社である旭食品、カナカン、丸大堀内に就職した場合は、さらに特定の分野に絞った商材に携わることが可能です。それぞれの会社をチェックして、興味のある商材があれば、その会社についてさらにリサーチしてみましょう。
三井食品(現在三井物産流通グループ):6,768億円
三井食品は三井物産のグループ会社です。食品や酒類、ペットフードなどの卸売・販売や、輸出入業などを事業としています。
そして、卸売業だけでなくオリジナル商品の開発・販売にも注力していて、コーヒー豆や健康食、ペットケア商品などを提供しているのも特徴です。
なお、2024年4月1日からは三井物産流通ホールディングス、三井食品、ベンダーサービス、リテールシステムサービス、物産ロジスティクスソリューションズの5社が統合して三井物産流通グループとなりました。
また、2021年に近畿統合物流センターを開設し、物流機能も強化するという動きも見せています。
伊藤忠食品:6,429億円
伊藤忠食品は伊藤忠グループの食品商社のなかで最大手となる企業です。
1875年創業という歴史ある企業で、卸売業だけでなく、商品・ブランド開発にも力を入れています。冷凍惣菜やスイーツ、催事商品などを手がけていて、なかには誰もが知る有名ブランドとコラボして開発されたものもあります。
食品の卸売業、オリジナル商品の開発などに携わりたいと考えている人は、ぜひ詳細をチェックしてみてください。
向いてる仕事を探そう! 食品商社のおもな仕事内容
向いてる仕事を探そう! 食品商社のおもな仕事内容
- 営業職:仕入れ先と小売店の新規開拓
- 営業事務職:資料作成や顧客管理などの営業職のサポート
- 一般職:社内向けの業務
食品商社は食品を仕入れて小売店販売するというビジネスモデルですが、職種によって仕事内容や役割が異なります。
食品商社のビジネスの全体像をつかむことも重要ですが、やりがいを持って働くためには、職種別の具体的な仕事内容を理解することも大切です。
ここからは食品商社の職種別の仕事内容を解説します。就職後のミスマッチを防ぐためにも、具体的な仕事内容を押さえておきましょう。
営業職:仕入れ先と小売店の新規開拓
食品商社の営業職のおもな仕事内容は以下のとおりです。
食品商社の営業職のおもな仕事内容
- 新しい仕入れ先の開拓
- 新しい小売店の開拓
- 既存顧客である小売店への食品の販売
簡単にいうと、食品を安く購入できる仕入れ先を探して、それを購入し店舗で販売してくれる小売店を見つけるのが仕事内容です。
食品商社の売上げは、営業職の働きによって大きく左右されます。
そのため、仕入れ先や小売店が納得できる提案ができるプレゼンスキルやコミュニケーション能力が欠かせません。
業界や企業によって営業職の仕事内容が異なります。営業職を志望していてまだ業界や企業は決まっていない人は、以下の記事から各営業職の仕事内容を理解しておきましょう。
BtoB営業
BtoB営業ってどんな仕事? 魅力から大変な部分までまるごと解説
反響営業
反響営業とは? 入社後のイメージを膨らませるポイントを徹底解説
代理店営業
代理店営業が丸わかり! 隠れた3つの魅力や適性の見極め方も紹介
不動産営業
不動産営業に向いてる人の6つの特徴|具体的な業務と未経験からなる方法
リテール営業
リテール営業とは? 仕事内容や5つの必須スキルを専門家と解説
IT営業
IT営業の仕事内容や魅力をプロと解説! 業界経験者による生の声も
あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
営業事務職:資料作成や顧客管理などの営業職のサポート
食品商社の営業事務職のおもな仕事内容は以下のとおりです。
食品商社の営業事務職のおもな仕事内容
- プレゼン資料の作成
- 顧客と自社営業職のスケジュール調整
- 顧客管理やリサーチ
- 電話・メール応対
食品商社は数多くの仕入れ先と販売先があるため、顧客管理が欠かせません。また、営業職がスムーズにやり取りできるためにも、営業事務職による資料の作成やスケジュール調整が不可欠です。
このように、会社の売上げを立てる営業職の、縁の下の力持ちとして陰で活躍するのが営業事務職です。
営業事務職について、仕事内容や働き方、魅力などをより詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。
関連記事
営業事務の魅力とは? 対策必須の4つの準備で選考を勝ち抜こう
顧客との最前線で活躍する営業担当者を縁の下で支え、時に社内外の調整役として活躍する営業事務。会社の「顔」を担う重要な職種ですが、実際の仕事内容を理解できている学生は少ない傾向にあります。記事では業務内容から先行対策まで営業事務のリアルを伝えます。
記事を読む

一般職:社内向けの業務
食品商社の一般職のおもな仕事内容は以下のとおりです。
食品商社の一般職のおもな仕事内容
- 契約書・見積書・請求書の作成
- データ入力
- 輸入や通関、出荷などに関する業務
食品商社は会社の規模が大きい傾向にあるため、円滑な経営をするためにも社内業務をメインとした一般職の存在が欠かせません。
社外の顧客とかかわる機会は少ないですが、会社の経営を支える存在として働くことができます。
商社の一般職の働き方や魅力について詳しく知りたい人は、以下の記事を参考にしてください。商社の一般職ならではの特徴を解説しています。
関連記事
商社の一般職の実情が丸わかり! 働く魅力や厳しさまで徹底解説
商社の一般職は給料が高く人気がある一方で、激務になりやすいといわれています。この記事では、キャリアコンサルタントとともに、一般職に向いている人の特徴やメリットを合わせて解説しているため、一般職に興味がある人は参考にしましょう。
記事を読む

営業事務と一般職の大きな違いは業務範囲と必要なスキルです。営業事務は主に営業部署に特化した事務作業をおこない、営業担当者をサポートします。
具体的には、契約書や顧客向け資料の作成、納品・売上管理など、専門性が求められます。
一般職は、幅広い部署で書類整理やデータ入力、来客対応など、専門性よりも基本的なPCスキルとコミュニケーション力が重視されます。
どんなメリットがある? 食品商社で働くことの魅力とやりがい
どんなメリットがある? 食品商社で働くことの魅力とやりがい
- 食材の生産から食品の販売まですべてのプロセスにかかわれる
- 食品業界のなかで人間関係を築くことができる
- 自分がかかわった食品で消費者が笑顔になるところまで見届けられる
食品商社のおもな仕事は、食品を仕入れて小売店に販売するというものですが、そのなかに魅力ややりがいがたくさんあります。
ここからは食品商社で働くことの魅力ややりがいを解説します。仕事を長く続けるうえでもやりがいを感じることは重要です。食品商社の魅力に共感できるか、チェックしてみましょう。
食材の生産から食品の販売まですべてのプロセスにかかわれる
前述のとおり、食品商社は食材を生産する業者、または加工業社から仕入れ、それを小売店に販売するというビジネスモデルです。生産者と小売店の両方と関係を築くことになるため、食材の生産から食品の販売まで、食に関するすべてのプロセスにかかわることができるのです。
食品業界にはさまざまな仕事がありますが、食に関して一部の業務にしか携われないこと多くなっています。たとえば、生産者は消費者の顔を見ることが難しく、販売店は生産現場を見ることはほとんどありません。
このように、多くの仕事が食の一部しか見れないなかで、食品商社は食材の生産から販売までのすべてのプロセスにかかわれるというメリットがあります。
生産者は製品がおいしいのか、味がどのようになればもっと好まれるのかなど、消費者の反応が見えないことで改善の機会損失になっていてもわからないことを課題としています。
逆に販売者は、消費者の反応をどのように生産者に伝え、改善改良につなげて売上を上げていくかを模索しているといえるでしょう。
食品業界のなかで人間関係を築くことができる
食品商社で働くと、数多くの人と関係を築くことになります。食材を生産する仕入れ先、食品を販売する小売店の両者と人間関係を築くことができるのです。
また、食品という限られた分野であることから、深い人間関係を築くことも魅力の一つです。総合商社のように幅広い商材を扱っていないため、取引先は限られてきます。何度も同じ業者・人と取引をするため、深い人間関係を築けるのです。
このように、仕事であっても深い人間関係を築けるのは、食品商社の魅力といえるでしょう。
- 幅広く人間関係を築いていきたいと考えているのですが、食品業界以外にも人間関係は築けるのでしょうか。その場合どのようなタイミングが考えられますか。
職場や顧客とのコミュニケーションを通じて人間関係を築ける
食品業界以外でも幅広く人間関係を築くことは可能です。就職活動においては、営業、販売、接客、医療系職種、コンサルタントなどさまざまな職種で人間関係構築力が求められます。
たとえば、営業職では顧客との関係を深めることで信頼を得られ、仕事の成果につながります。医療系の職種でも、患者さんと信頼関係を築くことで治療の効果を高めることができます。
また、人間関係を築くためのタイミングとしては、職場でのコミュニケーションやチームワーク、顧客との信頼関係を構築するときが挙げられます。
これらの関係性を高めるためには、実行力を持ち、期日を守ることで信頼を得るなど、普段から相手に対する配慮が重要です。
所要時間はたったの3分!
受けない方がいい職業を診断しよう
就活で大切なのは、自分の職務適性を知ることです。「適職診断」では、あなたの性格や価値観を踏まえて、適性が高い職業・低い職業を診断します。
就職後のミスマッチを避けたい人は、適職診断で自分に合う職種・合わない職業を見つけましょう。
- 自分に合う職業がわからない人
- 入社後のミスマッチを避けたい人
- 自分の強みを活かせる職業を知りたい人
自分がかかわった食品で消費者が笑顔になるところまで見届けられる
特に食品商社で営業職として働くと、小売店と取引する機会も多くなります。実際に小売店に足を運んで商品を納品したりすることもあるかもしれません。
販売先を訪問した際に、自分がかかわった商品を購入する消費者の笑顔を見られることもあるでしょう。
このように、生産から消費者の笑顔までを見届けられる仕事は多くありません。自分の努力から消費者の笑顔という結果を得られる魅力的な仕事といえます。
やめとけという声も! 食品商社で働くことの厳しい一面
やめとけという声も! 食品商社で働くことの厳しい一面
- 配送などの肉体労働を課せられることもある
- 営業は接客職のような側面もある
- 仕入れ先と小売店の板挟みとなることがある
- 商品を持たないため人間力が取引のカギとなる
ここまで食品商社の魅力ややりがいについて解説しましたが、厳しい一面もあり、なかには「やめとけ」という声も見受けられます。
ここからは食品商社で働くことの厳しい一面を解説します。就職後に「やっぱり違った」と後悔しないためにも、厳しい一面も把握しておきましょう。
配送などの肉体労働を課せられることもある
特に食品商社の営業職の場合、仕入れ先から仕入れた食材・食品を販売先まで配送することがあります。移動は車やトラックを使用しますが、仕入れてから車に運ぶまで、目的地に到着してから指定の場所に運ぶまでは自力で運ばなければいけないこともあります。
つまり、肉体労働を課せられることもあるということです。一度に大量の食材・食品を取引するケースが多いため、重量も重くなることが予想されます。
このように、体力や筋力に自信がないと怪我をしてしまう可能性があることも把握しておく必要があります。
営業は接客職のような側面もある
食品商社の販売先は、消費者に接客をする小売店がメインです。そして、ときには小売店に立って自ら食品を販売するケースもあります。
自社が取り扱う食品を取り入れてもらうには、小売店にメリットを感じてもらわなければいけません。メリットを含めた提案をしますが、実際の売り方や配置なども試行錯誤することが求められます。
その際、営業職が自ら小売店に足を運び、どのような食品だったら売れるか、どの配置だったら目にとどまりやすいかなども考えることがあるのです。
このように小売店での接客業のような視点を持って行動することが求められます。
自分が接客業のような働き方が向いているかどうかわからない人は、以下の記事を参考にして向き・不向きを判断しておきましょう。
関連記事
接客業に向いていない人の特徴4選|ベストな道の選び方もプロと解説
「接客業が向いてなくてどうすれば良いのかわからない」「仕事がつらい」と感じている人に向けて、キャリアコンサルタントとともにチェックするべき項目を解説します。おすすめの仕事と転職のポイントも紹介しているのでぜひ仕事探しの参考にしてくださいね。
記事を読む

仕入れ先と小売店の板挟みとなることがある
食品商社は、いわば仕入れ先と小売店の仲介業で、互いの間に入りその差額で利益を得るビジネスモデルとなっています。できる限り安く仕入れて、加工などをして価値を付け、仕入額以上の金額で小売店に販売するのです。
このようなビジネスを成り立たせるためには、仕入れ先と小売店の両社にとってメリットを感じられるようにすることが必須です。ただ、両社に同時に納得してもらうことは難しいため、不満や欲求の板挟みとなることがあるのです。
なお、不満や欲求は価格だけではありません。納期や物流の面でも互いへの配慮が求められます。
このようにあらゆる面での調整が必要になるため、調整力が求められることは理解しておきましょう。
食品商社は自社製品を持たないため、小売店からの要望に応えることが難しいケースがあります。
逆に生産者側、仕入れ先からは価格交渉や発注ロットなど小売店の代理として交渉するため板挟みとなり、調整力が求められます。
商品を持たないため人間力が取引のカギとなる
近年は食品商社がオリジナル商品を開発し、販売することも見受けられるようになりました。しかし、メイン事業は卸売業で、自社の商品を持つのではなく、他社から仕入れて小売店に販売するケースがほとんどです。
ここで注目すべきなのが、オリジナル商品を除いて、自社の商品を持っているわけではないということです。そのため、仕入れ先と小売店に納得してもらうために提案力や人柄など、人間力が取引のカギとなります。
つまり、商品という機能だけではなく、担当者の人柄も取引するかどうかの判断材料となるのです。当然、約束やルールを守れない場合は契約を打ち切られることも考えられます。
このように、油断することなく常に見られているという意識を持って行動しなければいけないことを理解しておきましょう。
就活のプロが解説! 食品業界の働き方や仕事内容のリアル
ここまで食品商社で働くメリット・デメリットを解説しましたが、具体的にどのような働き方をするのか、イメージが湧いていない人もいるかもしれません。
そこでここからは、キャリアコンサルタントの平井さんに、働き方や仕事内容のリアルについて聞いてみました。就職に興味がある人は参考にしてください。
アドバイザーコメント
平井 厚子
プロフィールを見る食品商社の社員は仕事以外の時間も食に関するヒントを探している
食品商社の営業職がどんな仕事をしているかは、一日のタイムスケジュールの例などで各社の採用サイトに多く掲載されています。
食品商社は食を扱うため、仕事を離れたプライベートな時間も仕事のヒントになることがあります。
たとえば上司から、休日に新しい店やにぎわう食イベントに行くことをすすめられることがあります。休日出勤ではなく、飲食費用が支給されることもありません。生活者として食を楽しむことで自社の商品サービスのアイデアや気づきを得てほしい、と考えられるのです。
食品商社に就職したい人は普段の生活から食にかかわるセンスを磨こう
これを「普段の生活を楽しみながら情報を集める」ととるか、「休日まで仕事に結びつけろといわれる」ととるかは人それぞれです。自分の価値観がどうなのかは、よく考えたほうが良いですね。
食に限らず衣や住にかかわる仕事も、生活者としての自身の感覚や価値観とは切り離せませんし、自分の感覚やセンスを活かせることが仕事の面白さになると思います。
ESで悩んだら就活準備プロンプト集がおすすめ!
『就活準備をもっと効率よく進めたい...!』と思っていませんか?「就活準備プロンプト集」は、生成AIを活用して自己PRや志望動機をスムーズに作成できるサポートツールです。
簡単な入力でプロが使うような回答例が出せるため、悩まずに就活準備を進められます。生成AIを活用して効率良く就活準備を進めたい人におすすめです。
- 自己PR、ガクチカ、志望動機作成プロンプト
- チャットを使用した、模擬面接プロンプト
- 自己PRで使える強み診断プロンプト
どちらに当てはまる? 食品商社が向いている人・向いていない人の特徴
食品商社で働くことは、誰しもができるわけではありません。向き・不向きがあり、人によっては仕事にストレスを感じて長く働き続けられない可能性もあります。
ここからは、食品商社が向いている人・向いていない人の特徴を解説します。自分がどちらに当てはまるか確認し、選考を受けるかどうかを判断しましょう。
向いている人
向いている人
- 食品に関して強い興味関心を持っている人
- コミュニケーション能力に自信がある人
- フットワークの軽さに自信がある人
食品商社でやりがいをもって働くためには、食品に関して興味を持っていることが前提です。ただ食品に興味があるだけでなく、そのほかにも必要な能力や求められる性格などがあります。
ここからは、具体的にどのような人が食品商社での勤務に向いているかを解説します。自身のスキルや性格に合うかどうかを見極めましょう。
食品に関して強い興味関心を持っている人
前述のとおり、食品商社でやりがいをもって働くには食品に関して強い興味関心を持っていることが前提です。ほとんどの業務が食に携わることであるため、食品に興味がなければ仕事が苦痛となってしまうでしょう。
たとえば、食にこだわりがあって食品選びや外食先などを丁寧に選んでいる人、できる限り生産者の顔がわかる食材を選ぶ人などは、食品に強い興味関心を抱いていると考えられます。
仕事の時間が苦痛とならないためにも、食品商社を目指す人は自身が食品に興味関心があるかを再確認してみましょう。
食品業界は、健康志向やサステナビリティなどのトレンドに対応し、消費者の多様なニーズに応える変化と革新に富んでいます。
それに加えて、食の安全への意識、創造性、環境問題への配慮など幅広い視野が求められます。これらの食に対する興味や情熱があれば、やりがいを感じることができるでしょう。
コミュニケーション能力に自信がある人
食品商社で働くと、生産から販売までのすべての過程に携わることになります。そして、それぞれの過程でその業務を専門とする業者・人と関係を築くことになるため、コミュニケーション能力は欠かせないのです。
前述のとおり、食品商社自体は商品を持たず、生産者から食材を仕入れ、小売店に販売するというビジネスモデルです。関係者のなかで一人でも不快・不満を感じてしまうと、ビジネスが成り立たなくなる可能性があります。
そのため、丁寧なコミュニケーションを取り続けて、関係者にとって不利益が生まれないよう注意することが求められます。
コミュニケーション能力に自信があり、自己PRでアピールしたいと考えている人は以下の記事を参考にしてください。効果的なアピール方法を解説していて、理解することで選考通過の可能性がアップしますよ。
関連記事
例文12選|コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説
コミュニケーション能力は企業が学生に最も求める能力といえます。本記事では有効なコミュニケーション能力の自己PR方法について解説しています。
記事を読む

フットワークの軽さに自信がある人
特に食品商社の営業職は、取引先に出向くことが多くあります。実際に足を運んで、コミュニケーションを取り続けることで信頼を獲得し、末永い取引をしてもらえるようにするのです。
また、取引先と関係構築することを目的に食事をする機会も多いかもしれません。必ずしも参加しなくても良いものもあるかもしれませんが、関係構築という面からは積極的に参加するのが良いでしょう。
このように、取引先に出向いたり、食事をしたりする機会が多いため、普段からフットワークの軽さに自信がある人は食品商社での勤務が向いているといえます。
- 飲み会などに関してはフットワーク軽く参加してきましたが、仕事においてそれが発揮できるかわかりません。
訪れた店に顧客が集まる背景を考える力をつけられる
話題になったお店や食品があれば、食べに行ってみるフットワークの軽さが食品商社の営業職には求められます。
食品は食べてみないと良し悪しがわからず、食べた感想も人によって好みがでます。ブログや紹介記事だけでは判断できません。
実際におこなってみること、食べてみること、そこに来ている顧客の会話などを見聞きしたうえで自分で評価することが重要です。
「タピオカが売れているんだな」だけではなく、「なぜタピオカが話題になっているのか」「タピオカのなにが好まれているのか」の仮説を立てる力をつけましょう。
向いていない人
ここまで食品商社に向いている人を解説しましたが、向いていない人がいるのも事実です。自分が向いていないと理解できないまま就職すると、「やめておけばよかった」と後悔する可能性もあるため、向いていない人の特徴を把握しておくことが大切です。
ここからは、食品商社に向いていない人の特徴を解説します。食品商社の選考を受けるかどうか迷っている人は、自身に当てはまる項目がないかよく確認してから判断しましょう。
商品に興味関心がない人
そもそも食品に興味関心がない人もいると思います。しかし、「有名企業だから」や「高い給料をもらえそうだから」などの理由で食品商社を目指す人もいるのではないでしょうか。
食品、または志望先の商品に興味関心がない人は食品商社への就職は向いていません。仕事中は食品に関することを考える時間が多いため、食品に興味がなければつまらない時間となってしまうからです。
仕事は自分の興味関心が強い分野であるほど、能力を発揮できます。入念な自己分析をして自分の興味関心を見つけ、自分に合った業界の選考を受けるようにしましょう。
新商品のキャンペーンでの貢献や消費者の反応を観察ができないなど、意欲の低下につながることがあります。
食に携わる企業のHPは「食べることで幸せに」というテーマが多くあります。その考えに共感できてこそ、貢献できるといえるでしょう。
顧客とコミュニケーションを取ることに自信がない人
前述のとおり、食品商社は自社商品を持たない代わりに、仕入れ先や小売店とコミュニケーションを通じて自社と取引するメリット・魅力を伝えなければいけません。そのため、顧客とのコミュニケーションスキルは必須なのです。
一方で、円滑なコミュニケーションが苦手な人もいると思います。コミュニケーション能力は身に付けられるスキルであるため、「自分を変えたい」と考えている人は食品商社への就職は問題ないかもしれません。
ただ、「コミュニケーションが少ない仕事がしたい」と考えている人は、常にストレスを抱えたまま仕事をすることになる可能性が高いでしょう。
コミュニケーションを取ることに自信がない人は、一人でできる仕事を探してみるのもおすすめです。以下の記事で一人でできる仕事を紹介しているので、気になる仕事がないかチェックしてみてください。
関連記事
一人でできる仕事50選|失敗しない仕事選びの3ステップも解説!
一人でできる仕事を探している人におすすめの仕事50選を取り上げています。また、キャリアコンサルタントとともに、一人でできる仕事の失敗しない見つけ方を3ステップで解説しているので、参考にしてくださいね。
記事を読む

自分に合う企業に就職しよう! 食品商社の選考の対策方法
自分に合う企業に就職しよう! 食品商社の選考の対策方法
- 食品業界のなかでなぜ食品商社を目指すのか自己分析をする
- 複数ある食品商社のなかでその企業でなければいけない理由を明確にする
- その企業でしかできないかつやりたい仕事を見つける
ここまでの内容から、自分は食品商社に向いていて選考を受けることを決断した人もいるかもしれません。ただ、当然ながら入社するには選考に合格する必要があり、そのための対策が必須となります。
ここからは、食品商社の選考の対策方法を解説します。自分が志望する企業により確実に入社するためにも、選考の対策方法を把握しておきましょう。
食品業界のなかでなぜ食品商社を目指すのか自己分析をする
食品業界には、以下のようにさまざまな種類の企業があります。
食品業界の仕事の種類
- 食品商社
- 食品メーカー
- 第一次産業
- 小売店
ただ「食品に興味があるから」という理由だけでは、食品商社である必要がないと判断されるでしょう。明確な志望理由を伝えて納得してもらうためにも、数多くの仕事がある食品業界のなかで、なぜ食品商社を志望するのかを明確にすることが大切です。
そのためには、食品商社の仕事内容を深く理解し、自身とどうマッチしているかを明確にすることが求められます。
このように、食品商社を目指す理由を明確にするためにも、徹底的な自己分析をおこないましょう。
なお、自己分析の方法はさまざまあります。以下の記事を参考にして自分に合った自己分析方法を見つけ、食品商社を目指す理由を明確にしましょう。
自己分析ノート
自己分析ノートの効果的なやり方4ステップ|就活での活用法も解説
マインドマップ
マインドマップで自己分析を極めよう! 活用方法や注意点を徹底解説
自己分析シート
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選
自分史
自分史のテンプレ3選! 例文付きで当てはめるだけで自己理解が深まる
モチベーショングラフ
テンプレ付き|モチベーショングラフを駆使して自己分析を深めるコツ
複数ある食品商社のなかでその企業でなければいけない理由を明確にする
この記事では7社の食品商社を紹介しましたが、全体の一部に過ぎません。企業規模の大小は異なりますが、数多くの食品商社が存在します。
そのなかで選考に通過するためには、その企業でなければいけない理由を明確にすることが大切です。食品商社間でビジネスモデルは大きく変わらないため、どの企業にも言える志望動機だと「我が社である必要がないのではないか」と思われる可能性があるからです。
その企業ならではの特徴は、コーポレートサイトや採用ページを見るだけでなく、その企業で実際に働く人にOB・OG訪問したり、SNSで検索したりするのがおすすめです。
OB・OG訪問の方法や流れがわからない人は、以下の記事を参考にしてください。OB・OG訪問を効果的に実施することで、就活を有利に進められるようになりますよ。
関連記事
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
OB・OG訪問は社員のリアルな声を聞ける貴重な機会です。万全の準備をして最大限に活用しましょう。この記事ではOB・OG訪問の準備方法やマナーなどについてキャリアコンサルタントが解説します。OB・OG訪問を実施し、就活を成功させましょう。
記事を読む

各食品商社の違いがわからない場合は、志望理由をメリットとベネフィットに分けて考えてみましょう。
メリットは消費者が直接得られる利点、ベネフィットはメリットを使って実現できることです。志望理由にベネフィットまで盛り込んで、「こういうことを御社で実現したい」と伝えてはどうでしょうか。
その企業でしかできないかつやりたい仕事を見つける
前述のとおり、食品商社間でビジネスモデルが大きく変わることはありません。ただ、具体的な仕事内容や扱う食品などは異なります。
そこで、その企業でしかできない仕事からやりたい仕事を見つけられると、その企業ならではの志望動機を作成できます。たとえば、自分の好きな食品を扱っていたり、よく利用する小売店に販売していたりなどが、その企業でしかできないこととして挙げられます。
これらの情報はHPや採用ページには記載されていないかもしれませんが、あらゆる手段を用いた企業分析で情報を収集して、志望動機でアピールしましょう。
企業分析の方法は以下の記事で解説しています。やり方がわからない人はチェックしておきましょう。
関連記事
企業分析のやり方を完璧にマスターする3ステップ|よくある注意点も
企業分析には自分に合った企業が見つかるなどのメリットが多くあります。また集めた企業情報をうまく活用することで、就活を効率的に進めることができますよ。この記事では、企業分析の正しいやり方から効率化のコツまでキャリアコンサルタントとともに徹底解説します。
記事を読む

目指す人は確認しておこう! 食品商社の志望動機の例文
目指す人は確認しておこう! 食品商社の志望動機の例文
- 食品に関して強い興味関心を持っている人の例文
- コミュニケーション能力に自信がある人の例文
- フットワークの軽さに自信がある人の例文
食品商社の選考では、志望動機を求められることがほとんどです。この志望動機は選考の合否を左右するほど重要といえます。そのため、徹底的な対策が必要です。
しかし、具体的にどのような志望動機を書けば良いかわからない人もいるでしょう。ここからは、食品商社の志望動機の例文を解説します。自身が食品商社を目指す理由と似ているものを参考にして、採用担当者に刺さる志望動機を作成してください。
食品に関して強い興味関心を持っている人の例文
食品に関して強い興味関心を持っている人の例文
私が御社を志望する理由は、御社が取り扱う食品に対して強い興味関心があるからです。
私は幼少期から現在まで柔道に取り組んでいます。高校生からは適正階級に出場するためにも、減量をしなければいけませんでした。
減量中は少量で栄養満点の食事をしなければいけません。しかし、授業や部活で忙しく、毎日料理をする時間は確保できませんでした。
そこで出会ったのが御社が取り扱う冷凍食品です。冷凍食品であるため調理の手間が省くことができ、かつ一食でタンパク質が40gも摂れるというアスリートにぴったりのものでした。
私はこの冷凍食品をはじめ、御社が取り扱う質の高い食品をより多くの人に届けられるよう努めてまいります。
コミュニケーション能力に自信がある人の例文
コミュニケーション能力に自信がある人の例文
私が御社を志望する理由は、自信のあるコミュニケーション能力を活かして、日本の食をより豊かにしたいと考えているからです。
私は小売店でアルバイトをしていた経験があります。そこではバイトリーダーとして、食品の発注までも任されていました。
実はその際、御社と食品の発注についてやり取りをした経験があります。そのときに私のバイト先を担当されていた人がコミュニケーション能力に長けている人だったのですが、私も負けてはいないのではないかと感じました。
この経験から、御社の担当者様の話し方を意識して接客業に臨んだところ、今まで以上に食品を購入していただけるようになりました。
御社に入社後は、アルバイトで培ったコミュニケーション能力を活かして、より広く、かつ深い人間関係を築き、日本の食文化の底上げに貢献したいと考えています。
食品商社でコミュニケーション能力をアピールする際は、顧客との関係構築のために聞く力を重視した経験が効果的です。
たとえば、顧客のニーズを細かくヒアリングし、求められていない提案から新たな取引を開拓したエピソードが効果的でした。
単に実績を語るのではなく、行動プロセスを伝え、応募先企業の求める人物像に合致させることがポイントです。
フットワークの軽さに自信がある人の例文
フットワークの軽さに自信がある人の例文
私が御社を志望する理由は、持ち前のフットワークの軽さを活かして、御社に貢献できるのではないかと考えたからです。
私は人とコミュニケーションを取ることが好きです。お誘いにはできる限り断らないようにしていて、直前の連絡であっても足を運ぶことも多くあります。
そのなかで、あるとき現在御社に勤めていて私の大学の先輩である〇〇さんから食事に誘っていただきました。いつもどおりのフットワークの軽さで向かったのですが、その際に御社で働くことの魅力をお聞きしました。
このきっかけから、御社で働くことで日本中の人の食生活を支えられると知り、御社に貢献したいと思うようになりました。
御社に入社後は、フットワークの軽さを活かして多くの人に会い、日本の食生活を支えられるよう貢献したいと考えています。
大阪のモトックスはワイン中心の食品商社です。創業は1915年、1980年代からワインを扱い始めました。当時ワインを日常で飲む習慣はまだ日本にはありません。
モトックスの営業社員は近所のイタリアンレストランで、無料試飲を提供したそうです。その積み重ねから販売を広げ、現在ではワインを扱う商社としてはトップクラスに成長しました。
リアルな働き方を理解したうえで食品商社を目指すかどうかを判断しよう
食品商社は人々の食生活を支えられるというやりがいがある一方で、厳しい一面があるのも事実です。また、リアルな働き方が自分に合うかどうかも見極めなければいけません。
食に興味関心が強く、コミュニケーション能力が求められる食品商社ですが、志望先の仕事内容に共感できる人はやりがいを持って働けるでしょう。就活で失敗しないためにも、食品商社について網羅的に理解し、自分に合うかどうかを見極めてください。
アドバイザーコメント
冨永 実希
プロフィールを見る食に対して興味関心があるか明確にしてから就職を判断しよう
衣食住のうちで、最も重要な食べることに興味があるか、一度自分に問いかけてみてください。
おいしいものを食べるシーンを想像すると、自分へのご褒美や誰かと集まって楽しい時間を過ごしている場面、親戚が集まる年末年始など、周囲も自分も笑顔になっていませんか?
食品にかかわる企業のHPには上記のような内容が多く見受けられます。皆が笑顔でいるその中心に自社の製品や自社が仕入れた製品があることに喜びを感じていることが読み取れると思います。
製造、商社、開発、飲食チェーンまで「食」にかかわる企業のHPを読み、自分自身が「食べること」にどのような考え、思いがあるか、何か心に響くものが浮かんできたら受けてみると良いと思います。
誰かの喜びが自分の喜びと感じる人は食品商社に向いている
また、誰かのためになること、誰かに喜んでもらえることを自信の喜びと感じる人は適性があるといえるでしょう。学生時代のアルバイトで顧客とかかわり、やりがいを感じたことはどんなことだったかを思い出すのも良いですね。
そこで、おいしかったといわれたとき、おいしそうな顔を見たとき、うれしいと感じていたら選択肢の一つとして良いと思います。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー
記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/産業カウンセラー
Atsuko Hirai〇ITメーカーで25年間人材育成に携わり、述べ1,000人と面談を実施。退職後は職業訓練校、就労支援施設などの勤務を経て、現在はフリーで就職・キャリア相談、研修講師などを務める
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士
Hiroshi Takimoto〇年間約2000件以上の就活相談を受け、これまでの相談実績は40000件超。25年以上の実務経験をもとに、就活本を複数出版し、NHK総合の就活番組の監修もおこなう
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/fc-styling代表
Mitsuki Tominaga〇ファッション業界にてスーパーバイザーや採用、お客様相談員を経て独立。大学生の就職支援や高校生向けキャリア講座、中途採用の転職支援事業など幅広い世代の就労支援に従事
プロフィール詳細