Q
その他
女性
転職先を言わない人が多いのは、なぜですか?
この度、転職先が決まりました。退職を伝える際、上司や同僚から転職先について聞かれると思うのですが、具体的に伝えるべきか迷っています。
インターネットで調べると「転職先は言わないほうが良い」という意見を多く見かけますし、一般的に転職先を公にする人は少ない気がします。
なぜ具体的に言わないほうが良いと言われるのでしょうか? 円満退社のためには正直に話すべきか、それとも差し障りのない範囲で伝えるほうが良いのか、アドバイスをいただきたいです。
※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています
トラブル回避のため! 転職先は言わなくてもOK!
退職時に次の転職先を具体的に伝えないのは、珍しいことではありません。その理由の多くは、情報漏えいや予期せぬ引き止め、取引先への先回り連絡といった、さまざまなリスクを避けるためです。
特に同業他社へ転職する場合、業界内の評判に影響が出る可能性も考慮されます。
もし退職の報告で次の職場について触れたい場合は、「次は同業界の〇〇職で働きます。入社時期は〇月です」というように、詳細をぼかして伝えるだけで十分です。
円満の退社の秘訣は「引継ぎ」にあり!
上司へ退職の意思を伝える際は、具体的な引継ぎ計画(担当者、期限、代替案など)をセットで示すと、相手も納得しやすくなります。SNSでの発信や新しい名刺を先に見せるなどの行動は、正式な入社日まで控えましょう。
リファレンスチェック(身元照会)が実施される場合は、連絡窓口となる人と情報開示の範囲について、あらかじめ合意しておくことが重要です。
円満退職のカギは、転職先の具体名そのものではなく、「誠実な説明」と「責任を持った実務の完了」にあると覚えておきましょう。
トラブルを避けるため! 円満退職を目指そう!
転職先を言わない人が多いのは、退職までの期間を波風立てずに過ごし、円満に退職するための自己防衛策といえます。
たとえば、転職先を伝えたことで「あそこに行くなら」と強い引き止めにあったり、逆に冷遇されたりする可能性を考慮しているのでしょう。
また、万が一ですが、前職の人が転職先に何か根回しをするようなトラブルの可能性をゼロにする、という意味合いもあります。新しい勤務先に不要な情報が伝わらないように配慮する、という意識も働いていると考えるでしょう。
前向きな方向性だけを伝え、波風を立てない工夫を!
もちろん、転職先を伝える義務も、隠す義務もありません。
しかし、気持ちよく残りの期間を過ごし、不要な詮索を避けるためには、具体的な社名は伏せつつも、「〇〇業界で自分の経験を活かしたいと考えています」というように、前向きなキャリアプランだけを伝えるのが無難かもしれません。
最終出社日まで良好な関係を保つための、一つの知恵といえるでしょう。





