この記事のまとめ
- 就活で成績を重視する企業は少ないが今後増えていく可能性がある
- 成績に自信がなくても根拠を持たせてアピールすることができる
- 面接で聞かれる成績についての質問と回答例を紹介
- ChatGPT 自己PR作成ツール
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この記事を読んでいる人に
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就活シーズンを迎え、「就活に関係ないって聞いていたから成績に自信はないけど、本当に影響しないのかな」「成績について触れられたらどう答えれば良いのだろう」と、成績の影響や答え方について不安に思う人も多いのではないでしょうか。
また「成績が良いからアピールしたいけどどのように伝えれば効果的かな」など成績の良さを就活に活かす方法を模索している人もいるかもしれません。
この記事では、キャリアアドバイザーの岩﨑さん、木村さん、鈴木さんのアドバイスを交えながら、企業がどのように成績を見ているのか、どうアピールとして使っていくべきか解説します。
成績に自信がなくても、きちんとアピールしたい場合も、「企業から見た成績」を理解すれば良い印象を持ってもらうことができますよ。
就活では成績が重視されることも! 状況に応じた対策をしよう
就活では、学校の成績よりも課外活動などの経験が重視されるケースが多いですが、業務に関連のある場合やもっと人柄を知りたいと思われた際に成績について言及されることがあります。
特に、新型コロナウイルス感染症の影響で、活動が制限されている学生の人柄を理解しようと、学業への取り組み方を聞く企業が増えているのです。
記事では、成績を見る企業の具体的な特徴や、見られる場合はどのような観点で評価されるのかを解説します。そのうえでどのような成績でも面接官の印象に残るアピール方法を解説するので参考にしてくださいね。
この記事をしっかり読んで、成績は良し悪しにかかわらずアピールの材料になることを理解し、内定を掴みましょう。
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学校の成績は就活に影響する?
学校の成績が就活に影響するのか、どのような場合に影響するのか、どんな影響が出るのか、特に評価に自信のない就活生にとって不安要素が大きい「就活にとっての成績」。
ここでは、キャリアアドバイザーのアドバイスを用いて、企業による成績の見方を解説していきます。まずは成績が就活においてどのような立ち位置なのか、どんな役割を果たしているのか確認してくださいね。
基本的に成績を重視する企業は少ない
結論として、成績に自信がなくても、それが致命的になることはほとんどありません。
就職みらい研究所の就職活動・採用活動に関する振り返り調査データ集によると、 採用基準で重視する項目として成績を挙げている企業は約14%であり、上位3位の人柄や熱意、今後の可能性と比較すると低いことがわかります。
大学で学んだことが業務に直結しない場合は、成績の良し悪しは入社後大きな影響を与えず、選考を通過させるか否かの決定打にはなりにくいと考えられますね。
専門知識が必要な場合は評価基準となることも
ただし、成績を重視する企業が全くないわけではありません。メーカーの技術・研究職など、大学で学んだことが業務に影響する場合、評価されることが多いですよ。
技術・研究職では、成績が悪ければ業務への熱意やスキルがあるとは想像しにくいですよね。
成績が重視される可能性のある技術・研究職が活躍する業界は以下の通りなので、参考にしてください。
技術・研究職が活躍する業界の例
- メーカー:繊維・化学・薬品・化粧品、食品・農林・水産、電子機器、自動車・輸送用機器、建築・住宅・インテリアなど
- 金融:生保・損保など
- サービス・インフラ:電力・ガス・エネルギー、アミューズメント・レジャー、コンサルティング・調査など
- ソフトウェア:ソフトウェア、インターネット、通信など
商社業界なども扱う商材によってかなり専門的な知識が必要になることから、入社後に意欲的に学習できるかどうかの判断材料にするために、成績を見られる可能性がありますよ。
成績を重視する企業は増加すると考えられる
現状、直接業務に影響が出る学業以外は、成績を重視する企業は多くはありません。しかし、新型コロナウイルス感染症などの影響で課外活動が制限される中、学業の成果を企業が聞く傾向が増えると考えられます。
学生の人柄を判断するための数少ない指標として、学業を見ようとするのです。ただし、成績そのものだけではなく、どのような履修科目を取っているのか、など成績からわかる考え方や人柄も見られることになります。
アドバイザーコメント
鈴木 洵市
プロフィールを見る近年はESや書類などの応募書類が重視される傾向にある
新型コロナウイルス感染症の影響や採用活動のオンライン化の一環として、オンライン面接の導入が進んでいます。
こうした背景から、エントリーシート(ES)や成績など選考序盤の確認材料が、企業が就活生を選考する基準の中で高いウェイトを占めるようになってきています。
目的意識が問われる業界で成績を見られることも
たとえばIT・Web業界では、学生が提出した成績表で「学生生活の中で、目的を持った選択をしているのか」「そのことを積極的に取り組んできたか」という学生生活の過ごし方を成績表から推察するケースがあります。
IT・Web業界はビジネスモデルの変化が非常に激しい業界です。このような業界内の環境変化が激しい業界については、採用する人材について成績表で専門知識だけではなく、「目的意識」を持って物事に取り組めるかどうかを、成績表の内容を基準に判断する例も見受けられます。
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企業が成績を見る5つの理由
企業が成績を見る理由
- 物事への取り組み方を知りたい
- どんなことに興味や熱意を持つのか知りたい
- 今後どのような分野で活躍できるか判断したい
- 能力の信ぴょう性があるか確認したい
- 卒業できるのか確認したい
成績を重視する企業は少ないものの、今後は成績を見る企業が増える可能性があります。そのため、成績について聞かれたときの回答方法を考えておくことが大切です。
そのためには、成績を聞く目的を理解しなければ、良い成績を十分にアピールできなかったり、評価が低い成績の印象を覆せない可能性があります。
ここでは、企業が成績を聞いて、学生のどのようなことを知りたいのか、どのように評価するのか確認していきましょう。企業の目線を知ることで、好印象を得られる回答を作成できるようになりますよ。
①物事への取り組み方を知りたい
まずは学業という、時に興味や関心にかかわらず果たさなければならない義務があるものに対して、どれほどの成果を残すのかを判断するという狙いがあります。仕事でも、時に自分が関心のないものを任されることがあるので、そういったものをこなす力の指標になるのです。
真面目な完璧主義なのか、効率良くこなすタイプなのか、価値観を置いていなければ注力しない性格なのか、物事への取り組み方を成績から汲み取り、業務への取り組み方につなげてイメージされる可能性があります。
②どんなことに興味や熱意を持つのか知りたい
学生の成績を見ることで、履修科目で関心のある分野や、反対に苦手とする内容を把握することができます。大学の授業は基本的に自分の意思で選ぶものが多いため、どんなことに価値観を置いているのか、興味を持つのか、選択する授業の中で見ることができます。
また、関心があるものについて、どれほどの成果を上げるのか、熱意の対象を推測することもできますね。
③今後どのような分野で活躍できるか判断したい
良い評価を得られている場合は、その授業に関連する能力・強みがあると見極められ、ポテンシャルを見出すことにもつながります。
能力や強みは履修内容そのものに限り見出されるわけではありません。たとえばグループワークや、フィールドワークなどの授業であれば、コミュニケーション能力や協調性、行動力や分析力といった強みが期待できますよ。
大学でグループワークがある授業を履修していた人も、就活のグループワークは評価ポイントが異なる場合があります。次の記事では、就活におけるグループワークの進め方や見られるポイントについて解説しています。ぜひ参考にしてみてくださいね。
グループワークは何が見られている? 進め方や対策など徹底解説
④能力の信ぴょう性があるか確認したい
自己PRなどでアピールした強みと矛盾がないかを確認することもできます。成績は、ある事柄に対して成果を上げられるという動かぬ証拠となるため、アピールする強みを証明する良いツールとなります。
そのため、強みを活かした授業で良い成績を取っていることを伝えられれば、たとえ思うようにアピールできなくても、印象を残すことができますよ。反対に、アピールしたい強みが問われる授業で高評価を取っていなければ、信用が低くなってしまう可能性もあります。
強みの再現性が問われる授業の例を以下に記載しますので、矛盾がないか参考にしてみてくださいね。
強みを活かした授業の例
- 行動力→実地調査のある授業
- コミュニケーション力→グループワークのある授業
- 分析力→研究が必要な授業
- 計画力→テスト範囲が膨大な授業
能力の信ぴょう性としては資格のアピールも有効です。どんな資格だと就職に有利になるのか押さえたい学生は以下の記事を参考にしてくださいね。
就職に有利な資格33選|業界・状況別であなたに合った資格を解説
⑤卒業できるのか確認したい
そもそも大前提として、学生が卒業する見込みがあるのか確認する目的もあります。卒業する見込みがなければ、内定を出しても入社が難しくなります。
内定を辞退された場合、企業は新たな人員を確保するための採用活動をおこなう必要があり、採用コストがかかってしまいます。そのため、1人でも多くの内定者に入社してもらうため、卒業見込みを確認するのです。
- 単位がギリギリで卒業できるのか不安です。面接でそのことに触れられたらどのように伝えたら良いでしょうか?
計画と実行の表明をしよう
単位がギリギリな学生は、「自社に就活にきた学生が本当に卒業できるか」という点で企業側も不安に思います。そのため、面接官がこの点に触れるケースは多いです。
その場合は、今後の単位取得に対する自分なりの「計画と実行の表明」について簡潔にまとめ、また単位がギリギリになってしまっている理由を整理して伝えましょう。
この2点を伝えることで、企業は、学生の「目標設定力」とギャップが発生した場合の「修正力」を評価をしてくれる可能性があります。
成績に自信がなくても大丈夫! 根拠を持たせて自分をアピールしよう
成績を重視する企業は少ないですが、新型コロナウイルス感染症の影響などを鑑みて、今後は増加する可能性があります。
評価が低い人にとっては不安材料かもしれませんが、成績に自信がなくても人柄のアピールに活用することができます。そのためには、どうしてこの科目を履修したのか、なぜこの成績なのか、根拠を持たせて回答できると良いでしょう。
成績が良い人も、取り組む姿勢や能力のアピールとして最大限活用するために、どのようなことに触れて回答すべきか考えていけると良いですね。
企業に入社して大切なのは頭の良さではなく、行動力や素直さといった部分です。
まず面接で聞かれた質問に的確に答えること、そしてもし反省する部分があるのであれば、次にどう活かしていくのかを話せることが求められます。
成績の良し悪しだけで選考の合否が決まるとは考えにくいので、学生生活を通してどういった軸を持ち履修していたのかなど、志望動機と絡めて話せたらいいですね。
成績を見られる場合に備えよう! 用意すべき2つの根拠
多くの企業は選考の際に学生の人柄を重視しますが、人柄は考え方や行動の仕方に表れるものです。そこで、「何を考えてその科目を受講したのか」「その科目にどう取り組んだのか」を伝えることができれば人柄のアピールとなり、面接官の印象に強く残ることができるでしょう。
ここでは、成績を通して「考え方」「取り組み方」をアピールするために、用意すべき根拠について具体的に解説していきます。成績にかかわらず人柄で面接官を惹きつけられるように、参考にしてみてくださいね。
①なぜその科目を受講したのか
企業は履修科目を通して「どのようなことに関心や熱意を持つのか」を知ろうとしています。そのため、どのような関心からその科目を受講したのか、その関心にはどのような背景があるのか、その授業で何を達成できると思ったのかなど、考え方をアピールできるようにしておきましょう。
一つひとつの科目について説明する必要はないので、「コミュニケーション力を活かして全体的にグループワークのある授業を履修した」「ドイツ語を受講したらドイツ文学に興味を持った」「留学の経験を活かせるのではないかと思い留学生が多い授業を受講した」など、全体的に一貫性のある説明ができると良いですね。
「なぜその科目を受講したのか」を考える際は、履修科目を分野別・ストーリー別にグルーピングして整理することをおすすめします。
そうすることで、たとえば「経済分野を学びたいから関連する授業を選択した」と授業をグループ化しておくと、成績の良し悪しに関係なく、何故その科目を履修したのかという目的意識が伝わりやすくなりますよ。
②なぜその成績なのか
企業は、物事への取り組み方や、興味を持つもの、入社後どのような分野で力を発揮できるかについても成績を通して知ろうとします。
そのため、履修科目の成績について、取り組む姿勢や、モチベーション、価値を置いていることなどで根拠づけて成績を説明すると良いですよ。
成績に自信がある場合は頑張れた理由や努力した内容まで伝える
成績に自信がある場合は、何がモチベーションとなって良い成績を取ることができたのか、どのように努力してその成績を取れたのか説明できるようにしましょう。
目標を達成するまでの計画力や、勉強を続ける忍耐力、定められた期間で良い成績を残せる集中力など自分の強みを絡めてアピールできると良いですね。
成績に自信がない場合は企業が納得できる理由を持つ
評価が低い場合は、学業を優先させられなかった理由を正直に話すようにしましょう。
「経済的な事情でアルバイトを優先せざるを得なかった」「サークル活動に注力していた」など、事情や価値を置いていたものが何かがわかるように、正直に説明すると良いですよ。
成績にばらつきがある場合は、「ビジネスの基盤を学べる経済学の授業は熱意を持って取り組んだが、マーケティングなどの実務系の授業は社会に入ってからも学べると考え、優先順位が低くなってしまった」など一貫性を持たせて回答できると良いですね。
- 勉強に全然力を入れてなかったので、企業が納得する理由が思い浮かびません。企業には何て説明したら良いでしょうか?
将来のビジョンを踏まえて優先していなかったことを伝えよう
将来自分がやりたいと考えていたこと、理想としていた姿が学業以外のものにリンクしていたことを話してみるとよいでしょう。
具体的には「文学部に所属していたが、ビジネスのことも学びたいと思い経済学部の授業も履修した」「社会の仕組みを早期に体感するためアルバイトに熱中した」など説明できると良いですね。
将来を見据えた考え方であれば、目的意識のしっかりした学生という印象にもつながります。
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面接で成績や学業について問われる質問・回答例
企業からの成績の見られ方や根拠の付け方を踏まえて、成績についての質問に回答する例を紹介します。
成績についての質問はどの企業でも聞かれるような頻出の質問ではありません。だからこそ、突然聞かれると焦って上手く答えられない就活生も多くいます。
成績に自信がある人が余すことなく努力の内容を伝えられるように、また自信がない人も魅力的な人柄をアピールできるように、ポイントを踏まえた回答方法を見ていきましょう。
成績や学業以外にも、面接で聞かれる可能性のある質問はこちらで解説しています。他に聞かれる可能性のある質問を知りたい人はチェックしてくださいね。
面接の質問150選!回答例から答え方まで質問対策を完全網羅
成績の理由について
まずは、成績の理由を説明する際の回答例を紹介していきます。
成績の理由を聞くことで、良い成績であれば、企業でも高いパフォーマンスを発揮できるのか確認されることになります。反対に成績が低い場合は、入社後も低い成果しか出せないのではないか、課題を分析する力があるのかなどをチェックされます。
入社後活躍できる人材だとアピールできるように、成績の良し悪しにかかわらず、評価の理由を説明できるようにしておきましょう。
回答例:成績に自信がある場合
成績に自信がある場合は、何をモチベーションに、どのようにして頑張れたのかを簡潔に伝えるようにしましょう。
成果を出すまでのアプローチを伝えることで、人柄のアピールができるようになりますよ。
例文:全体的に評価が高いですが、これはなぜですか?
高校の頃から政治経済が好きで、大学で経済学部に入り深く学びたいと考え入学したため、経済学に関連する学問に常に関心を持って取り組めたからだと思います。
将来は金融機関に就職したいと考えていたため、経済学の知識はかならず役に立つと思い、テキストのすべての知識を詰め込むつもりで勉強しました。
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上記の例文では、なぜ高校の頃から政治経済が好きだったのか、そして経済学に関心を持ち将来金融関係に就職したいと思うようになったきっかけや想いと、「全体的に評価が高い」ことのつながりを伝えられるとさらに良いですね。
回答例:成績に自信がない場合
自信がない成績に対して言及された際には、他にモチベーションを感じていたことなど、成績が低くなった理由を正直に話すようにしましょう。
ただ、企業の特徴や業務内容に関連がある授業の場合は、伝え方を工夫してくださいね。たとえば、金融業界を受けているのに「金融の授業に興味を持てなくなった」などは避けてください。
例文:あまり学業には力を入れていないみたいですが、なぜですか?
大学1年生からすでに就活を意識し始めたのですが、ビジネスに興味を持つと同時に文学に対する関心が薄れてしまい、注力できなかったためと考えています。
そのため、複数の企業の説明会やインターンシップに参加したり、社員の方と会ってビジネスの話をしたり、経済の勉強をすることにモチベーションを感じていたため、文学に対しては意欲が薄れてしまい、低い評価となってしまいました。
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上記の例文の良い点は、就活に対する目的意識を明確に伝えており、実際の活動を例に挙げて話しているところです。
ただし、「文学に対して意欲が薄れてしまった」という回答は、興味がないと取り組まないという印象になります。「自己形成のひとつとして捉えた」ということを伝えられると良いですね。
学業で頑張ったことについて
成績についての直接的な質問ではありませんが、学業で頑張ったことについて質問する企業が増えています。
新型コロナウイルス感染症の影響で課外活動が制限されたことなどを理由に、学生時代に力を入れたことについて、学業面の努力を聞こうとしているのです。
成績が良い場合は、評価を交えて頑張った内容を伝えられると、説得力のあるアピールができますよ。成績に自信がない場合も、評価にはつながらなかったが自分なりに努力した内容を伝えられると良いですね。
回答例:成績に自信がある場合
成績に自信がある場合は、成果は成績表を通して伝えられるため、良い成績を得るまでの考え方や取り組み方を重点的に伝えられると良いですよ。
何に課題を感じてどんな工夫をしたのか、数字などを用いて具体的に説明できると良いですね。
例文:学業で頑張ったことは何ですか?
海に近い住宅の耐震設計についての研究に注力しました。震災の影響に課題を感じ、海水の影響で地盤が緩むことはあるのか、設計上耐震に影響がないかを研究しました。
全国20の地域に赴き、海水による地盤への影響と、それが住宅に与える影響を調査し、耐震影響のある地盤の質や海からの距離などを割り出しました。
その結果、地域に安心を生み出したとして市役所から感謝状をいただき、大学からも「優」の評価をいただきました。
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上記の例文は、客観的なエビデンスも含まれるため、自己満足ではないこともしっかりとわかりますね。「どういった理由や経緯で課題と感じたのか」をもう少し言及できると、さらにどんな人なのか、どういう考え方をする人物なのかが伝わりやすくなりますよ。
回答例:成績に自信がない場合
成績に自信がない場合も、自分なりに頑張った内容を伝えることがポイントです。成績の良し悪しにかかわらず、力を入れて取り組んだ授業や多くの時間を割いた授業、またゼミ活動などについて、自分の行動を振り返ってみましょう。
ただ、さらに「成績につながらなかった理由」について聞かれる可能性があるため、そのような深掘りに対する回答も合わせて用意しておきましょうね。
例文:学業で頑張ったことは何ですか?
私は高校時代から生物に興味があり、海藻の生態と繁殖性について、どのような条件であればどのようにどんな海藻が育つのかという研究に注力しました。
「学会に今までなかった見解をもたらしたい」と考え、多くの情報を得るために全国の海岸の海藻を採取しました。
実際に足を運ぶことも多く、研究発表では「データが多く説得力のある研究結果」との好評をいただくことができました。
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上記の例文では、頑張ったことのイメージがリアルに伝わるように具体的な描写を入れるとさらに良いですね。全国の海岸の海藻の採取をするために何をどのように頑張ったのか、具体的な行動や想い、苦労したことにも触れると説得力が出ますよ。
大学で学んだことをアピールする方法はこちらの記事で詳しく解説しているので、併せてチェックしてくださいね。
例文13選|就活の「大学で学んだこと」は3ステップで必ず見つかる
「学生時代最も力を入れたこと」の作り方については、併せてこちらの記事も確認してみましょう。
例文13選|誰でも「刺さるガクチカ」が完成する4ステップを解説
授業の選び方について
授業の選び方を通して、どんなことに関心を持っているのか、何に意欲があるのか、企業は就活生の考え方を知ろうとしています。
ここでは、なぜその履修科目なのか聞かれた際の答え方について説明していきます。単に選び方だけを伝えるのではなく、そこに至った自分の考えや価値観まで伝えられると、企業はあなたの人物像をイメージしやすくなりますよ。
回答例:成績に自信がある場合
成績に自信がある場合は、探求心や好奇心を持つ対象を、説得力を持たせてアピールできることとなります。
選択した授業を通じてモチベーションを発揮する対象を伝えられるため、授業の特徴が、企業や仕事内容の特徴と共通していることを伝えられるとより良いですね。
例文:これらの授業を選んだ理由は何ですか?
昔から文学が好きだったことと、イギリス留学に行った経験から最古の英文学「ベーオウルフ」に興味を持ち、それに関する授業を専攻していました。
また、歴史の動乱の中で文学がどのように変化したのかに関心を持ち、世界史に関するものや、当時イギリスと深い関係のあった欧米、アジア諸国などの文学の授業を選択しました。
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上記の例文では、自分を客観的に分析し、科目選択までのストーリーを組み立てている点は評価できます。
しかし、面接官が文学専攻でないケースもあるので、専門用語ではなく、誰にでもわかる内容でストーリーを作るともっと良い回答になりますよ。
回答例:成績に自信がない場合
成績に自信がない場合も、授業を選択する際の興味や関心を伝えられれば問題ありません。
評価に言及されたら、学業に注力できなくなった理由を伝えられるように準備しておきましょう。
また、授業選択の段階から他の活動を優先させていた人もいると思います。その場合も、何を重視していたのか、正直に価値観を伝えられるようにしましょう。
例文:これらの授業を選んだ理由は何ですか?
私は部活動に時間を割きたいと考えていたため、すべての効率よく単位を取得できる授業を選択していました。
比較的楽に単位を取得できる授業を、部活動や学部の先輩から聞いて、勉強は授業中に終わらせることを意識しました。
その結果、部活動に全力を注ぎながら、卒業を見込むことができています。
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部活動を学業よりも優先させる理由があるのであれば、ここで明確に伝えると良いでしょう。楽なことに逃げているとネガティブな印象を抱く面接官もいるかもしれません。
一貫して打ち込んだスポーツなどがあれば、粘り強く継続力のある学生であることもアピールできます。「単位取得が楽」という直接的な表現についても、「部活動と両立させられる課題の量であった」など、少し工夫をしてみると良いですね。
成績を重視する企業は増えている! 成績の根拠を持って人柄のアピールに使おう
成績で評価を付ける企業は少ないものの、新型コロナウイルス感染症などの影響で、重視する企業は増える傾向にあります。
成績が良くても、自信がなくても、どのようなことに価値観を感じる人なのか、その人の人柄を伝える指標となりますので、伝え方を考えて面接に役立てていきましょう。
アドバイザーコメント
木村 千恵子
プロフィールを見る成績は一貫性や信頼性を保証する1つの判断基準
成績の良し悪しが直接就職の合否に影響する可能性はほとんどないと言って良いでしょう。
ただし企業の採用担当者は、学生の成績を見ることによって、ESや面接の質問に対する答え方や、その内容との一貫性や信頼性を確認しようとしています。
成績は自社とのマッチ度を測る重要な要素だと捉えよう
成績を見ることによって「どのような学生生活を送ってきたのか」「何に興味をもってエネルギーや時間を使い、結果がどうだったのか」を知り、自社の文化や価値観に合う考え方や行動ができる人物かを見極める材料の一つとしています。
そこで、自分の成績の全体像から考えてどのような質問が想定できるか、今後に向けてどう前向きに行動しているのか、回答を考えておくことが大切です。
また、日本以外の国の企業や外資系企業への就職を希望する場合、中には成績を選考基準の一つとして重要視する企業があるので、履修した科目と専門レベルを自分なりに理解しておきましょう。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
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キャリアコンサルタント/HR&Sパートナーズ代表
Chinatsu Iwasaki〇大学理系学部卒業、大手インフラ企業の人事として勤務。開業後、企業の採用コンサルティングや就職支援などをおこなう。現場感と対話を大切にしている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/Koyoriキャリアワールド代表取締役
Chieko Kimura〇2度のアメリカ留学、20年以上の外資系IT企業勤務を経て、現在は留学生向け就職支援をおこなう。また、企業のキャリア支援や新入社員のクラウドコーチングなどにも幅広くたずさわる
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/ブルーバード合同会社代表取締役
Junichi Suzuki〇1982年宮城県⽣まれ。⼤学卒業後、上場企業の営業・管理部⾨を経験し、家業を継ぐ。2017年にブルーバードを設⽴し、企業の経営支援などを展開する
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