Q

大学2年生
男性

食品メーカーに就職するには、大学の学部は重要ですか?

現在、大学2年生で、将来は食品メーカーに就職したいと考えています。ただ、進路を考えるうちに「どの学部を選んでいるか」で就職の有利不利があると聞き、少し不安です。

食品メーカーといえば農学部や理系学部が有利だという話を聞きますが、文系学部からでも就職できるのでしょうか?

また、文系の場合は、今からできる準備やアピール方法について知りたいです。

理系と文系で就職のチャンスにどんな違いがあるのか、学部選びやスキル面で意識しておくべきことについてなど、具体的に教えてほしいです。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/ヒトノビ代表

小関 珠緒

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どの学部も活躍できる! 職種によって求められるスキルを知ろう

食品メーカーへの就職を考える際、「文系だから不利なのでは?」と心配されるかもしれませんが、決してそんなことはありません。確かに、食品メーカーの職種によって、理系出身者が有利な分野と、文系出身者が多く活躍している分野があります。

たとえば、研究開発、品質管理、生産技術といった「モノづくり」に直接かかわる職種では、農学部、理学部、工学部といった理系出身者、特に食品に直結する専門知識を持つ農学・化学・生物系の学生が評価されやすい傾向にあるでしょう。

一方で、営業、企画、マーケティング、人事・総務といった「企業を支える」職種では、経済学部、経営学部、文学部、法学部などの文系出身者が数多く採用され、活躍しています。

食品メーカーは大手企業が多く、こうしたバックオフィスや営業・広報といった部門の採用枠も一定数存在するため、文系の学生にも門戸は広く開かれています。

つまり、理系は技術系職種が中心、文系は事務・営業系職種が中心という違いがありますが、文系だから就職できないということは決してないのです。

今から準備! 文系ならではのスキルを磨いてアピールしよう

文系の場合、今からできる準備があります。

まず業界研究を深め、菓子・飲料・調味料など幅広い分野の中からどこに興味があるか整理することから始めましょう。

次に、文系の強みを活かせるマーケティングや消費者動向への関心を高め、「どのような商品が、なぜ売れるのか」を自分なりに分析する視点を養うことが大切です。これは、企画職やマーケティング職を目指す上で直接役立ちます。

また、営業職や企画職では数字を扱う能力も求められるでしょう。経済学や統計学の基礎を学んだり、Excelでのデータ集計・分析に慣れておいたりすると、論理的な思考力や分析力をアピールできます。

最後に、自身のアルバイトやサークル活動などの経験を、「多くの人に食を届ける喜び」「商品を多くの人に広める工夫」といった「食」に関連する文脈で語れるように整理しておきましょう。

そうすることで、あなたの経験と食品業界への関心を自然に結びつけることができます。

キャリアコンサルタント

高尾 有沙

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職種によって異なる! 文系からでも十分目指せる業界

食品メーカーへの就職において、確かに研究開発、品質保証、生産技術といった職種では、農学、工学、生命科学などを学んだ理系出身者が専門知識を活かしやすく有利な傾向があります。

しかし、営業、商品企画、原料調達、人事、広報といった部門では文系出身者も十分に活躍の場があり、採用されているのです。

文系の場合、単に「食に興味がある」だけでなく、消費者行動への深い理解や、Excelや基本的なSQLを用いたデータ分析能力、食品が消費者に届くまでの流れ(サプライチェーン)に対する知識などをアピールすると評価が高まります。

また、インターンシップへの参加経験や、食品安全規格(HACCPやISOなど)への関心を示すことも、業界への高い解像度を持っていることの証明になるでしょう。

文系は業界解像度で勝負! 理系は研究内容と製品開発とのつながりを示そう

一方、理系の場合は、自身の研究テーマが実際の製品開発や社会課題の解決にどのようにつながるのかを具体的に説明できることが重要です。

加えて、工場などでの現場実習の経験や、研究活動における統計的手法の活用実績などを明確に言語化できると、実践的な能力として高く評価されます。

このように、文系・理系それぞれが自身の強みを理解し、それを食品業界のビジネスや課題解決にどう結びつけられるかを具体的に示す準備をすることが、希望するキャリアを実現するための鍵となるのです。

食品業界は化学の周辺分野にかかわる業界と言えます。こちらの記事では、化学メーカーについて紹介しています。

こちらの記事では、文系が営業職以外に就職するための準備について解説しています。営業職以外を検討している人は参考にしてみてください。

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