営業は文系学生の就職先として一般的で、新卒向けの求人もとても多い職種です。しかし営業への興味が薄かったり、営業にネガティブなイメージを持っていたりして、営業以外の職種に就きたいと考える文系学生もいるでしょう。
ただし、そもそも文系学生が目指せる仕事にはどのようなものがあるのかを知らないと、職種・企業研究が進まず、自分に合った仕事を見つけるのが困難になってしまいます。
そこでこの記事では、キャリアアドバイザーの西さん、吉田さん、杉原さんとともに、文系学生が新卒から目指せる営業以外の職種について解説していきます。自分らしさを活かしながら働きたい人や、営業以外の仕事について知りたい人はぜひ参考にしてください。
【完全無料】
大学3年生(26卒)におすすめ!
就活準備で必ず使ってほしい厳選ツール
1位:適職診断
まずはあなたが受けない方がいい職業を確認してください
2位:面接力診断
39点以下は要注意!あなたの面接力を今のうちに診断しましょう
3位:自己分析ツール
選考で使えるあなたの強み・弱みがわかります
4位:WEBテスト対策問題集
SPI、玉手箱、TG-WEBなどの頻出問題をこれ1つで効率的に対策できます
5位:内定者ES100選
大手内定者のESが見放題!100種類の事例から受かるESの作り方がわかります
【併せて活用したい!】
選考前に必ず使ってほしい厳選ツール
①自己PR作成ツール
自己PRがまとまらない人は、ツールを活用して自己PRを完成させよう
②志望動機作成ツール
5つの質問に答えるだけで、受かる志望動機を自動で作成します
文系の選択肢は営業以外もある! 視野を広げて納得のいく道を選ぼう
理系学生に比べ、文系学生は専門知識を実務に直結させにくい傾向にありますが、だからといって選択肢が営業しかないわけではありません。自分の強みを活かせる仕事を探すための第一歩は、より多くの職種の存在を知ることです。
記事の前半では、文系学生が学部を問わず今から目指せる、営業以外の21職種について解説します。前提として、比較対象である営業職についても説明するので、21の職種と営業職の違いを把握しながら各職種への理解を深め、自分に合う仕事を探していきましょう。
ただし、これらの職種は採用枠が営業より少ないことが多いため、合格率を上げるには「なぜその職種に就きたいのか」を論理的に説明できるようにならなくてはいけません。
そのために記事の後半では、企業が文系学部出身者を営業に配属する目的や、学生が営業に対して感じやすい懸念を解説し、志望職種に就きたい理由を明確化する材料をそろえます。
記事を参考に、自分らしく働ける仕事を見つけ、理想のキャリアを切り拓く準備をしていきましょう。
まずはあなたが受けないほうがいい職業を確認してみよう
自分に合う職業・合わない職業を知ることは、就活において非常に重要です。しかし、見つけるのが難しいという人も多いでしょう。
そんな人におすすめしたいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、自分の強みや性格に合った職業がわかります。
今すぐ診断を受けて、自分に合う職業・合わない職業をチェックしてみましょう。
そもそも営業とは? 新卒で営業になった場合の働き方を見てみよう
新卒で営業になった場合の働き方
- 業務内容:顧客の悩みをヒアリングして商品やサービスを提案する
- 企業での役割:企業の最前線に立って利益を創出する
「営業は足で稼ぐ」といった言い回しを聞いたことのある人もいるかもしれませんが、営業手法は多様化しているので、営業職に就いたら自身のイメージどおりの働き方をするとは限りません。
営業職を抱える企業はとても多く、かつ文系学生向けの求人も多いので、ほかの職種について考える際の参考になります。そのためにも、営業以外の仕事について考える前に、まずは営業がどのような仕事なのかを正しくつかみましょう。
業務内容:顧客の悩みをヒアリングして商品やサービスを提案する
営業とは、企業の商品・サービスを販売することで顧客の悩みを解決する仕事で、ほとんどの企業で設けられている職種です。自分の提案を通じて自社と顧客の双方に利益をもたらすことができるため、「人を助けたい」「人に感謝される仕事をしたい」といった思いを抱えている人に適しています。
具体的には、顧客と直接話す商談の場で顧客の悩みをヒアリングし、その内容をもとに商品・サービスの活用方法をその場で提案します。顧客が購入を決めたらその金額が自分の成果となるので、自分の仕事ぶりが金額という数字で表れるのが営業の一つの特徴です。
個人営業 | 法人営業 | |
---|---|---|
新規営業 | 継続的な取引のない個人(消費者)に対して販売を促進する | 継続的な取引のない企業に対して販売を促進する |
既存営業(ルート営業) | リピーターや、過去に取引のあった個人に対して販売を促進する | リピーターや、過去に取引のあった企業に対して販売を促進する |
営業スタイルは顧客との関係性や営業対象によって異なり、何を販売するかにもよるものの、基本的には個人営業より法人営業のほうが単価は大きくなりやすく、新規営業より既存営業のほうが契約を成立させやすいです。
また、手に取れる商品(有形商材)よりも手に取れない商品・サービス(無形商材)のほうが説明が難しく、営業の難易度が上がります。
このように営業は自社製品・サービスへの理解を深めるのに適していると同時に、ビジネスマナーやコミュニケーション、さらに顧客の悩みを瞬時に理解し提案をおこなう論理的思考力の基礎を学ぶ機会が非常に多いため、新卒が配属されやすい職種です。
文系学生の良いところは、「ロジカルシンキング(論理的思考)」ができることです。
論理的に組み立てられた話は顧客も理解がしやすいです。そのような意味では文系学生はコミュニケーション能力が高いともいえます。
こういったコミュニケーション能力を活かし、顧客との信頼関係をスムーズに構築できる人が多いのも文系学生の特徴です。
個人営業は、別名「BtoC営業」、法人営業は「BtoB営業」と呼ばれることもあります。両者の違いについてはこちらの記事でより詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
関連記事
BtoB営業ってどんな仕事? 魅力から大変な部分までまるごと解説
法人向け営業であるBtoB営業の就活を成功させるためには、BtoB営業について正しく理解することが重要です。この記事では BtoB営業の仕事内容から選考を突破する秘訣まで、キャリアコンサルタント監修により解説しています。志望動機の例文も解説しているので、ぜひ参考にしてください。
記事を読む

企業での役割:企業の最前線に立って利益を創出する
営業は自社製品・サービスを販売することで、企業の利益を創出することが求められます。
大きな利益を生み出すにはより多くの顧客により高額な商品・サービスを購入してもらう必要がありますが、押し売りといった強引な手法を取れば顧客からの信用が下がって長期的な取引が見込めなくなるため、いかに顧客に喜んでもらえる提案をするかが重要です。
顧客と直接コミュニケーションを取り、顧客の悩みを解決することで信頼を獲得する営業は、企業の顔ともいえます。
顧客との関係性を築いた営業は、そのまま営業のエキスパートになることもあれば、顧客理解の深さや関係構築の技術を活かしてマネジメントをしたりほかの部署に異動したりすることもあります。営業で身に付けられるスキルは汎用性が高いため、企業からの期待も幅広くなりやすいです。
営業とは、すべての業界にとって必要といっても過言ではないほど、普遍的な能力を鍛えられる職種です。
営業の仕事をしていくなかで、社会人において必要不可欠なコミュニケーション能力や、クライアントのニーズや課題を発見し、解決していく問題解決力が身に付いていきます。
コミュニケーション能力は営業に限らずすべての職種で必須のスキルなので、どの職種の選考でもアピールポイントにできます。こちらの記事を参考に、コミュニケーション能力をどのように活かすと企業から高評価を得られるのかを確認しましょう。
関連記事
例文12選|コミュニケーション能力の自己PRを3ステップで解説
コミュニケーション能力は企業が学生に最も求める能力といえます。本記事では有効なコミュニケーション能力の自己PR方法について解説しています。
記事を読む

あなたが受けないほうがいい職業を診断しましょう
就活を進めていると、自分に合う職業がわからず悩んでしまうことも多いでしょう。
そんな時は「適職診断」がおすすめです。簡単な質問に答えるだけで、あなたの強みや性格、価値観を分析して適職や適さない職業を特定してくれます。
自分の適職や適さない職業を理解して、自信を持って就活を進めましょう。
今から目指せる! 文系学生が就ける営業以外の職種21選を紹介
文系学生が今から目指せる営業以外の職種21選
営業は求人の絶対数が多く、かつ入社時点では専門知識・技術を持っている必要がないため、文理を問わず幅広い学生の応募を歓迎することが多いです。
そのため研究職や技術職といった専門職の求人が少ない文系学生は、営業の求人を見かけやすい環境にあります。しかし、実際には新卒で目指せる営業以外の職種はたくさんあります。
今回は学部を問わず就職を目指せる21の職種を紹介します。業務内容だけでなく、その職種に就くことで身に付けられるスキルや、その職種ならではの困難についても解説するので、参考にして選択肢を増やしていきましょう。
文系学生向けの職種はこちらの記事でも解説しているので、併せて参考にしてみてください。
関連記事
文系の職業一覧|見落としがちな職業と希望の就職を叶えるコツを伝授
文系の職業は多種多様です。この記事では文系が就職しやすい職業や専門性を活かせる職業を紹介。また自分に合った文系の職業を探す方法や希望の職業に就くためのコツをキャリアコンサルタントが解説します。就職先に悩む人は参考にしましょう。
記事を読む

①総務
総務とは、企業の運営を円滑におこなうための諸業務を担当する職種です。
事務との区別を明確にしていない企業も中にはありますが、事務が各部署のサポートをおもな業務とする一方、総務は株主総会の進行サポートや社内イベントの企画・運営といった、企業全体にかかわる業務も担当するという違いがあります。
総務は企業全体の動きを把握しながら仕事を進めるので、視野を広く持つことと、各部署と連携するコミュニケーション能力が必須です。配属されてからも鍛えられる部分ですが、これらに対して強い苦手意識がある人が総務に配属されると、ミスマッチに悩む可能性があります。
また、大手企業か中小企業かによって、総務で担当する業務幅も変わるかもしれません。大手は人数規模や業務量の多さから、業務を細分化して総務の一人ひとりを特定領域のプロフェッショナルにする傾向がありますが、中小は業務を細分化しない代わりに一人ひとりの担当領域が広くなりやすいです。
総務に興味のある人は、応募企業の規模なども踏まえて志望するかを検討しましょう。
総務部にも新入社員は必要です。総務にも担当があり、一人でいきなり総務のすべてを担うことはないので、業務についてそこまで心配する必要はないでしょう。
とはいえ、配属の可能性については何ともいえないのが実情です。最近は学生の希望を配慮する企業が多いですが、適性と全体を見て配属が決定されるので、企業やタイミングによってまったく異なるためです。
総務の仕事についてはこちらの記事でより詳しく解説しているので、興味が湧いた人はぜひチェックしてください。
関連記事
例文付き|総務事務の志望動機に大事な4要素と注意点を解説
記事では総務事務の志望動機が思いつかない人に向けて、例文やポイントを紹介します。総務事務の社内での役割を理解できるよう、キャリアコンサルタントとともに業務内容や仕事のやりがいも解説するので、志望動機に悩んでいる人はぜひ参考にしてください。
記事を読む

②経理
経理は企業の収支を管理する仕事です。具体的には取引の流れを記録したり、社員の給与や保険を管理したり、商品・サービスを提供するための仕入れを処理したりと、企業の経済活動全般を司っています。
経理職に就くと、自社の経営状況を財務の観点から見ることができるため、早くから経営視点を養うことができます。経理職自体、どのようなビジネスを展開する企業にも欠かせない仕事なので、手に職をつけられる点もメリットです。
ただし、業務の専門性が高いため、学生のうちに一定の知識を身に付けていないとライバルとの差別化が難しくなってしまいます。
経理に興味のある人は、就活が本格化する前に下記のような資格を取得するなどして、自分が経理に向いていることをアピールする材料を作っておきましょう。
経理を目指す際に役立つ資格の例
- 日商簿記2級:基本的な会計知識が身に付く
- ビジネス会計検定試験:財務諸表を理解するための知識が身に付く
- 給与計算実務能力検定試験:給与計算業務に必要な知識・実務能力が身に付く
新卒で経理に配属されるために必要な準備をこちらの記事で解説しているので、経理への応募を検討する人は併せて目を通してみてください。
関連記事
新卒で経理職を目指すなら2つの戦略で勝負|必要な資格も解説
学生の中には経理の仕事を志望する人も多いでしょう。この記事ではキャリアコンサルタントと一緒に、会社のお金を管理する経理の具体的な仕事内容や経理職に必要なスキルなどについて解説します。経理職に新卒で就くために具体的なビジョンを描きましょう。
記事を読む

③事務
事務は配属先によって、受付事務や総務事務、法務事務などと呼び方が変わることがあります。配属先がどこになるかによって、業務の専門性が変わるのです。
たとえば特に求人が多い一般事務と営業事務を取り上げると、一般事務は全部署の業務円滑化をサポートしたり、配属された部署の一部業務を担ったりしますが、営業事務は営業部に配属されて営業担当者の業務を助けるのがおもな役割です。
一般事務 | 営業事務 | |
---|---|---|
サポートする相手 | 問わない/配属された部署の担当者 | 営業担当者のみ |
業務内容の例 | 来客・電話対応、データ整理、ファイリング、資料作成など | 営業担当宛ての電話対応、見積書・請求書の作成、受注・発注業務、在庫管理など |
とはいえ、事務職は総じてほかの社員の業務がよりスムーズに進むようにサポートする役割といえます。そのため、人の困りごとを先回りして解決できる視野の広さや、業務を抜け漏れなく進める正確性などが必須です。
「営業よりも楽そうだから」といった理由で志望すると選考段階や入社後にミスマッチを感じることになるので、業務内容を理解したうえで検討しましょう。
- 営業事務は営業と同じ業務をやることになりそうで怖いです。専門知識がなくても、法務事務などを希望したほうが良いでしょうか?
企業情報を集めながら自分の可能性を狭めない選択をしよう
営業事務は、営業担当の書類作成や電話対応といったサポート業務がメインとなるので、営業と同じ業務をすることは基本的にはないでしょう。
もちろん企業によって呼び方が違っていたり、業務内容が異なっていたりすることもあるので、各企業の採用ホームページ(HP)や説明会、OB・OG訪問を通して、志望企業の営業事務がどこまでの業務を担うのかを確認するようにしましょう。
また、専門知識の有無によって配属先が決まるかどうかは、状況によって異なります。ほかに採用した学生との兼ね合いや、企業全体のバランスを見ながら配属を決めるからです。
希望を伝えること自体は可能ですが、それが反映されるかどうかはケースバイケースということです。
新卒採用では、企業は「専門知識があるから採用する」というよりも、「これから研修をしていきながら育成していく」という感覚のほうを強く持っているので、そこまで可能性を狭めなくても良いのではないでしょうか。
一般事務・営業事務の仕事内容やキャリアについては以下の記事でより詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。
一般事務
事務職の仕事内容が丸わかり! 必要なスキルや就職のコツも
営業事務
営業事務の魅力とは? 対策必須の4つの準備で選考を勝ち抜こう
④貿易事務
貿易事務は名前のとおり、輸出入にまつわる事務業務を担当します。勤務先は総合商社・専門商社、物流会社、海外企業とのやり取りがあるメーカーなどです。
扱う商品にまつわる知識のみならず、海外の取引先とも円滑にコミュニケーションを取れるだけの英語力が求められるため、専門性が高い事務職といえます。
このように事務のなかでも文系学生の専門性を実務に活かしやすい点が貿易事務の特徴であり、言い換えれば熱意が高くとも英語力でライバルと差を付けられてしまうかもしれない点に注意が必要です。
英語力を採用担当者や面接官に示すには、以下のような資格で実力を数値化するのがおすすめです。
ただし、こうした資格試験では実践的な語学力は測れないため、実際に英語を使いこなせることを表すエピソードがあると、英語力や「英語を使って仕事をしたい」という熱意をアピールすることができます。ぜひこれまでの経験を棚卸しながら応募を検討してください。
貿易事務に興味が湧いた人はこちらの記事にもぜひ目を通してください。貿易事務で自分のスキルをどう活かせるかを具体的にイメージできるようになります。
関連記事
例文6選|貿易事務の志望動機でスキルを活かして熱意を伝える方法
貿易事務の志望動機では、まず仕事内容について理解を深めたうえで自分自身をアピールする必要があります。この記事では、キャリアコンサルタントとともに志望動機の書き方を事例を通して説明しているので、志望動機に何を書けばいいかわからないと困っている人でも役に立つでしょう。
記事を読む

英語を使った仕事をしたい人は、こちらの記事がおすすめです。おすすめの仕事40選や就職方法を解説しています。
関連記事
英語を使った仕事40選! レベル別に合う職種や未経験で就職するコツ
英語を使った仕事に就職したいなら、自身の英語力に合った職種を見つけることが重要です。この記事では英語を使った仕事37選をキャリアコンサルタントとともに解説します。英語を使った仕事に就くための準備方法も解説するので、就活前に目を通しておきましょう。
記事を読む

⑤マーケティング
マーケティング職は、商品・サービスの販売を促進するために、顧客のニーズを分析したり、広告を打ったりする仕事です。
いわゆる企画職の一つで、近年はWeb広告を掲載したりWebサイトを運営したりといった、Webマーケティング領域の業務も増えつつあります。そのためITに興味がある人にもおすすめの職種です。
マーケティング職の役割は、自社の商品・サービスに興味を持ってくれそうな人・団体に情報を届けることです。市場や顧客を分析し、その結果をもとに最も人々の関心を引きそうな販促手法を導くことで目標達成を目指すので、分析力や論理的思考力、市場のトレンドを敏感に察知する好奇心が求められます。
ただし、マーケティングを成功させるには顧客や商品・サービスへの深い理解も欠かせません。これらを新卒で身に付けるのは困難なので、別の職種で経験を積んだ後にマーケティング職を目指す人も多いです。
企業がそうしたキャリアパスを想定している場合、新卒でマーケティング職への配属をかなえるのは難しくなってしまいます。マーケティング職に興味のある人は、別職種で実績を積んでからキャリアチェンジすることも視野に入れましょう。
経験値を高めるには、マーケティング関連のインターンシップに参加することがおすすめです。実際に働いてみることで学べることも多いですよ。
インターンで自分に足りていないものを把握し、入社するまでにExcelやGoogle Analyticsなどの勉強をしたり、関連する資格を取ったりすることで、マーケティング職への熱意をアピールできるでしょう。
マーケティング職は新卒からも社会人からも人気が高い職種なので、興味がある人はこちらの記事を参考にして早いうちに職種への理解を深め、今後のキャリアを考える際に役立てましょう。
関連記事
マーケティング職の志望動機で差をつける! アピール別の例文や注意点も
マーケティング職の志望動機を書くには、自身の強みと企業に求められる能力を理解する必要があります。本記事では、マーケティング職の志望動機の書き方をキャリアコンサルタントとともに解説するため、ぜひ参考にしてみてください。
記事を読む

⑥商品開発
商品開発は、名前の通り新しい商品・サービスを開発したり、既存の商品・サービスを改良したりする仕事です。
開発と聞くと理系学生向けの仕事を想像する人もいるかもしれませんが、顧客のニーズを分析して商品・サービスのコンセプトを練ったり、顧客に好まれるデザインを考えたりするのも商品開発の業務に含まれます。
マーケティング職と担当領域が近いため、企業によってはマーケティング職を文系学生向け、商品開発職を理系学生向けの職種としていることもあります。その場合はマーケティング職を希望することで、やりたい業務を担当できるかもしれません。
各企業がどのように役割を分担しているのか、説明会やHPで情報を確認したうえでどちらの職種を希望するのか決めましょう。商品・サービスへの深い理解が必要な仕事なので、文系の新卒の配属はおこなわない方針の企業もあります。
興味のある企業がそういったスタンスだったときは、別の職種で経験を積んでから商品開発を目指す道も考えてみてください。
⑦コンサルタント
コンサルタントとは、顧客の悩みを分析して解決策を提示する職種です。経営課題を解決するのは経営コンサルタント、システムの導入やIT活用の相談に乗るのがITコンサルタントといったように、専門領域によって呼称が変わります。
コンサルタントを擁する企業も同じように、経営コンサル会社、ITコンサル会社などと専門分野に合わせて呼ばれます。
顧客の悩みに直接的に対処するので、悩みの詳細をヒアリングするコミュニケーション能力、悩みを解決するまでの道筋を立てる論理的思考力、そしてこれらを裏打ちする高い専門性が必要不可欠な仕事です。
なお、コンサル会社へ入社した後、新卒ですぐにコンサルタント職に就くことはあまりありません。まずは専門領域を持つために先輩コンサルタントの業務をサポートしたり、市場調査をしたりして、年単位でコンサルティングに必要な知識やスキルを磨くのが一般的です。
ただし、コンサルタントになるまでの期間で営業を担当する可能性もあるので、説明会やOB・OG訪問で各企業のキャリアパスについてよく調べ、自分に合った道筋でコンサルタントを目指せるかどうかを確認する必要があります。
コンサルタント職は、Webテスト、グループディスカッション、面接対策を徹底的におこなえば、学歴や能力と関係なく内定を獲得することができます。
これまでコンサル会社を志望する多くの学生の内定を支援してきましたが、コンサルの場合は就活の準備の量と質が十分であれば、誰でも内定をもらうことが可能です。
コンサルの仕事自体、準備力が必要な業務なので、就活準備を実務だととらえ、情報収集と実践をしっかり積んで対策していきましょう。
コンサルは学生からの人気が高い業界の一つなので、目指すのであれば早め早めの対策が鍵になります。興味を持った人はまずこちらの記事でコンサルへの理解を深め、自分に合った仕事を探す参考にしてください。
関連記事
例文12選|コンサルの志望動機で必須のアピール内容とNG例を解説
コンサル業界は志望する学生が多いため、周囲と差別化できる志望動機を作れるかがポイントです。この記事では、まずコンサル業界の魅力を解説。そのうえで、それを盛り込んだ志望動機を作成する方法を説明します。ほかにもアピールすべき要素や避けたい点など、キャリアコンサルタントとともに解説するので、参考にして周囲と差別化しましょう。
記事を読む

あなたが受けないほうがいい職業を知っておこう
就活を成功させるためには、自分に合う職業・合わない職業を早めに知ることが不可欠です。しかし、それがわからずに悩む人も多いでしょう。
そんな人に活用してほしいのが「適職診断」です。簡単な質問に答えるだけで、あなたに合う職業・合わない職業を特定できます。
早いうちに自分に合う職業・合わない職業を知って、就活を成功させましょう。
⑧販売スタッフ
アパレルショップや飲食店など、店舗で接客を担当するスタッフが販売スタッフに該当します。
販売と聞くと「営業職と同じ業務なのでは?」と疑問に感じる人もいるかもしれませんが、販売スタッフと営業職では相対する顧客との関係性や、顧客の商品・サービスに対する姿勢が以下のように異なります。
販売スタッフ | 営業職 | |
---|---|---|
顧客との関係性 | 顧客が会員登録などをするまで名前などの顧客情報はわからない。一度しか会わない顧客も多い | 顧客の名前や所属を知っていることが多い。継続的に会って信頼関係を構築する必要がある |
顧客の購買意欲 | 商品・サービスに興味がある | 商品・サービスに興味がない場合もある |
販売スタッフが対応する顧客は、商品・サービスに興味を持って店舗を訪れているので、購入までの意思決定が早い傾向にあります。一方、営業職が担当する顧客は基本的には営業職の販促を受けてから購入を検討するので、最初の商談から購入(契約成立)までに時間がかかりやすいです。
そのため初対面の人とのコミュニケーションが得意だったり、購買意欲の高い顧客への販促に興味のある人は、ぜひ販売スタッフへの道を検討してみてください。
販売スタッフは文系学生が新卒で配属されやすい職種の一つです。興味が湧いた人はぜひこちらの記事を参考に、販売スタッフへの理解を深めていってくださいね。
関連記事
販売職の仕事内容や魅力を徹底解剖! 就職するために必要な対策とは
この記事は販売職を目指す就活生向けに「どのような人が向いているのか」や「成功するコツ」をキャリアコンサルタントが解説する記事です。販売職の志望動機や自己PRの書き方も例文を交えながら紹介し、自分でも簡単に作成できるようになるので、ぜひ参考にしてみてください。
記事を読む

⑨カスタマーサポート
カスタマーサポートとは、商品・サービスを利用する顧客からの問い合わせに対し、電話やメール、チャットなどで対応する仕事です。問い合わせの内容は、商品・サービスの利用方法に関する質問や不具合の報告、追加注文の連絡など多岐にわたります。
混同されやすい仕事にコールセンターがありますが、コールセンターはその企業に宛てられた電話対応を幅広く請け負う職種で、一方のカスタマーサポートは連絡のなかでもすでに商品・サービスを利用している顧客からの連絡のみを担当します。
顧客にとってはカスタマーサポートこそが企業の代表者なので、カスタマーサポートの対応力が企業への評価や信頼に大きく影響します。直接感謝の言葉をもらう機会も多いので、コミュニケーションが得意な人はぜひ検討してみてください。
カスタマーサポートの場合、営業と異なり、対応がマニュアル化している場合が多いです。対応が一人ひとりで異なると公平でなくなるからです。
また、カスタマーサポートが対応する顧客は困りごとを抱えていることが多いので、相手に寄り添う姿勢が不可欠です。
⑩客室乗務員
客室乗務員は飛行機や観光バス、観光船などの乗客に対し、食事をサーブしたり、緊急時には保安要員としてトラブルに対処したりするスタッフです。乗客の安全な移動を守る役割を持ちます。
おもに旅行業界の仕事なので、乗客のなかに海外からの旅行客がいることもあります。そのため英語をはじめとする外国語の習得は必須です。そのほか、限られた物資で乗客をもてなす対応力や、あらゆるトラブルを即座に感知する視野の広さなどが求められます。
また、保安要員であることや、長時間の勤務になりえることから、視力、既往歴などもチェックされることが多いです。基準は企業によって異なるものの、体力と健康が業務に必要であることもおさえておきましょう。
客室乗務員を目指すのであれば、次の3つのスキルを身に付けておくと良いでしょう。「語学力」「コミュニケーション能力」「チームワーク力」です。
特にコミュニケーション力は重要です。乗客が心地良いと感じられるホスピタリティをを鍛えるためには、アルバイトなどを通じて力を養う必要があります。
語学力に不安がある人は、こちらの記事も必見です。就活で求められる英語力をケース別に解説しているので、自分が目指すべき水準がわかります。
関連記事
英語力は就活への影響大! 求められるケースとレベルを徹底解説
就活において英語は強力な武器になります。英語が採用条件もしくはプラス評価になるケース、求められる英語力などについて現場のプロであるキャリアコンサルタントと解説します。より良いキャリアを選択するためのカギにしてください。
記事を読む

航空業界や旅行業界に興味がある人は、以下の記事がおすすめです。業界の動向や選考のポイントを詳しく解説しているので、業界理解をさらに深めていきましょう。
航空業界
航空会社の就職術とは? 基本の就活対策から成功の秘訣まで解説
旅行業界
旅行業界の全貌が丸わかり! 課題・動向・選考対策のコツまで解説
⑪ホテルスタッフ
ホテルスタッフ(ホテリエ)とは、ホテルを利用する顧客が快適に過ごせるよう、顧客に直接対応したり、顧客の要望をつぶさにキャッチしたりしてもてなすスタッフを指します。
下記のように業務が細分化されていることもあるので、スタッフ同士で連携して接客の質を高める意識が求められる仕事です。
ホテルスタッフの業務分担の例
- ドアスタッフ:ホテルの出入口や車のドアを開閉し、顧客の移動を助ける
- フロント:顧客の宿泊手続きをおこなう
- コンシェルジュ:顧客の要望に応じて各種サービスを手配する
- ベルスタッフ:顧客の荷物を客室まで運ぶ
- ハウスキーピング:客室の管理・清掃をおこなう
コミュニケーションが得意で接客に興味のある人におすすめの仕事です。快適さや非日常感を求めてホテルを利用する顧客も多いので、「思い出作りを助けたい」といった熱意を持つ人にも適しています。
また、ホテルスタッフとして経験を積んだ後に本部で管理系の職種を担当することも可能なので、幅広い選択肢があることを念頭に置いて検討してみてください。
こちらの記事ではホテルフロントについてより詳しく解説しています。ホテルスタッフに興味が湧いた人は、働く姿を想像しやすいホテルフロントを取っ掛かりにして職種への理解を深めていきましょう。
関連記事
例文8選|ホテルフロントの志望動機は原体験で深みを持たせよう
ホテルフロントの志望動機の作り方をキャリアコンサルタントとともに解説。仕事理解を深めて、原体験を明らかにし、「型」に組み込めば意欲が伝わる志望動機が出来上がります。例文8選も参考にして、ホテルフロントの志望動機をすらすら書きあげましょう。
記事を読む

⑫ブライダルコーディネーター・ウェディングプランナー
ブライダルコーディネーター・ウェディングプランナーは結婚式のプランを策定・進行する役割を持ちます。
具体的には、顧客の要望をヒアリングして具体的なプランに落とし込み、挙式当日まで進行をサポートすることで一生ものの思い出を顧客とともに作り上げていきます。責任ある仕事であると同時に、顧客から感謝される機会も多い仕事です。
顧客の要望をヒアリングする傾聴力と、衣装やメイク、会場の装飾などへの好奇心がある人が向いています。
なお、プランの提案自体は個人営業にあたるので、営業業務を避けたい人は、「ヒアリングから提案まで」と「プランの実行」とを分担している企業を探すのがポイントです。入社後にどのような業務をおこなうことになるのかを明確にイメージできるまで、各企業のHPなどをよく確認しましょう。
傾聴力や好奇心を活かしてブライダルコーディネーター・ウェディングプランナーを目指してみたい人は、以下の記事も併せて参考にしてください。自分の強みを効果的にアピールする方法を詳しく解説しています。
傾聴力
14例文|傾聴力の自己PR作成に欠かせない必勝3ステップ
好奇心
例文12選|自己PRで好奇心旺盛を最高の武器にする考え方4ステップ
⑬ドライバー
ドライバーに当てはまる仕事の例
- タクシードライバー
- バスの運転手
- トラックドライバー
ドライバーの役割は、人・物を目的地まで安全に、かつスケジュール通りに送り届けることです。
乗客がいることもありますが、業務自体は自分一人でおこなうことも多いので、周りに人がいなくとも予定通りに行動が取れるタスク管理能力が求められる仕事です。さらに、長時間運転をし続けたり、一日に多くの荷物の上げ下ろしをしたりすることもあるので、体力も求められます。
近年は通販利用者が増加したことなどからトラックドライバーの需要が高まっていて、業務に必要な運転免許の取得を企業が支援してくれることもあります。現時点で免許がなくても目指せる仕事なので、体力と管理能力に自信のある人はぜひ考えてみてください。
コミュニケーションが苦手な人がドライバーを目指すのであれば、挨拶を大事にしましょう。初めての届け先でも、よく知っている届け先でも、挨拶を欠かさずおこなってください。
ドライバーが運ぶのは、顧客にとって大切な荷物です。責任を持って預かる・届けるはもちろんのこと、話す機会は多くないからこそ、きちんと挨拶することがポイントです。
ドライバーは一人で業務を進めることも多いため、仕事への責任感を強く持てる人が向いています。しかし責任感はアピールの仕方に注意しないと、思わぬ低評価を受ける可能性があります。こちらの記事を参考に、有効にアピールするコツを押さえましょう。
関連記事
責任感の自己PRは要注意! 失敗例と絶対響く6例文で徹底差別化
責任感の自己PRは安易に使用すると高評価を得られません。注意点を踏まえて内容を考える必要があります。この記事では仕事で求められる責任感か見極める基準や自己PRでアピールする方法、周囲と差別化するコツをキャリアコンサルタントが解説します。
記事を読む

⑭エンジニア
エンジニアに当てはまる仕事の例
- システムエンジニア(SE)
- プログラマー
- インフラエンジニア
社会にはエンジニアと呼ばれる職種が数多くありますが、ここでは特にIT領域を担当するエンジニアを取り上げます。
まずSEは、ITシステムやソフトウェアの設計・開発をおこなう職種です。顧客の悩みや要望をヒアリングし、それをシステムに落とし込んでいきます。顧客がITに詳しくない可能性もあるので、丁寧なコミュニケーションで相手との認識のズレをなくしていく傾聴力が求められます。
そしてプログラマーは、SEが顧客と話し合って作り上げた設計書をもとにコードを書き上げるのがおもな業務です。企業によってはSEとプログラマーを明確に区分していないこともありますが、プログラマーとして実務経験を積みながらSEへのキャリアアップを目指すのが一般的です。
一方インフラエンジニアは、システムを動かすのに必要不可欠なネットワーク・サーバー・ストレージといったITインフラを構築する役割を持ちます。
IT領域のエンジニアは総じて、技術進歩の著しいITについて意欲的に学ぶ向上心と、複雑なコードと向き合う集中力がある人に向いています。
- 文系でエンジニアを目指すなら、就活前からプログラミングを学んでおくべきですか?
まずはITの基礎知識やエンジニアとして携わりたい分野について学ぼう
エンジニアになるために入社前からプログラミングについて学ぶことは決して無駄ではなく、積極的に勉強したほうが良いとは思いますが、エンジニアの仕事はプログラムを作ることだけではありません。
エンジニアといっても守備範囲は広く、どの分野に進むのかによって必要とされるスキルは異なります。
ネットワーク、データベース、セキュリティなど専門分野があり、最近ではAIに付随してデータ解析にも注目が集まっています。
したがって、プログラミングだけ勉強しておけばすべてに対応できるわけではありません。また、担当する開発工程によっても必要な知識は異なります。あなたが興味を持つ技術分野はどれでしょうか。
ITの知識がないのであれば、まずITパスポートの内容を理解するところから始めましょう。
SE、プログラマー、インフラエンジニアの違いは以下の記事で詳しく確認しましょう。
SE
システムエンジニアとは? 仕事内容から未経験の就職方法まで解説
プログラマー
プログラマー志望は最初に読みたい! 仕事内容から適性まで完全網羅
インフラエンジニア
インフラエンジニアを目指す学生必見! 仕事内容や魅力を解説
エンジニアの仕事には集中力が求められますが、集中力の高さはアピールの仕方次第で低評価につながる可能性があります。自分の強みをしっかりと評価してもらえるよう、こちらの記事を参考に、有効なアピールの方法をチェックしましょう。
関連記事
集中力の自己PRはリスクあり! 効果的な伝え方を採用経験者と解説
集中力があることを自己PRするためには、きをつけなければならないポイントがあります。工夫せずに伝えるとマイナスな印象になりかねないので注意しましょう。記事ではキャリアコンサルタントと集中力の自己PR法を解説します。
記事を読む

文系出身でSEの仕事興味がある人はこちらの記事を参考にしてみてください。文系からSEを目指す方法を解説しています。
関連記事
文系からSEを目指す人必見! 理解必須の実態と就活を成功させるコツ
文系からSEを目指す場合、どんなスキルが求められているのかを正しく理解することが必須です。記事ではキャリアコンサルタントとともに、SEを目指す際に知っておくべき情報や就活を成功させるコツを解説します。文系でSEを目指している人はぜひ参考にしてください。
記事を読む

あなたが受けない方がいい職業を確認しよう!
就活では自分のやりたいことはもちろん、そのなかで適性ある仕事を選ぶ事が大事です。適性が低い仕事に就職すると、イメージとのギャップから早期退職に繋がってしまうリスクが高く、適職の理解が重要です。
そこで活用したいのが「適職診断」です。質問に答えるだけで、あなたの強みや性格を分析し、適性が高い職業・低い職業を診断できます。
まずは強みを理解し、自分がどの職業で活躍できるか診断してみましょう。
・楽しく働ける仕事がわからない人
・時間をかけずに自己分析をしたい人
⑮施工管理
施工管理とは、工事が安全かつ予定通りに進んでいるかを現場で監督する職種です。施工管理の業務自体は資格がなくてもおこなえますが、受験資格を満たすだけの実務経験を積んだ後に施工管理技術検定を受けるのが一般的です。
規模の大きなものづくりに携われること、手に職をつけられることなどが大きな魅力といえます。
納期に間に合うよう緊張感が走る現場で、職人たちと密なコミュニケーションを取っていかなくてはならないので、主体性とリーダーシップが求められます。屋外での勤務になるので心身のタフさも欠かせません。
工事現場で働く人々の安全、建築物の品質、納期について責任を持つ仕事なので、責任感ある仕事をしたい人におすすめです。
施工管理についてはこちらの記事でより詳しく解説しているので、併せて目を通してみてください。
関連記事
例文6選|施工管理の志望動機は3ステップで作れる! 注意点も解説
この記事では、施工管理を目指す新卒就活生向けに志望動機を作成する際に知っておきたい仕事内容や盛り込むべきポイントなどを詳しく解説しています。キャリアコンサルタントによる企業側の視点も解説しているので、ぜひ参考にしてくださいね。
記事を読む

施工管理は建設業界の職種です。施工管理になったらどのような環境で働くのかをイメージするためにも、こちらの記事で建設業界についての理解を深めましょう。
関連記事
建設業界の全貌がわかる! 課題・動向から仕事内容まで徹底解説
建設業界は安定した業界ですが、課題が多く働き方を変化させている業界です。そのため、建設業界を目指すなら業界のトレンド理解が重要です。この記事では、建設業界の特徴や業種・職種、内定までのステップを、例文を交えてキャリアコンサルタントと解説します。
記事を読む

⑯介護職
介護職は、介護や援助を必要とする人が健康的な日常生活を送れるようにサービスを提供する仕事です。具体的には、介護施設や医療機関に勤めながら、サービス利用者の状態に応じて当人の自宅や施設にて食事、入浴、排泄、外出などをサポートします。
なかには資格を取得していないとできない業務もありますが、入社後の資格取得を支援してくれる企業も多いので、資格がないことを心配しすぎる必要はありません。また、資格取得が昇給に直結するシステムを設けている企業もあるため、これから専門性を身に付けたい人に向いている仕事です。
日本は少子高齢化が進んでいるため、今後も介護を必要とする人が増えていく見込みです。比例して介護職の需要も高まるので、興味のある人は具体的な業務について調べながら検討してみてください。
介護職は、人から直接感謝される数少ない仕事の一つです。人が好きだったりコミュニケーションが得意だったり、感謝されることにやりがいを感じたりする人は、日々楽しく業務ができると思います。
また、社会情勢からもよりいっそう需要が見込まれる、社会的意義の高い仕事でもあります。
介護職は社会的な需要の高い仕事の一つです。興味のある人はぜひこちらの記事も参考に、職種への理解をいっそう深めていってくださいね。
関連記事
例文7選|介護職の志望動機の書き方4ステップ! ポイントも解説
介護職の選考で、志望動機の書き方に悩む人は多いものです。介護職を志望する場合は、企業分析や自己分析により、企業や自分自身の正しい理解が必要です。この記事では、キャリアコンサルタントとともに介護業界の志望動機の書き方や例文を紹介します。
記事を読む

介護職のような将来性のある仕事をしたいという人は、こちらの記事がおすすめです。これからも需要の高い仕事を13選紹介しています。
関連記事
将来性のある仕事13選! これから需要が高くなる仕事とは?
「将来的になくならない仕事に就きたい」「同じ仕事を長く続けたい」と考える人は、将来性のある業界や仕事を選びましょう。この記事では、将来性のある業界や仕事について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。
記事を読む

⑰記者・ライター
記者とライターはどちらも文章を執筆する職種ですが、一般的には下記のように区別されています。
記者 | ライター | |
---|---|---|
所属先 | 新聞社、出版社、通信社など | 刊行物やWebメディアを抱える企業、フリーなど |
執筆内容 | 取材記事、コラム記事など | コラム記事、キャッチコピー、ゲームシナリオなど |
記者が基本的に取材内容にもとづいて執筆をおこなうのに対し、ライターは取材の有無にかかわらずさまざまな文章を執筆します。なお、明確な区分を設けていない企業もあるので、記者・ライターの求人を見る際には「入社したら何を書くのか」も併せて確認しましょう。
自分の興味関心にかかわらず、渡されたテーマやコンセプトに沿って文章を書かなくてはならないので、文章を書くこと自体が得意な人や、集中力・継続力を活かしたい人におすすめです。
「ライターに興味があるけれど、どうすればなれるのかイメージが湧かない……」と悩む人は、こちらの記事を参考に、新卒でライターに配属されるための準備を把握していってください。
ライターになる方法
新卒でライターになるには? 学生のうちにやるべき3つの準備を紹介
文章を書く仕事16選
文章を書く仕事16選を目的別に解説! 活躍できる人の特徴も紹介
出版社への就職のコツ
出版社への就職を叶える5つの必須準備|トレンドや選考対策も解説
⑱Webデザイナー
Webサイトを開設・リニューアルしたい顧客の要望に応え、サイトのデザインを考えるのがWebデザイナーです。
顧客が持つイメージやサイトの役割をコンセプトとしてデザインに落とし込んだり、サイトを見に来たユーザーにとって使いやすいように機能の設置箇所などを考えたりします。
大まかな業務の流れは以下のとおりです。
Webデザイナーの仕事の流れの例
- 顧客の要望をヒアリングしてサイトのコンセプトを固める
- ユーザーにとって見やすい・使いやすいようにサイトをデザインする
- Webサイトをプログラミングする
要望やコンセプトといった概念をやり取りするため、コミュニケーション能力のなかでも特に言語化能力が重要になります。
顧客のなかでイメージが固まりきっていない場合もあるので、顧客の悩みに丁寧に寄り添いながら、自分の理解と顧客の要望が本当にマッチしているのかを根気強く確認していかなくてはなりません。
IT知識も必要になるので、デザインだけでなくプログラミングに興味がある人にもおすすめの仕事です。
未経験でWebデザイナーを目指すのであれば、デザイン関連の書籍を読んだり、PhotoshopやIllustratorなどのソフトが使えるように準備をしたりしておくと良いでしょう。
また、自分でいくつか作品を作り、他者に評価してもらうことも重要です。デザイン関連のアルバイトなどで実践経験を積むのも良いかもしれません。
Webデザイナーに興味を持った人は、ぜひこちらの記事にも目を通してください。Webデザイナーの仕事についてより詳しく解説しています。
関連記事
Webデザイナーになるには? 仕事内容から将来性まで徹底解説
Webサイトを美しくかつ使いやすくデザインするWebデザイナー。この記事では,、キャリアコンサルタントとともに、Webデザイナーの仕事内容や将来性、就職対策などを解説しています。
記事を読む

⑲地方公務員
地方公務員に当てはまる仕事の例
- 都道府県庁職員
- 市区町村役所職員
- 警察官
- 消防士
地方公務員には上記のような職種が当てはまります。いずれも地方自治体の職員であり、行政サービスの提供を通じて地域住民の生活を守る役割を担います。
その行政サービスは税金によって賄われているので、公務員になったら営業を担当することはありませんが、その分民間企業に比べて昇進昇級のペースが遅い傾向にあるので、自分がモチベーションを持って働けるかどうかはよく確かめましょう。
なお、自治体が職員に対して求めるのは、地域や地域住民に対して貢献したいという熱意や、各組織と滞りなく連携できる調整力、対応力などです。「地域住民の生活を支えるために何ができるか」を考える視点も大切です。
同じ公務員でも種類により働き方はさまざまですが、いずれも公務員試験に合格しなくては就けない仕事なので、興味のある人は時間にゆとりを持って試験勉強をしてください。
公務員試験と就活を両立させるポイントは、以下の記事で詳しく解説しています。
関連記事
公務員と民間企業の併願で共倒れ? 状況別で両立のコツを解説
公務員と民間企業の併願は可能です。まずは併願するメリットデメリットを理解しましょう。この記事では公務員と民間企業を併願するためのコツをキャリアコンサルタントが解説します。
記事を読む

上記で取り上げた市役所職員、警察官については以下の記事でより詳しく解説しています。業務内容や働き方を理解し、自分らしさを活かして働けそうかを確認しましょう。
市役所
例文7選|市役所の志望動機が誰でもスラスラ書けるコツ! 注意点も
警察官
警察官の志望動機を魅力的にするには? 就活のプロがコツを伝授
実は地方公務員も営業に近い仕事を任されることがあります。企業誘致がその一つです。
反対に、営業職の業務も商談ばかりではなく、書類仕事なども多くあります。何より、成果を求められるのは営業職に限らずどの職種でも同じです。
「営業をしたくないから」と実際の仕事をしっかりリサーチせず、思い込みで仕事内容を決めつけるとミスマッチが発生するので、注意しましょう。
⑳国家公務員
国家公務員に当てはまる仕事の例
- 中央省庁職員
- 裁判所事務官
- 衆議院事務局職員・参議院事務局職員
- 警察庁所属または警視正以上の階級の警察官
国家公務員は地方公務員と同様、行政サービスの提供を担当します。ただし、国家公務員が管轄するのは国全体です。国家公務員は、立法、司法、行政を司る各機関が円滑に運営されるようサポートすることで、国民の生活を守っています。
国全体にかかわる業務を担当するため、世界各国の動向を把握するグローバルな考え方を持っていたり、規模の大きな仕事にかかわりたい思いがあったり、社会の役に立ちたいといった強い意欲を持っていたりする人におすすめです。
国家公務員試験に合格して初めて仕事に就けるので、興味がある人は早めに試験対策を始めましょう。
国家公務員の具体的な種類や仕事内容は、こちらの記事で詳しく解説しています。
関連記事
国家公務員の種類をプロとわかりやすく解説! 役割や必要なスキルも
国家公務員の種類を一覧で紹介し、キャリアコンサルタントとともに仕事内容・応募資格・勤務地を比較しながら解説します。自分に合った種類の選び方や種類別の向いている人の特徴も解説するので、国家公務員を志望している人は必読です。
記事を読む

- 交渉やノルマのプレッシャーが苦手なので公務員を志望しています。地方公務員と国家公務員だとどちらがより事務的に作業できますか?
国家公務員のほうが事務的な仕事が多いがそれだけで選ぶのは危険
国家公務員のほうが、地方公務員より事務的な仕事が多いと思います。国家公務員の守備範囲は広く、専門性が求められるため、基本的にはデスクワーク中心と考えても良いでしょう。
しかし、地方公務員も業務によっては事務的作業が中心となることもあります。
国全体のことを考えて仕事をしたいのか、地域住民のために仕事をしたいのか、そのどちらを優先するのかを深く検討して志望職種を決めましょう。
ただし、作成した書類については多方面の人からのチェックを受けたり、自分で内容を説明をしたりすることもあります。そのため、コミュニケーション能力の一つである交渉力は、事務作業であっても必要です。
また、書類作成についても期日があるので、その意味ではノルマから逃れることは難しいです。どの職種であっても、日頃から締切を意識して仕事をしなくてはなりません。
㉑NPO・NGO職員
NPOは非営利組織(Non-profit Organization)、NGOは非政府組織(Non-govmental Organization)の略であり、どちらも営利を目的とせずに社会課題の解決に臨む団体を指します。
外務省の国際協力とNGOによると、日本では「国内の課題に対して活動する団体」をNPO、「海外の課題に取り組む活動をおこなう団体」をNGOと呼び分けることが多いようです。
NPOは、一切の金銭報酬を求めないボランティアの集まり(市民団体)を含むことがあるので、就職先を探す際には組織として活動するNPO法人であることを確認してください。具体的には以下の団体などが該当します。
NPO・NGOの例
- 公益財団法人日本ユニセフ協会(NPO):世界約190の国・地域の子どもの命と人権を保護する
- ワールド・ビジョン・ジャパン(NPO):貧困に悩む世界21カ国の子どもを支援する
- フローレンス(NPO):日本国内の子どもを取り巻く社会問題を解決する
- 国際連合(NGO):国際平和を維持するとともに、さまざまな国際問題を解決する
- 日本赤十字社(NGO):人々の生命・健康・尊厳を守る
- 国境なき医師団(NGO):医療が行き届かない地域の人々の生命・健康を守る
NPO・NGOは社会問題を解決したいと感じる人、困窮している人を助けたい人に向いています。反対に、報酬やキャリアを重視する人は将来的にミスマッチを感じる可能性があります。組織にもよるものの、NPO・NGOは営利を追求しない分年収が上がりにくい傾向にあるからです。
また大々的な営業というポジションはないものの、団体への協力を求めるための渉外を担当する可能性もあるため、団体の理念や活動目的に対して納得しないまま「営業が嫌だから」と安易に就職を目指すと後悔の原因になりかねません。
各団体の活動内容をよく調べたうえで応募を検討しましょう。
NPO・NGOの理念や活動に魅力を感じた人は、人の役に立つ仕事にやりがいを感じるかもしれません。こちらの記事では人助けや社会貢献の実感を得やすい45の仕事を紹介しているので、併せて参考にしてみてください。
関連記事
人の役に立つ仕事45選|やりがいや社会貢献を実感しやすい仕事とは
「困っている人を助けたい」「サポートするのが好き」という人は、人の役に立つ仕事を選ぶことを検討してみましょう。この記事では、人の役に立つ仕事について、キャリアコンサルタントのアドバイスを交えつつ解説します。
記事を読む

所要時間はたったの3分!
受けない方がいい職業を診断しよう
就活で大切なのは、自分の職務適性を知ることです。「適職診断」では、あなたの性格や価値観を踏まえて、適性が高い職業・低い職業を診断します。
就職後のミスマッチを避けたい人は、適職診断で自分に合う職種・合わない職業を見つけましょう。
- 自分に合う職業がわからない人
- 入社後のミスマッチを避けたい人
- 自分の強みを活かせる職業を知りたい人
なぜ文系学生は営業に配属されやすい? 企業目線で考える4つの理由
文系学生が営業に配属されやすい4つの理由
- 社会人の基礎を学ぶのに適した職種だから
- 業務で専門知識を求められないから
- そもそも営業のニーズが高いから
- 営業経験はその他の職種にも活かせるから
営業以外にも目指せる仕事がたくさんあるにもかかわらず、なぜ企業は文系学生を営業に配属することが多いのでしょうか。もし営業以外の仕事を希望する人が営業に配属されたら、仕事へのモチベーションが下がってしまうかもしれませんよね。
企業も新入社員に活き活きと仕事をしてほしいと思っているので、配属によるミスマッチは誰にとっても望ましくない事態です。
「この学生は営業でも活躍してくれるだろう」などと自分と企業の認識がズレることのないよう、企業の考えを把握し、配属希望の伝え方を工夫しましょう。
①社会人の基礎を学ぶのに適した職種だから
営業のおもな業務は、顧客の悩みをヒアリングしたうえで、自社製品・サービスを使うことでどのように悩みが解消されるかをプレゼンすることです。
顧客の悩みを知るには、悩みを打ち明けてもらうだけの信頼関係を築く力や、傾聴力が欠かせません。また、商品・サービスを説明するにはそれらの使い方を十分把握している必要もあります。さらに、顧客の悩みに的確なアプローチをする論理的思考力がなくては、契約を成立させることは困難です。
つまり営業は、社会人の基礎であるコミュニケーション能力・論理的思考力を鍛えるのに適していると同時に、自社理解を深める機会に恵まれた職種なのです。
基礎的なスキルが備わっていると、その後の活躍幅が広がり、たとえば自社製品・サービスを宣伝するマーケティング職や、自社の経営戦略を考える経営企画職などへの異動も見込めます。
また、商談で名刺交換をおこなったり、顧客に対してより丁寧な敬語を使用したりする機会も多いので、実地でビジネスマナーを身に付けられるのも営業の特徴です。このような社会人としての基礎を固めさせるために、企業は文系学生を営業へ配属することが多いのです。
- 営業以外の職種では自社理解を深めにくいのですか?
ほかの職種でも可能だが営業職はより自社理解を深めやすい
もちろん営業以外の事務職や企画職といった職種でも、自社理解を深めることは可能です。しかし、営業職と違うのは、社外の人へアウトプットをする機会が圧倒的に少ない点です。
責任やプレッシャーを伴いながらアウトプットする機会が多い営業職は、自社理解において圧倒的に分があるといえます。
②業務で専門知識を求められないから
研究職や技術職などは、業務の基礎を学ぶにも専門知識がなくてはならない場合も多いですが、営業職は配属された時点で特段の知識・技術を求められることは基本的にありません。
商品・サービスについては入社後に覚えれば十分であり、コミュニケーション能力も入社以降の研修や実践のなかで磨いていくことが多いです。
「専門領域で用いられる商品・サービスを売る営業には専門知識が必要なのでは?」と思う人もいるかもしれませんが、これらも社内研修や上司・先輩の営業に同席しながら学ぶことが一般的です。
たとえば医療機器メーカーの営業職に就く新卒社員全員が、医学部や看護学部を卒業しているといったことはありませんよね。
つまり、出身学部や文系理系関係なしに同じスタートラインに立てる職種が営業なのです。文系学生だから営業職に配属されやすいというよりは、誰もが営業職に配属されうるととらえましょう。
③そもそも営業のニーズが高いから
前提として、企業は利益を創出していなくては経営を続けられません。社員に給与を支払ったり、商品を製造・開発したりするにもお金が要るからです。つまり商品・サービスの販売によって利益を生み出す営業職は、企業の生命線といえます。
そして企業は利益拡大も目指しているので、これまで接点のなかった人・団体にも自社製品・サービスを届けようとします。それをかなえる方法の一つが、より多くの社員に営業を担当してもらうことというわけです。
したがって、企業はそもそも営業の採用枠を多めに設ける傾向にあります。
企業が新卒の多くを営業職に配属するのは、営業職の採用枠を多く設けているというのもありますが、優秀な営業人材が欲しいからだと思います。
企業は商品やサービスが売れなければ、利益を生み出せません。営業は企業の利益を左右する大事な仕事なので、人数ではなく、高い営業スキルを持つ人材を求めているのです。
④営業経験はその他の職種にも活かせるから
先に解説したとおり、営業ではビジネスマナーとコミュニケーション能力を身に付けることが可能です。これらは社会人の基礎になるスキルであり、基礎が確かな人材は将来の活躍幅も広がります。
たとえば営業で磨いたプレゼンスキルは、社内でのプレゼンが多いマーケティング・商品開発で活かせます。これらの職種では顧客理解の深さも大いに役立つでしょう。
またどの部署・ポジションであっても人とのかかわりはあるため、傾聴力は必須です。主体性を活かして率先して社内プロジェクトに参加すれば、企業への貢献度の高さを評価されるかもしれません。
将来的に管理職・幹部として企業の中核を担っていく人材を育てたいと企業は考えています。営業への配属は、さまざまな職種で活躍できるよう営業経験を持っていてほしいという企業の期待の表れでもあるのです。
ESで悩んだら就活準備プロンプト集がおすすめ!
『就活準備をもっと効率よく進めたい...!』と思っていませんか?「就活準備プロンプト集」は、生成AIを活用して自己PRや志望動機をスムーズに作成できるサポートツールです。
簡単な入力でプロが使うような回答例が出せるため、悩まずに就活準備を進められます。生成AIを活用して効率良く就活準備を進めたい人におすすめです。
- 自己PR、ガクチカ、志望動機作成プロンプト
- チャットを使用した、模擬面接プロンプト
- 自己PRで使える強み診断プロンプト
文系学生が営業以外へ就職するのは難しい? キャリアの専門家が解説
ここまで文系学生が目指せる営業以外の仕事について解説してきましたが、「営業以外を希望していても営業に配属される可能性が高いのでは?」「営業以外を希望することでネガティブな印象を持たれたらどうしよう」と不安を感じる人もいるでしょう。
そこで今回は、大学で学生向けにキャリア形成の指導もおこなっているキャリアコンサルタントの西さんに、実態を聞いてみました。
西さんの意見を参考に、自分が営業以外の職種を目指す際に注意すべきことを確認しましょう。
アドバイザーコメント
西 雄一
プロフィールを見る文系学生が営業以外へ配属される可能性も十分にある
総合職採用の場合、文系学生が営業以外に配属される可能性は大いにあります。配属の可能性があるのは、人事、経理・財務、マーケティング、企画・戦略、IT・システム開発などです。
たとえば、私の教え子である文系学生は、今は人事部門で採用にかかわっているそうです。
ほかにも、MOSや国家資格であるITパスポート試験を受けてIT関連の職種を目指す文系学生も多くいます。「IT・システム開発は理系学生向けの仕事ではないか?」と思うかもしれませんが、学びによって幅広い選択肢を持つことが可能です。
自分の強みと熱意をアピールして志望職種への配属希望を伝えよう
文系学生の特徴として、まず「論理的思考ができる」点が挙げられます。また難しい言葉を知っていたり、文章を書かせても非常にわかりやすく書いたりする学生が多いです。
さらに、複数の資料からデータを読み取りExcelなどでデータ分析をしたり、システム開発者に「こんなシステムを作ってほしい」という説明を丁寧におこなったりできることも文系学生の強みといえます。
営業以外への配属を希望する場合は、入社時に自分の希望を明確に伝えることと、なぜ営業以外に興味があるのかを説明しましょう。
最初は営業に配属されることもあるかもしれませんが、そのときは経験を積んでから自分が本当に働きたい部署への異動希望を出すアクションも重要です。
なりたくない理由から考えよう! 営業は本当に自分に合わない?
文系学生が営業になりたくないと思うおもな理由
- ノルマのプレッシャーがつらそう
- 顧客と話すのが向いていない気がする
- 外回りよりもデスクワークの仕事がしたい
- 飛び込みや押し売りをしたくない
文系学生が今から目指せる営業以外の職種を紹介しましたが、これらの職種を目指す前に考えてほしいのは「はたして本当に営業は向いていないのか?」ということです。
営業を目指すべきという意味ではなく、自分の力を発揮できる可能性のある環境を思い込みで切り捨ててしまうのはもったいないからです。
今回は営業になりたくない理由としてよく挙げられるものを4つピックアップし、これに沿って考えていきます。営業をこれまでじっくり検討したことがない人は、この機会に営業も含めて自分に適した仕事が何なのかを考えてみましょう。
また、「なぜ営業になりたくないのか」を突き詰めることで、仕事に求めている条件も浮き彫りにできます。こうした価値観は就活の軸にもなるので、営業に興味が湧かない人も改めてなぜ自分に営業が合わないと感じるのかを考えていきましょう。
理由①ノルマのプレッシャーがつらそう
営業について想像する時、売り上げノルマのイメージが真っ先に頭に浮かぶ人もいるでしょう。営業は顧客の課題を解決することで利益を挙げる役割を担っているので、営業活動を活発化させる目的でノルマを設定する企業はたしかにあります。
とはいえ、新卒入社直後から高いノルマを設定されることは基本的にありません。営業担当者のモチベーションを下げてしまうノルマは設定しても逆効果だからです。
また業務に目標や締切が設定されるのは営業以外の職種でもよくあることなので、自分の働きぶりを数値化されることにはどの職種でも慣れていく必要があります。
さらに、ノルマはプレッシャーばかりを与えるものではなく、モチベーションにもつながるものです。営業職でノルマを超える成果を挙げれば、成果報酬という形で売り上げの一部を還元する、インセンティブ制度を導入している企業はとても多いです。
「もしノルマを達成できなかったら怒られるのでは」と営業を避けようとしている人は、どのような職種でも目標設定はおこなわれるのが一般的であることと、営業は働きぶりが金銭報酬で還元されることを踏まえて、営業のポジティブな側面もとらえてみましょう。
営業は、売り上げや利益という具体的な数値目標があり、また同僚や先輩たちの成績も可視化されることが多いので、そのようなわかりやすさからプレッシャーを感じる場面もあるでしょう。
しかし、それゆえに達成感や成長を感じたり、転職や昇進などキャリアアップをしやすかったりと、チャレンジのしがいがある職種ともいえます。
理由②顧客と話すのが向いていない気がする
営業の業務の中心は顧客とのコミュニケーションであるため、コミュニケーションに苦手意識があると、ハードルが高いと感じる人も多いでしょう。
自分との共通点がない人や知らない人に対しては、気心の知れた人よりもコミュニケーションを取るのが難しいのは確かです。しかし、そのシチュエーションは営業以外の職種でも起こりえることに注意しましょう。
たとえばSEは客先に赴いてトラブルを解消することがありますが、このとき「どういった状況でこのトラブルが起きたのか」「どうすれば直るのか」「トラブルの再発防止のために何に注意すべきか」を顧客から聞き出したり説明したりしなくてはなりません。
相手の理解を促進するには、専門用語をかみ砕き、相手と自分の認識がズレていないかを都度確認しながらのコミュニケーションが必要不可欠です。
また事務職でも、日頃の業務でかかわりがない相手ともコミュニケーションを取る機会が多いです。企業規模が大きくなるほど面識のない社員も増えるので、「社内の人となら緊張やストレスを感じないで済む」と考えるとミスマッチを感じるかもしれません。
どんな職種でも、社内外の人とのやり取りを重ねてコミュニケーションへの苦手意識を解消していくことが求められると認識しておきましょう。
一人で黙々と作業を進める職種でも、会社員である以上、仕事はチームプレイです。同僚、先輩、上司、あるいは他部署の人と協力しあって仕事を進めるので、コミュニケーションは必須です。
また、仕事には顧客がいることを忘れてはいけません。
理由③外回りよりもデスクワークの仕事がしたい
「営業は足で稼ぐ」と表現されることがあるように、営業は客先を訪問して商談をしたり、飛び込み営業で顧客を獲得したりすることがあります。そういった仕事スタイルに不安や抵抗を感じ、業務が社内で完結するデスクワークを志望する人もいますよね。
しかし、近年はZoomやMicrosoft Teamsといったオンライン会議ツールでの商談も普及してきているので、営業だからといって必ずしも外回りをしなくてはならないわけではありません。
Web商談は移動時間がかからないので日程を調節しやすく、遠方の顧客とも気軽にやり取りができるため、企業と顧客双方にメリットがあります。
またWeb商談メインの営業スタイルだと、総合職であっても転勤をしない場合もあります。企業方針にもよりますが、「都心に生活拠点を置きたい」「地元から離れたくない」といった希望がかなうかもしれないので、転勤がない職種に絞って求人を探している人は、営業手法にも目を向けてみると選択肢が広がるかもしれません。
まずは説明会やOB・OG訪問などで、各企業がどのようなスタイルで営業をおこなっているのか情報収集してみてください。
OB・OG訪問のやり方がよくわからない人にはこちらの記事がおすすめです。現場のリアルな声を聞くのに適した情報収集の手法なので、ぜひ試してみましょう。
関連記事
OB訪問・OG訪問は必要? 就活を有利に進める手順を完全網羅
OB・OG訪問は社員のリアルな声を聞ける貴重な機会です。万全の準備をして最大限に活用しましょう。この記事ではOB・OG訪問の準備方法やマナーなどについてキャリアコンサルタントが解説します。OB・OG訪問を実施し、就活を成功させましょう。
記事を読む

就活をする上で転勤の有無が気になる人もいると思います。以下の記事では全国転勤について詳しくまとめているので参考にしてみてください。
関連記事
全国転勤のリアルからわかった向いてる人の特徴! 実際の経験者が解説
就活をするなかで気になるのが志望先に全国転勤があるかどうかではないでしょうか。全国転勤には向き・不向きがあり、向いていない人が経験すると大きなストレスとなる可能性があります。この記事ではキャリアコンサルタントと一緒に全国転勤のリアルと向いている人・向いていない人の特徴などを解説します。
記事を読む

理由④飛び込みや押し売りをしたくない
「相手に嫌がられるような強引な営業をやらされるのではないか」といった懸念から、営業の業務に抵抗を感じる人もいるでしょう。たとえば顧客の意思を無視した押し売りや飛び込み営業などです。
しかし、新型コロナウイルス感染症の流行以来、リモートワークが普及し、訪問しても顧客がいないことも多くなったため、効率を考えてWeb広告やメールマガジンといった宣伝に力を入れる企業も増えました。
またそもそも、押し売りは顧客からの信頼を損ねるので、長期的に見たときには損失になります。以上の理由から近年は飛び込みをおこなわない企業も多く、押し売りを推進する企業も少ないため安心しましょう。
ちなみに、宣伝などを通じて商品・サービスに興味を持ってくれた人にアプローチする営業手法を反響営業と呼ぶため、覚えておきましょう。
また過去に取引をおこなった実績がある顧客のみにコンタクトを取る既存営業(ルート営業)も、すでに信頼関係が構築された相手への営業になるので、力技といった印象にはなりにくいです。
営業スタイルや企業の方針次第で、飛び込みや押し売りをせずに営業として活躍することもできるので、OB・OG訪問などで現場の声を聞いてみてください。
- 強引な営業をかけたくないと思っていても、ノルマに追われてやらざるを得ない場合もありそうです……。
ハードな営業をする場合もあるがそれがやる気につながる人もいる
企業は一般的に利益を追求する組織です。そのため売り上げが厳しい場合は、企業側の圧力で強引な営業手法を取らざるを得ないこともあります。
また明確な圧力ではなく、「論理的に諭されながら」営業をせざるを得ないこともあるでしょう。
ただ、論理的に諭されることでモチベーションが上がり、「自分が頑張らないと!」と前向きに行動する人もいます。受け取り方はその人次第です。
とはいえ、説明会や選考の段階から、そういった営業職の実情について説明する企業は少ないでしょう。
もちろん、「なぜそうしなければならないのか」を丁寧に説明する企業も中にはあると聞いたことがあります。
ここまで読んで「営業職も選択肢に入れても良いかも」と感じた人もいれば、「やはり合わないだろう」と感じた人もいるでしょう。こちらの記事でも自分の認識や自己分析にズレがないかを確かめられます。
関連記事
営業に向いてない人の16の特徴|不向きな人におすすめの道も解説
営業向いていないと十分な検討をせずに決めつけることは危険です。まずは営業職の理解を深めましょう。この記事では営業に向いていない傾向のある人の特徴16選や、おすすめの道をキャリアコンサルタントが解説します。
記事を読む

入社後のミスマッチを防ぐ! 志望職種に配属される確率を上げる準備
志望職種に配属される確率を上げる5つの準備
就きたい職種が自分のなかで明確になっていると、就活や入社後の仕事にも張り合いが出ますが、希望がかなわなかったときには大きなショックになる可能性があります。
特に、自分には合わないからと選択肢から除外した職種に配属されると、強いミスマッチを感じ、早期離職につながるかもしれません。
そういった事態にならないためにも、選考の段階で志望職種に配属される可能性を少しでも上げておきたいですよね。今回志望職種に配属される確率を上げるための準備を5つ紹介するので、ぜひ参考にして希望の職種で社会人のスタートを切れるようにしましょう。
①営業職以外を志望する理由を言語化する

先述のとおり、営業は新卒向けの求人数が多く、業務内容も社会人としてのスタートに適しています。そのため、特に新入社員を営業に配属したいと考えている企業に応募した場合は、企業側に「なぜあえて営業以外の職種に就きたいのだろう?」と思われる可能性があります。
どのような職種を希望する場合にも理由は明確にするべきですが、枠が少ない職種を希望する場合には周囲との差別化のためにも、説得力ある根拠が必要不可欠です。
もし志望職種を志望する理由がなかなか思いつかない場合は、画像のように営業になりたくない理由をもとに言い換えてみると、自分の経験や強みに紐付いた理由を組み立てることができるので、ぜひ自己分析とセットで取り組んでください。
営業以外の職種を探す動機は、仕事に求める条件、つまり就活の軸にもなるので、早いうちに固めておくことで就活をスムーズに進められます。
自己分析の方法はこちらの記事で解説しています。就活に必須の工程ですが、「まだそこまで就職のことを深く考えられない」といった人にも、自己理解を深めるという意味でおすすめです。気軽に取り組めるようテンプレートも用意しています。
関連記事
簡単15分! 自己分析シートのフォーマット6選
自己分析をおこなうなら、自己分析シートの活用がおすすめ。比較的短時間で的確な分析が可能であり、時間がない学生も自己分析を十分におこなうことができます。記事では、キャリアコンサルタントと自己分析シートの作り方や活用方法を解説します。
記事を読む

- 「営業に興味がないから事務職が良い」と直接的に伝えたら低評価になりますか?
「興味がないから」は社会人として未熟だと評価されかねない
ネガティブな表現は避けましょう。「興味がないから営業をやりたくない」となると、仕事を単なる好き嫌いで選んでいると受け取られてしまいます。
仕事には嫌いな仕事、やりたくない仕事がたくさんあり、好きなことだけができるわけではありません。そうした発想は、社会人としての未熟さを露呈させます。
「私はExcelが得意なので事務職を希望します」「私は几帳面な性格なので事務職を希望します」などのように、自分のスキルや性質を考えたときに事務職が適任だったとアピールしたほうが良いでしょう。
事務職に限らず、職種は自分の力を発揮する場所だと理解してください。
②志望職種で自分の強みを活かせることを確かめる
就活では、自分に合う仕事を見つけるだけでなく、自分が企業に利益をもたらせる存在であることをアピールする必要があります。入社直後から華々しい成果を挙げる必要はないものの、将来的に企業を引っ張る存在になる可能性があることを示すことが大切です。
そのポテンシャルを持っていることを伝える方法の一つとして、現在持っている強みを活かすビジョンを示すことが挙げられます。新しいスキルを獲得するよりも、すでに持っているスキルを磨くほうが現実的かつ想像しやすいからです。学生と初対面である採用担当者や面接官はなおさらです。
なお、アピールする強みは志望職種の業務に活かせるものでないと、十分な効果を発揮しません。
たとえば事務職を目指す理由として「好奇心を活かしたい」と言われてもしっくり来ませんが、「注意力があって言われる前に先回りしてサポートできるから」と言われると働く姿が思い浮かびますよね。業務内容を理解したうえで、強みの活かし方を考えましょう。
③志望職種に就いてから実現したいことを明確化する
志望職種で自分の強みを活かすイメージが固まったら、次に「その職種に就いて何をしたいのか」を考えましょう。活躍のビジョンは周囲の学生との差別化を図るうえできわめて重要です。
社会人経験のない学生にとって、自分の強みが社会人として通用するレベルなのか、その強みが想定どおりにその職種で活かせるのかは定かではありません。特に文系学生は専門性を業務に直結させることが難しいのでその傾向が強いです。
そこで、企業はどの学生がより高い熱意でその職種を目指しているのかを確認しようとします。そのものさしがビジョンなのです。
ビジョンが明確でない人は、まず仕事でかなえたいことをすべて紙に書き出してみましょう。そして志望職種に就くことで実現できるものをピックアップし、「なぜこの職種でなら実現できるのか」を掘り下げると、それがビジョンになります。
ただし、応募企業に寄せようとするあまり自分がやりたいことを見失っては本末転倒です。そういったことを防ぐために、まずはその職種に就いて実現したいことを明確にし、その後で自分のビジョンが応募企業の理念と合うかを確かめるのがおすすめです。
そもそも、職種はただの手段であり目的ではありません。大切なのは「その職種という手段で、どのような目的、つまりビジョンをかなえたいか」です。
それが考えられていないのであれば、まだ就活の準備不足なので内定までたどり着くのは難しいでしょう。
あなたのビジョンが明確になるまで、自己分析や企業研究を重ねていってください。
就職後にやりたいことやビジョンの思い描き方は以下の記事でそれぞれ詳しく解説しているので、ぜひ目を通して、自分のビジョンを明確化するために役立ててくださいね。
キャリアビジョン
キャリアビジョンとは|就活のプロが意義と描き方を徹底解説!
入社後にやりたいこと
例文10選|入社後にやりたいことの回答で押さえるべきコツは?
④採用方式に合わせた志望動機を作成する
ここまでの準備をもとに、志望職種への配属を前提にした志望動機を作成していきましょう。志望動機を提出する段階で「入社後にはこのように活躍して企業に貢献したい」といったビジョンが明確になっていると、企業・職種双方への熱意の高さがアピールできます。
ただし、職種への熱意を込める場合には応募企業の採用方式にも注意が必要です。採用方式の違いを理解しないまま志望動機を提出すると、企業側に「志望動機を使いまわしているのでは」と誤解されるかもしれないためです。
以下で採用方式の違いを確認しながら志望動機の作成に取りかかりましょう。
総合職採用の場合
総合職採用とは、将来的に幹部・管理職となって企業の中核を担う人材を採用する方式であり、入社後の配属は基本的に社内で決定します。
企業によっては入社後の配属先を応募の段階で明示していたり、選考段階で配属先の希望を聞いてくれたりすることもありますが、学生の人柄や適正などによっては別部署への配属を打診される可能性もあります。
さらに、総合職は入社後に部署異動を命じられることも多いです。将来企業を牽引する人材になるためには、幅広い業務を経験して総合的にスキルアップをおこなう必要があるからです。
よって総合職での採用を目指す人は、「志望職種からキャリアアップを図る」または「経験を積んだ後に志望職種への異動を目指す」のいずれかの前提に沿って志望動機を作成する必要があります。
ここまでに考えた活躍ビジョンを応募企業でかなえるために何をすべきかを考え、その企業に合ったキャリアプランを策定してください。
加えて、総合職はどこかのタイミングで志望職種以外の職種を経験することが前提になるので、業務だけでなく、企業そのものへの熱意や共感も明確に示すのがポイントです。企業の将来を背負って立つ意気込みを志望動機に盛り込みましょう。
「総合職コースの選考で営業以外を希望すると、選考に不利になるのでは」と考える文系学生もいるかもしれませんが、そうとは限りません。
もちろん営業を主戦力とする企業の選考では、営業以外を希望した理由を掘り下げられるかもしれません。しかし、たとえば企画職を希望するならば、「なぜ企画職になりたいのか」をしっかりと伝えることで、企業からの納得は得られます。
そのためには、自分の強みとそれを裏付けるエピソードを、志望動機や自己PRに組み込んだうえで、自分が企画職としてどのように企業に貢献できるのかを伝えられるよう、念入りに準備をすることが大切です。
こちらの記事では総合職のキャリアについてより詳しく解説しているので、併せて参考にしてみてください。総合職とセットで説明されることの多い一般職についても押さえられます。
関連記事
総合職と一般職の7つの違いを解説! 将来後悔しない選択の秘訣とは?
総合職と一般職は同じ企業にいても、業務内容をはじめ、異なる点が多々あります。記事ではキャリアアドバイザーとともに総合職と一般職の7つの違いを解説。「憧れの企業だけど業務内容がイメージしていたものと違った」などという事態にならないように、選考を受ける前に総合職と一般職の違いを理解しましょう。
記事を読む

志望動機で企業への共感を示す方法についてはこちらの記事で詳しく解説しています。総合職を目指す人はぜひ目を通してください。
関連記事
例文9選|志望動機で企業理念への共感を伝えて唸らせる4ステップ
志望動機に企業理念を盛り込むときは、差別化と具体性が必須です。企業理念の志望動機のメリット・デメリットを理解しつつ、高評価を得られる志望動機を作成しましょう。この記事では、企業理念の志望動機で差別化する方法や具体性を盛り込むコツ、避けるべき注意点を、キャリアコンサルタントと解説します。すぐに使える例文も紹介していますよ。
記事を読む

職種別採用の場合
職種別採用は、入社後の配属先を選考の段階から確定させたうえで人材を採用する方式で、職務内容にマッチした人材を採用するジョブ型雇用と似た方式です。
職種を固定する前提で入社するので、異動辞令も基本的には出ません。したがって、志望職種で経験を積んだ後にほかの職種も検討してみたい人には総合職コースが合っていますが、職種にこだわって働きたい人には職種別コースがおすすめです。
職種別採用では総合職採用以上に志望職種への適性をチェックされます。業務を具体的に把握し、業務をこなすポテンシャルを持っていることを論理的にアピールしましょう。志望職種の業務との相性の良さを経験に絡めてプレゼンすると説得力が出るので、自己分析による経験の棚卸をおこなってください。
注意したいのは、職種についてばかり言及すると採用担当者や面接官に「ほかの企業でも良いのでは?」と思われてしまうかもしれない点です。
応募企業だからこそできること・実現したいことと、自分が志望職種に就いてかなえたいビジョンとすり合わせ、「応募企業の志望職種に就いて何をしたいのか」を導き出しましょう。
- 総合職採用と職種別採用だとどちらが受かりやすいですか?
受かりやすさは個人の適性や企業の採用状況によって変わる
総合職でやっていけるのか、職種別でやっていけるのか、本人の適性次第で受かりやすさが決まるでしょう。
また、企業の採用計画と応募状況によっても受かりやすさは変わります。総合職の応募が少なければ総合職のほうが受かりやすく、職種別でも同様です。
ただし、実際に働いたとき、職種別でやっていけるのか、総合職がふさわしいのかは本人が持つ資質とスキルによると思います。
それを考慮せず、採用のされやすさだけで応募するのは本末転倒です。
入社後の長い仕事人生を考えた時、自分は職種別でキャリアを築きたいのか、総合職でステップアップしたいのか、それをしっかりと考えてください。
職種別採用と似たジョブ型雇用についてはこちらの記事でより詳しく解説しているので、興味のある人はぜひ参考にしてください。
関連記事
ジョブ型雇用とは? 定義や働く魅力・注意点をキャリアのプロが解説
ジョブ型雇用とは、日本で増えている「スキルや経験に基づいて採用者を決める」雇用方法です。この記事ではジョブ型雇用の詳細に加え、ジョブ型雇用を採用する企業の選考を有利に進める方法もキャリアコンサルタントとともに解説します。魅力や注意点も解説するので、理想の働き方と照らし合わせて理解を深めましょう。
記事を読む

⑤志望職種で活かせる資格やスキルを学生のうちから身に付ける
ここまで解説したとおり、その職種への熱意を示すには、その職種に就いてからどう働くかを具体的に考えることが重要です。ビジョンや目標が明確だと職種への理解が深いと評価されやすいですが、それらの実現に向けてすでに動き出していることを示せると、さらに真剣度が伝わります。
具体的には、志望職種に就いたときに活かせる資格やスキルを取得するのがおすすめです。学生のうちに実務を見すえた行動を取ることで、初対面の採用担当者や面接官にも熱意が一層伝わります。
特に資格は取得に必要な勉強時間なども推測できるので、計画性や行動力、勤勉さもアピールできます。
学業や部活動・サークル活動、アルバイトなどの忙しい合間を縫ってプラスアルファの努力ができる人は少ないです。難しい資格やスキルでなくてもかまわないので、志望職種に就くために一歩でも行動を取り、ライバルとの差別化を図りましょう。
こちらの記事では、取得しておくとさまざまな職種で役に立つ23の資格を紹介しています。「少しでも周囲と差をつけたい」「興味のある職種が複数あってどの資格を取得したら良いかわからない」といった人はぜひ参考にしてください。
関連記事
これからの時代に役立つ資格23選! プロが注目する資格や選び方も
これからの時代に役立つ資格には、どんな特徴があるのでしょうか。この記事では、これからの時代に役立つ資格をキャリアコンサルタントとともに解説します。10年後やAI時代に生き残る資格の特徴・選び方や注意点も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
記事を読む

営業以外の仕事を目指す文系学生は多い! 差別化の糸口をつかむQ&A
ここまで解説したとおり、文系学生向けの求人は営業の割合が高いものの、それ以外の職種も多くあるため、就活の進め方次第で新卒で営業以外の仕事に就くことは十分可能です。
ただし、数少ない枠に営業以外の仕事に興味を持つ学生が集中することになるため、差別化は欠かせません。
以下のQ&Aでは、営業以外の仕事を目指す学生から寄せられた質問に、キャリアアドバイザーが独自の意見を回答しています。キャリアアドバイザーの意見を参考に、ライバルと差をつけるために何をすべきか考えてみてください。
「営業以外」ではなく「自分らしく働けるか」で志望職種を考えよう
新卒向けの求人では学部を問わなかったり理系学生を歓迎したりするものはあっても、文系学生のみを歓迎するものは少ないです。
営業も、学部や専攻を問わず幅広い学生を募集する傾向にある職種なので、営業に興味が持てなかったりポジティブなイメージがなかったりする文系学生は、「どうして文系は理系より選択肢が少ないのだろう」と感じることもあるかもしれません。
しかし、ここまで解説したとおり、就職で大切なのは文系か理系かではなく「自分のスキルをどう活かせるか」「将来自分が何を実現したいか」です。
営業を避けるためにそれ以外の仕事を探すといった消去法の選択ではなく、自分らしく働けるかどうかで将来について考え、前向きに仕事と向き合える職種を見つけてくださいね。
アドバイザーコメント
吉田 隼人
プロフィールを見る営業以外の仕事を目指す文系学生は自分のアピールポイントを明確化しよう
文系学生が営業以外の仕事を目指す際、特有の課題に直面することがあります。理系学生などと比べて専門的な技術や資格を持たない場合が多いため、企業に対して自分をどのようにアピールするかに困るというものです。
この課題を乗り越えるためには、文系学生は、本質的な自己分析をして自分の強みを見つけ、理想のキャリアビジョンを描き、それを達成できる職種を目指すことを意識してください。
そして、職種選び以上に大切なのが、「その仕事を通じて社会にどう貢献したいか」「どのような人間になりたいか」といったビジョンです。それを達成させるための手段が職種なのです。
ビジョンによっては、営業職も選択肢の中に入ってくることもありえます。さまざまな可能性を考えながら、広い視野を持って志望動機を絞っていくことで、「企業に対して自分をどのようにアピールすべきか」が見えてくるはずです。
営業職の仕事を理解したうえで自分に合う仕事を探すのがポイント
営業職を敬遠している人も、実は営業職についての理解が浅かったり、イメージだけで嫌っていたりする人も多いものです。
なぜ自分は営業以外の職種に就きたいのかを明確にするためにも、まずは営業の仕事をしっかりと理解しましょう。もしかすると、案外天職になるかもしれませんよ。ぜひ広い視野を持って仕事を選んでください。
執筆・編集 PORTキャリア編集部
> コンテンツポリシー
記事の編集責任者 熊野 公俊 Kumano Masatoshi
3名のアドバイザーがこの記事にコメントしました
キャリアコンサルタント/西雄一教育研究所代表
Yuichi Nishi〇大学では就活に関するスキルを身に付けられる実践中心の授業を展開。また、講師として企業で新人や中堅社員に向けてコミュニケーション研修、キャリアコンサルティングをおこなっている
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/就活塾「我究館」講師
Hayato Yoshida〇東証一部上場の人材会社で入社2年半で支店長に抜擢。これまで3,000名以上のキャリアを支援。現在はベストセラー書籍「絶対内定」シリーズを監修する我究館でコーチとして従事
プロフィール詳細キャリアコンサルタント/2級キャリア技能士
Misako Sugihara〇石川県金沢市を拠点に15年にわたり就職支援に携わる。2年前からは転職支援も手掛けている
プロフィール詳細