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Webデザイナーはやめとけと言われるのは本当ですか?

未経験からWebデザイナーへの転職を目指して、現在独学で勉強をしています。もともとデザインや物作りに興味があったので、学習自体はとても楽しいです。

ただ、ネットでWebデザイナーの働き方について調べると、「Webデザイナーはやめとけ」という意見を頻繁に目にし、将来がとても不安になってきました。

これからスクールに通うことも検討していたのですが、多額の自己投資をして、結局稼げなかったり、厳しい環境で働くことになったりするのではないかと、一歩踏み出すのをためらってしまっている状況です。

Web業界の現状は本当に厳しいのでしょうか。「やめとけ」という意見は事実なのか、この仕事の将来性や、長く活躍できる人の特徴など、客観的なアドバイスをいただきたいです。

2人のアドバイザーが回答しています

質問日 :

※質問は、エントリーフォームからの内容、または弊社が就活相談を実施する過程の中で寄せられた内容を公開しています

キャリアコンサルタント/公認心理師

吉野 郁子

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「求人数の少なさ」から辞めとけと言わることも......

デザイナー職は、全国的にみても求人が非常に少なく、就職するのが難しい職種です。求人が最も多いといわれる東京都でさえ、求人倍率はおよそ0.16と、厳しい状況になっています。

一方で、「Webデザイナーを目指そう」といったキャッチコピーで受講を促す、いわゆる資格商法や情報商材販売が盛んにおこなわれているのも事実です。

不安を解消! スクールに通うなら実績を確認しよう

そのため、「多額の自己投資をしても収入が得られないのでは? 就職ができないのでは?」と不安になるのも無理はありません。

もしスクールの受講を検討する場合は、「卒業生のポートフォリオ(作品集)をみせてもらえるか」「就職実績はどうか(特にWebデザイナーとして実際に就職した人の事例)」といった点を事前に確認できると安心です。

問われるのは「覚悟」! 本当に好きか自分に聞こう

また、「どのような人がWebデザイナーとして長く活躍できるのか」という問いに対しては、「周囲に反対されても挑戦したいという強い意志を持っている人」「決して楽な仕事ではないという覚悟ができている人」などが挙げられます。

もう少し情報収集をしてみて、自分は好きを仕事にしたいタイプか、仕事と趣味を分けたいタイプかを考えてもみることがおすすめです。

キャリアコンサルタント/キャリアコンサルティング技能士

瀧本博史

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競争の激しさと単純作業の低単価化が背景にある!

「Webデザイナーはやめとけ」と言われる背景にはいくつかの現実があります。

まず、未経験者の参入が多いなかで、2025年現在の有効求人倍率は約0.12から0.18倍と非常に低いため、求職者に対して求人が不足し、競争が激しいことが挙げられます。

特に単純なバナー制作や限られたコーディング作業は、AI技術の進展やクラウドソーシングによる低単価外注が進み、「誰でもできる作業」と見なされやすく収入面や働き方に厳しさを感じる人も少なくありません。

そのため、ネット上でネガティブな意見が目立つのです。

ビジネス成果を意識したUI/UXや課題解決力を磨けば今後も活躍できる

しかし、Webデザイン全体が将来性のない職業というわけではありません。

マーケティングやUI/UXデザイン、データ分析、ディレクションなど、ビジネス成果につながるデザインの視点を持ち、単なる見た目づくりから脱却できる人材は今後も求められ続けます。

さらに、Web制作は副業やフリーランスとしての需要も根強く、柔軟な働き方を設計しやすい利点もあります。

求められるスキルを理解して転職活動を進めよう

長期的に活躍するには技術力に加えて、「課題解決力」「コミュニケーション力」を備え、変化の早い業界で学び続ける意欲が重要です。「やめとけ」という言葉に惑わされず、自分の価値を見極め、必要な学びや投資を冷静に判断することが大切です。

Webデザイナーの志望動機の書き方については以下の記事で解説しています。Webデザイナーに少しでも興味がある人は、ぜひ参考にしてください。

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